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JP6857917B2 - 絞り装置、レンズ鏡筒及び撮像装置又は投影装置 - Google Patents

絞り装置、レンズ鏡筒及び撮像装置又は投影装置 Download PDF

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JP6857917B2 JP2018554917A JP2018554917A JP6857917B2 JP 6857917 B2 JP6857917 B2 JP 6857917B2 JP 2018554917 A JP2018554917 A JP 2018554917A JP 2018554917 A JP2018554917 A JP 2018554917A JP 6857917 B2 JP6857917 B2 JP 6857917B2
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Description

本発明は、絞り装置、レンズ鏡筒及び撮像装置又は投影装置に関する。
カメラ等の撮像装置において、結像面に入射する被写体光の光量を調節する絞り装置が用いられている。絞り装置には、円環状の収容体が備えられている。絞り開口の開口径が最大(フル開放)にされたときに、絞り羽根は収容体の幅内に退避させられる。したがって、収容体の幅は、絞り羽根の退避スペースとして、少なくとも絞り羽根の幅以上の幅を確保しなければならない。
絞り装置を小型化するため、かかる絞り羽根の退避スペースを狭くすべく、絞り羽根の幅自体を狭くする取り組み(絞り羽根の幅狭化)が従来よりなされている。
しかし、絞り羽根の幅狭化を進めると、絞り開口以外の部分で漏光し易いという問題を生じることが知られている。
この漏光の問題を解決するため、絞り羽根に加えて漏光防止羽根を導入し、この漏光防止羽根によって漏光の原因となっている隙間を埋める構成とした絞り装置が従来から知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図10は、従来の絞り装置900を説明するために示す平面図である。図10(a)は絞り装置900を光軸OAに沿って平面視したときの平面図である。図10(a)において、漏光防止羽根920が突出した状況のみ示し、絞り羽根910の図示は省略している。図10(b)は絞り羽根910を、図10(c)は漏光防止羽根920を、図10(d)は収容体940をそれぞれ示す平面図である。
従来の絞り装置900は、図10に示すように、複数の羽根を光軸OAに対して進退させることにより絞り開口の開口径を変化させる絞り装置900であって、絞り羽根本体911、絞り羽根本体911の一方の面から光軸OAに沿った第1方向の側に突出した絞り羽根固定ボス912、及び、絞り羽根本体911の他方の面から第1方向とは逆方向の第2方向の側に突出した絞り羽根移動ボス913を有する絞り羽根910と、漏光防止羽根本体921、漏光防止羽根本体921の一方の面から第1方向の側に突出した漏光防止羽根固定ボス922、及び、漏光防止羽根本体921の他方の面から第2方向の側に突出した漏光防止羽根移動ボス923を有し、上記絞り羽根910と共に一対をなす漏光防止羽根920と、移動ボスが嵌挿され、溝の位置により光軸OAとの距離が異なるカム溝933を有し、光軸OAを中心に回転することで、カム溝933を、光軸OAを中心とする周方向に移動させる駆動環930と、絞り羽根910、漏光防止羽根920及び駆動環930を収容する収容体940と、を備え、当該絞り装置900は、一対をなす絞り羽根910及び漏光防止羽根920を複数対備え(図10における従来の絞り装置900では6対備えている。)、駆動環930には、該一対をなす絞り羽根910及び漏光防止羽根920の対数に対応した数だけ、カム溝933が形成され、収容体940には、該一対をなす絞り羽根910及び漏光防止羽根920に対応して絞り羽根固定ボス912及び漏光防止羽根固定ボス922がそれぞれ挿入される一対の第1孔941j及び第2孔942jが絞り羽根及び漏光防止羽根の対数設けられ、積層された一対をなす絞り羽根910及び漏光防止羽根920は、一のカム溝933に対して、絞り羽根移動ボス913及び漏光防止羽根移動ボス923がそれぞれ嵌挿されている(ただし、jは1以上の整数。)。
従来の絞り装置900によれば、絞り羽根を駆動させるための既存の基本構造(収容体、駆動環等)をそのまま借用して漏光防止羽根920を追加することができ、絞り羽根の幅狭化に伴う漏光を防ぐことができる。
特開平5−113591号公報
しかしながら、従来の絞り装置900は、一のカム溝933に対して絞り羽根移動ボス913及び漏光防止羽根移動ボス923がそれぞれ嵌挿された構造となっており、一のカム溝933により2種類の羽根(絞り羽根910及び漏光防止羽根920)を駆動している。したがって、カム溝933の長さとしては、絞り羽根910を駆動させるための長さに加えて、漏光防止羽根920も駆動させるための長さも必要となる。
つまり、カム溝933においては、絞り羽根910を駆動するための溝の部分と漏光防止羽根920を駆動するための溝の部分とを設ける必要があり、いずれか一方の羽根のみを駆動するための溝のみを設ける構成に比べて、延べ長さが長いカム溝が必要となる。
このように、従来の絞り装置900によれば、一本のカム溝で2種類の羽根を駆動しているため長いカム溝が必要となることから、駆動環930の限られたスペースに設けることができるカム溝の数は増やし難く、ひいては絞り羽根の枚数を増やすことも難しくなる。
また、従来の絞り装置900において、図10(d)に示すように、第1孔941j及び第2孔942jは、光軸OAからの距離が同一の位置(光軸OAからR9の距離を隔てた位置)に配置されている。言い換えると、第1孔941j及び第2孔942jは、同一の周Cに沿って配置されている。すなわち、第1孔941j及び第2孔942jにそれぞれ挿入される絞り羽根固定ボス912及び漏光防止羽根固定ボス922は、光軸OAからの距離が同一の位置に配置される(同一の周Cに沿って配置される)。
従来の絞り装置900においては、絞り羽根固定ボス912及び漏光防止羽根固定ボス922が同一の周Cに沿って配置されるため、絞り羽根固定ボス912及び漏光防止羽根固定ボス922の間で必要な間隔を保つ必要があること等から、絞り羽根固定ボス912の配置数を増やすための制約条件が多く、絞り羽根910の枚数を増やすことが難しかった。
なお、参考までに、複数の絞り羽根により形成される絞り開口の形状は、角張った形状よりも円形に近い形状の方が撮像品位上好ましく、絞り羽根の数を多くするほど、絞り開口の形状を円形に近づけ易い。そのため、撮像品位上は、絞り羽根の枚数を増加させることが望ましい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、絞り羽根の枚数を増加させ易い絞り装置を提供することを目的とする。
