JP6000406B1 - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、米に含まれる熱に弱い成分の熱損失を十分に抑制することができず、単位重量あたりの飯に含まれる成分を十分に増量させることができない、という問題点があった。
(構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の構成の一例を概略的に示す断面模式図である。以下、図1に基づいて炊飯器100について説明する。
炊飯器100は、被加熱物(本実施の形態1では米200及び水201)を入れた鍋状容器5を加熱コイル3で加熱することで被加熱物を炊き上げるものである。図1に示すように、炊飯器100は、例えば外観が有底筒状の本体1と、本体1に取り付けられ本体1の上部開口部を開閉する蓋体10とを備えている。
なお、標準(ふつう)モードAは、本発明における「第1炊飯モード」に相当する。
また、成分増量モードBは、本発明における「第2炊飯モード」に相当する。
また、操作表示部15は、本発明における「操作手段」及び「報知手段」に相当する。
また、内部温度センサー16は、本発明における「第2温度検出手段」に相当する。
また、被加熱物温度センサー17は、本発明における「第3温度検出手段」に相当する。
次に、本実施の形態1に係る炊飯器100の炊飯工程について図2を用いて説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の炊飯工程と、被加熱物温度及び鍋状容器温度との関係を概略的に示す図である。
なお、本実施の形態1では、被加熱物温度、すなわち鍋状容器5の内部温度を内部温度センサー16の検出値に基づいて検出する。また、鍋状容器温度(鍋状容器5の温度)を、鍋底温度センサー4の検出値に基づいて検出する。
以下、標準(ふつう)モードAの炊飯制御を説明したあと、成分増量モードBの炊飯制御について、標準(ふつう)モードAと比較しながらその特徴について説明する。
標準(ふつう)モードAは、他のモードと比較し食感に関して顕著な特性を有さず、万人に好まれる飯に炊き上げる炊飯制御を行うモードである。
まず、予熱工程が開始すると(ステップSa)、制御手段8は時間計測手段7に予熱工程時間B予熱の計測を開始させ(ステップSa1)、加熱コイル3へ電力を供給する。制御手段8は、加熱コイル3への通電及び遮断を繰り返し、鍋底温度センサー4の検知する鍋状容器5の温度が所定の予熱温度Ta(例えば60℃)を維持するよう火力調節する(ステップSa2)。そして予熱工程時間B予熱が所定時間(例えば20分)を経過すると(ステップSa3:Yes)、制御手段8は、予熱工程を終了し昇温工程へ移行する。
昇温工程が開始すると(ステップSb)、制御手段8は加熱コイル3へ電力Paを供給する(ステップSb1)。そして内部温度センサー16が、被加熱物(米200と水201)が沸騰したと判断される所定の温度(例えば80℃)を検知すると(ステップSb2:Yes)、沸騰工程へ移行する。
なお、内部温度センサー16が検知する鍋状容器5内の空間温度は、実際の被加熱物の温度よりも遅く沸騰温度(例えば100℃)に到達するため、被加熱物の温度が沸騰温度に到達する時に内部温度センサー16が検知する温度(例えば80℃)を、沸騰工程へ移行するか否かを判定する所定の温度として設定している。
沸騰工程が開始すると(ステップSc)、制御手段8は加熱コイル3へ電力Pbを供給する(ステップSc1)。電力Pbは被加熱物(米200と炊飯液)が沸騰状態を維持できる電力とする。炊飯液が存在している間は、被加熱物及び鍋状容器5の温度は100℃を維持し、鍋状容器5の釜肌付近の炊飯液が消失し始めると、被加熱物及び鍋状容器5の温度は100℃以上になる。そして鍋底温度センサー4の検知する鍋状容器5の温度が100℃以上の所定のドライアップ判定温度(例えば130℃)に到達すると(ステップSc2:Yes)、制御手段8は、炊飯液が消失したと判断し、むらし工程へ移行する。
むらし工程が開始すると(ステップSd)、制御手段8は時間計測手段7に経過時間Bむらしの計測を開始させ(ステップSd1)、加熱コイル3へ電力Pcを供給する(ステップSd2)。経過時間Bむらしが所定時間(例えば15分)を経過すると(ステップSd3:Yes)、制御手段8は、炊飯制御を終了する。
次に、成分増量モードBの炊飯制御について、標準(ふつう)モードAと比較しながらその特徴について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の成分増量モードBの予熱工程の一例を示すフローチャートである。成分増量モードBの予熱工程を、図4を用いて説明する。
