JP6286825B2 - プロジェクター及びその制御方法 - Google Patents
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Description
また、本発明の一態様は、入射した光に応じた光を射出する蛍光体基板に第1光を射出し、前記蛍光体基板から所定波長以上の波長の光である第2光を射出させる第2光源と、前記第2光の明るさである第2明るさを示す第2明るさ情報を検出する第2光検出部と、基準となる前記第2明るさである第2基準明るさと前記第2光検出部が検出した前記第2明るさ情報が示す前記第2明るさとの比と、前記第2光検出部によって検出される前記第2明るさを補正する第1補正係数と、が対応付けられた第1情報に基づいて、前記第2光検出部が検出した前記第2明るさ情報が示す前記第2明るさに応じた前記第1補正係数を決定し、決定した当該第1補正係数に基づいて前記第2明るさを補正し、補正した前記第2明るさに基づいて前記第1光の出力を調整する調節部と、を備え、前記第1補正係数は、前記第1光の波長の変化による前記第2光検出部の検出結果の変化を補正する係数である、プロジェクターである。
また、本発明の一態様は、プロジェクターであって、前記第2光検出部は、スクリーンに投影する前記第2光とは異なる前記第2光の明るさに関する前記第2明るさ情報を検出する。
また、本発明の一態様は、プロジェクターであって、温度を示す温度情報を検出する温度検出部を更に備え、前記調節部は、前記温度検出部が検出した温度情報に基づいて前記第1光の出力を調整する。
また、本発明の一態様は、プロジェクターであって、温度を示す温度情報を検出する温度検出部を更に備え、前記調節部は、前記第2光検出部が検出した前記第2明るさ情報と前記温度検出部が検出した温度情報とを参照して、前記第2光の波長を推定し、推定した当該波長に基づいて前記第1光の出力を調整する。
また、本発明の一態様は、入射した光を所定の偏光状態の光として射出する偏光変換素子に第3光を射出し、前記偏光変換素子から前記偏光状態の光である第4光を射出させる第4光源と、前記第4光の明るさである第4明るさを示す第4明るさ情報を検出する第4光検出部と、基準となる前記第4明るさである第4基準明るさと前記第4光検出部が検出した前記第4明るさ情報が示す前記第4明るさとの比と、前記第4光検出部によって検出される前記第4明るさを補正する第2補正係数と、が対応付けられた第2情報に基づいて、前記第4光検出部が検出した前記第4明るさ情報が示す前記第4明るさに応じた前記第2補正係数を決定し、決定した当該第2補正係数に基づいて前記第4明るさを補正し、補正した前記第4明るさに基づいて前記第3光の出力を調整する調節部と、を備え、前記第2補正係数は、前記偏光変換素子の偏光特性の変化による前記第4光検出部の検出結果の変化を補正する係数である、プロジェクターである。
また、本発明の一態様は、プロジェクターであって、前記第4光検出部は、スクリーンに投影する前記第4光とは異なる前記第4光の明るさに関する前記第4明るさ情報を検出する。
また、本発明の一態様は、プロジェクターであって、前記第4光源から入射された前記第4光を異なる偏光の前記第4光に分離する偏光分離素子を更に備え、前記第4光検出部は、前記偏光分離素子が分離した前記第4光のうち、スクリーンに投影する前記第4光とは異なる前記第4光の明るさに関する前記第4明るさ情報を検出する。
また、本発明の一態様は、プロジェクターであって、温度を示す温度情報を検出する温度検出部を更に備え、前記調節部は、前記温度検出部が検出した温度情報に基づいて前記第3光の出力を調整する。
また、本発明の一態様は、プロジェクターであって、温度を示す温度情報を検出する温度検出部を更に備え、前記調節部は、前記第4光検出部が検出した前記第4明るさ情報と前記温度検出部が検出した温度情報とを参照して、前記第4光の前記偏光状態を推定し、推定した当該偏光状態に基づいて前記第3光の出力を調整する。
