JP6205805B2 - 車両の目的地到達推定装置 - Google Patents
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Description
例えば、車載のエネルギの量として電池の現在の充電レベル(SOC:State Of Charge)を求め、充電レベルに基づく放電可能電力量と車両の走行に必要な消費電力量とに基づき走行可能距離を予測している。あるいは、内燃機関(エンジン)により駆動される発電機で電池が充電される場合は、車載のエネルギの量として現在の充電レベルに加え、現在の燃料残量相当だけ充電レベルを更新できることより、その残量燃料に基づく放電可能電力量を含む全供給電力量と車両の消電力量とを対比して走行可能距離の把握が可能である。
ところで、車両の消費電力量は車両の乗車人数や積載貨物量により車両総重量が変化する点と,走行予定経路における上り勾配,下り勾配での位置エネルギが変化する点とにより、消費電力が大きく変わる。
ところで、電動車両は出発地において、車両に収容されたエネルギの量、例えば、燃料タンクの内容量または車両用バッテリの充電状態を確認して、自動車の走行可能距離を推定する。この際、車載の残留エネルギ量が目的地到達が可能な十分な量である場合は問題がない。しかし、車載の残留エネルギ量が目的地に到達可能な量に近い場合には精度のよい判断を必要とすることとなる。この際、ドライバーはバッテリの充電が必要と判断すると充電スタンド等に入り、再充電することとなり、あるいは、目的地に達する前に残留エネルギ量の範囲で十分に到達可能な地点に立つ充電スタンドを予め探しておく必要がある。
このような状況下にあり、車載の残留エネルギ量が目的地に到達可能な量あるか否かの判断はできるだけ、精度の高い装置を採用して判断することが望ましい。
その際、走行予定経路の道路情報における道路状況(坂道やカーブ)の程度を予め判断する必要がある。それに伴い現在走行した場合における消費電力量を算出し、車載の残留エネルギ量により目的地に到達可能か否か精度良く判断する必要があるが、特許文献1,2,3等の従来装置はこれらの要件を満たしていない。
なお、特許文献3には過去の所定期間における走行パターンを加味することで、走行予定経路中の走行条件の同じ経路での消費電力量を演算可能である。しかし、走行予定経路中の走行条件として走行予定経路中の坂道やカーブの緩急、車線数、の相違を考慮するものではない。
そこで、走行予定経路の道路情報、即ち、上り路、下り路の道路構造である勾配、カーブの緩急、車線数、の道路構造の情報を予め取得する。それに伴い現在走行した場合における道路構造情報の相違を考慮して消費電力量予測値を算出する必要があるが、特許文献1,2,3等の従来装置はこれらの要件を満たしていない。
本願請求項2の発明は、請求項1記載の車両の目的地到達推定装置において、前記路面情報は、前記走行予定経路の勾配情報であり、前記加速度使用率蓄積手段は、前記加速度使用率データを前記勾配情報に応じてそれぞれ区分けして蓄積する、ことを特徴とする。
本願請求項3の発明は、請求項1記載の車両の目的地到達推定装置において、前記路面情報は、前記走行予定経路のカーブ路の旋回率の緩急情報であり、前記加速度使用率蓄積手段は、前記加速度使用率データを前記カーブ路の旋回率の緩急情報に応じてそれぞれ区分けして蓄積する、ことを特徴とする。
本願請求項4の発明は、請求項2記載の車両の目的地到達推定装置において、前記加速度使用率蓄積手段は、平坦路での前記加速度使用率データを蓄積し、前記消費電力量予測値算出手段は、前記消費電力量データと前記走行予定経路の前記車速情報と平坦路での前記加速度使用率データとから平坦路消費電力量を求め、前記走行予定経路の勾配情報から前記平坦路消費電力量を上り勾配情報に基づく加算補整係数により補正した上り路消費電力量及び、前記平坦路消費電力量を下り勾配情報に基づく回生補整係数により補正した下り路回生電力量を求め、ついで前記平坦路消費電力量に対して前記上り路消費電力量を加算し、さらに前記下り路回生電力量を減算して前記走行消費電力量予測値を算出する、ことを特徴とする。
本願請求項5の発明は、請求項1から4までのいずれか1項記載の車両の目的地到達推定装置において、前記車両に搭載されると共に、検出した現在地から指定した目的地までの走行予定経路の経路情報を表示する表示装置を備え、前記走行可否判定手段からの目的地到達か否かの判断結果を前記表示装置で表示する、ことを特徴とする。
