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JP6413349B2 - ウォッシャノズル及び車両用ワイパ装置 - Google Patents

ウォッシャノズル及び車両用ワイパ装置 Download PDF

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Description

本発明は、ウォッシャノズル及び該ウォッシャノズルを備えた車両用ワイパ装置に関する。
下記特許文献1に記載されたウォッシャノズルでは、ウォッシャノズルにフィルム状のヒーターが設けられている。これにより、寒冷地においてウォッシャノズルの噴射孔に付着した水等が凍結した場合でも、ウォッシャノズルをヒーターによって加熱することで、凍結した氷を解氷することができる。その結果、噴射孔から洗浄液を良好に噴射することができる。
特開平7−329734号公報
しかしながら、上記ウォッシャノズルでは、ウォッシャノズルに設けられたヒーターの抵抗体に接続されるリード線を配線する必要があるため、コストアップの原因となっていた。
一方、近年ウォッシャノズルを車両用ワイパ装置に設ける場合がある。この場合には、例えばワイパアームに上記リード線を配策する構造が必要になり、ワイパアームの構造が複雑化するという問題がある。したがって、ウォッシャノズルでは、ヒーターを用いることなく噴射孔から洗浄液を噴射できる構造にすることが望ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、ヒーターを用いることなく洗浄液を噴射孔から噴射することができるウォッシャノズル及び車両用ワイパ装置を提供することを目的とする。
本発明のウォッシャノズルは、洗浄液を供給するホースが接続されるノズル接続部と、外部へ開口された状態の噴射孔が形成され、前記噴射孔から車両のウィンドシールドガラスへ洗浄液を噴射するノズル本体部と、を有しており、前記ノズル本体部は、前記ノズル接続部の内部に連通され且つ一端側に前記噴射孔を有する流路を内部に有しており、前記流路の内周面の少なくとも一部は、撥水性を有する材料で形成された撥水部によって構成されており、前記撥水部が前記噴射孔に達していることを特徴としている。
上記構成のウォッシャノズルによれば、ウォッシャノズルがノズル接続部とノズル本体部とを含んで構成されている。そして、ノズル接続部にホースが接続されて、洗浄液がホースによってノズル接続部に供給される。また、ノズル本体部の内部には、ノズル接続部の内部と連通された流路が設けられている。この流路は一端側に噴射孔を有しており、噴射孔はノズル本体部の外部へ開口されている。これにより、ウォッシャノズルに供給された洗浄液が噴射孔から車両のウィンドシールドガラスへ噴射される。
ここで、流路の少なくとも一部において噴射孔に達する内周面が撥水部とされており、この撥水部は撥水性を有する材料で形成されている。このため、水等の液体が噴射孔から流路内へ浸入しようとすると、当該液体が撥水部によってはじかれる。これにより、例えば噴射孔が当該液体に被水した場合でも、噴射孔から流路内へ当該液体が吸い込まれて噴射孔部位に残留することを抑制又は防止できる。これにより、寒冷地において噴射孔部位に残留した液体が凍結して噴射孔を塞いでしまうことを抑制又は防止できる。その結果、噴射孔において凍結した液体を解氷するためのヒーターを用いることなく洗浄液を噴射孔から噴射することができる。
また、本発明のウォッシャノズルは、前記ノズル本体部がフッ素樹脂又はシリコーン樹脂で製作され、前記流路が前記ノズル本体部に形成されている。
上記構成のウォッシャノズルによれば、流路が形成されるノズル本体部自体をフッ素樹脂又はシリコーン樹脂によって製作することで、流路の内周面を撥水部とすることができる。したがって、流路の内周面に撥水部を有するウォッシャノズルを簡易な構造にすることができる。
また、本発明のウォッシャノズルは、前記流路は、前記内周面がフッ素樹脂又はシリコーン樹脂でコーディングされて前記撥水部が形成されている。
上記構成のウォッシャノズルによれば、ノズル本体部の流路の内周面にフッ素樹脂又はシリコーン樹脂がコーティングされることで、撥水部を設けることができる。このため、例えば、ウォッシャノズルを成形するときの成形性等を考慮してウォッシャノズルの材料を選択することができる。
また、本発明のウォッシャノズルは、前記流路は、前記ノズル本体部の内部に設けられた管状の管状部材で構成され、前記管状部材の内周面がフッ素樹脂又はシリコーン樹脂でコーディングされて前記撥水部が形成されている。
上記構成のウォッシャノズルによれば、ノズル本体部とは別体に構成された管状部材によって撥水部を有する流路を構成することができる。このため、この場合においても、例えば、ウォッシャノズルを成形するときの成形性等を考慮してウォッシャノズルの材料を選択することができる。
また、本発明のウォッシャノズルは、前記流路は、複数の前記噴射孔と、前記ノズル接続部に連通する分岐部と、該分岐部から前記複数の噴射孔のそれぞれに向けて分岐された複数の流路とを有し、前記撥水部は、前記複数の流路に設けられている。
上記構成のウォッシャノズルによれば、ウィンドシールドガラスに対して洗浄液を広範囲に噴射しつつ、噴射孔における水等の液体の凍結を抑制又は防止することができる。
また、本発明のウォッシャノズルは、前記管状部材は、外周面が球状に形成されており、前記噴射孔は、前記ノズル本体部の前記流路の一端に転動可能に保持された前記管状部材の端面である。
