JP6637563B1 - 医療機関受付システムおよび医療機関受付方法 - Google Patents

Abstract

【課題】順番管理システムとレセプトデータや電子カルテを管理するシステムを連携し、利便性を向上させると共に、データを有効活用する。【解決手段】医療機関において、受診する患者の受付を管理する医療機関受付システムであって、受診に必要な受付情報の入力を受ける受付端末と、受付端末から受付情報を受信し、受付リストに当該患者の受付情報を登録する順番管理サーバと、電子カルテを管理する電子カルテ管理サーバと、医療機関における診療報酬明細書を作成する診療報酬明細作成サーバを備え、順番管理サーバは、受付情報を電子カルテ管理サーバおよび診療報酬明細作成サーバに送信する受付情報送信部を備え、電子カルテ管理サーバは、受付情報に基づいて、当該患者の電子カルテのステータスを受付済であることを示すステータスに更新し、診療報酬明細作成サーバは、受付情報に基づいて、新規の診療報酬明細データを生成する。【選択図】図３

Description

本発明は、医療機関受付システムおよび医療機関受付方法に関する。

近年、医療機関においては、患者の受付から、診察、会計までの一連の業務を管理するシステムが利用されている。

例えば、特許文献１には、受付時に、診察券や保険証の情報に基づいてカルテデータを作成し、患者の問診結果や基礎データの測定結果を取得し、診療の順番を決定するシステムが記載されている。また、カルテデータに記録された診療結果に基づいて、診療費を計算し、精算処理を行うことが記載されている。

特開２００４−３４８２１４号公報

多くの医療機関においては、患者の受付と診察の順番待ちを、システムを利用して管理している。しかし、従来は、このような順番管理システムの機能と、レセプトデータや電子カルテを管理するシステムとの連携が実現されていなかった。

本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、順番管理システムとレセプトデータや電子カルテを管理するシステムを連携し、利便性を向上させると共に、データを有効活用することを目的の一つとする。

本発明の一実施形態に係る医療機関受付システムは、医療機関において、受診する患者の受付を管理する医療機関受付システムであって、
受診に必要な受付情報の入力を受ける受付端末と、
前記受付端末から前記受付情報を受信し、受付リストに当該患者の受付情報を登録する順番管理サーバと、
電子カルテを管理する電子カルテ管理サーバと、
医療機関における診療報酬明細書を作成する診療報酬明細作成サーバを備え、
前記順番管理サーバは、
前記受付情報を前記電子カルテ管理サーバおよび前記診療報酬明細作成サーバに送信する受付情報送信部を備え、
前記電子カルテ管理サーバは、前記受付情報に基づいて、当該患者の電子カルテのステータスを受付済であることを示すステータスに更新し、
前記診療報酬明細作成サーバは、前記受付情報に基づいて、新規の診療報酬明細データを生成するものである。

また、前記順番管理サーバは、
前記受付リストのステータスが診察室へ案内したことを示すステータスに更新された患者の情報を、前記電子カルテ管理サーバに送信するステータス更新情報送信部を備え、
前記電子カルテ管理サーバは、当該患者の電子カルテのステータスを診察中であることを示すステータスに更新するようにしてもよい。

また、会員のサービス利用履歴を管理する会員情報管理サーバを備え、
前記順番管理サーバは、
前記受付情報に、患者の保持する会員ＩＤが含まれている場合には、前記会員情報管理サーバから当該会員ＩＤに紐づく前記サービス利用履歴の情報を取得する会員情報取得部と、
取得した前記サービス利用履歴の情報を、診察を行う医師の閲覧する端末に表示する会員情報表示部と、を備えるようにしてもよい。

また、前記順番管理サーバは、
前記診療報酬明細作成サーバから取得した患者の診療報酬明細データと、前記会員情報管理サーバから取得した当該患者の前記会員ＩＤに紐づく前記サービス利用履歴の情報に基づいて、当該患者に対する診断を支援する情報を提示する診断支援情報提示部を備えるようにしてもよい。

また、前記順番管理サーバは、
前記診療報酬明細作成サーバから取得した診療報酬明細データに基づいて、流行している病気を分析し、待合室に設置されているディスプレイに流行している病気の情報を表示する情報提供部を備えるようにしてもよい。

