JPH05141099A - メツシユシート - Google Patents
メツシユシートInfo
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- JPH05141099A JPH05141099A JP30478391A JP30478391A JPH05141099A JP H05141099 A JPH05141099 A JP H05141099A JP 30478391 A JP30478391 A JP 30478391A JP 30478391 A JP30478391 A JP 30478391A JP H05141099 A JPH05141099 A JP H05141099A
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- Japan
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- mesh sheet
- yarn
- filament
- mesh
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、軽量で耐屈曲性に優れたメッシュシ
ートで、野菜、果物などの生食品類や花木などの植物類
を運搬するメッシュコンテナーまたは建築工事用メッシ
ュシートに使用されるメッシュシートとして好適な素材
を提供せんとするものである。 【構成】本発明のメッシュシートは、溶融温度差を有す
る少なくとも2種の成分からなるフィラメント糸を経糸
または緯糸の少なくとも一方に用いたメッシュ編織物で
あって、該編織物の交点が該フィラメント糸の溶融温度
の低い成分で融着されていることを特徴とするものであ
る。
ートで、野菜、果物などの生食品類や花木などの植物類
を運搬するメッシュコンテナーまたは建築工事用メッシ
ュシートに使用されるメッシュシートとして好適な素材
を提供せんとするものである。 【構成】本発明のメッシュシートは、溶融温度差を有す
る少なくとも2種の成分からなるフィラメント糸を経糸
または緯糸の少なくとも一方に用いたメッシュ編織物で
あって、該編織物の交点が該フィラメント糸の溶融温度
の低い成分で融着されていることを特徴とするものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量で耐屈曲性に優れ
たメッシュシートで、野菜、果物などの食品類、花木な
どの植物類を運搬するメッシュコンテナーまたは建築作
業や高所作業に際して、ボルトな鉄片等の建築資材が作
業範囲外に落下することを防止するため使用される建築
工事用メッシュシートに関するものである。
たメッシュシートで、野菜、果物などの食品類、花木な
どの植物類を運搬するメッシュコンテナーまたは建築作
業や高所作業に際して、ボルトな鉄片等の建築資材が作
業範囲外に落下することを防止するため使用される建築
工事用メッシュシートに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来のメッシュシートとしては、粗い平織
やからみ織物、または模紗織物のそれぞれを主体とする
織物構造体の表面に樹脂を含浸または塗布したシートが
使用されていた。また該樹脂として、ポリ塩化ビニル樹
脂を用いて難燃化したものなどを建築工事用メッシュシ
ートとして使用した例が知られている。またダブルニッ
トや、経糸挿入ラッセルなどの経編構造体からなる3の
などを建築工事用メッシュシートとして使用した例など
が知られている。
やからみ織物、または模紗織物のそれぞれを主体とする
織物構造体の表面に樹脂を含浸または塗布したシートが
使用されていた。また該樹脂として、ポリ塩化ビニル樹
脂を用いて難燃化したものなどを建築工事用メッシュシ
ートとして使用した例が知られている。またダブルニッ
トや、経糸挿入ラッセルなどの経編構造体からなる3の
などを建築工事用メッシュシートとして使用した例など
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の織物構
造体の中で、からみ織物や模紗織物は、そのままでは目
ずれが著しく、ポリ塩化ビニル等のコーティングが必須
であり、そのため重量が重く、コストが高い上に、塩化
ビニルの可塑剤のブリードによる汚れや臭いが目立ち、
その洗浄も容易でないという欠点があった。
造体の中で、からみ織物や模紗織物は、そのままでは目
ずれが著しく、ポリ塩化ビニル等のコーティングが必須
であり、そのため重量が重く、コストが高い上に、塩化
ビニルの可塑剤のブリードによる汚れや臭いが目立ち、
その洗浄も容易でないという欠点があった。
【0004】一方、平織物の場合は、通常の織密度のも
のは目的とする通気性が得られないし、逆に十分な通気
性を有する程度までに粗な織組織にすると、目ずれは容
易に生じるものとなる。従って、通常は粗な織組織の平
織を用いて接合部を塩化ビニル等でコーティングして目
止めをしたものが使用されており、結局、からみ織物や
模紗織物と同様の欠点を有するものでしかなかった。
のは目的とする通気性が得られないし、逆に十分な通気
性を有する程度までに粗な織組織にすると、目ずれは容
易に生じるものとなる。従って、通常は粗な織組織の平
織を用いて接合部を塩化ビニル等でコーティングして目
止めをしたものが使用されており、結局、からみ織物や
模紗織物と同様の欠点を有するものでしかなかった。
【0005】一方、経編組織のものは、糸がストレート
でなくループ状の構造をとるために、糸の強力利用率が
非常に低く、特に緯方向において著しく低いという欠点
があった。また緯糸挿入ラッセルの場合は、目ずれやバ
イヤスの歪みや凹凸を生じやすいという欠点があった。
でなくループ状の構造をとるために、糸の強力利用率が
非常に低く、特に緯方向において著しく低いという欠点
があった。また緯糸挿入ラッセルの場合は、目ずれやバ
イヤスの歪みや凹凸を生じやすいという欠点があった。
【0006】いずれにしても、かかる従来技術に於いて
は、通気性と目ずれの問題を同時に満足するものはなか
った。
は、通気性と目ずれの問題を同時に満足するものはなか
った。
【0007】本発明は、かかる従来技術における欠点に
鑑み、軽くて、屈曲や揉みに対して強く、かつ織編目が
強固で目ずれがせず、ポリ塩化ビニル樹脂等の汚れや臭
いがなく、安定した通気性を有するメッシュシートを提
供するものである。
