JP7216202B2 - スライドドアを案内するための装置 - Google Patents

Description

本発明は、スライドドアを案内するための装置であって、少なくとも１つの成形レールと、少なくとも１つの成形レールに対して、長手方向に移動可能に支持された少なくとも１つの摺動キャリッジとを有しており、摺動キャリッジにはスライドドアを取り付けることができるようになっており、少なくとも１つの摺動キャリッジは、少なくとも１つの転動体を有しており、少なくとも１つの成形レールは、成形レールの長手方向に延在する少なくとも１つの摺動面を有しており、摺動面に、少なくとも１つの転動体が支持されており、少なくとも１つの転動体は、少なくとも１つの摺動面に沿って、少なくとも１つの成形レールの長手方向に対して横方向に摺動可能であり、これにより、少なくとも１つの摺動キャリッジは、少なくとも１つの成形レールの長手方向に対して実質的に平行に延在する旋回軸線を中心として旋回可能である、装置に関する。本発明はさらに、少なくとも１つのスライドドアと、少なくとも１つの前記装置とを備えた家具に関する。

図２には、従来技術による、スライドドアを案内する装置１０１が側面図で示されており、円でマーキングした部分が、図面下部に拡大されて示されている。装置１０１は、成形レール１０３と、これに対してこの図面では図平面に対して垂直に向けられた長手方向に移動可能に支持された摺動キャリッジ１０５と、を有している。摺動キャリッジ１０５は上部領域に、鉛直方向軸の周りに支持された転動体１０６を有しており、転動体１０６は、長手方向に延在する、成形レール１０３の摺動面１０７に支持されている。

摺動キャリッジ１０５には、摺動キャリッジヒンジ１１８を介してスライドドアを取り付けることができる。スライドドア（図示せず）は、上部領域において摺動キャリッジヒンジ１１８に結合されて吊り下げられている。スライドドアは、高重量を有している。重力の影響に基づき、スライドドアは下部領域において、右側に向かって旋回しようとする。これによりスライドドアは、装置１０１にトルク（湾曲矢印によって示す）を加えることになる。

拡大図から判るように、続いて転動体１０６が、接触領域２９において摺動面１０７に押し付けられる。スライドドアが比較的長期、例えば数日にわたり動かされずに同じ位置に位置していると、転動体１０６の扁平化が生じることになる。次いで、転動体１０６が再び成形レール１０３に沿って動かされると、この扁平化に基づき不都合な騒音発生、すなわちガタつきが生じることになる。同時に、転動体１０６および成形レール１０３の摩耗の増大が生じる恐れもある。

独国実用新案第２０２０１７１０１２９６号明細書に開示された、角度調整手段を備えたスライドドアのガイドには、ローラを備えた摺動キャリッジが設けられており、摺動キャリッジは、パイプ状のガイド軌道の内面に沿って案内される。

本発明の課題は、従来技術に比べて改良された、スライドドアを案内するための装置、ならびに、少なくとも１つのスライドドアと、特に転動体の扁平化が大幅に減少されるまたは完全に回避される、前記のように改良された少なくとも１つの装置と、を備えた家具を提供することにある。

この課題は、独立請求項１および１１記載の特徴によって解決される。

少なくとも１つの転動体は、少なくとも１つの摺動面に接して、少なくとも１つの成形レールの長手方向に対して横方向に摺動可能であり、これにより少なくとも１つの摺動キャリッジは、少なくとも１つの成形レールの長手方向に対して実質的に平行に延在する旋回軸線を中心として旋回可能であることが想定されている。

本発明による装置では、少なくとも１つの成形レールは、長手方向に延在し、少なくとも１つの摺動面に対して実質的に垂直に向けられた少なくとも１つの鉛直方向ウェブを有していることが想定されており、この場合、少なくとも１つの摺動キャリッジは、スライドドアにより荷重が加えられた状態において少なくとも１つの鉛直方向ウェブに対する間隔が増大するように、旋回軸線を中心として旋回可能であり、好適にはこの場合、少なくとも１つの鉛直方向ウェブは、少なくとも１つの成形レールの長手方向に対して横方向において、少なくとも１つの摺動面を画定している。

