JP6391983B2 - ユニット式建物の屋根構造 - Google Patents
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Description
これに対しては、例えばバルコニーの上方の屋根パネルのみを延出させて軒を形成し、それ以外の部分の屋根パネルは隣地に侵入しないように、勾配を変えないで小屋裏空間を確保しつつ軒出を抑えて形成する場合、屋根パネル端部と建物との間に隙間ができ、その隙間を覆うために見付幅の大きい幕板等を設けて構成する屋根構造が考えられる。
そして、バルコニー側の軒は束に支持されていないため、安定性に欠けるという問題もある。
四隅に立てられる柱の上端間及び下端間を天井梁及び床梁でそれぞれ連結した略直方体状のフレームを有する建物ユニット2を複数組み合わせて建築されるユニット式建物1の屋根構造であって、
最上階部分の建物ユニット2の上部から側方に突出して設けられる補助パネル5・6と、
前記最上階部分の建物ユニット2及び補助パネル5・6の上に立てて設けられる複数の束42と、
前記複数の束42に支持される屋根パネル41と、を備え、
建物の出隅部において、略直交配置される一方の前記補助パネル6を前記最上階部分の前記出隅部を形成する前記建物ユニット2の短辺側に固定して、前記略直交配置される他方の前記補助パネル6を前記出隅部を形成する前記建物ユニット2の長辺側と前記一方の補助パネル6にそれぞれ固定することを特徴とする。
また、建物ユニット2に設けられる補助パネル5・6の上に束42が建てられて、その束42に屋根パネル41が支持されるので、突出する軒を構成する屋根パネル41が補助パネル5・6及び束42に支持されて、安定性の高い軒を設けることができる。
そして、建物の出隅部において、略直交配置される一方の補助パネル6を、最上階部分の出隅部を形成する建物ユニット2の短辺側に固定して、略直交配置される他方の補助パネル6を、出隅部を形成する建物ユニット2の長辺側と一方の補助パネル6にそれぞれ固定する構造なので、出隅部の軒先部を安定させることができる。
四隅に立てられる柱の上端間及び下端間を天井梁及び床梁でそれぞれ連結した略直方体状のフレームを有する建物ユニット2を複数組み合わせて建築されるユニット式建物1の屋根構造であって、
最上階部分の建物ユニット2の上部から側方に突出して設けられる補助パネル5・6と、
前記最上階部分の建物ユニット2及び補助パネル5・6の上に立てて設けられる複数の束42と、
前記複数の束42に支持される屋根パネル41と、を備え、
建物の入隅部において、略直交配置される一方の補助パネル5は、前記入隅部を形成する一方の前記建物ユニット2の短辺側に固定されており、前記略直交配置される他方の補助パネル6は、前記入隅部を形成する他方の前記建物ユニット2の長辺側と前記一方の補助パネル5の一端側にそれぞれ固定されていることを特徴とする。
また、建物ユニット2に設けられる補助パネル5・6の上に束42が建てられて、その束42に屋根パネル41が支持されるので、突出する軒を構成する屋根パネル41が補助パネル5・6及び束42に支持されて、安定性の高い軒を設けることができる。
そして、建物の入隅部において、略直交配置される一方の補助パネル5を、一方の建物ユニット2の短辺側に固定して、略直交配置される他方の補助パネル6を、他方の建物ユニット2の長辺側と一方の補助パネル5の一端側にそれぞれ固定する構造により、入隅部の軒先部を安定させることができる。
請求項1に記載のユニット式建物1の屋根構造において、
前記出隅部の前記一方の補助パネル6は、前記他方の補助パネル6の一端側に沿わせる延長部62を有し、
前記延長部62に、前記他方の補助パネル6の一端側が固定されることを特徴とする。
請求項3に記載のユニット式建物1の屋根構造において、
前記一方の補助パネル6は、前記延長部62との境に中間梁61を有し、
前記中間梁61が、前記出隅部を形成する前記建物ユニット2にブラケット8を介して固定されることを特徴とする。
請求項1から4のいずれか一項に記載のユニット式建物1の屋根構造において、
前記建物ユニット2と補助パネル5・6、及び補助パネル5・6・6同士は、ブラケットを介してそれぞれ固定されることを特徴とする。
請求項4または5に記載のユニット式建物1の屋根構造において、