鑑み、軽くて、屈曲や揉みに対して強く、かつ織編目が
強固で目ずれがせず、ポリ塩化ビニル樹脂等の汚れや臭
いがなく、安定した通気性を有するメッシュシートを提
供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次のような構成を有する。
成するために次のような構成を有する。
【0009】すなわち、本発明のメッシュシートは、溶
融温度差を有する少なくとも2種の成分からなるフィラ
メント糸を経糸または緯糸の少なくとも一方に用いたメ
ッシュ編織物であって、該編織物の交点が該フィラメン
ト糸の溶融温度の低い成分で融着されていることを特徴
とするものである。
融温度差を有する少なくとも2種の成分からなるフィラ
メント糸を経糸または緯糸の少なくとも一方に用いたメ
ッシュ編織物であって、該編織物の交点が該フィラメン
ト糸の溶融温度の低い成分で融着されていることを特徴
とするものである。
【0010】
【作用】本発明は、通常のメッシュシートを製造する際
に、フィラメント糸として、低融点溶融成分と高融点溶
融成分からなる繊維を用いて、製編織した後に交点を熱
融着させると、意外にも該シート全体の硬さが適当で、
軽量でありながら耐屈曲性に優れ、しかも野菜、果物な
どの生食品類や花木などの包装用として好適な性能を具
備する素材を提供できることを究明し、さらに、建築用
メッシュシート素材としても有効であることを究明した
ものである。
に、フィラメント糸として、低融点溶融成分と高融点溶
融成分からなる繊維を用いて、製編織した後に交点を熱
融着させると、意外にも該シート全体の硬さが適当で、
軽量でありながら耐屈曲性に優れ、しかも野菜、果物な
どの生食品類や花木などの包装用として好適な性能を具
備する素材を提供できることを究明し、さらに、建築用
メッシュシート素材としても有効であることを究明した
ものである。
【0011】本発明でいうメッシュシートとは、衣料用
織物の比して目の粗い織物であり、たとえばメッシュ1
個の空隙の大きさは、好ましくは0.3〜3000m
m2 、さらに好ましくは0.5〜40mm2 のものであ
り、かつそのメッシュ部分の空隙面積はシート全体の面
積に対して、好ましくは5〜75%で、さらに好ましく
は10〜50%であるものを使用する。
織物の比して目の粗い織物であり、たとえばメッシュ1
個の空隙の大きさは、好ましくは0.3〜3000m
m2 、さらに好ましくは0.5〜40mm2 のものであ
り、かつそのメッシュ部分の空隙面積はシート全体の面
積に対して、好ましくは5〜75%で、さらに好ましく
は10〜50%であるものを使用する。
【0012】本発明でいうフィラメント糸は、熱により
溶融する温度が異なる2種以上の成分から構成されたも
のであって、該フィラメント糸のうち、溶融温度の低い
成分(A)は熱可塑性樹脂で構成されており、一方、溶
融温度の高い成分(B)は、熱不溶性の繊維や、前記
(A)成分を溶融させる温度の熱に対して、比較的溶融
しにくい樹脂からなる繊維で構成されているものであ
る。
溶融する温度が異なる2種以上の成分から構成されたも
のであって、該フィラメント糸のうち、溶融温度の低い
成分(A)は熱可塑性樹脂で構成されており、一方、溶
融温度の高い成分(B)は、熱不溶性の繊維や、前記
(A)成分を溶融させる温度の熱に対して、比較的溶融
しにくい樹脂からなる繊維で構成されているものであ
る。
【0013】本発明のメッシュシートは、かかるフィラ
メント糸を経糸または緯糸の少なくとも一方の糸に用い
て編織物を構成し、かつ該フィラメント糸の溶融温度の
低い成分(A)を構成する熱可塑性樹脂自身によって、
該編織物の少なくとも交点が融着されてなるシート状物
を用いて構成されたものである。
メント糸を経糸または緯糸の少なくとも一方の糸に用い
て編織物を構成し、かつ該フィラメント糸の溶融温度の
低い成分(A)を構成する熱可塑性樹脂自身によって、
該編織物の少なくとも交点が融着されてなるシート状物
を用いて構成されたものである。
【0014】成分(A)としては、屈曲や衝撃に強く、
引裂強力の大きい性質を有するものが好ましい。たとえ
ば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタンやこ
れらの共重合体、ナイロン、ナイロンにポリアルキルグ
リコール、ジカルボン酸やアミン類などを共重合したも
の、ポリエステルの繰り返し単位を構成する酸成分にイ
ソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸または
アジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを共重合した
り、アルコール成分の一部にポリアルキレングリコール
を共重合したものなどを使用することができるが、上述
の成分(A)として要求される性質を有するポリマーで
あればこれに限定されるものではない。これらのなかで
もポリエステル系樹脂が耐光性に優れていて好ましい。
引裂強力の大きい性質を有するものが好ましい。たとえ
ば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタンやこ
れらの共重合体、ナイロン、ナイロンにポリアルキルグ
リコール、ジカルボン酸やアミン類などを共重合したも
の、ポリエステルの繰り返し単位を構成する酸成分にイ
ソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸または
アジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを共重合した
り、アルコール成分の一部にポリアルキレングリコール
を共重合したものなどを使用することができるが、上述
の成分(A)として要求される性質を有するポリマーで
あればこれに限定されるものではない。これらのなかで
もポリエステル系樹脂が耐光性に優れていて好ましい。
【0015】成分(B)としては、たとえば、ポリアミ
ド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊
維、アクリル系繊維、モダクリ系繊維、塩化ビニリデン
繊維、ポリビニルアルコール系繊維、難燃性ポリノジッ
ク繊維、アラミド繊維、ポリイミド系繊維、ポリスルホ
ン系繊維、弗化繊維、などの普通繊維および高強力繊維
などを使用することができる。