上記構成のウォッシャノズルによれば、外周面が球状の管状部材をノズル本体部に対して転動させることで噴射孔の方向を調整可能である。これにより、車種やウォッシャノズルの取付位置に応じてウィンドシールドガラスに対する洗浄液の噴射方向を調整することができる。
また、本発明の車両用ワイパ装置は、ピボット軸の軸回りに往復回動されるワイパアームと、前記ワイパアームに連結され、前記ウィンドシールドガラスを払拭するワイパブレードと、前記ワイパアームに設けられ、前記ウィンドシールドガラスへ洗浄液を噴射する上記構成のウォッシャノズルと、を備えている。
上記構成の車両用ワイパ装置によれば、ワイパアームにウォッシャノズルを設けた形態において、ウォッシャノズルの噴射孔における水等の液体の凍結を抑制又は防止することができる。これにより、ウォッシャノズルやワイパアームにヒーターを設ける必要がなくなるため、ワイパアームにヒーター用のリード線等を配策する必要がなくなる。これにより、ワイパアームの構造が複雑化することを抑制できる。
本実施の形態に係るウォッシャノズルの内部を示す側断面図である。 図1に示されるウォッシャノズルを用いた車両用ワイパ装置の全体を示す被払拭面の外側から見た平面図である。 図2に示されるワイパアームをアーム上方側から見た斜視図である。 図2に示されるワイパアームをアーム下方側から見た斜視図である。 図4に示されるアーム本体部の先端部を示すアーム下方側から見た斜視図である。 図3に示されるワイパアームの先端部を拡大して示す斜視図である。 図6に示されるウォッシャノズルを示す側面図である。 図6に示されるウォッシャノズルをアーム上方側から見た斜視図である。 図6に示されるウォッシャノズルをアーム先端下方側から見た斜視図である。 図6に示されるウォッシャノズルをアーム下方側から見た斜視図である。 図6に示されるワイパアームの先端部にウォッシャノズルが組付けられた状態を示すアーム下方側から見た斜視図である。 ウォッシャノズルの第1噴射孔が液体に被水したときの液体の第1流路内への吸い込み原理を説明するための説明図である。 図1に示されるウォッシャノズルの他の例を示す図1に対応する側断面図である。 図13に示される管状部材の他の例を示すウォッシャノズルの部分拡大断面図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係るウォッシャノズル40を備えた車両用ワイパ装置10について説明する。図2に示されるように、車両用ワイパ装置10は、略長尺状に形成されたワイパアーム12と、車両(自動車)のウィンドシールドガラスWGの被払拭面Sを払拭するワイパブレード30と、を含んで構成されている。また、車両用ワイパ装置10は、ワイパアーム12の先端部に設けられたウォッシャノズル40を有している。以下、上記構成について説明する。
(ワイパアーム12について)
図3及び図4に示されるように、ワイパアーム12は、長尺状に形成されたアーム本体部14を備えており、アーム本体部14はウィンドシールドガラスWG(図3及び図4では不図示)の厚さ方向(被払拭面Sに対して直交する方向)においてウィンドシールドガラスWGと対向して配置されている。そして、以下の説明では、ワイパアーム12の長手方向一方側(図3に示される矢印C方向側)をアーム基端側と称し、ワイパアーム12の長手方向他方側(図3に示される矢印D方向側)をアーム先端側と称する。また、アーム本体部14に対してウィンドシールドガラスWG側(図3に示される矢印E方向側)をアーム下方側と称し、アーム本体部14に対してウィンドシールドガラスWGとは反対側(図3に示される矢印F方向側)をアーム上方側と称する。
アーム本体部14は、その長手方向から見てアーム下方側へ開放された断面略U字状(開断面構造)に形成されている。具体的には、アーム本体部14は、頂壁部14Aと、頂壁部14Aの幅方向両端からそれぞれアーム下方側へ延設された互いに離間対向する一対の側壁部14B,14C(図4参照)と、を備えている。そして、アーム本体部14は、図示しない裏面カバーによってアーム下方側から塞がれている。
また、アーム本体部14のアーム基端側には、アーム上方側へ開放された略有底円筒状の固定部16が形成されている。固定部16の底部の軸芯部には、円形の貫通孔16Aが同軸状に形成されている。そして、貫通孔16A内へピボット軸26(図2参照)の先端部がアーム下方側から挿通されて固定されることにより、ワイパアーム12の基端部がピボット軸26に固定されている。このピボット軸26は、車両のフレーム等に固定されたピボットホルダ(図示省略)に回動自在に支持されると共に、リンク機構を介してワイパモータ(図示省略)に連結されている。
そして、ワイパモータの駆動力によってピボット軸26が往復回動することで、ワイパアーム12が、停止位置(図2の実線図示位置)と反転位置(図2の一点鎖線図示位置)との間を往復回動するようになっている。なお、ワイパアーム12が、停止位置から反転位置へ向かう方向(図2の矢印A方向)が回動方向一方側(往復回動の往動側)とされており、反転位置から停止位置へ向かう方向(図2の矢印B方向)が回動方向他方側(往復回動の復動側)とされている。そして、ワイパアーム12に対して回動方向一方側がワイパアーム12の幅方向一方側と一致し、ワイパアーム12に対して回動方向他方側がワイパアーム12の幅方向他方側と一致している。
また、アーム本体部14の先端側には、クランク状に屈曲された横曲げ部18が形成されており、アーム本体部14の先端部がその基端部に対して回動方向一方側へオフセットしている。そして、アーム本体部14における横曲げ部18よりも先端側の部分がアーム側連結部20とされており、アーム側連結部20がワイパアーム12の先端部に対応している。
