JP6724342B2 - 電池用セパレータ、前記セパレータを有する電池、前記セパレータの製造方法および前記電池の製造方法 - Google Patents
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Description
互いに対向配置された第1の部分および第2の部分を有する、融点またはガラス転移温度が200℃以上の樹脂を含有する、二つ折りにされた1枚の多孔質シートまたは重ね合わせられた2枚の多孔質シートを有し、
前記第1の部分と前記第2の部分とに跨って存在する部分を有し前記第1の部分と前記第2の部分とを一体化する接合部によって、前記多孔質シートが、前記電池の正極または負極を収納可能とする筒状に形成されている。
上記本発明のセパレータと、
を有し、
前記正極または前記負極が前記セパレータに収納されている。
融点またはガラス転移温度が200℃以上の樹脂を含有する1枚または2枚の多孔質シートであって、二つ折りにされることによって互いに対向する第1の部分および第2の部分を構成する1枚の多孔質シート、または重ね合わせられることによって互いに対向する第1の部分および第2の部分を構成する2枚の多孔質シートを用意する工程と、
融点またはガラス転移温度が200℃以上の樹脂を溶解または膨潤させることのできる溶媒を含む接合剤を用いて、前記電池の正極または負極を収納可能とする筒状体が形成されるように、前記第1の部分と前記第2の部分とを一体化する接合部を、前記第1の部分と前記第2の部分とに跨って存在する部分を有して形成する工程と、
を有する。
前記第1の部分と前記第2の部分との間に前記正極または前記負極を配置する工程と、
融点またはガラス転移温度が200℃以上の樹脂を溶解または膨潤させることのできる溶媒を含む接合剤を用いて、前記正極または前記負極を収納可能とする筒状体が形成されるように、前記第1の部分と前記第2の部分とを一体化する接合部を、前記第1の部分と前記第2の部分とに跨って存在する部分を有して形成する工程と、
前記正極または前記負極が前記第1の部分と前記第2の部分との間に配置され、かつ、前記第1の部分と前記第2の部分とで前記筒状体が形成された後、前記正極と前記負極とを積層することによって電極積層体を得る工程と、
前記電極積層体を電解液とともに外装体内に封入する工程と、
を有する。
電極積層体および蓄電デバイスは、電荷を蓄積できるものであれば、種々のデバイスに適用できる。代表的なデバイスとしては、リチウムイオン二次電池などの電池が挙げられるが、その他の二次電池、さらには電気二重層キャパシタ等のキャパシタに適用することが可能である。以下の説明ではリチウムイオン二次電池を例に説明するが、これに限定されるものではなく、本発明が適用されるデバイスの種類に応じて、形状、構成および材料を適宜変更することができる。
セパレータ13は、耐熱樹脂を基材として含有する多孔質シートを扁平な筒状に形成した筒状体として構成されている。筒状体は、正極12または負極11を収容できるサイズを有している。正極12または負極11が筒状体に収納されることで、正極12と負極11との間に存在する筒状体の部分を介して正極12と負極11とが対向配置され、正極12と負極11との短絡を防止するセパレータとして機能する。多孔質シートは、電気伝導性を有しておらず、正極12と負極11との短絡を防止でき、かつ、イオン伝導性を有するように筒状体を構成することができるものであれば、任意の無機フィラーおよび/または有機フィラーを含んでいてもよい。また、無機多孔質層が多孔質シートに積層されていてもよい。
負極は、負極活物質が、負極結着剤により一体化された負極活物質層として集電体上に積層された構造を有する。負極活物質は、充放電に伴いリチウムイオンを可逆的に受容、放出可能な材料である。
正極とは、電池内における高電位側の電極のことをいい、一例として、充放電に伴いリチウムイオンを可逆的に受容、放出可能な正極活物質を含み、正極活物質が正極結着剤により一体化された正極活物質層として集電体上に積層された構造を有する。本発明の一形態において、正極は、単位面積当たりの充電容量を3mAh/cm2以上有し、好ましくは3.5mAh/cm2以上有する。また、安全性の観点などから単位面積当たりの正極の充電容量が、15mAh/cm2以下であることが好ましい。ここで、単位面積当たり充電容量とは、活物質の理論容量から計算される。すなわち、単位面積当たりの正極の充電容量は、(正極に用いられる正極活物質の理論容量)/(正極の面積)によって計算される。なお、正極の面積とは、正極両面ではなく片面の面積のことを言う。