ド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊
維、アクリル系繊維、モダクリ系繊維、塩化ビニリデン
繊維、ポリビニルアルコール系繊維、難燃性ポリノジッ
ク繊維、アラミド繊維、ポリイミド系繊維、ポリスルホ
ン系繊維、弗化繊維、などの普通繊維および高強力繊維
などを使用することができる。
【0016】かかる成分(B)は、シート状物中に元の
繊維状態で存在するものであって、該シート状物の強力
を左右するものであり、強くて溶融しにくい繊維である
必要がある。すなわち、本発明では、成分(B)とし
て、単糸繊度が、好ましくは少なくとも1デニール、さ
らに好ましくは5デニール以上である繊維を用いること
が、シート強力ならびに耐光性の上から好ましい。
繊維状態で存在するものであって、該シート状物の強力
を左右するものであり、強くて溶融しにくい繊維である
必要がある。すなわち、本発明では、成分(B)とし
て、単糸繊度が、好ましくは少なくとも1デニール、さ
らに好ましくは5デニール以上である繊維を用いること
が、シート強力ならびに耐光性の上から好ましい。
【0017】すなわち、成分(B)の単糸繊度が1デニ
ール未満の細い繊維の場合には、メッシュシートとして
要求される引張強力耐屈曲性、引裂強力が不足する場合
があったり、また、成分(A)を溶融させる際に、同時
に溶融する可能性もあって、繊維強度の低下を招く危険
が大きくなる傾向がある。
ール未満の細い繊維の場合には、メッシュシートとして
要求される引張強力耐屈曲性、引裂強力が不足する場合
があったり、また、成分(A)を溶融させる際に、同時
に溶融する可能性もあって、繊維強度の低下を招く危険
が大きくなる傾向がある。
【0018】かかる成分(B)として、さらに好ましい
ものとしては、高重合度ポリマーから形成されたポリエ
ステルフィラメントや高延伸倍率で強延伸したポリエス
テルフィラメント、さらに他の物理的処理により高強度
化されたポリエステルフィラメントなどがある。
ものとしては、高重合度ポリマーから形成されたポリエ
ステルフィラメントや高延伸倍率で強延伸したポリエス
テルフィラメント、さらに他の物理的処理により高強度
化されたポリエステルフィラメントなどがある。
【0019】上述のように、溶融温度の低い成分(A)
は、ポリエステル系樹脂からなる繊維が、耐光性や編織
物を構成する溶融温度の高い成分(B)の目ずれ防止の
点から、接着性の良い成分を選ぶことがメッシュシート
特性上好ましい。かかる接着性の上からは、該成分
(A)と(B)との組合せとして、同種の樹脂の組合せ
が好ましい。
は、ポリエステル系樹脂からなる繊維が、耐光性や編織
物を構成する溶融温度の高い成分(B)の目ずれ防止の
点から、接着性の良い成分を選ぶことがメッシュシート
特性上好ましい。かかる接着性の上からは、該成分
(A)と(B)との組合せとして、同種の樹脂の組合せ
が好ましい。
【0020】すなわち、本発明のメッシュシートを構成
する該フィラメント糸の溶融温度が低い成分(A)とし
て、ポリエステル系樹脂からなる繊維を使用する場合
は、熱溶融温度が高い成分(B)としても、ポリエステ
ル系樹脂からなるフィラメント糸を用いるのが好まし
い。
する該フィラメント糸の溶融温度が低い成分(A)とし
て、ポリエステル系樹脂からなる繊維を使用する場合
は、熱溶融温度が高い成分(B)としても、ポリエステ
ル系樹脂からなるフィラメント糸を用いるのが好まし
い。
【0021】特に、本発明で使用されるポリエステル成
分(B)としては、たとえばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチルテレフタレートなどのホモポリエステル
のような耐熱性、機械的強度、耐光性に優れたものが代
表的なものであるが、本発明の効果が損なわれない範囲
であれば共重合成分や混合物が存在していてもよい。
分(B)としては、たとえばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチルテレフタレートなどのホモポリエステル
のような耐熱性、機械的強度、耐光性に優れたものが代
表的なものであるが、本発明の効果が損なわれない範囲
であれば共重合成分や混合物が存在していてもよい。
【0022】該ポリエステル成分(B)が難燃性能を有
するものとしては、ポリマー中に2官能性リン化合物が
存在するポリエステル系難燃性樹脂およびそれからなる
フィラメントが特に望ましい。かかるポリエステル系難
燃性樹脂としては、繰り返し単位の少なくとも85モル
%がポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエレン2,6ナフタレートなどのポリエ
ステルであり、かつその繰り返し単位の中に、リン元素
に換算して好ましくは0.2〜1.0重量%の範囲に2
官能性リン化合物が存在するポリマーからなるものが使
用される。なお、上述のポリエステル系難燃性樹脂に
は、難燃性を阻害しない範囲で共重合成分が含有されて
いてもよい。
するものとしては、ポリマー中に2官能性リン化合物が
存在するポリエステル系難燃性樹脂およびそれからなる
フィラメントが特に望ましい。かかるポリエステル系難
燃性樹脂としては、繰り返し単位の少なくとも85モル
%がポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエレン2,6ナフタレートなどのポリエ
ステルであり、かつその繰り返し単位の中に、リン元素
に換算して好ましくは0.2〜1.0重量%の範囲に2
官能性リン化合物が存在するポリマーからなるものが使
用される。なお、上述のポリエステル系難燃性樹脂に
は、難燃性を阻害しない範囲で共重合成分が含有されて
いてもよい。
【0023】また、上述のポリエステル系難燃性樹脂か
らなるフィラメントとしては、固有粘度が0.65以上
であるものが好ましく、さらにその繊維自身の密度が
1.38kg/cm3 以上であるものがよい。
らなるフィラメントとしては、固有粘度が0.65以上
であるものが好ましく、さらにその繊維自身の密度が
1.38kg/cm3 以上であるものがよい。
【0024】上述の2官能性リン化合物としては、次の
式1で示されるホスホネート、式2で示されるホスフィ
ネートあるいは式3で示されるホスフィンオキシドが好
ましく使用される。
式1で示されるホスホネート、式2で示されるホスフィ
ネートあるいは式3で示されるホスフィンオキシドが好