予熱工程が開始すると(ステップSa)、制御手段8は時間計測手段7を用いて予熱工程時間B予熱の計測を開始し(ステップSa4)、鍋状容器5の温度が所定の予熱温度(例えば40℃)を維持するよう火力調節する(ステップSa5)。予熱工程時間B予熱が所定時間(例えば20分)を経過すると(ステップSa6:Yes)、制御手段8は、予熱工程を終了する。
このような、成分増量モードBの予熱工程において、制御手段8は、ステップSa5における予熱温度を、標準(ふつう)モードAの予熱温度よりも低く設定する。なお、ステップSa6における所定時間は、標準(ふつう)モードAの所定時間と同じである。
図5は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の成分増量モードBの予熱工程の変形例1を示すフローチャートである。成分増量モードBの予熱工程の変形例1を、図5を用いて説明する。
予熱工程が開始すると(ステップSa)、制御手段8は時間計測手段7を用いて予熱工程時間B予熱の計測を開始し(ステップSa7)、鍋状容器5の温度が所定の予熱温度(例えば60℃)を維持するよう火力調節する(ステップSa8)。予熱工程時間B予熱が所定時間(例えば10分)を経過すると(ステップSa9:Yes)、制御手段8は、予熱工程を終了する。
この成分増量モードBの予熱工程において、制御手段8はステップSa9における所定時間を、標準(ふつう)モードAの所定時間よりも短く設定する。なお、ステップSa8における予熱温度は、標準(ふつう)モードAの予熱温度と同じである。
図6は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の成分増量モードBの予熱工程の変形例2を示すフローチャートである。成分増量モードBの予熱工程の変形例2を、図6を用いて説明する。
予熱工程が開始すると(ステップSa)、制御手段8は時間計測手段7を用いて予熱工程時間B予熱の計測を開始し(ステップSa10)、鍋状容器5の温度が所定の予熱温度(例えば40℃)を維持するよう火力調節する(ステップSa11)。予熱工程時間B予熱が所定時間(例えば10分)を経過すると(ステップSa12:Yes)、制御手段8は、予熱工程を終了する。
この成分増量モードBの予熱工程において、制御手段8は、ステップSa11における予熱温度を、標準(ふつう)モードAの予熱温度よりも低く設定する。また、制御手段8は、ステップSa12における所定時間を、標準(ふつう)モードAの所定時間よりも短く設定する。
図7は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の成分増量モードBの昇温工程の一例を示すフローチャートである。成分増量モードBの昇温工程を、図7を用いて説明する。
昇温工程が開始すると(ステップSb)、制御手段8は、標準(ふつう)モードAの昇温工程の電力Paよりも大きい電力Pdを、加熱コイル3へ供給する(ステップSb3)。そして内部温度センサー16が、被加熱物(米200と水201)が沸騰したと判断される所定の温度(80℃)を検知すると(ステップSb4:Yes)、沸騰工程へ移行する。
なお、所定の温度は、本発明における「第1温度」に相当する。
成分増量モードBの沸騰工程を説明する前に、各炊飯工程にて炊飯器100から外部へ放出される水蒸気量について図8を用いて説明する。
図8(a)は、炊飯工程の各工程と被加熱物温度及び鍋状容器温度との関係を示す。
図8(b)は、加熱コイル3へ供給される電力を示す。
図8(c)は、炊飯器100から外部へ放出される蒸発量の推移を示す。
炊飯工程の各工程のうち、沸騰工程において盛んに水の相変化(液体から気体)が起こる。このため、炊飯工程の各工程のうち、沸騰工程の蒸発量が最も多い。従って炊飯工程の各工程のうち沸騰工程の火力(電力)を上げることが、最も効率よく低含水率化を実現する手段である。
被加熱物の沸騰状態を検知する手段として、鍋状容器5の温度を接触式で検知する鍋底温度センサー4、鍋状容器5内の空間温度を検知する内部温度センサー16、そして鍋状容器5内の被加熱物を接触式で検知する被加熱物温度センサー17が挙げられる。以下、それぞれのメリットとデメリットを説明する。
図9は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の成分増量モードBの沸騰工程の一例を示すフローチャートである。成分増量モードBの沸騰工程を、図9を用いて説明する。
