以下に、本願に係る配信装置、端末装置、配信方法及び配信プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る配信装置、端末装置、配信方法及び配信プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.広告表示処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る広告表示処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る広告表示処理の一例を示す図である。図1では、後述する端末装置10によって、ウェブページC10及び広告コンテンツA10がウェブブラウザに表示される例を示す。
図1に示すように、ウェブページC10は、コンテンツ表示領域CR10と広告表示領域AR11とを含む。コンテンツ表示領域CR10は、記事等の各種情報が表示されるコンテンツ表示領域CR11〜CR14を含む。広告表示領域AR11は、広告枠等と呼ばれ、所定の広告コンテンツが表示される。一般に、広告表示領域AR11は、ウェブページC10の固定の位置に設けられる。なお、ウェブページC10のうち広告表示領域AR11以外の領域は、コンテンツ表示領域CR10に該当する。例えば、ウェブページC10のうちコンテンツ表示領域CR11〜CR14及び広告表示領域AR11以外の背景領域は、コンテンツ表示領域CR10に該当する。
また、コンテンツ表示領域CR11〜CR14に表示される各種情報には、ウェブページC10以外の他のウェブページへのリンクが張られる場合がある。図1の例では、コンテンツ表示領域CR12に表示される「サービスv1」〜「サービスv5」や、コンテンツ表示領域CR13に表示される「トピックスt1」〜「トピックスt5」等は、他のウェブページへのリンクが張られているアンカーテキスト(anchor text)に該当する。
なお、図1では、ウェブページC10にアンカーテキストが表示される例を示した。しかし、ウェブページC10には、他のウェブページへのリンクが張られているボタンや画像が表示される場合もある。以下では、他のウェブページへのリンクが張られているアンカーテキストやボタンや画像等が表示される領域をリンク領域と表記する場合がある。
広告コンテンツA10は、静止画像や動画像であり、広告主によって提供される広告ページへのリンクが張られる。例えば、図1に示した広告コンテンツA10には、広告主「X喫茶店」によって提供される広告ページへのリンクが張られる。なお、広告コンテンツA10のリンク先である広告ページは、ランディングページ(Landing Page)等と呼ばれる場合がある。
そして、実施形態に係る端末装置10は、図1に示すように、広告コンテンツA10の一部が広告表示領域AR11と重なるように、ウェブページC10と広告コンテンツA10とをウェブブラウザに表示する。
具体的には、端末装置10は、広告コンテンツA10の一部を広告表示領域AR11の全体と重ねて表示する。そして、端末装置10は、広告コンテンツA10のうち広告表示領域AR11と重なる領域A11をクリック可能な状態で表示する。言い換えれば、端末装置10は、コンテンツ表示領域CR10と重ならない広告コンテンツA10の領域A11をクリック可能な状態で表示する。このとき、端末装置10は、領域A11を加工せずに、領域A11に対応する画像自体を表示する。例えば、端末装置10は、広告表示領域AR11上に広告コンテンツA10の領域A11を表示する。
また、端末装置10は、広告コンテンツA10のうち広告表示領域AR11と重ならない領域A12をクリック不可能な状態で表示する。言い換えれば、端末装置10は、コンテンツ表示領域CR10と重なる広告コンテンツA10の領域A12をクリック不可能な状態で表示する。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA10の領域A12とコンテンツ表示領域CR10との双方をユーザが視認できるように、広告コンテンツA10の領域A12とコンテンツ表示領域CR10とを重ねて表示する。図1の例の場合、端末装置10は、広告コンテンツA10の領域A12を灰色等の一色の画素に加工し、加工後の領域A12とコンテンツ表示領域CR10とを重ねて表示する。これにより、端末装置10は、コンテンツ表示領域CR10の裏側に位置するような影として、広告コンテンツA10の領域A12を表示する。また、端末装置10は、ウェブページC10のリンク領域のうち、広告コンテンツA10の領域A12と重なるリンク領域をクリック可能な状態で表示する。図1の例の場合、端末装置10は、領域A12と重なるアンカーテキスト「トピックスt3」〜「トピックスt5」をクリック可能な状態で表示する。
なお、上述した「クリック可能な状態」とは、広告コンテンツ等のコンテンツが選択可能な状態を示し、クリックされた場合に他のウェブページ(広告ページを含む)に遷移可能な状態を示す。また、「クリック不可能な状態」とは、広告コンテンツ等のコンテンツが選択不可能な状態を示し、クリックされた場合であっても他のウェブページ(広告ページを含む)に遷移しない状態を示す。例えば、端末装置10は、広告コンテンツA10の領域A11がクリックされた場合、広告ページにアクセスすることでウェブページC10から広告ページに遷移させる。一方、端末装置10は、広告コンテンツA10の領域A12がクリックされた場合であっても、広告ページにアクセスせずにウェブページC10を表示したままとする。ただし、端末装置10は、広告コンテンツA10の領域A12と重ねて表示されるアンカーテキスト(例えば、「トピックスt3」など)がクリックされた場合には、クリックされたアンカーテキストのリンク先にアクセスする。
このように、実施形態に係る端末装置10は、コンテンツ表示領域CR10と重ならない広告コンテンツA10の領域A11をクリック可能な状態で表示する。これにより、端末装置10は、広告コンテンツA10を介して広告ページに遷移させることができるので、広告コンテンツA10を提供する広告主にとって有益な広告表示を実現することができる。また、端末装置10は、ウェブページC10と広告コンテンツA10とを重ねて表示する場合であっても、ウェブページC10のリンク領域を無効にしない。これにより、端末装置10は、ユーザがウェブページC10を操作できる状態を維持するので、ウェブページ配信者にとって有益な広告表示を実現することができる。
さらに、実施形態に係る端末装置10は、コンテンツ表示領域CR10に広告コンテンツA10を重ねて表示する。図1の例の場合、端末装置10は、広告コンテンツA10の領域A12を影として表示する。このため、端末装置10は、ウェブページC10の固定位置に設けられる広告表示領域AR11以外にも広告コンテンツA10を表示することができるので、広告コンテンツA10をユーザに強く印象付けることができる。例えば、広告表示領域AR11に広告コンテンツA10が表示されるだけでは、ユーザの視界に広告表示領域AR11が入らない限り、広告コンテンツA10はユーザに注目されにくい。しかし、端末装置10は、広告表示領域AR11以外に広告コンテンツA10の領域A12を影として表示することで、ユーザの視界に広告表示領域AR11が入らない場合であっても、ユーザを広告コンテンツA10に注目させることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA10の広告効果を向上させることができる。
以上のことから、実施形態に係る端末装置10は、ウェブページ配信者及び広告主の双方にとって有益であり、かつ、高い広告効果が得られる広告表示を実現することができる。
以下、上述した広告表示処理を実現する端末装置10等について説明する。以下では、広告コンテンツのうち、領域A11のようにクリック可能な状態で表示される領域を「クリック領域」と表記し、領域A12のようにクリック不可能な状態で表示される領域を「非クリック領域」と表記する場合がある。また、上記では説明を省略したが、上述したウェブページC10には、ウェブページC10及び広告コンテンツA10の表示態様を制御する制御情報が含まれる。そして、端末装置10は、制御情報に従って上述した広告表示処理を行う。このような制御情報については後述する。
〔2.広告配信システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る広告配信システムの構成について説明する。図2は、実施形態に係る広告配信システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、広告配信システム1は、端末装置10と、広告主端末20と、広告装置30と、配信装置100とを含む。端末装置10、広告主端末20、広告装置30及び配信装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図2に示す広告配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の広告主端末20や、複数台の広告装置30や、複数台の配信装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ウェブページを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、端末装置10は、ユーザによる操作に従って、配信装置100からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示する。また、端末装置10は、ウェブページに後述する広告取得命令が含まれる場合には、広告装置30から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをウェブページとともに表示する。
広告主端末20は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末20は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。また、広告主端末20は、広告主による操作に従って、広告コンテンツを広告装置30に入稿する。例えば、広告主端末20は、広告コンテンツとして、静止画像や、動画像や、テキストデータや、広告主が管理する広告主サーバによって配信される広告ページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)などを広告装置30に入稿する。
なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告装置30に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末20だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告装置30は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告装置30は、端末装置10からアクセスされた場合に、広告コンテンツを端末装置10に配信する。
配信装置100は、端末装置10にウェブページを配信するウェブサーバ等である。例えば、配信装置100は、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関する各種ウェブページを配信する。
配信装置100によって配信されるウェブページは、例えば、HTML(HyperText Markup Language)により記述されたHTMLファイルや、XML(Extensible Markup Language)により記述されたXMLファイル等により形成される。そして、配信装置100によって配信されるウェブページには、ウェブページ及び広告コンテンツの表示態様を制御する制御情報が含まれる。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語により、ウェブページを形成するHTMLファイル等に記述される。
また、配信装置100によって配信されるウェブページには、広告取得命令が含まれる。例えば、ウェブページを形成するHTMLファイル等には、広告装置30のURL等が広告取得命令として記述される。この場合、端末装置10は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告装置30から広告コンテンツを取得する。
なお、配信装置100から端末装置10に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像等であるが、以下では、配信装置100から端末装置10に配信される各種データを「ウェブページ」と表記する場合がある。
〔3.広告装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る広告装置30の構成について説明する。図3は、実施形態に係る広告装置30の構成例を示す図である。図3に示すように、広告装置30は、通信部31と、広告コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置10や広告主端末20や配信装置100との間で情報の送受信を行う。
広告コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、広告コンテンツ記憶部32は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツに関する各種情報を記憶する。
ここで、図4に、実施形態に係る広告コンテンツ記憶部32の一例を示す。図4に示した例では、広告コンテンツ記憶部32は、「広告主ID」、「広告コンテンツ」、「入札価格」、「CTR(Click Through Rate)」といった項目を有する。
「広告主ID」は、広告主又は広告主端末20を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツを示す。図4では「広告コンテンツ」に「A10」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、又は、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
「入札価格」は、広告主が広告コンテンツを入稿する際に指定する広告料金を示す。例えば、「入札価格」は、広告コンテンツがユーザに1回クリックされた際に広告主から広告配信者(例えば、広告装置30又は配信装置100の管理者)に支払われる単価に該当する。
「CTR」は、広告コンテンツがクリックされた回数を広告コンテンツの表示回数によって除算した値を示す。なお、端末装置10に配信されたことがない広告コンテンツのCTRには、予め決められている固定値や、全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値や、同一の広告カテゴリ(例えば、車、旅行)に属する全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値などが記憶される。また、「CTR」には、CTRの予測モデル等から予測される予測CTRが記憶されてもよい。このような予測CTRは、例えば、広告コンテンツの種別や、広告コンテンツが表示されるウェブページの種別等によって予測される。
すなわち、図4では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、入札価格「100」を指定するとともに、広告コンテンツ「A10」を入稿した例を示している。また、図4では、広告コンテンツ「A10」のCTRが「0.02」である例を示している。
制御部33は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告装置30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部33は、入稿受付部34と、要求受付部35と、抽出部36と、配信部37とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
入稿受付部34は、広告主端末20から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部34は、入札価格の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。そして、入稿受付部34は、入稿元の広告主に対応する広告主IDに対応付けて、受け付けた入札価格及び広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部32に格納する。
要求受付部35は、端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部35は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
抽出部36は、要求受付部35によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部32から抽出する。例えば、抽出部36は、広告コンテンツ記憶部32に記憶されている広告コンテンツのうち、入札価格又はCTRが高い広告コンテンツや、入札価格及びCTRの双方が高い広告コンテンツを優先して抽出する。
配信部37は、広告コンテンツ記憶部32に記憶されている広告コンテンツを配信する。具体的には、配信部37は、広告コンテンツの取得要求を送信した端末装置10に対して、抽出部36によって抽出された広告コンテンツを配信する。
〔4.配信装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る配信装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係る配信装置100の構成例を示す図である。図5に示すように、配信装置100は、通信部110と、コンテンツ記憶部120と、制御部130とを有する。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置10や広告装置30との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部120は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部120は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。
コンテンツ記憶部120に記憶されるウェブページには、広告コンテンツを取得するための広告取得命令が含まれる。また、コンテンツ記憶部120に記憶されるウェブページには、JavaScript(登録商標)やCSS等のスクリプト言語によりに記述される制御情報が含まれる。この制御情報は、ウェブページ及び広告コンテンツの表示態様を制御する。具体的には、実施形態に係る制御情報は、広告コンテンツの表示位置を制御する。また、制御情報は、ウェブページと重ならない広告コンテンツの領域をクリック領域として特定する。そして、制御情報は、広告コンテンツのクリック領域をクリック可能な状態で表示するよう制御する。また、制御情報は、ウェブページと重なる広告コンテンツの領域を非クリック領域として特定する。そして、制御情報は、広告コンテンツの非クリック領域をクリック不可能な状態でウェブページと重ねて表示するよう制御する。また、実施形態に係る制御情報は、ウェブページに広告コンテンツ表示用の広告表示領域が含まれる場合には、広告表示領域と重なる広告コンテンツの領域をクリック領域とするよう制御する。言い換えれば、制御情報は、広告表示領域がウェブページではないものとして、広告コンテンツのクリック領域及び非クリック領域を特定する。例えば、図1の例の場合、制御情報は、コンテンツ表示領域CR10がウェブページであるものとして、広告コンテンツのクリック領域及び非クリック領域を特定する。また、実施形態に係る制御情報は、図1の例のように、広告コンテンツの非クリック領域とウェブページとの双方がユーザによって視認可能であり、かつ、ウェブページのリンク領域がクリック可能な状態となるように、広告コンテンツの非クリック領域を影として表示するよう制御する。
制御部130は、例えば、CPUやMPU等によって、配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図5に示すように、制御部130は、受付部131と、配信部132とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部131は、端末装置10からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部131は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部132は、受付部131によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページ及び制御情報を端末装置10に配信する。具体的には、配信部132は、コンテンツ記憶部120から取得要求対象のウェブページを取得し、取得したウェブページを端末装置10に配信する。上記の通り、コンテンツ記憶部120に記憶されているウェブページには制御情報が含まれるので、配信部132は、ウェブページ及び制御情報を配信することとなる。
