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JP7031106B2 - タイヤ内面形状測定装置およびタイヤ内面形状測定方法 - Google Patents

タイヤ内面形状測定装置およびタイヤ内面形状測定方法 Download PDF

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JP7031106B2 JP2017183124A JP2017183124A JP7031106B2 JP 7031106 B2 JP7031106 B2 JP 7031106B2 JP 2017183124 A JP2017183124 A JP 2017183124A JP 2017183124 A JP2017183124 A JP 2017183124A JP 7031106 B2 JP7031106 B2 JP 7031106B2
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Description

本発明は、空気入りタイヤの内周面からスチールコードまでの距離を測定することによりタイヤ内面形状を測定するタイヤ内面形状測定装置、および前記タイヤ内面形状測定装置を用いて行うタイヤ内面形状測定方法に関する。
空気入りタイヤは、インナーライナー、カーカスプライ、ブレーカーやトレッドなど、種々の材料を貼り重ねることにより製造されており、品質保証上これらの厚み管理が重要である。
特に、最内周面に配置されたインナーライナーの厚みが薄い場合には、気密保持性が確保できないだけではなく、カーカスプライのスチールコードがタイヤの内周面に浮き出て不良タイヤになる。このため、製品検査でタイヤの内腔部の形状(タイヤ内面形状)を測定して、インナーライナーの厚み(インナーゲージ)を確認している。具体的には、タイヤ内周面からカーカスプライのスチールコードまでの距離を測定することによりタイヤ内面形状を測定し、得られた距離をインナーゲージとしている。
タイヤの表面からスチールコードまでの距離の測定には一般的に渦電流式変位センサー(以下、「渦電流センサー」ともいう)が用いられており、外周面側の測定については例えばトレッド部分のゴム層の厚みを自動測定可能なタイヤ表面ゴム厚さ測定装置が開発されている(例えば特許文献1参照)。
特開平8-304009号公報
しかしながら、タイヤはそのサイズによって外径、幅が異なり、内面形状も異なるため、多岐に亘るサイズの空気入りタイヤに合わせて内面形状を自動化により測定することは困難であった。
そこで、従来は、作業者が渦電流センサーをタイヤの内周面の各測定点に手で押しつけて測定していたが、この方法でタイヤの全周に亘って測定を実施しようとすると、測定に多大な時間と労力が費やされるという問題があった。また、その精度も十分高いものとは言えなかった。
そこで、本発明は、多岐に亘るサイズの空気入りタイヤの内面を精度良く自動測定することができるタイヤ内面形状測定技術を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討を行い、以下に記載する発明により上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
請求項1に記載の発明は、
横置き状態で搬送されてきたスチールコードを有する空気入りタイヤの内面形状を測定するタイヤ内面形状測定装置であって、
搬送されてきた前記空気入りタイヤを、測定台の所定の位置に固定して載置するタイヤ固定手段と、
載置された前記空気入りタイヤを、等角度に配置された3本以上のバーローラーを用いて、外周側から内周側に押し付けることによりセンタリングするタイヤセンタリング手段と、
センタリングされた前記空気入りタイヤを回転させながら、前記空気入りタイヤの内面形状を測定するタイヤ内面形状測定手段とを備えており、
前記タイヤ内面形状測定手段が、タイヤ内面検出センサーとして渦電流センサーを用いて、前記タイヤ内面検出センサーを前記空気入りタイヤの内腔部に挿入してタイヤ表面に押し付け、前記空気入りタイヤの内周面に対する上下角度を変更させながら、前記空気入りタイヤの内表面から前記スチールコードまでの距離を測定することにより、タイヤ内面形状を測定するように構成されており、
前記タイヤセンタリング手段は、前記測定台の上方に設置され、
前記バーローラーは、それぞれセンタリングされたタイヤを測定する際の測定中心Cを中心とする円の円周上に等間隔に位置し、測定中心Cを中心として内外方に拡縮し、
センタリングされた前記空気入りタイヤは、測定中心Cを中心として回転し、
前記タイヤ内面形状測定手段は、前記測定台の載置面の下方に設置され、前記タイヤ内面検出センサーを備える測定ヘッドと、前記測定ヘッドを支持する測定ヘッド支持機構を備えており、前記測定ヘッド支持機構は、前記測定中心Cに配置され、
前記タイヤ内面検出センサーが、タイヤ内面形状の測定時には、前記測定台の上方まで上昇するように構成されていることを特徴とするタイヤ内面形状測定装置である。
請求項2に記載の発明は、