沸騰工程が開始すると(ステップSc)、制御手段8は、標準(ふつう)炊飯モードにおける沸騰工程の電力Pbよりも大きい電力Peを、加熱コイル3へ供給する(ステップSc3)。炊飯液が存在している間は、被加熱物及び鍋状容器5の温度は沸騰温度(約100℃)を維持し、鍋状容器5の釜肌付近の炊飯液が消失し始めると、被加熱物及び鍋状容器5の温度は沸騰温度以上になる。そして、鍋底温度センサー4が所定のドライアップ判定温度(130℃)を検知すると(ステップSc4:Yes)、制御手段8は、炊飯液が消失したと判断し、むらし工程へ移行する。
なお、ドライアップ判定温度は、本発明における「第2温度」に相当する。
また、沸騰工程における蒸発量が標準(ふつう)モードAよりも増加するので、炊きあがりの飯の含水率を低減できる。よって、飯の成分が濃縮され、単位重量あたりの飯の成分が増加するという効果を奏する。
図10は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の成分増量モードBの沸騰工程の変形例1を示すフローチャートである。成分増量モードBの沸騰工程の変形例1を、図10を用いて説明する。
沸騰工程が開始すると(ステップSc)、制御手段8は時間計測手段7を用いて経過時間B沸騰の計測を開始し(ステップSc5)、加熱コイル3へ電力Pfを供給する(ステップSc6)。経過時間B沸騰が所定時間(例えば15分)を経過すると(ステップSc7:Yes)、制御手段8は加熱コイル3へ電力Pgを供給する(ステップSc8)。そして、鍋底温度センサー4が所定のドライアップ判定温度(130℃)を検知すると(ステップSc9:Yes)、制御手段8は、むらし工程へ移行する。
なお、この所定時間は、本発明における「第1時間」に相当する。
電力Pfを大きくした場合(釜肌付近の炊飯液が消失するタイミングより前の工程の電力を大きくした場合)、この時は炊飯液が存在しているため、発生した熱エネルギーの大部分は水201の蒸発エネルギーに使用される。従って加熱コイル3や制御手段8が過加熱になることなく、大火力の投入を続けることができるというメリットがある。一方、ドライアップ判定の直前に炊飯液が泡状になって釜上部まで上昇する現象が起こるため、吹きこぼれの恐れが生じるというデメリットがある。
上述した沸騰工程の変形例1では、電力Pfから電力Pgへ移行するタイミングの判定(ステップSc7)の所定時間を、鍋状容器5の釜肌付近の炊飯液が消失する時間に設定する場合を説明したが、この所定時間を、釜肌付近の被加熱物の炊飯液が消失するタイミングよりも短く設定しても良い。この炊飯制御を、図11を用いて説明する。
沸騰工程が開始すると(ステップSc)、制御手段8は時間計測手段7を用いて経過時間B沸騰の計測を開始し(ステップSc10)、加熱コイル3へ電力Pfを供給する(ステップSc11)。経過時間B沸騰が所定時間(例えば10分)を経過すると(ステップSc12:Yes)、制御手段8は加熱コイル3へ電力Pgを供給する(ステップSc13)。そして、鍋底温度センサー4が所定のドライアップ判定温度(130℃)を検知すると(ステップSc14:Yes)、制御手段8は、むらし工程へ移行する。
上述した沸騰工程の変形例1及び2では、電力Pfから電力Pgへ移行するタイミングを経過時間B沸騰に基づき判定(ステップSc7、c12)する場合を説明したが、鍋底温度センサー4が検知した鍋状容器5の温度に基づき判定しても良い。この炊飯制御を、図12を用いて説明する。
沸騰工程が開始すると(ステップSc)、制御手段8は加熱コイル3へ電力Pfを供給する(ステップSc15)。そして鍋底温度センサー4が検知する鍋状容器5の温度が、所定温度(105℃)以上になると(ステップSc16:Yes)、制御手段8は加熱コイル3へ電力Pgを供給する(ステップSc17)。そして、そして、鍋底温度センサー4が所定のドライアップ判定温度(130℃)を検知すると(ステップSc18:Yes)、制御手段8は、むらし工程へ移行する。
なお、この変形例3における所定温度は、本発明における「第3温度」に相当する。
一方、移行タイミングをドライアップ判定前の任意のタイミングに可変できない、というデメリットがある。ドライアップ判定前は、鍋状容器5は沸騰温度(100℃)に維持されるためである。
図13は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の成分増量モードBの沸騰工程の変形例4を示すフローチャートである。
