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JP6434346B2 - シート供給装置およびシート供給方法 - Google Patents

シート供給装置およびシート供給方法 Download PDF

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JP6434346B2 JP2015056749A JP2015056749A JP6434346B2 JP 6434346 B2 JP6434346 B2 JP 6434346B2 JP 2015056749 A JP2015056749 A JP 2015056749A JP 2015056749 A JP2015056749 A JP 2015056749A JP 6434346 B2 JP6434346 B2 JP 6434346B2
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Description

本発明は、シート供給装置およびシート供給方法に関する。
従来から、剥離シートの一方の面に接着シートを仮着し、当該接着シートを剥離シートから剥離する装置が知られている。このような装置において、剥離用ロールに多数の針部材を設け、当該針部材を剥離シートに貫通させることで接着シート(ラベル)を剥離シートから確実に剥離できるようにした剥離方法が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2006−082812号公報
しかしながら、特許文献1に記載の剥離装置では、剥離シートから接着シートを確実に剥離できるものの、針部材により剥離シート全体に無数の貫通孔が形成されるので、剥離シートが切断してしまい接着シートを供給できなくなるという不都合がある。
本発明の目的は、剥離シートから接着シートを確実に剥離でき、しかも、剥離シートが切断することを極力防止することができるシート供給装置およびシート供給方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、帯状の剥離シートの一方の面に接着シートが仮着された原反から当該接着シートを剥離して供給するシート供給装置において、前記原反を繰り出す繰出手段と、前記剥離シートの他方の面に当接し、当該剥離シートを折曲部材で折り曲げることで、当該剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離手段とを備え、前記剥離手段は、前記折曲部材に対して相対移動することで、当該折曲部材で折り曲げられた前記剥離シートの前記他方の面側から貫通部材を貫通させ、前記接着シートの先端部に剥離きっかけ部を形成する剥離きっかけ部形成手段を備えていることを特徴とするシート供給装置である。
前記貫通部材は、前記剥離シートを貫通した貫通先端部から気体を噴出する噴出口を備えていることを特徴としてもよい。
前記貫通部材は、前記剥離シートを貫通した状態で前記原反の繰り出しを可能とする切断手段を備えていることを特徴としてもよい。
本発明の他の態様は、帯状の剥離シートの一方の面に接着シートが仮着された原反から当該接着シートを剥離して供給するシート供給方法において、前記原反を繰り出す工程と、前記剥離シートの他方の面に当接し、当該剥離シートを折曲部材で折り曲げることで、当該剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離工程とを有し、前記剥離工程において、前記折曲部材に対して相対移動することで、当該折曲部材で折り曲げられた前記剥離シートの前記他方の面側から貫通部材を貫通させ、前記接着シートの先端部に剥離きっかけ部を形成する工程を含むことを特徴とするシート供給方法である。
本発明によれば、剥離シートに無数の貫通孔を設けることなく剥離きっかけ部を形成できるので、剥離シートから接着シートを確実に剥離でき、しかも、剥離シートが切断することを極力防止することができる。
本発明の一実施形態に係るシート貼付装置の側面図。 シート貼付装置の動作説明図。 変形例の説明図。
以下、本発明の一実施形態に係るシート供給装置を採用したシート貼付装置10を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、当該所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」が紙面に直交する手前方向であってY軸の矢印方向で「後」がその逆方向とする。
