JP2020124967A - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Abstract
Description
請求項2に記載した発明は、前記回動軸(41)は、上面視で前記シート(5)と重なる位置に配置されている。
請求項3に記載した発明は、前記凹部(42)は、前記シート(5)の後端形状(5c)に沿った形状を有している。
請求項4に記載した発明は、前記凹部(42)は、車両前後方向で前方側に位置する第一傾斜面(42a)と、車両前後方向で後方側に位置する第二傾斜面(42b)と、を備え、前記開閉蓋(40)の垂直方向断面において、前記第二傾斜面(42b)の長さ(L2)は、前記第一傾斜面(42a)の長さ(L1)よりも長い。
請求項5に記載した発明は、前記蓋上面(40b)および第一傾斜面(42a)は、車幅方向内側ほど凸となる山形状を有し、前記第二傾斜面(42b)は、車幅方向内側ほど凹となる谷形状を有している。
請求項6に記載した発明は、前記給油口(33)は、上面視で前記凹部(42)と重なる位置に配置されている。
請求項7に記載した発明は、前記開閉蓋(40)は、上面視で車両後方に向かうにつれて車幅方向で幅狭になるテーパ形状を有している。
請求項8に記載した発明は、前記シート(5)の後方には、後上がりに傾斜する車体外面(17b)が形成され、前記開閉蓋(40)の蓋上面(40b)は、前記給油口配置部位(K)の閉塞時に前記車体外面(17b)に沿って後上がりに傾斜している。
請求項9に記載した発明は、前記シート(5)の後方に向けて延びるリヤグリップ(25)を備え、前記リヤグリップ(25)は、上面視で前記開閉蓋(40)と重ならない位置に配置され、前記開閉蓋(40)は、前記給油口配置部位(K)の開放時に前記リヤグリップ(25)よりも上方まで回動可能である。
請求項10に記載した発明は、前記凹部(42)の底部(42c)は、前記シート(5)の後端(5c)よりも後方に位置している。
請求項2に記載した発明によれば、シートの車両後方への長さを確保しつつ、開閉蓋および給油口を可及的に車両前方に配置しやすくなり、車体後部の車両後方への長さを抑えることができる。回動軸を車両前方に配置しても、開閉蓋に形成した凹部によりシートとの干渉が抑えられるので、開閉蓋を可及的に大きく開くことができる。
請求項3に記載した発明によれば、開閉蓋を開いた際にシートの後端を避けやすく、開閉蓋の開口をより大きくすることができる。開閉蓋を大きく開くことを可能としながら、凹部の大きさを適度に抑え、かつ凹部の形状をシートの後端に倣った形状とし、外観性を向上させることができる。
請求項4に記載した発明によれば、車両前方側の第一傾斜面よりも車両後方側の第二傾斜面が大きいので、凹部の車両後方側が広がり、開閉蓋が回動した際にシートを避けやすくなって、開閉蓋の開口をより大きくすることができる。
請求項5に記載した発明によれば、凹部の一方の傾斜面(第一傾斜面)が凸形状をなすので、凹部に浸入した水が排水されやすく、凹部に水が溜まるのを抑えることができる。凹部の車両後方側の第二傾斜面が凹形状をなすので、開閉蓋を開いた際にシートを避けやすく、開閉蓋を大きく開くことができる。
請求項6に記載した発明によれば、給油口を可及的に車両前方に配置しやすく、車体後部の車両後方への長さを抑えることができる。
請求項7に記載した発明によれば、開閉蓋をスリム化して外観性向上を図るとともに、開閉蓋をスリム化した場合でも、凹部の形成により開口を大きくすることができ、給油作業を行いやすくすることができる。
請求項8に記載した発明によれば、シート後方の車体外面が後上がりに傾斜する場合で、かつ開閉蓋が車両後方側に向けて開放する場合でも、凹部の形成により開閉蓋の開口を小さくすることなく、開閉蓋の開口を可及的に大きくすることができ、給油作業を行いやすくすることができる。
請求項9に記載した発明によれば、シート後方に延びるリヤグリップと開閉蓋とが相互に干渉しない配置において、開閉蓋をリヤグリップよりも上方まで回動させることで、開閉蓋の開口を大きくして給油作業を行いやすくすることができる。
請求項10に記載した発明によれば、凹部の底部がシート後端よりも後方に位置するので、開閉蓋が前端側を中心に回動する際、凹部の低位置をシート後端に接近させやすく、開閉蓋の開口をより大きくすることができる。
図1には、鞍乗り型車両の一例として、ユニットスイング式の自動二輪車(鞍乗り型車両)1が示されている。自動二輪車1は、操向輪である前輪3と、駆動輪である後輪4と、を備えている。前輪3は、左右一対のフロントフォーク6に支持され、バーハンドル2によって操向可能である。
スイングユニット20および後輪4は、車体フレーム11の下部のピボット部(不図示)に上下揺動可能に支持されている。