図5に示されるように、アーム側連結部20における側壁部14B,14Cには、後述するクリップ36を固定するための固定溝20Aが形成されており、固定溝20Aはワイパアーム12の先端側へ開放されている。また、図6に示されるように、アーム側連結部20における頂壁部14Aには、後述するクリップ36を固定するための略矩形状の固定孔20Bが貫通形成されている。
さらに、図5に示されるように、アーム側連結部20における幅方向一方側の側壁部14Bには、後述するウォッシャノズル40のノズル接続部44が挿通される挿通孔22が貫通形成されており、挿通孔22は略矩形状に形成されている。また、側壁部14Bには、挿通孔22に対してアーム基端側の位置において、後述するウォッシャノズル40の係合フック48が係合される係合孔24が貫通形成されており、係合孔24はアーム上下方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。
(ワイパブレード30について)
図4に示されるように、ワイパブレード30は、ワイパアーム12の長手方向に沿うように略長尺状に形成されている。そして、ワイパブレード30の長手方向中央部が、後述する連結レバー34を介してワイパアーム12のアーム側連結部20に連結されている。これにより、アーム上下方向から見て、ワイパブレード30が、ワイパアーム12(のアーム側連結部20を除く部分)に対して、回動方向一方側に配置されている。
ワイパブレード30は、略長尺状に形成されたゴム製のブレードラバー32を備えている。ブレードラバー32は、その上部側に配置された略矩形断面状の基部32Aと、この基部32Aから首部を介して連結された略三角形断面状の払拭部32Bとによって構成されている。払拭部32Bの先端部(下端部)には、ウィンドシールドガラスWGの被払拭面Sに接触して払拭するリップが形成されている。また、基部32Aの上面には、バネ板材によって構成された略長尺板状のバッキング(図示省略)が配置されている。そして、ブレードラバー32の基部32A及びバッキングが、長尺状に形成されかつ断面形状が略C字状とされた保持ケース(図示省略)によって覆われた状態で保持されている。
図6に示されるように、ワイパブレード30の長手方向中央部には、連結レバー34が設けられている。連結レバー34は、略ブロック状に形成されて、上記保持ケースとワイパブレード30の長手方向に並んで配置されている。この連結レバー34の下部には、ウィンドシールドガラスWG側の部分において、図示しない長手レール状の保持爪が形成されている。そして、ワイパブレード30の長手方向中央部の位置において、バッキングと連結レバー34との長手方向の相対移動が阻止されており、ブレードラバー32の基部32A及びバッキングが連結レバー34内に収容された状態で保持爪によって保持されている。
連結レバー34におけるワイパアーム12の基端側(図6の矢印C方向側)の部分には、クリップ36が設けられている。このクリップ36はアーム下方側へ開放された断面略U字形状に形成されて、連結レバー34の基端側の部分をアーム上方側から覆っている。また、クリップ36の先端部は、ワイパアーム12の幅方向(図6の矢印A方向及び矢印B方向)を軸方向にして連結レバー34に回動可能に支持されている。
クリップ36は、前述したアーム側連結部20の内側に配置されて、アーム側連結部20に固定されている。具体的には、アーム側連結部20の固定溝20Aと嵌合される一対の嵌合突起36Aがクリップ36に形成されており、これにより、クリップ36はワイパブレード30に対してワイパアーム12とアーム上下方向に一体的に回動する。さらに、クリップ36には、アーム側連結部20の固定孔20Bと嵌合されるロック部36Bが形成されている。このロック部36Bは、アーム上下方向に弾性変位可能に構成されており、ロック部36Bの嵌合凸部がアーム側連結部20の固定孔20B内に嵌合されている。これにより、ワイパブレード30のワイパアーム12に対するワイパアーム12の長手方向の相対移動が制限されている。
(ウォッシャノズル40について)
図6に示されるように、ウォッシャノズル40は、ワイパアーム12(アーム本体部14)の先端部に設けられると共に、クリップ36に対してアーム基端側に配置されている。ウォッシャノズル40は、撥水性を有する樹脂材(本実施の形態では、フッ素樹脂)で製作されている。また、ウォッシャノズル40はノズル本体部42を備えており、ノズル本体部42はワイパアーム12(アーム本体部14)の幅方向外側に配置されている。具体的には、ノズル本体部42は、アーム本体部14の幅方向一方側の側壁部14Bの外側面に当接されて、取付状態で側壁部14Bの挿通孔22をワイパアーム12の幅方向一方側から覆っている。また、ノズル本体部42は、ワイパアーム12の長手方向に延びる略直方体状に形成されている。具体的には、図7〜図10に示されるように、ノズル本体部42は、アーム上下方向においてウィンドシールドガラスWGと対向して配置された「対向面」としての下面42Aを有している。また、ノズル本体部42の外側面42Bは、アーム上方側へ向かうに従いアーム本体部14側へ若干傾斜されている。