ましく使用される。
【0025】
【化1】
【0026】
【化2】
【0027】
【化3】
【0028】(式中R1 、R5 は、それぞれ同じか又は
異なる基であって、炭素数1〜18の炭化水素を表し、
R2 、R3は、それぞれ同じか又は異なる基であって、
炭素数が1〜18の炭化水素基又は水素原子を表し、A
1 、A2 は、2価又は3価の有機残基を表し、R4 は、
カルボキシル基又はそのエステルを表し、R6 は、カル
ボキシル基又はそのエステル、あるいは互に−(C=
O)−O−(C=O)−で示される基を介してA2 と環
を形成する2価のエステル形成性官能基を表す。
異なる基であって、炭素数1〜18の炭化水素を表し、
R2 、R3は、それぞれ同じか又は異なる基であって、
炭素数が1〜18の炭化水素基又は水素原子を表し、A
1 、A2 は、2価又は3価の有機残基を表し、R4 は、
カルボキシル基又はそのエステルを表し、R6 は、カル
ボキシル基又はそのエステル、あるいは互に−(C=
O)−O−(C=O)−で示される基を介してA2 と環
を形成する2価のエステル形成性官能基を表す。
【0029】式(1)で示されるリン化合物としては、
フェニルホスホン酸ジメチル、フェニルホスホン酸ジフ
ェニル等が好ましく使用される。
フェニルホスホン酸ジメチル、フェニルホスホン酸ジフ
ェニル等が好ましく使用される。
【0030】式(2)のリン化合物としては、(2−カ
ルボキシエチル)メチルホスフィン酸、(2−メトキシ
カルボニルエチル)メチルホスフィン酸メチル、(2−
カルボキシエチル)フェニルホスフィン酸、(2−メト
キシカルボニルエチル)フェニルホスフィン酸メチル、
(4−メトキシカルボニルフェニル)フェニルホスフィ
ン酸メチル、〔2−(β−ヒドロキシエトキシカルボニ
ル)エチル〕メチルホスフィン酸のエチレングリコール
エステル等が好ましく使用される。
ルボキシエチル)メチルホスフィン酸、(2−メトキシ
カルボニルエチル)メチルホスフィン酸メチル、(2−
カルボキシエチル)フェニルホスフィン酸、(2−メト
キシカルボニルエチル)フェニルホスフィン酸メチル、
(4−メトキシカルボニルフェニル)フェニルホスフィ
ン酸メチル、〔2−(β−ヒドロキシエトキシカルボニ
ル)エチル〕メチルホスフィン酸のエチレングリコール
エステル等が好ましく使用される。
【0031】式(3)のリン化合物としては、(1,2
−ジカルボキシエチル)ジメチルホスフィンオキシド、
(2,3ジカルボキシプロピル)ジメチルホスフィンオ
キシド、(1,2ジメトシキカルボニルエチル)ジメチ
ルホスフィンオキシド、(2,3ジメトキシカルボニル
エチル)ジメチルホスフィンオキシド、〔1,2ジ(β
ヒドロキシエトキシカルボニル)エチル〕ジメチルホス
フィンオキシド、〔2,3ジ(βヒドロキシエトキシカ
ルボニル)エチル〕ジメチルホスフィンオキシド等が好
ましく使用される。
−ジカルボキシエチル)ジメチルホスフィンオキシド、
(2,3ジカルボキシプロピル)ジメチルホスフィンオ
キシド、(1,2ジメトシキカルボニルエチル)ジメチ
ルホスフィンオキシド、(2,3ジメトキシカルボニル
エチル)ジメチルホスフィンオキシド、〔1,2ジ(β
ヒドロキシエトキシカルボニル)エチル〕ジメチルホス
フィンオキシド、〔2,3ジ(βヒドロキシエトキシカ
ルボニル)エチル〕ジメチルホスフィンオキシド等が好
ましく使用される。
【0032】これらの化合物の中でも、特に式3の化合
物が、ポリエステルとの共重合反応性が良く、さらに重
合反応時の飛散が少ないことなどから好ましく使用され
る。上述の2官能性リン化合物は、ポリエステルポリマ
ー中に、リン元素に換算して好ましくは0.2〜1.5
重量%、特に好ましくは0.4〜1.3重量%含有され
たものがよい。
物が、ポリエステルとの共重合反応性が良く、さらに重
合反応時の飛散が少ないことなどから好ましく使用され
る。上述の2官能性リン化合物は、ポリエステルポリマ
ー中に、リン元素に換算して好ましくは0.2〜1.5
重量%、特に好ましくは0.4〜1.3重量%含有され
たものがよい。
【0033】すなわち、0.2重量%未満の場合は、得
られる建築工事用メッシュシートの難燃性が低下してく
る傾向があるので好ましくない。一方、リン元素量が
1.5重量%を超えると、原糸の物理的特性、特に強度
低下、収縮特性の増大および製造コストが高くなるなど
の欠点が出現してくる。
られる建築工事用メッシュシートの難燃性が低下してく
る傾向があるので好ましくない。一方、リン元素量が
1.5重量%を超えると、原糸の物理的特性、特に強度
低下、収縮特性の増大および製造コストが高くなるなど
の欠点が出現してくる。
【0034】本発明の建築工事用メッシュシートは、好
ましくは、JISA−8952(1977)の防炎性試
験方法に基づいて測定したときに、同JISA−895
2(1977)の附属書表1に規定する難燃性を有する
ものがよい。
ましくは、JISA−8952(1977)の防炎性試
験方法に基づいて測定したときに、同JISA−895
2(1977)の附属書表1に規定する難燃性を有する
ものがよい。
【0035】本発明のメッシュシートを構成する編織物
は、上述の特定なフィラメント糸を、経糸および緯糸の
少なくとも一方、好ましくは両方に使用したものであ
る。好ましくは、該メッシュシートの経糸または緯糸
が、2本以上を1単位としてメッシュを構成しているも
のである。
は、上述の特定なフィラメント糸を、経糸および緯糸の
少なくとも一方、好ましくは両方に使用したものであ
る。好ましくは、該メッシュシートの経糸または緯糸
が、2本以上を1単位としてメッシュを構成しているも
のである。
【0036】かかる編織物の織組織としては、平織、朱
子織、斜文織、もじり織、伯爵織、しころ織、琥珀織や
三原組織の変化織など適宜のものを用いることができる
が、好ましくは、目ずれしにくい点から、3〜7本横絽
組織からなるからみ織、模紗織が使用される。一方、編
物としては、経編、緯編など適宜のものを用いることが
できるが、好ましくはラッセル編で経糸および緯糸挿入
ラッセル編が使用される。
子織、斜文織、もじり織、伯爵織、しころ織、琥珀織や
三原組織の変化織など適宜のものを用いることができる
が、好ましくは、目ずれしにくい点から、3〜7本横絽
組織からなるからみ織、模紗織が使用される。一方、編
物としては、経編、緯編など適宜のものを用いることが
