JP6255648B2 - 無機粒子の連続反応装置及び無機粒子の連続反応晶析方法 - Google Patents
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Description
他方、処理方法として、各成分の接触処理槽1内への投入及びその後の撹拌をバッチ式で処理する場合には、生産効率が悪い。したがって、撹拌中に連続的に各成分を投入する連続生産方式が高い効率が得られるが、接触処理の条件設定(対時間での投入量コントロールなど)が難しく、必ずしも均一な製品を効率良く得ることができるものでもない。
これらを改善する試みとして、流路を1mm以下にしたマイクロリアクターが提唱されているが、生産量が乏しく流路の閉塞による連続生産の不具合が指摘されており、工業規模での実用化事例は少ない。
〔請求項1記載の発明〕
一方端部及び他方端部を有する反応器と、この反応器内に無機物質を含む反応液を注入する注入手段と、前記反応器の前記他方端部から接触処理液を抜き出して、抜き出した接触処理液の少なくとも一部を前記反応器の前記一方端部へ返送する循環手段とを有し、
前記反応器内の液流れを前記接触処理液の返送により旋回流とし、前記注入手段により反応液を、前記反応器の内表面より中心側位置に注入し、前記旋回流と接触させるよう構成されており、
前記他方端部から抜き出された接触処理液が前記一方端部へ返送される循環経路に、圧力調整弁、接触処理液を一時的に貯留する圧力貯留器、この圧力貯留器内の圧力を指示する圧力計及び循環ポンプをこの順に有し、
前記圧力貯留器にその内部を加圧する加圧手段が連結され、前記圧力計による循環経路の圧力に基づき前記圧力調整弁により圧力調整するようにしたことを特徴とする無機粒子の連続反応装置。
液流れとして旋回流を示す場においては、竜巻のように中心の渦部分あるいは中心の空洞部分近傍の内周部分の流れは、反応を左右する物質移動・攪拌混合効果が高いなど流れの乱れが大きい。この部分は、注入する反応物質もしくはガスを含む注入液の急激な拡散場となり、均質な反応が可能となる。
さらに、流路の壁面には旋回流の外周部分が接しているので、外周の旋回流が反応物質の供給体となり、物質・熱の急激な変化を和らげている。注入した注入物質(液・ガス・固形物)の反応物質に対してバリヤー(障壁)として機能するために、反応物質の反応器内面及び流路内面への付着が防止され、長時間にわたり安定した運転が可能となるものと考えられる
当初、本発明者は、小型の処理装置でありながら、十分な処理量を発揮する装置として、チューブリアクターを使用する反応処理装置の開発を試みた。しかし、ある種の反応処理材料系では、流路の壁面に微細なシャワー(一次核)が付着し、その後にこれを核として結晶が成長し、流れを阻害し、長時間の安定した運転ができ難いケースが散見された。
他方、接触処理を常圧で行うことで、目的の凝集粒子を生成できるものの、反応器内の圧力を常圧より高める昇圧手段を設けて、加圧力作用下で反応を行わせると、処理物質によっては、反応がより促進または抑制させることを知見した。これは液体の誘電率が圧力増加と共に高くなるため、イオン性物質は溶媒和しやすくなることが考えられ、この誘電率の変化が核発生や一次粒子の成長といった反応速度に影響を与えるものと考えられる。
本発明によれば、反応器内の圧力分布調整を容易に行うことができ、入口圧力を調整すればその圧力分布が予め判っているため、反応液と接触する反応場の圧力を監視することが可能となる。
一方端部及び他方端部を有する反応器と、この反応器内に無機物質を含む反応液を注入する注入手段と、前記反応器の前記他方端部から接触処理液を抜き出して、抜き出した接触処理液の少なくとも一部を前記反応器の前記一方端部へ返送する循環手段とを有し、
前記反応器内の液流れを前記接触処理液の返送により旋回流とし、前記注入手段により反応液を、前記反応器の内表面より中心側位置に注入し、前記旋回流と接触させるよう構成されており、
前記他方端部から抜き出された接触処理液が前記一方端部へ返送される循環経路に、圧力調整弁、接触処理液を一時的に貯留する圧力貯留器、循環ポンプ及び圧力計をこの順に有し、
