JP6205718B2 - 燃料電池ガス拡散層、膜電極接合体、および燃料電池 - Google Patents
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Description
本発明において、炭素繊維を含む抄紙体を得るためには、炭素繊維を液中に分散させて製造する湿式抄紙法や、空気中に分散させて製造する乾式抄紙法などが用いられる。なかでも、生産性が優れることから、湿式抄紙法が好ましく用いられる。
本発明において、炭素繊維を含む抄紙体に樹脂組成物を含浸する方法として、樹脂組成物を含む溶液中に抄紙体を浸漬する方法、樹脂組成物を含む溶液を抄紙体に塗布する方法、樹脂組成物からなるフィルムを抄紙体に重ねて転写する方法などが用いられる。なかでも、生産性が優れることから、樹脂組成物を含む溶液中に抄紙体を浸漬する方法が好ましく用いられる。
本発明においては、炭素繊維を含む抄紙体に樹脂組成物を含浸した予備含浸体を形成した後、炭素化を行うに先立って、予備含浸体の張り合わせや、熱処理を行うことができる。
本発明において、炭素繊維を含む抄紙体に樹脂組成物を含浸した後、炭素化するために、不活性雰囲気下で焼成を行う。かかる焼成は、バッチ式の加熱炉を用いることもできるし、連続式の加熱炉を用いることもできる。また、不活性雰囲気は、炉内に窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスを流すことにより得ることができる。
本発明において、排水性を向上する目的で、炭素繊維焼成体に撥水加工を施すことが好ましい。撥水加工は、炭素繊維焼成体に疎水性樹脂を塗布、熱処理することにより行うことができる。疎水性樹脂の塗布量は、炭素繊維焼成体100質量部に対して1〜50質量部であることが好ましく、3〜40質量部であることがより好ましい。疎水性樹脂の塗布量が1質量部以上であると、電極基材が排水性に優れたものとなり好ましい。一方、50質量部以下であると、電極基材が導電性の優れたものとなり好ましい。
マイクロポーラス部[A]は、電極基材の片面に、上述した撥水加工で用いた疎水性樹脂と、カーボンナノファイバーを含む炭素質粉末との混合物であるカーボン塗液[A]を塗布することによって形成し、マイクロポーラス部[B]は、電極基材のもう一方の片面に、上述した撥水加工で用いた疎水性樹脂と、粒子径3〜500nmの粒状炭素を含む炭素質粉末との混合物であるカーボン塗液[B]を塗布することによって形成することができる。
東レ(株)製ポリアクリルニトリル系炭素繊維“トレカ”(登録商標)T300(平均炭素繊維径:7μm)を平均長さ12mmにカットし、水中に分散させて湿式抄紙法により連続的に抄紙した。さらに、バインダーとしてポリビニルアルコールの10質量%水溶液を当該抄紙に塗布し、乾燥させ、炭素繊維目付15.5g/m2の抄紙体を作製した。ポリビニルアルコールの塗布量は、抄紙体100質量部に対して、22質量部であった。
マイクロポーラス部を形成するために、電極基材にカーボン塗液部を形成した。マイクロポーラス部[A]を形成するためのカーボン塗液をカーボン塗液[A]、マイクロポーラス部[B]を形成するためのカーボン塗液をカーボン塗液[B]と称する。
電極基材の厚さは、電極基材を面圧0.15MPaで加圧した状態で、マイクロメーターを用いて求めた。
マイクロポーラス部[A]およびマイクロポーラス部[B]の厚さは、走査型電子顕微鏡などの顕微鏡で、ガス拡散層断面から無作為に異なる10箇所を選び、400倍程度で拡大して写真撮影を行い、マイクロポーラス部[A]およびマイクロポーラス部[B]の厚さを計測し、それぞれの画像でのマイクロポーラス部[A]およびマイクロポーラス部[B]の厚さの平均値で示した。走査型電子顕微鏡としては、(株)日立製作所製S−4800、ガス拡散層断面の作製方法としては(株)日立ハイテクノロジーズ製イオンミリング装置IM4000を用いた。
電極基材の表面粗さは、表面粗さ計を用いて求めた算術平均粗さで示した。表面粗さ計としては、(株)小坂研究所surfcorder SE−2300を用いた。
白金担持炭素(田中貴金属工業(株)製、白金担持量:50質量%)1.00g、精製水 1.00g、“Nafion”(登録商標)溶液(Aldrich社製 “Nafion”(登録商標)5.0質量%)8.00g、イソプロピルアルコール(ナカライテスク社製)18.00gを順に加えることにより、触媒液を作成した。
実施例1は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[A]の厚さが15μm、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[A]は5μm、マイクロポーラス部[B]は3μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、耐プラッギング性は極めて良好であった。出力電圧が0.35V(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度が91℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性、耐ドライアップ性ともに良好であった。
実施例2は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[A]の厚さが20μm、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[A]は5μm、マイクロポーラス部[B]は3μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、耐プラッギング性は極めて良好であった。出力電圧が0.34V(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度が92℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性、耐ドライアップ性ともに良好であった。
実施例3は電極基材の厚みを220μmとした他は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[A]の厚さが20μm、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[A]は5μm、マイクロポーラス部[B]は3μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、耐プラッギング性は良好であった。出力電圧が0.33V(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度91℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性、耐ドライアップ性ともに良好であった。