図1において、シート貼付装置10は、帯状の剥離シートRLの一方の面RL1に接着シートASが仮着された原反RSから当該接着シートASを剥離して供給し、当該接着シートASを被着体WKに貼付する装置であって、原反RSを繰り出す繰出手段20と、剥離シートRLの他方の面RL2に当接し、剥離シートRLを折曲部材としての剥離板31で折り曲げることで、当該剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段30と、剥離手段30で剥離された接着シートASを被着体WKに押圧して貼付する押圧手段としての押圧ローラ40と、接着シートASを検出可能なカメラ等の撮像手段や光学センサ等の検出手段50と、被着体WKを支持して搬送する支持手段60とを備えている。なお、本実施形態における繰出手段20と剥離手段30とで本願発明のシート供給装置が構成される。
繰出手段20は、駆動機器としての回動モータ21Aによって駆動され、原反RSを支持する支持ローラ21と、原反RSを案内する複数のガイドローラ22と、駆動機器としての回動モータ23によって駆動される駆動ローラ24と、剥離シートRLを駆動ローラ24との間に挟み込むピンチローラ25と、図示しない駆動機器によって駆動され、剥離シートRLを回収する回収ローラ26とを備えている。
剥離手段30は、剥離板31と、剥離板31に対して相対移動することで、当該剥離板31で折り曲げられた剥離シートRLの他方の面RL2側から貫通部材32Cを貫通させ、接着シートASの先端部AS1に剥離きっかけ部K1を形成する剥離きっかけ部形成手段32とを備えている。
剥離板31は、剥離シートRLの他方の面RL2側に位置する案内面31Aと、案内面31Aの左端部に連接して折曲部31Cを形成する傾斜面31Bと、剥離きっかけ部形成手段32を内包する内部空間31Dと、内部空間31Dから傾斜面31Bにおける折曲部31Cに近い位置に貫通し、貫通部材32Cの通路となる2つの貫通部材通路31Eとを備えている。
剥離きっかけ部形成手段32は、内部空間31D内に支持された駆動機器としての直動モータ32Aと、直動モータ32Aの出力軸32Bに支持された2本の貫通部材32Cとを備えている。貫通部材32Cは、加圧ポンプやタービン等の加圧手段32Dに連接され、剥離シートRLを貫通した貫通先端部32Eから気体を噴出する噴出口32Fと、貫通先端部32Eが剥離シートRLを貫通した状態で、原反RSの繰り出しを可能とする切断手段としてのカッター刃32Gとが形成されている。なお、貫通先端部32Eの上エッジ部の角度θは、噴出口32Fから噴出した気体が接着シートASの先端部AS1に当たり易いように鈍角に形成されている。
支持手段60は、駆動機器としてのリニアモータ61のスライダ61Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって被着体WKを保持可能な支持面62Aを有する支持テーブル62を備えている。
次に、本実施形態におけるシート貼付装置10の動作について説明する。
先ず、各部材が初期位置で待機する図1中実線で示すシート貼付装置10に対し、作業者が原反RSを同図のようにセットした後、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の入力手段を介して自動運転開始の信号を入力すると、繰出手段20が回動モータ21A、23を駆動し、原反RSを繰り出す。そして、図1に示すように、先頭(次回貼付予定)の接着シートASの先端部AS1が剥離シートRLから剥離して剥離きっかけ部K1が形成され、当該接着シートASの先端縁ASFが検出手段50に検出されると、所定の時間が経過後、繰出手段20が回動モータ21A、23の駆動を停止し、スタンバイ状態となる。
次いで、人手または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない移送手段が被着体WKを支持面62A上に載置すると、支持手段60が図示しない減圧手段を駆動し、支持面62Aで被着体WKを吸着保持した後、リニアモータ61を駆動し、支持テーブル62を左方に移動させる。そして、被着体WKが所定位置に到達したことがカメラ等の撮像手段や光学センサ等の図示しない検知手段に検知されると、繰出手段20が回動モータ21A、23を駆動し、被着体WKの搬送速度に合わせて原反RSを繰り出すことで、先頭の接着シートASが剥離シートRLから剥離され、押圧ローラ40によって押圧されて被着体WKに貼付される。なお、先頭の接着シートASが被着体WKに貼付された後、次回貼付予定の接着シートASの先端縁ASFが検出手段50に検出されると、所定の時間が経過後、繰出手段20が回動モータ21A、23の駆動を停止し、再びスタンバイ状態となる。
被着体WKに対する接着シートASの貼付が完了すると、支持手段60がリニアモータ61の駆動を停止し、支持テーブル62を所定の位置で停止させた後、図示しない減圧手段の駆動を停止するので、人手または図示しない移送手段が、接着シートASが貼付された被着体WKを次工程に搬送する。そして、支持手段60がリニアモータ61を駆動し、支持テーブル62を初期位置に復帰させた後、上記同様の動作が繰り返される。
