JP7222786B2 - 光複合電力ケーブルの中間接続部及び光複合電力ケーブルの中間接続部の形成方法 - Google Patents
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Description
すなわち、このような中間接続部100では、例えば図9に示すように、段剥ぎされた第1電力ケーブル110と第2電力ケーブル120の中心導体111、121を接続部材130で電気的及び機械的に接続するとともに、中心導体111、121や接続部材130、第1電力ケーブル110の絶縁層112、第2電力ケーブル120の絶縁層122等が補強絶縁層であるゴムユニット絶縁体131で覆われている。
そのため、外部半導電層133は第1電力ケーブル110の金属遮蔽層115と第2電力ケーブル120の金属遮蔽層125にそれぞれ接続されているが、外部半導電層133に縁切り部133Aが設けられているため、各ケーブルの各金属遮蔽層115、125は電気的に切り離されている。
そして、導電性の管部材134は第1電力ケーブル110の金属遮蔽層115と第2電力ケーブル120の金属遮蔽層125にそれぞれ接続されているが、管部材134にも縁切り部134Aが設けられているため、各ケーブルの各金属遮蔽層115、125は管部材134においても電気的に切り離されている。
そこで、例えば特許文献2~4では、光ファイバやステンレスパイプを管部材(接続箱)から外に引き出し、管部材の外部で接続する方法が提案されている。
しかしながら、特許文献2~4に記載されている光ファイバの接続のしかたでは、光ファイバを収容するステンレスパイプ等の金属管同士が電気的に切り離されていなかったり切り離しが不十分であったりするため、雷サージ等の異常高電圧が生じた際に光ファイバの金属管同士の間で放電が生じてしまう場合がある。そのため、例えば図9に示したような縁切り部を有する中間接続部の管部材内で光ファイバを接続する方法としては、特許文献2~4記載の方法は採用できない。
第1の光複合電力ケーブルの中心導体と第2の光複合電力ケーブルの中心導体とを接続する光複合電力ケーブルの中間接続部であって、
前記中心導体同士の接続部分を被覆する補強絶縁層と、
前記補強絶縁層の外側に配置された導電性の管部材と、
前記補強絶縁層と前記管部材との間の領域に配置された、前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバとを接続する光ファイバ接続部と、
を有し、
前記光ファイバ接続部は、
前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第1の金属管と、
前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第2の金属管と、
前記第1及び第2の金属管の先端同士が所定の距離だけ離間するように、当該第1の金属管及び当該第2の金属管の先端部分を保持する離間部材を備え、
前記光ファイバ接続部は、前記第1及び第2の金属管からそれぞれ露出されて接続された前記光ファイバを収容するケースを備え、
前記離間部材が前記ケースに取り付けられており、
前記光ファイバ接続部は、前記第1の金属管と前記第2の金属管とを除いて、絶縁材料からなることを特徴とする。
前記離間部材は、両端に前記先端部分をそれぞれ保持する保持部を備え、
前記保持部は、前記第1及び第2の金属管の各先端の、前記先端同士が接近する方向への移動を規制するストッパを備えることを特徴とする。
第1の光複合電力ケーブルの中心導体と第2の光複合電力ケーブルの中心導体とを接続する光複合電力ケーブルの中間接続部であって、
前記中心導体同士の接続部分を被覆する補強絶縁層と、
前記補強絶縁層の外側に配置された導電性の管部材と、
前記補強絶縁層と前記管部材との間の領域に配置された、前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバとを接続する光ファイバ接続部と、
を有し、
前記光ファイバ接続部は、
前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第1の金属管と、
前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第2の金属管と、
前記第1及び第2の金属管の先端同士が所定の距離だけ離間するように、当該第1の金属管及び当該第2の金属管の先端部分を保持する離間部材を備え、
前記離間部材は、両端に前記先端部分をそれぞれ保持する保持部を備え、
前記保持部は、前記第1及び第2の金属管の各先端の、前記先端同士が接近する方向への移動を規制するストッパを備え、
