JP6636291B2 - 空気浄化装置 - Google Patents
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Description
前記構成において、前記土壌層の上方を覆い一部分に人が腰かけることが可能な座面を有するカバー部材が設けられた形態であっても良い。この形態であると、空気浄化装置を、ベンチとして室内や屋外で用いることができる。
前記構成において、前記土壌層の空気を吸い込む面または空気を吐き出す面に植物が植えられても良い。この場合、緑化による視覚的な癒し効果が得られる。
いずれの場合も、通過する空気を光触媒に接触させて空気中の臭い成分を分解する作用が得られる。
活性炭は、臭い成分を吸着する作用が大きい。活性炭を粒状とすることで、通気を損なわず、かつ通気によって活性炭が飛ばされることを防止できる。
いずれであっても、同じように臭い成分を分解する効果が得られる。
この形態であると、空気浄化装置を、喫煙室等の空気浄化が求められる空間の壁面に用いることができる。
この形態であると、複数の空気浄化ユニットをこの空気浄化装置が設置される空間の使用状況に合わせて任意に並べて配置することにより、空気浄化装置をパーティションとして用いることができる。
前記構成において、前記土壌層の上方を覆い一部分に人が腰かけることが可能な座面を有するカバー部材が設けられた場合は、空気浄化装置を、ベンチとして室内や屋外で用いることができる。
また、前記構成において、前記土壌層の空気を吸い込む面または空気を吐き出す面に植物が植えられる場合は、緑化による視覚的な癒し効果が得られる。
図1はこの空気浄化装置の斜視図、図2はその側面図である。なお、図1と図2とでは、空気浄化装置の構成要素の一部の配置が異なって表されている。この空気浄化緑化装置は壁面型であって、壁パネル状の土壌層収容枠体1と、この土壌層収容枠体1の背面側に土壌層収容枠体1と一体に設けられた上下の通気層形成枠体2,2と、これら土壌層収容枠体1および通気層形成枠体2,2に通気するための送風機3と、上下の通気層形成枠体2,2間、および下段の通気層形成枠体2と送風機3とを繋ぐダクト4,5とを備える。通気層形成枠体2、送風機3、およびダクト4,5で送風手段3Aを構成する。
送風手段3Aで通気することにより、空気浄化装置の正面側の汚れた空気が土壌層収容枠体1内に吸い込まれる。この汚れた空気が土壌層6を通り抜ける過程で、土壌層6に棲む微生物によって一酸化炭素、窒素酸化物等の有害成分が分解される。また、汚れた空気に含まれる臭い成分の多くが、土壌層6に含まれる活性炭等の多孔質物体に吸着される。土壌層6を通過した空気は、光触媒フィルター11を通る。その際、残りの臭い成分が光触媒フィルター11の光触媒によって分解される。このようにして浄化されたきれいな空気が、送風機3の吹出し口3bから吹き出される。
[有害成分を除去する効果の試験]
・参考例:0.2m3の箱の中で煙草1本を燃焼させて得られた煙草煙
・比較例1:活性炭を配合した土壌を詰めたカラム(長さ150mm)に、参考例の煙草煙を通したもの
・実施例:比較例1の土壌に通した煙草煙3リットルを、ブラックライト点灯下で光触媒2gと20分間反応させたもの
これらの参考例、比較例1、および実施例のそれぞれについて、アセトアルデヒド、アンモニア、酢酸の濃度を検知管で測定した。表1がその結果である。
上記参考例、比較例1、および実施例について、表2に示す6段階臭気強度表示法を用いた官能試験で臭いを評価した。併せて、下記の比較例2および比較例3についても、同様の官能試験で臭いを評価した。
・比較例2:参考例の煙草煙3リットルを、ブラックライト点灯下で光触媒2gと20分間反応させたもの
・比較例3:比較例2の光触媒反応後の煙草煙を、活性炭を配合した土壌を詰めたカラム(長さ150mm)に通したもの
・活性炭を配合した土壌に煙草煙を通すだけでは、臭いを解消できない。
・煙草煙を土壌に通して光触媒に反応させることで、臭気強度を0(無臭)にまで低減できる。
・煙草煙を光触媒に反応させた後、土壌を通した場合(比較例3)は、臭気強度1となり、0にはできない。
・つまり、煙草煙を効率良く浄化して無臭にするには、空気を土壌→光触媒の順に流すことが肝心であると結論される。