前記圧力貯留器にその内部を加圧する加圧手段が連結され、前記圧力計による前記圧力貯留器の圧力に基づき、前記循環経路から前記接触処理液を連続又は間欠に抜き出しを行う圧力制御系を設けたことを特徴とする無機粒子の連続反応装置。
(作用効果)
反応器内の圧力を常圧より高める昇圧手段としては、反応器他方端部から抜き出された接触処理液が前記一方端部へ返送される循環経路に、圧力調整手段及び循環ポンプをこの順に有することにより構成でき、構成として簡素であるとともに、反応器内の圧力調整も可能である。また圧力調整手段と循環ポンプの間に外部処理槽を設置した場合には、循環ポンプを安定して駆動させることが可能となる。
返送された接触処理液と注入した前記反応液との前記反応器内の接触の場を、前記反応器内に生成された旋回流の反応器の内表面より中心側領域とし、この接触の場において前記反応液の接触を行なわせるようにした請求項1又は2記載の無機粒子の連続反応装置。
反応器に対し液を循環させるとともに、その反応器内に、循環液の返送液を流入させることにより旋回流を生成させると、旋回流の外周部分が反応器内面においてある厚さの筒状体部分を形成する。その結果、筒状体部分が、新たに注入した注入液との反応に対してバリヤー(障壁)として機能する現象が生じ、接触の場を旋回流の反応器の内表面より中心側領域とし、この接触の場において前記反応液の接触を行なわせるようにした。その結果、反応による吸熱・発熱に伴う温度変化の緩和、反応物質の流路内面への付着を防止することができる。
反応器は、その内面が一方端部側から他方端部に向かって先窄まりとなり、接触処理液流入位置が前記反応器の長手方向一方端部である請求項1又は2記載の無機粒子の連続反応装置。
反応器は内空間が均一な半径をもつ筒状のものでもよいが、長手方向一方端部側から他方端部に向かって内面が先窄まりとなるものが、旋回流の生成に好適である。
また、反応器としては、旋回流の接触の場を長くするために長手方向に沿ったある程度長い空間を確保することが望ましい。そこで、反応器の長手方向一方端部から液を流入させ、長手方向の他方端部から流出させるのが好適な態様である。
前記接触の場を与える反応器が、直列的に配置されている請求項1記載の無機粒子の連続反応装置。
処理量を多くしたい場合、反応器を直列的に配置することが望ましい。直列配置させることで、循環返送液量を増やすことなく、注入液量を段数分増やすことが可能となり、生産量を増大させると共に、生産量に比した装置内容量を低減することができるため、結果的に省スペース化と装置コストの低減が可能となる。ここで、「生産量に比した装置内容量が低減する」とは、循環ポンプや流路部分の容量は一定のまま、反応器とこれらを連結する管の容量だけが注入となるため、結果として装置全体容量が生産量に比して低減できるという意味である。また、「装置内容量を低減」ということは、装置内における反応物質の滞留時間を短くすることができるという効果も現れ、結果的に小径化に向けた滞留時間制御が可能なものになる。
さらに、かかる構成によれば、前段では高い加圧力で、後段は低い加圧力とすることで、核の発生、粒子の成長といった形態で表される反応速度を調整する操作が可能であり、ある種の反応物質については、きわめて好適な手段となる。
反応液の接触の場に対する注入方向が、旋回流の流線方向下流の方向もしくは前記一方端部側から他方端部に向いている請求項1記載の無機粒子の連続反応装置。
注入液の接触の場に対する注入方向が、前記液の旋回流の上流方向に向いていてもよいが、液の旋回流の流線方向下流の方向もしくは前記一方端部側から他方端部に向いている方が反応液の注入量がスムーズにコントロールされる。
一方端部及び他方端部を有する反応器と、この反応器内に無機物質を含む反応液を注入する注入手段と、前記反応器の前記他方端部から接触処理液を抜き出して、抜き出した接触処理液の少なくとも一部を前記反応器の前記一方端部へ返送する循環手段とを有し、
さらに前記反応器内の圧力を常圧より高める昇圧手段を有し、
前記反応器内の液流れを前記接触処理液の返送により旋回流とし、前記注入手段により反応液を、前記反応器の内表面より中心側位置に注入し、前記旋回流と接触させて反応を行わせ、無機粒子の反応晶析を行うとともに、