本発明の車両の目的地到達推定装置は、走行予定経路で目的地に達するまでに消費する消費電力量予測値と車載の残留エネルギ量相当の供給可能電力量予測値を対比し、走行予定経路の走破が可能かを判断するに際して、以下の特徴を有する。
要するに、車両走行に先立ち、走行消費電力量をその走行中に変化する経路情報と消費電力量データとで補正された加速度使用率データに基づき算出する。更に、走行消費電力量と走行中に変化する速度、加速度運転域の使用頻度相当値とを取得し、これら値を所定反映比率で更新して走行消費電力量演算データとして蓄積する手段を備える。その上で、消費電力量予測値算出手段により蓄積されている車両の走行消費電力量演算データにより演算された今回の消費電力量と今回の経路長とに基づき走行消費電力量予測値を算出する点が特徴となっている。
制御部10はネットワーク接続部101よりネットワークを介してサーバー30に連結される。この制御部10は、走行消費電力演算データを蓄積処理しサーバー30との間で送受信する消費電力量蓄積手段110と、加速度使用率蓄積手段120と、供給可能電力量予測値算出手段130と、設定手段140と、消費電力量予測値算出手段160と、走行可否判定手段170との機能部を備える。
消費電力量蓄積手段110の演算部1101は車両運転者による走行が成される毎にその時の経路情報に応じた速度、加速度相当の走行消費電力値(kwh/km)と、該速度、加速度に達する加速度使用率δとをそれぞれ取得した上で所定反映比率で更新して、蓄積手段であるサーバー30に送って蓄積処理する。
ここで演算部1101は、車両運転者による走行が成される毎にその時の経路情報に応じた速度、加速度相当の走行消費電力量(kwh/km)と、該速度、加速度に達する加速度使用率δとを取得する。その上で、所定反映比率で更新された消費電力量データをサーバー30に送り、蓄積処理される。ここでの消費電力量蓄積手段110の演算部1101は車両の始動から停止までに電動機1が使用した消費電力量Pwを取得し、消費電力量データとして蓄積するよう機能する。
平坦路E1での単位距離あたりの平坦路消費電力量を読み取るよう作成され、平坦路E1の走行毎に最新データで更新され、その一例を図4に示す。図4は過去の平坦路走行時の実績データより求めた平坦路E1での各速度域とその速度域に達した際の加速度情報と関連つけた単位距離あたりの相当の平坦路走行消費電力量(kwh/km)を実績値を反映して作成された走行消費電力マップmp1を示す。
ここでは、具体的には走行予定経路の第1の路面情報として勾配情報が用いられ、平坦路E1と上り路E2と下り路E3それぞれに区分けされる。各路面情報において、加速度使用率の値(δ)の実績値が蓄積された速度、加速度ヒストグラムmh1,mh2,mh3が作成され蓄積される。
ここで、図5は、平坦路走行での電力消費運転で用いる加速度使用率を各速度に達する際使用した加速度のデータ個数を加速度使用率の実績値として求めた加速度使用率蓄積手段である速度、加速度ヒストグラムmh1を示す。
この速度、加速度ヒストグラムmh1は、車両の始動から停止までに、変化する各速度(km/h)の所定走行距離毎の平均速度を求める。その車速毎に、同車速に達する際使用した加速度(m/s2)のデータ個数の比率(全データ個数に対する比率)を加速度使用率の実績値として取得する。同使用率の値は先行する車速毎に得られている加速度使用率の値に対して所定反映比率β(例えば0.2)で受入、書き換え、更新されることで、運転者の加速での癖である運転特性を反映する程度を適宜調整できる。得られた更新データはサーバー30に送信され、書き換え蓄積される。
ここで、加速度ヒストグラムmh1中の加速度使用率である加速度(m/s2)のデータ数の比率は、全書込みエリアの値(全データ数)の加算合計が1となるように設定され、全エリアの加速度使用率が車両Cの1走行中での加速度使用率を示すように設定している。
更に、平坦路走行での電力消費運転で用いる速度、加速度に達する加速度使用率の値(δ)の実績値より求めた加速度ヒストグラムmh1(加速度使用率マップ)は平坦路走行時の第2の路面情報rx(r1〜r4)の相違に応じて更新され貯蔵される。(図4、図6参照)。
ここで第2の路面情報rx(r1〜r4)は、具体的には、走行予定経路E0のカーブ路の旋回率の緩急情報に応じてそれぞれ区分けされ、相違に応じて更新された加速度使用率が採用される。この第2の路面情報は後述する。
