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JP6994530B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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JP6994530B2
JP6994530B2 JP2020055042A JP2020055042A JP6994530B2 JP 6994530 B2 JP6994530 B2 JP 6994530B2 JP 2020055042 A JP2020055042 A JP 2020055042A JP 2020055042 A JP2020055042 A JP 2020055042A JP 6994530 B2 JP6994530 B2 JP 6994530B2
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Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
従来、車両の後部に設けられる灯火器と、灯火器の前方に配置される燃料タンクとを備える鞍乗型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2-155884号公報
ところで、上記従来のような鞍乗型車両では、燃料タンクの給油口の周囲に、零れた燃料を受けるトレーを設けることが考えられる。この場合、トレーの配置のスペースが必要になり、車両の後部が大型化する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、車両の後部に設けられる灯火器と、灯火器の前方に配置される燃料タンクとを備える鞍乗型車両において、車両の後部をコンパクトにすることを目的とする。
鞍乗型車両は、車両の後部に設けられる灯火器(40)と、前記灯火器(40)の前方に配置される燃料タンク(28)と、前記燃料タンク(28)に設けられる給油口(28a)とを備える鞍乗型車両において、前記給油口(28a)の周囲に、零れた燃料を受けるトレー(42)が設けられ、前記給油口(28a)を上方から覆うとともに前記トレー(42)の上面の開口を開閉可能に塞ぐリッド(41)が設けられ、前記トレー(42)の底面部(42b)は、前記リッド(41)によって上方から覆われ、前記トレー(42)は、前記底面部(42b)が前記灯火器(40)に固定されることを特徴とする。
また、上述の構成において、記リッド(41)の縁部(45c)と前記灯火器(40)の縁部(65c)とは近接して配置されても良い。
また、上述の構成において、前記リッド(41)は、前記トレー(42)に回動可能に取り付けられても良い。
さらに、上述の構成において、前記トレー(42)は、車両前後方向に指向するネジ(61)によって前記灯火器(40)に締結されても良い。
また、上述の構成において、前記トレー(42)は、前記給油口(28a)を上方に露出させる開口部(42c)を備え、前記開口部(42c)は、前記ネジ(61)を前記灯火器(40)に締結する工具が通る工具通路であっても良い。
また、上述の構成において、前記トレー(42)は、車両上下方向に指向する第2のネジ(62)によって前記灯火器(40)に締結され、前記リッド(41)は、前記リッド(41)が上方に回動して開放した状態で、前記リッド(41)の上端部から後方に延出する庇部(45b)を備え、上面視で、前記第2のネジ(62)は、前記庇部(45b)の左右の側方の位置から上方に露出しても良い。
また、上述の構成において、前記灯火器(40)は、光源(55a,56a)を支持するハウジング(57)と、前記ハウジング(57)に取り付けられて前記光源(55a,56a)を覆うレンズ(58,59)とを備え、前記トレー(42)は、前記ハウジング(57)に固定されても良い。
鞍乗型車両は、車両の後部に設けられる灯火器(40)と、前記灯火器(40)の前方に配置される燃料タンク(28)と、前記燃料タンク(28)に設けられる給油口(28a)とを備える鞍乗型車両において、前記給油口(28a)の周囲に、零れた燃料を受けるトレー(42)が設けられ、前記トレー(42)は、前記灯火器(40)に固定され、前記給油口(28a)を上方から覆うとともに上方に開放可能に設けられるリッド(41)が設けられ、前記リッド(41)の縁部(45c)と前記灯火器(40)の縁部(65c)とは近接して配置され、前記トレー(42)は、車両上下方向に指向する第2のネジ(62)によって前記灯火器(40)に締結され、前記リッド(41)は、前記リッド(41)が上方に回動して開放した状態で、前記リッド(41)の上端部から後方に延出する庇部(45b)を備え、上面視で、前記第2のネジ(62)は、前記庇部(45b)の左右の側方の位置から上方に露出することを特徴とする。
鞍乗型車両は、車両の後部に設けられる灯火器と、灯火器の前方に配置される燃料タンクと、燃料タンクに設けられる給油口とを備え、給油口の周囲に、零れた燃料を受けるトレーが設けられ、トレーは、灯火器に固定される。
この構成によれば、トレーが灯火器に固定されるため、トレーを灯火器に最大限近づけて配置でき、車両の後部をコンパクトにできる。
また、上述の構成において、給油口を上方から覆うとともに上方に開放可能に設けられるリッドが設けられ、リッドの縁部と灯火器の縁部とは近接して配置されても良い。
この構成によれば、リッドと灯火器とを近くに配置でき、車両の後部をコンパクトにできる。
また、上述の構成において、リッドは、トレーに回動可能に取り付けられても良い。
この構成によれば、リッドがトレーに回動可能に取り付けられるため、リッドと灯火器との間に介在する部品が少なくなり、リッドと灯火器との位置合わせを高精度にできる。このため、外観性が良い。
さらに、上述の構成において、トレーは、車両前後方向に指向するネジによって灯火器に締結されても良い。
この構成によれば、トレーと灯火器とを、車両前後方向に最大限近づけることができ、車両の後部を車両前後方向にコンパクト化できる。
また、上述の構成において、トレーは、給油口を上方に露出させる開口部を備え、開口部は、ネジを灯火器に締結する工具が通る工具通路であっても良い。
この構成によれば、ネジの工具に専用の工具通路を設ける必要が無く、構造を簡単にできる。