本発明によれば、順番管理システムとレセプトデータや電子カルテを管理するシステムを連携し、利便性を向上させると共に、データを有効活用することができる。

本発明の実施形態に係る医療機関受付システム１０００の概略構成を示す図。 受付端末２００の主要構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る医療機関受付システム１０００における受付処理のフローチャート。 本発明の実施形態に係る医療機関受付システム１０００におけるステータス更新処理のフローチャート。

以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

図１は、本実施形態に係る医療機関受付システム１０００の概略構成を示す図である。図１に示すように、医療機関受付システム１０００は、管理センター等に設置された順番管理サーバ（医療機関受付装置）１００と、医療機関（施設）の入口付近などに設置された受付端末２００、電子カルテ管理サーバ３００、診療報酬明細（レセプト）作成サーバ４００、診察室端末５００、待合室ディスプレイ６００、会員情報管理サーバ７００を含んでいる。順番管理サーバ１００は、電子カルテ管理サーバ３００、診療報酬明細作成サーバ４００、診察室端末５００、待合室ディスプレイ６００、および会員情報管理サーバ７００と通信ネットワークＮを介して接続されている。

順番管理サーバ１００は、受付端末２００を介して登録される患者の受付情報を施設毎に管理する。図１の例では、１つの施設の受付端末２００のみが図示されているが、順番管理サーバ１００は、実際には複数の施設に設置されている受付端末２００と通信ネットワークＮで接続され、各施設の受付情報を管理している。順番管理サーバ１００は、汎用的なコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現する。順番管理サーバ１００を構成するコンピュータは、必ずしも１台である必要はなく、通信ネットワークＮ上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。

順番管理サーバ１００は、各施設の受付端末２００を管理するための管理データベース１１０と、プロセッサ（受付情報送信部、ステータス更新情報送信部、会員情報取得部、会員情報表示部、診断支援情報提示部、情報提供部）１２０を備えている。管理データベース１１０は、クライアント管理テーブルＴＡ１と、ステータス管理テーブルＴＡ２を備えている。

クライアント管理テーブルＴＡ１には、施設毎に、受付端末２００に対して付与されている固有のＩＤとパスコード（アカウント）が登録されている。例えば、「医療機関Ａ」のレコードとして、「ＩＤ：Ａ１・・・」、「パスコード：ＡＡ２・・・」等が設定されている。これらの情報は、例えば、システム導入の際に各施設の管理者等によって設定される。なお、１施設で複数の受付端末２００を利用する場合には、同一のＩＤとパスコードを利用してもよいし、複数のＩＤとパスワードを使い分けるようにしてもよい。

ステータス管理テーブルＴＡ２には、各施設での受付リストが登録されている。受付リストには、例えば、診察の順番待ちをしている各患者についての、診察券番号、保険証番号、診察を受ける診療科、順番待ちの状況を表すステータス情報、受付時に登録された症状に関する情報、緊急性、感染症疑い等が含まれる。例えば、受付リストの１レコードには、受付番号「１」、受付時刻「１３：０３」、診察券番号「A1001」、保険証番号「123456」、診療科「内科」、ステータス「呼出中」等の情報が含まれている。その他、受付時に測定または申告した体温等の症状に関する情報や、氏名、連絡先メールアドレス、電話番号などが含まれていてもよい。また、会員情報管理サーバ７００で管理されている会員ＩＤの情報が含まれていてもよい。

診療科は、受付登録時に選択される情報であり、患者自身が選択してもよいし、問診情報や測定情報などから自動的に決定するようにしてもよい。

ステータスには、順番到来前の状態である「待ち中」、順番が来たことを知らせた状態である「呼出中」、順番が来た患者を実際に診察室に案内した状態である「案内済」、診察が終了し、会計待ちの状態である「対応完了」さらに順番待ちをキャンセルした状態である「取消済」等が含まれる。ステータスとしてどのような項目を設定するかは各施設の管理者等が適宜設定し、変更も可能となっている。

なお、受付リストに含める情報や設定方法は、各施設の管理者等が適宜設定し、変更することもできる。受付リストのレコードの内容は、受付端末２００から送信される受付リストへの新規登録情報、またはステータスの更新情報（詳細は後述）に基づいて更新される。

プロセッサ１２０は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット（ＣＰＵなど）および各種レジスタから構成され、ＲＯＭ等の記憶手段に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理サーバ１００の各部を中枢的に制御する。また、プロセッサ１２０は、受付端末２００と連携して受付情報を管理するためのコンピュータプログラム（順番管理アプリケーション）も実行する。