できるが、好ましくはラッセル編で経糸および緯糸挿入
ラッセル編が使用される。
【0037】たとえば、図1は、3本横絽織物組織を示
すものであり、緯糸3本(2、3、4)を、2本の経糸
9で集合するように横絽組織1を形成しているものであ
る。図2は、同様に緯糸5本(2、3、4、5、6)を
集合した5本横絽組織1を示し、図3は、同様に緯糸7
本(2、3、4、5、6、7、8)を集合した7本横絽
組織1を示すものである。
すものであり、緯糸3本(2、3、4)を、2本の経糸
9で集合するように横絽組織1を形成しているものであ
る。図2は、同様に緯糸5本(2、3、4、5、6)を
集合した5本横絽組織1を示し、図3は、同様に緯糸7
本(2、3、4、5、6、7、8)を集合した7本横絽
組織1を示すものである。
【0038】かかる編織物を構成する編織糸の太さは、
特に限定されないが、100〜10,000デニールの
範囲のものを使用するのが好ましく、さらに好ましくは
500〜3000デニールである。
特に限定されないが、100〜10,000デニールの
範囲のものを使用するのが好ましく、さらに好ましくは
500〜3000デニールである。
【0039】また、編織物の目付は、用いるメッシュシ
ートの種類にもよるが、好ましくは500g/ m2 以
下、さらに好ましくは100〜400g/ m2 である。
ートの種類にもよるが、好ましくは500g/ m2 以
下、さらに好ましくは100〜400g/ m2 である。
【0040】本発明のメッシュシートは、その編織物の
骨格が、溶融温度の高いフィラメント成分(B)で構成
されているものであって、その少なくとも一部において
は、該編織物組織の少なくとも表面部、好ましくは間隙
部(目合間隙)にフィラメント成分(A)を構成する熱
可塑性樹脂からなり、その交点が融着されている構造の
シート状物よりなるものである。
骨格が、溶融温度の高いフィラメント成分(B)で構成
されているものであって、その少なくとも一部において
は、該編織物組織の少なくとも表面部、好ましくは間隙
部(目合間隙)にフィラメント成分(A)を構成する熱
可塑性樹脂からなり、その交点が融着されている構造の
シート状物よりなるものである。
【0041】本発明に使用されるフィラメント糸として
は、バイメタル型、芯鞘型などの複合糸を含め、異種フ
ィラメントの混用糸、均一混用、芯鞘混用など各種の混
用糸が含まれる。好ましくは、撚の有無に拘らずフィラ
メントどおしを混合したもの、たとえば、引き揃え糸、
合撚糸(交撚糸)、空気交絡糸、混繊糸などの形態の糸
を使用することができる。
は、バイメタル型、芯鞘型などの複合糸を含め、異種フ
ィラメントの混用糸、均一混用、芯鞘混用など各種の混
用糸が含まれる。好ましくは、撚の有無に拘らずフィラ
メントどおしを混合したもの、たとえば、引き揃え糸、
合撚糸(交撚糸)、空気交絡糸、混繊糸などの形態の糸
を使用することができる。
【0042】かかるフィラメント糸としては、たとえば
フィラメント糸(A)とフィラメント糸(B)とが、好
ましくは重量比(A/B)で10/90〜70/30、
さらに好ましくは20/80〜40/60の範囲にある
ものがよい。フィラメント成分(A)の構成量が、少な
すぎては編織物の交点の融着が得られにくく、目ずれ防
止効果が得られにくくなる。またフィラメント成分
(B)が少なすぎても強度的に劣る傾向が出てくる。
フィラメント糸(A)とフィラメント糸(B)とが、好
ましくは重量比(A/B)で10/90〜70/30、
さらに好ましくは20/80〜40/60の範囲にある
ものがよい。フィラメント成分(A)の構成量が、少な
すぎては編織物の交点の融着が得られにくく、目ずれ防
止効果が得られにくくなる。またフィラメント成分
(B)が少なすぎても強度的に劣る傾向が出てくる。
【0043】本発明のメッシュシートにおいては、外部
からの受熱により、フィラメント成分(A)を溶融し
て、骨格をなすフィラメント成分(B)ができるだけ熱
劣化が生じない加工条件で、該編織物の交点を融着処理
するのが好ましい。すなわち、フィラメント成分(A)
として、フィラメント成分(B)より溶融温度差が大き
いものを使用するほど、熱によるフィラメント成分
(B)への悪影響を小さくすることが出来るので、好ま
しくは該溶融温度差が10℃以上、さらに好ましくは1
5℃以上である繊維を使用したフィラメント糸を用いる
ことによって、編織物特性に優れた耐久性のあるメッシ
ュシートを提供することができる。
からの受熱により、フィラメント成分(A)を溶融し
て、骨格をなすフィラメント成分(B)ができるだけ熱
劣化が生じない加工条件で、該編織物の交点を融着処理
するのが好ましい。すなわち、フィラメント成分(A)
として、フィラメント成分(B)より溶融温度差が大き
いものを使用するほど、熱によるフィラメント成分
(B)への悪影響を小さくすることが出来るので、好ま
しくは該溶融温度差が10℃以上、さらに好ましくは1
5℃以上である繊維を使用したフィラメント糸を用いる
ことによって、編織物特性に優れた耐久性のあるメッシ
ュシートを提供することができる。
【0044】本発明で用いられるフィラメント糸のタイ
プとしては、たとえば、均一混用(混合)タイプ、片側
に偏って配置させた、たとえばバイメタルタイプまたは
成分(B)を芯部に、成分(A)を鞘部に配置した芯鞘
タイプなどの複合糸を使用することができる。
プとしては、たとえば、均一混用(混合)タイプ、片側
に偏って配置させた、たとえばバイメタルタイプまたは
成分(B)を芯部に、成分(A)を鞘部に配置した芯鞘
タイプなどの複合糸を使用することができる。
【0045】成分(A)を溶融する熱処理方法として
は、特に限定されるものではないが、たとえば、フィラ
メント織物を熱風加熱方式のピンテンターで加熱する方
法、該ピンテンターで、成分(A)を溶融させた後、溶
融ポリマーを加圧する方法、模様状に彫刻したカレンダ
ーロールで加熱圧着させる方法など好ましく使用するこ
とができる。
は、特に限定されるものではないが、たとえば、フィラ
メント織物を熱風加熱方式のピンテンターで加熱する方
法、該ピンテンターで、成分(A)を溶融させた後、溶
融ポリマーを加圧する方法、模様状に彫刻したカレンダ
ーロールで加熱圧着させる方法など好ましく使用するこ
とができる。
【0046】さらに、本発明に用いられるフィラメント
糸または編織物は、上述の熱処理前の段階で、低温プラ
ズマ処理を施されることも好ましい。すなわち、かかる
