JP6573283B2 - 車体構造 - Google Patents
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Description
ここで、ガセットの中央部はバンパビームやエクステンションから比較的離れた位置に設けられている。そこで、ガセットの中央部に変形促進部を設けるようにした。よって、変形促進部の変形量を確保できる。これにより、ガセットに伝えられた衝撃荷重でガセットを好適に変形することができる。
このように、ガセットの外壁に変形促進部として屈曲部を設け、屈曲部をエクステンションに向けて(車幅方向外側へ)屈曲するようにした。よって、ガセットを屈曲部でエクステンション側に変形させることができる。これにより、エクステンションとガセットとの接合部を剥がれにくくできる。
また、ガセットの変形量が大きい場合には、ガセットをエクステンションに当接することができる。これにより、ガセットに比較的大きな衝撃荷重が入力した場合には、ガセットをエクステンション側に変形させた状態において衝撃荷重をエクステンションに効率よく伝達させることができる。
ここで、ガセットの中央部はバンパビームやエクステンションから比較的離れた位置に設けられている。そこで、ガセットの中央部に変形促進部を設けるようにした。よって、変形促進部の変形量を確保できる。これにより、ガセットに伝えられた衝撃荷重でガセットを好適に変形することができる。
このように、ガセットの外壁に変形促進部として屈曲部を設け、屈曲部をエクステンションに向けて(車幅方向外側へ)屈曲するようにした。よって、ガセットを屈曲部でエクステンション側に変形させることができる。これにより、エクステンションとガセットとの接合部を剥がれにくくできる。
また、ガセットの変形量が大きい場合には、ガセットをエクステンションに当接することができる。これにより、ガセットに比較的大きな衝撃荷重が入力した場合には、ガセットをエクステンション側に変形させた状態において衝撃荷重をエクステンションに効率よく伝達させることができる。
ここで、バンパビームに入力した衝撃荷重は、ガセットに車体前後方向の向きで伝達する。そこで、請求項3において、外壁および内壁に第1リブを接続し、第1リブを車体前後方向に延ばした。よって、バンパビームに入力した衝撃荷重を第1リブ(すなわち、ガセット)に効率よく伝達させることができる。
また、第1リブと内壁との接続点から第2リブを、エクステンションに向けて車幅方向外側へ延ばした。よって、第1リブに伝えられた荷重をエクステンションに効率よく伝達させることができる。
これにより、第1リブと第2リブとにより、ガセットを所望の位置において変形を促進させることができる。
また、第4リブはエクステンション側に配置されている。よって、エクステンションとガセットとの接続点付近において、ガセットの断面を第4リブで小さく仕切ることができる。
これにより、ガセットの断面を小さく仕切ることにより、ガセットの強度を向上させることができる。
そこで、請求項5において、サブビームの内部の第1仕切り壁を斜めに延ばした。よって、サブビームに入力した衝撃荷重で第1仕切り壁を良好に変形させることができる。これにより、サブビームに入力した衝撃荷重でサブビームを好適に潰すことがでる。すなわち、例えば衝突荷重が小さい場合は、衝突荷重をサブビームで吸収することができる。
これにより、リアフェンダをスティフナで補強できるため、後突によるリアフェンダの変形をスティフナで抑制できる。
以下、実施形態においては、車体構造として、例えば、車体10の後部を構成する車体後部構造12を例示するが、これに限らない。その他の例として、車体構造を、例えば、車体10の前部を構成する車体前部構造とすることも可能である。
なお、左スティフナ23と、右スティフナ23は無くても良い。
また、車体後部構造12の構成の容易化を図るために、左リアサイドフレーム14を「リアサイドフレーム14」、左エクステンション15を「エクステンション15」として説明する。左ガセット18を「ガセット18」として説明する。