(但し、0≦x<1、0<y≦1.2、MはCo、Al、Mn、Fe、Ti及びBからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である。)
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の電解液としては特に限定されないが、電池の動作電位において安定な非水溶媒と支持塩を含む非水電解液が好ましい。
前述した積層ラミネート型のリチウムイオン二次電池は、例えば、次のようにして作製することができる。まず、前述のようにして複数の正極12および複数の負極11を作製する。
複数の二次電池を組み合わせて組電池とすることができる。組電池は、例えば、本実施形態に係る2以上の二次電池を、直列および/または並列に接続した構成とすることができる。二次電池の直列数および並列数はそれぞれ、組電池の目的とする電圧および容量似応じて適宜選択することができる。
上述した二次電池またはその組電池は、車両に用いることができる。二次電池または組電池を利用できる車両としては、ハイブリッド車、燃料電池車、電気自動車(いずれも四輪車(乗用車、トラック、バス等の商用車、軽自動車等)のほか、二輪車(バイク)や三輪車を含む)が挙げられる。なお、本実施形態に係る車両は自動車に限定されるわけではなく、他の車両、例えば電車等の移動体の各種電源として用いることもできる。このような車両の一例として、図9に電気自動車の模式図を示す。図9に示す電気自動車200は、上述した二次電池を複数、直列および並列に接続し、必要とされる電圧および容量を満たすように構成された組電池210を有する。
上述した二次電池またはその組電池は、蓄電装置に用いることができる。二次電池または組電池を利用した蓄電装置としては、例えば、一般家庭に供給される商用電源と家電製品等の負荷との間に接続され、停電時等のバックアップ電源や補助電源として使用されるものや、太陽光発電等の、再生可能エネルギーによる時間変動の大きい電力出力を安定化するための、大規模電力貯蔵用としても使用されるものが挙げられる。このような蓄電装置の一例を、図10に模式的に示す。図10に示す蓄電装置300は、上述した二次電池を複数、直列および並列に接続し、必要とされる電圧および容量を満たすように構成された組電池310を有する。
さらに、上述した二次電池またはその組電池は、携帯電話、ノートパソコンなどのモバイル機器の電源などとしてもとして利用できる。
(正極の作製)
層状リチウムニッケル複合酸化物(LiNi0.8Co1.5Al0.05O2)と、カーボンブラック(商品名:「#3030B」、三菱化学株式会社製)と、ポリフッ化ビニリデン(商品名:「W#7200」、株式会社クレハ製)とを、それぞれ93:2:5の質量比で計量した。これらと、N−メチルピロリドン(NMP)とを混合し、スラリーとした。NMPと固形分との質量比は54:46とした。このスラリーを正極活物質として厚さ15μmのアルミニウム箔(正極集電体)にドクターブレードを用いて塗布した。このスラリーが塗布されたアルミニウム箔を120℃で5分間加熱してNMPを乾燥し、正極を作製した。
人造黒鉛とカルボキメチルセルロース(CMC)の1質量%の水溶液を、自転・公転ミキサー(株式会社シンキー製 あわとり錬太郎 ARE−500)を用いて混練し、その後スチレンブタジエン共重合体(SBR)を加え、負極スラリーを調製した。人造黒鉛とCMCとSBRとの質量比は97:1:2とした。このスラリーを負極活物質として厚さ10μmの銅箔(負極集電体)上にドクターブレードで塗布した後、110℃で5分間加熱乾燥し、負極を作製した。
セパレータには、多孔質シートとして単層の全芳香族ポリアミド(アラミド)微多孔膜を用いた。このアラミド微多孔膜は、厚みが25μm、平均空隙径が0.5μm、空隙率が60%であった。このアラミド微多孔膜を長方形に切断し2枚重ねた。次に、重ねた2枚のアラミド微多孔膜を80℃のホットプレート上に載せ、二つ折りにしてNMPを含浸させたろ紙をアラミド微多孔膜の周辺部3辺に沿って押し付け、NMPを転写した。NMPの塗布量は、別途行ったホットプレートを用いない常温での転写試験において、1.0μL/cm2であることを重量法により確認した。アラミド微多孔膜はそのままホットプレート上で1時間放置した。これによって、NMPが転写された部分で2枚のアラミド微多孔膜が一体化された接合部がアラミド微多孔膜の3辺に沿って線状に形成された袋状のセパレータを得た。なお、得られたセパレータの重量を測定したところ、NMPは乾燥して失われていることを確認した。また、得られた接合部の幅は0.1mmであった。さらに、得られたセパレータについて、接合部を目視で確認することによって、接合性の評価を行った。