なお、上述したコンテンツ記憶部120は、制御情報を含むウェブページではなく、ウェブページと制御情報とを個別に記憶してもよい。例えば、コンテンツ記憶部120は、ウェブページを形成するHTMLファイルと、制御情報が記述されたファイルとを対応付けて記憶してもよい。この場合、配信部132は、ウェブページ及び制御情報の双方を端末装置10に配信する。
〔5.端末装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図6は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図6に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
通信部11は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、広告装置30や配信装置100との間で情報の送受信を行う。
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部12は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部13は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置10にタッチパネルが採用される場合には、入力部12と出力部13とは一体化される。
制御部14は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部14は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部14は、要求部15と、受付部16と、表示部17とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部14の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部14が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部15は、入力部12を用いたユーザ操作に従って、配信装置100にウェブページの取得要求を送信する。また、要求部15は、受付部16によって受け付けられたウェブページに広告取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信する。
受付部16は、ウェブページと広告コンテンツとを受け付ける。具体的には、受付部16は、要求部15によって送信されたウェブページの取得要求に応答した配信装置100からウェブページを受け付ける。このとき、受付部16は、ウェブページに広告取得命令が含まれる場合には、広告コンテンツの取得要求を送信するよう要求部15に指示する。そして、受付部16は、要求部15によって送信された広告コンテンツの取得要求に応答した広告装置30から広告コンテンツを受け付ける。
表示部17は、受付部16によって受け付けられたウェブページに含まれる制御情報に従って、ウェブページ及び広告コンテンツを出力部13に表示する。具体的には、表示部17は、ウェブページを表示する。そして、表示部17は、ウェブページと重ならない広告コンテンツの領域をクリック可能な状態で表示し、ウェブページと重なる広告コンテンツの領域をクリック不可能な状態でウェブページとともに表示する。このとき、表示部17は、ウェブページに含まれる広告表示領域と重なる広告コンテンツの領域についてはクリック可能な状態で表示する。また、実施形態に係る表示部17は、ウェブページと重なる広告コンテンツの領域を影として表示する。
〔6.他の表示例〕
上記では、図1に例示した表示態様を用いながら端末装置10による広告表示処理について説明した。しかし、この例に限られず、端末装置10は、他の表示態様により広告表示処理を行うこともできる。この点について、図7及び図8を用いて説明する。図7及び図8は、実施形態に係る広告表示処理の一例を示す図である。
まず、図7の例について説明する。図7の例において、端末装置10は、広告装置30から広告コンテンツA10及びA20を受け付ける。ここでは、広告コンテンツA10及びA20は、同一の広告主によって広告装置30に入稿されたものとする。例えば、広告コンテンツA10及びA20の双方には、同一広告ページへのリンクが張られている。そして、端末装置10は、広告コンテンツA10の一部を広告表示領域AR11の一部と重ねて表示する。また、端末装置10は、広告コンテンツA20をコンテンツ表示領域CR10と重ねずに広告表示領域AR11内に表示する。
このように、端末装置10は、広告コンテンツA10の一部を影として表示するとともに、広告コンテンツA20の全体を視認可能な状態で表示してもよい。これにより、端末装置10は、広告コンテンツA10及びA20に対応する広告主や広告商品をユーザに把握させることができる。例えば、図7の例において、広告コンテンツA20によって示されるコーヒーカップは、X喫茶店のロゴであり、広く一般に知られているものとする。この場合、ユーザは、広告コンテンツA20を視認した時点で広告主がX喫茶店であることを把握することができる。すなわち、端末装置10は、広告コンテンツA10を表示することでユーザに広告を強く印象付けることができるとともに、広告コンテンツA20を表示することでユーザに広告主や広告商品を把握させることができる。これにより、端末装置10は、広告コンテンツA10及びA20の広告効果を向上させることができる。
図7の例の場合、広告装置30の入稿受付部34は、ウェブページC10に同時に表示させる複数の広告コンテンツを広告主端末20から受け付ける。例えば、入稿受付部34は、図7の表示態様とするか否かを広告主に選択させる。そして、入稿受付部34は、図7の表示態様が選択された場合に、広告表示領域AR11に一部を表示させる広告コンテンツ、及び、広告表示領域AR11に全体を表示させる広告コンテンツのいずれであるかを指定させた上で、それぞれの広告コンテンツを入稿させる。
また、配信装置100の配信部132は、複数の広告コンテンツを取得するための広告取得命令を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。この広告取得命令に基づいて端末装置10が広告装置30にアクセスした場合、広告装置30の配信部37は、図7の表示態様が選択された上で入稿された複数の広告コンテンツを端末装置10に配信する。このとき、配信部37は、広告表示領域に一部を表示させる広告コンテンツ、及び、広告表示領域に全体を表示させる広告コンテンツのいずれであるかを識別するための表示識別情報とともに、複数の広告コンテンツを端末装置10に配信する。また、配信部132は、複数の広告コンテンツを図7のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。この制御情報は、前述した表示識別情報に基づいて、広告装置30から受信した複数の広告コンテンツの表示態様を制御する。
なお、図1に示した例において、端末装置10は、広告表示領域AR11全体をクリック可能な状態としてもよい。具体的には、端末装置10は、広告表示領域AR11のうち、広告コンテンツA10の領域A11、及び、広告コンテンツA20が表示されない領域についてもクリック可能な状態としてもよい。例えば、端末装置10は、広告コンテンツA10及びA20のリンク先である広告ページへのリンクを広告表示領域AR11全体に付与してもよい。このように、端末装置10は、一般的に広告コンテンツが表示される広告表示領域AR11全体をクリック可能な状態とすることで、ユーザビリティの向上を図ることができる。
また、図1に示した広告コンテンツA10のサイズは、広告表示領域AR11と同一であってもよい。これにより、端末装置10は、一部領域が影として表示される広告コンテンツA10が広告であることをユーザに容易に把握させることができるので、広告効果の向上を図ることができる。
続いて、図8の例について説明する。図8の例において、端末装置10は、図7の例と同様に広告コンテンツA10及びA20を広告主端末20から受け付ける。ここで、ウェブページC10の表示幅は、予め決められているものとする。また、端末装置10は、ウェブページC10の表示幅よりも幅が広いウェブブラウザにウェブページC10を表示するものとする。この場合、ウェブブラウザの両端には、ウェブページC10が表示されない未使用領域AR12が形成される。
そして、図8の例の場合、端末装置10は、未使用領域AR12に広告コンテンツA20の一部が重なるように表示する。具体的には、端末装置10は、広告コンテンツA20のうち未使用領域AR12と重なる領域A21をクリック可能な状態で表示する。また、端末装置10は、広告コンテンツA20のうち未使用領域AR12と重ならない領域A22をクリック不可能な状態で影として表示する。このとき、端末装置10は、ウェブページC10のリンク領域のうち、広告コンテンツA20の領域A22と重なるリンク領域をクリック可能な状態で表示する。図8の例の場合、端末装置10は、コンテンツ表示領域CR12に表示されるアンカーテキスト「サービスv3」〜「サービスv5」をクリック可能な状態で表示する。
このように、端末装置10は、未使用領域AR12に広告コンテンツA20の一部をクリック可能な状態で表示することで、ウェブブラウザの表示領域を広告表示に有効活用することができる。また、端末装置10は、一般的に広告コンテンツが固定的に表示される広告表示領域AR11以外の未使用領域AR12に広告コンテンツA20を表示することで、広告コンテンツA20をユーザに強く印象付けることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA20の広告効果を向上させることができる。