さらに、ノズル本体部42のアーム基端側の部分は、アーム本体部14側に一段凹んだ凹み部43が形成されており、凹み部43は、側面視(ワイパアーム12の幅方向一方側から見て)で略逆三角形状に形成されると共に、アーム上方側且つアーム基端側に開放されている。そして、凹み部43における外側面42Bと接続された部分が傾斜面42Cとされている。この傾斜面42Cは、側面視でアーム基端側へ向かうに従いアーム下方側へ傾斜されている。また、アーム上方側から見て、傾斜面42Cの幅寸法がアーム先端側へ向かうに従い小さくなるように設定されており、傾斜面42Cにおけるアーム先端側の端部が頂点をなすように傾斜面42Cが略三角形状に形成されている。また、側面視で傾斜面42Cと下面42Aとが交差しており、ノズル本体部42のアーム下方側且つアーム基端側の部分が略楔形状に形成されている(図7参照)。さらに、ノズル本体部42におけるアーム先端側の側面が側面42Dとされている。
また、図11に示されるように、ウォッシャノズル40はノズル接続部44を備えており、ノズル接続部44は、略筒状に形成されて、ノズル本体部42からワイパアーム12の幅方向内側(詳しくはワイパアーム12の幅方向他方側)へ突出されている。具体的には、ノズル接続部44は、アーム下方側から見て、ワイパアーム12の幅方向内側へ向かうに従いアーム基端側へ傾斜されている。そして、ノズル接続部44は、側壁部14Bの挿通孔22内を挿通して、アーム本体部14の内側に配置されると共に、ワイパアーム12の横曲げ部18に沿うようにノズル本体部42から延びている。
また、ノズル接続部44の基端側の部分が接続本体部45とされており、ノズル接続部44の軸方向から見た接続本体部45の外形が略矩形状を成している。具体的には、接続本体部45の上面45A及び下面45B(図10参照)がアーム上下方向に対して直交する方向に沿って配置されている。そして、接続本体部45の上下寸法(上面45Aと下面45Bとの間の距離)が、側壁部14Bにおける挿通孔22の上下寸法に比べて僅かに小さく設定されて、アーム上下方向において、接続本体部45の上面45Aと挿通孔22の上側の内周面とが対向して配置されると共に、接続本体部45の下面45Bと挿通孔22の下側の内周面とが対向して配置されている。これにより、アーム上下方向におけるウォッシャノズル40のワイパアーム12に対する相対移動が制限されている。
さらに、図8及び図10に示されるように、ウォッシャノズル40には、接続本体部45の基端部とノズル本体部42との間において、スリット46が形成されており、スリット46は、アーム基端側へ開放されると共に、アーム上下方向に貫通されている。また、スリット46の幅寸法は、側壁部14Bの板厚寸法に比べて僅かに大きく設定されており、側壁部14Bにおける挿通孔22の縁部がスリット46内に配置される。これにより、側壁部14Bがノズル接続部44とノズル本体部42とによって挟み込まれて、ワイパアーム12の幅方向におけるウォッシャノズル40のワイパアーム12に対する相対移動が制限される(図11参照)。
また、接続本体部45の先端部には、横曲げ部18の側壁部14Bと対向する部分において、係合フック48が一体に形成されている。この係合フック48は、接続本体部45の先端部から一旦アーム本体部14の側壁部14B側へ延びると共に、板厚方向を側壁部14Bの板厚方向と略一致するようにして、接続本体部45の基端側へ屈曲されている(図11参照)。
さらに、係合フック48の先端部には、屈曲部48Aが形成されており、屈曲部48Aはアーム先端側へ屈曲されている。さらに、屈曲部48Aの先端部には、フック部48Bが形成されており、フック部48Bはノズル本体部42側(ワイパアームの幅方向一方側)へ屈曲されている。そして、図11に示されるように、係合フック48は、側壁部14Bの板厚方向に弾性変形可能に構成されており、係合フック48が弾性変形した状態でフック部48Bがアーム本体部14の係合孔24内に挿入されている。具体的には、屈曲部48Aが側壁部14Bの内側面に当接されて、係合フック48の先端部が側壁部14Bによってワイパアームの幅方向他方側へ押圧されている。これにより、ワイパアーム12の長手方向において係合フック48と係合孔24とが係合して、ワイパアーム12の長手方向におけるウォッシャノズル40のワイパアーム12に対する相対移動が制限されている。
一方、図1に示されるように、ノズル本体部42の内部には、略中央部において、分岐部80が形成されており、分岐部80はノズル接続部44の内部(流路)に連通されている。また、ノズル本体部42の内部には、3箇所の「流路」としての第1流路50、第2流路60、及び第3流路70が形成されており、これら第1流路50、第2流路60、及び第3流路70は分岐部80にそれぞれ連通している。これにより、ノズル接続部44に供給された洗浄液が、第1流路50、第2流路60、及び第3流路70を介してノズル本体部42から噴射されるようになっている。以下、具体的に説明する。
第1流路50はノズル本体部42の傾斜面42Cに対してアーム先端側に配置されている。換言すると、傾斜面42Cが第1流路50に対してアーム基端側に配置されている。この第1流路50は、断面円形状に形成されて、ノズル本体部42の長手方向断面の側断面視(図1)で分岐部80からウィンドシールドガラスWG側(ノズル本体部42の下面42A側)へ直線状に延出されている。具体的には、第1流路50は、側断面視でアーム下方側(ウィンドシールドガラスWG側)へ向かうに従いアーム基端側へ傾斜して形成されている。そして、第1流路50の内周面50Aが「撥水部」としての第1撥水部52とされている。また、上述したようにウォッシャノズル40はフッ素樹脂で製作されているため、第1撥水部52も撥水性を有する樹脂材(フッ素樹脂)で構成されている。