リアピラー25は、ルーフレール31の後端部31aから車体後方へ向けて下り勾配でリアエンドパネル33まで延びている。リアピラー25にリアウインドガラス34が支持されている。また、リアピラー25の後部25aがトランクルーム35のトランク開口部36に沿って設けられている。具体的には、リアピラー25の後部25aは、トランク開口部36の周縁のうち、左縁36aに沿って設けられている。
リアフェンダ26は、リアピラー25の後部25a、スティフナ23およびリアサイドフレーム14を車体10の左側から覆う外装部材である。リアバンパフェース28は、バンパビーム16、サブビーム21、およびエクステンション15を車体10の後側から覆う外装部材である。
リアサイドフレーム14の後端部14aにリアエンドパネル33を介してエクステンション15が取り付けられている。換言すれば、リアサイドフレーム14の後端部14aからエクステンション15が車体後方へ向けて突出されている。同様に、右リアサイドフレーム14の後端部14aから右エクステンション15が車体後方へ向けて突出されている。
エクステンション15の後端部15aと右エクステンション15の後端部15aとにバンパビーム16が架け渡されている。
なお、エクステンション15は中空状でなくてもよく、内部に隔壁などを設けてもよい。
エクステンション15の後端部15aに後プレート47が、例えばミグ溶接で接合されている。エクステンション15の後開口部が後プレート47で閉塞されている。後プレート47は、後傾斜部47aを有する。後傾斜部47aは、バンパビーム16の左ビーム傾斜部55に沿って後プレート47の中央部47bから車幅方向外側で、かつ、車体前方へ向けて傾斜状に形成されている。
すなわち、エクステンション15および右エクステンション15(図3参照)にバンパビーム16が取り付けられている。すなわち、バンパビーム16は、車体10の後部に取り付けられ、車幅方向に延在されている。
ビーム中央部54は、車体前後方向に直線状に延びている。左ビーム傾斜部55は、ビーム中央部54の左端部54aから車体前方で、かつ、車幅方向に傾斜状に延びている。右ビーム傾斜部56は、ビーム中央部54の右端部54bから車体前方で、かつ、車幅方向に傾斜状に延びている。
ガセット前壁81は、エクステンション15の内壁42に沿って当接され、前端部81bに張出部81aを有する。張出部81aは、ガセット前壁81の前端部81bから車幅方向内側(すなわち、内壁42から離れる方向)に張り出されている。ガセット前壁81の前端部81bや張出部81aが内壁42にミグ溶接で接合されている。ガセット前壁81の上端部81cが内壁42にミグ溶接で接合されている。ガセット前壁81の下端部81dが内壁42にミグ溶接で接合されている。
ガセット後壁82は、バンパビーム16の左ビーム傾斜部55の後面55aに沿って当接されている。ガセット後壁82の内端部82aが左ビーム傾斜部55の後面55aにミグ溶接で接合されている。
外壁屈曲部83は、前屈曲部85と、突出屈曲部(屈曲部)86と、後屈曲部87とを有する。前屈曲部85および後屈曲部87は、前屈曲部85の後端85aと後屈曲部87の前端87aとを結ぶ直線89(想像線で示す)上に配置されている。突出屈曲部86は、前屈曲部85と後屈曲部87との間に設けられ、前屈曲部85と後屈曲部87とを連結している。
突出屈曲部86は、中央部86aが直線89より車幅方向外側に位置する。中央部86aが直線89から車幅方向外側へ突出することにより突出屈曲部86がV字形(船底形)に屈曲されている。
ここで、ガセット外壁71の突出屈曲部86は、中央部86aが直線89から車幅方向外側へ突出するようにV字形に形成されている。よって、ガセット18に入力した衝撃荷重F1で、突出屈曲部86(すなわち、外壁屈曲部83)を中央部86aから車幅方向外側のエクステンション15に向けて好適に変形させることができる。すなわち、外壁屈曲部83は、ガセット18の変形促進部となる。以下、外壁屈曲部83を「変形促進部83」として説明する。
このように、変形促進部83がガセット外壁71に設けられている。さらに、変形促進部83は、エクステンション15に向けて車幅方向外側へ屈曲する外壁屈曲部83で形成されている。