スライドドアひいては摺動キャリッジの旋回を意図的に可能にするという点に基本思想がある。この場合、少なくとも１つの転動体は、少なくとも１つの摺動面に沿って、少なくとも１つの成形レールの長手方向に対して横方向に摺動可能であり、ひいてはウェブ等に押し付けられること無しに空転することになる。つまり、少なくとも１つの転動体の扁平化が行われる恐れは一切ない。

１つの好適な実施形態では、少なくとも１つの摺動面は、横断面で見て少なくとも部分的に凹状に形成されており、かつ／または、少なくとも１つの転動体は周面を有しており、周面を介して、少なくとも１つの転動体は少なくとも部分的に、少なくとも１つの摺動面に支持されており、周面は、横断面で見て少なくとも部分的に凸状に形成されていることが想定されている。これらの実施形態は－単独でまたは互いに組み合わせられて－少なくとも１つの転動体の、成形レールの長手方向に対して横方向の摺動面に沿った穏やかな摺動を可能にする。少なくとも１つの摺動キャリッジが旋回軸線を中心として旋回する際に、少なくとも１つの転動体が摺動面から持ち上がり、ひいてはパワートレインが途切れること無しに、摩擦力が最小化されることになる。

さらに、少なくとも１つの成形レールは、少なくとも１つの摺動面を、少なくとも１つの成形レールの長手方向に対して横方向において画定する、少なくとも１つの成形画定部を有していることが有利であると判った。この少なくとも１つの成形画定部は、スライドドアが外れることを防ぐために、想定外の過剰な荷重が加えられた場合のみを考慮したものである。通常動作において、少なくとも１つの転動体が少なくとも１つの成形画定部と接触することは、全くまたは最小限の押付け力によってしかない。

少なくとも１つの摺動キャリッジは、少なくとも１つの摺動キャリッジが少なくとも、スライドドアにより荷重を加えられていない状態で占めるゼロ位置を起点として、旋回軸線を中心として＋１５°～－１０°、好適には＋１０°～－５°の角度範囲内で旋回可能であることが有利であることが判った。この比較的小さな旋回は、意外にも、少なくとも１つの転動体の扁平化を防ぐためには既に十分である。

少なくとも１つの転動体は、実質的に円筒形に形成されていることが想定されていてよい。しかしまた、別の転動体形状も可能である。

さらに、少なくとも１つの転動体は、旋回軸線に対して実質的に垂直に延在する回転軸線を中心として回転可能に、少なくとも１つの摺動キャリッジに支持されていることが想定されていてよく、この場合、回転軸線は、取付け状態では実質的に水平方向に向けられている。つまり、図２に示した従来技術と比較して、少なくとも１つの転動体の回転軸線は、９０°だけ回動させられている。

１つの好適な実施形態では、少なくとも１つの摺動キャリッジは、少なくとも１つの摺動キャリッジに取り付けられたスライドドアの重量を支持するために、少なくとも１つの荷重転動体を有していることが想定されており、好適にはこの場合、少なくとも１つの荷重転動体は、横断面で見て周面に溝、特に好適にはＶ溝を有している。少なくとも１つの荷重転動体が、周面に溝を有している場合、少なくとも１つの荷重転動体は、支持機能を引き受けるだけでなく、少なくとも１つの摺動キャリッジの側方ガイドにも使用することができる。

これに関連して、少なくとも１つの成形レールは、少なくとも１つの荷重伝達摺動面を有しており、荷重伝達摺動面には少なくとも１つの荷重転動体が支持されていることが有利であることが判っており、好適にはこの場合、少なくとも１つの荷重伝達摺動面は、横断面で見て少なくとも部分的に凸状に、特に好適には円形に形成されている。このような構成に基づき、一方では、少なくとも１つの荷重転動体と、少なくとも１つの荷重伝達摺動面との間の支持面積を最小化することができる。他方では、少なくとも１つの荷重転動体が周面に溝を有していると、少なくとも１つの荷重伝達摺動面の、少なくとも１つの荷重転動体内への係合を達成することが可能である。これにより、側方ガイドをさらに大幅に改良することができる。

