以下に、本願に係る決定装置、決定方法、決定プログラム、端末装置、及び表示プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決定装置、決定方法、決定プログラム、端末装置、及び表示プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.決定処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る決定処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。図1に示す広告配信装置100は、コンテンツ配信装置50が配信するコンテンツとともに表示される広告を配信する配信サービスを提供する。以下では、コンテンツ配信装置50がコンテンツCT11〜CT13等や広告表示領域AR11〜AR12等が並ぶ一覧コンテンツVC10を配信する場合を例に説明する。以下では、一覧コンテンツVC10がウェブページである場合を例に説明する。なお、一覧コンテンツVC10は、所定のアプリケーションにより表示されるコンテンツであってもよい。この場合、所定のアプリケーションは、コンテンツ配信装置50が配信するコンテンツを表示するアプリケーションであってもよい。以下では、コンテンツCT11〜CT13を区別しない場合は、コンテンツCTとする場合がある。また、以下では、広告表示領域AR11〜AR12や広告表示領域AR121を区別しない場合は、広告表示領域ARとする場合がある。
また、端末装置10に表示された一覧コンテンツVC10中の各コンテンツCTはユーザにより指定可能であって、ユーザに指定されたコンテンツCTに対応する遷移先に端末装置10の画面表示が遷移する。例えば、端末装置10に表示された一覧コンテンツVC10中のコンテンツCT12がユーザに指定された場合、端末装置10は、一覧コンテンツVC10からコンテンツCT12の遷移先であるコンテンツCT121に画面表示を遷移させる。図1では、端末装置10は、「すべて」のタブTB11が選択されている場合を示す。
図1に示すように、配信システム1には、端末装置10と、コンテンツ配信装置50と、広告配信装置100とが含まれる。端末装置10と、コンテンツ配信装置50と、広告配信装置100とは図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示した配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台のコンテンツ配信装置50や、複数台の広告配信装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1に示す例においては、端末装置10がタッチパネル機能を有するスマートフォンである場合を示す。
また、端末装置10は、ユーザによる操作を受け付ける。図1に示す例において、端末装置10は、所定のブラウザアプリ(以下、単に「ブラウザ」とする場合がある)を起動する。そして、端末装置10は、ブラウザに表示するコンテンツをコンテンツ配信装置50へ要求する。また、端末装置10は、受信したコンテンツに広告表示領域ARが含まれる場合、広告を広告配信装置100へ要求する。例えば、端末装置10は、受信した一覧コンテンツVC10やコンテンツCT121に広告表示領域ARが含まれる場合、広告を広告配信装置100へ要求する。なお、端末装置10は、ブラウザに限らず、コンテンツ配信装置50が配信するコンテンツを表示するためのアプリケーションによりコンテンツを表示してもよい。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。
広告配信装置100は、広告要求に応じて広告を配信する広告配信サービスを提供する。例えば、広告配信装置100は、端末装置10に表示された広告の閲覧に関する情報(以下、単に「閲覧情報」とする場合がある)に基づいて、端末装置10に配信する広告を決定する決定装置である。また、広告配信装置100は、端末装置10に配信する広告として、順序、すなわち表示順(以下、「順位」とする場合がある)が付された一連の広告のうち、端末装置10を利用するユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定する決定装置である。
コンテンツ配信装置50は、コンテンツを配信する情報処理装置である。図1に示す例において、コンテンツ配信装置50は、端末装置10からの要求に応じて、端末装置10において起動されたブラウザに表示されるウェブページであるコンテンツを配信する。
以下、図1を用いて、決定処理の一例を説明する。図1に示す例においては、ユーザがユーザID「U1」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU1」とする場合がある)である場合を示す。また、図1では、広告配信装置100がユーザに閲覧させたい順序が定められた一連の広告を配信する場合を示す。具体的には、図1では、広告配信装置100が関連付ID「AS11」により識別される一連の広告(以下、「一連の広告AS11」とする場合がある)に含まれる広告AC111〜AC114等を配信する例を示す。なお、上記のように広告ID「AC111」により識別される広告を広告AC111と記載する。他の広告ID「AC112」〜「AC114」等により識別される広告を広告AC112〜AC114等と記載する。また、以下では、広告AC111〜AC114等について、特に区別することなく説明する場合には、広告ACと記載する。
以下では、ユーザU1が利用する端末装置10における表示内容の変更に応じて、端末装置10を端末装置10−1〜10−4として説明する。なお、端末装置10−1〜10−4は同一の端末装置10である。また、以下では、端末装置10−1〜10−4について、特に区別することなく説明する場合には、端末装置10と記載する。また、以下では、端末装置10に表示された広告AC111〜AC114等の閲覧状況の更新に応じて、広告配信装置100を広告配信装置100−1〜100−3として説明する。なお、広告配信装置100−1〜100−3は同一の広告配信装置100である。また、以下では、広告配信装置100−1〜100−3について、特に区別することなく説明する場合には、広告配信装置100と記載する。
図1に示すように、端末装置10−1は、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信要求を送信する(ステップS11)。例えば、端末装置10−1は、ユーザU1による操作に応じて、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信要求を送信する。具体的には、端末装置10−1は、コンテンツ配信装置50に一覧コンテンツVC10の配信要求を送信する。
端末装置10−1から配信要求を受け付けたコンテンツ配信装置50は、端末装置10にコンテンツを配信する(ステップS12)。図1に示す例においては、コンテンツ配信装置50は、端末装置10−1に一覧コンテンツVC10を配信する。図1に示す例において、コンテンツ配信装置50が配信する一覧コンテンツVC10には、コンテンツCT11〜CT13や広告表示領域AR11〜AR12が所定の方向に並んで配置される。具体的には、一覧コンテンツVC10には、コンテンツCT11〜CT13や広告表示領域AR11〜AR12が、スクロール方向(図1では上下方向)に並んで配置される。
広告表示領域ARを含む一覧コンテンツVC10を受信した端末装置10−1は、受信した一覧コンテンツVC10に含まれる広告表示領域ARに表示する広告ACを要求する広告要求を広告配信装置100に送信する(ステップS13)。
端末装置10から広告要求を取得した広告配信装置100−1は、端末装置10に配信する広告を決定する(ステップS14−1)。例えば、広告配信装置100は、端末装置10に表示された広告ACの閲覧に関する情報に基づいて、端末装置10に配信する広告ACを決定する。具体的には、広告配信装置100は、端末装置10に配信する広告ACとして、順序が付された一連の広告AS11のうち、ユーザU1に閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを決定する。
なお、ここで言う広告ACが閲覧されたとは、例えば、広告ACの50%、すなわち広告ACが表示された広告表示領域ARの半分が端末装置10に1秒以上表示された場合をいう。例えば、端末装置10は、広告AC111の50%が表示された広告表示領域AR11が1秒以上表示された場合、広告AC111がユーザU1に閲覧されたと判定する。また、端末装置10は、端末装置10に表示された広告ACの閲覧に関する情報、すなわちユーザU1に閲覧された広告ACに関する情報を定期的に広告配信装置100へ送信する。
なお、端末装置10に表示された広告ACがユーザU1に閲覧されたかを判定する機能は、どのように実現されてもよい。例えば、端末装置10に表示された広告ACがユーザU1に閲覧されたかを判定する機能は、一覧コンテンツVC10等のコンテンツがブラウザにより表示される場合、例えば、JavaScript(登録商標)などにより実現されてもよい。また、端末装置10に表示された広告ACがユーザU1に閲覧されたかを判定する機能は、一覧コンテンツVC10等のコンテンツが所定のアプリケーションにより表示される場合、そのアプリケーションのプログラムなどにより実現されてもよい。