前記最上階部分の建物ユニット2には、長短の枠材によって形成され、かつ前記建物ユニット2の天井梁によって形成される矩形枠状部と同形の小屋パネル21が設けられており、
前記補助パネル5・6は、前記ブラケット8を介して前記小屋パネル21に固定されることを特徴とする。
そして、その小屋パネル21にブラケット8を介して補助パネル5・6を固定する構造により、補助パネル5・6の荷重をブラケット8及び小屋パネル21を介して建物ユニット2に伝達させて、建物ユニット2の耐久性を向上させることができる。
請求項1から6のいずれか一項に記載のユニット式建物1の屋根構造において、
隣接する複数の建物ユニット2は離し置きされて、その間は繋ぎ梁3で連結されており、
前記離し置きされた複数の建物ユニット2に各々固定した前記補助パネル5・6の前記離し置きに対応する間も繋ぎ梁7で連結されることを特徴とする。
(実施形態1)
図1は本発明に係るユニット式建物の屋根構造を示すもので、ユニット式建物1は、四隅に立てられる柱の上端間及び下端間を天井梁及び床梁でそれぞれ連結した略直方体状のフレームを有する建物ユニット2を上下及び前後左右(平屋の場合は前後左右のみ)に複数組み合わせて建築されている。
図示例では、左右の建物ユニット2は離し置きとなっていて、その間は繋ぎ梁3でボルト結合により連結されていて、2階または3階の最上階(平屋の場合は1階)部分の建物ユニット2上に屋根4が設けられている。
また、最上階部分の建物ユニット2の上には、長短の枠材によって形成され、かつ建物ユニット2の天井梁によって形成される矩形枠状部と同形の小屋パネル21が設けられている。
そして、最上階部分の建物ユニット2には、上部から側方に突出して補助パネル5・6が設けられている。
補助パネル5・6は、小屋パネル21に固定されるものとし、補助パネル5・6及び屋根パネル41の荷重は、小屋パネル21を介して建物ユニット2に伝達される。
これら短尺の補助パネル5及び長尺の補助パネル6は、建物ユニット2の小屋パネル21と同一高さでその延長上に位置して、建物ユニット2の短辺部よりも突出幅が小さい板状部材である。
なお、束42は、補助パネル5・6を構成する複数の枠材同士や、補助パネル5・6に隣り合う小屋パネル21の枠材に跨って設けられる。
また、短尺の補助パネル5と長尺の補助パネル6との離れ置きの間は、繋ぎ梁7でボルト結合により連結されている。
長尺の補助パネル6も、建物ユニット2の小屋パネル21の長辺部両端及びその中間部に対し両端部及び中間梁61部がブラケット8でボルト結合により強固に連結されている。
この長尺の補助パネル6は、同じ建物ユニット2の小屋パネル21の長辺部両端及びその中間部に対し両端部及び中間梁61部がブラケット8及び受け板81でボルト結合により強固に連結した他方の長尺の補助パネル6の一端側に沿って図示左側に突出する延長部62を有している。
この延長部62に、他方の長尺の補助パネル6の一端側が固定される。
すなわち、出隅部において、一方の長尺の補助パネル6の延長部62を他方の長尺の補助パネル6の一端側に沿わせて固定する構造により、出隅部の軒先部を安定させることができる。
そして、その小屋パネル21にブラケット8を介して補助パネル5・6を固定する構造により、補助パネル5・6の荷重をブラケット8及び小屋パネル21を介して建物ユニット2に伝達させて、建物ユニット2の耐久性を向上させることができる。
図4は実施形態2の屋根構造を示すもので、図示例のユニット式建物1においては、略直交して入隅部を形成する二側面部において、最上階部分の建物ユニット2の短辺上部から側方に突出して短尺の補助パネル5が設けられるとともに、最上階部分の建物ユニット2の長辺上部から側方に突出して長尺の補助パネル6が設けられている。
また、図示左側の小屋パネル21には、長尺の補助パネル6の図示上辺部と略一直線上に位置する中間梁22が設けられている。
さらに、この長尺の補助パネル6の図示上側の先端部が、図示上側の短尺の補助パネル5の中間部にブラケット8及び受け板81でボルト結合により強固に連結されている。
以上の実施形態においては、最上階部分の建物ユニットに小屋パネルを設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、小屋パネルは無くてもよい。その場合、補助パネルは、建物ユニットの柱の上端部、柱と梁を接合するダイヤフラム、梁の中間部などにブラケット介して強固に連結される。