前記タイヤセンタリング手段が、載置された前記空気入りタイヤを前記測定台の下方から上昇するフリーボールベアリングによって下支えして保持するタイヤ下支え機構を有していることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ内面形状測定装置である。
請求項3に記載の発明は、
前記タイヤ内面形状測定手段が、前記測定台に配置されたコンベアローラーを用いて前記空気入りタイヤを回転させるタイヤ回転機構を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ内面形状測定装置である。
請求項4に記載の発明は、
前記タイヤ内面検出センサーが、センタリングされた前記タイヤの中心位置で、前記測定台の下方に配置されており、タイヤ内面形状の測定時には、前記測定台の上方まで上昇するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定装置である。
請求項5に記載の発明は、
前記タイヤ内面形状測定手段が、
前記タイヤ内面検出センサーを備えた測定ヘッドと、
前記測定ヘッドを前記空気入りタイヤの内周面まで水平方向に移動させて、上下180°可変に支持する測定ヘッド支持機構とを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定装置である。
請求項6に記載の発明は、
前記測定ヘッドが、
前記空気入りタイヤの内周面に沿って回転走行させるためのローラーと、
前記ローラーに内蔵されている渦電流センサーとを備えており、
前記渦電流センサーは先端が一定方向に向くように前記ローラーの回転走行とは独立して固定されており、
前記タイヤ内面形状の測定時には、前記渦電流センサーの先端を前記空気入りタイヤの内周面に対向させた状態で、前記ローラーを前記空気入りタイヤの内周面に沿って走行させることにより、前記渦電流センサーにより前記空気入りタイヤの内面形状の測定を行うように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のタイヤ内面形状測定装置である。
請求項7に記載の発明は、
前記測定ヘッドが、前記ローラーを支持する回転軸を備えており、
前記渦電流センサーが前記ローラーの回転軸に取り付けられて、前記渦電流センサーが前記ローラーの回転走行とは独立して固定されていることを特徴とする請求項6に記載のタイヤ内面形状測定装置である。
請求項8に記載の発明は、
前記測定ヘッドが、前記ローラーの内部の幅方向の中央部に、前記ローラーの外表面に向けて凹んだ溝が設けられており、
前記渦電流センサーが前記溝に収容されて、前記ローラーに内蔵されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のタイヤ内面形状測定装置である。
請求項9に記載の発明は、
前記ローラーが、非金属製であることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定装置である。
請求項10に記載の発明は、
前記ローラーが、ポリアセタール樹脂製、ポリカーボネート樹脂製、ポリエチレン樹脂製のいずれかであることを特徴とする請求項9に記載のタイヤ内面形状測定装置である。
請求項11に記載の発明は、
トラックバス用タイヤの内面形状を測定する装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定装置である。
請求項12に記載の発明は、
請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定装置を用いて、横置き状態で搬送されてきたスチールコードを有する空気入りタイヤの内面形状を測定するタイヤ内面形状測定方法であって、
搬送されてきた前記空気入りタイヤを、測定台の所定の位置に固定して載置するタイヤ固定工程と、
載置された前記空気入りタイヤを、等角度に配置された3本以上のバーローラーを用いて、外周側から内周側に押し付けることによりセンタリングするタイヤセンタリング工程と、
センタリングされた前記空気入りタイヤを回転させながら、前記空気入りタイヤの内面形状を測定するタイヤ内面形状測定工程とを備えており、
前記タイヤ内面形状測定工程が、タイヤ内面検出センサーとして渦電流センサーを用いて、前記タイヤ内面検出センサーを前記空気入りタイヤの内腔部に挿入してタイヤ表面に押し付け、前記空気入りタイヤの内周面に対する上下角度を変更させながら、前記空気入りタイヤの内表面から前記スチールコードまでの距離を測定することにより、タイヤ内面形状を測定することを特徴とするタイヤ内面形状測定方法である。
請求項13に記載の発明は、
前記タイヤセンタリング工程において、載置された前記空気入りタイヤを前記測定台の下方から上昇するフリーボールベアリングによって下支えして保持することを特徴とする請求項12に記載のタイヤ内面形状測定方法である。
請求項14に記載の発明は、
前記タイヤ内面形状測定工程において、前記測定台に配置されたコンベアローラーを用いて前記空気入りタイヤを回転させることを特徴とする請求項12または請求項13に記載のタイヤ内面形状測定方法である。
請求項15に記載の発明は、