ここで、例えば、検出手段50が先に貼付された接着シートASの後端縁ASRを検出してから所定の時間が経過しても、次回貼付予定の接着シートASの先端縁ASFを検出しない場合、図2(A)に示すように、次回貼付予定の接着シートASの先端部AS1に剥離きっかけ部K1が形成されていないこととなり、検出手段50が剥離不良を検出することとなる。このように、検出手段50が剥離不良を検出した場合、繰出手段20が回動モータ21A、23の駆動を停止し、原反RSの繰り出しを停止する。
次いで、剥離手段30が直動モータ32Aを駆動し、図2(B)に示すように、剥離シートRLの他方の面側RL2から貫通部材32Cを貫通させ、接着シートASの先端部AS1に剥離きっかけ部K1を形成する。このとき、接着シートASの接着面が貫通部材32Cの貫通先端部32Eに接着する場合や、剥離きっかけ部K1が剥離シートRLから十分に離間しない場合等があるので、剥離手段30が加圧手段32Dを駆動し、図2(C)に示すように、噴出口32Fから気体を噴出させるとよい。
次回貼付予定の接着シートASの先端部AS1に剥離きっかけ部K1を形成した時点で、検出手段50が当該接着シートASの先端部AS1を検出していない場合、繰出手段20が回動モータ21A、23を駆動し、次回貼付予定の接着シートASの先端縁ASFが検出手段50に検出されて所定の時間が経過後、繰出手段20が回動モータ21A、23の駆動を停止し、再びスタンバイ状態となる。
一方、次回貼付予定の接着シートASの先端部AS1に剥離きっかけ部K1を形成した時点で、検出手段50が当該接着シートASの先端部AS1を検出している場合、繰出手段20が回動モータ21A、23を駆動し、検出手段50が次回貼付予定の接着シートASの先端部AS1を検出しなくなるまで原反RSを一旦引き戻す。その後、繰出手段20が回動モータ21A、23を駆動し、原反RSを繰り出して次回貼付予定の接着シートASの先端縁ASFが検出手段50に検出されて所定の時間が経過後、繰出手段20が回動モータ21A、23の駆動を停止し、再びスタンバイ状態となる。これにより、接着シートASの貼付開始位置がずれることを防止することができる。
なお、本実施形態のように、貫通部材32Cにカッター刃32Gが形成されている場合、剥離シートRLに貫通部材32Cを貫通させるときに、原反RSの繰り出しを停止または完全に停止させなくてもよい。すなわち、カッター刃32Gが剥離シートRLを切断(裁断)するので、剥離シートRLを貫通した貫通部材32Cが原反RSの繰り出しを阻害することがない。これにより、被着体WKへの接着シートASの貼付効率が低下することを防止することができる。
以上のような本実施形態によれば、剥離シートRLに無数の貫通孔を設けることなく剥離きっかけ部K1を形成できるので、剥離シートRLから接着シートASを確実に剥離でき、しかも、剥離シートRLが切断することを極力防止することができる。
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、繰出手段は、原反を繰り出すことが可能なものであれば何でもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその範囲内であればなんら限定されることはない(他の手段および工程についての説明は省略する)。
繰出手段20は、回動モータ21Aがなくてもよい。
繰出手段20は、接着シートASの先端縁ASFが検出手段50に検出されると、間髪入れずに回動モータ21A、23の駆動を停止し、スタンバイ状態となるようにしてもよい。この場合、接着シートASの貼付開始位置のずれを防止するために、原反RSを一旦引き戻したとき、検出手段50が次回貼付予定の接着シートASの先端部AS1を検出した時点で、繰出手段20が回動モータ21A、23の駆動を停止し、スタンバイ状態となればよい。
繰出手段20は、接着シートASの貼付開始位置のずれを防止するための動作を行わなくてもよい。
剥離手段30は、図3に示すように、左側面が折曲部とされた折曲部材としての回転可能な剥離用ローラ33を採用してもよく、剥離用ローラ33の表面に凹溝33Aを形成し、当該凹溝33A内を貫通部材32Cが移動するように構成してもよい。
剥離手段30は、貫通部材32Cを固定させておき剥離板31を移動させて両者を相対移動させてもよいし、貫通部材32Cおよび剥離板31の両方を移動させて両者を相対移動させてもよい。
剥離手段30は、検出手段50により剥離不良が検出された場合だけでなく、常に貫通部材32Cで剥離きっかけ部K1を形成するようにしてもよく、このような場合、検出手段50はあってもよいしなくてもよい。
剥離手段30は、1枚の接着シートASに対し、貫通部材32Cを複数回剥離シートRLに貫通させて剥離きっかけ部K1を形成するようにしてもよい。
剥離手段30は、貫通部材32Cの数と同じ数の貫通部材通路31Eを設けてもよいし、1つだけ設けた貫通部材通路31Eを複数の貫通部材32Cが通過するように構成してもよいし、複数設けた貫通部材通路31Eそれぞれを複数の貫通部材32Cが通過するように構成してもよい。