[1]本発明の絞り装置は、複数の羽根を光軸に対して進退させることにより絞り開口の開口径を変化させる絞り装置であって、第1平面板からなり、当該絞り装置の絞り開口に入射する光を遮る第1羽根部と、前記第1平面板の一方の面から光軸に沿った第1方向の側に突出した第1固定ボスと、前記第1平面板の他方の面から前記第1方向とは逆方向の第2方向の側に突出した移動ボスとを有する絞り羽根と、第2平面板からなり、当該絞り装置の絞り開口以外の漏光部を遮光する第2羽根部と、前記第2平面板の一方の面から前記第1方向の側に突出した第2固定ボスとを有し、前記絞り羽根と共に一対をなす漏光防止羽根と、前記移動ボスが嵌挿され、カム溝の位置により前記光軸との距離が異なる第1カム溝を有し、前記光軸を中心に回転することで、前記第1カム溝を、前記光軸を中心とする周方向に移動させる駆動環と、前記絞り羽根、前記漏光防止羽根及び前記駆動環を収容する収容体と、を備え、前記絞り装置は、一対をなす前記絞り羽根及び前記漏光防止羽根を複数対備え、前記駆動環には、前記移動ボス毎に対応して前記第1カム溝が複数形成され、前記収容体には、各前記一対をなす絞り羽根及び漏光防止羽根に対応して前記第1固定ボス及び前記第2固定ボスがそれぞれ挿入される一対の第1孔及び第2孔が前記絞り羽根及び前記漏光防止羽根の対数設けられ、前記漏光防止羽根には第2カム溝が更に設けられ、前記絞り羽根の前記移動ボスは、前記漏光防止羽根の前記第2カム溝に嵌挿され、且つ、前記駆動環の前記第1カム溝に嵌挿され、前記第1固定ボス及び前記第1孔と前記第2固定ボス及び前記第2孔とは、互いに前記光軸からの距離が異なる位置に配置されていることを特徴とする。
漏光防止羽根には第2カム溝が更に設けられ、絞り羽根の移動ボスが、漏光防止羽根の当該第2カム溝に嵌挿され、且つ、駆動環の第1カム溝に嵌挿されていることから、駆動環が回転すると、絞り羽根には駆動環の第1カム溝を通じて移動ボスに対して力が働き、第1固定ボスを支点(回動軸)として絞り羽根の第1羽根部が回動する。併せて、移動ボスが第1カム溝に沿って動くことに伴い、漏光防止羽根には移動ボスを通じて第2カム溝に対して力が働き、第2固定ボスを支点(回動軸)として漏光防止羽根の第2羽根部が回動する。このように、駆動環の第1カム溝に嵌挿されているボスは絞り羽根の移動ボスのみであるものの、絞り羽根を駆動する過程で連動するように漏光防止羽根も併せて駆動することができる。したがって、このような絞り装置によれば、第1カム溝には漏光防止羽根を駆動するためのカム溝パターンを形成する必要がないため、その分、当該第1カム溝の長さは、従来の絞り装置におけるカム溝の長さよりも短くすることができる。第1カム溝の長さを短くできるため、駆動環に設けることができる第1カム溝の数を増やすことが容易となる。
また、第1固定ボス及び第1孔と第2固定ボス及び第2孔とは、互いに光軸からの距離が異なる位置に配置されているため、光軸からの距離が互いに異なるそれぞれの周上に配置される。このため、一対をなす第1固定ボス及び第1孔と第2固定ボス及び第2孔との対数を増やすことが容易となる。ひいては絞り羽根の枚数を増やすことが容易となる。
このようにして、本発明に係る絞り装置によれば、絞り羽根の枚数を増加させ易い絞り装置を提供することができる。
[2]本発明の絞り装置において、前記第1固定ボス及び前記第1孔は、前記光軸との距離が、前記第2固定ボス及び前記第2孔の前記光軸との距離よりも短い位置に配置されていることが好ましい。
第1固定ボス及び第1孔が配置される位置は、換言すると、絞り羽根の回転軸が配置される位置である。
ここで、絞り開口の開口径を最大にする状態(フル開放状態)の位置と、絞り開口の開口径を最小にする状態(最小絞り状態)と、の間を回転する絞り羽根の回転角に注目する。かかる回転角は、一般に、絞り羽根の回転軸を光軸に近づけて配置するほど大きくなる。絞り羽根の回転角が大きくなると、絞り羽根の駆動にあたっては、一般に、第1固定ボス、第1孔、移動ボス、駆動環の第1カム溝等の位置・寸法等の製造上のバラツキの影響を受けづらくなる。
こうしたことから、絞り羽根の回転軸を光軸に近づけて配置することにより、全体として精度の高い絞り開口を実現することができる。
また、一般に、絞り羽根の回転軸を配置する位置を、光軸から遠くすればするほど、絞り羽根の長さは長くする必要がある。
こうしたことから、絞り羽根の回転軸を光軸に近づける(第1固定ボス及び第1孔を、第2固定ボス及び第2孔よりも光軸に近い位置に配置する)ことにより、絞り羽根の長さの短縮化を図ることができる。絞り羽根の長さの短縮化を図ることにより、絞り羽根の回転時の慣性を小さくでき、回転精度や速度を向上できる。また、絞り装置の小型化を図ることができる。
[3]本発明の絞り装置において、前記第1固定ボス及び前記第1孔と、前記第2固定ボス及び前記第2孔とは、前記光軸から径方向に延びる同一直線上に配置されていることが好ましい。
このような構成となっているため、一対の第1固定ボス及び第1孔と、第2固定ボス及び第2孔とが占有する角度(第1固定ボス及び第1孔と光軸とを結ぶ線と、第2固定ボス及び第12と光軸とを結ぶ線との間でなす角度)を最小(0度)とすることができる。上記した占有する角度が最小となるため、光軸の周囲に、より多くの対数の第1固定ボス及び第1孔並びに第2固定ボス及び第2孔を配置することが可能となり、設計の自由度を高めることができる。
また、このような構成となっているため、絞り装置の加工及び検査を行い易い絞り装置を提供することができる。例えば、収容体に、光軸を基準として、第1孔及び第2孔の加工を行う場合、第1孔を加工した後、光軸を中心とした角度を変更せずに径方向のみを変更して第2孔の加工を行えばよく、角度の変更というステップを行わずに加工を続けることができる。検査においても同様の作用・効果を奏することができる。
[4]本発明の絞り装置において、前記絞り羽根の外周縁には、前記絞り羽根が絞り開口の開口径を最大とする位置に移動させられたときに、別の一対をなす前記絞り羽根及び前記漏光防止羽根についての前記移動ボスを内側に配置するように切り欠いた凹部が設けられていることが好ましい。
このような絞り装置によれば、一対をなす絞り羽根及び漏光防止羽根のうちの当該絞り羽根と、別の一対をなす絞り羽根及び漏光防止羽根についての第2固定ボスと、の干渉を避けることができ、絞り装置の大型化を抑えることができる。
[5]本発明の絞り装置において、前記駆動環の回転方向のうち、前記駆動環を回転させて前記第1カム溝を移動させることによって、前記絞り羽根を光軸に向けて移動せしめる方向を絞り回転方向としたときに、前記第1カム溝は、前記光軸を中心とした円周方向に対して、前記絞り回転方向に向かうにつれて前記光軸から離れる方向に傾斜する角度に形成されていることが好ましい。
このような傾斜をもつ第1カム溝となっているため、駆動環が絞り回転方向に回転すると、駆動環の第1カム溝に嵌挿された移動ボスの位置は、光軸に近づく方向に移動することとなる。このように構成した場合には、第1カム溝の傾斜方向を逆の傾斜にする構成に比べて第1カム溝の長さを短くすることができる。
[6]本発明の絞り装置において、前記第2カム溝は、前記円周方向に対する角度を、前記第1カム溝の前記円周方向に対する角度に比べて大きく形成されていることが好ましい。
上記構成を言い換えると、第2カム溝は円周方向に対して比較的(第1カム溝の円周方向に対する角度に比べて)角度が大きく(深く)形成されている。
このため、第2カム溝のトラック(移動ボスの移動経路)を、第1固定ボスを中心に移動ボスが回動する際に描く円弧に、より近似させることができる。したがって、第2カム溝が円周方向に対して角度が小さい(浅い)場合(第1カム溝の円周方向に対してなす角度以下である場合)に比べ、第2カム溝と移動ボスとが互いに円周方向で当接し合う力を小さくすることができ、絞り羽根及び漏光防止羽根の回動を円滑に行わせることができる。