前記光ファイバ接続部は、前記第1及び第2の金属管からそれぞれ露出されて接続された前記光ファイバを収容するケースを備え、
前記保持部及び前記ストッパが前記ケースと一体的に形成されており、前記ケースが前記離間部材として機能するように構成されており、
前記光ファイバ接続部は、前記第1の金属管と前記第2の金属管とを除いて、絶縁材料からなることを特徴とする。
前記光ファイバ接続部は、前記第1及び第2の金属管からそれぞれ露出されて接続された前記光ファイバを収容するケースを備え、
前記保持部及び前記ストッパが前記ケースに取り付けられており、前記ケースが前記離間部材として機能するように構成されていることを特徴とする。
第1の光複合電力ケーブルの中心導体と第2の光複合電力ケーブルの中心導体とを接続する光複合電力ケーブルの中間接続部であって、
前記中心導体同士の接続部分を被覆する補強絶縁層と、
前記補強絶縁層の外側に配置された導電性の管部材と、
前記補強絶縁層と前記管部材との間の領域に配置された、前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバとを接続する光ファイバ接続部と、
を有し、
前記光ファイバ接続部は、
前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第1の金属管と、
前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第2の金属管と、
前記第1及び第2の金属管の先端同士が所定の距離だけ離間するように、当該第1の金属管及び当該第2の金属管の先端部分を保持する離間部材を備え、
前記補強絶縁層の両端部には傾斜部が設けられ、
前記補強絶縁層の外周面に前記第1の光複合電力ケーブルの金属遮蔽層と前記第2の光複合電力ケーブルの金属遮蔽層にそれぞれ接続された外部半導電層が形成され、
一方の前記傾斜部において、前記外部半導電層に縁切り部が設けられて、
前記光ファイバ接続部は、前記一方の傾斜部に面して配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
第1の光複合電力ケーブルの中心導体と第2の光複合電力ケーブルの中心導体とを接続する光複合電力ケーブルの中間接続部であって、
前記中心導体同士の接続部分を被覆する補強絶縁層と、
前記補強絶縁層の外側に配置された導電性の管部材と、
前記補強絶縁層と前記管部材との間の領域に配置された、前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバとを接続する光ファイバ接続部と、
を有し、
前記光ファイバ接続部は、
前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第1の金属管と、
前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第2の金属管と、
前記第1及び第2の金属管の先端同士が所定の距離だけ離間するように、当該第1の金属管及び当該第2の金属管の先端部分を保持する離間部材を備え、
前記補強絶縁層の両端部には傾斜部が設けられ、
前記管部材に縁切り部が設けられ、
前記管部材の縁切り部と前記光ファイバ接続部は、前記一方の傾斜部に面して配置されていることを特徴とする。
第1の光複合電力ケーブルの中心導体と第2の光複合電力ケーブルの中心導体とを接続する光複合電力ケーブルの中間接続部であって、
前記中心導体同士の接続部分を被覆する補強絶縁層と、
前記補強絶縁層の外側に配置された導電性の管部材と、
前記補強絶縁層と前記管部材との間の領域に配置された、前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバとを接続する光ファイバ接続部と、
を有し、
前記光ファイバ接続部は、
前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第1の金属管と、
前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第2の金属管と、
前記第1及び第2の金属管の先端同士が所定の距離だけ離間するように、当該第1の金属管及び当該第2の金属管の先端部分を保持する離間部材を備え、
前記補強絶縁層の外周面に形成され、前記第1の光複合電力ケーブルの金属遮蔽層と前記第2の光複合電力ケーブルの金属遮蔽層にそれぞれ接続された外部半導電層に縁切り部が設けられており、
前記光ファイバ接続部は、前記外部半導電層の縁切り部の近傍に配置されていることを特徴とする。
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の光複合電力ケーブルの中間接続部を形成する形成方法であって、