次に、正極タブとなる正極活物質の未塗布部を有するように複数の正極を切り出した。切り出した複数の正極を、乾燥空気または不活性雰囲気において、袋状に加工したセパレータに1枚ずつ格納した。負極についても、正極と同様、負極タブとなる負極活物質の未塗布部を有するように複数の負極を切り出した。セパレータに格納された複数の正極と複数の負極とを、それぞれの活物質の未塗布部が互いに反対向きになるように、交互に重ね合わせて電極積層体を形成した。正極の正極活物質の未塗布部をまとめて正極端子と接合するとともに、負極の負極活物質の未塗布部をまとめて負極端子と接合した。次に、この電極積層体を、外装体(容器)に収容し、非水電解液を注入して、電極積層体に電解液を含浸させた。電解液には、電解質として1.0mol/lのLiPF6と、非水電解溶媒としてエチレンカーボネートとジエチルカーボネートの混合溶媒(7:3(体積比))を含む溶液を用いた。その後、外装体の開口部を封止して二次電池を完成した。
セパレータの作製において多孔質シートを接合するのに、アラミド樹脂を10質量%溶解したNMP溶液を用いたこと以外は、実施例1と同様に二次電池を作製し、実施例1と同じ評価を行った。
多孔質シートとしてポリイミド微多孔膜(厚み20μm、平均空隙径0.3μm、空隙率80%)を用い、これを袋状とする接合部を形成するために塗布した溶液の塗布量を3μL/cm2としたこと以外は、実施例2と同様に二次電池を作製し、実施例1と同じ評価を行った。
多孔質シートとしてポリフェニレンスルフィド微多孔膜(厚み20μm、平均空隙径0.5μm、空隙率40%)を用いたこと以外は、実施例2と同様に二次電池を作製し、実施例1と同じ評価を行った。
多孔質シートの接合に用いたホットプレートの温度を120℃としたこと以外は、実施例1と同様に二次電池を作製し、実施例1と同じ評価を行った。
多孔質シートの接合に用いたホットプレートの温度を120℃としたこと以外は、実施例3と同様に二次電池を作製し、実施例1と同じ評価を行った。
多孔質シートの接合に用いたNMPの塗布量を10μL/cm2としたこと以外は、実施例1と同様に二次電池を作製し、実施例1と同じ評価を行った。多孔質シートの接合部分にシワが生じたため作業性が悪く、正極を格納するのに実施例1の2倍の時間を要した。
多孔質シートとしてポリイミド微多孔膜(厚み20μm、平均空隙径0.3μm、空隙率80%)を用い、それを袋状とする接合部を形成するために塗布したNMPの塗布量を3μL/cm2としたこと以外は、実施例1と同様に二次電池を作製し、実施例1と同じ評価を行った。ただし、多孔質シートは接合されず袋状のセパレータを得ることができなかったため、正極と負極を交互に積層し、それぞれのタブを電極端子と接合した後に、各電極間にシート状のセパレータを挟むことにより電極積層体を形成した。
セパレータの作製において多孔質シートを接合するのにエタノールを用いたこと以外は、実施例1と同様に二次電池を作製し、実施例1と同じ評価を行った。ただし、多孔質シートは接合されず袋状のセパレータを得ることができなかったため、正極と負極を交互に積層し、それぞれのタブを電極端子と接合した後に、各電極間にシート状のセパレータを挟むことにより積層体を形成した。
セパレータの作製において多孔質シートを接合するのに、ポリスチレン樹脂を10質量%溶解したトルエン溶液を用いたこと以外は、実施例1と同様に二次電池を作製し、実施例1と同じ評価を行った。
互いに対向配置された第1の部分131および第2の部分132を有する、融点またはガラス転移温度が200℃以上の樹脂を含有する、二つ折りにされた1枚の多孔質シートまたは重ね合わせられた2枚の多孔質シートを有し、
前記第1の部分131と前記第2の部分132とに跨って存在する部分を有し前記第1の部分131と前記第2の部分132とを一体化する接合部133によって、前記多孔質シートが、前記電池の正極12または負極11を収納可能とする筒状に形成されているセパレータ13。
[1]から[9]のいずれかに記載のセパレータ13と、
