JP6515672B2 - 乾燥システム - Google Patents
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Description
図1は、自由水および結合水を説明するための図である。なお、図1中、褐炭に含まれている水の割合(褐炭の含水率)を横軸に示し、褐炭に接触させる水蒸気の温度(℃)を縦軸に示す。上述したように、褐炭等の被乾燥物は、自由水と結合水とを含んでいる。図1に示すように、常圧で100℃の水蒸気を褐炭に接触させて加熱した場合、褐炭の含水率が30%程度まで低下する。このように、褐炭に含まれる水のうち、100℃程度で気化する水が自由水である。一方、100℃を上回り200℃未満の水蒸気を褐炭に接触させて加熱した場合、褐炭の含水率が3%程度まで低下する。このように、褐炭に含まれる水のうち、100℃を上回り200℃未満で気化する水が結合水である。つまり、自由水は、結合水よりも、気化に要する熱エネルギー(気化熱、蒸発熱)が小さい。そこで、本実施形態では、まず、被乾燥物から自由水を気化させて除去し、続いて、自由水が除去された被乾燥物から結合水を気化させて除去する。ここで熱エネルギーは、被乾燥物に含まれる水を気化させるために必要なエネルギー(kJ/mol)である。
第1乾燥炉110は、第1収容部112と、第1流動化ガス供給部114と、第1伝熱部116とを含んで構成される。
第2乾燥炉120は、第2収容部122と、第2流動化ガス供給部124と、第2伝熱部126とを含んで構成される。
冷却部130は、第3収容部132と、冷却ガス供給部134とを含んで構成される。第3収容部132は、第2乾燥炉120によって結合水が除去された褐炭を収容する。冷却ガス供給部134は、第1流動化ガス供給部114、第2流動化ガス供給部124と同様に、風箱134aと、風箱134aに冷却ガス(例えば、空気)を送り込むブロワ134bとを含んで構成される。風箱134aは、第3収容部132の下方に設けられ、乾燥システム100を運転する際には、風箱134aを通じて第3収容部132の底面から当該第3収容部132内に冷却ガスが供給されることとなる。冷却部130を備える構成により、自由水および結合水が除去された褐炭を冷却(例えば、50℃程度)することができる。こうして冷却された褐炭は、後段の褐炭利用設備に送出されることとなる。
上述したように、第1乾燥炉110の第1収容部112には、第1流動化ガスとして水蒸気が導入されることになるが、第1収容部112に常温の褐炭が導入されると、常温の褐炭と水蒸気とが接触することで、水蒸気が凝縮して水になる場合がある。褐炭は、このような水(液体)によって凝集することがあり、凝集すると、塊状の凝集体(所謂アグロメ)となる。凝集体は、流動性が極めて低いため、第1収容部112内において凝集体が生じてしまうと、流動層の形成が困難となり、褐炭を正常に乾燥できなくなるおそれがある。そこで、本実施形態では、第1乾燥炉110に導入する前の褐炭を予熱する。
上述した第1の実施形態では、第2乾燥炉120の第2流動化ガス供給部124が第2流動化ガスとして結合水由来の水蒸気を直接供給して、褐炭の流動層を形成する構成を例に挙げて説明した。しかし、第2流動化ガス供給部は、第2流動化ガスとして、結合水由来の水蒸気を加熱したものを第2収容部122に供給してもよい。
上述した第1の実施形態では、第2乾燥炉120の第2流動化ガス供給部124が第2流動化ガスとして水蒸気を供給して、褐炭の流動層を形成する構成を例に挙げて説明した。しかし、第2流動化ガス供給部は、水蒸気以外の他のガスを第2流動化ガスとして第2収容部122に供給してもよい。
上述した第1の実施形態では、第2乾燥炉120の第2伝熱部126が、熱媒体として、スチームタービン140で生じたスチームを直接流通させる構成を例に挙げて説明した。しかし、第2伝熱部を流通する熱媒体は、スチームのみでなくてもよい。
110 第1乾燥炉
112 第1収容部
114 第1流動化ガス供給部
116 第1伝熱部
120 第2乾燥炉
122 第2収容部
124 第2流動化ガス供給部
126 第2伝熱部
140 スチームタービン
150 気液分離ユニット
200 乾燥システム
210 予熱ユニット
212 予熱部
214 上部伝熱部
216 下部伝熱部
300 乾燥システム
320 第2乾燥炉
324 第2流動化ガス供給部
324c 加熱部
400 乾燥システム
420 第2乾燥炉
424 第2流動化ガス供給部
500 乾燥システム
520 第2乾燥炉
526 第2伝熱部
Claims (10)
- 上部から下部へ向かって被乾燥物を移動させることで、該被乾燥物の移動層を形成する予熱部と、該予熱部内に配され、熱媒体が流通するとともに、流通過程において、該熱媒体が有する熱で該被乾燥物を加熱する上部伝熱部と、該予熱部内において該上部伝熱部より下方に配され、該上部伝熱部を流通する熱媒体より熱エネルギーが大きい熱媒体が流通するとともに、流通過程において、該熱媒体が有する熱で該被乾燥物を加熱する下部伝熱部と、を有する予熱ユニットと、
