JP5904380B2 - トラクタのキャビン - Google Patents
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Description
従来例の2は、左右の後ピラーが左右フェンダの後端上面に立設されているため、従来例の1に比べて側方視界は良好ではあるものの、後方視界、特に、左右両側のコーナー部における後方視界が犠牲になっていた。
また、キャビンにはその乗降口に開閉ドアが備えられているが、このドアの開閉軸心は鉛直軸心廻りであったため、乗降空間を広くするにはドアの開度を大きくしなければならず、これでは狭隘な納屋等においては、ドアが他物と当接するという課題があった。
そこで本発明は、側面からの負荷に対して十分な強度を有しながら、安価にかつ効率よく製作することができ操縦運転装置近傍の居住空間を拡大できるようにしたトラクタのキャビンを提供することが目的である。
第1に、操縦運転装置を取囲んでトラクタ車体に搭載されているキャビンは、キャビン天井部と左右ステップとを左右前ピラーで連結し、座席を装着するフロアシートで左右フェンダを連結し、この左右フェンダの上部とキャビン天井部とを左右後ピラーで連結し、この左右後ピラーにヒンジ金具を介してドアを枢支しており、
前記キャビン天井部は、左右方向中央の主体部と、この主体部の左右両側に溶接固定の左右側縁とを有し、この左右各側縁は前ピラーの上端及び後ピラーの上端と連結され、かつキャビン天井部の左右各側部の上面と外側面とを形成しており、
前記左右各側縁の前端には、前ピラーの上端と連結されてその外側面が前ピラーの外側面と面一になる連結部が下方に突出しており、
前記左右各側縁の後側寄りの位置には、後ピラーの上端と連結されてその外側面が後ピラーの外側面と面一になる連結部が下方に突出していることを特徴とする。
し、前記キャビン天井部は、リヤガラスより後方へ突出した後部に空調装置用の空気を導入するための外気導入体を備えており、
前記キャビン天井部の外気導入体は、下面が後上り傾斜の外気導入面になっていることを特徴とする。
本発明に係るトラクタのキャビン1の全体側面を示している図1および全体正面(前面)を示している図2並びに全体背面(後面)を示している図3において、キャビン1はトラクタ車体2に図示省略した前後左右に備えた防振支持体を介して搭載されており、該キャビン1は、操縦ハンドル3と座席4とを前後に配置して構成されている操縦運転装置5を取囲んでいる。
キャビン1は、板金製のキャビン天井部9と板金製の左右フェンダ10とを板金製のピラー11で連結しているとともに板金製のキャビン天井部9と左右のステップ12とを板金製のピラー又は鋼管製のピラー13で連結することでキャビン骨格体を構成しており、左右ステップ12は実質的に操縦運転装置5に対する乗降口とされていて、この乗降口にはヒンジ金具14を介してドア15が開閉自在として備えられている。
左右のフェンダ10における立面部10Aは板金製のフロアシート16の左右端板がスポット溶接又はフランジボルト結合等で接合されており、該フロアシート16は後半部の座席装着部17と前半部のウォークスルー部18とが段差部19を介して高低差を有して形成されており、図5で示すように座席装着部17には点検窓17Aが形成されており、該窓17Aを着脱自在なカバー(図示せず)で閉塞した状態でシート支持体を介して座席4が装着されており、ウォークスルー部18には図5で示すように切欠部18Aが形成されており、この切欠部18Aの周縁を利用して操縦ハンドル3、ペダル等を有する操縦ボックスが立設されている。
ここで、フロアシート16はウォークスルー部18、座席装着部17および背面板20を板金のプレス成形にて一体に形成されており、図7〜9で示すように補強リブ21およびチェンジレバー案内孔22等が形成されている。
図1〜図3で示しているキャビン1は天井部9と左右フェンダ10とはいずれも板金製であり、天井部9の後方側寄りと左右フェンダ10の後方側寄りとを板金製のピラー11が連結部23を介して連結されており、該連結部23は実質的にスポット溶接であり、該連結部23は天井部9およびフェンダ10に向って前後に弯曲して延伸する末広がり形状とされることで応力分散して外力が作用しても座屈するのが防止されており、実質的に左右フェンダ10が板金製であることから、その弾性変形を介して外力を担持した状態でトラクタ車体2にマウントされている。
の実施形態においては鋼製、具体的には略ひょうたん形の異形鋼管とされていて、このピラー13によってキャビン1の剛性を増強するようにされている。