また、上述の構成において、トレーは、車両上下方向に指向する第2のネジによって灯火器に締結され、リッドは、リッドが上方に回動して開放した状態で、リッドの上端部から後方に延出する庇部を備え、上面視で、第2のネジは、庇部の左右の側方の位置から上方に露出しても良い。
この構成によれば、トレーと灯火器とを、上下方向に最大限近づけることができ、車両の後部を上下方向にコンパクト化できる。また、リッドが開放した状態では、庇部の下方の部分を庇部によって雨水から保護できる。さらに、第2のネジを、庇部の左右の側方の位置からトレー及び灯火器に容易に締結できる。
また、上述の構成において、灯火器は、光源を支持するハウジングと、ハウジングに取り付けられて光源を覆うレンズとを備え、トレーは、ハウジングに固定されても良い。
この構成によれば、トレーをハウジングに強固に固定できる。また、トレーと灯火器との固定部が外側に露出し難くなり、外観性が良い。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の後部の左側面図である。 自動二輪車の後部を上方から見た平面図である。 自動二輪車の後部を後方側から見た図である。 図4のV-V断面図である。 燃料タンク、トレー、及び灯火器を上方から見た平面図である。 リッドを下方側から見た平面図である。 ロック機構をアンロック状態とし、リッドを開いた状態を示す左側面図である。 リッドを開いた状態で、灯火器及びトレーを後方から見た図である。 灯火器及びトレーを前方側から見た図である。 リッドを開いた状態でトレーの周辺部を上方から見た平面図である。 シートを開いた状態で自動二輪車の後部を上方から見た平面図である。 図12からシート下カバーを取り外した状態を示す平面図である。 図13からグラブレールを取り外した状態を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。
自動二輪車1は、シート10に着座する乗員が足を載せる低床のステップフロア11を有するスクーター型の鞍乗型車両である。自動二輪車1は、車体フレーム12の前方に前輪2を有し、駆動輪である後輪3は、車両後部に配置されるエンジン13に軸支される。
車体フレーム12は、車体フレーム12の前端に設けられるヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15から後下方に延びるダウンフレーム16と、ダウンフレーム16の下端から後方へ略水平に延びる左右一対のロアフレーム17と、ロアフレーム17の後端から後上がりに延びる左右一対のシートフレーム18とを備える。
自動二輪車1は、ヘッドパイプ15に操舵自在に支持されるフロントフォーク19を備える。前輪2は、フロントフォーク19の下端部に軸支される。乗員が操舵するハンドル20は、フロントフォーク19の上端に取り付けられる。
エンジン13は、後輪3の駆動源であるエンジン本体21と、後輪3を支持するアーム部22とが一体化されたユニットスイング型のエンジンである。
エンジン13は、エンジン13の前部に設けられるリンク機構(不図示)を介し車体フレーム12に連結され、上記リンク機構を中心にして上下に揺動可能である。
アーム部22の後端部と車体フレーム12の後部との間には、リアサスペンション23が掛け渡される。
エンジン13のエアクリーナーボックス24は、アーム部22の上面部に支持される。
エンジン13の排気管25は、エンジン本体21から後方へ延び、後輪3の側方に配置されるマフラー26に接続される。
左右のシートフレーム18の前部の間には、ヘルメット等の物品を収納可能な収納ボックス27が設けられる。また、左右のシートフレーム18の間で収納ボックス27の後方には、燃料タンク28が設けられる。
収納ボックス27は、上面が開口した箱である。シート10は、収納ボックス27の上縁部に支持され、収納ボックス27の上面の開口を開閉可能に覆う。
シート10は、運転者が着座する前側シート10aと同乗者が着座する後側シート10bとを一体に備える。
シート10は、シート10の前端部に設けられるシートヒンジ10cを介し、収納ボックス27の前端部の上部に連結される。シートヒンジ10cの回動軸は、車幅方向に延びる。
シート10は、シートヒンジ10cを中心にして上下に回動される。シート10が図1の状態からシートヒンジ10cを中心に上方に回動して開かれると、収納ボックス27の上面の開口が外側に露出し、収納ボックス27内にアクセス可能となる。
自動二輪車1は、後側シート10bの左右の側方から後方に延出するグラブレール29を左右一対備える。後側シート10bの同乗者は、グラブレール29を把持できる。
自動二輪車1は、車体フレーム12等の車体を覆う車体カバー30を備える。
車体カバー30は、ハンドル20の周辺部を覆うアッパーカバー31と、ヘッドパイプ15及びダウンフレーム16を前方及び側方から覆うフロントカバー32と、フロントカバー32に後方から合わさってヘッドパイプ15及びダウンフレーム16を覆うレッグシールド33とを備える。
また、車体カバー30は、ロアフレーム17を下方から覆うアンダーカバー34と、ロアフレーム17を上方から覆うステップフロア11と、シート10の下方でシートフレーム18、収納ボックス27、及び燃料タンク28を側方から覆う左右一対のサイドカバー35と、シート10の下方で収納ボックス27及びエンジン13を前方から覆うセンターカバー36とを備える。
自動二輪車1は、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー38と、後輪3を上方から覆うリアフェンダー39とを備える。
自動二輪車1の後面部には、後方及び側方に向けて発光する灯火器40が設けられる。灯火器40は、車体フレーム12の後端部に支持され、燃料タンク28の後方に位置する。
リアフェンダー39は、灯火器40の下端から後下方に延出し、後輪3の後部を上方から覆う。リアフェンダー39の下端部には、ライセンスプレート37が取り付けられる。
図2は、自動二輪車1の後部の左側面図である。図3は、自動二輪車1の後部を上方から見た平面図である。図4は、自動二輪車1の後部を後方側から見た図である。図5は、図4のV-V断面図であり、車幅方向中央の断面を示す。