一方、ノズル本体部42の下面42Aには、第1流路50に対応する位置において、第1凹部56が形成されており、第1凹部56は、アーム下方側へ向けて開口(第1凹部56の開口がアーム基端側に向けて対向しないようにウィンドシールドガラスWGと対向して開口形成)されると共に、第1流路50と連通されている。また、第1凹部56の深さ方向が第1流路50の長手方向と一致しており、第1流路50の長手方向から見た第1凹部56の断面が第1流路50と同心円状を成す円形に形成されている。すなわち、第1流路50の中心線と第1凹部56の中心線とが一致している。そして、第1凹部56の底面56Aに形成された第1流路50の開口部が、「噴射孔」としての第1噴射孔54とされており、第1凹部56の内部空間が第1エリア58とされている。これにより、第1噴射孔54が第1凹部56を介して下面42Aに設けられている。
また、第1凹部56の底面56Aは、第1流路50の長手方向に対して直交する方向に沿って配置されている。すなわち、側断面視における第1流路50の内周面50A(第1撥水部52)と底面56Aとの成す角度θ1が90°に設定されており、角度θ1が第1噴射孔54の周方向において一定に設定されている。
また、第1流路50の長手方向(延在方向)から見た第1凹部56の断面積が、第1凹部56の開口側(ウィンドシールドガラスWG側)へ向かうに従い大きくなるように設定されている。すなわち、第1凹部56がウィンドシールドガラスWG側(ノズル本体部42の下面42A側)へ向かうに従い末広がりに形成されている。
第2流路60は、第1流路50に対してアーム先端側に配置されると共に、分岐部80から略アーム下方側(ノズル本体部42の下面42A側)へ直線状に延出されている。具体的には、第2流路60は側断面視で分岐部80からアーム下方側へ向かうに従いアーム先端側へ若干傾斜して形成されている。また、第2流路60は断面円形状に形成されており、第2流路60の直径寸法が、第1流路50の直径寸法と同じ寸法に設定されている。そして、第2流路60の内周面60Aが「撥水部」としての第2撥水部62とされており、第2撥水部62が撥水性を有する樹脂材(すなわちフッ素樹脂)で構成されている。
また、ノズル本体部42の下面42Aには、第2流路60に対応して第2凹部66が形成されており、第2凹部66には、第2流路60が連通されている。この第2凹部66は第1凹部56と同様に構成されている。すなわち、第2凹部66は、第2流路60の長手方向を深さ方向として形成されて、ウィンドシールドガラスWG側へ開口されている。そして、第2凹部66の底面66Aに「噴射孔」としての第2噴射孔64が形成されており、第2噴射孔64がノズル本体部42の下面42A側(すなわちウィンドシールドガラスWG側)へ開口されている。これにより、第2噴射孔64が第2凹部66を介して下面42Aに設けられている。また、第2流路60の長手方向から見た第2凹部66の断面が第2流路60と同心円状を成す円形に形成されている。さらに、第2凹部66の底面66Aが第2流路60の長手方向に対して直交する方向に沿って配置されて、第2流路60の内周面60A(第2撥水部62)と底面66Aとの成す角度θ2が第2噴射孔64の周方向において一定(90°)に設定されている。そして、第2凹部66の内部空間が第2エリア68とされている。
第3流路70は第2流路60に対してアーム先端側に配置されると共に、分岐部80からアーム先端側(ノズル本体部42の側面42D側)へ直線状に延出されている。具体的には、第3流路70は側断面視で分岐部80からアーム先端側へ向かうに従いアーム下方側へ傾斜して形成されている。また、第3流路70は断面円形状に形成されており、第3流路70の直径寸法が、第1流路50の直径寸法と同じ寸法に設定されている。そして、第3流路70の内周面70Aが「撥水部」としての第3撥水部72とされており、第3撥水部72が撥水性を有する樹脂材(フッ素樹脂)で構成されている。
また、ノズル本体部42の側面42Dには、第3流路70に対応して第3凹部76が形成されており、第3凹部76には、第3流路70が連通されている。この第3凹部76は第1凹部56と同様に構成されている。すなわち、第3凹部76は、第3流路70の長手方向を深さ方向として形成されて、アーム先端側へ開口されている。そして、第3凹部76の底面76Aに「噴射孔」としての第3噴射孔74が形成されており、第3噴射孔74がノズル本体部42の側面42D側へ開口されると共に、ウィンドシールドガラスWG側へ開口されている。また、第3流路70の長手方向から見た第3凹部76の断面が第3流路70と同心円状を成す円形に形成されている。さらに、第3凹部76の底面76Aが第3流路70の長手方向に対して直交する方向に沿って配置されて、第3流路70の内周面70A(第3撥水部72)と底面76Aとの成す角度θ3が第3噴射孔74の周方向において一定(90°)に設定されている。そして、第3凹部76の内部空間が第3エリア78とされている。
また、図4に示されるように、ウォッシャノズル40のノズル接続部44の先端部には、「ホース」としての第1ホース90が接続されており、ノズル接続部44が第1ホース90、ホースジョイント92、及び第2ホース94を介して車両のウォッシャポンプ(図示省略)に接続されている。これにより、車両のウォッシャタンク(図示省略)からウォッシャポンプによって圧送された洗浄液がウォッシャノズル40のノズル接続部44に供給されるようになっている。