前記タイヤ内面形状測定工程において、センタリングされた前記タイヤの中心位置で、前記測定台の下方に配置されていた前記タイヤ内面検出センサーを、タイヤ内面形状の測定時には、前記測定台の上方まで上昇させることを特徴とする請求項12ないし請求項14のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定方法である。
請求項16に記載の発明は、
前記タイヤ内面形状測定工程が、
前記タイヤ内面検出センサーの先端部分に取り付けられた測定ヘッドを前記空気入りタイヤの内周面まで水平方向に移動させて、上下180°可変に支持する測定ヘッド支持機構とを備えていることを特徴とする請求項12ないし請求項15のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定方法である。
請求項17に記載の発明は、
前記空気入りタイヤが、トラックバス用タイヤであることを特徴とする請求項12ないし請求項16のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定方法である。
本発明によれば、多岐に亘るサイズの空気入りタイヤの内面を精度良く自動測定することができるタイヤ内面形状測定技術を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るタイヤ内面形状測定装置の側面図である。 本発明の一実施の形態に係るタイヤ内面形状測定装置の正面図である。 本発明の一実施の形態に係るタイヤ内面形状測定装置の測定台の平面図である。 本発明の一実施の形態に係るタイヤ内面形状測定装置のセンタリング機構の平面図である。 タイヤ下支え機構の平面図である。 タイヤ下支え機構の正面図である。 タイヤ下支え機構の側面図である。 タイヤ内面形状測定手段の構成を示す正面図である。 (1)本発明の一実施の形態に係るタイヤ内面形状測定装置の測定ヘッドの側面図である。(2)本発明の一実施の形態に係るタイヤ内面形状測定装置の測定ヘッドの正面図である。 (1)拡径状態のセンタリング機構の平面図である。(2)拡径状態のセンタリング機構のA-A矢視図である。 (1)縮径状態のセンタリング機構の平面図である。(2)縮径状態のセンタリング機構のA-A矢視図である。 タイヤ内面形状測定ヘッドの位置調整を説明する模式図である。 タイヤ内面形状測定方法を示す模式図である。
[1]本発明の概要
本発明に係るタイヤ内面形状測定装置は、横置き状態で搬送されてきたスチールコードを有する空気入りタイヤの内面形状を測定する装置であって、ベルトコンベアなどの搬送手段によって搬送されてきたタイヤを測定台に載置して、タイヤセンタリング手段により当該装置の中心にセンタリングした後、タイヤ内面検出センサー(渦電流センサー)をタイヤの内腔部に挿入して、タイヤを回転させながら、スチールコードまでの距離を測定することを、上下角度を変更させながら繰り返すことにより、タイヤ内面形状を自動で測定するように構成されている。
そして、本発明に係るタイヤ内面形状測定装置は、等角度に配置された3本以上のバーローラーを用いて、外周側から内周側に押し付けることによりセンタリングするように構成されているため、どのようなサイズのタイヤであっても、確実にセンタリングして、精度高くタイヤの内面形状を測定することができる。
[2]本発明の実施の形態
以下、本発明の実施の形態に基づき、図面を参照しながら、本発明を具体的に説明する。
A.タイヤ内面形状測定装置
1.装置の基本的な構成
図1Aはタイヤ内面形状測定装置の側面図、図1Bは正面図である。図において、1はタイヤ内面形状測定装置であり、2は測定台であり、3aはセンタリング機構であり、3bはタイヤ下支え機構、4はタイヤ内面形状測定手段である。図1Aの白抜き太矢印はタイヤの搬送方向を示す。測定台2の上面にはコンベアローラー21が、測定台2の下方にはタイヤ下支え機構3bが設けられている。また、測定台2の上方にはセンタリング機構3aが設けられている。
センタリング機構3aは、天井に取り付けられたフレーム32、33、これらのフレーム32、33から等角度に配置されて垂下された3本以上(図では4本)のバーローラー34、そしてフレーム32、33の上部に設けられた拡縮径駆動装置35から構成されている。タイヤ内面形状測定手段4は測定台2の中央部下方に昇降移動も水平移動も可能な状態で設置されている。なお、これらは、図示を省略した制御手段によりその作動が制御されている。以下、タイヤ内面形状測定装置のそれぞれの構成について詳述する。
2.測定台
図1Cは、本実施の形態に係るタイヤ内面形状測定装置の測定台の平面図である。図1Cに示すように、測定台2は、水平に且つ矢印で示すタイヤ搬送方向に対して垂直に所定の隙間を隔てて並設された複数本のコンベアローラー21で水平な載置面を構成している。そして、載置面の幅方向及び長手方向の中央は、センタリングされたタイヤを測定する際の中心(測定中心)Cと一致している。
載置面は、幅方向の中央および長手方向の中央で区画されており、それぞれの中央にコンベアローラー21が存在しない空間が設けられている。なお、この空間は、後記するようにタイヤ内面形状測定手段4の測定ヘッドを昇降させる際の通路として利用される。