前記他方端部から抜き出された接触処理液が前記一方端部へ返送される循環経路に、圧力調整弁、接触処理液を一時的に貯留する圧力貯留器、この圧力貯留器内の圧力を指示する圧力計及び循環ポンプをこの順に有し、
前記圧力貯留器にその内部を加圧する加圧手段が連結され、前記圧力計による循環経路の圧力に基づき前記圧力調整弁により圧力調整することを特徴とする無機粒子の連続反応晶析方法。
(作用効果)
請求項1と同様の作用効果を奏する。
一方端部及び他方端部を有する反応器と、この反応器内に無機物質を含む反応液を注入する注入手段と、前記反応器の前記他方端部から接触処理液を抜き出して、抜き出した接触処理液の少なくとも一部を前記反応器の前記一方端部へ返送する循環手段とを有し、
さらに前記反応器内の圧力を常圧より高める昇圧手段を有し、
前記反応器内の液流れを前記接触処理液の返送により旋回流とし、前記注入手段により反応液を、前記反応器の内表面より中心側位置に注入し、前記旋回流と接触させて反応を行わせ、無機粒子の反応晶析を行うとともに、
前記他方端部から抜き出された接触処理液が前記一方端部へ返送される循環経路に、圧力調整弁、接触処理液を一時的に貯留する圧力貯留器、循環ポンプ及び圧力計をこの順に有し、
前記圧力貯留器にその内部を加圧する加圧手段が連結され、前記圧力計による前記圧力貯留器の圧力に基づき、前記循環経路から前記接触処理液を連続又は間欠に抜き出しを行うことを特徴とする無機粒子の連続反応晶析方法。
後に説明するように、本発明の適用範囲は広範である。しかし、種々の例を総合的に説明すると、混乱の原因になりかねないので、一例を挙げながら装置例を説明し、後に他の適用範囲について説明することとする。
本発明に従って、注入すべき無機物質を含む注入液を、反応器内の旋回流の接触の場において、反応器の内表面より中心側位置において注入し、接触処理を行なわせる方法は、広く一般に無機物質により凝集粒子を得る場合に適用できるものであるから、前記遷移金属以外の金属や他の無機物質を対象にしてもよい。
図示例では、注入すべき無機物質を含む注入液として、A液、B液及びC液を注入している。図示しないが、併せて並行的にガス(窒素ガスや二酸化炭素ガスなどの不活性ガス)を注入することもできる。
また、本発明の第1例は、注入すべき無機物質を含む注入液の接触の場に対する注入方向が、液の旋回流の下流方向に向いている例である。
図示の反応器10は横向きであるが、原理的に流れに影響はないため竪向きでもよい。
図面に示されているように、反応器10はその長手方向一方端部側から他方端部に向かって内面が先窄まりとなり、循環液の返送液の流入口10Xを含む流入位置が反応器10の長手方向一方端部にあり、図3に示されているように、その内周面に沿う形態で、ほぼ接線方向に沿って、返送液を流入させるようにしてある。これによって、旋回流Rが形成されている。
接触処理がなされた後の接触処理液の流出口10Yを含む流出位置は、長手方向他方端部となっている。
残部の液は、循環ポンプ13により、返送路14を介して反応器10へ返送される。
そして、圧力指示計12Aによる現圧力に基づき、圧力調整弁12Bの弁開度を調整することにより、反応器10内の圧力調整を行うようにしてある。
反応器10内の圧力としては、反応器10の入口部分で、0.01〜1.0MPa、特に0.05〜0.3MPaが望ましい。
かかる位置において、注入すべき金属を含む注入液A液〜C液を注入すると、注入液が急激に拡散し、均質な反応が可能となる。
そこで、図2に示すように、各注入液A液〜C液は注入管16A、16B…を使用してその先端から吐出されるまで、相互の接触を防止することが望ましい。
さらに、旋回流Rの影響が及ばないように、ガイド管17を挿入するのが望ましい。
この例においても、反応器10の入口部分には、圧力指示計12Aが、出口部分には圧力調整弁12Bが設けられおり、循環ポンプ13の吐出圧力に対し、圧力調整弁12Bの弁開度を絞ることにより、反応器10内の圧力を加圧状態としてある。
また、圧力貯留器30にも圧力指示計30Aが設けられ、圧力指示計30A、圧力指示計12Aによる現圧力に基づき、圧力調整弁12Bの弁開度を調整することにより、反応器10内の圧力調整を行う制御器50が設けられている。