図1では、ステップS13までにユーザU1に閲覧された広告はないため、広告配信装置100−1は、一連の広告AS11のうち順位が1位の広告AC111から所定数の広告ACを端末装置10に配信する広告ACとして決定する。例えば、広告配信装置100−1は、順位が1位の広告AC111や順位が2位の広告AC112や順位が3位の広告AC113等を端末装置10に配信する広告ACとして決定する。そして、広告配信装置100−1は、一連の広告AS11のうち端末装置10に配信する広告ACとして決定した広告ACを端末装置10に配信する(ステップS14−2)。具体的には、広告配信装置100−1は、広告AC111〜AC113等を端末装置10に配信する。
そして、端末装置10−1は、コンテンツ配信装置50から受信した一覧コンテンツVC10を表示する(ステップS15)。図1では、ステップS15において、端末装置10−1は、一覧コンテンツVC10の先頭に位置するコンテンツCT11から順に、広告表示領域AR11、コンテンツCT12を表示する。また、端末装置10は、広告表示領域AR11にステップS14−2において受信した広告ACのうち最も順位の高い広告ACである広告AC111を表示する。すなわち、ステップS15後の端末装置10中の一覧コンテンツVC10には、コンテンツCT11、広告AC111、コンテンツCT12の順に上下方向に並んで一覧表示される。
図1では、広告表示領域AR11に表示された広告AC111には、文字情報DS111や画像情報GR111が含まれる。文字情報DS111は、転職サイトAに関する文字情報であり、「転職サイトA 求人数が日本最大の転職サイト」と表示される文字情報である。画像情報GR111には、「自分のスキルを活かして、年収上がりました。」等の記載や転職成功を示すピクトグラムが含まれる。また、図1では、端末装置10−1において、広告AC111が表示された広告表示領域AR11の50%が端末装置10に1秒以上表示されたものとする。すなわち、端末装置10は、広告AC111がユーザU1に閲覧されたと判定する。
なお、端末装置10中に表示されたコンテンツCT11、広告表示領域AR11、コンテンツCT12は、一覧コンテンツVC10の一部であり、ユーザは端末装置10の表示画面にタッチした指F1を下から上へ移動させるストローク操作(以下、「ユーザ操作」とする場合がある)をすることにより、表示を下へスクロールさせて、一覧コンテンツVC10において下に続く部分を表示させることができる。
ステップS15において一覧コンテンツVC10が表示された後、ユーザU1は、ユーザ操作を行う(ステップS16)。これにより、端末装置10は、一覧コンテンツVC10のコンテンツCT12以下の部分を表示させるように、表示を変更する(ステップS17)。
図1では、端末装置10は、コンテンツCT12、コンテンツCT13、広告表示領域AR12を表示するように表示を変更する。また、端末装置10は、広告表示領域AR12に広告AC111の次に順位が高い広告AC112を表示する。すなわち、ステップS17の後の端末装置10中の一覧コンテンツVC10には、コンテンツCT12、コンテンツCT13、広告AC112の順に上下方向に並んで一覧表示される。
図1では、広告表示領域AR12に表示された広告AC112には、文字情報DS112や画像情報GR112が含まれる。文字情報DS112は、転職サイトAに関する文字情報であり、「転職サイトA 求人数が日本最大の転職サイト」と表示される文字情報である。すなわち、図1では、文字情報DS112は、文字情報DS111と同様の内容を示す。また、画像情報GR112には、「私は、30代後半で、年収アップ出来ました。」等の記載や年収の上昇を示すピクトグラムが含まれる。このように、広告AC111と広告AC112とは、転職サイトAに関する内容の広告であって、互いに関連する広告である。また、図1では、端末装置10−2において、広告AC112が表示された広告表示領域AR12の50%が端末装置10に1秒以上表示されたものとする。すなわち、端末装置10は、広告AC112がユーザU1に閲覧されたと判定する。
また、端末装置10は、ユーザU1に閲覧された広告ACに関する情報を閲覧情報として広告配信装置100へ送信する(ステップS18)。具体的には、端末装置10は、広告AC111及び広告AC112がユーザU1に閲覧されたことを示す閲覧情報を広告配信装置100へ送信する。なお、端末装置10は、広告AC111がユーザU1に閲覧されたことを示す閲覧情報と広告AC112がユーザU1に閲覧されたことを示す閲覧情報とを異なるタイミングで広告配信装置100へ送信してもよい。例えば、端末装置10は、後述するステップS22における広告要求とともにユーザU1により広告AC111及び広告AC112が閲覧されたことを示す閲覧情報を広告配信装置100へ送信してもよい。
端末装置10から閲覧情報を取得した広告配信装置100は、取得したユーザU1に関する閲覧情報に基づいて記憶部120(図3参照)に記憶された情報を更新する(ステップS19)。具体的には、広告配信装置100は、閲覧情報記憶部122(図3参照)に記憶されたユーザU1に関する情報を更新するが、図1では、ユーザU1に閲覧された広告ACを広告情報記憶部121において白抜き文字で図示する。すなわち、図1では、広告配信装置100−2は、順位が1位の広告AC111と順位が2位の広告AC112とがユーザU1に閲覧されたとする。
なお、以下では、ユーザU1に関する閲覧情報の更新に応じて、広告情報記憶部121を広告情報記憶部121−1〜121−3として説明する。また、広告情報記憶部121−1〜121−3は同一の広告情報記憶部121である。また、以下では、広告情報記憶部121−1〜121−3について、特に区別することなく説明する場合には、広告情報記憶部121と記載する。
そして、ユーザU1は、端末装置10−2に表示されたコンテンツCT12を指定する(ステップS20−1)。その後、端末装置10−2は、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信要求を送信する(ステップS20−2)。例えば、端末装置10−2は、ユーザU1が端末装置10におけるコンテンツCT12が表示された部分をタッチすることにより、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信要求を送信する。具体的には、端末装置10−2は、コンテンツ配信装置50にコンテンツCT12に対応する遷移先であるコンテンツCT121の配信要求を送信する。
端末装置10−2から配信要求を受け付けたコンテンツ配信装置50は、端末装置10にコンテンツを配信する(ステップS21)。図1に示す例においては、コンテンツ配信装置50は、端末装置10−2にコンテンツCT121を配信する。図1に示す例において、コンテンツ配信装置50が配信するコンテンツCT121には、コンテンツCT12に関する詳細な記事や広告表示領域AR121が含まれる。
広告表示領域AR121を含むコンテンツCT121を受信した端末装置10−2は、受信したコンテンツCT121に含まれる広告表示領域AR121に表示する広告ACを要求する広告要求を広告配信装置100に送信する(ステップS22)。
端末装置10から広告要求を取得した広告配信装置100−2は、端末装置10に配信する広告を決定する(ステップS23−1)。例えば、広告配信装置100は、端末装置10に表示された広告ACの閲覧に関する情報に基づいて、端末装置10に配信する広告ACを決定する。具体的には、広告配信装置100は、端末装置10に配信する広告ACとして、順序が付された一連の広告AS11のうち、ユーザU1に閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを決定する。
図1では、ステップS23−1における広告ACの決定時において、広告配信装置100−2中の広告情報記憶部121−2に示すように、一連の広告AS11のうち順位が1位の広告AC111及び順位が2位の広告AC112がユーザU1に閲覧されている。そのため、広告配信装置100−2は、順位が3位以降の広告AC113、AC114等を端末装置10に配信する広告ACとして決定する。このように、広告配信装置100は、端末装置10において画面が遷移する際に、遷移元の画面においてユーザU1に閲覧された広告AC(図1では広告AC112)の順序以降の順序が付された広告AC(図1では広告AC113、AC114等)を、端末装置10に配信する広告ACとして決定する。
そして、広告配信装置100−2は、一連の広告AS11のうち端末装置10に配信する広告ACとして決定した広告ACを端末装置10に配信する(ステップS23−2)。具体的には、広告配信装置100−2は、広告AC113を端末装置10に配信する。そして、端末装置10は、コンテンツ配信装置50から受信したコンテンツCT121に表示を遷移する(ステップS24)。なお、ステップS22〜S24の処理は並列して行われてもよい。なお、図1では、コンテンツCT121が1つの広告表示領域AR121が含まれるため、広告配信装置100が広告AC113を配信する場合を示すが、コンテンツCT121が複数の広告表示領域ARを含む場合、広告配信装置100は、順位が3位以降の複数の広告AC、例えば広告AC113、AC114等を配信してもよい。
ステップS24の遷移後における端末装置10−3は、広告表示領域AR121を含むコンテンツCT121を表示する。また、端末装置10は、広告表示領域AR121にステップS23−2において受信した広告AC113を表示する。