ガセット18に入力した衝撃荷重F1でガセット18を変形促進部83から車幅方向外側に変形させることができる。換言すれば、ガセット18を変形促進部83からエクステンション15の内壁42側や左ビーム傾斜部55の後面55a側に変形させることができる。すなわち、衝撃荷重F1をガセット18で吸収して、ガセット18からエクステンション15に入力する衝撃荷重F1を抑制できる。
これにより、エクステンション15の内壁42と、ガセット18のガセット前壁81との接合を剥がれ難くできる。また、バンパビーム16の左ビーム傾斜部55の後面55aと、ガセット18のガセット後壁82との接合を剥がれ難くできる。
これにより、衝撃荷重F1をガセット18を経てエクステンション15に効率よく伝達させることができる。
ガセット内壁72は、外壁屈曲部83に対して略所定間隔をおいて形成されている。よって、ガセット18は、ガセット外壁71およびガセット内壁72で上下方向において貫通する中空状に形成されている。ガセット18は、ガセット外壁71およびガセット内壁72で中空部91が形成されている。
第2リブ74は、ガセット内壁72の中央部72a(すなわち、第1リブ73とガセット内壁72との接続点)から、外壁屈曲部83の前屈曲部85までエクステンション15の内壁42に向けて車幅方向外側に斜めに延びている。
また、第1リブ73とガセット内壁72との接続点(すなわち、ガセット内壁72の中央部72a)から第2リブ74が、エクステンション15の内壁42に向けて車幅方向外側へ延ばされている。よって、第1リブ73に伝えられた荷重F2を、第2リブ74を経てエクステンション15に荷重F3として効率よく伝達させることができる。
すなわち、荷重F2を第1リブ73および第2リブ74で支えることができる。よって、第1リブ73および第2リブ74が荷重F2で変形することを抑制できる。
このように、第1リブ73と第2リブ74とで荷重F2が支えられる。これにより、突出屈曲部86の中央部86a(すなわち、ガセット18を所望の位置)において、エクステンション15の内壁42側や、左ビーム傾斜部55の後面55a側へのガセット18の変形を促進させることができる。
これにより、左ビーム傾斜部55の後面55aとガセット後壁82との接続付近において、ガセット18の強度が高められている。
これにより、エクステンション15の内壁42とガセット前壁81との接続付近において、ガセット18の強度が高められている。
これにより、左ビーム傾斜部55の後面55aと、エクステンション15の内壁42とにガセット18を強固に接合することができる。
サブビーム21の内部99にビーム仕切り壁98が設けられている。ビーム仕切り壁98は、ビーム後壁95のうち上下方向中央の部位95aからビーム前壁94まで上り勾配に延びている。すなわち、ビーム仕切り壁98は、サブビーム21の内部99において車体前後方向に向けて斜めに延びている。
そこで、サブビーム21の内部99のビーム仕切り壁98を車体前後方向に向けて斜めに延ばした。よって、サブビーム21に入力した荷重F4でビーム仕切り壁98を良好に変形させることができる。これにより、サブビーム21に入力した荷重F4でサブビーム21を好適に潰すことがでる。すなわち、例えば荷重F4が小さい場合は、荷重F4をサブビーム21で良好に吸収できる。
すなわち、例えば荷重F4が小さい場合は、荷重F4をビーム下壁97で支えることができ、ビーム下壁97(すなわち、サブビーム21)を良好に潰すことができる。これにより、サブビーム21で荷重F4を良好に吸収できる。
図8に示すように、バンパビーム16に後突により衝撃荷重F6が入力する。バンパビーム16からトランク開口部36の左縁36a(図2参照)に荷重F7が伝達される。
ここで、トランク開口部36の左縁36aに沿ってスティフナ23が設けられている。よって、スティフナ23で荷重F7を支え、左縁36aの変形を抑えることができる。
これにより、リアフェンダ26(特に、リアフェンダ26の上部26a)が荷重F7で変形することを抑えることができる。リアフェンダ26は車体10の外装部品である。すなわち、リアフェンダ26の変形を抑えることにより、車体10の外観性を確保できる。