図8の例の場合、広告装置30の入稿受付部34は、広告表示領域AR11に一部を表示させる広告コンテンツ、及び、未使用領域AR12に一部を表示させる広告コンテンツのいずれであるかを指定させた上で、それぞれの広告コンテンツを入稿させる。また、広告装置30の配信部37は、広告表示領域AR11に一部を表示させる広告コンテンツ、及び、未使用領域AR12に一部を表示させる広告コンテンツのいずれであるかを識別するための表示識別情報とともに、複数の広告コンテンツを端末装置10に配信する。また、配信装置100の配信部132は、複数の広告コンテンツを図8のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。
〔7.広告配信処理のフロー〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る広告配信システム1による広告配信処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る広告配信システム1による広告配信処理手順を示すシーケンス図である。
図9に示すように、端末装置10は、ユーザ操作に従って、ウェブページの取得要求を配信装置100に送信する(ステップS101)。そして、配信装置100は、ウェブページの取得要求に応じて、制御情報を含むウェブページを端末装置10に配信する(ステップS102)。なお、配信装置100によって配信されるウェブページには、広告装置30のURL等である広告取得命令が含まれる。
続いて、端末装置10は、ウェブページに含まれる広告取得命令に基づいて、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信する(ステップS103)。そして、広告装置30は、広告コンテンツの取得要求に応じて、広告コンテンツを端末装置10に配信する(ステップS104)。
そして、端末装置10は、ステップS102において受信したウェブページに含まれる制御情報に従って、ウェブページとステップS104において受信した広告コンテンツとを表示する広告表示処理を行う(ステップS105)。
〔8.広告表示処理のフロー〕
次に、図10を用いて、図9のステップS105に示した広告表示処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る端末装置10による広告表示処理手順を示すフローチャートである。なお、図10に示す広告表示処理手順は、ウェブページに含まれる制御情報に従って端末装置10の表示部17により行われる。
図10に示すように、端末装置10は、配信装置100から受信したウェブページを表示する(ステップS201)。続いて、端末装置10は、制御情報による制御に従って、広告装置30から受信した広告コンテンツの表示位置を特定する(ステップS202)。
続いて、端末装置10は、広告コンテンツの表示位置に基づいて、ウェブページと重ならない広告コンテンツの領域をクリック領域として特定する(ステップS203)。このとき、端末装置10は、ウェブページに広告表示領域が含まれる場合には、広告表示領域と重なる広告コンテンツの領域をクリック領域として特定する。また、端末装置10は、広告コンテンツの表示位置に基づいて、ウェブページと重なる広告コンテンツの領域を非クリック領域として特定する(ステップS204)。
そして、端末装置10は、広告コンテンツのクリック領域をクリック可能な状態で表示する(ステップS205)。また、端末装置10は、広告コンテンツの非クリック領域をクリック不可能な状態で影として表示する(ステップS206)。このとき、端末装置10は、広告コンテンツの非クリック領域と重なるウェブページのリンク領域をクリック可能な状態で表示する。
〔9.変形例〕
上述した実施形態に係る広告配信システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、広告配信システム1の他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する端末装置10は、ウェブページに含まれる制御情報に従って、広告コンテンツの表示処理を行う。
〔9−1.広告コンテンツの移動(1)〕
上記実施形態において、端末装置10は、広告コンテンツを移動させてもよい。そして、端末装置10は、ウェブページに対する広告コンテンツにおける表示位置の変化に応じて、広告コンテンツのクリック領域及び非クリック領域を変動させてもよい。この点について、図11を用いて説明する。図11は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図11の左側に示すように、端末装置10は、図8に示した例と同様に、ウェブページC10と広告コンテンツA10及びA20とを表示する。続いて、端末装置10は、ウェブページC10上で広告コンテンツA10を斜め右上方向に移動させ、広告コンテンツA20を上方向に移動させる。
そして、端末装置10は、図11の右側に示すように、広告コンテンツA10及びA20における表示位置の変化に応じて、クリック領域及び非クリック領域を変動させる。具体的には、端末装置10は、広告コンテンツA10のクリック領域を領域A11から領域A13に変動させ、広告コンテンツA10の非クリック領域を領域A12から領域A14に変動させる。また、端末装置10は、広告コンテンツA20のクリック領域を領域A21から領域A23に変動させ、広告コンテンツA20の非クリック領域を領域A22から領域A24に変動させる。すなわち、端末装置10は、広告コンテンツA20の移動に伴って、広告コンテンツA20のクリック領域を広くし、非クリック領域を狭くする。
このように、端末装置10は、広告コンテンツA10及びA20の移動に応じてクリック領域及び非クリック領域を変動させることで、ユーザに広告コンテンツA10及びA20を注目させることができる。例えば、図11の例の場合、端末装置10は、広告コンテンツA10の表示領域(クリック領域に対応)を徐々に変更することや、広告コンテンツA20の表示領域を徐々に変更することができるので、ユーザを広告コンテンツA10及びA20に注目させることができる。また、図11の例に限られず、端末装置10は、広告コンテンツA10及びA20の非クリック領域が広くなる方向に、広告コンテンツA10及びA20を移動させてもよい。この場合であっても、端末装置10は、表示領域が徐々に隠れるように広告コンテンツA10及びA20を表示させることができるので、ユーザを広告コンテンツA10及びA20に注目させることができる。このようなことから、端末装置10は、広告コンテンツA10及びA20の広告効果を向上させることができる。
図11の例の場合、配信装置100の配信部132は、図11のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、広告コンテンツA10及びA20を移動させる処理や、移動後の広告コンテンツA10及びA20におけるクリック領域及び非クリック領域を変動させる処理などを制御する制御情報を配信する。
なお、図11の例において、端末装置10は、ユーザにより所定の操作が行われた場合に、広告コンテンツA10や広告コンテンツA20を移動させてもよい。例えば、端末装置10は、広告コンテンツA10の表示位置にマウスカーソル等を移動させる操作(マウスオーバ等と呼ばれる)が行われた場合に、広告コンテンツA10を移動させてもよい。同様に、端末装置10は、広告コンテンツA20がマウスオーバされた場合に、広告コンテンツA20を移動させてもよい。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA10及び広告コンテンツA20のいずれか一方がマウスオーバされた場合に、広告コンテンツA10及び広告コンテンツA20の双方を移動させてもよい。また、端末装置10は、広告コンテンツA10又はA20が1度マウスオーバされた場合には、その後に広告コンテンツA10又はA20がマウスオーバされなくなっても広告コンテンツA10又はA20を移動させ続けてもよい。または、端末装置10は、広告コンテンツA10又はA20がマウスオーバされている間だけ広告コンテンツA10又はA20を移動させてもよい。このように、端末装置10は、ユーザが広告コンテンツに注目した場合に限って広告コンテンツを変動させることで、ユーザにとって目障りな広告表示になることを防止できる。
また、上記例に限られず、端末装置10は、ユーザにより所定の操作が行われる前までは、広告コンテンツA10等を緩やかに移動させ、ユーザにより所定の操作が行われた場合に、広告コンテンツA10等を激しく移動させてもよい。例えば、端末装置10は、ユーザにより所定の操作が行われる前までは、所定値以下の移動速度で広告コンテンツA10等を移動させ、ユーザにより所定の操作が行われた場合に、所定値より速い移動速度で広告コンテンツA10等を移動させてもよい。
また、図11の例において、端末装置10は、最終的に広告コンテンツA20全体を未使用領域AR12に移動させてもよい。また、広告コンテンツA10のサイズが広告表示領域AR11のサイズ以下である場合には、端末装置10は、最終的に広告コンテンツA10全体を広告表示領域AR11に移動させてもよい。
〔9−2.広告コンテンツの移動(2)〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、広告コンテンツを移動させた後に、移動後の広告コンテンツの一部をウェブページと重ねて表示してもよい。この点について、図12を用いて説明する。図12は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図12の左側に示すように、端末装置10は、最初にウェブページC10を表示する時点では、広告コンテンツA20をウェブページC10の上端に表示する。その後に、端末装置10は、広告コンテンツA20をウェブページC10の下端に移動させ、さらに、広告コンテンツA20をウェブページC10の左側中央に移動させる。すなわち、端末装置10は、ウェブページC10の下端でバウンドしたかのように広告コンテンツA20を移動させる。端末装置10は、このように広告コンテンツA20を移動させながら、広告コンテンツA20のクリック領域及び非クリック領域を変動させる。図12の例の場合、端末装置10は、広告コンテンツA20の一部が未使用領域AR12に到達するまで、広告コンテンツA20を影として表示する。そして、端末装置10は、広告コンテンツA20の一部が未使用領域AR12に到達した場合には、未使用領域AR12と重なる広告コンテンツA20の領域A21をクリック可能な状態で表示し、未使用領域AR12と重ならない広告コンテンツA20の領域A22をクリック不可能な状態で影として表示する。