前記第1の光複合電力ケーブルの中心導体と前記第2の光複合電力ケーブルの中心導体とを接続し、前記中心導体同士の接続部分を前記補強絶縁層で被覆する工程と、
前記補強絶縁層の外側で、前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第1の金属管及び第2の金属管の先端同士を所定の距離だけ離間させるように離間部材に保持する工程と、
前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバとを前記光ファイバ接続部で接続する工程と、
前記補強絶縁層の外側に導電性の管部材を配置する工程と、
前記補強絶縁層と前記管部材との間の領域にコンパウンドを注入して充填する工程と、を有することを特徴とする。
光複合電力ケーブルの中間接続部1(以下、単に中間接続部1という。)は、一方の光複合電力ケーブル10(以下、第1の光複合電力ケーブル10という。)の中心導体11と、他方の光複合電力ケーブル20(以下、第2の光複合電力ケーブル20という。)の中心導体21とを接続するとともに、第1の光複合電力ケーブル10の光ファイバ17と第2の光複合電力ケーブル20の光ファイバ27の接続にも用いられる。
同様に、第2の光複合電力ケーブル20は、例えば、中心導体21と、図示しない内部半導電層を介して中心導体21を覆う絶縁層22と、この絶縁層22を覆う外部半導電層23と、外部半導電層23を覆うテープ層24と、テープ層24を覆う金属遮蔽層25と、金属遮蔽層25を覆う絶縁シース26を有している。
なお、第1の光複合電力ケーブル10の金属遮蔽層15や第2の光複合電力ケーブル20の金属遮蔽層25にそれぞれ光ファイバ17、27が配置されているが、この点については後で説明する。
第1の光複合電力ケーブル10の中心導体11と第2の光複合電力ケーブル20の中心導体21は、導電性を有する接続管等の接続部材30により電気的及び機械的に接続されている。
ゴムユニット絶縁体31の内部の、中心導体11、21や接続部材30の周囲の部分には内部半導電層(内部電極)32が設けられている。内部半導電層32は例えばカーボンが混入された半導電性のゴムが円筒状に成形されて構成されている。また、ゴムユニット絶縁体31中にストレスコーン等の必要な構造が適宜設けられる。
本実施形態では、外部半導電層33には長手方向に隙間が設けられており、その部分が縁切り部33Aとされており、外部半導電層33に縁切り部33Aがゴムユニット絶縁体31の外周面の全周にわたって設けられているため、第1の光複合電力ケーブル10の金属遮蔽層15と第2の光複合電力ケーブル20の金属遮蔽層25は電気的に切り離されている。
本実施形態では、管部材34の一部分が切除され、その部分に樹脂製の筒状体が嵌め込まれるなどして縁切り部34Aが管部材34の全周にわたって設けられている。そのため、外部半導電層33と同様に、管部材34においても第1の光複合電力ケーブル10の金属遮蔽層15と第2の光複合電力ケーブル20の金属遮蔽層25が電気的に切り離されている。
そして、本発明では、この領域Rに、第1の光複合電力ケーブル10の光ファイバ17と第2の光複合電力ケーブル20の光ファイバ27とを接続する光ファイバ接続部40が配置されている。
以下、光ファイバ接続部40を含め、本発明において光ファイバが関係する構成等について詳しく説明する。
そして、中間接続部1内では、第1の光複合電力ケーブル10や第2の光複合電力ケーブル20の段剥ぎされた金属遮蔽層15、25から金属管18、28がそれぞれ領域R内に引き出されて、中間接続部1の長手方向に引き回される。
また、光ファイバ17、27を金属管18、28から出し、光ファイバ17、27のみを領域R内で引き回すと、光ファイバ17、27がコンパウンド35で押し潰されたり、溶融したコンパウンド35を注入する際に光ファイバ17、27同士の接続が切れたりする可能性があるため、領域R内ではできるだけ光ファイバ17、27を金属管18、28に収容した状態のまま引き回すことが望ましい。
そのため、本発明では、この領域Rに光ファイバ接続部40を配置し、光ファイバ17、27の金属管18、28を電気的に適切に切り離した状態(すなわち縁切りした状態)で光ファイバ17、27を接続するようになっている。
以下、具体的に説明する。
なお、図2に示した構成では、貫通孔43a、43aが後述するストッパ43として機能するようになっている。
図3は、光ファイバ接続部の構成例を表す一部断面平面図である。離間部材41は、両端に金属管18、28の先端部分をそれぞれ保持する保持部42、42を備えており、保持部42、42は、金属管18、28の先端の、先端同士が接近する方向への移動を規制するストッパ43を備えている。