また、本発明の一態様は、入射した光に応じた光を射出する蛍光体基板に第2光源から第1光を射出することによって前記蛍光体基板から所定波長以上の波長の光である第2光を射出し、前記第2光の明るさである第2明るさを示す第2明るさ情報を第2光検出部により検出し、基準となる前記第2明るさである第2基準明るさと、前記第2光検出部が検出した前記第2明るさ情報が示す前記第2明るさとの比と、前記第2光検出部により検出される前記第2明るさを補正する第1補正係数と、が対応付けられた第1情報に基づいて、前記第2光検出部が検出した前記第2明るさ情報が示す前記第2明るさに応じた前記第1補正係数を決定し、決定した当該第1補正係数に基づいて前記第2明るさを補正し、補正した前記第2明るさに基づいて前記第1光の出力を調整し、前記第1補正係数は、前記第1光の波長の変化による前記第2光検出部の検出結果の変化を補正する係数である、プロジェクターの制御方法である。
また、本発明の一態様は、入射した光を所定の偏光状態の光として射出する偏光変換素子に第4光源から第3光を射出することによって前記偏光変換素子から前記偏光状態の光である第4光を射出し、前記第4光の明るさである第4明るさを示す第4明るさ情報を第4光検出部により検出し、基準となる前記第4明るさである第4基準明るさと、前記第4光検出部が検出した前記第4明るさ情報が示す前記第4明るさとの比と、前記第4光検出部により検出される前記第4明るさを補正する第2補正係数と、が対応付けられた第2情報に基づいて、前記第4光検出部が検出した前記第4明るさ情報が示す前記第4明るさに応じた前記第2補正係数を決定し、決定した当該第2補正係数に基づいて前記第4明るさを補正し、補正した前記第4明るさに基づいて前記第3光の出力を調整し、前記第2補正係数は、前記偏光変換素子の偏光特性の変化による前記第4光検出部の検出結果の変化を補正する係数である、プロジェクターの制御方法である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。レーザダイオード(以下、LDともいう)が劣化すると、光源の波長が変化する。具体的には、例えばLDが劣化して蛍光板に当たる光量が変わると(例えば、光量が落ちると)蛍光板から出射される光の波長が変化する。)ここで、LDの劣化前に光センサーが検出する光量を基準としてLDの劣化後に光センサーが検出する光量の割合をセンサー検出光量の割合(例えば、70%)とする。また、LDの劣化前に液晶パネルに入射する光量を基準として、LDの劣化後に液晶パネルに入射する光量の割合を実際の光量の割合(例えば、80%)とする。この場合、例えば、実際の光量の割合が80%の場合に、光源の波長がずれて光センサーの感度が落ちることでセンサー検出光量の割合が70%となる場合がある。このように光センサーの分光感度の影響で、センサー検出光量の割合が実際の光量の割合と異なってしまう。これにより、プロジェクターは画像を所望の明るさで表示できないという課題がある。それに対し、第1の実施形態におけるプロジェクター50は、センサー検出光量を補正し、補正した後のセンサー検出光量を参照して光源の出力を調節する。これにより、プロジェクター50は、表示する画像の明るさを所望の明るさに近づけることができる。
クロスダイクロイックプリズム5は、導光光学系3Rが導いた赤色光、導光光学系3Gが導いた緑色光、導光光学系3Bが導いた青色光を合成する。投写光学系6は、クロスダイクロイックプリズム5によって合成された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する。
集光レンズ32Bは、重畳レンズ12で集光された青色光LBの各部分光束を各主光線に対して略平行な光束に変換する。第1の絞り37は、集光レンズ32Bが変換した略平行な光束を絞る。これにより、重畳レンズ12で集光された青色光LBは、集光レンズ32Bおよび第1の絞り37を介して偏光ビームスプリッター28に入射する。このとき、青色光用照明装置51からの照明光束は偏光変換素子11によって概ね偏光方向の揃った略1種類の直線偏光(例えば、P偏光)に揃えられていることから、集光レンズ32Bを通過した光は、偏光ビームスプリッター28を通過して青色光用の反射型液晶パネル4Bに入射する。なお、他の集光レンズ32R、集光レンズ32Gも、集光レンズ32Bと同様に構成されている。