図2~図5を参照し、燃料タンク28は、シート10の後部の下方且つ後輪3の上方に配置される。燃料タンク28は、シート10の後部によって上方から覆われ、左右のサイドカバー35によって車幅方向外側から覆われる。
燃料タンク28の給油口28aは、燃料タンク28の上面28bの後部に設けられる。給油口28aは筒状であり、給油口28aの軸線28cは、車両側面視では、後上がりに傾斜する。給油口28aは、後上方に向けて開口する。給油口28aは着脱自在なキャップ28dによって塞がれる。給油口28aは、シート10の後端部10dの後下方、且つ、灯火器40の前方に位置する。
燃料は、給油口28aに後上方から挿し込まれる給油ガン等によって燃料タンク28に給油される。
自動二輪車1は、給油口28a及びキャップ28dを上方から覆うリッド41と、リッド41の下方で給油口28aの周囲に設けられるトレー42とを備える。
図6は、燃料タンク28、トレー42、及び灯火器40を上方から見た平面図である。
図5及び図6を参照し、トレー42は、給油口28aや給油ガンから零れた燃料を受ける。
トレー42は、平面視においてトレー42の周縁部から中央部にかけて深くなっていく皿状に形成される。
トレー42は、シート10よりも下方で、燃料タンク28及び灯火器40の上方に配置される。
トレー42の底面部は、燃料タンク28の上面28bの後端部に沿って車両側面視で後下がりに設けられる前側底面部42aと、前側底面部42aの後端部から車両側面視で後上がりに延びる後側底面部42bとを備える。
トレー42の前側底面部42aには、前側底面部42aを上下に貫通する略円形の開口部42cが設けられる。給油口28aは、開口部42cに下方から挿通され、トレー42内に露出する。開口部42cと給油口28aの外周部との間には、リング状のシール部材42dが介装される。
図7は、リッド41を下方側から見た平面図である。
図2~図7を参照し、リッド41は、トレー42の周縁部の上面に上方から重なり、トレー42の上面の開口を塞ぐ。リッド41は、車両前後方向では、シート10と灯火器40との間に配置される。リッド41は、車幅方向において、左右のグラブレール29の間、且つ、左右のサイドカバー35の後端部の間に配置される。
リッド41の前端部には、回動軸43(車幅方向に延びる軸)が左右一対設けられる。回動軸43は、車幅方向に略水平に延びる。回動軸43は、トレー42の前部の上部に設けられる軸支持部42e(図6)に支持され、リッド41は、回動軸43を介してトレー42に連結される。
リッド41は、回動軸43を中心に上下に回動自在である。図2~図5では、リッド41は閉じられている。図2~図5の状態から回動軸43を中心にリッド41が上方に回動すると、リッド41は開いた状態となり、トレー42、給油口28a、及びキャップ28dは上方に露出する。
リッド41は、回動軸43が設けられるリッドフレーム44と、リッドフレーム44に支持されるカバー45とを備える。
リッドフレーム44は、トレー42に上方から対向するように設けられる板状部材である。回動軸43は、リッドフレーム44の前端部に左右一対で設けられる。
カバー45は、リッドフレーム44を上方から覆う板状のカバー上面部45aと、カバー上面部45aの後縁から下方に延出する下方延出部45b(庇部)とを備える。
カバー45は、リッドフレーム44を上方から覆う板部材であり、カバー上面部45aは、平面視でリッドフレーム44よりも外形が大きい。リッドフレーム44は、平面視では、カバー上面部45aの内側に収まる。カバー45は、下方からリッドフレーム44に挿通されてカバー上面部45aに締結される複数の固定具44aによって、リッドフレーム44に固定される。
下方延出部45bは、リッドフレーム44の後端部を後方から覆う。
カバー45は、自動二輪車1の外表面を構成する外観部材であり、自動二輪車1の外側に露出する。リッド41が閉じた状態では、リッドフレーム44は、カバー45によって隠れる。
自動二輪車1のリッド構造は、リッド41を閉じた状態にロック(施錠)するロック機構50を備える。
ロック機構50は、トレー42に設けられるストライカー51と、リッド41に設けられるキャッチ部材52と、キャッチ部材52に接続される操作ケーブル53とを備える。
ストライカー51は、トレー42の後端部において後側底面部42bの上面に設けられる棒状部材であり、車幅方向に延びる。
キャッチ部材52は、ストライカー51に係合してリッド41を閉じた状態にロックするロック状態、及び、ストライカー51に対する係合を解除してリッド41を開放可能とするアンロック状態を切り替え可能である。
詳細には、キャッチ部材52は、操作ケーブル53によって回動させられる操作部材52aと、ストライカー51に係合する係合部材52bと、操作部材52aと係合部材52bとを接続する引張ばね52cとを備える。係合部材52bは、操作部材52aの回動に連動して回動する。
リッド41の前方側からリッド41に向けて延びる操作ケーブル53の途中部は、トレー42の前部に設けられるケーブル支持部42f(図6)に支持される。ケーブル支持部42fから後方に延びる操作ケーブル53は、リッドフレーム44とカバー45との間からリッド41の内側に延び、キャッチ部材52に接続される。
ロック機構50のロック状態では、キャッチ部材52の係合部材52bがストライカー51に係合することで、リッド41は閉じた状態にロックされる。
操作ケーブル53の操作に連動して係合部材52bが回動すると、係合部材52bとストライカー51との係合が解除され、ロック機構50はアンロック状態となる。
キャッチ部材52の係合部材52bは、ストライカー51に対し移動してストライカー51に対する係合及び係合解除が切り替えられる可動部である。
キャッチ部材52の回動する部分(可動部)、及び、係合部材52bとストライカー51との係合部には、グリス等の潤滑剤が塗布される。
キャッチ部材52は、リッド41の後部に収納され、リッドフレーム44に固定される。キャッチ部材52は、車幅の中央部に位置する。キャッチ部材52は、リッドフレーム44とカバー45との間に配置され、下方延出部45bによって後方から覆われる。キャッチ部材52は、リッドフレーム44の下面に設けられる下面開口部44bからストライカー51に向けて下方に露出する。
自動二輪車1では、キャッチ部材52が、給油口28aの上方に位置するリッド41に設けられるため、例えばトレー42にキャッチ部材を設ける構成に比して、キャッチ部材52に燃料や水等がかかることを抑制できる。このため、燃料や水等の潤滑剤への影響を低減でき、ロック機構50のメンテナンスの頻度を低くできる。