この場合も、速度(km/h)、加速度(m/s2)が複数の車速域に区分され、両値の交差する書込みエリアに上り路走行域に達する毎に、速度、加速度に達する加速度使用率δを書き込み、更新する。
更に、上り路E2走行での電力消費運転で用いる速度、加速度に達する加速度使用率の値(δ)の実績値より求めた加速度ヒストグラムmh2(加速度使用率マップ)は上り路走行時の第2の路面情報であるrx(r1〜r4)の相違に応じて更新され貯蔵される。(図4、図6参照)。
ここで第2の路面情報rx(r1〜r4)は、具体的には、走行予定経路E0のカーブ路の旋回率の緩急情報に応じてそれぞれ区分けされ、相違に応じて更新された加速度使用率が採用される。この第2の路面情報は後述する。
この場合も、速度(km/h)、加速度(m/s2)が複数の車速域に区分され、両値の交差する書込みエリアに下り路走行域に達する毎に、速度、加速度に達する加速度使用率δを書き込み、更新する。
更に、下り路E3走行での電力消費運転で用いる速度、加速度に達する加速度使用率の値(δ)の実績値より求めた加速度ヒストグラムmh2(加速度使用率マップ)は下り路走行時の第2の路面情報であるrx(r1〜r4)の相違に応じて更新され貯蔵される。(図4、図6参照)。
次に、図3に示すような、第2の路面情報である道路構造情報rx(r1〜r4)に応じた補整係数mについて説明する。
ここで、道路構造とは、勾配の程度、カーブの緩急、車線数の相違を言い、これにより運転者の癖で消費電力が変化する点を考慮する。ここでは勾配の程度、カーブの緩急、車線数が運転する上で運転者に抑制を加えるファクターと見做している。運転者が抑制をより大きく受ける順として、r4:勾配、カーブが急な1車線、r3:勾配、カーブが緩やかでない1車線、r2:勾配、カーブが緩やかでない2車線、r1:勾配、カーブが緩やかな2車線以上、のパターンを区分けして設定した。
なお、図3では、r1〜r4に対する上り路補整係数mと下り路補整補正係数nとが同一値となっているが、実情に応じて相違した値を採用できる。
ここで車両Cが、図4に示すように、出発地点rsより目的地点reに向かうとして、表示装置であるナビゲーション装置20に入力し、表示部220に走行予定経路E0が表示される。一方、サーバー30からは走行予定経路E0、平坦路E1,上り路E2,下り路E3の道路情報が取り込まれる。
その上で、制御部10の消費電力量予測値算出手段160は走行予定経路全域E0を平坦路と見做して演算に入る。ここでは、実績演算データである走行消費電力マップmp1(図5参照)を用い、これと速度、加速度ヒストグラムmh1(図6参照)を呼び出し、各マップでの値が実測値に照らし合わせて互いに対応するエリアの値(図5,6の実績値)を読み取る。この両マップの値を乗算し、単位距離あたりの平坦路走行相当分消費電力値Pw1/L(kwh/km)を演算する。その上で、この単位距離あたりの平坦路走行相当分消費電力値Pw1/L(kwh/km)に走行予定経路E0を平坦路E1と見做して走行距離Re0を乗算することで、平坦路相当路(走行予定経路)E0の消費電力予測値PwA(=Pw1×Re0:kwh/km)が求められる。
この際、平坦路相当分消費電力値PwA中に上り路E2の平坦路相当分の消費電力が含まれている。
このため、平坦路消費電力量を上り路補整係数mで補正して、上り路E2で追加消費されると見做される、即ち、上り勾配情報に基づく加算補整係数により補正した上り路消費電力量が、図2(b)に示すような、上り勾配消費電力(=MG/η×h)×m(kwh/km)として演算される。
ここで、消費電力量蓄積手段110の演算部1101はM(車両総重量)を所定標高差dhの上り路走行毎に算出する。即ち、消費電力量(消費電力計603の平坦地と上り路の値の差分として算出できる)を求め、上り勾配消費電力(=MG/η×h)の式に代入して逆算する。この逆算で求めたM(車両総重量)は最新の乗員や荷物の変動を考慮した車体総重量となる。このような値を車体基準値(前回値を使用)に所定比率で反映させ、更新することで、精度のよい最新のM(車両総重量)を使用保持できる。
このため、このPwA1を補正する。下り路E3で負の消費、即ち回生発電量を、図2(b)に示すような、下り勾配回生(図中には回収と記す)発電電力(=−εMGh’)(kwh/km)として算出する。