なお、他の偏光ビームスプリッター(偏光分離素子)26、偏光ビームスプリッター(偏光分離素子)27も、上述の偏光ビームスプリッター28と同様に構成されている。
集光レンズ32Rは、ダイクロイックミラー25を透過した赤色光LRの各部分光束を各主光線に対して略平行な光束に変換する。第1の絞り37は、集光レンズ32Rが変換した略平行な光束を絞る。これにより、ダイクロイックミラー25を透過した赤色光LRは、集光レンズ32Rおよび第1の絞り37を介して偏光ビームスプリッター26に入射する。このとき、黄色光用照明装置52からの照明光束は偏光変換素子11によって概ね偏光方向の揃った略1種類の直線偏光(例えば、P偏光)に揃えられていることから、集光レンズ32Rを通過した光は、偏光ビームスプリッター28を通過して緑色光用の反射型液晶パネル4Bに入射する。
集光レンズ32Gは、ダイクロイックミラー25が反射した緑色光LGの各部分光束を各主光線に対して略平行な光束に変換する。第1の絞り37は、集光レンズ32Gが変換した略平行な光束を絞る。これにより、ダイクロイックミラー25が反射した緑色光LGは、集光レンズ32Gおよび第1の絞り37を介して偏光ビームスプリッター26に入射する。このとき、黄色光用照明装置52からの照明光束は偏光変換素子11によって概ね偏光方向の揃った略1種類の直線偏光(例えば、P偏光)に揃えられていることから、集光レンズ32Gを通過した光は、偏光ビームスプリッター27を通過して緑色光用の反射型液晶パネル4Gに入射する。
反射型液晶パネル4R、反射型液晶パネル4G、及び反射型液晶パネル4Bは、液晶層を挟持する一対の基板と、光入射側の基板と対向する基板側に配置された反射層(もしくは反射電極)と、を備えている。また、反射型液晶パネル4R、反射型液晶パネル4G、反射型液晶パネル4Bの光入射側と反対側の面には、図1に示すように、それぞれ放熱フィン33R、放熱フィン33G、放熱フィン33Bが配設されている。
クロスダイクロイックプリズム5から射出された光によって形成されるカラー画像は、投写光学系6によって拡大投写され、スクリーンSCR上で画像を形成する。
なお、制御部64に入力される映像信号は、連続するフレームの画像を示す複数の画像信号でもよいし、一フレームの画像を示す画像信号でもよい。
調節部70は、映像信号に応じて光源71の出力を調節する。出力は、例えば、明るさである。明るさは、例えば光強度、輝度、または明度である。ここで、調節部70は、信号処理部65と、PWM信号生成部67と、励起用レーザーダイオード駆動部68と、青色レーザーダイオード駆動部69とを備える。
また、信号処理部65は、受け取った制御信号に応じて、光源71の調光制御のための処理を行う。ここで、制御信号とは、スクリーンSCR(図1)に表示されるメニュー画面(図示せず)で、ユーザーが入力したユーザー設定、またはカラーモードの表示に係る情報を含む信号である。これにより、光源71の光量は、ユーザー設定、またはカラーモードに連動した明るさ及び色設定に基づいて制御される。さらに、信号処理部65は、受け取った映像信号の明るさ(階調値)に適応して調光制御のための処理を行う。
また、同様に、信号処理部65は、青色レーザーダイオード59を定電流駆動する場合、駆動電流の振幅Bを示す駆動電流振幅情報を青色レーザーダイオード駆動部69へ出力する。これにより、青色レーザーダイオード駆動部69は、PWM駆動の他に、振幅Bの定電流駆動でも青色レーザーダイオード59を駆動することができる。
同様に、PWM信号生成部67は、青色デューティー値DutyBから青色レーザーダイオード59の明滅と対応したPWMB信号を生成する。PWM信号生成部67は、生成したPWMB信号を青色レーザーダイオード駆動部69へ出力する。