実施例4は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[A]の厚さが2μm、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[A]は20μm、マイクロポーラス部[B]は3μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、耐プラッギング性は良好であった。出力電圧が0.36V(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度91℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性は極めて良好であり、耐ドライアップ性も良好であった。
実施例5は電極基材の厚みを100μmとした他は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[A]の厚さが15μm、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[A]は5μm、マイクロポーラス部[B]は3μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、耐プラッギング性は極めて良好であった。出力電圧0.37V(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度91℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性は極めて良好であり、耐ドライアップ性も良好であった。
実施例6は電極基材の厚みを100μmとし、カーボン塗液[B]のカーボンブラックを鱗片状黒鉛(平均粒子径5μm)20質量部に対しアセチレンブラック80質量部の割合の混合物に変えた他は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[A]の厚さが15μm、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[A]は5μm、マイクロポーラス部[B]は5μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、耐プラッギング性は良好であった。出力電圧0.34V(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度92℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性、耐ドライアップ性ともに良好であった。
実施例7は電極基材の厚みを100μmとした他は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[A]の厚さが0.5μm、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[A]は25μm、マイクロポーラス部[B]は3μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、耐プラッギング性は良好であった。出力電圧0.38V(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度90℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性は極めて良好であり、耐ドライアップ性も良好であった。
実施例8は電極基材の厚みを100μmとした他は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[A]の厚さが30μm、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[A]は4μm、マイクロポーラス部[B]は3μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、耐プラッギング性は極めて良好であった。出力電圧0.36V(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度91℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性は極めて良好であり、耐ドライアップ性も良好であった。
実施例9は電極基材の厚みを100μmとした他は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[A]の厚さが30μm、マイクロポーラス部[B]の厚さが15μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[A]は4μm、マイクロポーラス部[B]は4μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、耐プラッギング性は良好であった。出力電圧0.34V(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度90℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性、耐ドライアップ性ともに良好であった。
実施例10は電極基材の厚みを100μmとした他は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[A]の厚さが10μm、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[A]は6μm、マイクロポーラス部[B]は3μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、耐プラッギング性は極めて良好であった。出力電圧0.38V(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度91℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性は極めて良好であり、耐ドライアップ性も良好であった。