処理によって、該編織物の交点の接着性をより一層向上
させることができる。
糸または編織物は、上述の熱処理前の段階で、低温プラ
ズマ処理を施されることも好ましい。すなわち、かかる
処理によって、該編織物の交点の接着性をより一層向上
させることができる。
【0047】本発明のメッシュシートは着色して用いる
こともできる。着色は、原糸着色するか、編織物の状態
(該交点を融着する前の状態)あるいは該交点を融着さ
せた後の状態の、いずれの段階でも染色することができ
る。染色する場合は、該交点を融着する前の状態で染色
する方法が、加工の容易さから好ましい。染色方法とし
ては、浸透法やプリント法のいずれの方法でも適宜用い
ることができる。
こともできる。着色は、原糸着色するか、編織物の状態
(該交点を融着する前の状態)あるいは該交点を融着さ
せた後の状態の、いずれの段階でも染色することができ
る。染色する場合は、該交点を融着する前の状態で染色
する方法が、加工の容易さから好ましい。染色方法とし
ては、浸透法やプリント法のいずれの方法でも適宜用い
ることができる。
【0048】なお、本発明のメッシュシートは、もちろ
ん耐光剤を含有していてもよく、ベンゾトリアゾール
系、ベンゾフェノン系、サリシレート系、シアノアクリ
レート系などの紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化ケイ
素、炭酸カルシウム、亜鉛華などの紫外線遮蔽剤および
銅、コバルト、クロムなどの金属塩数、ヒンダードフェ
ノール系、アミン系などのラジカル連鎖禁止剤およびホ
スファイト系、チオエステル系などの過酸化分解剤な併
用すると耐候性をさらに向上させることが出来る。ま
た、本発明のメッシュシートは、フィラメント糸の段階
または編織物の段階でリン化合物、スルファミド系、ハ
ロゲン系化合物などの難燃剤およびウレタンまたはアク
リル酸エステル系の発泡体やアルミニウム粉などの防音
剤などを後加工にて含有させてもよい。
ん耐光剤を含有していてもよく、ベンゾトリアゾール
系、ベンゾフェノン系、サリシレート系、シアノアクリ
レート系などの紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化ケイ
素、炭酸カルシウム、亜鉛華などの紫外線遮蔽剤および
銅、コバルト、クロムなどの金属塩数、ヒンダードフェ
ノール系、アミン系などのラジカル連鎖禁止剤およびホ
スファイト系、チオエステル系などの過酸化分解剤な併
用すると耐候性をさらに向上させることが出来る。ま
た、本発明のメッシュシートは、フィラメント糸の段階
または編織物の段階でリン化合物、スルファミド系、ハ
ロゲン系化合物などの難燃剤およびウレタンまたはアク
リル酸エステル系の発泡体やアルミニウム粉などの防音
剤などを後加工にて含有させてもよい。
【0049】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに説明す
る。なお、実施例中の物性値は下記の方法により測定し
たものである。 (1)溶融点 融点顕微鏡(柳本製作所製)を用い、熱板上にサンプル
繊維を十字状にクロスするように数本重ねてセットし、
クロスした境界が溶融により完全に消えた温度をもって
溶融点とした。
る。なお、実施例中の物性値は下記の方法により測定し
たものである。 (1)溶融点 融点顕微鏡(柳本製作所製)を用い、熱板上にサンプル
繊維を十字状にクロスするように数本重ねてセットし、
クロスした境界が溶融により完全に消えた温度をもって
溶融点とした。
【0050】(2)引裂強力 JIS L1096 6・16 A−1法 (シングルタング法)により測定した。
【0051】(3)防炎性 JIS A−8952(1977)の防炎性試験法によ
り測定した。
り測定した。
【0052】実施例1〜2,比較例1 ポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸後、延伸して1
000デニール96フィラメントの高温溶融フィラメン
ト糸〔溶融点:254℃,成分(B)〕を得た。
000デニール96フィラメントの高温溶融フィラメン
ト糸〔溶融点:254℃,成分(B)〕を得た。
【0053】一方、イソフタル酸を11モル%共重合し
たポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸後、延伸し、
又、イソフタル酸を24モル%共重合したポリエチレン
テレフタレートを溶融防止、延伸後、弛緩熱処理し、そ
れぞれ75デニール36フィラメントの低温溶融成分
(A)を2種(11モル%共重合=溶融温度235℃,
24モル%共重合=213℃)を得た。この成分(A)
2種のそれぞれ4本と、成分(B)1本とを100 T/
m で合撚し、1300デニールのフィラメントのフィラ
メント糸を得た。
たポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸後、延伸し、
又、イソフタル酸を24モル%共重合したポリエチレン
テレフタレートを溶融防止、延伸後、弛緩熱処理し、そ
れぞれ75デニール36フィラメントの低温溶融成分
(A)を2種(11モル%共重合=溶融温度235℃,
24モル%共重合=213℃)を得た。この成分(A)
2種のそれぞれ4本と、成分(B)1本とを100 T/
m で合撚し、1300デニールのフィラメントのフィラ
メント糸を得た。
【0054】一方、比較例として、成分(B)の100
0デニール961本と、同融点(254℃)を有する7
5デニール36の成分(A)4本とを100 T/m で合
撚し、1300デニールのフィラメント糸を得た。
0デニール961本と、同融点(254℃)を有する7
5デニール36の成分(A)4本とを100 T/m で合
撚し、1300デニールのフィラメント糸を得た。
【0055】これらのフィラメント糸をタテ糸およびヨ
コ糸に用い、タテ糸密度21本/インチ(3本/組)、
ヨコ糸密度21本/インチ(3本/組)の模紗織物をそ
れぞれ製織した。
コ糸に用い、タテ糸密度21本/インチ(3本/組)、
ヨコ糸密度21本/インチ(3本/組)の模紗織物をそ
れぞれ製織した。
【0056】これの織物をピンテンターにより245℃
(比較例は257℃)で1分間熱処理し、該織物のタテ
糸、ヨコ糸交点が融着された織物を得た。
(比較例は257℃)で1分間熱処理し、該織物のタテ
糸、ヨコ糸交点が融着された織物を得た。