また、青色レーザーダイオード駆動部69は、PWMB信号の波形に基づいた青色レーザーダイオード59のON/OFF制御を行う。なお、青色レーザーダイオード駆動部69は、信号処理部65から入力された駆動電流振幅情報が示す振幅Bで、青色レーザーダイオード59の定電流駆動を行ってもよい。
赤色光用補正係数決定部83は、赤色光減衰比に応じて赤色光用補正係数を決定する。具体的には、例えば赤色光用補正係数決定部83は、赤色光減衰比と赤色光用補正係数とが関連付けられたテーブルが記憶されているものとする。その場合に、赤色光用補正係数決定部83は、例えば、赤色光減衰比算出部82から入力された情報が示す赤色光減衰比に対応する赤色光用補正係数をテーブルから読み出すことで赤色光用補正係数を決定する。これにより、赤色光減衰比に応じた赤色光用補正係数が決定される。赤色光用補正係数決定部83は、決定した赤色光用補正係数を示す情報を赤色光用乗算部84へ出力する。
また、デューティー決定部85は、例えば、強い光強度のレーザーダイオードにあわせて弱い光強度のレーザーダイオードの強度を変更するように、励起用デューティー値DutyYと青色デューティー値DutyBを決定してもよい。
なお、本実施形態では、一例として光源71の色バランス補正のために光センサー値を取得する際には、予め決められたシーケンスが適用されることを前提としており、映像信号に適応した調光制御などは実施されないものとする。
青色光用光センサー基準値記憶部91は、青色光用光センサー基準値が記憶されている。青色光用光センサー基準値は、例えばプロジェクター50出荷時の青色光用光センサー値である。
(ステップS101)まず、赤色光減衰比算出部82は、赤色光用光センサー現在値を赤色光用光センサー基準値で割ることで、赤色光減衰比を算出する。
(ステップS102)次に、赤色光用補正係数決定部83は、赤色光減衰比に応じて赤色光用補正係数を決定する。
(ステップS103)次に、赤色光用乗算部84は、赤色光用光センサー現在値に赤色光用補正係数を乗算して、補正後の赤色光用光センサー値を生成する。
(ステップS104)次に、デューティー決定部85は、補正後の赤色光用光センサー値から、励起用デューティー値DutyYを算出する。
(ステップS105)次に、PWM信号生成部67は、励起用デューティー値DutyYを用いて、励起用レーザーダイオード62の明滅と対応したPWMY信号を生成する。
(ステップS106)次に、励起用レーザーダイオード駆動部68は、PWMY信号を用いて、励起用レーザーダイオード62を駆動する。
(ステップS108)次に、青色光用補正係数決定部93は、青色光減衰比に応じて青色光用補正係数を決定する。
(ステップS109)次に、青色光用乗算部94は、青色光用の光センサー値に青色光用補正係数を乗算して、補正後の青色光用光センサー値を生成する。
(ステップS110)次に、デューティー決定部85は、補正後の青色光用光センサー値から、青色デューティー値DutyBを算出する。
(ステップS111)次に、PWM信号生成部67は、青色デューティー値DutyBを用いて、青色レーザーダイオード59の明滅と対応したPWMB信号を生成する。
(ステップS112)次に、青色レーザーダイオード駆動部69は、PWMB信号を用いて、青色レーザーダイオード59を駆動する。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
それに対し、第1の実施形態において、波長変化推定部80(図3)が、励起用レーザーダイオード62の波長変化による光センサー出力変化割合の誤差を補正する赤色光用補正係数を算出する。そして、赤色光用乗算部84は、赤色光用光センサー現在値に算出された赤色光用補正係数を乗じることで赤色光用光センサー現在値を補正する。これによって、補正後の赤色光用光センサー値に応じて励起用デューティー値DutyYが決定されるので、励起用レーザーダイオード62が補正後の赤色光用光センサー値に応じたデューティーで駆動される。このようにして調節部70は、励起用レーザーダイオード62の光量を調節することで、表示する画像の明るさを所望の明るさに近づけることができる。