[7]本発明のレンズ鏡筒は、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の絞り装置及びレンズが収容されていることを特徴とする。
[8]本発明の撮像装置又は投影装置は、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の絞り装置又は上記[7]に記載のレンズ鏡筒を備えていることを特徴とする。
実施形態1に係る絞り装置10を説明するために示す斜視図である。 実施形態1に係る絞り装置10を説明するために示す平面図である。 実施形態1に係る絞り装置10の要部を説明するために示す斜視図である。 実施形態1に係る絞り装置10における第1固定ボス120、第2固定ボス220、移動ボス130、第1カム溝330、第2カム溝230等の位置関係を説明するために示す平面図である。 実施形態1に係る絞り装置10の効果を説明するために示す平面図である。 実施形態1における第1カム溝330の設置方向について説明するために示す図である。 実施形態2に係る絞り装置10a及び10a’を説明するために示す平面図である。 実施形態3に係る絞り装置10bを説明するために示す平面図である。 実施形態4に係るレンズ鏡筒20及び実施形態5に係る撮像装置30又は投影装置35を説明するために示す模式図である。 従来の絞り装置900を説明するために示す平面図である。
以下、本発明の絞り装置、レンズ鏡筒及び撮像装置又は投影装置を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
[実施形態1]
1.実施形態1に係る絞り装置10の基本構造
図1〜図2は、実施形態1に係る絞り装置10を説明するために示す図である。図1(a)は、絞り装置10を分解した状態の斜視図である。図1(b)は、組み立てた状態の絞り装置10の斜視図である。図2は、絞り装置10を光軸OAに沿って平面視したときの平面図である。図2(a)は、絞り羽根100及び漏光防止羽根200を収容体400の幅(光軸OAと直交する方向の幅)内に退避させた状態を示すものであり、絞り開口(絞り羽根100により形成される開口)の開口径を最大にした状態(フル開放状態)を示している。図2(c)は、絞り開口の開口径を最小にした最小絞り状態を示す図である。図2(b)は、絞り羽根100及び漏光防止羽根200をフル開放状態と最小絞り状態との間の位置に移動させた中間絞り状態を示す図である。なお、図2(a)及び図2(c)においては、一対をなす絞り羽根100及び漏光防止羽根200と、それらに対応する第1カム溝330を図示しており、他の絞り羽根、漏光防止羽根及び第1カム溝については図示を省略している。なお、カバー500は駆動環300の脱落防止目的で収容体400に取り付けられる。
実施形態1に係る絞り装置10は、図1及び図2に示すように、光軸OAに沿って平面視したとき、開口413を有する円環の形状をなす。複数の羽根(ここでは絞り羽根100)を開口413の内側(光軸OAに向けて)に突出させることにより絞り開口の開口径ADが変更させられる。絞り開口の開口径ADが変更させられることで、絞り開口を通過する光の量が調節される。
絞り装置10は、絞り羽根100、漏光防止羽根200、駆動環300及び収容体400を備える。収容体400を受け皿として、その上に、複数の絞り羽根100及び複数の漏光防止羽根200が重ねられるように積層され、さらにその上に駆動環300が載置されている。さらに、その上には、カバー500が載置されている。
開口径ADは、図2(a)〜図2(c)に示すように、絞り羽根100の開口413内への突出量に応じて、絞りの開口径が、開口径ADf〜開口径ADm〜最小絞り状態の開口径というように遷移しながら変更される。
2.実施形態1に係る絞り装置の詳細な構造
(1)第1カム溝330と共に第2カム溝230に嵌挿された移動ボス130
図3は、実施形態1に係る絞り装置10の要部を説明する図であり、一対をなす絞り羽根100及び漏光防止羽根200とそれらに対応する駆動環300及び収容体400の一部とを取り出して示した斜視図である。その他の構成要素については図示を省略している。なお、符号112は第1羽根部110の外周縁を示し、符号212は第2羽根部210の外周縁を示す。
図3に示すように、絞り羽根100は、第1平面板102からなり、開口413の内側に突出して絞り開口を形成し、絞り装置10の絞り開口に入射する光を遮る第1羽根部110と《図2(a)〜図2(c)を併せて参照。》、第1平面板102の一方の面F1から光軸OAに沿った第1方向の側に突出した第1固定ボス120と、第1平面板102の他方の面F2から第1方向とは逆方向の第2方向の側に突出した移動ボス130とを有する。
第1平面板102は、遮光性を有しており、他の構成要件(漏光防止羽根200、収容体400等)と合わせて滑らかに摺動することができる材料からなっている。第1固定ボス120及び移動ボス130は、一定の半径を有する円筒の形状を有している。第1固定ボス120は、収容体400に形成される第1孔401jに回転可能に挿入される。つまり、第1固定ボス120及び第1孔401jが配置される位置は、絞り羽根100の回転軸が配置される位置である。第1固定ボス120の「固定」の意味は、収容体に対するボスの位置は移動せず固定的であるという意味であり、ボス単体では回転可能であるものとする。
漏光防止羽根200は、第2平面板202からなり、当該絞り装置10の絞り開口以外の漏光部を遮光する第2羽根部210と《図2(c)も併せて参照。》、第2平面板202の一方の面F3から第1方向の側に突出した第2固定ボス220とを有する。そして、かかる漏光防止羽根200は、上記した絞り羽根100と共に一対をなしている。
第2平面板202も第1平面板102と同様に、他の構成要件(絞り羽根100、収容体400等)と合わせて滑らかに摺動することができる材料からなっている。また、第2固定ボス220は、一定の半径を有する円筒の形状を有している。第2固定ボス220は、収容体400に形成される第2孔402jに回転可能に挿入される。つまり、第2固定ボス220及び第2孔402jが配置される位置は、漏光防止羽根200の回転軸が配置される位置である。第2固定ボス220の「固定」の意味は、収容体に対するボスの位置は移動せず固定的であるという意味であり、ボス単体では回転可能であるものとする。
駆動環300には、図1〜図3に示すように、第1カム溝330が形成されている。駆動環300は、内側が円形に開口した環状の平面板である。
第1カム溝330には、移動ボス130が嵌挿される。第1カム溝300は、カム溝の位置により光軸OAとの距離が異なるように構成されている。ただし、周方向に沿ってカム溝をみたときに光軸OAとの距離が同じ区間を一部有していても構わない。
かかる駆動環300が光軸OAを中心に回転すると、第1カム溝330は、光軸OAを中心とする周方向に移動する。このとき、第1カム溝330に嵌挿された移動ボス130は、第1孔401jに挿入された第1固定ボス120を中心に回転させられる。つまり、移動ボス130は、駆動環300が回転する方向に応じて、第1固定ボス120を回転中心に開口413の内側に向かう方向(以下、−r方向とする。)、又は、開口413の外側に向かう方向(以下、r方向とする。)に移動させられる。
駆動環300に回転力を付与する方法はいかなる方法を採用してもよいが、ここでは、駆動環本体310と一体となって回転する回転レバー340を設け、当該回転レバー340に対して図示しない回転力付与手段から力を加える。