図1では、広告表示領域AR121に表示された広告AC113には、文字情報DS113や画像情報GR113が含まれる。文字情報DS113は、転職サイトAに関する文字情報であり、「転職サイトA 求人数が日本最大の転職サイト」と表示される文字情報である。画像情報GR113には、「年収アップに加え、福利厚生も充実しています。」等の記載や転職成功を示すピクトグラムが含まれる。このように、広告AC113は、広告AC111、AC112と同様に転職サイトAに関する内容の広告であって、広告AC111〜AC113は、互いに関連する広告である。また、図1では、端末装置10−3において、広告AC113が表示された広告表示領域AR121の50%が端末装置10に1秒以上表示されたものとする。すなわち、端末装置10は、広告AC113がユーザU1に閲覧されたと判定する。
また、端末装置10は、ユーザU1に閲覧された広告ACに関する情報を閲覧情報として広告配信装置100へ送信する(ステップS25)。具体的には、端末装置10は、広告AC113がユーザU1に閲覧されたことを示す閲覧情報を広告配信装置100へ送信する。なお、端末装置10がユーザU1により広告AC113が閲覧されたことを示す閲覧情報を広告配信装置100へ送信するタイミングは、後述するステップS29以前であればどのようなタイミングであってもよい。例えば、端末装置10は、後述するステップS29における広告要求とともにユーザU1により広告AC113が閲覧されたことを示す閲覧情報を広告配信装置100へ送信してもよい。
端末装置10から閲覧情報を取得した広告配信装置100は、取得したユーザU1に関する閲覧情報に基づいて記憶部120に記憶する情報を更新する(ステップS26)。具体的には、広告配信装置100−3は、順位が1位の広告AC111、順位が2位の広告AC112、及び順位が3位の広告AC113がユーザU1に閲覧されたとする。
そして、ユーザU1は、端末装置10−3に表示された戻るボタンを押下する(ステップS27−1)。その後、端末装置10−3は、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信要求を送信する(ステップS27−2)。例えば、端末装置10−3は、ユーザU1が端末装置10における戻るボタンが表示された部分をタッチすることにより、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信要求を送信する。具体的には、端末装置10−3は、コンテンツ配信装置50にコンテンツCT121に対応する遷移元であるコンテンツCT12を含む一覧コンテンツVC10の配信要求を送信する。
端末装置10−3から配信要求を受け付けたコンテンツ配信装置50は、端末装置10にコンテンツを配信する(ステップS28)。図1に示す例においては、コンテンツ配信装置50は、端末装置10−3に一覧コンテンツVC10を配信する。なお、図1に示す例において、端末装置10は、コンテンツCT121から一覧コンテンツVC10に戻る際に、コンテンツ配信装置50から一覧コンテンツVC10を受信するが、ステップS12において受信した一覧コンテンツVC10を表示してもよい。この場合、配信システム1は、ステップS27−2及びステップS28の処理を行うことなく、ステップS29以降の処理を行ってもよい。
広告表示領域ARを含む一覧コンテンツVC10を受信した端末装置10−3は、受信した一覧コンテンツVC10に含まれる広告表示領域ARに表示する広告ACを要求する広告要求を広告配信装置100に送信する(ステップS29)。
端末装置10から広告要求を取得した広告配信装置100−3は、端末装置10に配信する広告を決定する(ステップS30−1)。例えば、広告配信装置100は、端末装置10に表示された広告ACの閲覧に関する情報に基づいて、端末装置10に配信する広告ACを決定する。具体的には、広告配信装置100は、端末装置10に配信する広告ACとして、順序が付された一連の広告AS11のうち、ユーザU1に閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを決定する。
図1では、ステップS30−1における広告ACの決定時において、広告配信装置100−3中の広告情報記憶部121−3に示すように、一連の広告AS11のうち順位が1位の広告AC111、順位が2位の広告AC112、及び順位が3位の広告AC113がユーザU1に閲覧されている。そのため、広告配信装置100−3は、順位が4位の広告AC114を端末装置10に配信する広告ACとして決定する。このように、広告配信装置100は、遷移先の画面から遷移元の画面に遷移する際に、遷移先の画面においてユーザに閲覧された広告AC(図1では広告AC113)の順序以降の順序が付された広告AC(図1では広告AC114)を、端末装置10に配信する広告ACとして決定する。
そして、広告配信装置100−3は、一連の広告AS11のうち端末装置10に配信する広告ACとして決定した広告ACを端末装置10に配信する(ステップS30−2)。具体的には、広告配信装置100−3は、広告AC114等を端末装置10に配信する。
そして、端末装置10は、コンテンツCT121から一覧コンテンツVC10に表示を遷移する(ステップS31)。ここで、端末装置10は、画面遷移前における一覧画面の表示範囲を画面遷移後において再表示される一覧画面の表示範囲として、一覧画面を表示する。図1では、ステップS31の遷移後における端末装置10−4は、ステップS24の遷移前における端末装置10−2と同じ表示範囲の一覧コンテンツVC10を表示する。具体的には、端末装置10は、一覧コンテンツVC10のコンテンツCT12を先頭に、コンテンツCT12、コンテンツCT13、広告表示領域AR12の順で表示する。
また、端末装置10−4においては、広告表示領域AR12が表示される。そのため、端末装置10は、広告表示領域AR12にステップS30−2において受信した広告ACのうち最も順位の高い広告ACである広告AC114を表示する。すなわち、ステップS31後の端末装置10中の一覧コンテンツVC10には、コンテンツCT12、コンテンツCT13、広告AC114の順に上下方向に並んで一覧表示される。なお、ステップS29〜S31の処理は並列して行われてもよい。
図1では、広告表示領域AR12に表示された広告AC114には、文字情報DS114や画像情報GR114が含まれる。文字情報DS114は、転職サイトAに関する文字情報であり、「転職サイトA 求人数が日本最大の転職サイト」と表示される文字情報である。すなわち、図1では、文字情報DS114は、文字情報DS111と同様の内容を示す。また、画像情報GR114には、「休暇も増えて、趣味に充てる時間が増えました。」等の記載や休暇中の人を示すピクトグラムが含まれる。このように、広告AC114は、広告AC111〜AC113と同様に転職サイトAに関する内容の広告であって、広告AC111〜AC114は、互いに関連する広告である。
上述したように、広告配信装置100は、ユーザU1に閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定することにより、配信する広告を適切に決定することができる。例えば、図1の例では、端末装置10への広告の配信履歴情報に基づいて、端末装置10に配信する広告ACを決定した場合、広告配信装置100は、ステップS23−2において広告AC113よりも下位の順位の広告AC114を端末装置10に配信する広告ACとして決定する。しかしながら、広告配信装置100は、ユーザU1による広告の閲覧情報に基づいて端末装置10に配信する広告ACを決定するため、ステップS23−2において広告AC113を端末装置10に配信する広告ACとして決定する。これにより、広告配信装置100は、広告AC111、AC112、AC113、AC114の順で、すなわち各広告ACに付された順序通りに一連の広告AS11をユーザU1に閲覧させることができる。
なお、端末装置10−4において、ユーザ操作により広告表示領域AR12よりも下部に位置する広告表示領域ARが表示された場合、その広告表示領域ARに広告AC114の次の順位の広告AC(例えば広告AC115。図3参照)を表示する。また、端末装置10−4において、ユーザ操作により広告表示領域AR12よりも上部に位置する広告表示領域AR11が表示された場合、広告AC114の前の順位の広告AC(例えば広告AC113)を広告表示領域AR11に表示してもよい。この場合、広告配信装置100は、例えばステップS30−2において広告AC114等とともに広告AC113を配信してもよい。また、端末装置10−4において、ユーザ操作により広告表示領域AR12よりも上部に位置する広告表示領域AR11が表示された場合、広告AC114の次の順位の広告AC(例えば広告AC115)を広告表示領域AR11に表示してもよい。
また、上記例においては、各広告表示領域ARが端末装置10に表示される順序に基づいて、各広告表示領域ARに広告を表示する例を示したが、端末装置10は各広告表示領域ARに付された優先度に基づいて広告表示領域ARに広告を表示してもよい。例えば、端末装置10は、複数の広告表示領域ARが同一画面上に表示される場合、各広告表示領域ARに付された優先度に基づいて広告表示領域ARに広告を表示してもよい。例えば、端末装置10は、複数の広告表示領域ARやコンテンツCTが格子状に同一画面上に表示される場合、各広告表示領域ARをユーザが視認すると推定される順序に基づく優先度に応じて広告表示領域ARに広告を表示してもよい。