を有し、
前記正極12または前記負極11が前記セパレータ13に収納されている電池。
融点またはガラス転移温度が200℃以上の樹脂を含有する1枚または2枚の多孔質シートであって、二つ折りにされることによって互いに対向する第1の部分131および第2の部分132を構成する1枚の前記多孔質シート、または重ね合わせられることによって互いに対向する第1の部分131および第2の部分132を構成する2枚の前記多孔質シートを用意する工程と、
融点またはガラス転移温度が200℃以上の樹脂を溶解または膨潤させることのできる溶媒を含む接合剤を用いて、前記電池の正極12または負極11を収納可能とする筒状体が形成されるように、前記第1の部分131と前記第2の部分132とを一体化する接合部133を、前記第1の部分131と前記第2の部分132とに跨って存在する部分を有して形成する工程と、
を有するセパレータの製造方法。
前記第1の部分131と前記第2の部分132とを互いに重ね合わせる工程と、
前記多孔質シートが含有する前記樹脂を溶解または膨潤させることのできる溶媒を前記接合剤として、前記第1の部分131および前記第2の部分132の少なくとも一方の前接合部133となる領域に塗布する工程と、
前記第1の部分131と前記第2の部分132とが互いに重ね合わせられ、かつ、前記接合剤が塗布された後、前記溶媒を除去する工程と、
を有する、[11]に記載のセパレータの製造方法。
前記接合剤として、融点またはガラス転移温度が200℃の樹脂を溶媒で溶解した溶液を得る工程と、
前記第1の部分131と前記第2の部分132とを互いに重ね合わせる工程と、
前記接合剤を、前記第1の部分131および前記第2の部分132の少なくとも一方の前記接合部133となる領域に塗布する工程と、
前記第1の部分131と前記第2の部分132とが互いに重ね合わせられ、かつ、前記接合剤が塗布された後、前記接合剤から前記溶媒を除去する工程と、
を有する、[11]に記載のセパレータの製造方法。
前記第1の部分131と前記第2の部分132との間に前記正極12または前記負極11を配置する工程と、
融点またはガラス転移温度が200℃以上の樹脂を溶解または膨潤させることのできる溶媒を含む接合剤を用いて、前記正極12または前記負極11を収納可能とする筒状体が形成されるように、前記第1の部分131と前記第2の部分132とを一体化する接合部133を、前記第1の部分131と前記第2の部分132とに跨って存在する部分を有して形成する工程と、
前記正極12または前記負極11が前記第1の部分131と前記第2の部分132との間に配置され、かつ、前記第1の部分131と前記第2の部分132とで前記筒状体が形成された後、前記正極12と前記負極11とを積層することによって電極積層体10を得る工程と、
前記電極積層体10を電解液とともに外装体内に封入する工程と、
を有する電池の製造方法。
10 電極素子
11 負極
12 正極
13 セパレータ
21、22 外装材
31 負極端子
32 正極端子
Claims (16)
- 正極と負極とを対向配置させた電池用のセパレータであって、
互いに対向配置された第1の部分および第2の部分を有する、融点またはガラス転移温度が200℃以上の樹脂を含有する、二つ折りにされた1枚の多孔質シートまたは重ね合
わせられた2枚の多孔質シートを有し、
前記第1の部分と前記第2の部分とに跨って存在する部分を有する接合部によって、前記多孔質シートが、前記電池の正極または負極を収納可能とする筒状に形成され、
前記接合部では、融点またはガラス転移温度が200℃以上であり、かつ、前記多孔質シートが含有する樹脂と異なる樹脂からなるアンカーによって前記第1の部分と前記第2の部分とが一体化されているセパレータ。 - 前記接合部では、前記第1の部分と前記第2の部分とを跨いで前記第1の部分の空隙と
前記第2の部分の空隙を充填する前記アンカーによって前記第1の部分と前記第2の部分とが一体化されている請求項1に
記載のセパレータ。 - 前記アンカーはアラミド樹脂からなる請求項1または2に記載のセパレータ。
- 前記多孔質シートはポリイミド微多孔膜である請求項3に記載のセパレータ。
- 前記多孔質シートは、一端が開口し他端が閉塞した袋状の形態に形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載のセパレータ。
- 対向配置された正極および負極と、