それに対し、第1の実施形態において、偏光変化推定部90が、青色レーザーダイオード59の偏光変化による光センサー出力変化割合の誤差を補正する青色光用補正係数を算出する。そして、青色光用乗算部94は、青色光用光センサー現在値に算出された青色光用補正係数を乗じることで青色光用光センサー現在値を補正する。これによって、補正後の青色光用光センサー値に応じて青色デューティー値DutyBが決定されるので、青色レーザーダイオード59が補正後の青色光用光センサー値に応じたデューティーで駆動される。このようにして調節部70は、青色レーザーダイオード59の光量を調節することで、表示する画像の明るさを所望の明るさに近づけることができる。
また、調節部70は、光検出部72が検出した光明るさ情報を参照して光の偏光状態の変化を推定し、該推定した光の偏光状態の変化に基づいて光源71の出力を調節する。これにより、プロジェクター50は、光の偏光変化による光源の出力のずれを調整することで、表示する画像の明るさを所望の明るさに近づけることができる。
続いて、第2の実施形態について説明する。光源71の波長変化の特性は、発光デューティー値を制御したときと光源71の出力が低下したときとで異なる。例えば、発光デューティー値を制御することで、蛍光体基板61の温度が変化するが、ピーク光量(光密度)は変化しない。励起用レーザーダイオード62の出力が低下した際には、蛍光体基板61の温度とピーク光量の両方が変化する。これによって、発光デューティー値を制御したときと光源71の出力が低下したときとで光の波長変化の現れ方が変わる。
赤色光減衰比算出部82bは、例えば(赤色光用光センサー現在値/赤色光用光センサー基準値)/Duty比に従って、発光デューティー値による赤色光量変化以外の赤色光量変化割合を算出する。赤色光減衰比算出部82bは、算出した上記赤色光量変化割合を示す情報を第2補正係数決定部87に出力する。
ここで、第2補正係数よりも第1補正係数の方が大きい。第1補正係数は2要因の誤差の打消し効果がないからである。
青色光減衰比算出部92bは、例えば(青色光用光センサー現在値/青色光用光センサー基準値)/青色光源Duty比に従って、発光デューティー値による青色光量変化以外の青色光量変化割合を算出する。ここで、青色光源Duty比は、青色レーザーダイオード59のデューティー値(以下、青色光源発光Dutyともいう)を100で割った値である。青色光減衰比算出部92bは、算出した上記青色光量変化割合を示す情報を第4補正係数決定部96へ出力する。
第3補正係数決定部101は、青色光源発光Dutyに応じて、第3補正係数を算出する。ここで、第3補正係数は、青色光源発光Dutyに対して2次関数的な関係を持つ。これは波長変化と偏光状態変化の2要因が複合しているからである。第3補正係数決定部101は、算出した第3補正係数を示す情報を青色光用加算部102へ出力する。
ここで、第4補正係数よりも第3補正係数が大きい。これはPWM調光時は温度変化による波長変化が大きいからである。
青色光用乗算部94は、青色光用光センサー現在値に青色光用加算部102から入力された情報が示す第2の加算補正係数を乗じ、乗じることで得た値を補正後の青色光用光センサー値とする。そして、青色光用乗算部94は、得た補正後の青色光用光センサー値をデューティー決定部85へ出力する。
(ステップS201)まず、赤色光減衰比算出部82bは、発光デューティー値による赤色光量変化以外の赤色光量変化割合を算出する。
(ステップS202)次に、第1補正係数決定部86は、黄色光源発光Dutyに応じて第1補正係数を決定する。それと並行して第2補正係数決定部87は、赤色光量変化割合に応じて第2補正係数を決定する。
(ステップS203)次に、赤色光用加算部88は第1補正係数と第2補正係数を加算することで加算補正係数を算出する。
(ステップS204)次に、赤色光用乗算部84は、赤色光用光センサー現在値に加算補正係数を乗じることで、補正後の赤色光用光センサー値を算出する。
ステップS205〜ステップS207の処理は、ステップS104〜S106の処理と同じであるので、その説明を省略する。