【0057】これらのメッシュシートを評価した結果を
表1に示した。表1から明らかなように、実施例1、2
のものは、比較例1のものに比して、目ズレ防止効果の
優れた引裂強力低下の少ないものであった。
表1に示した。表1から明らかなように、実施例1、2
のものは、比較例1のものに比して、目ズレ防止効果の
優れた引裂強力低下の少ないものであった。
【0058】実施例3 ポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸後、延伸して、
500デニール96フィラメントと1000デニール1
92フィラメントの高温溶融フィラメント糸〔溶融点:
254℃,成分(B)〕を得た。
500デニール96フィラメントと1000デニール1
92フィラメントの高温溶融フィラメント糸〔溶融点:
254℃,成分(B)〕を得た。
【0059】一方、イソフタル酸を15モル%共重合し
たポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸後、延伸し
て、75デニール24フィラメントの低温溶融フィラメ
ント糸〔溶融点:220℃;成分(A)〕を得た。
たポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸後、延伸し
て、75デニール24フィラメントの低温溶融フィラメ
ント糸〔溶融点:220℃;成分(A)〕を得た。
【0060】これらの成分(B)のフィラメント2種の
それぞれ1本と、成分(A)のフィラメント2本とを1
00 T/m で合撚し、それぞれ650デニールと115
0デニールのフィラメント糸を得た。
それぞれ1本と、成分(A)のフィラメント2本とを1
00 T/m で合撚し、それぞれ650デニールと115
0デニールのフィラメント糸を得た。
【0061】これらのフィラメント糸をタテ糸に650
デニール、ヨコ糸に1150デニールを用い、タテ糸密
度14本/インチ(2本/組)、ヨコ糸密度7本/イン
チの3本横絽織物をレノヘルドをもつ織機にて製織し
た。
デニール、ヨコ糸に1150デニールを用い、タテ糸密
度14本/インチ(2本/組)、ヨコ糸密度7本/イン
チの3本横絽織物をレノヘルドをもつ織機にて製織し
た。
【0062】これらの織物を通常の方法で、精練、乾燥
後、ピンテンターにより240℃で1分間熱処理するこ
とによって、該織物のタテ糸、ヨコ糸交点が融着された
織物を得た。この織物を次に、Resolin Blue FBL(バイ
エル社製分散染料)3%owfおよび難燃剤としてヘキサ
・ブロム・シクロドデカン20%owf を用い、高圧ビー
ム染色機で、130℃、60分間染色同時難燃処理し、
常法により還元洗浄し、乾燥して、目付122g/m2
のメッシュシートを得た。
後、ピンテンターにより240℃で1分間熱処理するこ
とによって、該織物のタテ糸、ヨコ糸交点が融着された
織物を得た。この織物を次に、Resolin Blue FBL(バイ
エル社製分散染料)3%owfおよび難燃剤としてヘキサ
・ブロム・シクロドデカン20%owf を用い、高圧ビー
ム染色機で、130℃、60分間染色同時難燃処理し、
常法により還元洗浄し、乾燥して、目付122g/m2
のメッシュシートを得た。
【0063】このメッシュシートを評価した結果を表1
に示した。表1から明らかなように、実施例3のものも
比較例1のものに比して、軽量で、目ズレ防止効果の優
れた、防炎性は合格するものであった。
に示した。表1から明らかなように、実施例3のものも
比較例1のものに比して、軽量で、目ズレ防止効果の優
れた、防炎性は合格するものであった。
【0064】実施例4 リン化合物として〔2−(βヒドロキシエトキシカルボ
ニル)エチル〕メチルホスフィン酸をリン元素換算して
0.5重量%を含む難燃性ブルー原着ポリエチレンテレ
フタレートを溶融紡糸後、延伸して1500デニール1
44フィラメントの高温溶融フィラメント糸〔溶融点2
54℃,強度8g/d、成分(B)〕を得た。
ニル)エチル〕メチルホスフィン酸をリン元素換算して
0.5重量%を含む難燃性ブルー原着ポリエチレンテレ
フタレートを溶融紡糸後、延伸して1500デニール1
44フィラメントの高温溶融フィラメント糸〔溶融点2
54℃,強度8g/d、成分(B)〕を得た。
【0065】一方、イソフタル酸を15モル%共重合し
たポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸後、延伸して
75デニール24フィラメントの低温溶融フィラメント
糸〔溶融点:220℃,強度5.0g/d,成分
(A)〕を得た。
たポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸後、延伸して
75デニール24フィラメントの低温溶融フィラメント
糸〔溶融点:220℃,強度5.0g/d,成分
(A)〕を得た。
【0066】この成分(B)のフィラメント1本と、成
分(A)のフィラメント4本とを60 T/m で合撚し、
1800デニールのフィラメント糸を得た。
分(A)のフィラメント4本とを60 T/m で合撚し、
1800デニールのフィラメント糸を得た。
【0067】このフィラメント糸をタテ糸およびヨコ糸
に用い、タテ糸密度23.2本/インチ、ヨコ糸密度1
6.2本/インチの3本横絽織物をレノヘルドをもつ織
機にて製織した。この織物をピンテンターにより240
℃で1分間熱処理し、該織物のタテ糸、ヨコ糸交点が融
着されたメッシュシートを得た。
に用い、タテ糸密度23.2本/インチ、ヨコ糸密度1
6.2本/インチの3本横絽織物をレノヘルドをもつ織
機にて製織した。この織物をピンテンターにより240
℃で1分間熱処理し、該織物のタテ糸、ヨコ糸交点が融
着されたメッシュシートを得た。
【0068】このメッシュシートを評価した結果を表1
に示した。表1から明らかなように、実施例4のもの
は、比較例1に比して目ズレ防止効果の優れた、高引裂
強力を有する防炎性の良好なものであった。
に示した。表1から明らかなように、実施例4のもの
は、比較例1に比して目ズレ防止効果の優れた、高引裂
強力を有する防炎性の良好なものであった。
【0069】
【表1】
【0070】
【発明の効果】本発明は、軽量で、かつ通気性と目ズレ
防止を同時に満足するメッシュシートを提供するもので
ある。本発明によれば、目ズレ防止が極めて強固に達成
され、使用する糸の特性を十分生かすことができ、高級