収容体400は、図1〜図3に示すように、内側に開口413を有し全体として円環の形状をなしている。収容体400は、上記したとおり絞り羽根100、漏光防止羽根200及び駆動環300を収容する。
また、収容体400には、上記した一対をなす絞り羽根100及び漏光防止羽根200に対応して第1固定ボス120及び第2固定ボス220がそれぞれ挿入される一対の第1孔401j及び第2孔402jが、nセット(絞り羽根100及び漏光防止羽根200の対数)設けられている(ただし、nは2以上の整数。)。
さらに、収容体400には、図1(a)に示すように、駆動環300の回転レバー340が回転できるように外周壁410の一部を切り欠いた切欠部411を有している。
絞り装置10全体としては、上記した一対をなす絞り羽根100及び漏光防止羽根200をnセット(複数対)備えている。駆動環300には、絞り羽根100毎に設けられている移動ボス130にそれぞれ対応するようにして第1カム溝330がn個(複数)形成されている。例えば、図1〜3においては11セットとなっている。
上記した一対をなす絞り羽根100及び漏光防止羽根200は、図2(a)、図2(c)、図3等に示すように、第2方向に向かって絞り羽根100及び漏光防止羽根200の順で積層されている。
上記に加え、漏光防止羽根200には第2カム溝230が更に設けられている。第2カム溝230は、移動ボス130に対応した位置に配置される。
絞り羽根100の移動ボス130は、漏光防止羽根200の第2カム溝230に嵌挿され、且つ、駆動環300の第1カム溝330にも嵌挿されている。
なお、移動ボス130は第1カム溝330及び第2カム溝230に「嵌挿」されているとしているが、移動ボス130が、第1カム溝330の深さ(駆動環300の厚さ)の一部にだけ挿入されていてもよいし、第2カム溝230に加えて第1カム溝330を貫通していてもよい。なお、実施形態1においては、ほぼ貫通する程度の状態としている。
(2)第1固定ボス120及び第2固定ボス220の配置関係
図4は、実施形態1に係る絞り装置10における第1固定ボス120、第2固定ボス220、移動ボス130、第1カム溝330、第2カム溝230等の位置関係を説明するために示す平面図である。図4(a)においては、一対をなす絞り羽根100及び漏光防止羽根200、並びに、それらに対応する第1カム溝330及び第2カム溝230を図示している。また、図4においては、別の一対をなす絞り羽根及び漏光防止羽根のうち絞り羽根100’と、これに対応する移動ボス130’を図示している。その他の一対をなす絞り羽根及び漏光防止羽根、並びに、それらに対応する構成要素については図示を省略している。図4(b)においては、収容体400に、第1固定ボス120及び第2固定ボス220が挿入される一対の第1孔401j及び第2孔402j(jは1以上の整数。)が複数対設けられている様子を図示している。他の構成要素については図示を省略している。
実施形態1に係る絞り装置10は、図4に示すように、第1固定ボス120と第2固定ボス220とは、互いに光軸OAからの距離が異なる位置に配置されている。言い換えると、第1固定ボス120及び第2固定ボス220を、互いに内周側と外周側とにずらすように配置している(図3等も併せて参照。)。例えば図4(a)を用いて説明すると、光軸OAからの第1固定ボス120の距離をR1とし、光軸OAからの第2固定ボス220の距離をR2としたとき、第1固定ボス120及び第2固定ボス220は、R2>R1の関係となるように配置されている。
第1固定ボス120及び第2固定ボス220の配置関係に対応するように、収容体400において、第1固定ボス120及び第2固定ボス220が挿入される一対の第1孔401j及び第2孔402jは互いに光軸OAからの距離が異なる位置に配置されている。
なお、図4(a)では第1固定ボス120を内周側に配置した例を示したが、実施形態1の絞り装置10においてはこれに限定されるものではない。すなわち、第2固定ボス220が第1固定ボス120よりも内周側に配置されても構わない。
3.実施形態1に係る絞り装置10の作用・効果
(1)第1カム溝330と共に第2カム溝230に嵌挿された移動ボス130
実施形態1に係る絞り装置10は、上記したように、複数の羽根を光軸に対して進退させることにより絞り開口の開口径を変化させる絞り装置であって、絞り羽根100と、この絞り羽根100と一対をなす漏光防止羽根200と、駆動環300と、収容体400とを備える。
絞り羽根100は、第1平面板102からなり、絞り装置10の絞り開口(絞り羽根100により形成される開口)に入射する光を遮る第1羽根部110と、第1平面板102の一方の面F1から光軸OAに沿った第1方向の側に突出した第1固定ボス120と、第1平面板102の他方の面F2から第1方向とは逆方向の第2方向の側に突出した移動ボス130とを有する。
漏光防止羽根200は、第2平面板202からなり、当該絞り装置10の絞り開口以外の漏光部を遮光する第2羽根部210と、第2平面板202の一方の面F3から第1方向の側に突出した第2固定ボス220とを有する。
駆動環300は、移動ボス130が嵌挿される第1カム溝330を有する。この第1カム溝330は、カム溝の位置により光軸OAとの距離が異なる。駆動環300は、光軸OAを中心に回転することができる。したがって、駆動環300が光軸OAを中心に回転すると、第1カム溝330が周方向に移動する。これにより、第1カム溝330に嵌挿された移動ボス130は、r方向または−r方向に移動させられる。
収容体400は、絞り羽根100、漏光防止羽根200及び駆動環300を収容する。
絞り装置10は、一対をなす絞り羽根100及び漏光防止羽根200をnセット(複数対)備える。駆動環300には、絞り羽根100毎に設けられている移動ボス130にそれぞれ対応するようにして第1カム溝330がn個(複数)形成されている。
収容体400には、一対をなす絞り羽根100及び漏光防止羽根200に対応して、第1固定ボス120及び第2固定ボス220がそれぞれ挿入される一対の第1孔401j及び第2孔402jが設けられている。第1孔401j及び第2孔402jは、nセット(絞り羽根100及び漏光防止羽根200の対数)設けられている。
漏光防止羽根200には第2カム溝230が設けられ、絞り羽根100の移動ボス130は、漏光防止羽根200の第2カム溝230に嵌挿され、且つ、駆動環300の第1カム溝330に嵌挿されている。
実施形態1に係る絞り装置10は、上記したように、漏光防止羽根200には第2カム溝230が更に設けられている。絞り羽根100の移動ボス130が、漏光防止羽根200の当該第2カム溝230に嵌挿され、且つ、駆動環300の第1カム溝330に嵌挿されている。
このような構造を採ることにより、以下のような作用が働くこととなる。(1)図示しない回転力付与手段から回転力が加えられて駆動環300が回転する。(2)駆動環300が回転すると、絞り羽根100においては、駆動環300から第1カム溝330を通じて、移動ボス130に対して力が働く。つまり絞り羽根100は、移動ボス130を力点とし、第1固定ボス120を支点(回動軸)として回動することとなる。(3)移動ボス130が第1固定ボス120を中心に回転(−r方向に移動)することに伴い、漏光防止羽根200においては、移動ボス130から第2カム溝230に対して力が働く。つまり漏光防止羽根200は、移動ボス130から第2カム溝230に力が働いた箇所を力点とし、第2固定ボス220を支点(回動軸)として回動することとなる《図2(c)、図3等を参照。》。