また測定台2は長手方向の空間で載置面が幅方向に2つに区画されており、両側に配置された2組のコンベアローラー21を互いに逆方向に回転できるように構成されている。この構成は、タイヤ内面形状測定の際にタイヤ回転機構として機能する。具体的には、タイヤ内面形状測定の際には、センタリングに続いて、2組のコンベアローラー21を互いに逆方向に回転させることにより、タイヤが測定中心Cを中心にして測定台上を回転する。なお、上記タイヤ回転機構は、図1Aのモーター22によって駆動される。タイヤ回転機構にはコンベアローラー21に換えてコンベアベルトを用いることもできる。
また、測定台2の長手方向の中央部の隙間の両側下方には、幅方向に延びるタイヤ下支え機構3bが設けられている。タイヤ下支え機構3bは後述のタイヤセンタリング手段3を構成する一部材として機能する。
3.タイヤセンタリング手段
タイヤセンタリング手段3は、センタリング機構3aとタイヤ下支え機構3bから構成されている。センタリング機構3aとタイヤ下支え機構3bが協働することにより、載置されたタイヤを速やかにセンタリングさせることができる。
(1)センタリング機構
図1Dは、本実施の形態に係るタイヤ内面形状測定装置のセンタリング機構の平面図である。前記したように、センタリング機構3aは、測定台2の上方に設置されておりハウジング36の天井に取り付けられている(図1A、B参照)。図1Dに示すように、このセンタリング機構3aは、水平方向を十字状に延びるフレーム32を備えている。このとき、十字の中心は測定中心Cの直上に位置しており、十字の各先端はタイヤの搬送方向に対して45°の角度を形成するように延びている。そして、十字の各先端にはそれぞれ1本、合計4本のバーローラー34が各先端に沿って摺動可能、且つ回転可能に取り付けられている。それぞれのバーローラー34はフレーム32から下向きに、垂下されている。
また、フレーム32の下側には小サイズの十字形のフレーム33が水平に取り付けられている。フレーム33は、十字の中心が測定中心Cの直上に位置しており、測定中心Cに鉛直に設けられた回転軸で支持されている。
フレーム33の下側には同一形状、同一寸法の4本のアーム31が設置されており、それぞれのアーム31の一方の端部(先端端部)31aは、フレーム32の十字の各先端に設けられた長穴に沿って摺動できるように、4本のバーローラー34のそれぞれの付け根に連結されており、他方の端部(後端端部)31bは、フレーム33の十字の先端に連結されて固定されている。4個の先端端部31aと後端端部31bはそれぞれ測定中心Cを中心とする円の円周上に等間隔で位置している。
ハウジング36の上側には拡縮径駆動装置35が取りつけられており、拡縮径駆動装置35は前記回転軸に連結されて、フレーム33を前記回転軸を中心として所定の角度回転させるように構成されている。この回転に伴い、アーム31の先端端部31aが連結されたバーローラー34が、フレーム32に沿って同期して摺動し、測定中心Cを中心として内外方に拡縮する。このとき、4本のバーローラー34により形成される円の径は、フレーム33の回転角度の大きさを調整することにより調整される。バーローラー34が縮径時にタイヤを外周側から内径側へと押し付けて、4本のバーローラー34の全てがタイヤの外周面に接した時点で、タイヤが測定中心Cを中心として配置されるため、センタリングが完了する。
以上のように、本実施の形態のセンタリング機構3aは、等角度に配置された4本のバーローラー34を縮径させることにより、タイヤを外周側から内周側に押し付けてセンタリングするように構成されているため、どのようなサイズのタイヤであっても、確実に、センタリングすることができる。
(2)タイヤ下支え機構
タイヤ下支え機構3bは、センタリングされるタイヤを下方から保持するために設けられており、図1Cに示すように、4個に分割された測定台2の載置面のそれぞれの区画にコンベアローラー21と平行に設置された多数のボールベアリングが直線状に一列に配置されたフリーボールベアリングを備えている。
図2はタイヤ下支え機構3bの構成を示す図であり、図2A、2B、2Cはそれぞれ平面図、正面図及び側面図である。図において、37はフリーボールベアリングであり、38は昇降装置であり、39は支持バーである。フリーボールベアリング37は、支持バー39で水平に支持されており、昇降装置38によって昇降する。非稼働時には測定台2の載置面の下側に収納されており、稼働時にはコンベアローラー21の隙間を通って4個のフリーボールベアリング37が同期して載置面の上まで上昇し、タイヤを水平方向の全方向に移動可能に、且つ回転可能に下支えする。
以上のようにタイヤ下支え機構3bは、上昇したフリーボールベアリングによってタイヤを下支えすることにより、タイヤを水平方向の全方向に移動可能、且つ回転可能に支持するため、タイヤのセンタリングがさらに円滑に行われる。
4.タイヤ内面形状測定手段
本実施の形態のタイヤ内面形状測定手段は、タイヤ内面検出センサーをタイヤの内腔部に挿入してタイヤの内周面に沿わせた後、タイヤを回転させて、タイヤの内表面からスチールコードまでの距離を測定することを、上下角度を変更させながら繰り返すことにより、タイヤ内面形状を測定するように構成されている。
図3はタイヤ内面形状測定手段の構成を示す正面図である。タイヤ内面形状測定手段4は測定台2の載置面の下方に設置されている。このように、タイヤ内面形状測定手段4を載置面の下方に設置することにより、センタリング機構3aと互いに干渉することなく、タイヤ内面形状測定手段4を測定中心Cに設置することができる。