また、図1では、広告配信装置100がユーザの閲覧情報の管理と、広告の配信とを行う場合を例に示したが、ユーザの閲覧情報の管理と、広告の配信とは各々異なる装置により行われてもよい。例えば、配信システム1は、ユーザの閲覧情報を管理する管理装置と、管理装置から取得したユーザの閲覧情報に基づいて決定した広告を配信する広告配信装置とを有してもよい。また、広告配信装置100が配信する一連の広告は、各広告の内容における前後関係に基づいて順序が付された一連の広告であってもよい。例えば、広告配信装置100が配信する一連の広告の各広告に付された順序は、一つのストーリ(物語)の順番に対応してもよい。また、図1では、コンテンツCTや広告表示領域ARが縦(高さ)方向に並んだ一覧コンテンツVC10の場合を例示したが、コンテンツCTや広告表示領域ARは縦方向及び横(幅)方向に連続して、すなわち面状(格子状)に配置されてもよい。この場合、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10に対するユーザ操作により縦方向や横方向に表示範囲を変更させてもよい。また、広告配信装置100は、格子状に配置された広告表示領域ARに表示する広告を配信してもよい。
また、広告配信装置100は、順序が付された一連の広告に限らず、種々の広告を適宜配信してもよい。また、広告配信装置100が配信する広告の課金形態は、前課金であってもよいし、表示された回数やユーザに閲覧された回数に基づく課金であってもよい。また、広告配信装置100は、複数の一連の広告のうち、いずれの広告を配信するかを、各広告の所定の評価に基づいて決定してもよい。例えば、広告配信装置100は、一連の広告に含まれる広告のeCPM(effective Cost Per Mill)を評価値として、例えばその平均値に基づいて、複数の一連の広告のうちいずれの広告を配信するかを決定してもよい。また、図1では、広告配信装置100が閲覧情報に基づいて広告を配信する場合を示したが、端末装置10が予め広告配信装置100から一連の広告全体を取得し閲覧情報に基づいて、広告表示領域ARに表示する広告を決定してもよい。なお、本実施形態で言う遷移とは、「すべて」のタブTB11が選択された状態から他のタブ(例えば、「ニュース」のタブTB12)が選択された状態になる場合を含むものとする。この場合、端末装置10は、タブが切り替わるごとに、一覧コンテンツを取得してもよい。また、末装置10は、タブが切り替わるごとに、広告配信装置100に閲覧情報を送信してもよい。そして、広告配信装置100は、タブが切り替わるごとに、端末装置10に表示された広告の閲覧情報に基づいて、端末装置10に配信する広告を決定し、配信してもよい。また、端末装置10は、1回の広告要求で取得した複数の広告を複数のタブ間に亘って表示してもよい。例えば、端末装置10は、1回の広告要求により広告配信装置100から広告AC111〜AC114を取得してもよい。また、例えば、端末装置10は、「すべて」のタブTB11が選択された状態で広告AC111、AC112を表示した後、「ニュース」のタブTB12が選択された場合、「ニュース」のタブTB12が選択された状態で広告AC113、AC114を表示してもよい。このように、端末装置10は、タブを切り替える度に、閲覧情報を広告配信装置100に送信したり、広告ACを受信したりすることなく、複数のタブ間に亘って順序通りに広告ACを表示してもよい。この場合、端末装置10は、1回の配信要求によりタブ全体(タブTB11やタブTB12等)に関する一覧コンテンツを取得してもよい。例えば、端末装置10は、端末装置10の各機能間で共通して閲覧情報を用いてもよい。例えば、端末装置10内のアプリ間で、共通して閲覧情報を用いることにより、複数のアプリ間に亘って順序通りに広告ACを表示してもよい。
〔2.広告配信装置の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る広告配信装置100の構成について説明する。図2は、実施形態に係る広告配信装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、広告配信装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、広告配信装置100は、広告配信装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図2に示すように、広告情報記憶部121と、閲覧情報記憶部122とを有する。
(広告情報記憶部121)
実施形態に係る広告情報記憶部121は、広告に関する各種情報を記憶する。図3は、実施形態に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。図3に、実施形態に係る広告情報記憶部121の一例を示す。図3に示す広告情報記憶部121は、「関連付ID」、「関連内容」、「順位」、「広告ID」、「文字情報」、「画像情報」といった項目を有する。
「関連付ID」は、一連の広告を識別するための識別情報を示す。すなわち、「関連付ID」は、各広告の関連の有無を示す。「関連内容」は、一連の広告に含まれる広告間の関連の内容を示す。「順位」は、各広告の表示順序を示す。「広告ID」は、広告を識別するための識別情報を示す。また、「文字情報」は、広告IDにより識別される広告に含まれる文字情報を示す。また、「画像情報」は、広告IDにより識別される広告に含まれる画像情報を示す。図3では、説明のため画像IDにより識別される画像を図示するが、「画像情報」としては、画像情報の格納場所を示すファイルパス名などが格納されてもよい。
例えば、図3に示す例において、一連の広告AS11は、広告主Aが提供する転職サイトAに関する一連の広告であることを示す。そして、一連の広告AS11には、広告AC111〜広告AC115等が含まれることを示す。また、広告AC111は、順位が1位であり、文字情報DS111や画像情報GR111を含むことを示す。また、広告AC112は、順位が2位であり、文字情報DS112や画像情報GR112を含むことを示す。
また、例えば、図3に示す例において、一連の広告AS12は、複数の広告主が提供するスポーツ関連の一連の広告であることを示す。また、一連の広告AS12には、広告AC121等が含まれることを示す。また、広告AC121は、順位が1位であり、文字情報DS121や画像情報GR121を含むことを示す。また、例えば、図3に示す例において、広告AC131や広告AC132は、いずれの一連の広告にも属さない広告であることを示す。
図3に示す例においては、関連付けられた広告AC間、例えば一連の広告AS11に含まれる広告AC間で順位が付される例を示すが、関連付けられていない広告AC間で順序が付されてもよい。例えば、広告配信装置100は、所定のスコアを記憶し、スコアに基づいて各広告AC間の順位を決定してもよい。例えば、広告配信装置100は、広告AC111や広告AC121や広告AC131間で各広告ACのスコアに基づいて順位を決定してもよい。
なお、広告情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、広告情報記憶部121は、入札価格に関する情報等を記憶してもよい。また、例えば、広告情報記憶部121は、広告主を識別するための識別情報を記憶してもよい。なお、広告主は、入稿作業等を代理店に依頼する場合もあるため、「広告主」といった表記は、広告主だけではなく代理店を含む概念であるものとする。また、例えば、広告情報記憶部121は、各広告の対象となる商品名やサービス名を示す情報を記憶してもよい。なお、広告情報記憶部121は、各商品等を示す情報としては「商品名」に限らず、商品を識別するための「商品ID」等の情報を記憶してもよい。
(閲覧情報記憶部122)
実施形態に係る閲覧情報記憶部122は、ユーザによる広告の閲覧に関する情報を記憶する。図4は、実施形態に係る閲覧情報記憶部の一例を示す図である。図4に、実施形態に係る閲覧情報記憶部122の一例を示す。図4に示す閲覧情報記憶部122は、「ユーザID」、「関連付ID」、「閲覧」、「広告ID」といった項目を有する。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「関連付ID」は、一連の広告を識別するための識別情報を示す。「閲覧」は、各広告の閲覧の有無を示す。例えば、「閲覧」に「1」が記憶された広告は、ユーザに閲覧された広告であることを示す。また、例えば、「閲覧」に「0」が記憶された広告は、ユーザに閲覧されていない広告であることを示す。「広告ID」は、広告を識別するための識別情報を示す。
例えば、図4に示す例において、ユーザU1による広告の閲覧に関する情報は、広告AC111及び広告AC112がユーザU1に閲覧されたことを示す。また、ユーザU1による広告の閲覧に関する情報は、広告AC113〜AC115や広告AC121がユーザU1に閲覧されていないことを示す。なお、ユーザによる広告の閲覧に関する情報は、所定のタイミングで更新されてもよい。例えば、広告配信装置100は、所定の期間、端末装置10から配信要求を取得しなかった場合、その端末装置10を利用するユーザに対応する全広告の「閲覧」を「0」に更新してもよい。
なお、閲覧情報記憶部122は、ユーザによる広告の閲覧に関する情報であれば、どのような情報を記憶してもよい。すなわち、閲覧情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
(制御部130)
図2の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(決定プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図2に示すように、制御部130は、取得部131と、決定部132と、配信部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、端末装置10に表示された広告の閲覧に関する情報(閲覧情報)を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10からユーザにより閲覧された広告に関する情報を閲覧情報として取得する。また、取得部131は、端末装置10から広告要求を取得する。また、例えば、取得部131は、取得したユーザの行動履歴を閲覧情報記憶部122に記憶する。