このように実施形態1に係る絞り装置10では、駆動環300の第1カム溝330に嵌挿されているボスは絞り羽根100の移動ボス130のみであるものの、絞り羽根100の駆動に連動させて漏光防止羽根200も駆動することができる。
したがって、第1カム溝330は、絞り羽根100を駆動するために必要な長さに形成すれば十分であり、漏光防止羽根200を駆動するためのカム溝を形成する必要がない。そのため、その分、第1カム溝330の長さは、従来の絞り装置におけるカム溝の長さよりも短くすることができる。このように、第1カム溝330の長さを短くできるため、駆動環300に設けることができる第1カム溝330の数を増やすことが容易となる。これに対応して絞り羽根100の枚数を増やすことが容易となる。絞り羽根100と一対をなしている漏光防止羽根200の枚数も増やすことが容易となる。
(2)第1固定ボス120及び第1孔401jと第2固定ボス220及び第2孔402jとの配置関係
実施形態に係る絞り装置10は上記したように、第1固定ボス120及び第1孔401jと第2固定ボス220及び第2孔402jとは、互いに光軸OAからの距離が異なる位置に配置されている。このため、光軸OAからの距離が互いに異なるそれぞれの周上に、複数の第1固定ボス120及び第1孔401jと複数の第2固定ボス220及び第2孔402jとをそれぞれ設けることができる。したがって、一対をなす第1固定ボス120及び第1孔401jと第2固定ボス220及び第2孔402jとの対数を増やすことが容易となる。ひいては絞り羽根100の枚数を増やすことが容易となる。
図5を用いて更に詳しく説明する。
図5は、実施形態1に係る絞り装置10の効果を説明するために示す平面図である。図5(a)は従来の絞り装置900に対応する図であり、図5(b)は実施形態1に係る絞り装置10に対応する図である。図5(a)及び図5(b)においては、収容体400の一部のみを示している。
図5(a)は、絞り羽根固定ボス912及び第1孔941j(jは1以上の整数。)と、漏光防止羽根固定ボス922及び第2孔942j(jは1以上の整数。)との配置関係を示している。図5(b)は、第1固定ボス120及び第1孔401j(jは1以上の整数。)と、第2固定ボス220及び第2孔402j(jは1以上の整数。)との配置関係を示している。その他の構成要素については図示を省略している。
(a)従来の絞り装置
従来の絞り装置900に基づく絞り装置においては、図5(a)にも示すように、絞り羽根固定ボス912及び第1孔941jと、漏光防止羽根固定ボス922及び第2孔942jとは、光軸OAからの距離が同一の位置に配置される。すなわち、絞り羽根固定ボス912及び第1孔941jと漏光防止羽根固定ボス922及び第2孔942jとは、同一の円周上に配置されている。
したがって、絞り羽根910の枚数を増やすに当たっては、同一の円周上に配置する絞り羽根固定ボス及び第1孔、並びに、漏光防止羽根固定ボス及び第2孔からなる対の数を増やすこととなる。その際、絞り羽根固定ボス912及び第1孔941jと、漏光防止羽根固定ボス922及び第2孔942jとの間隔に配慮する必要があった。さらに、これら一対をなす絞り羽根固定ボス912及び第1孔941j、並びに、漏光防止羽根固定ボス922及び第2孔942jと、別の一対をなす絞り羽根固定ボス912’及び第1孔941j+1、並びに、漏光防止羽根固定ボス922’及び第2孔942j+1と、の対同士の間隔にも配慮する必要があった。
しかるに、従来の絞り装置は、絞り羽根910の枚数を増やすことが難しかった。
(b)実施形態1に係る絞り装置
一方で、実施形態1に係る絞り装置10においては、第1固定ボス120及び第1孔401jと第2固定ボス220及び第2孔402jとは、互いに光軸OAからの距離が異なる位置に配置されている。言い換えると、第1固定ボス120及び第1孔401jと第2固定ボス220及び第2孔402jとを、互いに内周側と外周側とにずらすように配置している。
このため、図5(b)に示すように、光軸OAからの距離が互いに異なるそれぞれの周上に(内周上及び外周上に)、第1固定ボス120及び第1孔401jと、第2固定ボス220及び第2孔402jとを設けることができる。
したがって、設計の自由度が増すこととなり、一対をなす第1固定ボス120及び第1孔401jと、第2固定ボス220及び第2孔402jと対数を増やすことが容易となる。ひいては絞り羽根100の数を増やすことが容易となる。
なお、同一周上に配置された例えば当該第1固定ボス120及び第1孔401jとそれと隣接する第1固定ボス120’及び第1孔401j+1との離間距離を考慮しなければならない場合がある。しかし、内径R1と外径R2《図4(a)も併せて参照。》との差が、当該第1固定ボス120及び第1孔401jとそれと隣接する第1固定ボス120’及び第1孔401j+1との離間距離に対して十分に大きければ、設計上、図5(b)に示すように、当該第1固定ボス120及び第1孔401jとそれと隣接する第1固定ボス120’ 及び第1孔401j+1との間に所与のマージンθmを確保しておけばよい。
このようにして、本発明に係る絞り装置によれば、第1カム溝の数、第1固定ボス及び第1孔の数等を増やすことが容易となるため、絞り羽根の枚数を増加させ易い絞り装置を提供することができる。
4.実施形態1に係る絞り装置10のその他の詳細な構造
(1)第1固定ボス120を内周側に配置する構造
図3及び図4に示すように、実施形態1に係る絞り装置10において、第1固定ボス120及び第1孔401jは、光軸OAとの距離が、第2固定ボス220及び第2孔402jの光軸OAとの距離よりも短い位置に配置されている。すなわち、第1固定ボス120及び第1孔401jの方が、第2固定ボス220及び第2孔402jよりも内周側に配置されている。
第1固定ボス120及び第1孔401jが配置される位置は、換言すると、絞り羽根100の回転軸が配置される位置である。
ここで、絞り開口の開口径ADを最大にする状態(フル開放状態)の位置と、絞り開口の開口径ADを最小にする状態(最小絞り状態)と、の間を回転する絞り羽根100の回転角に注目する。かかる回転角は、一般に、絞り羽根100の回転軸を光軸OAに近づけて配置するほど大きくなる。絞り羽根100の回転角が大きくなると、絞り羽根100の駆動にあたっては、一般に、第1固定ボス120、第1孔401j、移動ボス130、駆動環300の第1カム溝330等の位置・寸法等の製造上のバラツキの影響を受けづらくなる。
こうしたことから、第1固定ボス120及び第1孔401jを、光軸OAとの距離が、第2固定ボス220及び第2孔402jの光軸OAとの距離よりも短い位置に配置すること、すなわち、絞り羽根100の回転軸を光軸OAに近づけて配置することにより、全体として精度の高い絞り開口を実現することができる。
また、一般に、絞り羽根100の回転軸を配置する位置を、光軸OAから遠くすればするほど、絞り羽根100の長さは長くする必要がある。
こうしたことから、絞り羽根100の回転軸を光軸OAに近づける(第1固定ボス120及び第1孔401jを、第2固定ボス220及び第2孔402jよりも光軸OAに近い位置に配置する)ことにより、絞り羽根100の長さの短縮化を図ることができる。絞り羽根100の長さの短縮化を図ることにより、絞り羽根100の回転時の慣性を小さくでき、回転精度や速度を向上できる。また、絞り装置10の小型化を図ることができる。