さらに、少なくとも１つの荷重伝達摺動面は、少なくとも１つの成形レールとは別個に形成された少なくとも１つのインサート部材に形成されていることが考えられ、好適にはこの場合、少なくとも１つのインサート部材は、円筒形に形成されている。

最後に、装置は、少なくとも１つの摺動キャリッジヒンジを有しており、摺動キャリッジヒンジは、少なくとも１つの摺動キャリッジとスライドドアとに結合されているかまたは結合可能であり、摺動キャリッジヒンジを介して、スライドドアは、好適には取付け位置において鉛直方向軸線を中心として、少なくとも１つの摺動キャリッジに対して旋回可能であることが有利であることが判った。

冒頭に記載したように、少なくとも１つのスライドドアと、少なくとも１つの本発明による装置とを備えた家具に関する保護も請求する。好適にはこの場合、家具は、少なくとも１つのスライドドアを収容するための、特に好適にはシャフト状の中空空間を有しており、この場合、中空空間は、少なくとも１つの成形レールに対して実質的に横方向に、家具の内部へ延びている。

１つの好適な実施形態は、少なくとも１つのスライドドアが、互いに枢着式に結合された少なくとも２つの扉を有していることを想定しており、この場合、少なくとも２つの扉は、少なくとも２つの扉が実質的に互いに平行になるように位置調整された平行位置と、少なくとも２つの扉が実質的に共面になるように位置調整された共面位置との間で可動であり、少なくとも１つの摺動キャリッジの、旋回軸線に対する角度位置は、少なくとも２つの扉が平行位置と共面位置との間で動くと変化する。

これに関連して有利には、少なくとも２つの扉の共面位置における、少なくとも１つの摺動キャリッジの、鉛直方向位置に対する傾きは、少なくとも２つの扉の平行位置における傾きよりも大きくなっていることが想定されていてよい。

以下に、図面を参照して図面の説明に基づき、本発明の別の詳細および利点をより詳細に説明する。

本発明による装置を介して可動の２つのスライドドアを備えた家具の１つの好適な実施例を概略的に示す斜視図である。 従来技術による装置を示す側面図である。 本発明による装置の第１の好適な実施例を概略的に示す側面図（図３ａ））、斜視図（図３ｂ））、および分解図（図３ｃ））である。 図４ａ）～図４ｃ）は、第１の好適な実施例を概略的に示す横断面図であり、この場合、摺動キャリッジが旋回軸線を中心として、それぞれ異なる強さで旋回させられている。 本発明による装置の第２の好適な実施例を概略的に示す側面図（図５ａ））および斜視図（図５ｂ））である。

図１には、本発明による装置１を介して可動の２つのスライドドア２を備えた家具２０の、１つの好適な実施例が示されている。成形レール３と、スライドドア２毎に各１つの、長手方向４において成形レール３に対して移動可能に支持された摺動キャリッジ５とを有する装置１の詳細を、図３ａ以降にかけて説明する。

スライドドア２は、互いに枢着式に結合された各２つの扉２２を有しており、２つの扉２２は、２つの扉２２が実質的に互いに平行になるように位置調整された平行位置と、２つの扉２２が実質的に共面になるように位置調整された共面位置との間で可動である。図示の左側のスライドドア２は、共面位置に配置されている。右側のスライドドア２は、２つの扉２２が互いに約９０°の角度を形成している中間位置に配置されている。扉２２がさらに右側に向かって畳まれると、扉２２は平行位置に到達する。スライドドア２は、平行位置では畳まれており、２つの扉２２が一まとまりのドアを形成している。２つのスライドドア２が共面位置にある場合には、家具２０は外部に対して閉じられている。