また、リッド41の骨格であるリッドフレーム44によってキャッチ部材52を強固に支持できるとともに、リッドフレーム44を覆う外観部材としてのカバー45の形状をシンプルにできる。
さらに、キャッチ部材52が、カバー45とリッドフレーム44との間に収納されるため、燃料や水等がキャッチ部材52にかかることを抑制できる。
図8は、ロック機構50をアンロック状態とし、リッド41を開いた状態を示す左側面図である。
図8のようにリッド41が回動軸43を中心に上方に回動すると、給油口28a及びトレー42が上方に露出する。リッド41は、左右のグラブレール29の間を通って上方に回動し、給油口28a及びトレー42は、左右のグラブレール29の間から上方に露出する。
給油ガン等の給油ノズルは、キャップ28dが取り外された給油口28aに対し、後上方から差し込まれる。
リッド41の回動軸43及びストライカー51は、共にトレー42に支持される。このため、ストライカー51とキャッチ部材52との位置精度を高くでき、ロック機構50を良好に作動させることができる。
図8に示すように、カバー45の下方延出部45bは、リッド41が開いた状態では、カバー上面部45aの上端から後方へ庇状に延びる庇部として機能する。リッド41が開いた状態では、下方延出部45bは、キャッチ部材52を上方から覆う。このため、リッド41が開いた状態であっても、雨水等が上方からキャッチ部材52にかかることを下方延出部45bによって抑制できる。
図9は、リッド41を開いた状態で、灯火器40及びトレー42を後方から見た図である。
図2、図4~図6、及び図9を参照し、灯火器40は、車幅の中央に設けられるテールライト55と、テールライト55の左右に一対配置されるウインカー56とが一体に設けられる灯火器である。
灯火器40は、テールライト55の光源55aと、左右の各ウインカー56の光源56aと、光源55a及び光源56aを支持するハウジング57と、光源55aを後方から覆うテールレンズ58(レンズ)と、左右の各光源56aを後方から覆う一対のウインカーレンズ59(レンズ)とを備える。
図10は、灯火器40及びトレー42を前方側から見た図である。
図5及び図10を参照し、ハウジング57は、燃料タンク28の後面及びトレー42の後側底面部42bに後方から対向する前壁部57aを備える。前壁部57aの上部は、トレー42の後側底面部42bに沿って後上がりに傾斜する。
光源55aは、前壁部57aの車幅方向の中央部に設けられる支持孔57bに挿通され、支持孔57bに支持される。
光源56aは、前壁部57aにおいて支持孔57bの左右にそれぞれ設けられる支持孔57cに挿通され、支持孔57cに支持される。
光源55aは、前壁部57aの下部に配置され、光源56aは、光源55aよりも上方に配置される。
テールレンズ58及びウインカーレンズ59は、ハウジング57の後面部に取り付けられる。
図5及び図6を参照し、トレー42は、車両前後方向に指向するネジ61によって、灯火器40のハウジング57に固定される。このため、トレー42と灯火器40とを、車両前後方向に最大限近づけることができ、トレー42及び灯火器40を車両前後方向にコンパクト化できる。
詳細には、トレー42は、後側底面部42bの上部において車幅方向の中央部に、ネジ61が挿通される孔42gを備える。
ハウジング57の前壁部57aの上端部において車幅方向の中央部には、ネジ61が締結されるボス部57dが設けられる。ボス部57dの前端部は、孔42gに後方から挿入される。
ネジ61は、トレー42の孔42gに前方から挿通され、ハウジング57のボス部57dに締結される。
ネジ61は、ストライカー51よりも前方に配置される。
図5を参照し、ネジ61の軸線61aは前後に略水平に延び、トレー42の開口部42cを通る。また、図10のようにトレー42を前方側から見ると、トレー42の開口部42cに孔42g及びボス部57dが重なり、開口部42cから孔42g及びボス部57dが見える。
ネジ61をボス部57dに締結する際には、ネジ61を締結する棒状の工具を軸線61aに沿わせるようにしてトレー42の開口部42cに通すことができる。すなわち、開口部42cは、ネジ61を締結する工具が通る工具通路である。このため、ネジ61を工具で容易に締結及び締結解除できる。
また、図6及び図10を参照し、トレー42は、車両上下方向に指向する第2のネジ62によって、灯火器40のハウジング57に固定される。このため、トレー42と灯火器40とを、車両上下方向に最大限近づけることができ、トレー42及び灯火器40を車両上下方向にコンパクト化できる。
第2のネジ62は、ネジ61よりも前方でトレー42の開口部42cの左右の位置に一対設けられる。
詳細には、トレー42は、第2のネジ62が挿通される孔部42hを左右の端部に備える。また、ハウジング57は、孔部42hを下方から受ける締結部57e(図10)を備える。
第2のネジ62は、トレー42の孔部42hに上方から挿通され、ハウジング57の締結部57eに締結される。
すなわち、トレー42は、ネジ61及び第2のネジ62によって灯火器40に固定される。このため、トレー42を灯火器40に最大限近づけて配置でき、トレー42及び灯火器40をコンパクトに配置できる。
また、トレー42は、灯火器40のフレーム部材であるハウジング57に固定されるため、トレー42を灯火器40に強固に固定できる。
図11は、リッド41を開いた状態でトレー42の周辺部を上方から見た平面図である。ここで、図11ではサイドカバー35は不図示である。
図11の上面視に示すように、リッド41が開いた状態では、左右の第2のネジ62は、カバー上面部45aの後方且つ下方延出部45bの外側方の位置から上方に露出する。
このため、第2のネジ62を締結する棒状の工具を、下方延出部45bの外側方の位置で上下に通すことができ、第2のネジ62を工具で容易に締結及び締結解除できる。
なお、下方延出部45bが給油口28aに上面視で重なるように配置されるので、給油時に給油口28aから燃料タンク28内に入る雨水の量を抑制できる。
図4、図6、図8、及び図9を参照し、灯火器40は、灯火器40の上部が下方に凹む凹部65を、灯火器40の車幅方向の中央部に備える。