次に、ドライアップ判定温度を、標準(ふつう)モードAとは異なる温度に設定した炊飯制御について、図13(a)、(b)を用いて説明する。
沸騰工程が開始すると(ステップSc)、制御手段8は、標準(ふつう)炊飯モードにおける沸騰工程の電力Pbよりも大きい電力Peを、加熱コイル3へ供給する(ステップSc19)。炊飯液が存在している間は、被加熱物及び鍋状容器5の温度は沸騰温度(約100℃)を維持し、鍋状容器5の釜肌付近の炊飯液が消失し始めると、被加熱物及び鍋状容器5の温度は沸騰温度以上になる。そして、鍋底温度センサー4が、標準(ふつう)モードAよりも高い所定のドライアップ判定温度(140℃)を検知すると(ステップSc20a:Yes)、制御手段8は、むらし工程へ移行する。
沸騰工程が開始すると(ステップSc)、制御手段8は、標準(ふつう)炊飯モードにおける沸騰工程の電力Pbよりも大きい電力Peを、加熱コイル3へ供給する(ステップSc19)。炊飯液が存在している間は、被加熱物及び鍋状容器5の温度は沸騰温度(約100℃)を維持し、鍋状容器5の釜肌付近の炊飯液が消失し始めると、被加熱物及び鍋状容器5の温度は沸騰温度以上になる。そして、鍋底温度センサー4が、標準(ふつう)モードAよりも低い所定のドライアップ判定温度(120℃)を検知すると(ステップSc21:Yes)、制御手段8は、むらし工程へ移行する。
図14は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の成分増量モードBのむらし工程の一例を示すフローチャートである。成分増量モードBのむらし工程を、図14を用いて説明する。
むらし工程が開始すると(ステップSd)、制御手段8は時間計測手段7を用いて経過時間Bむらしの計測を開始する(ステップSd4)。次に、制御手段8は、標準(ふつう)モードAのむらし工程の電力PCよりも大きい電力Ph を、加熱コイル3へ供給する(ステップSd5)。そして、経過時間Bむらしが所定時間(例えば15分)を経過すると(ステップSd6:Yes)、制御手段8は、炊飯を終了する。
図15は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の成分増量モードBのむらし工程の変形例1を示すフローチャートである。成分増量モードBのむらし工程の変形例1を、図15を用いて説明する。
本変形例1では、ステップSd6の所定時間を、標準(ふつう)モードAの所定時間(ステップSd3)よりも短く設定する。
図16は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の成分増量モードBのむらし工程の変形例2を示すフローチャートである。成分増量モードBのむらし工程の変形例2を、図15を用いて説明する。
むらし工程が開始すると(ステップSd)、制御手段8は時間計測手段7を用いて経過時間Bむらしの計測を開始する(ステップSd7)。次に、制御手段8は、鍋状容器5の温度が所定の釜底温度(例えば105℃)を維持するよう火力調節する(ステップSa8)。そして、経過時間Bむらしが所定時間(例えば15分)を経過すると(ステップSd9:Yes)、制御手段8は、炊飯を終了する。
ここで、所定の釜底温度は、標準(ふつう)モードAにおけるむらし工程の温度(例えば、100℃)よりも高い温度に設定する。
なお、この釜底温度は、本発明における「第4温度」に相当する。
一方、含水率が顕著に低下してしまう可能性があるが、これを避けたい場合には、一部の工程のみを適用すれば良い。但し、低含水率化と加熱時間短縮が最も効率よく進む沸騰工程は、本実施の形態1で説明した成分増量モードBの沸騰工程を適用するのが望ましい。
上記実施の形態1では、炊きあがった飯の低含水率化と加熱時間短縮の両者を実現し、単位重量当たりの飯の成分量を多くする炊飯制御について説明した。本実施の形態2では、飯の低含水率化と加熱時間短縮の両者を実現し、且つ実施の形態1の飯よりも食味を向上させる炊飯制御について説明する。
なお、本実施の形態2における炊飯器100の構成、及び、標準(ふつう)モードAの炊飯工程は、実施の形態1と同じである。また、本実施の形態2における成分増量モードBの沸騰工程は、上記実施の形態1と同じである。
図17は、本発明の実施の形態2に係る炊飯器の成分増量モードBの予熱工程の一例を示すフローチャートである。成分増量モードBの予熱工程を、図17を用いて説明する。