また、補助パネルの構造等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
2 建物ユニット
21 小屋パネル
3 繋ぎ梁
4 屋根
41 屋根パネル
42 束
5 短尺の補助パネル
6 長尺の補助パネル
61 中間梁
62 延長部
7 繋ぎ梁
71 野縁
8 ブラケット
81 受け板
Claims (7)
- 四隅に立てられる柱の上端間及び下端間を天井梁及び床梁でそれぞれ連結した略直方体状のフレームを有する建物ユニットを複数組み合わせて建築されるユニット式建物の屋根構造であって、
最上階部分の建物ユニットの上部から側方に突出して設置される補助パネルと、
前記最上階部分の建物ユニット及び補助パネルの上に立てて設置される複数の束と、
前記複数の束に支持される屋根パネルと、を備え、
建物の出隅部において、略直交配置される一方の前記補助パネルは、前記最上階部分の前記出隅部を形成する前記建物ユニットの短辺側に固定されており、前記略直交配置される他方の前記補助パネルは、前記出隅部を形成する前記建物ユニットの長辺側と前記一方の補助パネルにそれぞれ固定されていることを特徴とするユニット式建物の屋根構造。 - 四隅に立てられる柱の上端間及び下端間を天井梁及び床梁でそれぞれ連結した略直方体状のフレームを有する建物ユニットを複数組み合わせて建築されるユニット式建物の屋根構造であって、
最上階部分の建物ユニットの上部から側方に突出して設置される補助パネルと、
前記最上階部分の建物ユニット及び補助パネルの上に立てて設置される複数の束と、
前記複数の束に支持される屋根パネルと、を備え、
建物の入隅部において、略直交配置される前記一方の補助パネルは、前記入隅部を形成する一方の前記建物ユニットの短辺側に固定されており、前記略直交配置される他方の補助パネルは、前記入隅部を形成する他方の前記建物ユニットの長辺側と前記一方の補助パネルの一端側にそれぞれ固定されていることを特徴とするユニット式建物の屋根構造。 - 請求項1に記載のユニット式建物の屋根構造において、
前記出隅部の前記一方の補助パネルは、前記他方の補助パネルの一端側に沿わせる延長部を有し、
前記延長部に、前記他方の補助パネルの一端側が固定されることを特徴とするユニット式建物の屋根構造。 - 請求項3に記載のユニット式建物の屋根構造において、
前記一方の補助パネルは、前記延長部との境に中間梁を有し、
前記中間梁が、前記出隅部を形成する前記建物ユニットにブラケットを介して固定されることを特徴とするユニット式建物の屋根構造。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のユニット式建物の屋根構造において、
前記建物ユニットと補助パネル、及び補助パネル同士は、ブラケットを介してそれぞれ固定されることを特徴とするユニット式建物の屋根構造。 - 請求項4または5に記載のユニット式建物の屋根構造において、
前記最上階部分の建物ユニットには、長短の枠材によって形成され、かつ前記建物ユニットの天井梁によって形成される矩形枠状部と同形の小屋パネルが設けられており、
前記補助パネルは、前記ブラケットを介して前記小屋パネルに固定されることを特徴とするユニット式建物の屋根構造。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載のユニット式建物の屋根構造において、
隣接する複数の建物ユニットは離し置きされて、その間は繋ぎ梁で連結されており、
前記離し置きされた複数の建物ユニットに各々固定した前記補助パネルの前記離し置きに対応する間も繋ぎ梁で連結されることを特徴とするユニット式建物の屋根構造。
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JP2014098245A JP6391983B2 (ja) | 2014-05-12 | 2014-05-12 | ユニット式建物の屋根構造 |
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JP2014098245A JP6391983B2 (ja) | 2014-05-12 | 2014-05-12 | ユニット式建物の屋根構造 |
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