請求項1から5のいずれか一項に記載のセパレータと、
を有し、
前記正極または前記負極が前記セパレータに収納されている電池。 - 正極と負極とを対向配置させた電池用のセパレータの製造方法であって、
融点またはガラス転移温度が200℃以上の樹脂を含有する1枚または2枚の多孔質シートであって、二つ折りにされることによって互いに対向する第1の部分および第2の部
分を構成する1枚の多孔質シート、または重ね合わせられることによって互いに対向する
第1の部分および第2の部分を構成する2枚の多孔質シートを用意する工程と、
前記多孔質シートに、接合剤を用いて、前記電池の正極または負極を収納可能とする筒状体が形成されるように、前記第1の部分と前記第2の部分とを一体化する接合部を、前記第1の部分と前記第2の部分とに跨って存在するアンカーを有して形成する工程と、
を有し、
前記接合部を形成する工程は、
前記接合剤として、融点またはガラス転移温度が200℃以上であり、かつ、前記多孔質シートが含有する樹脂と異なる樹脂を、前記多孔質シートが含有する樹脂を溶解または膨潤させることはできない溶媒で溶解した溶液を得る工程と、
前記第1の部分と前記第2の部分とを互いに重ね合わせる工程と、
前記接合剤を、前記第1の部分および前記第2の部分の少なくとも一方の前記接合部となる領域に塗布する工程と、
前記第1の部分と前記第2の部分とが互いに重ね合わせられ、かつ、前記接合剤が塗布された後、前記接合剤から前記溶媒を除去する工程と、
を有するセパレータの製造方法。 - 前記アンカーは、前記第1の部分と前記第2の部分とを跨いで前記第1の部分の空隙と前記第2の部分の空隙を充填する請求項7に
記載のセパレータの製造方法。 - 前記接合剤が含有する樹脂はアラミド樹脂である請求項7または8に記載のセパレータの製造方法。
- 前記多孔質シートはポリイミド微多孔膜である請求項9に記載のセパレータの製造方法。
- 前記接合部を形成する工程は、前記多孔質シートを、一端が開口し他端が閉塞した袋状の形態とすることを含む請求項7から10のいずれか一項に記載のセパレータの製造方法。
- 融点またはガラス転移温度が200℃以上の樹脂を含有する多孔質シートであって、二つ折りにされることによって互いに対向する第1の部分および第2の部分を構成する1枚の多孔質シート、または重ね合わせられることによって互いに対向する第1の部分および第2の部分を構成する2枚の多孔質シート、正極および負極を用意する工程と、
前記第1の部分と前記第2の部分との間に前記正極または前記負極を配置する工程と、
前記多孔質シートに、接合剤を用いて、前記正極または前記負極を収納可能とする筒状体が形成されるように、前記第1の部分と前記第2の部分とを一体化する接合部を、前記第1の部分と前記第2の部分とに跨って存在するアンカーを有して形成する工程と、
前記正極または前記負極が前記第1の部分と前記第2の部分との間に配置され、かつ、前記第1の部分と前記第2の部分とで前記筒状体が形成された後、前記正極と前記負極とを積層することによって電極積層体を得る工程と、
前記電極積層体を電解液とともに外装体内に封入する工程と、
を有し、
前記接合部を形成する工程は、
前記接合剤として、融点またはガラス転移温度が200℃以上であり、かつ、前記多孔質シートが含有する樹脂と異なる樹脂を、前記多孔質シートが含有する樹脂を溶解または膨潤させることはできない溶媒で溶解した
溶液を得る工程と、
前記第1の部分と前記第2の部分とを互いに重ね合わせる工程と、
前記接合剤を、前記第1の部分および前記第2の部分の少なくとも一方の前記接合部となる領域に塗布する工程と、
前記第1の部分と前記第2の部分とが互いに重ね合わせられ、かつ、前記接合剤が塗布された後、前記接合剤から前記溶媒を除去する工程と、
を有する電池の製造方法。 - 前記アンカーは、前記第1の部分と前記第2の部分とを跨いで前記第1の部分の空隙と前記第2の部分の空隙を充填する請求項12に記載の電池の製造方法。
- 前記接合剤が含有する樹脂はアラミド樹脂である請求項12または13に記載の電池の製造方法。
- 前記多孔質シートはポリイミド微多孔膜である請求項14に記載の電池の製造方法。
- 前記接合部を形成する工程は、前記多孔質シートを、一端が開口し他端が閉塞した袋状の形態とすることを含む請求項12から15のいずれか一項に記載の電池の製造方法。
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