さらに、図8のように、反応器10内に回転筒または固定筒40を設け、注入すべき金属を含む注入液A液、B液を、注入管42、43を介して内壁面の接線方向に注入し、他方の端部の流出管44から、接触処理がなされた後の流出液を流出するようにすることもができる。
図9に示す形態によれば、旋回流場での反応長が稼げるため、下流側での流路内の材料の付着が激減する。
本発明によって得られた粒子径が小さく粒子径が揃い、かつ優れた球形状である金属の凝集粒子を、たとえば電池用物質に利用すれば電気的特性が向上する。
しかるに、小型の処理装置でありながら、十分な処理量を発揮し、しかも均一な接触処理性を示すものを得る観点から、図10に示す寸法基準で、旋回流を形成する接触の場の直径D2に対する旋回流を形成する主流の注入口径D1の比が、D2/D1=2.5〜10であることが望ましい。この比が小さいと旋回流の生成が十分でなく、過度に大きい場合には、速度が遅くなり、旋回流が不安定となる。
また、旋回流が安定して生成されるためには、旋回流を形成する接触の場の直径D2に対する抜き出し部の口径D3の比が、D2/D3=0.5〜10であるのが望ましい。
さらに、接触反応時間を確保するために、旋回流を形成する接触の場の直径D2に対する流路方向長さHの比が、H/D2=1〜10であるのが望ましい。
また、液液抽出における本装置の適用、水と油のエマルション等、液液の混合装置としても利用可能である。
他にも気液反応、固体粒子表面への反応(コーティング)等、液液反応以外のプロセスにも用途展開可能な装置である。
(実施例1)
図1〜図4の態様の装置において、運転条件として、反応器入口圧力110kPa、流量30L/min、温度45℃、装置全容量5Lとし、硫酸ニッケル1.24mol/Lと硫酸コバルト0.23mol/Lとなるように調整した水溶液を、76g/min、25wt%苛性ソーダを30g/minにて反応器に注入し、25wt%アンモニア水を反応器に5g/minにて追加しながら6hr後に得られたサンプルをSEM写真などで評価した。
(実施例2)
反応器入口圧力50kPaに替えたほか、実施例1と同様とした。
(実施例3)
運転条件として、反応器入口圧力110kPa、流量7L/min、温度45℃、装置全容量1Lとし、硫酸第一鉄を0.55mol/L、硫酸マンガン0.09mol/L, 硫酸亜鉛 0.08mol/Lとなるように調整した水溶液を29g/min、苛性ソーダを8g/minにて反応器に注入し、3hr後に得られたサンプルを評価した。
(実施例4)
反応器入口圧力50kPaに替えたほか、実施例3と同様とした。
<考察>
(1)実施例1及び実施例2のいずれの場合も、粒子径が小さく、好適な凝集粒子を得ることができた。
(2)サンプル評価は凝集粒子の充填密度を評価項目とし、25mlメスシリンダーに24hr,105℃にて乾燥した試料10gを投入し、これを振動板の上に1分間のせ十分に均一になったときの嵩を測定したものである。このとき振動モータの回転数は2500rpmとした。
実施例1の充填密度:1.32g/ml、実施例2の充填密度:1.2g/ml、実施例3の充填密度:0.7g/ml、実施例4の充填密度:0.55g/mlであった。
この結果から、反応器内の圧力により、凝集粒子の充填密度が明確に変り得ることが判明した。
(3)圧力に応じて反応器内のうず度の変化を実測測定したところ、図11及び図12の形態となった。
1)エマルション燃料製造
2)小径粒子製造 ナノ粒子を結晶成長させる等
3)ジアゾ化合物製造
4)触媒反応
5)その他マイクロリアクターでの反応処理例
ア 気液界面反応
フッ素ガスによるフッ素化反応
一酸化炭素ガスによるカルボニル化反応
イ 液液界面反応
ニトロ化反応(有機相/水相)
エステル還元
ジアゾカップリング
ウ 固液界面反応
固体担持触媒利用反応
エ 気・液・固界面反応
水素化反応
Claims (8)
- 一方端部及び他方端部を有する反応器と、この反応器内に無機物質を含む反応液を注入する注入手段と、前記反応器の前記他方端部から接触処理液を抜き出して、抜き出した接触処理液の少なくとも一部を前記反応器の前記一方端部へ返送する循環手段とを有し、
前記反応器内の液流れを前記接触処理液の返送により旋回流とし、前記注入手段により反応液を、前記反応器の内表面より中心側位置に注入し、前記旋回流と接触させるよう構成されており、