また、取得部131は、広告主から広告の入稿を取得してもよい。なお、取得部131は、広告主から広告の入稿を依頼された代理店から広告の入稿を取得してもよい。この場合、例えば、取得部131は、広告主や代理店が利用する情報処理装置から広告の入稿を取得する。また、例えば、取得部131は、取得した広告を広告情報記憶部121に記憶する。
(決定部132)
決定部132は、取得部131により取得された広告ACの閲覧に関する情報に基づいて、端末装置10に配信する広告ACとして、順序が付された一連の広告のうち、端末装置10を利用するユーザに閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを決定する。例えば、決定部132は、所定の方向に複数のコンテンツCTが並ぶ一覧画面(例えば一覧コンテンツVC10)を表示する端末装置10に配信する広告ACとして、一連の広告のうち、ユーザに閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを決定する。
図1では、決定部132は、端末装置10に配信する広告ACとして、順序が付された一連の広告AS11のうち、ユーザU1に閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを決定する。決定部132は、ユーザU1に閲覧された広告がない場合、一連の広告AS11のうち順位が1位の広告AC111から所定数の広告ACを端末装置10に配信する広告ACとして決定する。例えば、決定部132は、順位が1位の広告AC111や順位が2位の広告AC112や順位が3位の広告AC113等を端末装置10に配信する広告ACとして決定する。
また、決定部132は、一連の広告AS11のうち広告AC111、AC112がユーザU1に閲覧されている場合、順位が3位の広告AC113を端末装置10に配信する広告ACとして決定する。決定部132は、端末装置10において画面が遷移する際に、遷移元の画面においてユーザU1に閲覧された広告AC112の順序以降の順序が付された広告AC113を、端末装置10に配信する広告ACとして決定する。
また、決定部132は、端末装置10において画面が遷移する際に、遷移元の画面においてユーザに閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを、遷移先の画面に表示される候補となる広告ACであって、端末装置10に配信する広告ACとして決定する。
また、決定部132は、遷移先の画面から遷移元の画面に遷移する際に、遷移先の画面においてユーザに閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを、遷移元の画面に表示される候補となる広告ACであって、端末装置10に配信する広告ACとして決定する。例えば、決定部132は、画面遷移前における一覧画面の表示範囲を画面遷移後において再表示される一覧画面の表示範囲とする端末装置10に配信する広告ACとして、一連の広告のうち、ユーザに閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを決定する。
また、例えば、決定部132は、互いに関連する一連の広告のうち、ユーザに閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを決定する。また、決定部132は、各広告ACの内容における前後関係に基づいて順序が付された一連の広告のうち、ユーザに閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを決定する。
(配信部133)
配信部133は、決定部132により決定された広告を端末装置10に配信する。例えば、配信部133は、広告AC111〜AC113等を端末装置10に配信する。例えば、配信部133は、コンテンツCT121に含まれる広告表示領域AR121に表示する広告ACとして、広告AC113を端末装置10に配信する。また、例えば、配信部133は、広告AC114や広告AC115等を端末装置10に配信する。
〔3.端末装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図5は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図5に示すように、端末装置10は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15とを有する。
(通信部11)
通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部11は、図示しない所定の通信網と有線または無線で接続され、広告配信装置100やコンテンツ配信装置50との間で情報の送受信を行う。
(記憶部12)
記憶部12は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部12は、例えば、表示プログラムや端末装置10にインストールされているアプリケーションに関する情報、例えばプログラム等を記憶する。
(入力部13)
入力部13は、ユーザからの各種操作を受け付ける。例えば、入力部13は、タッチパネル機能により表示面(例えば表示部153)を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部13は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
(出力部14)
出力部14は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。
(制御部15)
制御部15は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶部12などの記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、表示プログラムや端末装置10にインストールされているアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部15は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図5に示すように、制御部15は、要求部151と、受信部152と、表示部153と、送信部154とを有し、以下に説明する決定処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する決定処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部151は、入力部13により受け付けたユーザ操作に従って、コンテンツ配信装置50へ配信要求を送信する。例えば、要求部151は、起動したブラウザ等のアプリからの配信要求をコンテンツ配信装置50へ送信する。また、要求部151は、入力部13により受け付けたユーザ操作に従って、広告配信装置100へ広告の配信を要求する。例えば、要求部151は、コンテンツ配信装置50から取得したコンテンツに広告表示領域ARが含まれる場合、広告配信装置100へ広告の配信を要求する。例えば、要求部151は、コンテンツ配信装置50から取得した一覧コンテンツVC10に広告表示領域ARが含まれる場合、広告配信装置100へ広告要求を送信する。
受信部152は、コンテンツ配信装置50から配信されたコンテンツを受信する。例えば、受信部152は、コンテンツ配信装置50からコンテンツCTや広告表示領域ARを含む一覧コンテンツVC10を受信する。例えば、受信部152は、互いに関連する一連の広告のうち、ユーザに閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを受信する。また、例えば、受信部152は、各広告ACの内容における関係に基づいて順序が付された一連の広告のうち、ユーザに閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを受信する。
また、受信部152は、広告配信装置100から配信された広告を受信する。例えば、受信部152は、広告配信装置100から広告表示領域ARに表示する広告を受信する。例えば、受信部152は、順序が付された一連の広告のうち、端末装置10を利用するユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を受信する。図1では、受信部152は、広告配信装置100から、広告AC111〜AC113を受信する。
表示部153は、受信部152により受信されたコンテンツや広告を表示する。例えば、表示部153は、コンテンツCTや広告表示領域ARを含む一覧コンテンツVC10を表示する。例えば、表示部153は、広告ACの順序に基づいて、広告ACを表示する。
また、表示部153は、画面が遷移する際に、遷移元の画面においてユーザに閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを、遷移先の画面に表示する。また、表示部153は、遷移先の画面から遷移元の画面に遷移する際に、遷移先の画面においてユーザに閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを、遷移元の画面に表示する。表示部153は、所定の方向に複数のコンテンツCTと複数の広告表示領域ARとが並ぶ一覧画面において、広告ACの順序と広告表示領域ARに付された優先度とに基づいて、広告ACを広告表示領域ARに表示する。また、表示部153は、画面遷移前における一覧画面の表示範囲を画面遷移後において再表示される一覧画面の表示範囲として、一覧画面を表示する。