詳細には、凹部65は、左右のウインカー56の間でテールライト55の上面部がウインカー56の上面部よりも下方に凹む部分である。凹部65は、テールレンズ58及びハウジング57に跨って形成されており、図9に示す後面視では、灯火器40を前後方向に貫通する。
凹部65は、後面視において、テールライト55の左右の側縁55bの上端から下方へ延びる左右一対の凹部側面部65aと、車幅方向に延びて凹部側面部65aの下端を繋ぐ凹部底面部65bとを備える。凹部側面部65aは、車幅方向内側且つ下方に向けて傾斜する傾斜面である。
トレー42の後端部には、下方に凹むトレー凹部66が設けられる。
トレー凹部66は、後面視で、灯火器40の凹部65に沿うように凹んでおり、凹部65を上方から覆う。
トレー凹部66は、左右の凹部側面部65aに沿う左右一対の側面部66aと、凹部底面部65bに沿う底面部66bとを備える。
トレー凹部66の後縁部66cは、後面視では下方に凹む凹状である。トレー凹部66の後縁部66cは、灯火器40の凹部65の後端部の上縁部65cに上方から重なる。ここで、凹部65の後端部の上縁部65c(灯火器の縁部)は、凹部側面部65aの後端部及び凹部底面部65bの後端部によって構成される。
トレー42の上面部においてトレー凹部66の左右の側方には、防振ラバー47が一対設けられる。防振ラバー47は、リッド41が閉じた状態でリッド41の下面部に当接し、リッド41の振動を抑える。
図2~図5を参照し、リッド41が閉じた状態では、リッド41のカバー45の下方延出部45bは、灯火器40の凹部65に上方から入り、凹部65を後方側から塞ぐ。
下方延出部45bの縁部45c(リッドの縁部)は、後面視で、凹部65後端部の上縁部65cに沿うように形成される。ここで、縁部45cは、後面視において、左右の凹部側面部65aに沿う側縁部と、凹部底面部65bに沿う下縁部とから成る。リッド41が閉じた状態では、下方延出部45bの縁部45cは、凹部65の上縁部65cに合わさる。
すなわち、リッド41が閉じた状態では、下方延出部45bの縁部45cと凹部65の上縁部65cとは近接し、縁部45cと上縁部65cとの間に他の部品は介在しない。
図8、図9、及び図11に示すように、リッド41が開いた状態では、リッド41の下方延出部45bは、灯火器40の凹部65から上方に離れ、凹部65は後方及び上方に開放する。このため、作業者は、給油ガン等の給油ノズルを凹部65のスペースを利用して給油口28aに挿し込むことができ、給油の作業性が良い。
また、灯火器40の凹部65はトレー凹部66によって上方から覆われるため、トレー凹部66によって、灯火器40を給油ノズルに対し保護できる。このため、給油ノズルの接触によって灯火器40に傷が付くことを抑制できる。
トレー凹部66は、凹部65に沿って下方に凹むため、トレー凹部66で灯火器40を保護しながら、凹部65の空間を大きく確保でき、給油の作業性が良い。
図4及び図9を参照し、リッド41が閉じた状態では、リッド41の下方延出部45bの縁部45cは、トレー凹部66の後縁部66cを後方から覆う。このため、給油ノズル等によってトレー凹部66の後縁部66cに傷が付いた場合であっても、リッド41が閉じた状態では、後縁部66cの傷はリッド41の下方延出部45bによって隠される。このため、自動二輪車1の外観性が良い。
図5及び図6を参照し、ロック機構50のストライカー51は、トレー凹部66の後部に設けられる。すなわち、ストライカー51は、灯火器40の凹部65内に設けられる。
詳細には、トレー凹部66の後部には、上方に突出する左右一対の突出部66dが設けられ、ストライカー51は、左右の突出部66dによって両端部を支持される。
ストライカー51に係合するキャッチ部材52は、リッド41が閉じた状態では、灯火器40の凹部65内に位置する。このため、リッド41にキャッチ部材52を設けた構成であっても、凹部65の空間を利用して、キャッチ部材52をコンパクトに設けることができる。
図12は、シート10を開いた状態で自動二輪車1の後部を上方から見た平面図である。
図3、図5、及び図12を参照し、自動二輪車1は、シート10の下方で燃料タンク28を上方から覆うシート下カバー70を備える。
シート下カバー70は、シート10の底面に対向する板状である。シート下カバー70は、車両前後方向では、収納ボックス27とリッド41との間に配置され、燃料タンク28の上面28bを上方から覆う。シート下カバー70は、車幅方向では、左右のグラブレール29の間を覆う。
シート下カバー70の前端部は、複数の締結具71によって収納ボックス27の後端部に固定される。また、図5及び図11に示すように、シート下カバー70の後部は、シート下カバー70に上方から挿通される締結具68によって、トレー42の前端部に固定される。
図13は、図12からシート下カバー70を取り外した状態を示す平面図である。
図13に示すように、リッド41のカバー45の前縁部45d(リッドの前端部)は、前縁部45dの車幅方向の両端から中央部に向かうほど後方に位置するように傾斜しており、前縁部45dは、平面視ではV字状である。
図3、図5、図12、及び図13を参照し、リッド41の前部には、リッド41の上面が下方に凹むリッド凹部72が設けられる。リッド凹部72は、カバー45の前部が下方に凹む凹部である。リッド凹部72は、リッド41の車幅方向の中央部に設けられる。
リッド凹部72は、平面視では、前縁部45dと、前縁部45dの後方に設けられる稜線部73とによって区画される。稜線部73は、前縁部45dにおける車幅方向の端部の近傍から後方に延びる左右一対の前後延在部73aと、前後延在部73aの後端を車幅方向に接続する左右延在部73bとを備える。左右延在部73bは、平面視でカバー45の前縁部45dに沿うV字状である。
リッド凹部72は、稜線部73からリッド凹部72の前部の中央部に向けて下るように傾斜している。リッド凹部72の最下端は、図5に示すように、リッド凹部72の前端に位置し、この最下端は、キャッチ部材52よりも前方にある。
リッド凹部72には、リッド凹部72に溜まる雨水等の水をリッド41の外側に導く導水部74が設けられる。
導水部74は、車両前後方向に延びる前後方向導水部75と、前後方向導水部75の前方で車幅方向に延びる車幅方向導水部76とを備える。
車幅方向導水部76は、車幅方向に延びる溝部である。車幅方向導水部76は、カバー45の前縁部45dに設けられ、前縁部45dに沿って、前縁部45dの車幅方向の一端から他端まで連続して延びる。