図3に示すように、タイヤ内面形状測定手段4は、測定ヘッド43と測定ヘッド支持機構とを備えている。測定ヘッド支持機構は、上端部分に測定ヘッド43が取り付けられた昇降部材41、水平バー42および測定ヘッドを支持する測定ヘッド支持アーム44を備えている。
水平バー42は測定台2の長手方向の中央に幅方向に沿って設けられた空間の直下に設置されている。昇降部材41は水平移動機構により水平バー42に沿って移動可能に、且つ昇降機構により昇降可能に水平バー42で支持されている。測定時には昇降部材41が上昇し、測定ヘッド43が前記空間を通って測定に必要な高さにまで上昇し、測定終了後は下降して、載置面の下方で待機する。なお、水平移動機構には例えばリニアアクチュエーター、および昇降機構には例えばシリンダ等の公知の機構が用いられる。
また、測定ヘッド支持アーム44は、水平バー42の直上、即ち前記空間の直下に前記空間と平行な向きで昇降部材41の上端部分に取り付けられている。測定ヘッド支持アーム44は、伸縮機構により伸縮可能であり、先端部分に測定ヘッド43が取り付けられている。なお、伸縮機構にはエアシリンダー等の公知の機構が用いられる。先端部分には首振り機構が設けられており、測定ヘッド43は、上向きと下向きの間で略180°に亘って自在に角度を変えることができる。なお、首振り機構にはロータリーアクチュエーター等の公知の機構が用いられる。
以上のように本実施の形態のタイヤ内面形状測定手段は、水平移動機構および昇降機構、伸縮機構、および首振り機構を備えているため、様々なサイズのタイヤに対応して、内面形状を測定することができる。
図4は測定ヘッド43の構成を示す図であり、図4(1)、(2)はそれぞれ側面図および正面図である。図4に示すように、本実施の形態の測定ヘッド43は、ローラー43bと渦電流センサー43aとを備えており、渦電流センサー43aはローラー43bに内蔵されている。具体的には、ローラー43bは、例えば、一対の円盤状回転部43cから構成されて、一対の円盤状回転部43cの間に渦電流センサー43aが配置されて内蔵されている。
渦電流センサー43aは、先端が一定方向に向くようにローラー43bの回転走行とは独立して固定されている。そして、測定ヘッド43ではローラー43bの内部に回転軸43dを設けている。回転軸43d自身は回転せず、円盤状回転部43cを回転可能に支持する。一方、渦電流センサー43aは、回転軸43dの中央に取り付けられた支持部材43eで回転軸を支点として一定の向き、例えば測定ヘッド43の先端側に向けた状態で支持されており、向きは一定である。なお、円盤状回転部43cは、例えばセラミック製等測定を阻害しない材料で作製されたボールベアリングを用いた軸受け等を介して回転軸43dに回転可能に支持されている。また、45は配線であり、46は測定部である。
このように、ローラー43bを1個とすることによって測定ヘッド43とタイヤ内面との接触箇所を1箇所に限定し、且つローラー43bの外周面を中央部が出っ張った曲面とすることにより、タイヤ内面の曲面に対しても最小限の接触面積の下で測定ヘッドを走査させることができる。また、渦電流センサー43aの向きは一定である。このため、測定中の渦電流センサー43aとタイヤ内面との距離の変動が最小限に抑えられ、この結果、タイヤ内面を精度良く測定することができる。また、ローラー43bの外周面の形状が曲面上の回転走行に適した形状であるため、回転するタイヤの内面上を振動を伴わずにスムーズに自動走行させることができる。
また、渦電流センサー43aは先端がタイヤ面に対向するように固定されていることが好ましく、そのためには渦電流センサー43aは、必要に応じて向きを調整可能に回転軸43dに取り付けできることが好ましい。
なお、一対の円盤状回転部43cの間に渦電流センサー43aを配置する図4に示す構成に替えて、幅のある1個のローラーの内部の中央部分に所定の幅で、ローラー表面に向かって凹んだ溝を形成させて、この溝に渦電流センサーを配置してもよい。これにより、過電流センサーとスチールコードとをより近づけた状態で測定を行うことができるため、測定精度を向上させることができる。
そして、本実施の形態において、ローラーとしては、測定対象であるスチールコード以外から渦電流が発生して誤検出となることを防止する観点から非金属製が好ましく、具体的には、ポリアセタール樹脂製、ポリカーボネート樹脂製、ポリエチレン樹脂製のいずれかであることが好ましい。
また、本実施の形態において、渦電流センサー43aとしては、内部先端部のセンサコイルに発生させた磁界に金属が近づくことにより金属表面に発生する渦電流が、金属までの距離により変化することに基づいて金属までの距離を測定することができればよく、一般的な渦電流センサーを用いることができる。
5.制御手段
制御手段には、予め、タイヤサイズ毎に、内面の高さ方向の位置データ、測定中心Cからの距離、および水平面とのなす角度等、内面形状の測定において必要な各パラメーターが記憶されており、タイヤサイズに対応する各パラメーターを選択して、タイヤ内面形状測定手段の動作を制御する。