家具２０の内部には、図示のケースでは例えばキッチン２８の構成部材またはそれどころかキッチン２８全体が配置されていてよい。家具２０に隣接して別の家具、例えば背の高いキャビネット２５が配置されていてよい。

扉２２は、１つまたは複数のドアヒンジ２６を介して互いに結合されていてよい。

本発明は、２つの扉２２を備えた２つのスライドドア２に限定されない。例えば、１つのスライドドア２のみおよび／または１つの扉２２のみを備えた１つのスライドドアが使用されてもよい。

図示の実施例では、家具２０は、各１つのスライドドア２を収容するための２つのシャフト状の中空空間２１を有しており、中空空間２１は成形レール３に対して実質的に横方向で、家具２０の内部に延在している。中空空間２１は、図示のケースの場合と同様、側壁２４により画定されていてよい。

互いに枢着式に結合された２つの扉２２を有するスライドドア２のケースでは、スライドドア２は扉２２の平行位置から出発して、シャフト状の中空空間２１内に埋設可能であることが考えられる。

さらに、スライドドア２を可動に支持する支持体４１を設けることが考えられる。可動に支持するためには、複数の支持体ヒンジ２７が設けられていてよい。

成形レール３とは別個の、１つまたは複数のガイドが設けられていてよく、ガイドを介して、支持体４１は中空空間２１内で可動である。ガイドは、成形レール３に対して横方向に延在しており、中空空間２１を画定する１つまたは複数の側壁２４に配置されていてよい。

全体的に見て、スライドドア２は、図示のケースではそれぞれ、一方では摺動キャリッジ５を介して成形レール３に可動に支持されており、他方では中空空間２１内で可動の支持体４１に結合されている。スライドドア２を各摺動キャリッジ５に取り付けるために、各１つの摺動キャリッジヒンジ１８が設けられていてよく、摺動キャリッジヒンジ１８を介して、スライドドア２は鉛直方向軸線１９を中心として摺動キャリッジ５に対して旋回可能である。

スライドドア２が、扉２２の平行位置において中空空間２１内に埋設されると、成形レール３からの、摺動キャリッジ５の分離が行われる。

例えば、カーブを越えて中空空間２１内へ延びる連続した成形レール３を使用する実施形態も可能である。この場合は支持体４１、支持体４１用の別個のガイドの使用、および／または摺動キャリッジ５の、成形レール３からの分離は省かれてよい。

冒頭で図２に関連して説明したように、スライドドア２は、重力の影響に基づき、その下部領域において内側に向かって、つまり家具内部空間に向かって旋回しようと試みる。この状況は、図１において左側のスライドドア２のところに矢印によって示唆されている。

この試みは、２つの扉２２の位置に応じて、それぞれ異なる強さで現れている。しかも、スライドドア２は共面位置において、平行位置に比べてより強く現れる、内側に向かって旋回する傾向を有している。これら２つの位置の間でスライドドア２が運動している間にも、この傾向が異なる強さで現れることがある。

図２には、従来技術による装置が示されている。本発明とは一線を画すこの装置については、既に冒頭で説明した。

図３ａ）～図４ｃ）には、スライドドア２を案内するための本発明による装置１の第１の好適な実施例が示されている。

装置１は、成形レール３と、成形レール３に対して、長手方向４に移動可能に支持された摺動キャリッジ５とを有しており、摺動キャリッジ５にはスライドドア２を取り付けることができるようになっている。摺動キャリッジ５は転動体６を有しており、成形レール３は、成形レール３の長手方向４に延在する摺動面７を有しており、摺動面７に転動体６が支持されている。転動体６は、摺動面７に沿って、成形レール３の長手方向４に対して横方向に摺動可能であり、これにより摺動キャリッジ５は、成形レール３の長手方向４に対して実質的に平行に延在する旋回軸線８を中心として旋回可能である（特に図４ａ）～図４ｃ）参照）。