(2)第1固定ボス120及び第1孔401jと、第2固定ボス220及び第2孔402jとを同一径方向に配置する構造
図3及び図4に示すように、実施形態1に係る絞り装置10において、第1固定ボス120及び第1孔401jと、第2固定ボス220及び第2孔402jとは、光軸OAから径方向(r方向)に延びる同一直線上に配置されている。すなわち、光軸OA、第1固定ボス120及び第1孔401jと、第2固定ボス220及び第2孔402jとは同一直線上に配置されている。
このような構成によれば、一対の第1固定ボス及び第1孔401jと、第2固定ボス及び第2孔402jとが占有する角度(第1固定ボス及び第1孔401jと光軸OAとを結ぶ線と第2固定ボス及び第2孔402jと光軸OAとを結ぶ線との間でなす角度。)を最小とすることができる。つまり、かかる占有する角度を0°とすることができる。
上記した占有する角度が最小となるため、光軸OAの周囲上に、より多くの対数の第1固定ボス120及び第1孔401j並びに第2固定ボス220及び第2孔402jを配置することが可能となり、設計の自由度を高めることができる。
また、このような構成となっているため、絞り装置10の加工及び検査を行い易い絞り装置を提供することができる。例えば、収容体400に、光軸OAを基準として、第1孔401j及び第2孔402jの加工を行う場合、第1孔401jを加工した後、光軸OAを中心とした角度を変更せずに径方向のみを変更して(加工用のヘッド等をr方向にシフトして。)第2孔402jの加工を行えばよく、角度の変更というステップを行わずに加工を続けることができる。検査においても同様の作用・効果を奏することができる。
(3)絞り羽根100の外周縁を切り欠いた凹部114
図3及び図4に示すように、実施形態1に係る絞り装置10において、絞り羽根100の外周縁112には、絞り羽根100が絞り開口の開口径を最大とする位置に移動させられたときに、別の一対をなす絞り羽根100’《図4(a)の二点鎖線参照。》及び漏光防止羽根(図示を省略。)についての移動ボス130’を内側に配置するように切り欠いた凹部114が設けられている。
絞り羽根100の幅をどのように設定するかは絞り装置の設計にも依る。設計の仕方に依っては、当該絞り羽根100の外周縁112が、隣接する別の一対をなす絞り羽根及び漏光防止羽根についての移動ボスと、平面的なレイアウトにおいて干渉する場合がある。このような干渉が起きそうな場合には、移動ボスを外周縁112から逃がすようにして、移動ボスを更に径方向(r方向)にシフトさせた位置に配置するという設計も検討できる。しかし、この場合には移動ボスをシフトさせた分、絞り装置は大型化することとなる。
一方、実施形態1においては、絞り羽根100の外周縁112において凹部114を設けることにより、一対をなす絞り羽根100及び漏光防止羽根200のうちの当該絞り羽根100と、別の一対をなす絞り羽根100’及び漏光防止羽根(図示を省略。)についての移動ボス130’と、の干渉を避けることができる。ひいては絞り装置の大型化を抑えることができる。
(4)第1カム溝330の傾斜方向
(a)実施形態1に係る絞り装置10において、図4(a)に示すように、第1カム溝330は、光軸OAを中心とした円周方向に対して、絞り回転方向ROTに向かうにつれて光軸OAから離れる方向に傾斜する角度に形成されている。
なお、駆動環300の回転方向のうち、駆動環300を回転させて第1カム溝330を移動させることによって、絞り羽根100を光軸OAに向けて移動せしめる方向を絞り回転方向ROTとする。
実施形態1に係る絞り装置10では、このような傾斜をもつ第1カム溝330となっているため、駆動環300が絞り回転方向ROTに回転すると、駆動環300の第1カム溝330に嵌挿された移動ボス130の位置は、光軸OAに近づく方向に移動することとなる。このように構成した場合には、第1カム溝330の傾斜方向を逆の傾斜にする構成に比べて第1カム溝330の長さを短くすることができる。
(b)さらに、実施形態1に係る絞り装置10において、第1カム溝330は次のような方向に設置されることが好ましい。
図6は、実施形態1における第1カム溝330の設置方向について説明するために示す図である。具体的には、図6は、第1カム溝330/330’及び絞り羽根100を重ねて光軸OAに沿って平面視したときの図である。
図6において、駆動環300の外延(輪郭)は表示しておらず、第1カム溝のみ表示している。絞り羽根100はフル開放状態にしたときの位置となっている。
また、図6において、符号330は好ましい第1カム溝の設置例を示したものである。符号330’は、比較例の第1カム溝の設置例を絞り羽根100に重ねて表示した上で、符号330の表示と併せて示したものである。
また、図6において、第1固定ボス120から移動ボス130に向かう方向をDIR1として示す。DIR1は、絞り羽根100が回動する際の支点(第1固定ボス120及び第1孔401j)から絞り羽根100が回動する際の作用点(移動ボス130)に向かう方向である。
さらに、図6において、駆動環300が絞り回転方向ROTに回転することによって、絞り羽根100が最小絞り状態に至るまでに移動ボス130が描く円弧を、矢印ARC1で示す。
実施形態1に係る絞り装置10において、第1カム溝は、移動ボス130の位置を起点にDIR1とは逆側の方向に延びるように設置されることが好ましい(図6でいうと符合330のような態様で設置されることが好ましい。)。すなわち、第1カム溝は、絞り羽根100が回転する際の支点(第1固定ボス120及び第1孔401j)から絞り羽根100が回動する際の作用点(移動ボス130)に向かう方向とは逆側の方向に延びるように設置されることが好ましい。なお、DIR1とは逆側の方向というのは、DIR1に対し完全に真逆の方向である必要はない。
このような構成となっているため、駆動環300が絞り回転方向ROTに回転すると、第1カム溝330は、円弧ARC1の矢印の方向に順じた方向に全体が移動することとなる。このため、移動ボス130が円弧ARC1に沿って移動する移動分についても、第1カム溝330の移動する方向に吸収される。こうしたことから、移動ボス130を動かすために必要な第1カム溝330の長さ(ストローク)を短くすることができる。
一方、比較例として、移動ボス130の位置を起点にDIR1に順ずる方向に延びるように設置された第1カム溝330’も図6において示す。図6において、絞り羽根100及び漏光防止羽根200の形状及び駆動環300の幅等は図4において示したものと同じものであり、最小絞り径も同じ径となるという前提で、第1カム溝330’を、先に示した第1カム溝330の逆の位置に設置した様子を示している。比較のために、比較例の第1カム溝330’は、好ましい第1カム溝330の表示と合成した状態で示している。
比較例の第1カム溝330’は、移動ボス130の位置を起点にDIR1と同じ側の順方向に延びるように設置されたものである。換言すると、比較例の第1カム溝330’は、絞り羽根100が回動する際の支点(第1固定ボス120及び第1孔401j)から絞り羽根100が回動する際の作用点(移動ボス130)に向かう方向に延びるように設置されたものである。
この場合、駆動環300を絞り回転方向(この場合には紙面に向かって反時計回りに回転)に回転すると、第1カム溝330’は、矢印ARC1の方向に逆らう方向(いわば、流れに逆らう方向)に全体が移動することとなる。