具体的には、測定対象のタイヤサイズが制御手段に入力された時点で、制御手段は記憶された全データの中から該当するサイズのタイヤのデータを求め、そのデータに基づいて水平移動機構、昇降機構および首振り機構を駆動させ、測定ヘッド43がタイヤ内面に押し当てられるよう測定ヘッド43の高さ方向の位置、水平方向の位置および水平面とのなす角度を調整する。
B.タイヤ内面形状測定方法
本実施の形態のタイヤ内面形状測定装置を用いた測定方法は、搬入されたタイヤのタイヤセンタリング工程、およびそれに続くタイヤ内面形状測定工程の2工程で行われる。なお、以下の説明においてタイヤ内面形状測定装置はタイヤ製造ラインに組み込まれたものを説明している。それぞれの工程について以下に詳述する。
1.タイヤセンタリング工程
図5、図6はセンタリング機構の動作を示す図であって、図5(1)は拡径状態のセンタリング機構の平面図、図5(2)は(1)のA-A矢視図である。一方、図6(1)は縮径状態のセンタリング機構の平面図、図6(2)は(1)のA-A矢視図である。最大径と最小径の大きさはそれぞれ多種多様なタイヤの外径の大きさを考慮して、いずれのサイズのタイヤでもセンタリングが可能な大きさに設定されている。
タイヤが測定台2に搬入される前には、センタリング機構3aは測定台2の上方に待機して拡径している。図5に示す状態は、最大限に拡径した状態を示している。先端端部31aの摺動可能範囲は前記最大径と最小径に応じて設定されており、これに対応して、後端端部31bの回転可動範囲が決められている。図5では各アーム31の先端端部31aは、摺動可能範囲の測定中心Cから最も遠い外端に位置している。また、後端端部31bは回転可動範囲の外端に最も近い位置に位置している。このとき、隣り合うバーローラー34の間隔は、タイヤの外径より大きく、測定台2に搬入されたタイヤは、4本のバーローラー34に内接する円の内側に搬入される。
タイヤは測定台2の上流に接続されたコンベアにより横置き状態で搬入され、4本のバーローラー34に内接する円の内側まで搬入される。タイヤの搬入をセンサーが検出するとコンベアが停止し、タイヤが測定台2上に固定して載置される。その後、センタリング機構3aが下降して、4本のバーローラー34がタイヤの外方に位置する。その後、拡縮径駆動装置35が駆動してフレーム33が回転し、各アーム31の後端端部31bが同期して前記外端から遠ざかる。これに伴って、先端端部31aがフレーム32に沿って測定中心Cに向けて同期して移動し、4本のバーローラー34により形成される円が縮径する。この時、バーローラー34がタイヤの外周面を外側から内径側へ押し、タイヤの径方向の中心が測定中心Cの直上に位置するようにタイヤを移動させる。
タイヤの径方向の中心が測定中心Cの直上に近づいたとき、具体的には、タイヤのサイドウォールが4本のフリーボールベアリング37に掛かる位置に来たときに、昇降装置38を駆動させてフリーボールベアリング37を測定台2の載置面より上まで上昇させ、タイヤを4本のフリーボールベアリング37で下支えする。この後、4本のバーローラー34が垂下されている円をさらにゆっくりと縮径してタイヤの位置を微調整する。最終的に4本のバーローラー34に内接する円の直径がタイヤの外径に等しくなった時点でセンタリングを終了する。これにより、タイヤの径方向の中心を精度良く測定中心Cの直上に位置させることができる。
図6は最小限にまで縮径した状態を示しており、各アーム31の先端端部31aは、摺動可能範囲の中心Cに最も近い内端に位置している。また、後端端部31bは回転可動範囲の前記内端に最も近い位置に位置している。図5に示した最大径と図6に示した最小径の大きさはそれぞれ多種多様なタイヤの外径の大きさを考慮していずれのサイズのタイヤでもセンタリングが可能な大きさに設定されている。
また、センタリング機構の動作に伴って、非稼働時には測定台2の載置面の下側に収納されているタイヤ下支え機構3bが、コンベアローラー21の隙間を通って4個のフリーボールベアリング37が同期して載置面の上に上昇し、タイヤを水平方向の全方向に移動可能に、且つ回転可能に下支えする。
2.タイヤ内面形状測定工程
タイヤのセンタリングが終了すると、続いてタイヤ内面形状測定工程が行われる。図7はタイヤ内面形状測定ヘッドの位置調整を説明する模式図である。タイヤTはセンタリングされ、バーローラー34により回転可能に支持されている。先ず、タイヤ回転機構である測定台2上の一方側と他方側のコンベアローラーが逆回転に回転を開始し、タイヤTが所定の速度で回転する。それと並行して測定ヘッド43が所定の高さまで上昇する。
次に、制御手段からの指令により昇降部材41の昇降機構、水平移動機構が作動して測定ヘッド43の高さ方向の位置および水平方向の位置調整が行われ、さらに測定ヘッド支持アーム44の首振り機構が作動して測定ヘッド43の向きが調整されて測定ヘッド43の先端がタイヤの内面に押し当てられる。タイヤ内面形状測定は、例えば上側のサイドウォール部、上側のショルダー部、トレッド部、下側のショルダー部、下側のサイドウォール部の順に、測定ヘッド43の向き(角度)を上下に変更して自動で行われる。
また、トレッド部のように高さ方向に幅がある部分の測定に際しては、測定ヘッド43の走査中に昇降機構により測定ヘッド43の高さの変更が行われ、サイドウォール部のように径方向に幅がある部分の測定に際しては、測定ヘッド支持アーム44の伸縮機構により水平方向の位置の変更が行われる。また、サイドウォール部やショルダー部のような曲面の測定に際しては首振り機構により測定ヘッド43の上下方向の向きの変更が行われる。