保持部42には、光ファイバ17、27の金属管18、28の外径よりもやや大径の穴42aが中実材内部の途中の部分までそれぞれ穿設されており、その先に同軸上に光ファイバ17、27の金属管18、28の外径より小径の穴42bがそれぞれ穿設されており中実材を貫通している。
また、2つの保持部42、42は、小径の穴42bの開口同士が互いに対向する向きにそれぞれ配置されており、保持部42、42の内部の壁43b、43bの部分がそれぞれ上記のストッパ43になっている。
そして、保持部42は、大径の穴42aに挿入された金属管18、28をネジ43cで締め付け固定することで、第1の光複合電力ケーブル10の光ファイバ17を収容する金属管18の先端部分と、第2の光複合電力ケーブル20の光ファイバ27を収容する金属管28の先端部分をそれぞれ保持するようになっている。
また、上記のようにストッパ43を保持部42に形成する代わりに、保持部42とストッパ43を別体に形成することも可能である。
また、上記のように保持部42とストッパ43を別体に形成する場合には、ストッパ43も離間部材41の所定の位置にそれぞれ位置固定するように構成される。
また、保持部42、42と離間部材41(又はストッパ43と離間部材41、又は保持部42、42とストッパ43と離間部材41)を一体的に形成することも可能である。
実際の作業においては、金属管18から引き出された1本又は複数本の光ファイバ17を、離間部材41に固定された一方の保持部42の大径の穴42aと小径の穴42bに挿入して保持部42の外に引き出し、ネジ43cで締め付けて金属管18を保持部42に取り付ける。金属管28も同様に、光ファイバ27を他方の保持部42に挿通させた状態で金属管28を保持部42に取り付ける。そして、その状態で光ファイバ17、27同士が接続される。
そのため、本発明に係る光複合電力ケーブルの中間接続部1では、金属管18、28に互いに接近させるような力が加わっても、金属管18、28の先端同士が接近することはなく、金属管18、28の先端同士の距離が所定の距離だけ離間した状態で一定の距離に維持される。
そのため、例えば雷サージ等の異常高電圧が生じても、光ファイバ17、27の金属管18、28間で放電が生じる等の事態が生じることを確実に防止することが可能となる。
そのため、本発明では、図1に示したように、光ファイバ17、27の金属管18、28は、それらの先端の部分が互いに最も近接し、かつ放電が生じない所定の距離を保った状態で離間部材41に保持されることが望ましい。
縁切りされている外部半導電層33が金属管18や金属管28を介して電気的に接続されてしまうと、外部半導電層33を縁切り部33Aで縁切りした意味がなくなる。
具体的には、縁切りされた一端側の管部材34、外部半導電層33、金属管18のそれぞれの端部が、他端側の管部材34、外部半導電層33、金属管28の端部のいずれに対しても所定の距離だけ離間するように、縁切り部33A、34A、光ファイバ接続部40が配置されていると好ましい。このようにすることで、雷サージ等の異常高電圧が生じた場合にも、より確実に放電を防ぐことができる。
このようにして、縁切り部33Aにより縁切りされた外部半導電層33が、光ファイバ接続部40に取り付けられた金属管18や金属管28を介して電気的に接続されることがないような位置に光ファイバ接続部40が配置されていることが望ましい。
そのため、光ファイバ17、27を中間接続部1の管部材34の内部で適切に接続することが可能となる。
そのため、光ファイバ17、27を収容する金属管18、28同士が電気的に切り離されていなかったり切り離しが不十分であったりするために雷サージ等の異常高電圧が生じた際に金属管18、28同士の間で放電が生じてしまうような事態が生じることを確実に防止することが可能となる。
また、第1の光複合電力ケーブル10の金属遮蔽層15や第2の光複合電力ケーブル20の金属遮蔽層25に、光ファイバ17、27の金属管18、28がそれぞれ複数本配設されている場合は、光ファイバ接続部40は、金属管18(金属管28)の本数分領域Rに設けられる。そして、このように光ファイバ接続部40が複数設けられる場合は、複数の光ファイバ接続部40が例えば外部半導電層33の周囲(その縁切り部33Aの周囲)に配置される。
そのような場合には、光ファイバ接続部40が、金属管18、28から露出されて接続された光ファイバ17、27を収容するケース44を備えるように構成することが望ましい。
この場合、保持部42をケース44に固定したり上下2本の離間部材41をケース44に固定する等して保持部42等をケース44に取り付けるように構成することができる。なお、図4では、保持部42等をケース44の外側に取り付ける場合を示したが、保持部42等をケース44の内部に取り付けるように構成することも可能である。