前後方向導水部75は、前後方向に延びる溝部である。前後方向導水部75は、車幅方向に複数並べて設けられる。前後方向導水部75は、車幅方向導水部76の後方の位置から前方に延びて車幅方向導水部76に繋がる。
図13に示すように、リッド凹部72は、トレー42を上方から覆う。トレー42の前端部は、カバー45の前縁部45dよりも前方に位置する。
カバー45の前縁部45dがトレー42を上方から覆う部分の近傍では、車幅方向導水部76の車幅方向の一端部76a及び他端部76bは、トレー42の前部の左右の側縁部42iよりも車幅方向外側まで延びる。すなわち、導水部74は、平面視でトレー42の外側まで延びる。
図3、図5、図12、及び図13を参照し、リッド41のカバー45の前縁部45dは、平面視において、シート下カバー70の後縁部70aの下方に位置し、後縁部70aに下方から重なる。車幅方向導水部76は、シート下カバー70の後縁部70aによって上方から覆われて隠れる。
リッド凹部72に溜まる雨水等の水は、前後方向導水部75によって前方側に導かれ、車幅方向導水部76に流れる。すなわち、前後方向導水部75は、リッド凹部72に溜まる水を、シート下カバー70の下方に流す。
車幅方向導水部76に流れた水は、車幅方向導水部76に沿って車幅方向に流れ、車幅方向導水部76の車幅方向の一端部76a及び他端部76bから下方に排水される。一端部76a及び他端部76bは、トレー42の側縁部42iよりも外側に位置するため、一端部76a及び他端部76bから排水される水は、トレー42の外側を通って下方に落ちる。このため、リッド凹部72に溜まる水がトレー42に入ることを抑制できる。
図6及び図10に示すように、トレー42の底部には、排出口42jが設けられる。トレー42に零れた燃料等は、排出口42jからトレー42の外側に排出される。
図8に示すように、リッド41が上方に開いた状態では、リッド41は、略直立し、シート10の後端部10dに後方から対向する。リッド凹部72は、リッド41が上方に開いた状態で、シート10の後端部10dに対向し、後端部10dを避けるように後方に凹む。これにより、リッド41を開いた状態で、リッド41とシート10の後端部10dとの間のクリアランスをリッド凹部72によって確保でき、リッド41をシート10の後端部10dの近くに配置した場合であっても、リッド41を大きく開くことができる。
リッド41が開いた状態では、リッド凹部72は、シート10の後端部10dに後方から対向するが、シートヒンジ10c(図1)を回動中心とするシート10の後端部10dの回動軌跡10eから後方に離れた位置にある。これにより、シート10を上方に回動させて開く際に、リッド41がシート10の回動の邪魔にならない。このため、リッド41が開いた状態であっても、シート10を開くことができる。
なお、本実施の形態では、リッド41が開いた状態で、シート10の後端部10dは、リッド凹部72の外側に位置するが、これに限らず、リッド41が開いた状態で、リッド凹部72は、回動軌跡10eから離れていれば、リッド凹部72内にシート10の後端部10dを収容しても良い。
図5を参照し、キャッチ部材52は、リッド凹部72の後方で、カバー45とリッドフレーム44との間に収納される。このため、リッド凹部72の後方で上下に広い空間にキャッチ部材52を効率良く配置できる。
図14は、図13からグラブレール29を取り外した状態を示す平面図である。
図13及び図14を参照し、左右のシートフレーム18の後端部には、ステー18aがそれぞれ設けられる。ステー18aは、リッド41よりも前方で燃料タンク28の左右の側方に位置する。グラブレール29は、上方から挿通される複数の固定具29aによってステー18aに締結される。
図6及び図13を参照し、シート下カバー70が取り外された状態では、ウインカー56の光源56aが上方に露出する。これにより、光源56aに容易にアクセスでき、光源56aのメンテナンス性が良い。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1のリッド構造は、給油口28aを備える燃料タンク28と、給油口28aを上方から覆い、上方に開放可能に設けられるリッド41と、リッド41を閉じた状態にロックするロック機構50とを備え、ロック機構50は、ストライカー51と、ストライカー51に係合してリッド41を閉じた状態にロックするロック状態及びストライカー51に対する係合を解除してリッド41を開放可能とするアンロック状態を切り替え可能とするキャッチ部材52とを備え、キャッチ部材52は、リッド41に取り付けられる。
この構成によれば、キャッチ部材52がリッド41に取り付けられるため、キャッチ部材52に燃料や水等がかかることを抑制できる。このため、リッド41のロック機構50のメンテナンスの頻度を低くできる。
また、リッド41は、キャッチ部材52を支持するリッドフレーム44と、リッドフレーム44に支持され、外観に露出するカバー45とを備え、リッド41は、回動可能に支持されるリッドフレーム44が上方に回動して開放される。
この構成によれば、キャッチ部材52がリッドフレーム44に支持されるため、キャッチ部材52を強固に支持でき、且つ、カバー45の形状をシンプルにでき、リッド41の外観が良い。
また、給油口28aの周囲に、零れた燃料を受けるトレー42が設けられ、ストライカー51は、トレー42に設けられ、リッド41は、トレー42に回動可能に支持される。
この構成によれば、ストライカー51はトレー42に設けられ、リッド41はトレー42に支持されるため、ストライカー51とキャッチ部材52との位置精度が高くなる。このため、ロック機構50を良好に作動させることができる。
さらに、リッド41は、リッド41が上方に回動して開放した状態で、キャッチ部材52を上方から覆う庇部としての下方延出部45bを備える。
この構成によれば、下方延出部45bによってキャッチ部材52を雨水から保護でき、キャッチ部材52のメンテナンスの頻度を低くできる。
また、キャッチ部材52は、カバー45とリッドフレーム44との間に収納されるため、キャッチ部材52に燃料や水等がかかることを抑制できる。