通信ネットワークＮは、順番管理サーバ１００と、受付端末２００および診療情報管理サーバ３００との間などで、相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークＮは、例えば、インターネット、ＬＡＮ、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース（登録商標）、ＷｉＦｉ（Wireless Fidelity）、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。

受付端末２００は、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、ノートＰＣ、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末（ＰＤＡ）など、通信ネットワークＮを介して順番管理サーバ１００とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。なお、受付端末２００は、１施設で複数台利用することもできる。

図２は、受付端末２００の主要構成を示すブロック図である。受付端末２００は、プロセッサ２１０と、入力装置２１５と、表示装置２１６と、通信インタフェース２２０と、記憶資源２３０を備える。受付端末２００は、患者や従業者が直接タッチパネルなどの入力装置２１５を操作することで、受付リストへの登録やレコードの更新等の入力を受け付ける。

プロセッサ２１０は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット（ＣＰＵなど）および各種レジスタから構成され、記憶資源２３０に格納されている各種プログラムを実行することで受付端末２００の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。

入力装置２１５は、順番待ちリストへの受付や順番待ちリストからの消込み等の入力を受け付けるための各種操作ボタンやタッチパネル２１５ａを備えている。

表示装置２１６は、順番待ちリストや、受付画面やステータス管理画面を表示するための装置であり、例えば液晶ディスプレイにより構成される。

通信インタフェース２２０は、通信ネットワークＮに接続し、通信ネットワークＮを介して他の装置と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース２２０は、例えば、ＩＳＤＮモデム、ＡＤＳＬモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。

記憶資源２３０は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ（ＲＯＭ、ＲＡＭなど）等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶資源２３０は、複数の物理デバイスを１つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、１つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。

記憶資源２３０には、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース２２０を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。また、記憶資源２３０には、これら各種プログラムや各種データのほか、プロセッサ２１０が実行することにより、順番管理サーバ１００と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム（順番管理アプリケーション）ＡＰ１が記憶されている。

電子カルテ管理サーバ３００は、医療機関における電子カルテを管理するサーバである。電子カルテ管理サーバ３００は、汎用的なコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。電子カルテ管理サーバ３００は、プロセッサ３１０と、通信インタフェース３２０と、記憶資源３３０とを備える。

診療報酬明細作成サーバ４００は、医療機関における診療報酬明細書（レセプト）を作成するサーバである。診療報酬明細作成サーバ４００は、汎用的なコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。診療報酬明細作成サーバ４００は、プロセッサ４１０と、通信インタフェース４２０と、記憶資源４３０とを備える。

診察室端末５００は、診察を行う医師等が、患者の電子カルテの情報や受付時に登録された問診情報等を閲覧すると共に、電子カルテの情報の更新を行うための端末である。診察室端末５００は、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、ノートＰＣなど、通信ネットワークＮを介して順番管理サーバ１００とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。

待合室ディスプレイ６００は、順番管理サーバ１００と通信ネットワークＮを介して接続され、順番管理サーバ１００が生成した患者向けの情報を表示するディスプレイである。

会員情報管理サーバ７００は、登録する会員の情報を管理し、会員にサービスを提供するサーバである。会員情報管理サーバ７００は、汎用的なコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。会員情報管理サーバ７００は、会員情報を管理するための管理データベース７１０と、プロセッサ７２０を備えている。管理データベース７１０は、会員情報管理テーブルＴＡ３を備えている。会員情報管理テーブルＴＡ３には、会員ＩＤに対応づけて、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日等の属性情報の他、加盟する施設（レストラン、医療機関、銀行、旅行代理店、デパート、アミューズメント施設等）でのサービス利用履歴や商品購入履歴などが登録されている。具体的には、旅行代理店を介して利用したツアーなどの情報や、利用した飲食店の情報などが含まれる。

（受付データの生成）
次に、本実施形態による医療機関受付システム１０００の受付処理について、図３のフローチャートを用いて説明する。

受付端末２００の表示装置２１６には、各診療科の診察の順番待ちをしている患者の人数や待ち時間の情報などが表示されている。これらの情報は、順番管理サーバ１００から定期的に取得して更新される。