更に、下り実効重量εMGに下り路E3での下り標高差h’や上述の下り路補正係数nを乗算して、即ち、平坦路消費電力量を下り勾配情報に基づく回生補正係数により補正した下り路回生電力量を求める。ここでは下り勾配消費電力量(=−εMGh’)を算出して求める。なお、この下り勾配消費電力の値は下り路E3での発電エネルギであるので、平坦路消費電力量より下り路回生電力量(消費電力に対しては負の値である)を減算して平坦路相当分消費電力値PwA1を求める。なお、この回生エネルギにつき後述の給電力算出手段130において補足説明する。
まず、平坦路E1,上り路E2,下り路E3から成る走行予定経路E0の全域を平坦路相当域とした平坦路相当の消費電力予測値PwA1を求める。
その上で、平坦路相当の消費電力予測値PwA1に、上り勾配消費電力(=MG/η×h)と、下り勾配消費電力(=−εMGh’)に上り路補正係数m、下り路補正係数nを用いて補整処理を加えて、全走行路での走行消費電力予測値PwAを演算する。
次に、制御部10の供給電力算出手段130を説明する。供給電力算出手段130は電池(バッテリ)40からの充電レベル情報に基づく放電可能電力量および車両Cの下り標高差h’の走行時のモータ1の下り勾配での発電量より供給電力量予測値Qpbを算出する。
ここでは出発地におけるバッテリの残存容量(SOC)がバッテリ残存容量計604で読み取られ、残存容量(SOC)である充電レベル情報に基づく放電可能電力量より供給電力量Qpbが供給電力量予測値として算出できる。
このような経緯より、供給電力算出手段130は電池(バッテリ)40からの充電レベル情報に基づく放電可能電力量に応じた発電量のみから供給電力量予測値Qpbが算出される。
その上で、走行可否判定手段170は目的地到達が可能、あるいは、不可能であることを表示装置20の表示制御部240を介して表示部220で行う。
その表示部220の判断表示に応じて、運転者は目的地到達が不可能であると、出発前に再充電を行うか、適宜到達可能と推定される地点の充電スタンドを確認して走行に入ることが出来る。
車両Cの走行時に図7の走行実績情報の蓄積処理のステップs1に達すると、平坦路E1ではステップs2に、上り路E2ではステップs3に、下り路E3ではステップs4に進む。ステップs3で単位距離あたりの走行消費電力マップ(図5のmp1)を実績値で更新し、平坦路走行中はステップs5、s3が繰り返される。平坦路を抜けるとステップs6,7に進み、平坦路の平均速度を計算し、平坦路E1の速度、加速度ヒストグラムmh1の所定速度化速度エリアを更新する。
次いで、下り路E3区間にステップs4で入り、次いで通過すると、ステップs11〜s13に進む。ここで、下り実効重量mp3を演算式(=εMG)でもとめ、蓄積処理し、ついで、下り路の平均速度計算をし、更に、下り路E3におけるその時の道路構造r1〜r4に関連して速度、加速度ヒストグラムmh3(図4参照)が更新される。
車両Cの走行時に図8の走行消費電力予測処理のステップa0に達すると表示装置であるナビゲーション装置20にルート設定指示が入力されるのを待つ。入力でステップa1、a2でサーバー30の地図データベース30−1よりルート(走行予定路E0)の標高データh、h’を取得し、平坦路E1、上り路E2、下り路E3、及び道路構造r1〜r4の区分け、距離データの取得をする。ステップa3、a4、a5では、まず、サーバーの自車実績情報データベース30−2から単位距離あたりの走行消費電力マップmp1を呼び出し、次いでサーバーの他車の実績情報データベース30−3から自社が通過する予定時間の当該区間の他車の平均車速を予測値として取得する。次いで、走行予定経路の道路構造r1〜r4に該当する当該平均速度域の速度、加速度ヒストグラムmhnを取得する。
ステップa9、a11で標高差h’の下り路E3であると、下り実効重量を演算式(=εMG)で求め、これに下り路E3の標高差h’、及び道路構造r1〜r4に該当する増量比n(rx区分相当)を乗算して、単位距離あたりの下り路走行相当分消費電力値Pw3/L(kwh/km)を負の補正値(回生発電量)として演算する。これによりこの補正値は道路構造r1〜r4を考慮した値として得られる。
この後、制御部10の走行可否判定手段170において、走行予定経路E0の全走行消費電力予測値PwAAと供給電力算出手段130から供給電力量予測値Qpbを対比し、PwAA<Qpb)を判断する。更に、満たされると判断すると目的地到達が可能との表示を表示装置20の表示制御部240を介して表示部220で行うことが出来る。