このため、矢印ARC1で示す円弧に沿って移動ボス130が移動する移動分についても、余分に第1カム溝の長さ(ストローク)を必要とすることとなる。したがって、移動ボス130を動かすために必要な第1カム溝330’の長さ(ストローク)は、上記した好ましい第1カム溝330の長さよりも長くなってしまう。
以上より、好ましい第1カム溝の設置の方向を採用する(図においては符号330で示す設置例を採用する。)ことにより、第1カム溝330の長さ(ストローク)をより短くすることができる。このため、第1カム溝330の数を増やすことがより容易となる。したがって、絞り羽根の枚数を更に増加させやすい絞り装置を提供することができる。
(5)第1カム溝330及び第2カム溝230の円周方向との間でなす角度
実施形態1に係る絞り装置10は、図2(a)、図4(a)等に示すように、第2カム溝230は、円周方向に対してなす角度を、第1カム溝330の円周方向に対してなす角度に比べて大きく形成されている。すなわち、第2カム溝230は円周方向に対して角度が大きく(深く)、第1カム溝330は円周方向に対して角度が小さく(浅く)形成されている。
このため、第2カム溝230のトラック(移動ボス130の移動経路)を、第1固定ボス120を中心に移動ボス130が回動する際に描く円弧に、より近似させることができる。したがって、第2カム溝230が円周方向に対して角度が小さい(浅い)場合(第1カム溝330の円周方向に対してなす角度以下である場合)に比べ、第2カム溝230と移動ボス130とが互いに円周方向で当接し合う力を小さくでき、絞り羽根100および漏光防止羽根200の回動を円滑に行わせることができる。
(6)第1カム溝330及び第2カム溝230の長さ
実施形態1に係る絞り装置10は、図4に示すように、第2カム溝230を延べた長さは、第1カム溝330を延べた長さよりも短い。
このような構成をとることにより、第1カム溝330を可能な限り駆動環300の幅一杯に近いほどに設けることができ、狭い幅の駆動環300を有効に用いながら羽根を内側方向に移動させる量(ストローク量)を可能な限り稼ぐことができる。
また、上記のような絞り装置10によれば、必要最小限の長さの第2カム溝230を設けることで足りるため、漏光防止羽根200もコンパクトに形成することができ、絞り装置10の小型化に資することができる。
[実施形態2]
次に実施形態2に係る絞り装置10a及び10a’を、図7を用いて説明する。
図7は、実施形態2に係る絞り装置10a及び10a’を説明するために示す平面図である。図7(a)及び図7(b)においては、収容体400のみを示しており、且つ、第1固定ボス120及び第2固定ボス220がそれぞれ挿入される第1孔401j及び第2孔402j(jは1以上の整数。)の配置関係を示している。その他の構成要素については図示を省略している。
実施形態2に係る装置10a及び10a’は、基本的には実施形態1に係る絞り装置10と同様の構成を有するが、一対をなす第1固定ボス120及び第1孔401j並びに第2固定ボス220及び第2孔402jの互いの配置関係において実施形態1に係る絞り装置10とは異なる。
すなわち、実施形態2に係る絞り装置10aは、図7(a)に示すように、一対をなす第1固定ボス120及び第1孔401jと、第2固定ボス220及び第2孔402jとは、光軸OAから径方向に延びる同一直線上には配置されておらず、第1固定ボス120及び第1孔401jと、第2固定ボス220及び第2孔402jとは、円周方向にオフセットした状態で配置されている。別言すると、一対の第1固定ボス120及び第2孔402jと第2固定ボス220及び第2孔402jとによって角度θp(但し、θpは0°ではない。)を占有するような形で配置されている。
このような構成となっているため、絞り羽根100及び漏光防止羽根200の長さ・形状・枚数、駆動環300の幅等の前提条件に応じて、適宜、第1固定ボス120及び第1孔401jと、第2固定ボス220及び第2孔402jとを円周方向にオフセットした構成で設計を行い、所望の絞り装置10aを得ることができる。
また、実施形態2に係る装置10a’は、図7(b)に示すように、第1固定ボス120及び第1孔401jと、第2固定ボス220及び第2孔402jとは、円周方向にオフセットした状態で配置されており、且つ、外周側に配置された第2固定ボス220及び第2孔402jの輪郭と光軸OAとを結ぶ2つの線222に囲まれた角度領域の内側に、内周側に配置された第1固定ボス120及び第1孔401jの一部がオーバーラップしている。
絞り装置10a’はこのような構成となっているため、第1固定ボス120及び第1孔401jと第2固定ボス220及び第2孔402jとの間で円周方向にオフセットする構成で設計を行いながら、一対の第1固定ボス120及び第1孔401jと、第2固定ボス220及び第2孔402jとが占有する角度を絞り装置10aよりも更に小さくすることができる。したがって、実施形態2に係る絞り装置10aよりも多くの対数の第1固定ボス120及び第1孔401jを配置させることができる。
なお、実施形態2に係る絞り装置10a,10a’は、一対をなす第1固定ボス120及び第1孔401jと、第2固定ボス220及び第2孔402jとの互いの配置関係以外の構成においては、実施形態1に係る絞り装置10と同様の構成を有する。そのため、実施形態1に係る絞り装置10が有する効果のうち該当する効果を同様に有する。
[実施形態3]
次に実施形態3に係る絞り装置10bを、図8を用いて説明する。
図8は、実施形態3に係る絞り装置10bを説明するために示す平面図である。図8においては、収容体400のみを示しており、且つ、第1固定ボス120及び第1孔401j並びに第2固定ボス220及び第2孔402jの配置関係を示している。その他の構成要素については図示を省略している。
実施形態3に係る装置10bは、基本的には実施形態1に係る絞り装置10及び実施形態2に係る絞り装置10aと同様の構成を有するが、一対をなす第1固定ボス120及び第1孔401j並びに第2固定ボス220及び第2孔402jの互いの配置関係において実施形態1に係る絞り装置10及び実施形態2に係る絞り装置10aとは異なる。
すなわち、実施形態3に係る絞り装置10bは、図8に示すように、別の一対をなす第1固定ボス120’及び第1孔401jと、第2固定ボス220’及び第2孔402jとのうちいずれかのボス及び孔(図8においては第2固定ボス220’及び第2孔402j)が、一対をなす第1固定ボス120及び第1孔401jと、第2固定ボス220及び第2孔402jとによって占有されている角度領域AR1の中に、少なくとも一部がオーバーラップしている。
絞り装置10bはこのような構成となっているため、第1固定ボス120及び第1孔401jと第2固定ボス220及び第2孔402jとの間で円周方向にオフセットする構成で設計を行いながら、実施形態2に係る絞り装置10aよりも更に多くの対数の第1固定ボス120及び第1孔401jを配置させることができる。
なお、実施形態3に係る絞り装置10bは、一対をなす第1固定ボス120及び第1孔401jと、第2固定ボス220及び第2孔402jとの互いの配置関係以外の構成においては、実施形態1に係る絞り装置10及び実施形態2に係る絞り装置10aと同様の構成を有する。そのため、実施形態1に係る絞り装置10及び実施形態2に係る絞り装置10aが有する効果のうち該当する効果を同様に有する。
[実施形態4]
図9は、実施形態4に係るレンズ鏡筒20及び実施形態5に係る撮像装置30又は投影装置35を説明するために示す模式図である。
