JP7161329B2 - 制御装置、空調システム及び制御方法 - Google Patents
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Description
以下、本実施形態の空調システムについて図を参照しつつ説明を行う。
図1は、本発明の一実施形態における空調システムの一例を示す概略図である。
空調システム100は、室内機10と、室外機20と、放射パネルモジュール40A,40Bと、ダクト13と、を備える。以下、放射パネルモジュール40A,40B等を総称して放射パネルモジュール40と記載する場合がある。
室内機10は、空調対象となる室内の空間W0の天井裏などに設置され、吸込口W1から空間W0の空気Wを吸入し、この空気Wを適切な温度に調節してダクト13へ送出する。空間W0の床、壁面、天井などには、少なくとも1つの放射パネルモジュール40が配置され、ダクト13へ送出された温度制御済みの空気Wは、放射パネルモジュール40へ供給される。放射パネルモジュール40は、ふく射熱を空間W0へ放射する放射パネルと、室内機10から供給される空気Wが通過する風路を備える。放射パネルは空間W0と接するように床、壁、天井などの表面にその放射面(放射パネル)が空間W0側を向くように配置され、放射パネルの裏面を通過する温度制御済みの空気Wが放射パネルを冷却または加熱する。放射パネルが冷却または加熱されることにより、放射パネルを介してふく射熱が空間W0へ伝達し、空間W0を冷房または暖房する。なお、放射パネルモジュール40A、放射パネルモジュール40Bは、配管等で接続されていて、放射パネルモジュール40Aを通過した空気Wは、放射パネルモジュール40Bへ供給される。室内機10から供給される空気Wは、放射パネルモジュール40A、放射パネルモジュール40Bを通過し、吹出口W2Aから空間W0へ吹き出され、空間W0を冷却または加熱する。このように空調システム100は、放射式および対流式の2方式による空調を行って空間W0の冷暖房を行う。
図2は本発明の一実施形態における放射パネルモジュールとその配置例を示す図である。図2に放射パネルモジュール40の平面図を示す。図2に示す例では、空間W0の床面に4つの放射パネルモジュール40A,40B,40C,40Dが配置されている。放射パネルモジュール40Aを例に放射パネルモジュール40の構成を説明する。放射パネルモジュール40Aは、ダンパー42Aと、流路形成部材41A1,41A2,41A3,41A4,41A5,41A6と、ダンパー制御部43Aと、入口部44Aと、出口部45Aと、を備えている。また、放射パネルモジュール40Aの上側の面(空間W0の床面)は、図示しない放射パネルで形成されている。ダンパー制御部43Aは、制御装置30の指示に基づいてダンパー42Aの開閉動作を制御する。ダンパー42Aが実線で示す位置にあるとき(開状態とする)、入口部44Aから流入した空気Wは、実線矢印が示す方向にバイパス流路46Aを通過し、出口部45Aから送り出される。一方、ダンパー制御部43Aの制御によりダンパー42Aが破線で示す位置にあるとき(閉状態とする)、入口部44Aから流入した空気Wは、破線矢印が示す方向に熱交換流路47A1,47A2,47A3,47A4,47A5,47A6,47A7を通過し、出口部45Aから送り出される。
図3に示すように室内機10は、室内熱交換器2、ファン9を備える。室外機20は、圧縮機1、膨張弁3、室外熱交換器4、四方弁5を備える。圧縮機1、室内熱交換器2、膨張弁3、室外熱交換器4、四方弁5は冷媒配管6で接続される。
圧縮機1は、冷媒を圧縮し、圧縮後の高温、高圧の冷媒を吐出する。暖房運転では、冷媒は矢印8の方向に循環する。つまり、圧縮機1が吐出した冷媒は、四方弁5を介して室内熱交換器2に供給される。冷媒は、室内熱交換器2にて、吸込口W1から吸入した空気Wへ放熱し、凝縮して液化する。凝縮した冷媒は、膨張弁3によって減圧され、低圧の冷媒となる。低圧の冷媒は、室外熱交換器4へ供給され、外気からの吸熱により気化する。気化した冷媒は、四方弁5を通過して圧縮機1へ吸入される。圧縮機1は低圧の冷媒を圧縮して高圧の冷媒を吐出する。
制御装置30は、例えばマイコン等のコンピュータ装置である。図示するように制御装置30は、センサ情報取得部31と、設定情報取得部32と、タイマ33と、記憶部34と、制御部35と、通信部36とを備えている。なお、制御装置30は、室内機10に関して種々の制御を行うが、本明細書では、ファン9の回転数により放射パネル表面(空間W0に接する面)への結露を防止する制御する機能を中心に説明する。
設定情報取得部32は、ユーザがリモートコントローラ等から入力した各種設定情報を取得する。例えば、設定情報取得部32は、運転の開始と停止の指示、冷房・暖房の設定、室温の設定、風量の設定、床のどのエリア(放射パネルモジュール40A~40Dの何れか)を温めるか(又は冷却するか)等の設定情報を取得する。
タイマ33は、時間を計測する。
記憶部34は、センサ情報取得部31が取得した温度や湿度の計測値、設定情報取得部32が取得した各種設定情報など種々の情報を記憶する。また、記憶部34は、制御装置30の機能を実現する各種プログラムを記憶する。
図5は、本発明の一実施形態における結露防止制御のフローチャートである。
