JP7309190B2 - 毛髪洗浄剤 - Google Patents
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本発明は、例えば以下の[1]~[9]である。
[2]前記ポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸、またはその塩である成分(B)を0.3~3質量%含む、[1]に記載の毛髪洗浄剤。
[3]前記両性界面活性剤(C)を0.5~6質量%含む、[1]または[2]に記載の毛髪洗浄剤。
[4]前記トリメチルグリシン(D)を0.2~3質量%含む、[1]~[3]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤。
[5]前記ポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸、またはその塩である成分(B)が、エチレンオキシドの平均付加モル数が2~10であるポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸、またはその塩である、[1]~[4]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤。
[6]前記ラウロイルメチルアラニン、またはその塩である成分(A)が、ラウロイルメチルアラニン、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、およびラウロイルメチルアラニントリエタノールアミンから選択される少なくとも1種である、[1]~[5]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤。
[7]前記両性界面活性剤(C)が、ラウリルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、およびラウリルヒドロキシスルタインから選択される少なくとも1種である、[1]~[6]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤。
[8]前記ポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸、またはその塩である成分(B)が、ラウレス-3カルボン酸ナトリウム、ラウレス-4カルボン酸ナトリウム、ラウレス-6カルボン酸ナトリウム、およびラウレス-11カルボン酸ナトリウムから選択される少なくとも1種である、[1]~[7]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤。
[9]シャンプーである、[1]~[8]のいずれかに記載の毛髪洗浄剤。
<毛髪洗浄剤>
本発明の毛髪洗浄剤は、ラウロイルメチルアラニン、またはその塩である成分(A)を5~16質量%と、ポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸、またはその塩である成分(B)と、両性界面活性剤(C)と、トリメチルグリシン(D)とを含む。
本発明の毛髪洗浄剤は、シャンプーであることが好ましい。
なお、本発明における各成分の含有量は、毛髪洗浄剤を100質量%とした場合の含有量を示している。
本発明において、ラウロイルメチルアラニン、またはその塩である成分(A)を、成分(A)とも記す。
本発明の毛髪洗浄剤は、成分(A)を5~16質量%、好ましくは6~15質量%、より好ましくは8~12質量%含む。
成分(A)が前記範囲内にあると、泡立ち、泡質、およびすすぎ時のさっぱり感に優れる。成分(A)が前記下限量より少ないと、泡立ちが悪く、さっぱり感を感じにくい。
ラウロイルメチルアラニン、またはその塩である成分(A)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明において、ポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸、またはその塩である成分(B)を、成分(B)とも記す。
本発明の毛髪洗浄剤は、ポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸、またはその塩である成分(B)を含む。
本発明の毛髪洗浄剤は、成分(B)を、好ましくは0.3~3質量%含む。
成分(B)が前記範囲内にあると、泡立ち、泡質、および洗浄時のなめらかさに優れるため好ましい。
成分(B)が前記範囲内にあると、泡立ち、泡質、およびすすぎ時のさっぱり感に特に優れるため好ましい。
成分(B)において、エチレンオキシドの平均付加モル数が好ましくは2~10、より好ましくは5~10である。
成分(B)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の毛髪洗浄剤は、両性界面活性剤(C)を含む。
本発明の毛髪洗浄剤は両性界面活性剤(C)を、好ましくは0.5~6質量%、より好ましくは1.5~4.5質量%、最も好ましくは2.0~4.0質量%含む。
両性界面活性剤(C)が前記範囲内にあると、仕上がりの柔らかさ、および洗浄時のなめらかさに特に優れるため好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤において、両性界面活性剤(C)がラウリルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、およびラウリルヒドロキシスルタインから選択される少なくとも1種であることがより好ましく、ラウリルベタイン、コカミドプロピルベタイン、およびラウラミドプロピルベタインがさらに好ましく、洗浄時のなめらかさに特に優れていることからラウリルベタインが最も好ましい。
両性界面活性剤(C)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の毛髪洗浄剤は、トリメチルグリシン(D)を含む。
本発明の毛髪洗浄剤はトリメチルグリシン(D)を、好ましくは0.2~3質量%、より好ましくは0.5~2質量%、最も好ましくは0.8~1.5質量%含む。
トリメチルグリシン(D)が前記範囲内にあると、泡質、すすぎ時の指通り、仕上がりの柔らかさに特に優れるため好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤は、通常は水を含む。水の含有量は特に限定されず、使用する目的に応じて、適宜調整して用いることができる。水として、具体的には、水道水、イオン交換水、蒸留水、精製水および天然水が挙げられ、殺菌済みのものが好ましい。
任意の成分としては、例えば、保湿剤、浸透促進剤、毛髪コンディショニング剤、pH調整剤、粘度調整剤、生薬類、キレート剤、防腐剤、酸化防止剤、清涼剤、帯電防止剤、ビタミン類、タンパク質、香料、抗菌剤、増粘剤、乳化剤、乳化安定剤、界面活性剤、高級アルコール、シリコーン類、油剤、溶剤、および色素が挙げられる。