指向の外観を呈し得ることができる。
防止を同時に満足するメッシュシートを提供するもので
ある。本発明によれば、目ズレ防止が極めて強固に達成
され、使用する糸の特性を十分生かすことができ、高級
指向の外観を呈し得ることができる。
【図1】この図は、本発明のメッシュシートに用いるこ
とのできる織物組織の1例である3本横絽織物組織を示
す。
とのできる織物組織の1例である3本横絽織物組織を示
す。
【図2】この図は、本発明のメッシュシートに用いるこ
とのできる他の織組織で、5本横絽組織を示す。
とのできる他の織組織で、5本横絽組織を示す。
【図3】この図は、本発明のメッシュシートに用いるこ
とのできる他の織組織の例を示したもので、7本横絽組
織の例を示す。
とのできる他の織組織の例を示したもので、7本横絽組
織の例を示す。
【符号の説明】 1:横絽組織 2,3,4,5,6,7,8:緯糸 9:経糸
Claims (6)
- 【請求項1】 溶融温度差を有する少なくとも2種の成
分からなるフィラメント糸を経糸または緯糸の少なくと
も一方に用いたメッシュ編織物であって、該編織物の交
点が該フィラメント糸の溶融温度の低い成分で融着され
ていることを特徴とするメッシュシート。 - 【請求項2】 メッシュシートの経糸または緯糸が、フ
ィラメント糸2本以上を1単位としてメッシュを構成し
ている請求項1記載のメッシュシート。 - 【請求項3】 編織物が、からみ織組織、模紗織組織な
らびにラッセル編組織から選ばれた組織で構成されてい
る請求項1記載のメッシュシート。 - 【請求項4】 フィラメント糸が、30〜100 T/m
の撚を有する撚糸である請求項1記載のメッシュシー
ト。 - 【請求項5】 フィラメント糸が総繊維重量に対して1
0〜40%の溶融温度の低いフィラメント成分を含有す
るものである請求項1記載のメッシュシート。 - 【請求項6】 メッシュシートが、メッシュコンテナ
ー、建築土木工事用シート、養生シートまたはスポーツ
用ネットから選ばれた用途に使用されるものである請求
項1記載のメッシュシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304783A JP2962443B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | メッシュシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304783A JP2962443B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | メッシュシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05141099A true JPH05141099A (ja) | 1993-06-08 |
JP2962443B2 JP2962443B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=17937180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3304783A Expired - Fee Related JP2962443B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | メッシュシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2962443B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001303388A (ja) * | 2000-04-26 | 2001-10-31 | Kyowa Co Ltd | 生分解性建設工事用メッシュシート |
JP2007126869A (ja) * | 2005-11-03 | 2007-05-24 | Fukui Fibertech Co Ltd | シート類の接続具 |
JP2009242953A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Toray Ind Inc | 産業資材用繊維構造物 |
KR102113279B1 (ko) * | 2019-12-26 | 2020-05-22 | 한국에스티 주식회사 | 갱폼용 보호 망지 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6045632A (ja) * | 1983-08-19 | 1985-03-12 | 帝人株式会社 | 熱成型用複合繊維構造物 |
JPH0178190U (ja) * | 1987-11-10 | 1989-05-25 | ||
JPH02106477U (ja) * | 1989-02-06 | 1990-08-23 |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP3304783A patent/JP2962443B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
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JP4541502B2 (ja) * | 2000-04-26 | 2010-09-08 | キョーワ株式会社 | 生分解性建設工事用メッシュシート |
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JP4731282B2 (ja) * | 2005-11-03 | 2011-07-20 | 福井ファイバーテック株式会社 | シート類の接続具 |
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KR102113279B1 (ko) * | 2019-12-26 | 2020-05-22 | 한국에스티 주식회사 | 갱폼용 보호 망지 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2962443B2 (ja) | 1999-10-12 |
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