剥離手段30は、貫通部材32Cで剥離きっかけ部K1を形成する度、毎回、噴出口32Fから気体を噴出させてもよいし、カメラ等の撮像手段や光学センサ等の図示しない検知手段が貫通先端部32Eへの接着シートASの接着を検知したときや、剥離きっかけ部K1が剥離シートRLから十分に離間しないことを検知したときにのみに噴出口32Fから気体を噴出させてもよい。
直動モータ32Aは、1体でもよいし複数体でもよく、1体の直動モータ32Aが1本または複数の貫通部材32Cを支持してもよいし、複数体の直動モータ32Aそれぞれが1本または複数の貫通部材32Cを支持してもよい。
貫通部材32Cは、1本でもよいし3本以上でもよく、接着シートASの大きさ等に応じて任意に決定することができる。
貫通部材32Cの上面は、剥離板31の案内面31Aと同一面上に位置するように構成してもよいし、案内面31Aよりも上方に位置するように構成してもよく、この場合、案内面31Aに凹溝を形成し、当該凹溝内を貫通部材32Cが移動するように構成すればよい。
貫通部材32Cの噴出口32Fはなくてもよい。
貫通部材32Cに、フッ素樹脂やシリコン樹脂等をコーティングしたり、エンボス加工を施して凹凸を形成したりして不接着加工を施してもよいし、貫通部材32Cそのものをフッ素樹脂やシリコン樹脂等の不接着部材で形成してもよい。
貫通部材32Cが備える切断手段は、ニクロム線等の電熱線やレーザカッタ等を採用してもよいしなくてもよい。
貫通部材32Cは、剥離シートRLを貫通できるものであれば何でもよく、寸法、形状等は任意に決定することができ、例えば、貫通先端部32Eの形状は、円錐型や角錐型等の形状でもよい。
加圧手段32Dは、大気や複合ガス、窒素やネオン等の単体ガスや混合気を供給するものでもよいしなくてもよい。
加圧手段32Dは、噴出口32Fから常に気体が噴出するようにしてもよい。
貫通先端部32Eの上エッジ部の角度θは、鋭角でもよいし直角でもよい。
噴出口32Fの形状は、気体を噴出できれば、円形、半円形状、楕円形状、矩形、五角形以上の多角形等何でもよい。
噴出口32Fから噴出した気体が接着シートASの先端部AS1に当たり易いように、図1中符号AAを付した図中に二点鎖線で示すように、当該噴出口32Fの出口付近にスロープ32Hを設けてもよい。
押圧手段は、押圧ローラ40の代わりに、図3(A)に示すように、駆動機器としての直動モータ41の出力軸41Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって、シート供給装置から供給された接着シートASを保持可能なシート保持部材42を採用し、当該シート保持部材42で保持した接着シートASを被着体WKに押圧して貼付する構成のものでもよい。
押圧手段は、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等による押圧部材を採用することができ、大気やガス等のエアの噴き付けにより押圧する構成も採用することができる。
押圧手段は、押圧部材を停止させておき、被着体WKを移動させてもよいし、押圧部材と被着体WKとの両方を移動させて接着シートASを被着体WKに押圧して貼付してもよい。
検出手段50は、接着シートASの基材面側および、接着面側の少なくとも一方から当該接着シートASを検出できるように配置してもよい。
検出手段50は、剥離シートRLの一方の面RL1側および、他方の面RL2側の少なくとも一方から、剥離シートRLと共に剥離板31で折り曲げられた接着シートASを検出できるように配置してもよく、この場合、検出手段50が接着シートASの先端縁ASFを検出したときに、剥離手段30が直動モータ32Aを駆動し、剥離シートRLに貫通部材32Cを貫通させて剥離きっかけ部K1を形成すればよい。
支持手段60は、被着体WKを停止させておき、または、被着体WKを移動させつつ、繰出手段20、押圧手段等の他の手段を適宜な方向に移動させて上記と同様の接着シート貼付動作を行ってもよい。
支持手段60は、メカチャックやチャックシリンダ等のチャック手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力、ベルヌーイ吸着等で被着体WKを保持する構成でもよい。
被着体WKを他の装置で搬送する場合、本発明において支持手段60は不要であり、その他押圧手段、検出手段50等、本願発明の独立請求項に構成要件として記載されていない構成要素については、それぞれ必要に応じて採用すればよいしなくてもよい。
シート貼付装置10は、天地反転して配置したり横置きにしたりして、被着体WKの下面や側面に接着シートASを貼付するように構成してもよい。