図8はタイヤ内面形状測定方法を示す模式図である。図8において、ILはインナーライナーであり、CPはカーカスプライであり、SCはスチールコードである。前記調整により図8に示すように、渦電流センサー43aが常にインナーライナーILに対向するように測定ヘッド43をタイヤ内面に押し当てながらタイヤ内面を走査させて、タイヤ内面形状を測定することができる。このため、精度良くタイヤ内面形状測定を行うことができる。
タイヤ内面形状測定が終わると、コンベアローラー21は回転を停止し、センタリング機構3aは拡径しタイヤから離れる。また下支え機構3bも測定台の下部に収納される。測定が終わったタイヤは、通常、コンベアの下流に送られる。また、タイヤ内面形状測定により不良品であることが分かったタイヤは製造ラインから取り除かれる。
以上の様に、本実施の形態のタイヤ内面形状測定装置および方法は、そのタイヤセンタリング手段は複数のバーローラーにより構成されタイヤの外周側から内周側へ押すことによりセンタリングするため、また、タイヤ内面形状測定手段が昇降、水平移動可能、さらに首振り機構により上下に回転可能であるため、タイヤ外径、幅、内面形状が異なる様々なサイズのタイヤの様々な部位の測定に対応することができる。また、コンベアによって搬送されるタイヤを横置き状態のままで自動測定するため、タイヤ製造ラインの過程に組み込むことができる。測定に際してタイヤを横置きから縦置きにし、再度横置きに戻す作業や、設備等を付設することなく非常に効率的である。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることができる。
1 タイヤ内面形状測定装置
2 測定台
3 タイヤセンタリング手段
3a センタリング機構
3b タイヤ下支え機構
4 タイヤ内面形状測定手段
21 コンベアローラー
22 モーター
31 アーム
31a 先端端部
31b 後端端部
32、33 フレーム
34 バーローラー
35 拡縮径駆動装置
36 ハウジング
37 フリーボールベアリング
38 昇降装置
39 支持バー
41 昇降部材
42 水平バー
43 測定ヘッド
43a 渦電流センサー
43b ローラー
43c 円盤状回転部
43d 回転軸
43e 支持部材
44 測定ヘッド支持アーム
45 配線
46 測定部
C 測定中心
CP カーカスプライ
IL インナーライナー
SC スチールコード
T タイヤ

Claims (17)

  1. 横置き状態で搬送されてきたスチールコードを有する空気入りタイヤの内面形状を測定するタイヤ内面形状測定装置であって、
    搬送されてきた前記空気入りタイヤを、測定台の所定の位置に固定して載置するタイヤ固定手段と、
    載置された前記空気入りタイヤを、等角度に配置された3本以上のバーローラーを用いて、外周側から内周側に押し付けることによりセンタリングするタイヤセンタリング手段と、
    センタリングされた前記空気入りタイヤを回転させながら、前記空気入りタイヤの内面形状を測定するタイヤ内面形状測定手段とを備えており、
    前記タイヤ内面形状測定手段が、タイヤ内面検出センサーとして渦電流センサーを用いて、前記タイヤ内面検出センサーを前記空気入りタイヤの内腔部に挿入してタイヤ表面に押し付け、前記空気入りタイヤの内周面に対する上下角度を変更させながら、前記空気入りタイヤの内表面から前記スチールコードまでの距離を測定することにより、タイヤ内面形状を測定するように構成されており、
    前記タイヤセンタリング手段は、前記測定台の上方に設置され、
    前記バーローラーは、それぞれセンタリングされたタイヤを測定する際の測定中心Cを中心とする円の円周上に等間隔に位置し、測定中心Cを中心として内外方に拡縮し、
    センタリングされた前記空気入りタイヤは、測定中心Cを中心として回転し、
    前記タイヤ内面形状測定手段は、前記測定台の載置面の下方に設置され、前記タイヤ内面検出センサーを備える測定ヘッドと、前記測定ヘッドを支持する測定ヘッド支持機構を備えており、前記測定ヘッド支持機構は、前記測定中心Cに配置され、
    前記タイヤ内面検出センサーが、タイヤ内面形状の測定時には、前記測定台の上方まで上昇するように構成されていることを特徴とするタイヤ内面形状測定装置。
  2. 前記タイヤセンタリング手段が、載置された前記空気入りタイヤを前記測定台の下方から上昇するフリーボールベアリングによって下支えして保持するタイヤ下支え機構を有していることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ内面形状測定装置。
  3. 前記タイヤ内面形状測定手段が、前記測定台に配置されたコンベアローラーを用いて前記空気入りタイヤを回転させるタイヤ回転機構を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ内面形状測定装置。