予熱工程が開始すると(ステップSa)、制御手段8は時間計測手段7を用いて予熱工程時間B予熱の計測を開始し(ステップSa13)、鍋状容器5の温度が所定の予熱温度(例えば60℃)を維持するよう火力調節する(ステップSa14)。予熱工程時間B予熱が、所定時間(例えば30分)を経過すると(ステップSa15:Yes)、制御手段8は、予熱工程を終了する。
この成分増量モードBの予熱工程において、制御手段8はステップSa15における所定時間を、標準(ふつう)モードAの所定時間よりも長く設定する。なお、ステップSa14における予熱温度は、標準(ふつう)モードAの予熱温度と同じである。
なお、予熱工程の加熱時間が上記実施の形態1と比較して長くなるため、米の成分の熱損失が懸念されるが、熱損失の大部分は沸騰工程にて生じており、比較的低温である予熱工程の延長が熱損失へ及ぼす影響は小さい。
図18は、本発明の実施の形態2に係る炊飯器の成分増量モードBの昇温工程の一例を示すフローチャートである。成分増量モードBの昇温工程を、図18を用いて説明する。
昇温工程が開始すると(ステップSb)、制御手段8は、標準(ふつう)モードAの昇温工程の電力Paよりも小さい電力Piを、加熱コイル3へ供給する(ステップSb5)。そして内部温度センサー16が、被加熱物(米200と水201)が沸騰したと判断される所定の温度(80℃)を検知すると(ステップSb6:Yes)、沸騰工程へ移行する。
また、昇温工程の温度帯にて酵素が活性化する成分は、前記温度帯の通過時間が長くなることにより増加する。ゆえに酵素による成分の生成が成分増量に寄与するというメリットがある。
図19は、本発明の実施の形態2に係る炊飯器の成分増量モードBのむらし工程の一例を示すフローチャートである。成分増量モードBのむらし工程を、図19を用いて説明する。
むらし工程が開始すると(ステップSd)、制御手段8は時間計測手段7を用いて経過時間Bむらしの計測を開始する(ステップSd10)。次に、制御手段8は、標準(ふつう)モードAのむらし工程の電力PCよりも小さい電力Pjを、加熱コイル3へ供給する(ステップSd11)。そして、経過時間Bむらしが所定時間(例えば15分)を経過すると(ステップSd12:Yes)、制御手段8は、炊飯を終了する。
図20は、本発明の実施の形態2に係る炊飯器の成分増量モードBのむらし工程の変形例1を示すフローチャートである。成分増量モードBのむらし工程の変形例1を、図20を用いて説明する。
本変形例1では、ステップSd12の所定時間を、標準(ふつう)モードAの所定時間(ステップSd3)よりも長く設定する。
上記実施の形態1と2では、炊飯モードとして標準(ふつう)モードAと成分増量モードBとについて説明した。本実施の形態3はこれらモードに加え成分増量モードCを備える。
成分増量モードBと成分増量モードCは、同じ種類の米、同量の水で炊飯した際に、単位重量あたりの飯の中に含まれる成分が標準(ふつう)モードAよりも多くなるモードである。成分増量モードCは、酵素によって成分の生成を促し、特定の成分を増量させるモードである。
なお、制御手段8は、標準(ふつう)モードA、成分増量モードB、又は成分増量モードCが操作表示部15から選択された場合、玄米専用コースである旨の情報を操作表示部15に表示させても良い。
Claims (15)
- 被加熱物である米及び水が収納される容器と、
電力の供給を受けて前記容器を加熱する加熱手段と、
前記容器の温度を検出する温度検出手段と、
第1炊飯モード又は第2炊飯モードの何れかを選択する操作が入力される操作手段と、
前記被加熱物の温度が予め設定した予熱温度となるように前記電力を制御する予熱工程を実施し、前記予熱工程の後に、前記被加熱物の温度が予め設定された第1温度となるように前記電力を制御する昇温工程を実施し、前記被加熱物の温度が前記第1温度に到達すると沸騰工程を開始し、前記被加熱物の温度が沸騰温度となるように前記電力を制御し、前記容器の温度が前記沸騰温度よりも高い第2温度に到達すると前記沸騰工程を終了させ、前記沸騰工程の後に、前記被加熱物の加熱を継続させるむらし工程を実施する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記第2炊飯モードにおける前記予熱工程の時間を、前記第1炊飯モードにおける前記予熱工程の時間よりも長くする動作、
前記第2炊飯モードにおける前記昇温工程の前記電力を、前記第1炊飯モードにおける前記昇温工程の前記電力よりも小さくする動作、
前記第2炊飯モードにおける前記沸騰工程の前記電力を、前記第1炊飯モードにおける前記沸騰工程の前記電力よりも大きくすることにより、前記第2炊飯モードにおける前記沸騰工程の時間を、前記第1炊飯モードにおける前記沸騰工程の時間よりも短くする動作、