図1に示すように、車体フレーム11は、前端部に位置するヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から下方へ延びるダウンフレーム13と、ダウンフレーム13の下端部から後方へ湾曲して延びるロアフレーム14と、ロアフレーム14の後端部近傍から上方に延びつつ適宜後方に湾曲して延びる左右一対のリヤフレーム15と、を備えている。ロアフレーム14の後端部近傍には、前記ピボット部が設けられている。前記ピボット部には、スイングユニット20の前端部が、リンク部材等を介して上下揺動可能に支持されている。
図1、図2に示すように、左右リヤフレーム15の上部(後方延出部)の間には、エンジンEの燃料を貯留する燃料タンク30が配置されている。燃料タンク30は、例えば鋼板製の中空のタンク本体31を備えている。タンク本体31は、車体フレーム11の左右リヤフレーム15の後部にラバーマウントされて固定的に支持されている。タンク本体31の後上部には、円筒状のフィラーパイプ32が固定されている。フィラーパイプ32は、タンク本体31の後上部から後上方へ中心軸線を延ばすように配置され、先端に給油口33を形成している。
図2〜図4に示すように、フィラーパイプ32の周囲は、リヤカバー9およびフューエルトレー35に覆われている。
図5〜図7を併せて参照し、リヤカバー9は、車体後部を左右外側から覆う左右一対のリヤサイドカバー16と、シート5の後方(車体後端部)で左右リヤサイドカバー16の後端部の間に配置されるリヤエンドカバー17と、を備えている。車体後部の上面視において、リヤエンドカバー17および左右リヤサイドカバー16の各後端縁16a,17aは、互いに連続するように配置され、全体として車両後方に凸のV字状をなす車体後端縁18Aを形成している。
給油口33の周囲を囲うようにフューエルトレー35を設けることで、フューエルリッド40を開いた際に給油口33よりも奥側のタンク本体31等の機能部品の露出が抑えられる。
図7を併せて参照し、後面部17dは、左右リヤサイドカバー16の後端部の間に位置している。後面部17dの左右外側方には、左右リヤウインカ22が配置されている。後面部17dおよび左右リヤウインカ22の下方には、車幅方向に延びるテール・ブレーキランプ23が配置されている。
図2〜図5に示すように、リヤエンドカバー17の上面部17cの車幅方向内側には、給油口配置部位(空間K)を開閉するフューエルリッド40が設けられている。フューエルリッド40は、前端側に配置された左右方向に沿う回動軸(ヒンジ軸)41を中心に回動し、給油口配置部位を開閉可能である。フューエルリッド40は、略水平なカバー上面17bを形成する閉塞状態(図3参照)と、閉塞状態に対して後端部を上方に移動させた開放状態(図4参照)と、の間で回動可能である。
フューエルリッド40は、リヤエンドカバー17の上面部17cの車幅方向内側の範囲を形成している。フューエルリッド40は、シート5の後端面5cの車幅方向の全幅よりも幅狭に設けられている。フューエルリッド40は、上面視で左右リヤグリップ25の後部内側縁25cに車幅方向内側から近接する左右リッド外側縁40cを形成している。
凸形状のリッド上面40bおよび凹形状の第二傾斜面42bの間の後稜線42eは、上面視で後方に凸のV字状に形成されている。同様に、凸形状の第一傾斜面42aおよび凹形状の第二傾斜面42bの間の谷線42cも、上面視で後方に凸のV字状に形成されている。
この構成によれば、シート5の車両後方への長さを確保しつつ、フューエルリッド40および給油口33を可及的に車両前方に配置しやすくなり、車体後部の車両後方への長さを抑えることができる。回動軸41を車両前方に配置しても、フューエルリッド40に形成した凹部42によりシート5との干渉が抑えられるので、フューエルリッド40を可及的に大きく開くことができる。
この構成によれば、フューエルリッド40を開いた際にシート5の後端部を避けやすく、フューエルリッド40の開口をより大きくすることができる。フューエルリッド40を大きく開くことを可能としながら、凹部42の大きさを適度に抑え、かつ凹部42の形状をシート5の後端形状に倣った形状とし、外観性を向上させることができる。
この構成によれば、車両前方側の第一傾斜面42aよりも車両後方側の第二傾斜面42bが大きいので、凹部42の車両後方側が広がり、フューエルリッド40が回動した際にシート5を避けやすくなって、フューエルリッド40の開口をより大きくすることができる。
この構成によれば、凹部42の一方の傾斜面(第一傾斜面42a)が凸形状をなすので、凹部42に浸入した水が排水されやすく、凹部42に水が溜まることを抑えることができる。凹部42の車両後方側の第二傾斜面42bが凹形状をなすので、フューエルリッド40を開いた際にシート5を避けやすく、フューエルリッド40を大きく開くことができる。
この構成によれば、給油口33を可及的に車両前方へ配置しやすく、車体後部の車両後方への長さを抑えることができる。
この構成によれば、フューエルリッド40をスリム化して外観性向上を図るとともに、フューエルリッド40をスリム化した場合でも、凹部42の形成により開口を大きくすることができ、給油作業を行いやすくすることができる。