これらの場合、ケース44が上記の離間部材41として機能するように構成される。そのため、ケース44は、光ファイバ17、27を収容する各金属管18、28の先端同士を所定の距離だけ離間させるような大きさや長さになるように設計される。
この場合、例えば、図6(A)に示すように、広げた絶縁シート45上に光ファイバ17、27を含む光ファイバ接続部40を載置し、図6(B)に示すように、光ファイバ接続部40を包み込むように絶縁シート45を折り畳むことで、光ファイバ17、27を光ファイバ接続部40ごと絶縁シート45で被覆することができる。
このように構成することで、コンパウンド35(図1参照)が光ファイバ接続部40に入り込むことを防止することが可能となる。
図7(A)に示すように、まず、第1の光複合電力ケーブル10と第2の光複合電力ケーブル20をそれぞれ段剥ぎする。なお、この時点で第1の光複合電力ケーブル10や第2の光複合電力ケーブル20の段剥ぎされた金属遮蔽層15、25から光ファイバ17、27の金属管18、28を引き出しておく。
続いて、第1の光複合電力ケーブル10の中心導体11と第2の光複合電力ケーブル20の中心導体21とを、導電性を有する接続管等の接続部材30で電気的及び機械的に接続し、図7(B)に示すように、中心導体11、21同士の接続部分を補強絶縁層であるゴムユニット絶縁体31で被覆する。
そして、第1の光複合電力ケーブル10の中心導体11と第2の光複合電力ケーブル20の中心導体21を接続した後、拡径されたゴムユニット絶縁体31を中心導体11、21同士の接続部分の位置に配置し、拡径保持部材を取り除くことでゴムユニット絶縁体31が中心導体11、21同士の接続部分に密着して中心導体11、21同士の接続部分がゴムユニット絶縁体31で被覆される。
なお、その際、必要に応じて、外部半導電層33の長手方向の一端側が第1の光複合電力ケーブル10の金属遮蔽層15に接続され、他端側が第2の光複合電力ケーブル20の金属遮蔽層25に接続される。また、外部半導電層33に導電性テープや金属メッシュテープ等を巻き付けるなどしてもよい。
そして、金属管18、28を外部半導電層33の外周に沿って外部半導電層33の縁切り部33Aの所まで引き回す。
具体的には、予め形成しておいた光ファイバ接続部40(図2参照)の離間部材41の両端の保持部42のうち、一方の保持部42の貫通孔43aに光ファイバ17の金属管18を挿入して接着したり圧入する等して固定する。他方の保持部42にも同様にして貫通孔43aに光ファイバ27の金属管28を挿入して接着したり圧入する等して固定する。
あるいは、予め形成しておいた、又はその場で形成した光ファイバ接続部40(図3~図5参照)の離間部材41の両端の保持部42のうち、一方の保持部42の穴42a、42bに光ファイバ17を挿通し、穴42aに金属管18を挿入してネジ締めして固定する。他方の保持部42にも同様にして穴42a、42bに光ファイバ27を挿通し、穴42aに金属管28を挿入してネジ締めして固定する。
なお、接続した光ファイバ17、27を絶縁シート45で被覆する場合には光ファイバ接続部40ごと被覆する(図6(A)、(B)参照)。
そして、図8(C)に示すように、その部分に樹脂製の筒状体を嵌め込むなどして管部材34の縁切り部34Aを管部材34の全周にわたって設ける。
続いて、ゴムユニット絶縁体31と管部材34との間の領域Rに、コンパウンド35を注入して充填する。
そのため、光ファイバ17、27を中間接続部1の管部材34の内部で適切に接続することが可能となるとともに、外部半導電層33と導電性の管部材34の間の領域Rに光ファイバ接続部40を配置し、光ファイバ接続部40で金属管18、28を保持して光ファイバ17、27を接続することで、光ファイバ接続部40で金属管18、28を電気的に適切に切り離した状態(すなわち縁切りした状態)で光ファイバ17、27を接続することが可能となる。
そのため、形成された光複合電力ケーブルの中間接続部1は、前述した有益な効果を的確に発揮することが可能となる。
また、上記の実施形態では、光複合電力ケーブルの中間接続部1が外部半導電層33や管部材34に縁切り部33A、34Aを有するタイプの中間接続部である場合について説明したが、本発明の技術は、このような縁切り部を有しないタイプの中間接続部に対しても適用することが可能であり、その場合も本発明に含まれる。
10 第1の光複合電力ケーブル
11 中心導体
15 金属遮蔽層
17 光ファイバ
18 金属管(第1の金属管)
20 第2の光複合電力ケーブル
21 中心導体
25 金属遮蔽層
27 光ファイバ
28 金属管(第2の金属管)
31 ゴムユニット絶縁体(補強絶縁層)
33 外部半導電層