このように、端末装置10は、図11の例と同様に、広告コンテンツA20の移動に応じてクリック領域及び非クリック領域を変動させることで、広告コンテンツA20の広告効果を向上させることができる。また、図12の例において、端末装置10は、初期画面ではウェブページC10のみを表示し、所定時間(例えば、1秒や2秒)が経過した後に、広告コンテンツA20の表示を開始してもよい。これにより、端末装置10は、最初から図12の右側の画面を表示するための処理負荷が高い場合には、最初にウェブページC10のみを表示すればよい。このため、端末装置10は、ウェブページC10を表示するまでのレスポンスタイムが遅延することを防止できる。
図12の例の場合、配信装置100の配信部132は、図12のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、広告コンテンツA20を移動させる処理や、移動後の広告コンテンツA20におけるクリック領域及び非クリック領域を変動させる処理などを制御する制御情報を配信する。
なお、図12の例において、端末装置10は、図11の例と同様に、広告コンテンツA20がマウスオーバされる操作等が行われた場合に、広告コンテンツA20を移動させてもよい。また、端末装置10は、図12に示すように、広告表示領域AR11に一般的な広告コンテンツを表示してもよい。例えば、端末装置10は、広告コンテンツA20の広告主によって提供される広告コンテンツを広告表示領域AR11に表示してもよい。
〔9−3.広告コンテンツの表示位置〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、ウェブページの表示情報と、広告コンテンツとの関連性に基づいて、広告コンテンツの表示位置を決定してもよい。この点について、図13を用いて説明する。図13は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図13に示したウェブページC10のコンテンツ表示領域CR13には、「猛暑」に関する記事が掲載される。また、端末装置10は、「ビール」に関する広告コンテンツA30を広告装置30から受け付ける。また、端末装置10は、広告表示領域AR11内に表示される広告コンテンツを広告装置30から受け付ける。図13の例の場合、端末装置10は、表示される広告コンテンツとして、「Yビール」などが記載された静止画像を受け付ける。
そして、端末装置10は、図13に示すように、「猛暑」と「ビール」とが関連すると判定し、「猛暑」に関する記事が掲載される位置の近傍に広告コンテンツA30を表示する。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA30のうちコンテンツ表示領域CR10と重ならない領域A31をクリック可能な状態で表示する。また、端末装置10は、広告コンテンツA30のうちコンテンツ表示領域CR10と重なる領域A32をクリック不可能な状態で影として表示する。
このように、端末装置10は、広告コンテンツA30と関連する情報が表示されている位置の近傍に広告コンテンツA30を表示することで、ウェブページC10の表示情報と連動した広告表示を実現することができる。これにより、端末装置10は、広告コンテンツA30の広告効果を向上させることができる。
図13の例の場合、広告装置30の配信部37は、例えば、広告コンテンツA30の種別を含む広告コンテンツA30を端末装置10に配信する。一例を挙げて説明すると、配信部37は、静止画像や動画像である広告コンテンツA30のメタデータに広告コンテンツA30の種別(例えば、「飲料」や「ビール」等)を設定する。
また、配信装置100の配信部132は、図13のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。具体的には、配信部132は、ウェブページC10の表示情報を解析する処理や、ウェブページC10の表示情報と広告コンテンツA30の種別との関連性を判定する処理や、関連性の判定結果に基づいて広告コンテンツA30の表示位置を決定する処理などを制御する制御情報を配信する。例えば、この制御情報には、ウェブページC10に表示されるキーワード毎に、かかるキーワードと関連する広告コンテンツの種別を対応付けた対応情報が含まれる。そして、制御情報は、ウェブページC10の表示情報から得られるキーワードと、広告コンテンツA30の種別との組合せが対応情報に含まれるか否かを判定することで、上述した関連性の判定処理を行う。
なお、関連性を判定する処理は、制御情報ではなく配信装置100によって行われてもよい。この場合、配信装置100が、上述した対応情報を保持する。そして、図13における端末装置10は、制御情報に従って、ウェブページC10及び広告コンテンツA30を表示する際に広告コンテンツA30の表示位置を配信装置100に問い合わせる。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA30の種別を配信装置100に送信する。そして、配信装置100は、対応情報と広告コンテンツA30の種別とに基づいて、広告コンテンツA30の表示位置を決定し、決定した表示位置を端末装置10に通知する。そして、端末装置10は、配信装置100から通知された表示位置に広告コンテンツA30を表示する。
また、図13の例において、広告装置30の抽出部36は、ウェブページC10の表示情報と関連する広告コンテンツを優先的に抽出してもよい。例えば、端末装置10は、広告コンテンツの取得要求とともに、ウェブページC10に表示されるキーワード等を広告装置30に送信する。そして、広告装置30の抽出部36は、端末装置10から受信したキーワードと関連する広告コンテンツを優先的に抽出する。これにより、広告装置30の配信部37は、抽出部36によって抽出された広告コンテンツを端末装置10に配信する。そして、端末装置10は、図13に示した例と同様に、広告装置30から受信した広告コンテンツを表示する。また、この例に限られず、広告装置30の抽出部36は、ユーザが検索エンジンに指定した検索キーワードとマッチする広告コンテンツを優先的に抽出してもよいし、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを優先的に抽出してもよい。
また、広告コンテンツの表示位置を決定する処理は、図13の例に限られない。例えば、端末装置10が路線検索サイトに関するウェブページを表示するものとする。この場合、端末装置10は、ユーザから出発駅及び到着駅の入力を受け付けた後に、路線検索結果に対応するウェブページを表示する。このとき、端末装置10は、例えば路線検索結果において到着駅が表示される位置の近傍に、その到着駅に関する広告コンテンツ(例えば、到着駅の地域で販売される商品に関する広告コンテンツなど)を表示してもよい。この例においても、広告装置30の抽出部36は、路線検索結果の表示情報(例えば、到着駅など)と関連する広告コンテンツを優先的に抽出してもよい。
〔9−4.広告コンテンツの変化〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、時間経過とともに表示態様が動的に変化する広告コンテンツを表示してもよい。この点について、図14を用いて説明する。図14は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図14の左側に示すように、端末装置10は、最初に「ジョッキ」に関する広告コンテンツA40を表示する。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA40のクリック領域である領域A41をクリック可能な状態で表示し、広告コンテンツA40の非クリック領域である領域A42をクリック不可能な状態で影として表示する。
続いて、端末装置10は、「ジョッキ」にビールが徐々に注がれた状態に変化する各広告コンテンツを順次表示する。例えば、図14の中央に示す状態の場合、端末装置10は、「ジョッキ」の8割程度にビールが注がれた状態を示す広告コンテンツA50を表示する。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA50のクリック領域である領域A51をクリック可能な状態で表示し、広告コンテンツA50の非クリック領域である領域A52をクリック不可能な状態で影として表示する。そして、端末装置10は、図14の右側に示すように、最終的に「ジョッキ」満杯にビールが注がれた状態を示す広告コンテンツA30を表示する。すなわち、図14の例の場合、端末装置10は、広告コンテンツA40、広告コンテンツA50、広告コンテンツA30の順に変化する広告コンテンツを表示する。なお、広告コンテンツA40、A50及びA30は、1つの動画像に含まれるフレームであってもよいし、それぞれ異なる静止画像であってもよい。
このように、端末装置10は、時間経過とともに表示対象の広告コンテンツを変動させてもよい。そして、端末装置10は、新たな広告コンテンツを表示するたびに、クリック領域及び非クリック領域を変動させてもよい。これにより、端末装置10は、ユーザを広告コンテンツに注目させることができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
図14の例の場合、広告装置30の入稿受付部34は、ウェブページC10に表示させる広告コンテンツ(例えば、動画像)を広告主端末20から受け付ける。例えば、入稿受付部34は、図14の表示態様とするか否かを広告主に選択させる。そして、入稿受付部34は、図14の表示態様とすることが選択された場合に、動画像である各広告コンテンツを入稿させる。そして、広告装置30の配信部37は、また、配信装置100の配信部132は、図14のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。この制御情報は、広告コンテンツの表示態様に応じて、広告コンテンツのクリック領域及び非クリック領域を変動させる処理などを制御する。
また、上記例に限られず、広告装置30の入稿受付部34は、ウェブページC10に順次表示させる複数の広告コンテンツを広告主端末20から受け付けてもよい。例えば、入稿受付部34は、図14の表示態様とすることが選択された場合に、表示順を指定させた上で各広告コンテンツを入稿させる。そして、広告装置30の配信部37は、各広告コンテンツの表示順を示す表示順情報とともに、各広告コンテンツを端末装置10に配信する。また、配信装置100の配信部132は、各広告コンテンツを図14のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。この制御情報は、前述の表示順情報に基づいて、広告装置30から受信した各広告コンテンツの順次表示するよう制御する。