前記第2炊飯モードにおける前記むらし工程の前記電力を、前記第1炊飯モードにおける前記むらし工程の前記電力よりも小さくする動作、及び
前記第2炊飯モードにおける前記むらし工程の時間を、前記第1炊飯モードにおける前記むらし工程の時間よりも長くする動作を行う
ことを特徴とする炊飯器。 - 前記制御手段は、
前記沸騰工程の前の昇温工程において、前記温度検出手段が検出した温度が前記第1温度に到達すると前記沸騰工程を開始する
ことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。 - 前記容器内の空間温度を検出する第2温度検出手段を備え、
前記制御手段は、
前記沸騰工程の前の昇温工程において、前記第2温度検出手段が検出した温度が前記第1温度に到達すると前記沸騰工程を開始する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の炊飯器。 - 前記被加熱物に接触し当該被加熱物の温度を検出する第3温度検出手段を備え、
前記制御手段は、
前記沸騰工程の前の昇温工程において、前記第3温度検出手段が検出した温度が前記第1温度に到達すると前記沸騰工程を開始する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の炊飯器。 - 前記制御手段は、
前記第2炊飯モードにおいて、
前記沸騰工程の開始から予め設定した第1時間を経過したあと前記沸騰工程の前記電力を変更する
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の炊飯器。 - 前記被加熱物の量を判定する炊飯量判定手段を備え、
前記制御手段は、
前記被加熱物の量に応じて前記第1時間を設定する
ことを特徴とする請求項5に記載の炊飯器。 - 前記制御手段は、
前記第1時間を経過したあとの前記沸騰工程の前記電力を、前記沸騰工程の開始から前記第1時間を経過するまでの前記電力よりも大きくする
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の炊飯器。 - 前記制御手段は、
前記第1時間を経過したあとの前記沸騰工程の前記電力を、前記沸騰工程の開始から前記第1時間を経過するまでの前記電力よりも小さくする
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の炊飯器。 - 前記制御手段は、
前記第2炊飯モードにおいて、
前記容器の温度が前記沸騰温度よりも高く前記第2温度よりも低い第3温度に到達したとき、前記沸騰工程の前記電力を変更する
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の炊飯器。 - 前記制御手段は、
前記第2炊飯モードにおける前記第2温度を、
前記第1炊飯モードにおける前記第2温度よりも高くする
ことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の炊飯器。 - 前記制御手段は、
前記第2炊飯モードにおける前記第2温度を、
前記第1炊飯モードにおける前記第2温度よりも低くする
ことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の炊飯器。 - 前記制御手段は、
予め設定した第2時間の間、前記むらし工程を実施し、
前記第2炊飯モードにおける前記第2時間を、
前記第1炊飯モードにおける前記第2時間よりも長くする
ことを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の炊飯器。 - 前記第1炊飯モードが選択された場合、標準炊飯モードである旨の情報を報知し、
前記第2炊飯モードが選択された場合、成分増量炊飯モードである旨の情報を報知する報知手段を備えた
ことを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の炊飯器。 - 前記報知手段は、
前記第1炊飯モード又は前記第2炊飯モードが選択された場合、玄米専用コースである旨の情報を報知する
ことを特徴とする請求項13に記載の炊飯器。 - 前記容器は、内側に炊飯量に応じた水位目盛りを備え、
前記第1炊飯モードの前記水位目盛りと、前記第2炊飯モードの前記水位目盛りは同一である
ことを特徴とする請求項1〜14の何れか一項に記載の炊飯器。
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