(ステップS209)次に、第3補正係数決定部101は、青色光源発光Dutyに応じて第3補正係数を決定する。それと並行して、第4補正係数決定部96は、青色光量変化割合に応じて第4補正係数を決定する。
(ステップS210)次に、青色光用加算部102は第3補正係数と第4補正係数を加算して第2の加算補正係数を算出する。
(ステップS211)次に、青色光用乗算部94は、青色光用光センサー現在値に第2の加算補正係数を乗じることで補正後の青色光用光センサー値を算出する。
ステップS212〜ステップS214の処理は、ステップS110〜S112の処理と同じであるので、その説明を省略する。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
これにより、プロジェクター50bは第1の実施形態よりもさらに高精度に光センサー出力を補正することができる。その結果、第1の実施形態よりも高精度に、表示する画像の明るさを所望の明るさに近づけることができる。また、プロジェクター50bは映像に適応して発光デューティーを変更させる制御中であっても、赤色光用光センサー現在値または青色光用光センサー現在値を用いて光源光量を補正することができる。
続いて、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態におけるプロジェクター50cは、温度センサー(温度検出部)110を備える。プロジェクター50cは、温度センサー値の基準値からの変化に応じて、光センサー出力を補正する。プロジェクター50cは、温度センサーを用いることにより、光源71の出力の劣化による温度変化以外の温度変化である環境温度変化も含めて、光源71の色バランスを補正することができる。
赤色光用温度センサー基準値記憶部89には、赤色光用温度センサー基準値が記憶されている。
第1温度変化比算出部82cは、赤色光用温度センサー基準値記憶部89から赤色光用温度センサー基準値を読み出す。また、第1温度変化比算出部82cは、温度センサー110から温度情報を取得する。第1温度変化比算出部82cは、温度情報が示す温度センサー現在値を赤色光用温度センサー基準値で割り、割ることで得た値を第1温度変化比として算出する。第1温度変化比算出部82cは、算出した第1温度変化比を示す情報を赤色光用補正係数決定部83cへ出力する。
青色光用温度センサー基準値記憶部95には、青色光用温度センサー基準値が記憶されている。
第2温度変化比算出部92cは、青色光用温度センサー基準値記憶部95から青色光用温度センサー基準値を読み出す。また、第2温度変化比算出部92cは、温度センサー110から温度情報を取得する。第1温度変化比算出部82cは、温度情報が示す温度センサー現在値を青色光用温度センサー基準値で割り、割ることで得た値を第2温度変化比として算出する。第2温度変化比算出部92cは、算出した第2温度変化比を示す情報を青色光用補正係数決定部93cへ出力する。
(ステップS301)まず、第1温度変化比算出部82cは、温度センサー現在値を赤色光用温度センサー基準値で割ることで第1温度変化比を得る。
(ステップS302)次に、赤色光用補正係数決定部83cは、第1温度変化比に応じて赤色光用補正係数を算出する。
ステップS303〜ステップS306の処理は、ステップS103〜S106の処理と同じであるので、その説明を省略する。
色光用温度センサー基準値で割ることで第2温度変化比を得る。
(ステップS308)次に、青色光用補正係数決定部93cは、第2温度変化比に応じて青色光用補正係数を算出する。
ステップS309〜ステップS312の処理は、ステップS109〜S112の処理と同じであるので、その説明を省略する。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
これにより、プロジェクター50cは、環境温度変化に起因した光の波長シフトによる光センサー出力誤差を補正することができる。調節部70cは、その補正後の光センサー出力に応じて光源71の出力を調節するので、第1の実施形態と同様に、プロジェクター50cは、表示する画像の明るさを所望の明るさに近づけることができる。