そして、ワイパアーム12が回動方向一方側へ回動するときに、ノズル接続部44に供給された洗浄液が、分岐部80を介して第1噴射孔54、第2噴射孔64、及び第3噴射孔74によってウィンドシールドガラスWGへ噴射されるようになっている。具体的には、第1噴射孔54から噴射される洗浄液は、第1噴射孔54からアーム下方側へ向かうに従いアーム基端側へ噴射されて、第1凹部56内の第1エリア58を通過し、ウィンドシールドガラスWGへ着水するようになっている。また、第2噴射孔64から噴射される洗浄液は、第2噴射孔64からアーム下方側へ噴射されて、第2凹部66内の第2エリア68を通過し、ウィンドシールドガラスWGへ着水するようになっている。さらに、第3噴射孔74から噴射される洗浄液は、第3噴射孔74からアーム先端側へ向かうに従いアーム下方側へ噴射されて、第3凹部76内の第3エリア78を通過し、ウィンドシールドガラスWGへ着水するようになっている。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された車両用ワイパ装置10では、ワイパアーム12の先端部にウォッシャノズル40が設けられている。そして、図示しない車両のウォッシャスイッチを操作することで、ウィンドシールドガラスWGの被払拭面Sに洗浄液が供給されて、ワイパブレード30によって被払拭面Sが払拭される。具体的には、ウォッシャノズル40の第1噴射孔54、第2噴射孔64、第3噴射孔74からのウィンドシールドガラスWGへの洗浄液の噴射に連動して、ワイパアーム12がピボット軸26の軸回りに往復回動される。
ここで、ウォッシャノズル40における第1流路50の内周面50Aを構成する第1撥水部52、第2流路60の内周面60Aを構成する第2撥水部62、及び第3流路70の内周面70Aを構成する第3撥水部72が、撥水性を有する材料(フッ素樹脂)で構成されている。これら各撥水部52,62,72は各噴射孔54,64,74にまで達しているので、水等の液体が重力に逆らって第1噴射孔54(第2噴射孔64、第3噴射孔74)から第1流路50(第2流路60、第3流路70)内へ浸入しようとすると、当該液体が第1撥水部52(第2撥水部62、第3撥水部72)によってはじかれる。これにより、ウォッシャノズル40の第1噴射孔54(第2噴射孔64、第3噴射孔74)が水等の液体に被水した場合でも、第1噴射孔54(第2噴射孔64、第3噴射孔74)から第1流路50(第2流路60、第3流路70)内へ当該液体が吸い込まれて第1噴射孔54(第2噴射孔64、第3噴射孔74)部位に液体が残留することを抑制又は防止できる。
以下、この点について図12を用いて説明する。図12には、ウォッシャノズル40における第1流路50の第1噴射孔54が液体(水)に被水したときの当該液体の第1流路50への吸い込み原理を説明するための説明図が示されている。なお、図12では、便宜上ウォッシャノズル40の第1凹部56を図示省略している。
この図に示されるように、第1流路50の第1噴射孔54が液体に被水すると、第1流路50及び第1噴射孔54は直径が小径であるため毛細管現象によって第1噴射孔54から第1流路50内へ液体が重力に逆らって吸い込まれるように作用する。このときの液体の吸い込み高さ(第1噴射孔54からの上昇高さ)Zは、以下の式によって求められる。
Z=(2×T×cosθ)/(γ×r)・・・(1)
ここで、Tは液体の表面張力であり、θは液体の表面と第1流路50の内周面50Aとの接触角であり、γは液体の比重量であり、rは第1流路50の半径である。
そして、本実施の形態では、第1流路50の内周面50Aが第1撥水部52とされており、第1撥水部52が撥水性を有する材料(フッ素樹脂)で構成されている。このため、第1流路50の第1噴射孔54が液体(水)に被水したときには、上記接触角θが90°以上(詳しくは100°〜110°)になる。これにより、上記(1)の式におけるcosθがゼロ以下の値になり、第1流路50の第1噴射孔54が液体(水)に被水した場合でも、第1噴射孔54から第1流路50内に液体(水)が吸い込まれて噴射孔部位に残留することを抑制又は防止できる。
このように、ウォッシャノズル40の第1撥水部52、第2撥水部62、及び第3撥水部72を、撥水性を有する材料で構成することで、水等の液体が第1噴射孔54(第2噴射孔64、第3噴射孔74)から第1流路50(第2流路60、第3流路70)内へ吸い込まれて噴射孔部位に残留することを抑制又は防止できる。これにより、寒冷地において噴射孔部位に残留した水等の液体が凍結して第1噴射孔54(第2噴射孔64、第3噴射孔74)を塞いでしまうことが抑制又は防止される。その結果、第1噴射孔54(第2噴射孔64、第3噴射孔74)において凍結する水等の液体を解氷するためのヒーターをウォッシャノズル40やワイパアーム12に設けることなく、洗浄液を第1噴射孔54(第2噴射孔64、第3噴射孔74)から噴射することができる。仮に、薄い水膜程度の液体が残留し凍結したとしても、噴射圧力で液体とともに吹き飛ばし、噴射することができる。
また、上述したように、ウォッシャノズル40の第1撥水部52、第2撥水部62、及び第3撥水部72がフッ素樹脂で構成されているため、第1流路50の内周面50A、第2流路60の内周面60A、及び第3流路70の内周面70Aのそれぞれの摩擦係数を比較的低く構成できる。これにより、第1流路50(第2流路60、第3流路70)内を洗浄液が通過するときの洗浄液の圧力損失を低減することができる。その結果、ウォッシャノズル40からウィンドシールドガラスWGへ洗浄液を良好に噴射させることができる。
さらに、ウォッシャノズル40には、第1凹部56(第2凹部66、第3凹部76)が形成されており、第1凹部56の底面56A(第2凹部66の底面56B、第3凹部76の底面56B)に第1噴射孔54(第2噴射孔64、第3噴射孔74)が形成されている。そして、第1凹部56、第2凹部66、及び第3凹部76が、それぞれの開口側へ向かうに従い末広がりに形成されている。このため、ノズル本体部42の外表面に液滴が付着した場合でも、当該液滴が重力に逆らって第1凹部56(第2凹部66、第3凹部76)の内周面を伝って第1噴射孔54(第2噴射孔64、第3噴射孔74)に至ることを防止できる。これにより、液体の第1流路50(第2流路60、第3流路70)内への浸入を一層抑制できる。