比較例1は電極基材の厚みを220μmとし、マイクロポーラス部[A]を設けなかった他は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[B]は3μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、耐プラッギング性が低かった。これはセパレータ側のガス拡散層の表面が粗いため、流路で液水が滞留しにくくなることが原因である。出力電圧は0.35V(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度88℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性は良好であったが、耐ドライアップ性は低かった。
比較例2は電極基材の厚みを220μmとし、マイクロポーラス部[A]を設けず、カーボン塗液[B]のカーボンブラックを気相成長炭素繊維に変えた他は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[B]は3μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、耐プラッギング性が低かった。これはセパレータ側のガス拡散層の表面が粗いため、流路で液水が滞留しにくくなることが原因である。出力電圧は0.34V(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度86℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性は良好であったが、耐ドライアップ性は低かった。
比較例3は電極基材の厚みを220μmとし、カーボン塗液[A]の気相成長炭素繊維をアセチレンブラック(電気化学工業(株)製“デンカブラック”(登録商標)、平均一次粒子径35nm )に変えた他は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の形成>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[A]の厚さが20μm、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[A]は5μm、マイクロポーラス部[B]は3μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、出力電圧が取り出せず(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度89℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性と耐ドライアップ性が共に低下した。耐フラッディング性が低いのは電極基材のセパレータ側にあるマイクロポーラス部[A]の気孔率が低いため、液水の排水が阻害されたためであり、耐ドライアップ性が低いのは両面に気孔率の低いマイクロポーラス部を有するためガス供給がされにくく基本性能が低いためである。
比較例4は電極基材の厚みを220μmとし、カーボン塗液[B]のアセチレンブラックを気相成長炭素繊維(昭和電工(株)製“VGCF”(登録商標)、平均直径0.15μm、平均繊維長8μm)に変えた他は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[A]の厚さが20μm、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[A]は5μm、マイクロポーラス部[B]は3μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、耐プラッギング性は良好であった。出力電圧は0.30V(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度87℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性と耐ドライアップ性が共に低下した。耐フラッディング性が低いのは触媒層側のマイクロポーラス部[B]の気孔率が高く、逆拡散が弱いためカソード側への液水流入量が多くなったためであり、耐ドライアップ性が低下したのは逆拡散が弱いため電解質膜が乾燥しやすくなったためである。
比較例5は電極基材の厚みを220μmとし、カーボン塗液[A]の気相成長炭素繊維をミルド炭素繊維(東レ(株)製 MLD‐30、平均繊維径7μm、平均繊維長30μm)に変えた他は<電極基材の作製>および<マイクロポーラス部[A]、マイクロポーラス部[B]の作製>に記載したのと同様の方法で、マイクロポーラス部[A]の厚さが20μm、マイクロポーラス部[B]の厚さが30μmになるように作製し、ガス拡散層を得た。表面粗さを測定したところマイクロポーラス部[A]は5μm、マイクロポーラス部[B]は3μmであった。<固体高分子型燃料電池の電池性能評価>に記載した方法で、このガス拡散層の発電性能評価をした結果、出力電圧が取り出せず(運転温度65℃、加湿温度70℃、電流密度2.2A/cm2)、限界温度88℃(加湿温度70℃、電流密度1.2A/cm2)であり、耐フラッディング性と耐ドライアップ性が共に低下した。
Claims (8)
- マイクロポーラス部[A]、炭素繊維抄紙体を炭化物で結着してなる電極基材、マイクロポーラス部[B]が、この順番で隣接して配置されてなり、マイクロポーラス部[A]を構成する炭素質粉末が平均直径1〜1000nmのカーボンナノファイバーを含み、マイクロポーラス部[B]を構成する炭素質粉末が粒子径3〜500nmの粒状炭素を含み、マイクロポーラス部[A]の気孔率が70〜90%であり、マイクロポーラス部[B]の気孔率が30〜70%である燃料電池ガス拡散層。
- 前記粒状炭素がカーボンブラックである請求項1に記載の燃料電池ガス拡散層。
- マイクロポーラス部[A]の厚さが1μm以上20μm以下である請求項1または2のいずれかに記載の燃料電池ガス拡散層。
- 両表面が共に算術平均表面粗さ0.1〜15μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池ガス拡散層。
- 電極基材の厚さが60〜200μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池ガス拡散層。
- 電解質膜の両側に触媒層を有し、さらに前記両側の触媒層の両方の外側に請求項1〜5のいずれかに記載の燃料電池ガス拡散層を有する膜電極接合体。
- 触媒層側にマイクロポーラス部[B]を配置することを特徴とする請求項6に記載の膜電極接合体。
- 請求項7に記載の膜電極接合体の両側にセパレータを有する燃料電池。
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