なお、図14の例において、端末装置10は、広告コンテンツを最後の表示態様(図14に示した広告コンテンツA30)で表示する場合に、かかる広告コンテンツA30全体をクリック可能な状態で表示してもよい。すなわち、端末装置10は、図14の右側の例において、広告コンテンツA30の領域A32をクリック可能な状態で表示してもよい。このとき、端末装置10は、広告コンテンツA30の領域A32を影としてではなく、領域A32に対応する画像自体を表示してもよい。
例えば、広告コンテンツA40が表示されてから最後の広告コンテンツA30が表示されるまでの時間が、ユーザによるウェブページC10の一般的な閲覧時間よりも長いものとする。この場合、ユーザは、ウェブページC10ではなく、表示態様が変化する広告コンテンツに注目していることが考えられる。したがって、端末装置10は、広告コンテンツA30全体をウェブページC10の前面にクリック可能な状態で表示することで、広告コンテンツに注目しているユーザに対して、広告コンテンツA30を閲覧させることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA30の広告効果を向上させることができる。
また、図14に示した例において、端末装置10は、広告コンテンツA40を表示し続け、ユーザにより所定の操作が行われた場合に、異なる広告コンテンツを順次表示してもよい。例えば、端末装置10は、広告コンテンツがマウスオーバされた場合に、異なる広告コンテンツを順次表示してもよい。このとき、端末装置10は、広告コンテンツが1度マウスオーバされた場合には、その後に広告コンテンツがマウスオーバされなくなっても異なる広告コンテンツを順次表示してもよい。または、端末装置10は、広告コンテンツがマウスオーバされている間だけ異なる広告コンテンツを順次表示してもよい。このように、端末装置10は、ユーザが広告コンテンツに注目した場合に限って広告コンテンツを変動させることで、ユーザにとって目障りな広告表示になることを防止できる。
〔9−5.クリックのユーザ確認〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、広告コンテンツの非クリック領域がクリックされた場合に、広告コンテンツをクリックした操作であるか否かをユーザに選択させてもよい。この点について、図15を用いて説明する。図15は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図15の左側に示すように、端末装置10は、図1に示した例と同様に、広告コンテンツA10を表示する。この例において、端末装置10は、広告コンテンツA10の非クリック領域である領域A12がクリックされた場合に、図15の右側に示すように、広告ページに遷移するか否かをユーザに選択させるためのポップアップ画面PU10を表示する。具体的には、端末装置10は、広告コンテンツA10の領域A12のうち、ウェブページC10のリンク領域と重ならない領域がクリックされた場合に、ポップアップ画面PU10を表示する。そして、端末装置10は、ポップアップ画面PU10において広告ページに遷移することが選択された場合に、広告コンテンツA10のリンク先である広告ページにアクセスする。一方、端末装置10は、ユーザによって広告ページに遷移することが選択されなかった場合には、ポップアップ画面PU10を閉じて、図15の左側に示した例のように、ウェブページC10及び広告コンテンツA10を表示する。
このように、端末装置10は、広告コンテンツA10の非クリック領域がクリックされた場合に、広告ページへの遷移要否をユーザに問い合わせる。これにより、端末装置10は、非クリック領域がクリックされた場合であっても、ユーザの意思に応じて広告ページを表示させることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA10の広告効果を向上させることができるとともに、ユーザビリティを向上させることができる。
図15の例の場合、配信装置100の配信部132は、図15のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、広告コンテンツA10の非クリック領域がクリックされた場合にポップアップ画面PU10を表示する処理等を制御する制御情報を配信する。
〔9−6.広告コンテンツの固定表示〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、ウェブページにおける表示位置の変化と連動させずに、広告コンテンツを固定の位置に表示させてもよい。この点について図16及び図17を用いて説明する。図16及び図17は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図16の左側に示すように、端末装置10は、図1に示した例と同様に、広告コンテンツA10を表示する。ここで、端末装置10は、図16に示したウェブページC10を一画面で表示できないものとする。この場合、端末装置10は、図16の左側に示すように、スクロールバーSC10を表示する。
そして、端末装置10は、図16の右側に示すように、ユーザによるスクロールバーSC10の移動操作に応じてウェブページC10の表示位置を変動させる。一方、端末装置10は、広告コンテンツA10の表示位置を図16の左側の状態から変動させない。この場合、ウェブページC10の表示位置が変動しているので、ウェブページC10に対する広告コンテンツA10における表示位置は変動する。このため、端末装置10は、ウェブページC10の表示位置の変動に応じて、広告コンテンツA10のクリック領域及び非クリック領域を変動させる。具体的には、端末装置10は、広告コンテンツA10のクリック領域を領域A11から領域A15に変動させ、広告コンテンツA10の非クリック領域を領域A12から領域A16に変動させる。なお、端末装置10は、広告表示領域AR11の一部に広告コンテンツA10が表示されない場合であっても、広告表示領域AR11全体をクリック可能な状態とする。すなわち、端末装置10は、広告コンテンツA10が表示されない広告表示領域AR11の領域がクリックされた場合であっても、広告コンテンツA10がクリックされたものとしてユーザ操作を受け付ける。
このように、端末装置10は、ウェブページC10の表示位置とは関係なく、広告コンテンツA10を固定の位置に表示させることで、広告コンテンツA10をユーザに強く印象付けることができる。この結果、端末装置10は、広告コンテンツA10の広告効果を向上させることができる。
図16の例の場合、配信装置100の配信部132は、図16のように表示制御する制御情報を含むウェブページC10を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、広告コンテンツA10を固定の位置に表示させる処理や、ウェブページC10に対する広告コンテンツA10の相対的な表示位置の変動に応じて広告コンテンツA10におけるクリック領域及び非クリック領域を変動させる処理などを制御する制御情報を配信する。
続いて、図17の例について説明する。図17の例では、端末装置10がタブレット端末であるものとする。図17の左側に示すように、端末装置10は、出力部13全体にウェブページC20を表示し、さらにウェブページC20と重ねて広告コンテンツA10を表示する。ウェブページC20は、コンテンツ表示領域CR21及びCR22と、広告表示領域AR21とを含む。なお、ウェブページC20のうち広告表示領域AR21以外の領域は、コンテンツ表示領域に該当する。この場合、端末装置10は、広告コンテンツA10のうち広告表示領域AR21と重なる領域A61をクリック可能な状態で表示する。また、端末装置10は、広告コンテンツA10のうち広告表示領域AR21と重ならない領域A62をクリック不可能な状態で影として表示する。
ここで、タブレット端末等の端末装置10は、出力部13の表示領域にウェブページC20が表示されなくなる方向にウェブページC20を移動させる操作を受け付ける場合がある。例えば、図17の左側の例において、ウェブページC20の上端領域が出力部13に表示されている場合であっても、端末装置10は、ウェブページC20を下方向に移動させる操作を受け付ける場合がある。この場合、端末装置10は、図17の右側に示すように、ウェブページC20の上部に表示対象のコンテンツが存在しないことを示す黒色の背景等を表示する。この黒色の背景は、ウェブページC20が表示されない未使用領域AR22に該当する。
そして、図17の右側の例では、端末装置10は、ウェブページC20の表示位置を変動させた場合に、広告コンテンツA10の表示位置を図17の左側の状態から変動させない。この場合、ウェブページC20の表示位置が変動しているので、ウェブページC20に対する広告コンテンツA10における表示位置は変動する。このため、端末装置10は、広告コンテンツA10のうち未使用領域AR22と重なる領域A63をクリック可能な状態で表示する。また、端末装置10は、広告コンテンツA10のうち未使用領域AR22と重ならない領域A64をクリック不可能な状態で影として表示する。
このように、端末装置10は、ウェブページC20の移動操作に応じて形成される未使用領域AR22に広告コンテンツA10をクリック可能な状態で表示することで、出力部13の表示領域を広告表示に有効活用することができる。また、端末装置10は、ウェブページC20の移動操作に応じて形成される未使用領域AR22に広告コンテンツA10を表示することで、新たな広告表示を実現することができるので、広告コンテンツA10をユーザに強く印象付けることができ、結果として、広告コンテンツA10の広告効果を向上させることができる。
図17の例の場合、配信装置100の配信部132は、図17のように表示制御する制御情報を含むウェブページC20を端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、広告コンテンツA10を固定の位置に表示させる処理や、ウェブページC20に対する広告コンテンツA10の相対的な表示位置の変動に応じて広告コンテンツA10におけるクリック領域及び非クリック領域を変動させる処理などを制御する制御情報を配信する。
〔9−7.ウェブページの選定〕