成形レール３は、摺動面７を、成形レール３の長手方向４に対して横方向において画定する、２つの成形画定部１０，１１を有している。

転動体６は、実質的に円筒形に形成されている。

摺動キャリッジ５は、摺動キャリッジ５に取り付けられたスライドドア２の重量を支持する２つの荷重転動体１４を有している。荷重転動体１４は横断面で見て周囲に溝１５、より正確に言うとＶ溝を有しており、このことは、図４ａ）～図４ｃ）の横断面図に基づき特に良好に判る。

成形レール３は、荷重伝達摺動面１６を有しており、荷重伝達摺動面１６には荷重転動体１４が支持されており、この場合、荷重伝達摺動面１６は、横断面で見て凸状に、より正確に言うと円形に形成されている。

荷重伝達摺動面１６は、図示のケースの場合と同様に、成形レール３とは別個に形成されたインサート部材１７に形成されていてよく、この場合、インサート部材１７は円筒形に形成されている。

特に図３ｃ）に含まれる分解図から明らかになるように、摺動キャリッジ５は基礎架台３１を有していてよく、基礎架台３１には、転動体６と荷重転動体１４とが、転動体軸受３４を介して回転可能に支持されている。さらに、取付け成形材３０が、スライドドア２を直接にまたは間接的に取り付けるために設けられていてよい。取付け成形材３０と基礎架台３１との間には、１つまたは複数のばね３２が設けられていてよい。ばね３２は、ガイドピン３３に支持されることが考えられる。

特に図４ａ）～図４ｃ）から判るように、摺動面７は、横断面で見て凹状に形成されている。同時に、転動体６は周面９を有しており、周面９を介して転動体６は部分的に摺動面７に支持されており、この場合、周面９は、横断面で見て凸状に形成されている。

図４ｂ）には、摺動キャリッジ５のゼロ位置が示されている。この位置を、図４ｃ）に示す位置と比較すると、成形レール３は、長手方向４に延在しかつ摺動面７を、成形レール３の長手方向４に対して横方向において画定する鉛直方向ウェブ１０を有しており、鉛直方向ウェブ１０は、摺動面７に対して実質的に垂直に向けられていることを確認することができる。この場合、摺動キャリッジ５は、スライドドア２により荷重を加えられた状態において鉛直方向ウェブ１０に対する間隔１２が拡大するように、旋回軸線８を中心として旋回可能である。

同時に、図４ａ）との比較が示すように、摺動キャリッジ５は反対方向に旋回可能であることが想定されていてもよい。

全体的に、摺動キャリッジ５は、摺動キャリッジ５が少なくとも、スライドドア２により荷重が加えられていない状態において占めるゼロ位置を起点として、旋回軸線８を中心として＋１０°～－５°の角度範囲内で旋回可能であることが想定されていてよい。当該角度には、図４ｂ）において符号２３が付されている。

同様に、図４ｂ）から判るように、転動体６は、旋回軸線８に対して実質的に垂直に延在する回転軸線１３を中心として回転可能に、摺動キャリッジ５に支持されており、この場合、回転軸線１３は、取付け状態では実質的に水平方向に向けられている。

図１に関連して、摺動キャリッジ５の、旋回軸線８に対する角度位置は、２つの扉２２が平行位置と共面位置との間で動くと変化し得るということは既に述べた。

具体的には、２つの扉２２の共面位置における、摺動キャリッジ５の、鉛直方向位置に対する傾きは、２つの扉２２の平行位置における傾きよりも大きくなっている。

図５ａ）および図５ｂ）には、本発明による装置１の第２の好適な実施例が示されている。装置１は、摺動キャリッジヒンジ１８を有しており、摺動キャリッジヒンジ１８は、摺動キャリッジ５とスライドドア２とに結合されているかまたは結合可能であり、摺動キャリッジヒンジ１８を介してスライドドア２は、取付け位置において鉛直方向軸線１９を中心として、摺動キャリッジ５に対して旋回可能である（図１も参照）。

摺動キャリッジヒンジ１８は、図示のケースのように、スライドドア２に取り付ける取付け板３５を有していてよい。取付け板３５は、枢着アーム３６を介して取付けインタフェース３７に枢着式に結合されており、この場合、取付けインタフェース３７は、摺動キャリッジヒンジ１８を摺動キャリッジ５に結合するために用いられる。摺動キャリッジヒンジ１８は、複数の枢着軸３８，３９，４０を有している。