なお、本実施形態では走行消費電力量予測値の演算中に車両Cの下り路E3の走行中にエンジン1の発電機が発電可能な発電可能電力量相当の発電エネルギを負の消費電力量である下り勾配消費電力(=−εMGh’)とし設定して走行消費電力量予測値中に含んでいる。このため、本来発電機が発電可能な下り勾配での発電電力(=−εMGh’)を供給電力算出手段130の供給電力量予測値Qpに含ませていない。
上述の車両の目的地到達推定装置はネットワークを介して車外のサーバー30にデータの蓄積を行うとしたが、場合により、サーバー30を車内に装備してもよい。
10 制御部
20 表示装置
30 サーバー
110 データ処理手段
120 走行消費電力算出手段
130 供給電力算出手段
170 走行可否判定手段
α 走行消費電力値の所定反映比率
β 所定反映比率
δ 加速度使用率
mpn 走行消費電力演算データ
mhn 速度、加速度ヒストグラム
C 車両
E0 走行予定経路
E1 走行予定経路
E2 上り路
E3 下り路
SOC バッテリの残存容量(充電レベル情報)
Qpb 供給電力量予測値
Pw 走行消費電力値
Pw11 平坦路走行相当分消費電力値
Pwn 走行相当分消費電力値
Pw2/L 単位距離あたりの走行相当分消費電力値
Pw21 上り路走行相当分消費電力値
PwA 走行予定経路E0の走行消費電力予測値
PwAA 全走行消費電力予測値
MG/η×h 上り勾配消費電力
−εMGh’ 下り勾配消費電力(回生発電量)
Claims (5)
- 車両の始動から停止までに電動機が使用した消費電力量を取得し、所定の車速と当該車速に達した際の加速度とに関連付けた消費電力量データとして蓄積する消費電力量蓄積手段と、
前記車両の始動から停止までに、所定の車速ごとに当該車速に達した際の加速度を順次取得し加速度使用率データとして蓄積する加速度使用率蓄積手段と、
前記車両のバッテリからの充電レベル情報に基づき供給可能電力量予測値を算出する供給可能電力量予測値算出手段と、
前記車両の走行予定経路を設定し、前記走行予定経路の少なくとも距離情報と、通過予定時刻において予測される車速情報とを含む経路情報を取得する設定手段と、
前記車両が前記走行予定経路で消費する消費電力量予測値を前記経路情報と前記消費電力量データと前記加速度使用率データに基づき算出する消費電力量予測値算出手段と、
前記供給可能電力量予測値と前記消費電力量予測値に基づき前記走行予定経路が走破可能かを判断する走行可否判定手段と、を備え、
前記加速度使用率蓄積手段は、前記加速度使用率データを路面状況に応じてそれぞれ区分けして蓄積し、
前記経路情報には、前記走行予定経路の路面情報も含まれる、
ことを特徴とする車両の目的地到達推定装置。 - 請求項1記載の車両の目的地到達推定装置において、
前記路面情報は、前記走行予定経路の勾配情報であり、
前記加速度使用率蓄積手段は、前記加速度使用率データを前記勾配情報に応じてそれぞれ区分けして蓄積する、
ことを特徴とする車両の目的地到達推定装置。 - 請求項1記載の車両の目的地到達推定装置において、
前記路面情報は、前記走行予定経路のカーブ路の旋回率の緩急情報であり、
前記加速度使用率蓄積手段は、前記加速度使用率データを前記カーブ路の旋回率の緩急情報に応じてそれぞれ区分けして蓄積する、
ことを特徴とする車両の目的地到達推定装置。 - 請求項2記載の車両の目的地到達推定装置において、
前記加速度使用率蓄積手段は、平坦路での前記加速度使用率データを蓄積し、
前記消費電力量予測値算出手段は、
前記消費電力量データと前記走行予定経路の前記車速情報と平坦路での前記加速度使用率データとから平坦路消費電力量を求め、
前記走行予定経路の勾配情報から
前記平坦路消費電力量を上り勾配情報に基づく加算補整係数により補正した上り路消費電力量及び、
前記平坦路消費電力量を下り勾配情報に基づく回生補整係数により補正した下り路回生電力量を求め、
ついで前記平坦路消費電力量に対して前記上り路消費電力量を加算し、さらに前記下り路回生電力量を減算して前記走行消費電力量予測値を算出する、
ことを特徴とする車両の目的地到達推定装置。 - 請求項1から4までのいずれか1項記載の車両の目的地到達推定装置において、
前記車両に搭載されると共に、検出した現在地から指定した目的地までの走行予定経路の経路情報を表示する表示装置を備え、
前記走行可否判定手段からの目的地到達か否かの判断結果を前記表示装置で表示する、
ことを特徴とする車両の目的地到達推定装置。
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