前記予熱ユニットによって予熱された前記被乾燥物に含まれる自由水を気化させて除去する第1乾燥炉と、
前記自由水が除去された被乾燥物が導入され、該被乾燥物に含まれる結合水を気化させて除去する第2乾燥炉と、
を備えたことを特徴とする乾燥システム。 - 前記第1乾燥炉は、
前記被乾燥物を収容する第1収容部と、
前記第1収容部の底面から第1流動化ガスを供給して、該第1収容部内において前記被乾燥物を流動させ流動層を形成する第1流動化ガス供給部と、
前記第1収容部内に配され、熱媒体が流通するとともに、流通過程において、該熱媒体が有する熱で該被乾燥物を加熱する第1伝熱部と、
を備え、
前記第2乾燥炉は、
前記第1乾燥炉において自由水が除去された被乾燥物を収容する第2収容部と、
前記第2収容部の底面から第2流動化ガスを供給して、該第2収容部内において前記被乾燥物を流動させ流動層を形成する第2流動化ガス供給部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の乾燥システム。 - 前記第1流動化ガス供給部は、前記第1流動化ガスとして、少なくとも、前記第1収容部において前記被乾燥物が加熱されて前記自由水が気化したことで生じる水蒸気を回収して供給することを特徴とする請求項2に記載の乾燥システム。
- 前記第1伝熱部を流通する熱媒体は、少なくとも、前記第1収容部において前記被乾燥物が加熱されて前記自由水が気化したことで生じる水蒸気であることを特徴とする請求項2または3に記載の乾燥システム。
- 前記第2流動化ガス供給部は、前記第2流動化ガスとして、少なくとも、前記第2収容部において前記被乾燥物が加熱されて前記結合水が気化したことで生じる水蒸気を回収して供給することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の乾燥システム。
- 前記第2流動化ガス供給部は、前記第2流動化ガスとして、燃焼排ガスを供給することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の乾燥システム。
- 前記第2乾燥炉は、前記第2収容部内に配され、熱媒体として、スチームタービンで生じたスチームが流通するとともに、流通過程において、該熱媒体が有する熱で該被乾燥物を加熱する第2伝熱部を備えたことを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の乾燥システム。
- 前記第2乾燥炉は、前記第2収容部内に配され、少なくともスチームタービンで生じたスチームが熱媒体として流通するとともに、流通過程において、該熱媒体が有する熱で該被乾燥物を加熱する第2伝熱部を備えたことを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の乾燥システム。
- 前記第2収容部において前記被乾燥物が加熱されて前記結合水が気化したことで生じる水蒸気を加熱する加熱部を備え、
前記第2流動化ガス供給部は、前記第2流動化ガスとして、前記加熱された水蒸気を供給することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の乾燥システム。 - 前記第1伝熱部から送出された熱媒体を気液分離する気液分離ユニットを備え、
前記上部伝熱部を流通する熱媒体は、前記気液分離ユニットで分離された液体状態の熱媒体であり、
前記下部伝熱部を流通する熱媒体は、前記気液分離ユニットで分離された気体状態の熱媒体であることを特徴とする請求項2から9のいずれか1項に記載の乾燥システム。
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JP2015097374A JP6515672B2 (ja) | 2015-05-12 | 2015-05-12 | 乾燥システム |
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JP2015097374A JP6515672B2 (ja) | 2015-05-12 | 2015-05-12 | 乾燥システム |
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JP2016211807A JP2016211807A (ja) | 2016-12-15 |
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Family Applications (1)
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JP2015097374A Active JP6515672B2 (ja) | 2015-05-12 | 2015-05-12 | 乾燥システム |
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