受付をしようとする患者が、表示装置２１６にタッチするなどの操作を行うと、受付端末２００は、受付をするための受付画面を表示装置２１６に表示する（ステップＳ１０１）。受付画面には、診察券や保険証をカード読み取り装置（図示せず）へ挿入するように促すメッセージ等が表示される。また、問診項目と、問診項目への回答を促すメッセージが表示される。さらに、その他の必要事項（呼出の希望の有無、呼出時の連絡先の電話番号またはメールアドレス等）の入力を促すメッセージが表示される。また、患者が会員情報管理サーバ７００で管理されている会員ＩＤを所持している場合には、会員ＩＤを入力するよう促すメッセージが表示される。

受付端末２００は、カード読み取り装置を介して診察券番号や保険証番号等の情報を取得する。また、受付端末２００は、患者がタッチパネル２１５ａ等を介して入力した問診項目への回答やその他の必要事項の情報を取得する。（ステップＳ１０２）。なお、診察券番号や保険証番号は、表面に記載された番号を画像読み取りによって解読したり、ＩＣチップに記録されたデータを読み取ることによって取得してもよい。また、患者が直接番号を入力するようにしてもよい。

受付端末２００は、受付に必要な情報の取得が完了すると（ステップＳ１０３：ＹＥＳ）、取得した情報を順番管理サーバ１００に送信する（ステップＳ１０４）。また、受付端末２００は、表示装置２１６に受付完了画面を表示する（ステップＳ１０５）。受付完了画面には、受付番号（待ち番号）や、現時点での待ち時間、順番券を受け取るよう促すメッセージ等が表示される。患者は、受付端末２００に接続されたプリンタから印刷される順番券を受け取ることができる。順番券には、受付番号と対応付けられた二次元コードが印刷されており、患者が自身の携帯端末を利用して順番券に印刷された二次元コードを読み取ることで、携帯端末に、現在の順番待ち状況（現状の待ち組数や予想待ち時間など）が表示される。また、患者が、二次元コードを読み込むことによって表示される案内にしたがって電話番号やメールアドレスを入力することにより、診察の順番が到来した際に電話またはメールによるメッセージを受信したり、順番が近づいたときにリマインドメッセージを受信したりすることができる。

順番管理サーバ１００は、受信した新規の受付情報に基づいて、受付リストに新規のレコードを追加し、ステータス管理テーブルＴＡ２を更新する（ステップＳ１０６）。例えば、新規のレコードとして、受付番号「１」、受付時刻「１３：０３」、診察券番号「A1001」、保険証番号「123456」、診療科「内科」、ステータス「待ち中」、体温「38.2度」、会員ＩＤ「M001」といったレコードが登録される。

また、順番管理サーバ１００は、新規の受付情報を電子カルテ管理サーバ３００および診療報酬明細作成サーバ４００に送信する（ステップＳ１０７）。

電子カルテ管理サーバ３００は、受信した新規の受付情報に含まれる診察券番号または保険証番号を用いて当該患者電子カルテを特定し、電子カルテのステータスを「受付」（または「診察待ち」）にする（ステップＳ１０８）。

また、診療報酬明細作成サーバ４００は、受信した新規の受付情報に含まれる診察券番号と保険証番号を用いて、新規のレセプトデータを生成する（ステップＳ１０９）。

（受付リストの更新）
次に、本実施形態による医療機関受付システム１０００のステータス更新処理について、図４のフローチャートを用いて説明する。

受付リストに登録された各レコードの内容は、施設の従業者（医師、看護師、医療事務担当者等）が受付端末２００を用いて「取消」、「変更」、「呼出」、「案内」、「完了」等の操作を行った際に更新される。「取消」は、順番待ちをキャンセルすることを意味し、「変更」は、いったん入力された順番待ちの内容を変更することを意味する。また、「呼出」は、順番が来た患者を口頭で呼び出したり、電話や呼出メールなどで知らせた状態であることを意味し、「案内」は、順番が来た患者を実際に診察室へ案内した状態であることを意味する。「完了」は、診察が終了し、患者が会計待ちであることを意味する。

従業者は、受付端末２００に表示された受付リストの中から、ステータス更新対象の患者のレコードを選択し、選択したレコードに対してステータスの更新操作を行う（ステップＳ２０１）。具体的には、例えば、対象のレコードの行をスワイプすると、「取消」、「変更」、「呼出」、「案内」、「完了」それぞれの更新操作を行うためのボタンが表示され、従業者がいずれかのボタンをタップする。

