JP6198147B2 - 作業車輌の原動部構造 - Google Patents
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Description
また、特許文献2,3のテールパイプの配置構造では、脱穀装置とグレンタンクの間に形成される空間の左右方向の中心部にテールパイプを配置しているのでテールパイプからの放熱によって脱穀装置内の穀粒の乾燥を促進することが困難であった。また、雨天時等にテールパイプの後端部の排気口から雨水がテープパイプに侵入する等の虞があった。
そこで、本発明の主たる課題は、かかる問題点を解消することにある。
請求項1に係る発明は、機体フレーム(1)の上側の左側に脱穀装置(3)を配置し、該脱穀装置(3)の右側にグレンタンク(5)を配置し、該グレンタンク(5)の前側に操縦部(6)を配置し、該操縦部(6)の下側にエンジン(E)を配置し、該エンジン(E)の上部における機体内側の部位に、エンジン(E)から排出される排気ガス中の未燃燃料を酸化する酸化触媒装置(11)を前後方向に沿って配置し、該酸化触媒装置(11)の後部の排気口(11F)にテールパイプ(30)を接続し、該テールパイプ(30)を後下がり傾斜に配置して、前記脱穀装置(3)とグレンタンク(5)の間に形成された空間に臨ませ、前記テールパイプ(30)を、平面視において脱穀装置(3)の右壁に沿って近接して配置し、前記エンジン(E)に供給する燃料を貯留する燃料タンク(55)を、平面視においてグレンタンク(5)の下側に配置し、前記酸化触媒装置(11)の前部の上側に、前記操縦部(6)のサイドパネル(6A)と前記操縦部(6)の操縦席(6F)を支持する前プレート(40)を配置し、前記酸化触媒装置(11)の後部の上側に、前記操縦部(6)の後部に設けられたエアクリーナ(6G)を支持する後プレート(41)から機体内側に延在するガイドプレート(42)を配置し、前記サイドパネル(6A)に設けられた刈脱クラッチレバー(6B)を、前記酸化触媒装置(11)よりも機体内側に配置し、前記サイドパネル(6A)における機体外側に延出する延出部(12D)と前記後プレート(41)における機体前側に延出する前水平部(41A)を、前記ガイドプレート(42)よりも上側において同一高さに配置し、前記延出部(12D)と前水平部(41A)に、前記前プレート(40)を上載したことを特徴とする作業車輌の原動部構造である。
また、酸化触媒装置(11)の前部の上側に、操縦部(6)のサイドパネル(6A)と操縦部(6)の操縦席(6F)を支持する前プレート(40)を配置し、酸化触媒装置(11)の後部の上側に、操縦部(6)の後部に設けられたエアクリーナ(6G)を支持する後プレート(41)から機体内側に延在するガイドプレート(42)を配置し、サイドパネル(6A)に設けられた刈脱クラッチレバー(6B)を、酸化触媒装置(11)よりも機体内側に配置しているので、サイドパネル(6A)の高さを低く設定することができ、サイドパネル(6A)に設けられた刈脱クラッチレバー(6B)の操作を容易に行なうことができる。後プレート(41)とガイドプレート(42)によって操縦部(6)に伝わる酸化触媒装置(11)で発生した熱を遮断し、操縦部(6)のエアクリーナ(6G)の近傍に配置された電装部品の作動不良を防止することができる。
さらに、サイドパネル(6A)における機体外側に延出する延出部(12D)と後プレート(41)における機体前側に延出する前水平部(41A)を、ガイドプレート(42)よりも上側において同一高さに配置し、延出部(12D)と前水平部(41A)に、前プレート(40)を上載しているので、酸化触媒装置(11)で加熱された空気が延出部(12D)と前プレート(40)の隙間及び前水平部(41A)と前水平部(41A)の隙間から操縦部(6)に侵入するのを防止でき、操縦部(6)の操作環境を好適に維持することができる。