また、上記実施形態において、端末装置10は、ウェブページの種別に応じて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示させるか否かを決定してもよい。この点について図18を用いて説明する。図18は、変形例に係る広告表示処理の一例を示す図である。
図18に示したウェブページC30は、例えば画像の検索結果画面に該当し、画像G11〜G15が隙間なく表示される。このようなウェブページC30に広告コンテンツを重ねて表示した場合、ウェブページC30及び広告コンテンツの双方が見づらい表示態様になることが考えられる。図1に示した例と比較して具体的に説明する。例えば、図1に示したウェブページC10のコンテンツ表示領域CR10には、文字や画像が表示されない隙間が存在する。このため、コンテンツ表示領域CR10と広告コンテンツA10とを重ねて表示した場合であっても、影として表示される広告コンテンツA10の領域A12には、ウェブページC10に表示される文字や画像と重ならない部分が存在する。すなわち、図1の例の場合、影のみが表示される領域が適度に存在するので、ウェブページC10及び広告コンテンツA10の双方が見えづらくなりにくい。一方、図18に示したウェブページC30には、画像等が隙間なく表示される。このため、ウェブページC30と広告コンテンツとを重ねて表示した場合、影として表示される広告コンテンツは、全体的にウェブページC30に表示される画像と重なることになる。すなわち、図18の例の場合、ウェブページC30及び広告コンテンツの双方が見えづらくなる傾向にある。そこで、端末装置10は、図18に示したウェブページC30のように、広告コンテンツが表示される隙間が狭いウェブページには広告コンテンツを重ねて表示する処理を行わなくてもよい。
ここで、ウェブページに広告コンテンツを表示するための隙間が存在するか否かは、ウェブページの種別によって決定することができる。例えば、ニュース記事等が表示されるウェブページは、文字が隙間なく表示されることは稀であり、広告コンテンツを表示するための隙間が存在する傾向にある。また、図18の例のように、画像の検索結果が表示されるウェブページは、画像が隙間なく表示されることが多く、広告コンテンツを表示する隙間が狭い傾向にある。このため、端末装置10は、ウェブページの種別に応じて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを決定することができる。例えば、端末装置10は、ウェブページの種別が「ニュースページ」等である場合には、図1に示した例のようにウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行う。また、例えば、端末装置10は、ウェブページの種別が「画像検索結果」等である場合には、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行わない。
このように、端末装置10は、広告コンテンツを重ねて示させることに適したウェブページを選定することで、ウェブページ及び広告コンテンツが見えづらくなることを防止できる。
なお、端末装置10は、上記例に限られず、一般的なユーザによるウェブページの閲覧時間に基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを決定してもよい。例えば、他のウェブページへのリンク集が表示されるウェブページは、一般的に、ユーザによって目的のリンク先が発見されるまで閲覧される。このため、ユーザがリンク集等のウェブページを閲覧する時間が短い傾向にある。一方、ニュース記事等が表示されるウェブページは、ニュース記事が読み終わるまで閲覧される。このため、ユーザがニュース記事等のウェブページを閲覧する時間は長い傾向にある。すなわち、リンク集等のウェブページに広告コンテンツを表示した場合であっても、ユーザに広告コンテンツが注目されない場合がある。このようなことから、端末装置10は、例えば、ウェブページの種別が「ニュースページ」等である場合には、図1に示した例のようにウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行い、ウェブページの種別が「リンクサイト」等である場合には、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示する処理を行わないようにしてもよい。
図18の例の場合、配信装置100の配信部132は、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する制御情報を端末装置10に配信する。例えば、この制御情報には、ウェブページの種別毎に、かかるウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを示す表示有無情報が含まれる。そして、制御情報は、ウェブページを形成するHTMLファイル等を解析することでウェブページの種別を取得する。または、制御情報は、ウェブページを形成するHTMLファイル等に記述されているウェブページの種別を取得する。そして、制御情報は、ウェブページの種別と表示有無情報とに基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する。
なお、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する判定処理は、制御情報ではなく、配信装置100によって行われてもよい。この場合、配信装置100は、上述した表示有無情報を保持する。そして、配信装置100の配信部132は、配信対象のウェブページの種別と表示有無情報とに基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示するか否かを判定する。そして、配信部132は、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示すると判定した場合には、図1等の表示態様を実現する制御情報を含むウェブページを端末装置10に配信する。一方、配信部132は、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示しないと判定した場合には、図1等の表示態様を実現する制御情報を含まないウェブページを端末装置10に配信する。すなわち、配信部132は、ウェブページの種別に応じて、ウェブページに含める制御情報を動的に変動させてもよい。
〔9−8.広告コンテンツの入稿〕
また、上記実施形態において、広告装置30の入稿受付部34は、上述してきた広告コンテンツの表示態様を広告主に選択させてもよい。具体的には、入稿受付部34は、図1、図7、図8、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17に例示した広告コンテンツの表示態様の一部又は全ての中から、広告主が所望する表示態様を選択させてもよい。このとき、入稿受付部34は、広告コンテンツ全体が広告表示領域に表示される一般的な広告コンテンツの表示態様を選択可能にしてもよい。
また、入稿受付部34は、広告主によって選択された表示態様に応じて、広告コンテンツの詳細な表示態様を広告主に指定させてもよい。例えば、入稿受付部34は、図1、図7、図8、図14、図15、図16又は図17に例示した表示態様が選択された場合、広告コンテンツのクリック領域及び非クリック領域を広告主に指定させてもよい。また、例えば、入稿受付部34は、図11又は図12に例示した表示態様が選択された場合、広告コンテンツの移動軌跡や移動速度を広告主に指定させてもよい。
なお、入稿受付部34は、広告コンテンツの詳細な表示態様を広告主に指定させた場合には、各種指定情報(例えば、クリック領域及び非クリック領域に関する情報や、移動軌跡に関する情報や、移動速度に関する情報)を広告コンテンツ記憶部32に格納する。そして、広告装置30の配信部37は、広告コンテンツとともに各種指定情報を端末装置10に配信する。そして、端末装置10は、広告装置30によって送信された各種指定情報に基づいて広告コンテンツを表示する。すなわち、ウェブページに含まれる制御情報は、各種指定情報に基づいて広告コンテンツの表示態様を制御する。
〔9−9.装置構成〕
また、上記実施形態では、広告配信システム1に、広告装置30と配信装置100とが含まれる例を示したが、広告装置30と配信装置100とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図5に示した配信装置100は、例えば、図3に示した広告コンテンツ記憶部32、入稿受付部34及び抽出部36を有する。そして、配信装置100は、端末装置10からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツ記憶部32から抽出した広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置10に配信する。
また、上記実施形態では、広告装置30から端末装置10に広告コンテンツが配信される例を示したが、配信装置100が、広告装置30から広告コンテンツを取得してもよい。この場合、広告装置30の要求受付部35は、配信装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。また、広告装置30の配信部37は、配信装置100に広告コンテンツを配信する。また、配信装置100の配信部132は、広告装置30から取得した広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置10に配信する。
〔9−10.その他〕
また、上記実施形態では、広告コンテンツの非クリック領域が影として表示される例を示したが、端末装置10は、広告コンテンツの非クリック領域に所定値以上の透明度を設定した上でウェブページと重ねて表示してもよい。例えば、端末装置10は、ウェブページよりも透過性のある状態で広告コンテンツの非クリック領域を表示する。このとき、端末装置10は、ウェブページよりもコントラストが小さい状態で広告コンテンツの非クリック領域を表示してもよいし、ウェブページよりも濃淡差が小さい状態で広告コンテンツの非クリック領域を表示してもよい。この場合であっても、端末装置10は、ウェブページと広告コンテンツとの双方をユーザが視認できる状態で広告コンテンツの非クリック領域を表示することができる。
また、上記実施形態では、広告コンテンツやウェブページのリンク領域を選択するユーザ操作を「クリック」と表記したが、かかるユーザ操作は、マウスを用いたクリック操作に限られない。例えば、上述してきた「クリック」は、指によって広告コンテンツ等をタップする操作や、視線によって広告コンテンツ等を選択する操作であってもよい。