図1では、表示部153は、広告表示領域AR11に受信した広告ACのうち最も順位の高い広告ACである広告AC111を表示する。また、表示部153は、広告表示領域AR12に広告AC111の次に順位が高い広告AC112を表示する。また、表示部153は、広告表示領域AR121を含むコンテンツCT121を表示する。また、表示部153は、広告表示領域AR121に広告AC113を表示する。また、表示部153は、画面遷移前における一覧画面の表示範囲を画面遷移後において再表示される一覧画面の表示範囲として、一覧画面を表示する。例えば、表示部153は、一覧コンテンツVC10のコンテンツCT12を先頭に、コンテンツCT12、コンテンツCT13、広告表示領域AR12の順で表示する。また、送信部154は、端末装置10に表示された広告の閲覧に関する情報を広告配信装置100に送信する。例えば、送信部154は、広告ACがユーザに閲覧されたことを示す閲覧情報を所定のタイミングで広告配信装置100へ送信してもよい。また、例えば、送信部154は、広告ACがユーザに閲覧されたことを示す閲覧情報を定期的に広告配信装置100へ送信してもよい。
なお、上述した制御部15による表示処理等の処理は、例えば、JavaScript(登録商標)などにより実現されてもよい。また、上述した表示処理が所定のアプリケーションにより行われる場合や表示処理が専用アプリにより行われる場合、制御部15は、例えば、所定のアプリや専用アプリを制御するアプリ制御部を有してもよい。
〔4.決定処理のフロー〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る配信システム1による決定処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係る決定処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、広告配信装置100の取得部131は、端末装置10から広告の閲覧情報を取得する(ステップS101)。なお、取得部131は、端末装置10以外の情報処理装置から行動履歴を取得してもよい。例えば、取得部131は、コンテンツ配信装置50から行動履歴を取得してもよい。その後、取得部131は、端末装置10から広告要求を取得する(ステップS102)。
その後、広告配信装置100の決定部132は、広告の閲覧情報に基づいて広告を決定する(ステップS103)。例えば、決定部132は、端末装置10に配信する広告として、順序が付された一連の広告のうち、端末装置10を利用するユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定する。その後、広告配信装置100の配信部133は、決定に基づく広告を配信する(ステップS104)。
〔5.決定処理の他例〕
以下、図7を用いて、決定処理の一例を説明する。図7に示す例においては、ユーザU1である場合を示す。図7は、実施形態に係る決定処理の他の一例を示す図である。図7では、ユーザU1が利用する端末装置10における表示内容の変更に応じて、端末装置10を端末装置10−11〜10−14として説明する。なお、端末装置10−11〜10−14は同一の端末装置10である。また、以下では、端末装置10−11〜10−14について、特に区別することなく説明する場合には、端末装置10と記載する。また、図7では、端末装置10に表示された広告AC111〜AC114等の閲覧状況の更新に応じて、広告配信装置100を広告配信装置100−11〜100−13として説明する。なお、広告配信装置100−11〜100−13は同一の広告配信装置100である。また、以下では、広告配信装置100−11〜100−13について、特に区別することなく説明する場合には、広告配信装置100と記載する。図7では、端末装置10は、「すべて」のタブTB11が選択されている場合を示す。
図7に示すように、端末装置10−11は、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信要求を送信する(ステップS51)。なお、図7中のステップS51〜S55は、図1中のステップS11〜S15と同様であるため、説明を省略する。図7では、ステップS55において、端末装置10−11は、一覧コンテンツVC10の先頭に位置するコンテンツCT11から順に、広告表示領域AR11、コンテンツCT12を表示する。また、端末装置10は、広告表示領域AR11にステップS54−2において受信した広告ACのうち最も順位の高い広告ACである広告AC111を表示する。すなわち、ステップS55後の端末装置10中の一覧コンテンツVC10には、コンテンツCT11、広告AC111、コンテンツCT12の順に上下方向に並んで一覧表示される。また、図7では、端末装置10−11において、広告AC111が表示された広告表示領域AR11の50%が端末装置10に1秒以上表示されたものとする。すなわち、端末装置10は、広告AC111がユーザU1に閲覧されたと判定する。
また、端末装置10は、ユーザU1に閲覧された広告ACに関する情報を閲覧情報として広告配信装置100へ送信する(ステップS56)。具体的には、端末装置10は、広告AC111がユーザU1に閲覧されたことを示す閲覧情報を広告配信装置100へ送信する。なお、端末装置10がユーザU1により広告AC111が閲覧されたことを示す閲覧情報を広告配信装置100へ送信するタイミングは、後述するステップS61以前であればどのようなタイミングであってもよい。例えば、端末装置10は、後述するステップS61における広告要求とともにユーザU1により広告AC111が閲覧されたことを示す閲覧情報を広告配信装置100へ送信してもよい。
端末装置10から閲覧情報を取得した広告配信装置100は、取得したユーザU1に関する閲覧情報に基づいて記憶部120に記憶する情報を更新する(ステップS57)。具体的には、広告配信装置100は、閲覧情報記憶部122に記憶されたユーザU1に関する情報を更新するが、図7では、ユーザU1に閲覧された広告ACを広告情報記憶部121において白抜き文字で図示する。すなわち、図7では、広告配信装置100−12は、順位が1位の広告AC111がユーザU1に閲覧されたとする。
なお、図7では、ユーザU1に関する閲覧情報の更新に応じて、広告情報記憶部121を広告情報記憶部121−11〜121−13として説明する。また、広告情報記憶部121−11〜121−13は同一の広告情報記憶部121である。また、以下では、広告情報記憶部121−11〜121−13について、特に区別することなく説明する場合には、広告情報記憶部121と記載する。
そして、ユーザU1は、端末装置10−11に表示されたコンテンツCT12を指定する(ステップS58)。その後、端末装置10−11は、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信要求を送信する(ステップS59)。例えば、端末装置10−11は、ユーザU1が端末装置10におけるコンテンツCT12が表示された部分をタッチすることにより、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信要求を送信する。具体的には、端末装置10−11は、コンテンツ配信装置50にコンテンツCT12に対応する遷移先であるコンテンツCT121の配信要求を送信する。
端末装置10−12から配信要求を受け付けたコンテンツ配信装置50は、端末装置10にコンテンツを配信する(ステップS60)。図7に示す例においては、コンテンツ配信装置50は、端末装置10−11にコンテンツCT121を配信する。図7に示す例において、コンテンツ配信装置50が配信するコンテンツCT121には、コンテンツCT12に関する詳細な記事や広告表示領域AR121が含まれる。
広告表示領域AR121を含むコンテンツCT121を受信した端末装置10−11は、受信したコンテンツCT121に含まれる広告表示領域AR121に表示する広告ACを要求する広告要求を広告配信装置100に送信する(ステップS61)。
端末装置10から広告要求を取得した広告配信装置100−12は、端末装置10に配信する広告を決定する(ステップS62−1)。例えば、広告配信装置100は、端末装置10に表示された広告ACの閲覧に関する情報に基づいて、端末装置10に配信する広告ACを決定する。具体的には、広告配信装置100は、端末装置10に配信する広告ACとして、順序が付された一連の広告AS11のうち、ユーザU1に閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを決定する。
図7では、ステップS62−1における広告ACの決定時において、広告配信装置100−12中の広告情報記憶部121−12に示すように、一連の広告AS11のうち順位が1位の広告AC111がユーザU1に閲覧されている。そのため、広告配信装置100−12は、順位が2位の広告AC112を端末装置10に配信する広告ACとして決定する。このように、広告配信装置100は、端末装置10において画面が遷移する際に、遷移元の画面においてユーザU1に閲覧された広告AC(図7では広告AC111)の順序以降の順序が付された広告AC(図7では広告AC112)を、端末装置10に配信する広告ACとして決定する。