この場合、図9で示すように上取付金具24はピラー13の孔13Aに適合する挿嵌部24Aと天井下面に対するスポット溶接部24Bとを有し、挿嵌部24Aをピラー13の孔13Aに挿嵌してアーク溶接しているとともに、内張金具25はピラー13の外周にアーク溶接しており、一方、下取付金具26はその凹部26Aをピラー13の内側外周に当接させてアーク溶接しており、このように、ピラー13の上下にそれぞれ取付金具24,25,26を予め固着した状態にしておいて、スポット溶接部24B,25Aは組立(生産)ラインにおいて天井部9にスポット溶接し、スポット溶接部26Bはステップ12にスポット溶接しているのである。
装着部29は、左右のピラー11における下端部間若しくは左右フェンダ10の上端部間を互いに連結する平面視にてU字状若しくはコ字形状とされている下リヤ連結体30と、左右のピラー11における上端部間を互いに連結する平面視にてU字形若しくはコ字形状とされている上リヤ連結体31と左右のピラー11における後縁部とによって構成されており、下リヤ連結体30は実質的にフロアシート16における背面板20の上縁を形成し、一方、上リヤ連結体31は実質的に天井部9の後縁を形成している。
この実施例では外気導入体35を有することから、上リヤ連結体31は外気導入路のダ
クトを構成するため中空構造とされており、該上リヤ連結体31に連結されている左右ピラー11も外気導入路のダクトを構成するために中空構造とされており、図12の矢示Aで示すように左右ピラー11の下部およびフェンダ10に形成した図示省略のダクトを介してフロアシート16における背面板20部分に形成したダクト36を介して内外気導入切換ダンパ装置に導入可能である。
図12を参照すると、エアコン本体39は左右フェンダ10における一方の立面部10Aとトラクタ車体2の側面との間でキャビン1の下部に着脱自在に装着されており、実質的にフロアシート16でその上方が覆われており、ここに、エアコン本体39を座席4側方に近接配置することによって該エアコン本体39を天井部9に配置したものに比べキャビン1の居住空間特に、ヘッドクリアランスを拡大できるとともに熱損(熱エネルギーの損失)および圧損(圧力損失)を防止しているとともに、エアコンホース(図示せず)を取外さなくとも取り外せるようになっている。
図12で示すように、分岐ダクト41は分岐主ダクト141と、これの一側方(図では右フェンダ側)に連通接続されていて一方(右側)のフェンダ10における天板部10Bの円弧面に沿って添接されている一方の分岐側ダクト241と、フロアシート16の立面部19の前面にあって分岐主ダクト141に連通接続されていて他側方(左フェンダ)に向って延伸されている連絡ダクト341と、該連絡ダクト341に連通接続されていて他方(左側)のフェンダ10における天板部10Bの円弧面に沿って添接されている他方の分岐側ダクト441と、左右の分岐側ダクト241,441の下部に連通接続されていて左右ステップ12の上面で前方に延伸する左右の連絡ダクト541と、ボンネットの外郭を形造っており、操縦パネルの取付板42の左右で立上っていて左右の連絡ダクト541に連通接続されているデフロスタダクト641とで構成されている。
連絡ダクト341にも、その左右、左右と中間部に吹出口45が形成されており、また、ダクト541とダクト641との接合部にも後方に向う吹出口46が形成されているとともに、ダクト641には前面ガラスの左右スカート部47A,47Bに対する吹出口48A,48Bが上下に間隔をおいて設けられている。
また、前記した吹出口は(図12では43A,43Bについて代表して示している)、風向を変更可能な羽板が付設されていて、温風(暖房用)、冷風(冷房用)、排風(換気用)等の送気方向(風向)をオペレータの希望する部位に変更可能としている。
図14を参照して各吹出口からの送気方向Bおよび送気流Cを示しているように、内気導入口37に対して循環流となってエアコン本体39に送気流が起ることにより、内気導入口37において室内気の短絡(ショートカット)が防止できて熱交換効率を向上している。
図6は天井部9の主体部119と、フロアシート16とを板金製として分離構成し、天井部9の左右側縁219、ピラー11および13並びに左右フェンダ10をスポット溶接等によって枠組みしたものである。