シート貼付装置10またはシート供給装置は、検出手段50と併用して先頭の接着シートASの後端縁ASRや、次回貼付予定以降の接着シートASの先端縁ASFや後端縁ASRを検出する別の検出手段を設けてもよい。この場合、当該別の検出手段が各端縁を検出した時点で、繰出手段20が回動モータ21A、23の駆動を停止し、スタンバイ状態となるように構成しておく。そして、当該別の検出手段が各端縁を検出したにも拘らず、検出手段50が接着シートASを検出しなければ、次回貼付予定の接着シートASの先端部AS1に剥離きっかけ部K1が形成されていないこととなるので、剥離手段30が上記と同様にして剥離きっかけ部K1を形成する動作を行えばよい。
前記実施形態では、本願発明のシート供給装置を採用したシート貼付装置10を図示して説明したが、シート供給装置を単体として使用してもよく、この場合、シート供給装置から供給された接着シートASを人手で保持し、被着体WKに貼付することができる。
さらに、本発明における接着シートAS、被着体WKの材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートASは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態に限定されることはない。感熱接着性のものが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段を設ければよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材シートと接着剤層との間に中間層を有するもの、基材シートの上面にカバー層を有する等3層以上のもの、更には、基材シートを接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、被着体WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、電極基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂板等、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASは、機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダ及びロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
10・・・シート貼付装置
20・・・繰出手段
30・・・剥離手段
31・・・剥離板(折曲部材)
32・・・剥離きっかけ部形成手段
32C・・・貫通部材
32E・・・貫通先端部
32F・・・噴出口
32G・・・カッター刃(切断手段)
33・・・剥離用ローラ(折曲部材)
RS・・・原反
AS・・・接着シート
AS1・・・先端部
RL・・・剥離シート
RL1・・・一方の面
RL2・・・他方の面
K1・・・剥離きっかけ部

Claims (4)

  1. 帯状の剥離シートの一方の面に接着シートが仮着された原反から当該接着シートを剥離して供給するシート供給装置において、
    前記原反を繰り出す繰出手段と、
    前記剥離シートの他方の面に当接し、当該剥離シートを折曲部材で折り曲げることで、当該剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離手段とを備え、
    前記剥離手段は、前記折曲部材に対して相対移動することで、当該折曲部材で折り曲げられた前記剥離シートの前記他方の面側から貫通部材を貫通させ、前記接着シートの先端部に剥離きっかけ部を形成する剥離きっかけ部形成手段を備えていることを特徴とするシート供給装置。
  2. 前記貫通部材は、前記剥離シートを貫通した貫通先端部から気体を噴出する噴出口を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
  3. 前記貫通部材は、前記剥離シートを貫通した状態で前記原反の繰り出しを可能とする切断手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のシート供給装置。
  4. 帯状の剥離シートの一方の面に接着シートが仮着された原反から当該接着シートを剥離して供給するシート供給方法において、
    前記原反を繰り出す工程と、
    前記剥離シートの他方の面に当接し、当該剥離シートを折曲部材で折り曲げることで、当該剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離工程とを有し、
    前記剥離工程において、前記折曲部材に対して相対移動することで、当該折曲部材で折り曲げられた前記剥離シートの前記他方の面側から貫通部材を貫通させ、前記接着シートの先端部に剥離きっかけ部を形成する工程を含むことを特徴とするシート供給方法。
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