Claims (23)

1. スライドドア（２）を案内するための装置（１）であって、少なくとも１つの成形レール（３）と、少なくとも１つの該成形レール（３）に対して、長手方向（４）に移動可能に支持された少なくとも１つの摺動キャリッジ（５）と、を有しており、該摺動キャリッジ（５）には前記スライドドア（２）を取り付けることができるようになっており、少なくとも１つの前記摺動キャリッジ（５）は、少なくとも１つの転動体（６）を有しており、少なくとも１つの前記成形レール（３）は、該成形レール（３）の前記長手方向（４）に延在する少なくとも１つの摺動面（７）を有しており、該摺動面（７）に、少なくとも１つの前記転動体（６）が支持されており、少なくとも１つの該転動体（６）は、少なくとも１つの前記摺動面（７）に沿って、少なくとも１つの前記成形レール（３）の前記長手方向（４）に対して横方向に摺動可能であり、これにより、少なくとも１つの前記摺動キャリッジ（５）は、少なくとも１つの前記成形レール（３）の前記長手方向（４）に対して実質的に平行に延在する旋回軸線（８）を中心として旋回可能である、装置（１）において、
   少なくとも１つの前記成形レール（３）は、前記長手方向（４）に延在し、少なくとも１つの前記摺動面（７）に対して実質的に垂直に向けられた少なくとも１つの鉛直方向ウェブ（１０）を有しており、少なくとも１つの前記摺動キャリッジ（５）は、前記スライドドア（２）により荷重が加えられた状態で少なくとも１つの前記鉛直方向ウェブ（１０）に対する間隔（１２）が増大するように、前記旋回軸線（８）を中心として旋回可能である、ことを特徴とする、装置（１）。
2. 少なくとも１つの前記鉛直方向ウェブ（１０）は、少なくとも１つの前記成形レール（３）の前記長手方向（４）に対して横方向において、少なくとも１つの前記摺動面（７）を画定している、請求項１記載の装置（１）。
3. 少なくとも１つの前記摺動面（７）は、横断面で見て少なくとも部分的に凹状に形成されており、かつ／または、少なくとも１つの前記転動体（６）は、周面（９）を有しており、該周面（９）を介して、少なくとも１つの前記転動体（６）は少なくとも部分的に、少なくとも１つの前記摺動面（７）に支持されており、前記周面（９）は、横断面で見て少なくとも部分的に凸状に形成されている、請求項１または２記載の装置（１）。
4. 少なくとも１つの前記成形レール（３）は、少なくとも１つの前記摺動面（７）を、少なくとも１つの前記成形レール（３）の前記長手方向（４）に対して横方向において画定する、少なくとも１つの成形画定部（１０，１１）を有している、請求項１から３までのいずれか１項記載の装置（１）。
5. 少なくとも１つの前記摺動キャリッジ（５）は、少なくとも１つの該摺動キャリッジ（５）が少なくとも、前記スライドドア（２）により荷重を加えられていない状態で占めるゼロ位置を起点として、前記旋回軸線（８）を中心として＋１５°～－１０°の角度範囲内で旋回可能である、請求項１から４までのいずれか１項記載の装置（１）。
6. 少なくとも１つの前記摺動キャリッジ（５）は、少なくとも１つの該摺動キャリッジ（５）が少なくとも、前記スライドドア（２）により荷重を加えられていない状態で占めるゼロ位置を起点として、前記旋回軸線（８）を中心として＋１０°～－５°の角度範囲内で旋回可能である、請求項５記載の装置（１）。
7. 少なくとも１つの前記転動体（６）は、実質的に円筒形に形成されている、請求項１から６までのいずれか１項記載の装置（１）。
8. 少なくとも１つの前記転動体（６）は、前記旋回軸線（８）に対して実質的に垂直に延在する回転軸線（１３）を中心として回転可能に、少なくとも１つの前記摺動キャリッジ（５）に支持されており、前記回転軸線（１３）は、取付け状態では実質的に水平方向に向けられている、請求項１から７までのいずれか１項記載の装置（１）。