この構成によれば、シート5後方の車体外面が後上がりに傾斜する場合で、かつフューエルリッド40が車両後方側に向けて開放する場合でも、凹部42の形成によりフューエルリッド40の開口を小さくすることなく、フューエルリッド40の開口を可及的に大きくすることができ、給油作業を行いやすくすることができる。
この構成によれば、シート5後方に延びるリヤグリップ25とフューエルリッド40とが相互に干渉しない配置において、フューエルリッド40をリヤグリップ25よりも上方まで回動させることで、フューエルリッド40の開口を大きくして給油作業を行いやすくすることができる。
この構成によれば、凹部42の谷線42cがシート後端よりも後方に位置するので、フューエルリッド40が前端側を中心に回動する際、凹部42の低位置をシート後端に接近させやすく、フューエルリッド40の開口をより大きくすることができる。
前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
5 シート
5c 後端面(後端形状、後端)
17b カバー上面(車体外面)
25 リヤグリップ
33 給油口
K 空間(給油口配置部位)
40 フューエルリッド(開閉蓋)
40b リッド上面(蓋上面)
41 回動軸
42 凹部
42a 第一傾斜面
42b 第二傾斜面
42c 谷線(底部)
L1 第一傾斜面の長さ
L2 第二傾斜面の長さ
Claims (10)
- 乗員が着座するシート(5)と、
前記シート(5)の後方に配置される給油口(33)と、
前記給油口(33)が配置される給油口配置部位(K)を開閉可能に覆う開閉蓋(40)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、
前記開閉蓋(40)は、前端側に配置された回動軸(41)を中心に回動して、前記給油口配置部位(K)を車両後方に向けて開放可能であり、
前記開閉蓋(40)は、前記給油口配置部位(K)の閉塞時に車体外面(17b)を形成する蓋上面(40b)を備え、
前記開閉蓋(40)における前記給油口配置部位(K)の開放時に前記シート(5)に接近する部位には、前記蓋上面(40b)に対して下方に凹む凹部(42)が形成されていることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記回動軸(41)は、上面視で前記シート(5)と重なる位置に配置されている請求項1に記載の鞍乗り型車両。
- 前記凹部(42)は、前記シート(5)の後端形状(5c)に沿った形状を有している請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
- 前記凹部(42)は、車両前後方向で前方側に位置する第一傾斜面(42a)と、車両前後方向で後方側に位置する第二傾斜面(42b)と、を備え、
前記開閉蓋(40)の垂直方向断面において、前記第二傾斜面(42b)の長さ(L2)は、前記第一傾斜面(42a)の長さ(L1)よりも長い請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。 - 前記蓋上面(40b)および第一傾斜面(42a)は、車幅方向内側ほど凸となる山形状を有し、
前記第二傾斜面(42b)は、車幅方向内側ほど凹となる谷形状を有している請求項4に記載の鞍乗り型車両。 - 前記給油口(33)は、上面視で前記凹部(42)と重なる位置に配置されている請求項1から5の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
- 前記開閉蓋(40)は、上面視で車両後方に向かうにつれて車幅方向で幅狭になるテーパ形状を有している請求項1から6の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
- 前記シート(5)の後方には、後上がりに傾斜する車体外面(17b)が形成され、
前記開閉蓋(40)の蓋上面(40b)は、前記給油口配置部位(K)の閉塞時に前記車体外面(17b)に沿って後上がりに傾斜している請求項1から7の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。 - 前記シート(5)の後方に向けて延びるリヤグリップ(25)を備え、
前記リヤグリップ(25)は、上面視で前記開閉蓋(40)と重ならない位置に配置され、
前記開閉蓋(40)は、前記給油口配置部位(K)の開放時に前記リヤグリップ(25)よりも上方まで回動可能である請求項1から8の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。 - 前記凹部(42)の底部(42c)は、前記シート(5)の後端(5c)よりも後方に位置している請求項1から9の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
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