また、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1は、自動二輪車1の後部に設けられる灯火器40と、灯火器40の前方に配置される燃料タンク28と、燃料タンク28に設けられる給油口28aとを備え、給油口28aの周囲に、零れた燃料を受けるトレー42が設けられ、トレー42は、灯火器40に固定される。
この構成によれば、トレー42が灯火器40に固定されるため、トレー42を灯火器40に最大限近づけて配置でき、自動二輪車1の後部をコンパクトにできる。
また、給油口28aを上方から覆うとともに上方に開放可能に設けられるリッド41が設けられ、リッド41の縁部45cと灯火器40の上縁部65cとは近接して配置される。
この構成によれば、リッド41と灯火器40とを近くに配置でき、自動二輪車1の後部をコンパクトにできる。
また、リッド41は、トレー42に回動可能に取り付けられる。
この構成によれば、リッド41がトレー42に回動可能に取り付けられるため、リッド41と灯火器40との間に介在する部品が少なくなり、リッド41と灯火器40との位置合わせを高精度にできる。このため、外観性が良い。
さらに、トレー42は、車両前後方向に指向するネジ61によって灯火器40に締結される。
この構成によれば、トレー42と灯火器40とを、車両前後方向に最大限近づけることができ、自動二輪車1の後部を車両前後方向にコンパクト化できる。
また、トレー42は、給油口28aを上方に露出させる開口部42cを備え、開口部42cは、ネジ61を灯火器40に締結する工具が通る工具通路である。
この構成によれば、ネジ61の工具に専用の工具通路を設ける必要が無く、構造を簡単にできる。
また、トレー42は、車両上下方向に指向する第2のネジ62によって灯火器40に締結され、リッド41は、リッド41が上方に回動して開放した状態で、リッド41の上端部から後方に延出する庇部としての下方延出部45bを備え、上面視で、第2のネジ62は、下方延出部45bの左右の側方の位置から上方に露出する。
この構成によれば、トレー42と灯火器40とを、上下方向に最大限近づけることができ、自動二輪車1の後部を上下方向にコンパクト化できる。また、リッド41が開放した状態では、下方延出部45bの下方の部分を下方延出部45bによって雨水から保護できる。さらに、第2のネジ62を、下方延出部45bの左右の側方の位置からトレー42及び灯火器40に容易に締結できる。
また、灯火器40は、光源55a及び光源56aを支持するハウジング57と、ハウジング57に取り付けられて光源55aを覆うテールレンズ58と、ハウジング57に取り付けられて光源56aを覆うウインカーレンズ59とを備え、トレー42は、ハウジング57に固定される。
この構成によれば、トレー42をハウジング57に強固に固定できる。また、トレー42と灯火器40との固定部が外側に露出し難くなり、外観性が良い。
また、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1は、乗員が着座するシート10と、シート10の後方に設けられる灯火器40と、シート10と灯火器40との間に配置される給油口28aと、給油口28aを上方から覆うとともに開閉可能に設けられるリッド41とを備え、灯火器40は、灯火器40の上部が下方に凹む凹部65を灯火器40の車幅方向の中央部に備え、リッド41は、リッド41の前部を介し、上下に回動可能に支持され、リッド41の後部には、リッド41が閉じた状態で凹部65に上方から入る下方延出部45bが設けられ、リッド41が上方に開かれると下方延出部45bは凹部65から離れる。
この構成によれば、リッド41が上方に開かれると、下方延出部45bは灯火器40の凹部65から離れ、凹部65は後方に開放する。このため、灯火器40の凹部65のスペースを介し、給油口28aに後方側から容易にアクセスできる。
また、給油口28aの周囲に、零れた燃料を受けるトレー42が設けられ、トレー42の後部には、下方に凹むトレー凹部66が設けられ、トレー凹部66は、後面視で、灯火器40の凹部65に沿う。
この構成によれば、トレー42を設けた構成であっても、トレー凹部66のスペースを介して給油口28aに後方側から容易にアクセスできる。
また、トレー凹部66は、灯火器40の凹部65を上方から覆う。
この構成によれば、灯火器40の凹部65をトレー凹部66によって保護でき、灯火器40の上部を給油ガン等から保護できる。
さらに、トレー凹部66の後縁部66cは、後面視で凹状であり、下方延出部45bは、後縁部66cを後方から覆う。
この構成によれば、トレー凹部66の後縁部66cが給油ガン等で傷付いた場合であっても、トレー42の後縁部66cをリッド41の下方延出部45bで覆って隠すことができ、外観性が良い。
また、灯火器40は、車幅方向中央に配置されるテールライト55と、テールライト55の左右に一対配置されるウインカー56とを備え、凹部65は、左右のウインカー56の間でテールライト55が下方に凹む部分である。
この構成によれば、左右のウインカー56とテールライト55とが上下に異なる位置にあるため、ウインカー56及びテールライト55の視認性が良い。また、左右のウインカー56の間のスペースを利用して灯火器40に凹部65を設けることができる。
また、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1は、乗員が着座するシート10と、シート10の後方に配置され、開閉可能に支持されるリッド41とを備え、リッド41は、リッド41の前部が、車幅方向に延びる回動軸43まわりに回動可能に設けられ、リッド41は、リッド41が上方に回動して開かれた状態で、シート10の後端部10dから離間するように凹むリッド凹部72を備える。
この構成によれば、リッド41がリッド41の前部の回動軸43まわりに上方に回動して開かれると、シート10の後端部10dはリッド凹部72によって避けられる。これにより、リッド41をシート10の近くに配置した場合であっても、リッド41を大きく開くことができる。このため、後方側からリッド41の内側にアクセス可能なリッド41を大きく開き易くでき、且つ、自動二輪車1をコンパクトにできる。
また、シート10は、シート10の前部に設けられるシートヒンジ10cによって上下に回動可能に設けられ、リッド41が上方に回動して開かれた状態では、リッド凹部72は、シート10の後端部10dの回動軌跡10eから離間するように設けられる。