9. 少なくとも１つの前記摺動キャリッジ（５）は、少なくとも１つの該摺動キャリッジ（５）に取り付けられたスライドドア（２）の重量を支持するために、少なくとも１つの荷重転動体（１４）を有している、請求項１から８までのいずれか１項記載の装置（１）。
10. 少なくとも１つの該荷重転動体（１４）は、横断面で見て周面に溝（１５）を有している、請求項９記載の装置（１）。
11. 前記溝（１５）がＶ溝である、請求項１０記載の装置（１）。
12. 少なくとも１つの前記成形レール（３）は、少なくとも１つの荷重伝達摺動面（１６）を有しており、該荷重伝達摺動面（１６）には少なくとも１つの前記荷重転動体（１４）が支持されている、請求項９から１１までのいずれか１項記載の装置（１）。
13. 少なくとも１つの前記荷重伝達摺動面（１６）は、横断面で見て少なくとも部分的に凸状に形成されている、請求項１２記載の装置（１）。
14. 少なくとも１つの前記荷重伝達摺動面（１６）は、横断面で見て少なくとも部分的に円形に形成されている、請求項１３記載の装置（１）。
15. 少なくとも１つの前記荷重伝達摺動面（１６）は、少なくとも１つの前記成形レール（３）とは別個に形成された少なくとも１つのインサート部材（１７）に形成されている、請求項１２から１４までのいずれか１項記載の装置（１）。
16. 少なくとも１つの前記インサート部材（１７）は、円筒形に形成されている、請求項１５記載の装置（１）。
17. 当該装置（１）は、少なくとも１つの摺動キャリッジヒンジ（１８）を有しており、該摺動キャリッジヒンジ（１８）は、少なくとも１つの前記摺動キャリッジ（５）と前記スライドドア（２）とに結合されているかまたは結合可能であり、前記摺動キャリッジヒンジ（１８）を介して、前記スライドドア（２）は、少なくとも１つの前記摺動キャリッジ（５）に対して旋回可能である、請求項１から１６までのいずれか１項記載の装置（１）。
18. 前記スライドドア（２）は、取付け位置において鉛直方向軸線（１９）を中心として、少なくとも１つの前記摺動キャリッジ（５）に対して旋回可能である、請求項１７記載の装置（１）。
19. 少なくとも１つのスライドドア（２）と、少なくとも１つの、請求項１から１８までのいずれか１項記載の装置（１）とを備えた家具（２０）。
20. 前記家具（２０）は、少なくとも１つの前記スライドドア（２）を収容するための中空空間（２１）を有しており、該中空空間（２１）は、少なくとも１つの成形レール（３）に対して実質的に横方向に、当該家具（２０）の内部へ延びている、請求項１９記載の家具（２０）。
21. 前記中空空間（２１）はシャフト状である、請求項２０記載の家具（２０）。
22. 少なくとも１つの前記スライドドア（２）は、互いに枢着式に結合された少なくとも２つの扉（２２）を有しており、少なくとも２つの前記扉（２２）は、少なくとも２つの前記扉（２２）が実質的に互いに平行になるように位置調整された平行位置と、少なくとも２つの前記扉（２２）が実質的に共面になるように位置調整された共面位置との間で可動であり、少なくとも１つの摺動キャリッジ（５）の、旋回軸線（８）に対する角度位置は、少なくとも２つの前記扉（２２）が前記平行位置と前記共面位置との間で動くと変化する、請求項１９から２１までのいずれか１項記載の家具（２０）。
23. 少なくとも２つの前記扉（２２）の前記共面位置における、少なくとも１つの前記摺動キャリッジ（５）の、鉛直方向位置に対する傾きは、少なくとも２つの前記扉（２２）の前記平行位置におけるよりも大きくなっている、請求項２２記載の家具（２０）。

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