この空気浄化装置は、床面に設置され上下が開口した内側ケース13と、この内側ケース13の上側に被せられるカバー部材14とを有する。この例では、内側ケース13およびカバー部材14の平面形状は長方形であり、カバー部材14の一部分に人が腰かけることが可能な座面15を有する。
図11に示すように、この空気浄化装置は、縦長の空気浄化ユニット30が任意の設置ラインに沿って複数並べられ、全体でパーティションとして構成される。複数の空気浄化ユニット30が互いに隣接するように配置されていても良いが、図11のように隣合う空気浄化ユニット30間に空気浄化ユニット30以外の仕切り材31が介在していても良い。また、空気浄化ユニット30の設置ラインは、図12(A)のように曲線であっても良く、図12(B)のように直線であっても良い。
なお、土壌層6の上・中・下段の区分は説明の便宜上のものであり、実際に区分されている訳ではない。このため、土壌層6の上部に灌水を施すことで、土壌層6の下部まで水を行き渡らせることができる。
図18(A)では、2つの空気浄化ユニット30が共に同じ向きを向いており、図の下側の空気浄化ユニット30の土壌層6から空気を吸い込み、図の上側の空気浄化ユニット30の土壌層6から空気を吐き出す。この場合、図17の例と同様に、空気を吸い込む空間と吹き出す空間が同じでありながら、緑化面を広くとることができる。
図18(B)では、2つの空気浄化ユニット30が互いに逆を向いており、図の上側の空気浄化ユニット30の土壌層6から空気を吸い込み、図の下側の空気浄化ユニット30の土壌層6から空気を吐き出す。この場合、空気を吸い込む空間と吹き出す空間を異ならせることができる。
3A…送風手段
6…土壌層
7…植物
10…通気層
11…光触媒フィルター
12…紫外線灯
14…カバー部材
30…空気浄化ユニット
Claims (9)
- 臭い成分を吸着する多孔質物体を含み通気性を有する土壌層と、通過する空気を光触媒に接触させて空気中の臭い成分を分解する光触媒フィルターと、前記土壌層、前記光触媒フィルターの順に空気を通過させる送風手段とを備え、前記土壌層の上方を覆い一部分に人が腰かけることが可能な座面を有するカバー部材が設けられた空気浄化装置。
- 臭い成分を吸着する多孔質物体を含み通気性を有する土壌層と、通過する空気を光触媒に接触させて空気中の臭い成分を分解する光触媒フィルターと、前記土壌層、前記光触媒フィルターの順に空気を通過させる送風手段とを備え、前記土壌層の空気を吸い込む面または空気を吐き出す面に植物が植えられる空気浄化装置。
- 請求項1または請求項2に記載の空気浄化装置において、前記光触媒フィルターは、前記送風手段による通気方向と交差して前記光触媒が層状に配置されている空気浄化装置。
- 請求項1または請求項2に記載の空気浄化装置において、前記光触媒フィルターは、前記送風手段による通気経路中に前記光触媒が分散して配置されている空気浄化装置。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記多孔質物体が粒状の活性炭である空気浄化装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記土壌層の片面に隣接して前記送風手段の一部となる通気層が設けられ、この通気層に前記光触媒フィルターが設けられた空気浄化装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記土壌層の片面に隣接して前記送風手段の一部となる通気層が設けられ、前記土壌層における前記通気層と異なる面に前記光触媒フィルターが設けられた空気浄化装置。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記土壌層の空気を吸い込む面または空気を吐き出す面が壁面を成す空気浄化装置。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記土壌層と、前記光触媒フィルターと、前記送風手段とを有する空気浄化ユニットを複数備え、これら複数の空気浄化ユニットが並んで配置された空気浄化装置。
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