33A 縁切り部
34 管部材
34A 縁切り部
35 コンパウンド
40 光ファイバ接続部
41 離間部材
42 保持部
43 ストッパ
43a 貫通孔(ストッパ)
43b 壁(ストッパ)
43c ネジ(ストッパ)
44 ケース
45 絶縁シート
R 補強絶縁層と管部材との間の領域
Claims (10)
- 第1の光複合電力ケーブルの中心導体と第2の光複合電力ケーブルの中心導体とを接続する光複合電力ケーブルの中間接続部であって、
前記中心導体同士の接続部分を被覆する補強絶縁層と、
前記補強絶縁層の外側に配置された導電性の管部材と、
前記補強絶縁層と前記管部材との間の領域に配置された、前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバとを接続する光ファイバ接続部と、
を有し、
前記光ファイバ接続部は、
前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第1の金属管と、
前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第2の金属管と、
前記第1及び第2の金属管の先端同士が所定の距離だけ離間するように、当該第1の金属管及び当該第2の金属管の先端部分を保持する離間部材を備え、
前記光ファイバ接続部は、前記第1及び第2の金属管からそれぞれ露出されて接続された前記光ファイバを収容するケースを備え、
前記離間部材が前記ケースに取り付けられており、
前記光ファイバ接続部は、前記第1の金属管と前記第2の金属管とを除いて、絶縁材料からなることを特徴とする光複合電力ケーブルの中間接続部。 - 第1の光複合電力ケーブルの中心導体と第2の光複合電力ケーブルの中心導体とを接続する光複合電力ケーブルの中間接続部であって、
前記中心導体同士の接続部分を被覆する補強絶縁層と、
前記補強絶縁層の外側に配置された導電性の管部材と、
前記補強絶縁層と前記管部材との間の領域に配置された、前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバとを接続する光ファイバ接続部と、
を有し、
前記光ファイバ接続部は、
前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第1の金属管と、
前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第2の金属管と、
前記第1及び第2の金属管の先端同士が所定の距離だけ離間するように、当該第1の金属管及び当該第2の金属管の先端部分を保持する離間部材を備え、
前記離間部材は、両端に前記先端部分をそれぞれ保持する保持部を備え、
前記保持部は、前記第1及び第2の金属管の各先端の、前記先端同士が接近する方向への移動を規制するストッパを備え、
前記光ファイバ接続部は、前記第1及び第2の金属管からそれぞれ露出されて接続された前記光ファイバを収容するケースを備え、
前記保持部及び前記ストッパが前記ケースと一体的に形成されており、前記ケースが前記離間部材として機能するように構成されており、
前記光ファイバ接続部は、前記第1の金属管と前記第2の金属管とを除いて、絶縁材料からなることを特徴とする光複合電力ケーブルの中間接続部。 - 第1の光複合電力ケーブルの中心導体と第2の光複合電力ケーブルの中心導体とを接続する光複合電力ケーブルの中間接続部であって、
前記中心導体同士の接続部分を被覆する補強絶縁層と、
前記補強絶縁層の外側に配置された導電性の管部材と、
前記補強絶縁層と前記管部材との間の領域に配置された、前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバとを接続する光ファイバ接続部と、
を有し、
前記光ファイバ接続部は、
前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第1の金属管と、
前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第2の金属管と、
前記第1及び第2の金属管の先端同士が所定の距離だけ離間するように、当該第1の金属管及び当該第2の金属管の先端部分を保持する離間部材を備え、
前記補強絶縁層の両端部には傾斜部が設けられ、
前記補強絶縁層の外周面に前記第1の光複合電力ケーブルの金属遮蔽層と前記第2の光複合電力ケーブルの金属遮蔽層にそれぞれ接続された外部半導電層が形成され、
一方の前記傾斜部において、前記外部半導電層に縁切り部が設けられて、
前記光ファイバ接続部は、前記一方の傾斜部に面して配置されていることを特徴とする光複合電力ケーブルの中間接続部。 - 第1の光複合電力ケーブルの中心導体と第2の光複合電力ケーブルの中心導体とを接続する光複合電力ケーブルの中間接続部であって、