また、上述したように、本発明によれば、ワイパアーム12にウォッシャノズル40を搭載した形態において、ウォッシャノズル40の第1噴射孔54(第2噴射孔64、第3噴射孔74)における水等の液体の凍結を抑制又は防止することができる。これにより、ウォッシャノズル40やワイパアーム12にヒーターを設ける必要がなくなるため、ワイパアーム12にヒーター用のリード線等を配策する必要がなくなる。したがって、ワイパアーム12の構造が複雑化することを抑制しつつ、車両用ワイパ装置10のコストダウンに寄与することができる。
さらに、ノズル本体部42には、ウィンドシールドガラスWGの厚さ方向に対向する下面42Aに開口して、第1噴射孔54が第1凹部56を介して設けられており、第2噴射孔64が第2凹部66を介して設けられている。すなわち、ウィンドシールドガラスWGに対して効率よく洗浄液を噴射できる位置に第1噴射孔54及び第2噴射孔64が配置されている。一方、このような位置に第1噴射孔54及び第2噴射孔64を配置すると、下面42AはウィンドシールドガラスWGと対向して配置されているため、ワイパブレード30で払拭される雨滴等のウィンドシールドガラスWGの被払拭面S上に付着した液体に第1噴射孔54及び第2噴射孔64が被水され易くなる。これに対して、上述したようにウォッシャノズル40の第1撥水部52、第2撥水部62が撥水性を有する材料で構成されているため、第1噴射孔54及び第2噴射孔64が水等の液体に被水しても第1噴射孔54及び第2噴射孔64における水等の液体の凍結を抑制又は防止することができる。これにより、ウィンドシールドガラスWGに対して洗浄液を効率よく噴射できる位置に第1噴射孔54及び第2噴射孔64を配置しつつ、第1噴射孔54及び第2噴射孔64における水等の液体の凍結を抑制又は防止することができる。
また、ウォッシャノズル40には、3箇所の噴射孔(第1噴射孔54、第2噴射孔64、及び第3噴射孔74)が設けられている。このため、当該噴射孔における水等の液体の凍結を抑制又は防止して、洗浄液をウィンドシールドガラスWGに対して広範囲に噴射させることができる。すなわち、仮にウォッシャノズル40の第1噴射孔54、第2噴射孔64、及び第3噴射孔74において水等の液体が凍結した場合では、第1噴射孔54、第2噴射孔64、及び第3噴射孔74が凍結した氷等によって塞がれる。このとき、図示しない車両のウォッシャスイッチを操作して車両用ワイパ装置10を作動させて、洗浄液の圧力によって凍結した氷等を吹き飛ばすことで、各噴射孔を開口させることが考えられる。しかしながら、1つの噴射孔が先に開口されると、ウォッシャノズル40内の洗浄液が開口された噴射孔へ流れるため、ウォッシャノズル40内の洗浄液の圧力が下がり、他の噴射孔を開口させることができなくなる。このため、ウォッシャノズル40における全ての噴射孔が開口されずに、洗浄液をウォッシャノズル40からウィンドシールドガラスWGに対して広範囲に噴射させることができなくなる。これに対して、本実施の形態によれば、洗浄液をウィンドシールドガラスWGに対して広範囲に噴射させるためにウォッシャノズル40に3箇所の噴射孔を設けた場合でも、上述したように、それぞれの噴射孔における水等の液体の凍結が抑制又は防止される。このため、噴射孔(第1噴射孔54、第2噴射孔64、及び第3噴射孔74)における水等の液体の凍結を抑制又は防止して、洗浄液をウィンドシールドガラスWGに対して広範囲に噴射させることができる。
なお、本実施の形態では、ウォッシャノズル40がフッ素樹脂で製作されているが、ウォッシャノズル40を、撥水性を有する他の樹脂材(例えば、シリコーン樹脂)で製作してもよい。また、水等の液体が第1流路50、第2流路60、第3流路70内へ吸い込まれることを抑制又は防止するという観点からすると、上記接触角θが90°以上になるようにウォッシャノズル40(第1撥水部52、第2撥水部62、第3撥水部72)を、撥水性を有する材料で構成することが望ましい。しかしながら、本発明の作用効果を奏する範囲内においてウォッシャノズル40(第1撥水部52、第2撥水部62、第3撥水部72)を、撥水性を有する他の材料で構成してもよい。例えば、洗浄液の噴射圧で吹き飛ばしが可能な凍結水膜程度が残留する上記接触角θが80°以上になるように、第1撥水部52、第2撥水部62、第3撥水部72を、撥水性を有する材料で構成してもよい。
また、本実施の形態では、ウォッシャノズル40をフッ素樹脂で製作することで、第1撥水部52、第2撥水部62、及び第3撥水部72が、撥水性を有する材料で構成されている。これに代えて、ウォッシャノズル40にフッ素樹脂やシリコーン樹脂をコーティングすることでコーティング層を形成して、第1撥水部52、第2撥水部62、及び第3撥水部72を構成してもよい。これにより、例えばウォッシャノズル40の成形性や耐候性等を考慮して、ウォッシャノズル40の材料を他の樹脂材料(例えばPBT等)に選択することができる。また、この場合には、少なくとも第1流路50の内周面50A(第2流路60の内周面60A、第3流路70の内周面70A)にフッ素樹脂やシリコーン樹脂がコーティングされていればよい。