また、第2の温度センサーは、B光源については、偏光変換素子11周辺の温度に限らず、青色レーザーダイオード59、蛍光体基板61、または偏光ビームスプリッター28などの光学素子周辺の温度を検出してもよい。
4R、4G、4B 反射型液晶パネル(光変調部)
5 クロスダイクロイックプリズム
6 投写光学系
9 第1レンズアレイ
10 第2レンズアレイ
11 偏光変換素子
12 重畳レンズ
25 ダイクロイックミラー
26、27、28 偏光ビームスプリッター(偏光分離素子)
32R、32G、32B 集光レンズ
34R、34G、34B 偏光板
36R 赤色光用光センサー
36G 緑色光用光センサー
36B 青色光用光センサー
37 第1の絞り(入射角制限部材)
38 第2の絞り(入射角制限部材)
50、50b プロジェクター
51 青色光用照明装置
52 黄色光用照明装置
53 青色レーザーダイオードアレイ
54 平行化レンズ
55 集光レンズ
56 拡散板
57 ピックアップレンズ
58 平行化レンズ
59 青色レーザーダイオード
61 蛍光体基板
62 励起用レーザーダイオード
64、64b、64c 制御部
65、65b、65c 信号処理部
66 液晶駆動部
67 PWM信号生成部
68 励起用レーザーダイオード駆動部
69 青色レーザーダイオード駆動部
70、70b 調節部
71 光源
72 光検出部
73、73b、73c 補正部
80、80b、80c 波長変化推定部
81 赤色光用光センサー基準値記憶部
82、82b 赤色光減衰比算出部
82c 第1温度変化比算出部
83、83c 赤色光用補正係数決定部
84 赤色光用乗算部
85 デューティー決定部
86 第1補正係数決定部
87 第2補正係数決定部
88 赤色光用加算部
89 赤色光用温度センサー基準値記憶部
90、90b、90c 偏光変化推定部
91 青色光用光センサー基準値記憶部
92、92b 青色光減衰比算出部
92c 第2温度変化比算出部
93、93c 青色光用補正係数決定部
94 青色光用乗算部
95 青色光用温度センサー基準値記憶部
100 青色光波長変化推定部
101 第3補正係数決定部
102 青色光用加算部
110 温度センサー(温度検出部)
Claims (11)
- 入射した光に応じた光を射出する蛍光体基板に第1光を射出し、前記蛍光体基板から所定波長以上の波長の光である第2光を射出させる第2光源と、
前記第2光の明るさである第2明るさを示す第2明るさ情報を検出する第2光検出部と、
基準となる前記第2明るさである第2基準明るさと前記第2光検出部が検出した前記第2明るさ情報が示す前記第2明るさとの比と、前記第2光検出部によって検出される前記第2明るさを補正する第1補正係数と、が対応付けられた第1情報に基づいて、前記第2光検出部が検出した前記第2明るさ情報が示す前記第2明るさに応じた前記第1補正係数を決定し、決定した当該第1補正係数に基づいて前記第2明るさを補正し、補正した前記第2明るさに基づいて前記第1光の出力を調整する調節部と、
を備え、
前記第1補正係数は、前記第1光の波長の変化による前記第2光検出部の検出結果の変化を補正する係数である、
プロジェクター。 - 前記第2光検出部は、スクリーンに投影する前記第2光とは異なる前記第2光の明るさに関する前記第2明るさ情報を検出する請求項1に記載のプロジェクター。
- 温度を示す温度情報を検出する温度検出部を更に備え、
前記調節部は、前記温度検出部が検出した温度情報に基づいて前記第1光の出力を調整する請求項1又は請求項2に記載のプロジェクター。 - 温度を示す温度情報を検出する温度検出部を更に備え、
前記調節部は、前記第2光検出部が検出した前記第2明るさ情報と前記温度検出部が検出した温度情報とを参照して、前記第2光の波長を推定し、推定した当該波長に基づいて前記第1光の出力を調整する請求項1又は請求項2のうちいずれか一項に記載のプロジェクター。 - 入射した光を所定の偏光状態の光として射出する偏光変換素子に第3光を射出し、前記偏光変換素子から前記偏光状態の光である第4光を射出させる第4光源と、