そして、広告配信装置100−12は、一連の広告AS11のうち端末装置10に配信する広告ACとして決定した広告ACを端末装置10に配信する(ステップS62−2)。具体的には、広告配信装置100−12は、広告AC112を端末装置10に配信する。そして、端末装置10は、コンテンツ配信装置50から受信したコンテンツCT121に表示を遷移する(ステップS63)。なお、ステップS62〜S63の処理は並列して行われてもよい。
ステップS63の遷移後における端末装置10−12は、広告表示領域AR121を含むコンテンツCT121を表示する。また、端末装置10は、広告表示領域AR121にステップS62−2において受信した広告AC112を表示する。また、図7では、端末装置10−12において、広告AC112が表示された広告表示領域AR121の50%が端末装置10に1秒以上表示されたものとする。すなわち、端末装置10は、広告AC112がユーザU1に閲覧されたと判定する。
また、端末装置10は、ユーザU1に閲覧された広告ACに関する情報を閲覧情報として広告配信装置100へ送信する(ステップS64)。具体的には、端末装置10は、広告AC112がユーザU1に閲覧されたことを示す閲覧情報を広告配信装置100へ送信する。なお、端末装置10がユーザU1により広告AC112が閲覧されたことを示す閲覧情報を広告配信装置100へ送信するタイミングは、後述するステップS68以前であればどのようなタイミングであってもよい。例えば、端末装置10は、後述するステップS68における広告要求とともにユーザU1により広告AC112が閲覧されたことを示す閲覧情報を広告配信装置100へ送信してもよい。
端末装置10から閲覧情報を取得した広告配信装置100は、取得したユーザU1に関する閲覧情報に基づいて記憶部120に記憶する情報を更新する(ステップS65)。具体的には、広告配信装置100−13は、順位が1位の広告AC111及び順位が2位の広告AC112がユーザU1に閲覧されたとする。
そして、ユーザU1は、端末装置10−12に表示された戻るボタンを押下する(ステップS66−1)。その後、端末装置10−12は、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信要求を送信する(ステップS66−2)。例えば、端末装置10−12は、ユーザU1が端末装置10における戻るボタンが表示された部分をタッチすることにより、コンテンツ配信装置50にコンテンツの配信要求を送信する。具体的には、端末装置10−12は、コンテンツ配信装置50にコンテンツCT121に対応する遷移元であるコンテンツCT12を含む一覧コンテンツVC10の配信要求を送信する。
端末装置10−12から配信要求を受け付けたコンテンツ配信装置50は、端末装置10にコンテンツを配信する(ステップS67)。図7に示す例においては、コンテンツ配信装置50は、端末装置10−12に一覧コンテンツVC10を配信する。なお、図7に示す例において、端末装置10は、コンテンツCT121から一覧コンテンツVC10に戻る際に、コンテンツ配信装置50から一覧コンテンツVC10を受信するが、ステップS52において受信した一覧コンテンツVC10を表示してもよい。この場合、配信システム1は、ステップS66−2及びステップS67の処理を行うことなく、ステップS68以降の処理を行ってもよい。
広告表示領域ARを含む一覧コンテンツVC10を受信した端末装置10−12は、受信した一覧コンテンツVC10に含まれる広告表示領域ARに表示する広告ACを要求する広告要求を広告配信装置100に送信する(ステップS68)。
端末装置10から広告要求を取得した広告配信装置100−13は、端末装置10に配信する広告を決定する(ステップS69−1)。例えば、広告配信装置100は、端末装置10に表示された広告ACの閲覧に関する情報に基づいて、端末装置10に配信する広告ACを決定する。具体的には、広告配信装置100は、端末装置10に配信する広告ACとして、順序が付された一連の広告AS11のうち、ユーザU1に閲覧された広告ACの順序以降の順序が付された広告ACを決定する。
図7では、ステップS69−1における広告ACの決定時において、広告配信装置100−13中の広告情報記憶部121−13に示すように、一連の広告AS11のうち順位が1位の広告AC111及び順位が2位の広告AC112がユーザU1に閲覧されている。そのため、広告配信装置100−13は、順位が3位以降の広告AC113、AC114等を端末装置10に配信する広告ACとして決定する。このように、広告配信装置100は、遷移先の画面から遷移元の画面に遷移する際に、遷移先の画面においてユーザに閲覧された広告AC(図7では広告AC112)の順序以降の順序が付された広告AC(図7では広告AC113、AC114等)を、端末装置10に配信する広告ACとして決定する。
そして、広告配信装置100−13は、一連の広告AS11のうち端末装置10に配信する広告ACとして決定した広告ACを端末装置10に配信する(ステップS69−2)。具体的には、広告配信装置100−13は、広告AC113、AC114等を端末装置10に配信する。
そして、端末装置10は、コンテンツCT121から一覧コンテンツVC10に表示を遷移する(ステップS70)。ここで、端末装置10は、画面遷移前における一覧画面の表示範囲を画面遷移後において再表示される一覧画面の表示範囲として、一覧画面を表示する。図7では、ステップS70の遷移後における端末装置10−14は、ステップS63の遷移前における端末装置10−11と同じ表示範囲の一覧コンテンツVC10を表示する。具体的には、端末装置10は、一覧コンテンツVC10のコンテンツCT11を先頭に、コンテンツCT11、広告表示領域AR11、コンテンツCT13の順で表示する。
また、端末装置10−13においては、広告表示領域AR11が表示される。そのため、端末装置10は、広告表示領域AR11にステップS69−2において受信した広告ACのうち最も順位の高い広告ACである広告AC113を表示する。すなわち、ステップS70の後の端末装置10中の一覧コンテンツVC10には、コンテンツCT11、広告AC113、コンテンツCT13の順に上下方向に並んで一覧表示される。なお、ステップS68〜S70の処理は並列して行われてもよい。
ステップS70において一覧コンテンツVC10が表示された後、ユーザU1は、ユーザ操作を行う(ステップS71)。これにより、端末装置10は、一覧コンテンツVC10のコンテンツCT12以下の部分を表示させるように、表示を変更する(ステップS72)。
図7では、端末装置10は、コンテンツCT12、コンテンツCT13、広告表示領域AR12を表示するように表示を変更する。また、端末装置10は、広告表示領域AR12に広告AC113の次に順位が高い広告AC114を表示する。すなわち、ステップS72の後の端末装置10中の一覧コンテンツVC10には、コンテンツCT12、コンテンツCT13、広告AC114の順に上下方向に並んで一覧表示される。
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る広告配信装置100は、取得部131と、決定部132とを有する。取得部131は、端末装置10に表示された広告の閲覧に関する情報を取得する。決定部132は、取得部131により取得された広告の閲覧に関する情報に基づいて、端末装置10に配信する広告として、順序が付された一連の広告のうち、端末装置10を利用するユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定する。
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定することにより、配信する広告を適切に決定することができる。したがって、広告配信装置100は、各広告に付された順序通りに一連の広告をユーザに閲覧させることができる。
また、実施形態に係る広告配信装置100において、決定部132は、端末装置10において画面が遷移する際に、遷移元の画面においてユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を、遷移先の画面に表示される候補となる広告であって、端末装置10に配信する広告として決定する。
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、画面の表示の遷移に応じてユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定することにより、配信する広告を適切に決定することができる。したがって、広告配信装置100は、画面の表示の遷移が遷移する場合であっても、各広告に付された順序通りに一連の広告をユーザに閲覧させることができる。
また、実施形態に係る広告配信装置100において、決定部132は、遷移先の画面から遷移元の画面に遷移する際に、遷移先の画面においてユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を、遷移元の画面に表示される候補となる広告であって、端末装置10に配信する広告として決定する。
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、画面の表示の遷移に応じて、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定することにより、配信する広告を適切に決定することができる。したがって、広告配信装置100は、画面の表示の遷移が遷移する場合であっても、各広告に付された順序通りに一連の広告をユーザに閲覧させることができる。