前記中心導体同士の接続部分を被覆する補強絶縁層と、
前記補強絶縁層の外側に配置された導電性の管部材と、
前記補強絶縁層と前記管部材との間の領域に配置された、前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバとを接続する光ファイバ接続部と、
を有し、
前記光ファイバ接続部は、
前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第1の金属管と、
前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第2の金属管と、
前記第1及び第2の金属管の先端同士が所定の距離だけ離間するように、当該第1の金属管及び当該第2の金属管の先端部分を保持する離間部材を備え、
前記補強絶縁層の両端部には傾斜部が設けられ、
前記管部材に縁切り部が設けられ、
前記管部材の縁切り部と前記光ファイバ接続部は、前記一方の傾斜部に面して配置されていることを特徴とする光複合電力ケーブルの中間接続部。 - 第1の光複合電力ケーブルの中心導体と第2の光複合電力ケーブルの中心導体とを接続する光複合電力ケーブルの中間接続部であって、
前記中心導体同士の接続部分を被覆する補強絶縁層と、
前記補強絶縁層の外側に配置された導電性の管部材と、
前記補強絶縁層と前記管部材との間の領域に配置された、前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバとを接続する光ファイバ接続部と、
を有し、
前記光ファイバ接続部は、
前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第1の金属管と、
前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第2の金属管と、
前記第1及び第2の金属管の先端同士が所定の距離だけ離間するように、当該第1の金属管及び当該第2の金属管の先端部分を保持する離間部材を備え、
前記補強絶縁層の外周面に形成され、前記第1の光複合電力ケーブルの金属遮蔽層と前記第2の光複合電力ケーブルの金属遮蔽層にそれぞれ接続された外部半導電層に縁切り部が設けられており、
前記光ファイバ接続部は、前記外部半導電層の縁切り部の近傍に配置されていることを特徴とする光複合電力ケーブルの中間接続部。 - 前記離間部材は、両端に前記先端部分をそれぞれ保持する保持部を備え、
前記保持部は、前記第1及び第2の金属管の各先端の、前記先端同士が接近する方向への移動を規制するストッパを備えることを特徴とする請求項1,3,4又は5に記載の光複合電力ケーブルの中間接続部。 - 前記光ファイバ接続部は、前記第1及び第2の金属管からそれぞれ露出されて接続された前記光ファイバを収容するケースを備え、
前記保持部及び前記ストッパが前記ケースに取り付けられており、前記ケースが前記離間部材として機能するように構成されていることを特徴とする請求項2又は請求項6に記載の光複合電力ケーブルの中間接続部。 - 前記管部材には、縁切り部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光複合電力ケーブルの中間接続部。
- 接続された前記光ファイバが、前記光ファイバ接続部ごと絶縁シートで被覆されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の光複合電力ケーブルの中間接続部。
- 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の光複合電力ケーブルの中間接続部を形成する形成方法であって、
前記第1の光複合電力ケーブルの中心導体と前記第2の光複合電力ケーブルの中心導体とを接続し、前記中心導体同士の接続部分を前記補強絶縁層で被覆する工程と、
前記補強絶縁層の外側で、前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバを収容する第1の金属管及び第2の金属管の先端同士を所定の距離だけ離間させるように離間部材に保持する工程と、
前記第1の光複合電力ケーブルの光ファイバと前記第2の光複合電力ケーブルの光ファイバとを前記光ファイバ接続部で接続する工程と、
前記補強絶縁層の外側に導電性の管部材を配置する工程と、
前記補強絶縁層と前記管部材との間の領域にコンパウンドを注入して充填する工程と、を有することを特徴とする光複合電力ケーブルの中間接続部の形成方法。
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