本発明の毛髪洗浄剤は、上述した各成分を上述の量で使用する以外は、例えば公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解、分散等することによって製造することができ、製造方法は特に限定されない。製造方法としては各成分を均一に混合するために、加熱条件下で行ってもよい。加熱条件下で製造する場合の温度としては、例えば75~85℃が挙げられる。
本発明の毛髪洗浄剤の状態としては、例えば、液状、粘性液体状、ミルク状、クリーム状などが挙げられ、手に取ったときに垂れにくく、毛髪に均一に塗布しやすい観点から、粘性液体状が好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤の外観は、例えば、透明または不透明な外観が挙げられる。本発明の毛髪洗浄剤の外観は、透明な外観であることが好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪に塗布して使用することができる。
本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪が乾燥している状態でも、濡れている状態でも使用することができるが、本発明における毛髪洗浄剤は、毛髪が濡れている状態で塗布して使用することが好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤は、用途について特に制限はないが、シャンプーとして用いることが好ましく、洗い流すシャンプーとして用いることがより好ましい。
実施例1~26、および比較例1~5では、表1に記載の市販品を使用した。
表2~表4の処方の数値は、毛髪洗浄剤を100質量%とした場合の、各成分の質量%を表しており、純分換算した値を示す。
専門パネラー(美容師)10名が1人ずつ、後述する(1)~(6)の評価項目に従って官能評価を行った。
各評価項目について、10名の官能評価の評価点の平均を算出し、以下のとおり評価した。
◎:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が3.5点以上である。
○:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が2.5点以上3.5点未満である。
△:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点以上2.5点未満である。
×:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点未満である。
実施例、および比較例で用いた毛束は、あらかじめ一般人の毛髪の痛み、広がりを再現するために下記方法でダメージ処理を行った。
毛束(30cm、10gの黒髪人毛)(製品名BS-B3A、ビューラックス社製)に、脱色剤であるアリミノ120ブリーチ(株式会社アリミノ製)10gと、カラーストーリー アドミオOX6%(株式会社アリミノ製)20gとを混合したものを刷毛で塗付し、25℃で30分放置してダメージを与えた。 その後、流水ですすぎ、シェルパ デザインサプリD-2シャンプー(株式会社アリミノ製)1gを用いてシャンプーを行った。シャンプー後、流水ですすぎ、ドライヤーで乾燥させた。
ダメージ処理した毛束を35~40℃程度のお湯で濡らした後、 表2~表4に記載の各処方で、各成分が均一になるように混合することにより調製した毛髪洗浄剤1gを用いてシャンプー(洗浄)した。シャンプー後、お湯ですすぎ、タオルドライ後、ドライヤーで乾燥させ、仕上げた。
この一連の施術のうち、(1)~(3)は洗浄時、(4)および(5)はすすぎ時、(6)は仕上がりについて、官能評価を行った。
洗浄時の泡立ちの状態について、目視で評価を行った。
4点:泡立ちが非常に良い
3点:泡立ちが良い
2点:泡立ちがやや悪い
1点:泡立ちが非常に悪い
(2)評価項目2:洗浄時の泡質
洗浄時の泡質の状態について、目視で評価を行った。
4点:非常に密な泡で泡質が非常に良い
3点:やや密な泡で泡質が良い
2点:やや粗い泡で泡質が悪い
1点:非常に粗い泡で泡質が非常に悪い
(3)評価項目3:洗浄時のなめらかさ
洗浄時に毛束を泡立てているときの指が感じるなめらかさについて、評価を行った。
4点:非常になめらかである
3点:なめらかである
2点:ややひっかかる
1点:非常にひっかかる
(4)評価項目4:すすぎ時の指通りの良さ
毛束をお湯ですすいでいるときの指通りについて、評価を行った。
4点:非常に指通りが良い
3点:指通りが良い
2点:ややひっかかり、ざらつきがある
1点:非常にひっかかり、ざらつきがある
(5)評価項目5:すすぎ時のさっぱり感
毛束をお湯ですすいでいるときの毛束の感触、および指を通したときの感触について、評価を行った。
4点:非常にさっぱりしている
3点:さっぱりしている
2点:ややぬめりがある
1点:非常にぬめりがある
(6)評価項目6:仕上がりの柔らかさ
仕上がりの毛束を触ったり、指を通したときの感触について、評価を行った。
4点:非常に柔らかい
3点:柔らかい
2点:やや硬い
1点:非常に硬い
Claims (6)
- ラウロイルメチルアラニン、またはその塩である成分(A)を5~16質量%と、ポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸、またはその塩である成分(B)を0.3~3質量%と、両性界面活性剤(C)を0.5~6質量%と、トリメチルグリシン(D)を0.2~3質量%とを含む、毛髪洗浄剤。
- 前記ポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸、またはその塩である成分(B)が、エチレンオキシドの平均付加モル数が2~10であるポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸、またはその塩である、請求項1に記載の毛髪洗浄剤。
- 前記ラウロイルメチルアラニン、またはその塩である成分(A)が、ラウロイルメチルアラニン、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、およびラウロイルメチルアラニントリエタノールアミンから選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載の毛髪洗浄剤。
- 前記両性界面活性剤(C)が、ラウリルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、およびラウリルヒドロキシスルタインから選択される少なくとも1種である、請求項1~3のいずれか1項に記載の毛髪洗浄剤。
- 前記ポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸、またはその塩である成分(B)が、ラウレス-3カルボン酸ナトリウム、ラウレス-4カルボン酸ナトリウム、ラウレス-6カルボン酸ナトリウム、およびラウレス-11カルボン酸ナトリウムから選択される少なくとも1種である、請求項1~4のいずれか1項に記載の毛髪洗浄剤。
- シャンプーである、請求項1~5のいずれか一項に記載の毛髪洗浄剤。
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