前記第4光の明るさである第4明るさを示す第4明るさ情報を検出する第4光検出部と、
基準となる前記第4明るさである第4基準明るさと前記第4光検出部が検出した前記第4明るさ情報が示す前記第4明るさとの比と、前記第4光検出部によって検出される前記第4明るさを補正する第2補正係数と、が対応付けられた第2情報に基づいて、前記第4光検出部が検出した前記第4明るさ情報が示す前記第4明るさに応じた前記第2補正係数を決定し、決定した当該第2補正係数に基づいて前記第4明るさを補正し、補正した前記第4明るさに基づいて前記第3光の出力を調整する調節部と、
を備え、
前記第2補正係数は、前記偏光変換素子の偏光特性の変化による前記第4光検出部の検出結果の変化を補正する係数である、
プロジェクター。 - 前記第4光検出部は、スクリーンに投影する前記第4光とは異なる前記第4光の明るさに関する前記第4明るさ情報を検出する請求項5に記載のプロジェクター。
- 前記第4光源から入射された前記第4光を異なる偏光の前記第4光に分離する偏光分離素子を更に備え、
前記第4光検出部は、前記偏光分離素子が分離した前記第4光のうち、スクリーンに投影する前記第4光とは異なる前記第4光の明るさに関する前記第4明るさ情報を検出する請求項5又は請求項6に記載のプロジェクター。 - 温度を示す温度情報を検出する温度検出部を更に備え、
前記調節部は、前記温度検出部が検出した温度情報に基づいて前記第3光の出力を調整する請求項5から請求項7のうちいずれか一項に記載のプロジェクター。 - 温度を示す温度情報を検出する温度検出部を更に備え、
前記調節部は、前記第4光検出部が検出した前記第4明るさ情報と前記温度検出部が検出した温度情報とを参照して、前記第4光の前記偏光状態を推定し、推定した当該偏光状態に基づいて前記第3光の出力を調整する請求項5から請求項7のうちいずれか一項に記載のプロジェクター。 - 入射した光に応じた光を射出する蛍光体基板に第2光源から第1光を射出することによって前記蛍光体基板から所定波長以上の波長の光である第2光を射出し、
前記第2光の明るさである第2明るさを示す第2明るさ情報を第2光検出部により検出し、
基準となる前記第2明るさである第2基準明るさと、前記第2光検出部が検出した前記第2明るさ情報が示す前記第2明るさとの比と、前記第2光検出部により検出される前記第2明るさを補正する第1補正係数と、が対応付けられた第1情報に基づいて、前記第2光検出部が検出した前記第2明るさ情報が示す前記第2明るさに応じた前記第1補正係数を決定し、決定した当該第1補正係数に基づいて前記第2明るさを補正し、補正した前記第2明るさに基づいて前記第1光の出力を調整し、
前記第1補正係数は、前記第1光の波長の変化による前記第2光検出部の検出結果の変化を補正する係数である、
プロジェクターの制御方法。 - 入射した光を所定の偏光状態の光として射出する偏光変換素子に第4光源から第3光を射出することによって前記偏光変換素子から前記偏光状態の光である第4光を射出し、
前記第4光の明るさである第4明るさを示す第4明るさ情報を第4光検出部により検出し、
基準となる前記第4明るさである第4基準明るさと、前記第4光検出部が検出した前記第4明るさ情報が示す前記第4明るさとの比と、前記第4光検出部により検出される前記第4明るさを補正する第2補正係数と、が対応付けられた第2情報に基づいて、前記第4光検出部が検出した前記第4明るさ情報が示す前記第4明るさに応じた前記第2補正係数を決定し、決定した当該第2補正係数に基づいて前記第4明るさを補正し、補正した前記第4明るさに基づいて前記第3光の出力を調整し、
前記第2補正係数は、前記偏光変換素子の偏光特性の変化による前記第4光検出部の検出結果の変化を補正する係数である、
プロジェクターの制御方法。
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