また、実施形態に係る広告配信装置100において、決定部132は、所定の方向に複数のコンテンツが並ぶ一覧画面を表示する端末装置10に配信する広告として、一連の広告のうち、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定する。
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、コンテンツが並ぶ方向に応じて、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定することにより、配信する広告を適切に決定することができる。したがって、広告配信装置100は、コンテンツが所定の方向に並ぶ場合であっても、各広告に付された順序通りに一連の広告をユーザに閲覧させることができる。
また、実施形態に係る広告配信装置100において、決定部132は、画面遷移前における一覧画面の表示範囲を画面遷移後において再表示される一覧画面の表示範囲とする端末装置10に配信する広告として、一連の広告のうち、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定する。
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、一覧画面が再表示される際に前回の表示範囲に基づく位置に応じて、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定することにより、配信する広告を適切に決定することができる。したがって、広告配信装置100は、一覧画面が再表示される際に前回の表示範囲に基づく位置から表示される場合であっても、コンテンツが所定の方向に並ぶ場合であっても、各広告に付された順序通りに一連の広告をユーザに閲覧させることができる。
また、実施形態に係る広告配信装置100において、決定部132は、端末装置10に配信する広告として、互いに関連する一連の広告のうち、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定する。
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、互いに関連する一連の広告から、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定することにより、配信する広告を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る広告配信装置100において、決定部132は、端末装置10に配信する広告として、各広告の内容における前後関係に基づいて順序が付された一連の広告のうち、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定する。
これにより、実施形態に係る広告配信装置100は、各広告の内容における前後関係に基づいて順序が付された一連の広告から、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を決定することにより、配信する広告を適切に決定することができる。
また、実施形態に係る端末装置10は、受信部152と、表示部153とを有する。受信部152は、順序が付された一連の広告のうち、端末装置10を利用するユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を受信する。表示部153は、広告の順序に基づいて、広告を表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を表示することにより、広告を適切な順序で表示することができる。したがって、端末装置10は、各広告に付された順序通りに一連の広告をユーザに閲覧させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、画面が遷移する際に、遷移元の画面においてユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を、遷移先の画面に表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、画面の表示の遷移に応じて、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を表示することにより、広告を適切な順序で表示することができる。したがって、端末装置10は、画面の表示の遷移が遷移する場合であっても、各広告に付された順序通りに一連の広告をユーザに閲覧させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、遷移先の画面から遷移元の画面に遷移する際に、遷移先の画面においてユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を、遷移元の画面に表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、画面の表示の遷移に応じて、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を表示することにより、広告を適切な順序で表示することができる。したがって、端末装置10は、画面の表示の遷移が遷移する場合であっても、各広告に付された順序通りに一連の広告をユーザに閲覧させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、所定の方向に複数のコンテンツと複数の広告表示領域ARとが並ぶ一覧画面において、広告の順序と広告表示領域ARに付された優先度とに基づいて、広告を広告表示領域ARに表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、広告表示領域ARに付された優先度に応じて、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を表示することにより、広告を適切な順序で表示することができる。したがって、端末装置10は、広告表示領域ARに優先度が付された場合であっても、各広告に付された順序通りに一連の広告をユーザに閲覧させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部153は、画面遷移前における一覧画面の表示範囲を画面遷移後において再表示される一覧画面の表示範囲として、一覧画面を表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、一覧画面が再表示される際に前回の表示範囲に基づく位置に応じて、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を表示することにより、広告を適切な順序で表示することができる。したがって、端末装置10は、一覧画面が再表示される際に前回の表示範囲に基づく位置から表示される場合であっても、コンテンツが所定の方向に並ぶ場合であっても、各広告に付された順序通りに一連の広告をユーザに閲覧させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、受信部152は、互いに関連する一連の広告のうち、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を受信する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を表示することにより、互いに関連する一連の広告を適切な順序で表示することができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、受信部152は、各広告の内容における前後関係に基づいて順序が付された一連の広告のうち、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を受信する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を受信することにより、各広告の内容における前後関係に基づいて順序が付された一連の広告を適切な順序で表示することができる。
また、実施形態に係る端末装置10は、送信部154を有する。送信部154は、端末装置10に表示された広告の閲覧に関する情報を広告の配信装置(実施形態においては「広告配信装置100」。以下同じ)に送信する。受信部152は、送信部154により送信した広告の閲覧に関する情報に基づいて、端末装置10を利用するユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を配信装置から受信する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、ユーザに閲覧された広告の順序以降の順序が付された広告を表示することにより、広告を適切な順序で表示することができる。したがって、端末装置10は、各広告に付された順序通りに一連の広告をユーザに閲覧させることができる。
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る広告配信装置100は、例えば図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図8は、広告配信装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態及び変形例のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔8.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。