前記他方端部から抜き出された接触処理液が前記一方端部へ返送される循環経路に、圧力調整弁、接触処理液を一時的に貯留する圧力貯留器、この圧力貯留器内の圧力を指示する圧力計及び循環ポンプをこの順に有し、
前記圧力貯留器にその内部を加圧する加圧手段が連結され、前記圧力計による循環経路の圧力に基づき前記圧力調整弁により圧力調整するようにしたことを特徴とする無機粒子の連続反応装置。 - 一方端部及び他方端部を有する反応器と、この反応器内に無機物質を含む反応液を注入する注入手段と、前記反応器の前記他方端部から接触処理液を抜き出して、抜き出した接触処理液の少なくとも一部を前記反応器の前記一方端部へ返送する循環手段とを有し、
前記反応器内の液流れを前記接触処理液の返送により旋回流とし、前記注入手段により反応液を、前記反応器の内表面より中心側位置に注入し、前記旋回流と接触させるよう構成されており、
前記他方端部から抜き出された接触処理液が前記一方端部へ返送される循環経路に、圧力調整弁、接触処理液を一時的に貯留する圧力貯留器、循環ポンプ及び圧力計をこの順に有し、
前記圧力貯留器にその内部を加圧する加圧手段が連結され、前記圧力計による前記圧力貯留器の圧力に基づき、前記循環経路から前記接触処理液を連続又は間欠に抜き出しを行う圧力制御系を設けたことを特徴とする無機粒子の連続反応装置。 - 返送された接触処理液と注入した前記反応液との前記反応器内の接触の場を、前記反応器内に生成された旋回流の反応器の内表面より中心側領域とし、この接触の場において前記反応液の接触を行なわせるようにした請求項1又は2記載の無機粒子の連続反応装置。
- 反応器は、その内面が一方端部側から他方端部に向かって先窄まりとなり、接触処理液流入位置が前記反応器の長手方向一方端部である請求項1又は2記載の無機粒子の連続反応装置。
- 前記接触の場を与える反応器が、直列的に配置されている請求項1又は2記載の無機粒子の連続反応装置。
- 反応液の接触の場に対する注入方向が、前記一方端部側から他方端部に向いている請求項1又は2記載の無機粒子の連続反応装置。
- 一方端部及び他方端部を有する反応器と、この反応器内に無機物質を含む反応液を注入する注入手段と、前記反応器の前記他方端部から接触処理液を抜き出して、抜き出した接触処理液の少なくとも一部を前記反応器の前記一方端部へ返送する循環手段とを有し、
さらに前記反応器内の圧力を常圧より高める昇圧手段を有し、
前記反応器内の液流れを前記接触処理液の返送により旋回流とし、前記注入手段により反応液を、前記反応器の内表面より中心側位置に注入し、前記旋回流と接触させて反応を行わせ、無機粒子の反応晶析を行うとともに、
前記他方端部から抜き出された接触処理液が前記一方端部へ返送される循環経路に、圧力調整弁、接触処理液を一時的に貯留する圧力貯留器、この圧力貯留器内の圧力を指示する圧力計及び循環ポンプをこの順に有し、
前記圧力貯留器にその内部を加圧する加圧手段が連結され、前記圧力計による循環経路の圧力に基づき前記圧力調整弁により圧力調整することを特徴とする無機粒子の連続反応晶析方法。 - 一方端部及び他方端部を有する反応器と、この反応器内に無機物質を含む反応液を注入する注入手段と、前記反応器の前記他方端部から接触処理液を抜き出して、抜き出した接触処理液の少なくとも一部を前記反応器の前記一方端部へ返送する循環手段とを有し、
さらに前記反応器内の圧力を常圧より高める昇圧手段を有し、
前記反応器内の液流れを前記接触処理液の返送により旋回流とし、前記注入手段により反応液を、前記反応器の内表面より中心側位置に注入し、前記旋回流と接触させて反応を行わせ、無機粒子の反応晶析を行うとともに、
前記他方端部から抜き出された接触処理液が前記一方端部へ返送される循環経路に、圧力調整弁、接触処理液を一時的に貯留する圧力貯留器、循環ポンプ及び圧力計をこの順に有し、
前記圧力貯留器にその内部を加圧する加圧手段が連結され、前記圧力計による前記圧力貯留器の圧力に基づき、前記循環経路から前記接触処理液を連続又は間欠に抜き出しを行うことを特徴とする無機粒子の連続反応晶析方法。
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