また、上述したように、本実施の形態では、ウォッシャノズル40をフッ素樹脂で製作し、且つウォッシャノズル40に第1流路50、第2流路60、及び第3流路70を形成することで、第1撥水部52、第2撥水部62、及び第3撥水部72が、撥水性を有する材料で構成されている。これに代えて、第1流路50、第2流路60、及び第3流路70を構成する部材をウォッシャノズル40とは別部材にして、この別部材とウォッシャノズル40とを一体化するように構成してもよい。例えば、図13に示されように、金属により製作された管状の管状部材100,102,104をインサート成形や圧入等の手法によってウォッシャノズル40と一体的に構成することで、第1流路50、第2流路60、及び第3流路70を管状部材100,102,104によって構成してもよい。この場合には、管状部材100,102,104にフッ素樹脂やシリコーン樹脂をコーティングすることで、第1撥水部52、第2撥水部62、及び第3撥水部72を構成することができる。
また、上記管状部材100,102,104では、外周面が柱状の管状部材として構成されているが、管状部材100,102,104の形態はこれに限らない。以下、この点について管状部材100を用いて説明する。図14に示されるように、例えば、管状部材100の外周面を球状にし、ノズル本体部42の第1流路50の端部に、管状部材100を保持する球状の保持部110を凹設形成する。そして、球状の管状部材100を第1流路50の保持部110に転動可能に圧入して保持し、この球状の管状部材100の端面を第1噴射孔54としても良い。これにより、球状の管状部材100をノズル本体部42に対して転動させることで第1噴射孔54の方向が調整可能である。そのため、例えば、車種やウォッシャノズル40の取付位置に応じてウィンドシールドガラスWGに対する洗浄液の噴射方向を調整することができる。
また、本実施の形態では、ウォッシャノズル40に3箇所の噴射孔(第1噴射孔54、第2噴射孔64、第3噴射孔74)が形成されているが、噴射孔の個数は任意に設定することができる。
また、本実施の形態では、ウォッシャノズル40がワイパアーム12に設けられているが、ウォッシャノズル40をワイパブレード30に設けるように構成してもよい。
また、本実施の形態では、ワイパアーム12にウォッシャノズル40が1箇所設けられているが、ワイパアーム12にウォッシャノズルを2箇所設けるように構成してもよい。この場合には、ウォッシャノズルに洗浄液を供給するホースを2系統にして、ワイパアーム12の回動方向に対応して、各々のウォッシャノズルから洗浄液を噴射させるように構成してもよい。
また、ワイパアーム12に設けられたウォッシャノズル40に本発明を適用しているが、例えば、車両のカウルルーバ等に設けられたウォッシャノズルに本発明を適用してもよい。
10・・・車両用ワイパ装置、12・・・ワイパアーム、26・・・ピボット軸、30・・・ワイパブレード、40・・・ウォッシャノズル、42・・・ノズル本体部、42A・・・下面(ノズル本体部の対向面)、44・・・ノズル接続部、50・・・第1流路(流路)、50A・・・第1流路の内周面(流路の内周面)、52・・・第1撥水部(撥水部)、54・・・第1噴射孔(噴射孔)、60・・・第2流路(流路)
60A・・・第2流路の内周面(流路の内周面)、62・・・第2撥水部(撥水部)、64・・・第2噴射孔(噴射孔)、70・・・第3流路(流路)、70A・・・第3流路の内周面(流路の内周面)、72・・・第3撥水部(撥水部)、74・・・第3噴射孔(噴射孔)、90・・・第1ホース(ホース)、100,102,104・・・管状部材、WG・・・ウィンドシールドガラス

Claims (7)

  1. 洗浄液を供給するホースが接続されるノズル接続部と、
    外部へ開口された状態の噴射孔が形成され、前記噴射孔から車両のウィンドシールドガラスへ洗浄液を噴射するノズル本体部と、を有しており、
    前記ノズル本体部は、前記ノズル接続部の内部に連通され且つ一端側に前記噴射孔を有する流路を内部に有しており、
    前記流路の内周面の少なくとも一部は、撥水性を有する材料で形成された撥水部によって構成されており、前記撥水部が前記噴射孔に達していることを特徴とするウォッシャノズル。
  2. 前記ノズル本体部がフッ素樹脂又はシリコーン樹脂で製作され、前記流路が前記ノズル本体部に形成された請求項1に記載のウォッシャノズル。
  3. 前記流路は、前記内周面がフッ素樹脂又はシリコーン樹脂でコーディングされて前記撥水部が形成された請求項1に記載のウォッシャノズル。
  4. 前記流路は、前記ノズル本体部の内部に設けられた管状の管状部材で構成され、
    前記管状部材の内周面がフッ素樹脂又はシリコーン樹脂でコーディングされて前記撥水部が形成された請求項1に記載のウォッシャノズル。
  5. 前記流路は、複数の前記噴射孔と、前記ノズル接続部に連通する分岐部と、該分岐部から前記複数の噴射孔のそれぞれに向けて分岐された複数の流路とを有し、
    前記撥水部は、前記複数の流路に設けられた請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のウォッシャノズル。
  6. 前記管状部材は、外周面が球状に形成されており、
    前記噴射孔は、前記ノズル本体部の前記流路の一端に転動可能に保持された前記管状部材の端面である請求項4に記載のウォッシャノズル。
  7. ピボット軸の軸回りに往復回動されるワイパアームと、
    前記ワイパアームに連結され、前記ウィンドシールドガラスを払拭するワイパブレードと、
    前記ワイパアームに設けられ、前記ウィンドシールドガラスへ洗浄液を噴射する請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のウォッシャノズルと、
    を備えた車両用ワイパ装置。
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