受付端末２００は、更新対象のレコードを特定する情報（例えば受付番号「１」）と更新操作の情報（例えば「案内」）を、順番管理サーバ１００に送信する（ステップＳ２０２）。

順番管理サーバ１００は、受信した情報に基づき、当該施設の受付リストを更新する（ステップＳ２０３）。例えば、受付番号「１」に対して「案内」操作を行った場合には、受付番号「１」のレコードのステータスが「案内済」に更新される。

また、順番管理サーバ１００は、ステータスを更新した患者を特定する情報（診察券番号または保険証番号）と、更新後のステータス（例えば、「案内済」）を電子カルテ管理サーバ３００に送信する（ステップＳ２０４）。

電子カルテ管理サーバ３００は、受信したステータス更新情報に基づいて、対応する患者の電子カルテのステータスを更新する（ステップＳ２０５）。例えば、「案内済」のステータスに更新された場合には、電子カルテのステータスを「診察中」に更新し、「対応完了」のステータスに更新された場合には、電子カルテのステータスを「会計待ち」に更新する。

（診察室端末５００への情報提供）
診察室端末５００には、診察中の患者の電子カルテの情報や、受付時に登録された問診情報が表示される。さらに、受付リストのデータに、会員ＩＤが登録されている場合には、順番管理サーバ１００は、会員情報管理サーバ７００に問い合わせ、会員情報管理テーブルＴＡ３に登録されている当該会員の情報を取得する。

順番管理サーバ１００は、取得した会員情報に基づいて、診療に役立つ情報、例えば、最近の海外渡航に関する情報（時期、渡航先）や、外食の頻度（レストランを利用する頻度）などの情報を取得し、診察室端末５００に表示する。

（診療報酬明細作成サーバ４００との連携）
順番管理サーバ１００は、診療報酬明細作成サーバ４００から取得した患者の診療報酬データと、会員情報管理サーバ７００から取得した当該患者の会員ＩＤに紐づく会員情報に基づいて、診断の支援を行う。具体的には、診療報酬データから当該患者の疾患の傾向についての情報を抽出し、会員情報から当該患者の嗜好や生活習慣（外食の頻度、旅行先）の情報を抽出し、これらの情報に基づいて的確な診断やアドバイスを行う支援を行う。例えば、最近の旅行先の情報に基づいて、現地で流行している伝染病の情報などを提示するようにしてもよい。また、外食の頻度が高い患者には、食習慣の改善のアドバイスを行うようにしてもよい。なお、人工知能を利用して、患者のデータから、疑われる疾患や必要なアドバイスを導き出すようにしてもよい。なお、導き出した情報は、診察室端末５００に表示するようにしてもよいし、患者の所持する携帯端末などのメールアドレス宛に送信してもよい。

（待合室ディスプレイ６００への情報表示）
順番管理サーバ１００は、診療報酬明細作成サーバ４００から取得した診療報酬データに基づいて、現在流行している病気を分析し、待合室ディスプレイ６００に注意喚起のための情報を表示するようにしてもよい。例えば、インフルエンザの検査関する診療報酬データが多く作成されている場合には、待合室ディスプレイ６００に「インフルエンザが流行しています」の注意情報を表示し、主な症状や注意点等の情報も併せて表示する。

以上のように、本実施形態によれば、順番管理サーバ１００が受付情報を取得したタイミングで、電子カルテ管理サーバ３００や診療報酬明細作成サーバ４００にも受付情報を通知し、電子カルテ管理サーバ３００や診療報酬明細作成サーバ４００においても、それぞれ受付時の処理を行うようにした。これにより、順番管理サーバ１００と連動してそれぞれのサーバにおける受付時の処理が実行されるので、従業員等が個々のサーバに対して操作を行う必要がなく利便性が向上する。また、データの入力漏れや誤入力等も防ぐことができる。

また、順番管理サーバ１００が管理する受付リストにおいて、患者のステータスが更新されたタイミングで、電子カルテ管理サーバ３００にもステータスの更新を通知するようにした。これにより、診察が開始したタイミングや診察が終了したタイミングを一括して管理できるので、システム操作の手間を軽減し、更新漏れや誤入力等も防ぐことができる。

また、診療報酬明細作成サーバ４００から取得したレセプトデータや、さらには会員情報管理サーバ７００から取得した患者の情報を利用して、診断の支援やアドバイスも行うようにしたので、複数のサーバで管理する情報を有効活用することができる。