実施形態4に係るレンズ鏡筒20は、図9に示すように、実施形態1に係る絞り装置10と、複数のレンズ24とが収容されている。
実施形態4に係るレンズ鏡筒20は、実施形態1に係る絞り装置10を備えているため、大型化が抑えられると共に、撮像状態が好適なレンズ鏡筒20の提供が可能となる。
なお、実施形態4において、実施形態1に係る絞り装置10に替えて、実施形態2に係る絞り装置10a,10a’又は実施形態3に係る絞り装置10bを適用してもよい。
[実施形態5]
実施形態5に係る撮像装置30は、図9に示すように、実施形態1に係る絞り装置10、又は、実施形態4に係るレンズ鏡筒20と、撮像装置本体32とを備える。実施形態5に係る撮像装置30は、例えばカメラ等に適用することができる。
また、実施形態5に係る投影装置35は、図9に示すように、実施形態1に係る絞り装置10、又は、実施形態4に係るレンズ鏡筒20と、投影装置本体37とを備える。実施形態5に係る投影装置35は、例えばプロジェクタ等に適用することができる。
実施形態5に係る撮像装置30又は投影装置35は、実施形態1に係る絞り装置10、又は、実施形態3に係るレンズ鏡筒20を備えているため、大型化が抑えられると共に、撮像状態が好適な撮像装置30、又は、投影状態が好適な投影装置35の提供が可能となる。
なお、実施形態5において、実施形態1に係る絞り装置10に替えて、実施形態2に係る絞り装置10a,10a’又は実施形態3に係る絞り装置10bを適用してもよい。
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態において記載した構成要素の数、材質、形状、位置、大きさなどは例示であり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
(2)実施形態1、実施形態2及び実施形態3においてカメラ等の撮像装置を例に説明したが、これに限られるものではなく、例えばプロジェクタ等の投影装置においても適用可能である。
(3)実施形態1、実施形態2及び実施形態3において、第1固定ボス120、第2固定ボス220及び移動ボス130として挙げられた「ボス」は、一定の半径を有する円筒状をなしているがこれに限られるものではない。第1固定ボス120及び第2固定ボス220にあっては回動の軸となりうる形状であればよく、また、移動ボス130は第1カム溝330及び第2カム溝230に嵌挿し力を伝えうるものであればよく、例えば、半径がほぼ0のリード線状のもの、円錐状のもの、きのこ状のもの等であってもよい。
10,10a,10a',10b,900…絞り装置、20…レンズ鏡筒、24…レンズ
、30…撮像装置、32…撮像装置本体、35…投影装置、37…投影装置本体、100,100',910…絞り羽根、102…第1平面板、110…第1羽根部、112…外周縁、114…凹部、120,120’…第1固定ボス、130,130’…移動ボス、200,920…漏光防止羽根、202…第2平面板、210…第2羽根部、220,220’…第2固定ボス、230…第2カム溝、300,930…駆動環、310…駆動環本体、330,330’…第1カム溝、340…回転レバー、400,940…収容体、401j,941j…第1孔、402j,942j…第2孔、410…外周壁、411…切欠部、413…開口、500…カバー、911…絞り羽根本体、912…絞り羽根固定ボス、913…絞り羽根移動ボス、921…漏光防止羽根本体、922…漏光防止羽根固定ボス、923…漏光防止羽根移動ボス、933…カム溝

Claims (8)

  1. 複数の羽根を光軸に対して進退させることにより絞り開口の開口径を変化させる絞り装置であって、
    第1平面板からなり、当該絞り装置の絞り開口に入射する光を遮る第1羽根部と、前記第1平面板の一方の面から光軸に沿った第1方向の側に突出した第1固定ボスと、前記第1平面板の他方の面から前記第1方向とは逆方向の第2方向の側に突出した移動ボスとを有する絞り羽根と、
    第2平面板からなり、当該絞り装置の絞り開口以外の漏光部を遮光する第2羽根部と、前記第2平面板の一方の面から前記第1方向の側に突出した第2固定ボスとを有し、前記絞り羽根と共に一対をなす漏光防止羽根と、
    前記移動ボスが嵌挿され、カム溝の位置により前記光軸との距離が異なる第1カム溝を有し、前記光軸を中心に回転することで、前記第1カム溝を、前記光軸を中心とする周方向に移動させる駆動環と、
    前記絞り羽根、前記漏光防止羽根及び前記駆動環を収容する収容体と、を備え、
    前記絞り装置は、一対をなす前記絞り羽根及び前記漏光防止羽根を複数対備え、前記駆動環には、前記移動ボス毎に対応して前記第1カム溝が複数形成され、
    前記収容体には、各前記一対をなす絞り羽根及び漏光防止羽根に対応して前記第1固定ボス及び前記第2固定ボスがそれぞれ挿入される一対の第1孔及び第2孔が前記絞り羽根及び前記漏光防止羽根の対数設けられ、
    前記漏光防止羽根には第2カム溝が更に設けられ、
    前記絞り羽根の前記移動ボスは、前記漏光防止羽根の前記第2カム溝に嵌挿され、且つ、前記駆動環の前記第1カム溝に嵌挿され、
    前記第1固定ボス及び前記第1孔と前記第2固定ボス及び前記第2孔とは、互いに前記光軸からの距離が異なる位置に配置されていることを特徴とする絞り装置。
  2. 請求項1の絞り装置において、
    前記第1固定ボス及び前記第1孔は、前記光軸との距離が、前記第2固定ボス及び前記第2孔の前記光軸との距離よりも短い位置に配置されていることを特徴とする絞り装置。
  3. 請求項1又は2に記載の絞り装置において、
    前記第1固定ボス及び前記第1孔と前記第2固定ボス及び前記第2孔とは、前記光軸から径方向に延びる同一直線上に配置されていることを特徴とする絞り装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の絞り装置において、
    前記絞り羽根の外周縁には、前記絞り羽根が絞り開口の開口径を最大とする位置に移動させられたときに、別の一対をなす前記絞り羽根及び前記漏光防止羽根についての前記移動ボスを内側に配置するように切り欠いた凹部が設けられていることを特徴とする絞り装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の絞り装置において、
    前記駆動環の回転方向のうち、前記駆動環を回転させて前記第1カム溝を移動させることによって、前記絞り羽根を光軸に向けて移動せしめる方向を絞り回転方向としたときに、
    前記第1カム溝は、前記光軸を中心とした円周方向に対して、前記絞り回転方向に向かうにつれて前記光軸から離れる方向に傾斜する角度に形成されていることを特徴とする絞り装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の絞り装置において、
    前記第2カム溝は、前記円周方向に対する角度を、前記第1カム溝の前記円周方向に対する角度に比べて大きく形成されていることを特徴とする絞り装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の絞り装置及びレンズが収容されたレンズ鏡筒。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の絞り装置又は請求項7に記載のレンズ鏡筒を備えた撮像装置又は投影装置。
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