例えば、前記実施形態では、車体構造として、例えば、車体10の後部を構成する車体後部構造12に本発明を適用する例について説明したが、これに限らない。その他の車体構造として、例えば、車体10の前部を構成する車体前部構造に本発明を適用することも可能である。
また、バンパビーム16の外面として、バンパビーム16の後面とバンパビーム16の前面との両方にサブビーム21を取り付けることも可能である。
12……車体後部構造(車体構造)
15……左右のエクステンション(エクステンション)
16……バンパビーム
18……左右のガセット(ガセット)
21……サブビーム
23……左右のスティフナ(スティフナ)
25……リアピラー
26……リアフェンダ
36……トランク開口部
54……ビーム中央部
54c…ビーム中央部の後面(バンパビームの外面)
71……ガセット外壁(外壁)
72……ガセット内壁(内壁)
72a…ガセット内壁の中央部(第1リブと内壁との接続点)
73……第1リブ
74……第2リブ
75……第3リブ
76……第4リブ
81……ガセット前壁
81e…ガセット前壁の後端部(第2リブと外壁との接続点)
82……ガセット後壁
82b…ガセット後壁の前端部
83……変形促進部(外壁屈曲部)
85……前屈曲部
86……突出屈曲部(屈曲部)
87……後屈曲部(第1リブと外壁との接続点)
97……ビーム下壁(第2仕切り壁)
98……ビーム仕切り壁(第1仕切り壁)
99……サブビームの内部
Claims (6)
- 車体の前部および後部の少なくとも一方において車幅方向に延在するバンパビームと、
前記バンパビームを前記車体に取り付けるためのエクステンションと、
前記エクステンションの車幅内方で、前記バンパビームと前記エクステンションとの間に設けられたガセットと、を備えた車体構造であって、
前記ガセットの中央に変形促進部を設け、
前記ガセットは、
車体前後方向に延びる、車幅方向外側の外壁と車幅方向内側の内壁とを有し、
前記変形促進部は、
前記外壁に設けられて、前記エクステンションに向けて屈曲する屈曲部を有することを特徴とする車体構造。 - 車体の前部および後部の少なくとも一方において車幅方向に延在するバンパビームと、
前記バンパビームを前記車体に取り付けるためのエクステンションと、
前記エクステンションの車幅内方で、前記バンパビームと前記エクステンションとの間に設けられたガセットと、を備えた車体構造であって、
前記ガセットの中央に変形促進部を設け、
前記ガセットは、
車体前後方向に延びる、車幅方向外側の外壁と車幅方向内側の内壁と、
前記外壁および前記内壁に接続され、車体前後方向に延びる第1リブと、
該第1リブと前記内壁との接続点から車幅方向外側に斜めに前記エクステンションに向けて延びる第2リブと、
を有し、
前記変形促進部は、
前記外壁に設けられて、前記エクステンションに向けて屈曲する屈曲部を有することを特徴とする車体構造。 - 前記ガセットは、
前記第1リブと前記外壁との接続点から車幅方向内側に前記内壁まで斜めに延びる第3リブと、
前記第2リブと前記外壁との接続点から車幅方向内側に前記内壁まで斜めに延びる第4リブと、
を有することを特徴とする請求項2に記載の車体構造。 - 前記バンパビームの外面に設けられて車幅方向に延びるサブビームを備え、
前記サブビームは、車体前後方向に向けて斜めに延びる第1仕切り壁を内部に有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体構造。 - 前記サブビームは、
前記第1仕切り壁よりも下方に、上下方向に屈曲する形状からなる第2仕切り壁を有することを特徴とする請求項4に記載の車体構造。 - 前記バンパビームは前記車体の後部に設けられ、
前記バンパビームよりも車体前方のトランク開口部に沿って、リアピラーとリアフェンダとの両方に固定されるスティフナを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車体構造。
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