また、上記実施形態において、端末装置10は、クリック可能な状態で表示されている広告コンテンツの領域に、影を非表示とするためのボタンを表示してもよい。例えば、図1の例において、端末装置10は、広告コンテンツA10の領域A11に、影を非表示とするための非表示ボタンを表示する。そして、端末装置10は、ユーザによって非表示ボタンがクリックされた場合に、広告コンテンツA10の領域A12を非表示とする。これにより、端末装置10は、広告コンテンツの表示態様をユーザに動的に選択させることができる。
また、上記実施形態では、ウェブページに広告コンテンツが重ねて表示される例を示したが、広告コンテンツと重ねて表示されるコンテンツは、ウェブページに限られない。例えば、上述してきた広告コンテンツは、携帯電話ゲーム等の画面に表示されてもよい。
また、上記実施形態では、広告コンテンツを例に挙げて説明したが、ウェブページに表示されるコンテンツは、広告目的の広告コンテンツに限られない。例えば、上述してきた広告コンテンツは、天気情報や震災情報などを通知するためのコンテンツであってもよい。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図6に示した要求部15及び受付部16は統合されてもよい。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。例えば、図11に示した実施形態と、図15に示した実施形態とを組み合わせることができる。この場合、端末装置10は、図11に示した広告コンテンツA10又はA20の非クリック領域がクリックされた場合に、図15に示したポップアップ画面PU10を表示する。
〔9−11.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10及び配信装置100は、例えば図19に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、配信装置100を例に挙げて説明する。図19は、配信装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50(図2に示したネットワークNに対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る配信装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、コンテンツ記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
また、例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14の機能を実現する。
〔10.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る配信装置100は、受付部131と、配信部132とを有する。受付部131は、ウェブページ(第1コンテンツの一例に相当)の取得要求を受け付ける。配信部132は、受付部131によって取得要求が受け付けられた場合に、広告コンテンツ(第2コンテンツの一例に相当)とともに表示されるウェブページと、制御情報とを配信する。この制御情報は、ウェブページと重ならない広告コンテンツの領域をクリック可能な状態(選択可能な状態の一例に相当)で表示させ、かつ、ウェブページと重なる広告コンテンツの領域をクリック不可能な状態(選択不可能な状態の一例に相当)でウェブページと重ねて表示させる。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ウェブページ配信者及び広告主の双方にとって有益な広告表示を実現することができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、広告コンテンツと重なるウェブページの領域をクリック可能な状態で表示させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ユーザがウェブページを操作できる状態を維持するので、ウェブページ配信者にとって有益な広告表示を実現することができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、ウェブページに含まれる広告表示用の広告表示領域と重なる広告コンテンツの領域をクリック可能な状態で表示させる制御情報を配信する。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、広告コンテンツの一部を広告表示領域の全体と重ねて表示させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、広告コンテンツを介して広告ページに遷移させることができるので、広告コンテンツを提供する広告主にとって有益な広告表示を実現することができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、端末装置10の出力部13(表示装置の一例に相当)においてウェブページが表示されない領域と重なる広告コンテンツの領域をクリック可能な状態で表示させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、表示領域を広告表示に有効活用することができる。また、配信装置100は、広告コンテンツをユーザに強く印象付けることができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、ウェブページに対する広告コンテンツにおける表示位置の変化に応じて、広告コンテンツのうちクリック可能な状態で表示させる領域とクリック不可能な状態で表示させる領域とを変動させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ユーザを広告コンテンツに注目させることができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、ウェブページにおける表示位置の変化と連動させずに、広告コンテンツを固定の位置に表示させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、広告コンテンツをユーザに強く印象付けることができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、ウェブページにより表示される表示情報と、広告コンテンツとの関連性に基づいて、広告コンテンツの表示位置を決定する制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ウェブページの表示情報と連動した広告表示を実現することができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、時間経過とともに表示態様が動的に変化する広告コンテンツを表示させる制御情報を配信する。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、時間経過とともに複数の異なる広告コンテンツを順次表示させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ユーザを広告コンテンツに注目させることができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、広告コンテンツを指定するユーザ操作が行われた場合に、広告コンテンツの表示態様を動的に変化させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ユーザが広告コンテンツに注目した場合に限って広告コンテンツを変動させるので、ユーザにとって目障りな広告表示になることを防止できる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、表示態様が動的に変化する広告コンテンツのうち最後の表示態様となった広告コンテンツの全体をクリック可能な状態で表示させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、広告コンテンツに注目しているユーザに広告コンテンツを閲覧させることができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、クリック不可能な状態で表示されている広告コンテンツの領域を指定するユーザ操作が行われた場合に、広告コンテンツを選択する操作であるか否かをユーザに選択させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、広告コンテンツの広告効果を向上させることができるとともに、ユーザビリティを向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、ウェブページの種別に基づいて、ウェブページと広告コンテンツとを重ねて表示させるか否かを決定する制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ウェブページ及び広告コンテンツが見えづらくなることを防止できる。
また、実施形態に係る配信装置100において、配信部132は、広告コンテンツのうち、クリック不可能な状態で表示させる領域をウェブページよりも透過性のある状態で表示させる制御情報を配信する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ユーザを広告コンテンツに注目させることができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10は、受付部16と、表示部17とを有する。受付部16は、ウェブページと広告コンテンツとを受け付ける。表示部17は、ウェブページを表示するとともに、ウェブページと重ならない広告コンテンツの領域をクリック可能な状態で表示し、かつ、ウェブページと重なる広告コンテンツの領域をクリック不可能な状態でウェブページとともに表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、ウェブページ配信者及び広告主の双方にとって有益な広告表示を実現することができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。