  4. 前記タイヤ内面検出センサーが、センタリングされた前記タイヤの中心位置で、前記測定台の下方に配置されており、タイヤ内面形状の測定時には、前記測定台の上方まで上昇するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定装置。
  5. 前記タイヤ内面形状測定手段が、
    前記タイヤ内面検出センサーを備えた測定ヘッドと、
    前記測定ヘッドを前記空気入りタイヤの内周面まで水平方向に移動させて、上下180°可変に支持する測定ヘッド支持機構とを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定装置。
  6. 前記測定ヘッドが、
    前記空気入りタイヤの内周面に沿って回転走行させるためのローラーと、
    前記ローラーに内蔵されている渦電流センサーとを備えており、
    前記渦電流センサーは先端が一定方向に向くように前記ローラーの回転走行とは独立して固定されており、
    前記タイヤ内面形状の測定時には、前記渦電流センサーの先端を前記空気入りタイヤの内周面に対向させた状態で、前記ローラーを前記空気入りタイヤの内周面に沿って走行させることにより、前記渦電流センサーにより前記空気入りタイヤの内面形状の測定を行うように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のタイヤ内面形状測定装置。
  7. 前記測定ヘッドが、前記ローラーを支持する回転軸を備えており、
    前記渦電流センサーが前記ローラーの回転軸に取り付けられて、前記渦電流センサーが前記ローラーの回転走行とは独立して固定されていることを特徴とする請求項6に記載のタイヤ内面形状測定装置。
  8. 前記測定ヘッドが、前記ローラーの内部の幅方向の中央部に、前記ローラーの外表面に向けて凹んだ溝が設けられており、
    前記渦電流センサーが前記溝に収容されて、前記ローラーに内蔵されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のタイヤ内面形状測定装置。
  9. 前記ローラーが、非金属製であることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定装置。
  10. 前記ローラーが、ポリアセタール樹脂製、ポリカーボネート樹脂製、ポリエチレン樹脂製のいずれかであることを特徴とする請求項9に記載のタイヤ内面形状測定装置。
  11. トラックバス用タイヤの内面形状を測定する装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定装置を用いて、横置き状態で搬送されてきたスチールコードを有する空気入りタイヤの内面形状を測定するタイヤ内面形状測定方法であって、
    搬送されてきた前記空気入りタイヤを、測定台の所定の位置に固定して載置するタイヤ固定工程と、
    載置された前記空気入りタイヤを、等角度に配置された3本以上のバーローラーを用いて、外周側から内周側に押し付けることによりセンタリングするタイヤセンタリング工程と、
    センタリングされた前記空気入りタイヤを回転させながら、前記空気入りタイヤの内面形状を測定するタイヤ内面形状測定工程とを備えており、
    前記タイヤ内面形状測定工程が、タイヤ内面検出センサーとして渦電流センサーを用いて、前記タイヤ内面検出センサーを前記空気入りタイヤの内腔部に挿入してタイヤ表面に押し付け、前記空気入りタイヤの内周面に対する上下角度を変更させながら、前記空気入りタイヤの内表面から前記スチールコードまでの距離を測定することにより、タイヤ内面形状を測定することを特徴とするタイヤ内面形状測定方法。
  13. 前記タイヤセンタリング工程において、載置された前記空気入りタイヤを前記測定台の下方から上昇するフリーボールベアリングによって下支えして保持することを特徴とする請求項12に記載のタイヤ内面形状測定方法。
  14. 前記タイヤ内面形状測定工程において、前記測定台に配置されたコンベアローラーを用いて前記空気入りタイヤを回転させることを特徴とする請求項12または請求項13に記載のタイヤ内面形状測定方法。
  15. 前記タイヤ内面形状測定工程において、センタリングされた前記タイヤの中心位置で、前記測定台の下方に配置されていた前記タイヤ内面検出センサーを、タイヤ内面形状の測定時には、前記測定台の上方まで上昇させることを特徴とする請求項12ないし請求項14のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定方法。
  16. 前記タイヤ内面形状測定工程が、
    前記タイヤ内面検出センサーの先端部分に取り付けられた測定ヘッドを前記空気入りタイヤの内周面まで水平方向に移動させて、上下180°可変に支持する測定ヘッド支持機構とを備えていることを特徴とする請求項12ないし請求項15のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定方法。
  17. 前記空気入りタイヤが、トラックバス用タイヤであることを特徴とする請求項12ないし請求項16のいずれか1項に記載のタイヤ内面形状測定方法。
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