図8は、板金製フロアシート16の左右側縁に板金製の左右フェンダ10をスポット溶接又はボルトナット等で接合してユニットにしているとともに、板金製の天井部9の前側左右に末広り状の連結部23を介して左右の鋼製ピラー13の上端をスポット溶接又はアーク溶接で固着し、左右の鋼製ピラー13の下端はステップ12のコーナー部にスポット又はアーク溶接で固着し、更に、天井部9の後側寄りの左右と左右フェンダ10の天板部10Bとを板金製のピラー11で連結部23を介して連結したものであり、ピラー11は末広り形状部を有しており、その下端の連結部23はフェンダの天板部10Bにスポット溶接することで構成されている。
なお、ピラー(前後左右のものを含む)を板金製としたときは、その断面は長方形(偏平形)で内部に中空部を有するものとされる。
図15〜17で示したキャビン1は、左右フェンダ10の天板部10Bに、左右の空調流吹出口50A,50B、その後方に作業灯用のスイッチ51A、シガーライタ51Bが配置されており、更に、右フェンダ10の天板部10Bには、灰皿52、肘のせ台53、空調装置の制御部(コントローラ)54、油圧装置7を水平制御するコントローラ55、左フェンダ10の天板部10Bには変速ガイド56およびラジオカセット57等が図示のように配置されている。
なお、灰皿52、肘のせ台53等はこれを装着するとき、キャビン1の内装材(ABS樹脂に表皮を塩ビとしたスポンジを貼着して一体化した弾性板状体)を、弾性クリップ等によって共着されている。
チェンジレバー60は、例えば、クリープ変速用、副変速用等であり、その下部が防振ゴム筒を有するヒンジ金具61によって前後方向に操作可能として装着され、レバー60の中途と、フォーク軸62のアーム62Aとを連動ロッド63にて連結している。
るとき、天板部10Bに沿接しても良い。
図20乃至図24を参照すると、開閉ドア15にバックミラー64を装着した実施形態が示してある。
すなわち、従来では、前支柱13にブラケットを介してバックミラー64が装着されていたが、これでは乗降時に邪魔になっていた。
この場合、ミラー64の鏡面64Aはその向きが遠隔操作可能であって、このための配線64Bおよびノブ64Cを有しており、また、鏡面64Aは上半部と下半部の曲率が異なっていて広範囲に亘っての確認が可能とされている。
天板部10Bの外側にステー71を、内側に開口部72Aを有するステー72を取付けており、ラジカセ本体57Aに付設したブラケット73をステー72に係着部73Aにて係着させるとともに、防振ゴム付止具74にて着脱自在に止着し、開口部75Aを有するカバー75にて施蓋している。
9 天井部
10 フェンダ
11 ピラー(後)
12 ステップ
13 ピラー(前)
15 ドア
16 フロアシート
28 リヤガラス
29 リヤガラス装着部
Claims (3)
- 操縦運転装置を取囲んでトラクタ車体に搭載されているキャビンは、キャビン天井部と左右ステップとを左右前ピラーで連結し、座席を装着するフロアシートで左右フェンダを連結し、この左右フェンダの上部とキャビン天井部とを左右後ピラーで連結し、この左右後ピラーにヒンジ金具を介してドアを枢支しており、
前記キャビン天井部は、左右方向中央の主体部と、この主体部の左右両側に溶接固定の左右側縁とを有し、この左右各側縁は前ピラーの上端及び後ピラーの上端と連結され、かつキャビン天井部の左右各側部の上面と外側面とを形成しており、
前記左右各側縁の前端には、前ピラーの上端と連結されてその外側面が前ピラーの外側面と面一になる連結部が下方に突出しており、
前記左右各側縁の後側寄りの位置には、後ピラーの上端と連結されてその外側面が後ピラーの外側面と面一になる連結部が下方に突出していることを特徴とするトラクタのキャビン。 - 前記前ピラーは鋼管を側縁の前端の連結部の下端に連結して形成しており、前端の連結部は下部からキャビン天井部の側縁の前端に向かって末広がり形状であり、前記後ピラーは板金を側縁の後方側寄りの連結部の下端に連結して形成しており、後方側寄りの連結部は下部からキャビン天井部の側縁に向かって前後に末広がり形状であることを特徴とする請求項1に記載のトラクタのキャビン。
- 前記左右後ピラー間に上端部がヒンジ金具を介して開閉自在なリヤガラスを有し、前記キャビン天井部は、リヤガラスより後方へ突出した後部に空調装置用の空気を導入するための外気導入体を備えており、
前記キャビン天井部の外気導入体は、下面が後上り傾斜の外気導入面になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトラクタのキャビン。
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