前提として空調システム100は、ユーザの指示により冷房運転を行っている。通信部36は、センサ情報取得部31が取得した空間W0の温度(吸込口W1での空気Wの温度)を所定の時間間隔で室外機20の制御装置21へ送信する。制御装置21は、空間W0の温度が設定温度に近づくように圧縮機1の回転数を調整する。
ΔTa = |空間W0の温度 - 設定温度| ・・・(1)
ΔTp = 床面温度 - 露点温度 ・・・(2)
制御部35は、ΔTa、ΔTpに基づいてファン9の回転数を制御する。
例えば、上記実施例では、放射パネルモジュール40等を床面に配置する例を挙げたが、天井や壁面に配置してもよい。また、ダンパー42A等の切り替えにより、放射パネルモジュール40が設けられた床面や天井において、位置ごとに表面温度に差がある場合、最も低い位置の温度を放射面温度としてΔTpを算出してもよい。
閾値Th1、閾値Th2、閾値Th3、閾値Th4は、それぞれ第1閾値、第2閾値、第3閾値、第4閾値の一例である。
2・・・室内熱交換器
3・・・膨張弁
4・・・室外熱交換器
5・・・四方弁
6・・・冷媒配管
9・・・ファン
10・・・室内機
11・・・温度センサ
12・・・湿度センサ
13・・・ダクト
14・・・赤外線温度センサ
15・・・熱電対
16・・・温度センサ
20・・・室外機
21・・・制御装置
30・・・制御装置
31・・・センサ情報取得部
32・・・設定情報取得部
33・・・タイマ
34・・・記憶部
35・・・制御部
36・・・通信部
40A、40B、40C、40D・・・放射パネルモジュール
41A1,41A2,41A3,41A4,41A5,41A6・・・流路形成部材
42A・・・ダンパー
43A・・・ダンパー制御部
44A・・・入口部
45A・・・出口部
46A・・・バイパス流路
47A1,47A2,47A3,47A4,47A5,47A6,47A7・・・熱交換流路
50A、50C・・・配管
100・・・空調システム
W・・・空気
W0・・・空間
W1・・・吸込口
W2A、W2B、W2C、W2D・・・吹出口
Claims (7)
- 空調対象となる空間の空気を吸入して前記空気の温度を制御する空気調和機と、前記空間に接する面に配置された放射パネルモジュールと、前記空気調和機によって温度制御された前記空気を前記放射パネルモジュールへ送出するファンと、前記放射パネルモジュールを通過した前記空気を前記空間へ吹き出す吹出口と、を含む空調システムの運転において、
冷房運転中の前記空間の温度が所定の第1温度より低く、前記空気調和機が備える室内熱交換器での前記温度制御により冷却された前記空気が前記空間の露点温度より低く、前記放射パネルモジュールの放射面の温度が前記空間の露点温度より高く且つ所定の第2温度より低い場合、前記ファンの回転数を所定値に低下させ、
前記第1温度は、設定温度より第1閾値だけ高い温度であり、前記第2温度は、前記空間の露点温度より第2閾値だけ高い温度である、
制御装置。 - 冷房運転中の前記空間の温度が所定の第3温度より高く、前記空気調和機が備える室内熱交換器での前記温度制御により冷却された前記空気が前記空間の露点温度より低く、前記放射パネルモジュールの放射面の温度が前記空間の露点温度より高く且つ所定の第4温度より低い場合、前記ファンの回転数を所定値に上昇させる、
請求項1に記載の制御装置。 - 前記第3温度は、設定温度より第3閾値だけ高い温度であり、前記第4温度は、前記空間の露点温度より第4閾値だけ高い温度である、
請求項2に記載の制御装置。 - 空調対象となる空間の空気を吸入して、前記空気の温度を制御する空気調和機と、
前記空間に接する面に配置された放射パネルモジュールと、
前記空気調和機によって温度制御された前記空気を前記放射パネルモジュールへ送出するファンと、
前記放射パネルモジュールを通過した前記空気を前記空間へ吹き出す吹出口と、
前記放射パネルモジュールの放射面の表面温度を計測するセンサと、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の制御装置と、
を備える空調システム。 - 空調対象となる空間の空気を吸入して前記空気の温度を制御する空気調和機と、前記空間に接する面に配置された放射パネルモジュールと、前記空気調和機によって温度制御された前記空気を前記放射パネルモジュールへ送出するファンと、前記放射パネルモジュールを通過した前記空気を前記空間へ吹き出す吹出口と、を含む空調システムの運転において、
冷房運転中の前記空間の温度が所定の第1温度より低く、前記空気調和機が備える室内熱交換器での前記温度制御により冷却された前記空気が前記空間の露点温度より低く、前記放射パネルモジュールの放射面の温度が前記空間の露点温度より高く且つ所定の第2温度より低い場合、前記ファンの回転数を所定値に低下させ、
前記第1温度は、設定温度より第1閾値だけ高い温度であり、前記第2温度は、前記空間の露点温度より第2閾値だけ高い温度である、
制御方法。 - 冷房運転中の前記空間の温度が所定の第3温度より高く、前記空気調和機が備える室内熱交換器での前記温度制御により冷却された前記空気が前記空間の露点温度より低く、前記放射パネルモジュールの放射面の温度が前記空間の露点温度より高く且つ所定の第4温度より低い場合、前記ファンの回転数を所定値に上昇させる、
請求項5に記載の制御方法。 - 前記第3温度は、設定温度より第3閾値だけ高い温度であり、前記第4温度は、前記空間の露点温度より第4閾値だけ高い温度である、
請求項6に記載の制御方法。
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