また、診療報酬明細作成サーバ４００から取得したレセプトデータを利用して、現在流行っている病気を分析し、待合室のディスプレイを介して情報提供するようにしたので、医療機関では必ず保持されているレセプトデータを有効活用することができる。

なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。

１０００…医療機関受付システム
１００…順番管理サーバ
１１０…管理データベース
１２０…プロセッサ
２００…受付端末
２１０…プロセッサ
２１５…入力装置
２１５ａ…タッチパネル
２１６…表示装置
２２０…通信インタフェース
２３０…記憶資源
３００…電子カルテ管理サーバ
３１０…プロセッサ
３２０…通信インタフェース
３３０…記憶資源
４００…診療報酬明細作成サーバ
４１０…プロセッサ
４２０…通信インタフェース
４３０…記憶資源
５００…診察室端末
６００…待合室ディスプレイ
７００…会員情報管理サーバ
７１０…管理データベース
７２０…プロセッサ
ＴＡ１…クライアント管理テーブル
ＴＡ２…ステータス管理テーブル
ＴＡ３…会員情報管理テーブル
Ｎ…通信ネットワーク
ＡＰ１…順番管理アプリケーション

Claims (5)

1. 医療機関において、受診する患者の受付を管理する医療機関受付システムであって、
   受診に必要な受付情報の入力を受ける受付端末と、
   前記受付端末から前記受付情報を受信し、受付リストに当該患者の受付情報を登録する順番管理サーバと、
   電子カルテを管理する電子カルテ管理サーバと、
   医療機関における診療報酬明細書を作成する診療報酬明細作成サーバと、
   会員のサービス利用履歴を管理する会員情報管理サーバを備え、
   前記順番管理サーバは、
   前記受付情報を前記電子カルテ管理サーバおよび前記診療報酬明細作成サーバに送信する受付情報送信部と、
   前記受付情報に、患者の保持する会員ＩＤが含まれている場合には、前記会員情報管理サーバから当該会員ＩＤに紐づく前記サービス利用履歴の情報を取得する会員情報取得部と、
   取得した前記サービス利用履歴の情報を、診察を行う医師の閲覧する端末に表示する会員情報表示部と、を備え、
   前記電子カルテ管理サーバは、前記受付情報に基づいて、当該患者の電子カルテのステータスを受付済であることを示すステータスに更新し、
   前記診療報酬明細作成サーバは、前記受付情報に基づいて、新規の診療報酬明細データを生成する、医療機関受付システム。
2. 前記順番管理サーバは、
   前記受付リストのステータスが診察室へ案内したことを示すステータスに更新された患者の情報を、前記電子カルテ管理サーバに送信するステータス更新情報送信部を備え、
   前記電子カルテ管理サーバは、当該患者の電子カルテのステータスを診察中であることを示すステータスに更新する、請求項１に記載の医療機関受付システム。
3. 前記順番管理サーバは、
   前記診療報酬明細作成サーバから取得した患者の診療報酬明細データと、前記会員情報管理サーバから取得した当該患者の前記会員ＩＤに紐づく前記サービス利用履歴の情報に基づいて、当該患者に対する診断を支援する情報を提示する診断支援情報提示部を備えた、請求項１または２に記載の医療機関受付システム。
4. 前記順番管理サーバは、
   前記診療報酬明細作成サーバから取得した診療報酬明細データに基づいて、流行している病気を分析し、待合室に設置されているディスプレイに流行している病気の情報を表示する情報提供部を備えた、請求項１から３のいずれか１項に記載の医療機関受付システム。
5. コンピュータによって、医療機関において、受診する患者の受付を管理する医療機関受付方法であって、
   前記コンピュータが、受診に必要な受付情報の入力を受ける工程と、
   前記コンピュータが、当該患者の受付情報を受付リストに登録する工程と、
   前記コンピュータが、前記受付情報に基づいて、当該患者の電子カルテのステータスを受付済であることを示すステータスに更新する工程と、
   前記コンピュータが、前記受付情報に基づいて、新規の診療報酬明細データを生成する工程と、
   前記コンピュータが、前記受付情報に、患者の保持する会員ＩＤが含まれている場合には、会員情報管理サーバから当該会員ＩＤに紐づく前記サービス利用履歴の情報を取得する工程と、
   前記コンピュータが、取得した前記サービス利用履歴の情報を、診察を行う医師の閲覧する端末に表示する工程と、を含む医療機関受付方法。

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