この構成によれば、リッド41が開かれた状態でシート10が回動される場合、シート10の後端部10dは、リッド凹部72によって避けられる。このため、リッド41が開かれた状態であっても、シート10を回動させ易い。
また、シート10の下方を覆うシート下カバー70が設けられ、リッド41の前縁部45dは、平面視で、シート下カバー70に下方から重なるように配置され、リッド凹部72には、リッド凹部72に溜まる水を、前縁部45dを介してシート下カバー70の下方に流す導水部74が設けられる。
この構成によれば、リッド凹部72に溜まる雨水等の水は、導水部74によってシート下カバー70の下方に流される。このため、シート下カバー70が濡れることを抑制でき、外観性が良い。
さらに、リッド41は、給油口28aを上方から覆い、給油口28aの周囲に、零れた燃料を受けるトレー42が設けられ、リッド41は、トレー42を上方から覆い、導水部74は、平面視で、トレー42の外側まで延びる。
この構成によれば、導水部74が平面視でトレー42の外側まで延びるため、導水部74から排出される水がトレー42に入ることを抑制できる。
また、リッド41は、リッド41を閉じた状態にロックするキャッチ部材52をリッド41の内側に備え、キャッチ部材52は、リッド凹部72の後方に配置されても良い。
この構成によれば、キャッチ部材52は、リッド凹部72の後方に配置されるため、キャッチ部材52の配置のためのスペースを確保し易い。
また、シート10の後方には、乗員が把持可能な左右一対のグラブレール29が設けられ、リッド41は、左右のグラブレール29の間を通って上方に開く。
この構成によれば、左右のグラブレール29がリッド41の開閉の邪魔にならず、リッド41を大きく開くことができる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、鞍乗型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗型車両、及び4輪以上を備えた鞍乗型車両に適用可能である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
28 燃料タンク
28a 給油口
40 灯火器
41 リッド
42 トレー
42c 開口部
45b 下方延出部(庇部)
45c 縁部(リッドの縁部)
55a,56a 光源
57 ハウジング
58 テールレンズ(レンズ)
59 ウインカーレンズ(レンズ)
61 ネジ
62 第2のネジ
65c 上縁部(灯火器の縁部)

Claims (8)

  1. 車両の後部に設けられる灯火器(40)と、前記灯火器(40)の前方に配置される燃料タンク(28)と、前記燃料タンク(28)に設けられる給油口(28a)とを備える鞍乗型車両において、
    前記給油口(28a)の周囲に、零れた燃料を受けるトレー(42)が設けられ、
    前記給油口(28a)を上方から覆うとともに前記トレー(42)の上面の開口を開閉可能に塞ぐリッド(41)が設けられ、
    前記トレー(42)の底面部(42b)は、前記リッド(41)によって上方から覆われ、
    前記トレー(42)は、前記底面部(42b)が前記灯火器(40)に固定されることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 記リッド(41)の縁部(45c)と前記灯火器(40)の縁部(65c)とは近接して配置されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両。
  3. 前記リッド(41)は、前記トレー(42)に回動可能に取り付けられることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗型車両。
  4. 前記トレー(42)は、車両前後方向に指向するネジ(61)によって前記灯火器(40)に締結されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  5. 前記トレー(42)は、前記給油口(28a)を上方に露出させる開口部(42c)を備え、
    前記開口部(42c)は、前記ネジ(61)を前記灯火器(40)に締結する工具が通る工具通路であることを特徴とする請求項4記載の鞍乗型車両。
  6. 前記トレー(42)は、車両上下方向に指向する第2のネジ(62)によって前記灯火器(40)に締結され、
    前記リッド(41)は、前記リッド(41)が上方に回動して開放した状態で、前記リッド(41)の上端部から後方に延出する庇部(45b)を備え、
    上面視で、前記第2のネジ(62)は、前記庇部(45b)の左右の側方の位置から上方に露出することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  7. 前記灯火器(40)は、光源(55a,56a)を支持するハウジング(57)と、前記ハウジング(57)に取り付けられて前記光源(55a,56a)を覆うレンズ(58,59)とを備え、
    前記トレー(42)は、前記ハウジング(57)に固定されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  8. 車両の後部に設けられる灯火器(40)と、前記灯火器(40)の前方に配置される燃料タンク(28)と、前記燃料タンク(28)に設けられる給油口(28a)とを備える鞍乗型車両において、
    前記給油口(28a)の周囲に、零れた燃料を受けるトレー(42)が設けられ、
    前記トレー(42)は、前記灯火器(40)に固定され、
    前記給油口(28a)を上方から覆うとともに上方に開放可能に設けられるリッド(41)が設けられ、
    前記リッド(41)の縁部(45c)と前記灯火器(40)の縁部(65c)とは近接して配置され、
    前記トレー(42)は、車両上下方向に指向する第2のネジ(62)によって前記灯火器(40)に締結され、
    前記リッド(41)は、前記リッド(41)が上方に回動して開放した状態で、前記リッド(41)の上端部から後方に延出する庇部(45b)を備え、
    上面視で、前記第2のネジ(62)は、前記庇部(45b)の左右の側方の位置から上方に露出することを特徴とする鞍乗型車両。
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