なお、本明細書において上流口A1の大きさとは、正面視において酸化触媒装置11の中心と傾斜部41Eの下端部を結ぶ線上の酸化触媒装置11の外周面と傾斜部41Eの下端部の長さを言い、通過口A2の大きさとは、正面視において酸化触媒装置11の中心と酸化触媒装置11の中心に対向するガイドプレート42の部位を結ぶ線上の酸化触媒装置11の外周面とガイドプレート42の下面の長さを言い、下流口A3の大きさとは、正面視において酸化触媒装置11の中心と左後側水平フレーム1Hの右側下端部に対向するガイドプレート42の部位を結ぶ線上の酸化触媒装置11の外周面とガイドプレート42の下面の長さを言う。また、酸化触媒装置11の下側にも吸気ファン20によって吸引された外気が送風される。
また、同様にエアクリーナ6G内で除去された外気中の微細な粉塵等を排出する排出口76Bは、エンジンルームカバー8Aとラジエータ50の機体外側である右側に張設させたネット(図示省略)の間に配置される。これにより、エアクリーナ6Gの排出口76Bから排出された微細の粉塵はネットによって捕獲され、ラジエータ50、エンジンE等に粉塵が付着するのを防止することができる。
3 脱穀装置
5 グレンタンク
6 操縦部
6A サイドパネル
6B 刈脱クラッチレバー
6F 操縦席
6G エアクリーナ
9 揚穀筒
11 酸化触媒装置
11F 排気口
12D 延出部
20 吸気ファン
21 唐箕
21A 吸気口
30 テールパイプ
31 第1テールパイプ
32 第2テールパイプ
32D 排気口
40 前プレート
41 後プレート
41A 前水平部
42 ガイドプレート
50 ラジエータ
55 燃料タンク
A1 上流口
A2 通過口
A3 下流口
E エンジン
Claims (4)
- 機体フレーム(1)の上側の左側に脱穀装置(3)を配置し、該脱穀装置(3)の右側にグレンタンク(5)を配置し、該グレンタンク(5)の前側に操縦部(6)を配置し、該操縦部(6)の下側にエンジン(E)を配置し、
該エンジン(E)の上部における機体内側の部位に、エンジン(E)から排出される排気ガス中の未燃燃料を酸化する酸化触媒装置(11)を前後方向に沿って配置し、
該酸化触媒装置(11)の後部の排気口(11F)にテールパイプ(30)を接続し、
該テールパイプ(30)を後下がり傾斜に配置して、前記脱穀装置(3)とグレンタンク(5)の間に形成された空間に臨ませ、
前記テールパイプ(30)を、平面視において脱穀装置(3)の右壁に沿って近接して配置し、前記エンジン(E)に供給する燃料を貯留する燃料タンク(55)を、平面視においてグレンタンク(5)の下側に配置し、
前記酸化触媒装置(11)の前部の上側に、前記操縦部(6)のサイドパネル(6A)と前記操縦部(6)の操縦席(6F)を支持する前プレート(40)を配置し、
前記酸化触媒装置(11)の後部の上側に、前記操縦部(6)の後部に設けられたエアクリーナ(6G)を支持する後プレート(41)から機体内側に延在するガイドプレート(42)を配置し、
前記サイドパネル(6A)に設けられた刈脱クラッチレバー(6B)を、前記酸化触媒装置(11)よりも機体内側に配置し、
前記サイドパネル(6A)における機体外側に延出する延出部(12D)と前記後プレート(41)における機体前側に延出する前水平部(41A)を、前記ガイドプレート(42)よりも上側において同一高さに配置し、前記延出部(12D)と前水平部(41A)に、前記前プレート(40)を上載したことを特徴とする作業車輌の原動部構造。 - 前記脱穀装置(3)の下部とグレンタンク(5)の上部を揚穀筒(9)で連通し、前記テールパイプ(30)を、平面視において揚穀筒(9)の左右方向の中心よりも脱穀装置(3)側に偏倚して配置した請求項1記載の作業車輌の原動部構造。
- 前記テールパイプ(30)を、側面視において脱穀装置(3)に設けられた唐箕(21)の吸気口(21A)を横断して配置し、前記テールパイプ(30)の排気口(32D)を、揚穀筒(9)の基部の下側に配置した請求項2記載の作業車輌の原動部構造。
- 前記テールパイプ(30)を、前記排気口(11F)に接続される第1テールパイプ(31)と、該第1テールパイプ(31)の後部に接続される第2テールパイプ(32)で形成し、前記第2テールパイプ(32)の前端部の内径を、第1テールパイプ(31)の後端部の外径よりも大径に形成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造。
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