JP5832118B2 - 粉体含有化粧料 - Google Patents
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しかしながら、これらの提案によっても、酸性〜弱酸性領域において、水性粉体含有化粧料中の無水ケイ酸の凝集を完全に抑制することは難しく、前記無水ケイ酸が均一に再分散されないことにより、肌のべたつきが生じ、使用感に不具合が生じるという課題がある。また、そのような粉体含有化粧料をノンエアゾール型噴射容器に収容すると、前記粉体含有化粧料中に含まれる無水ケイ酸の凝集により、前記容器の吐出口に目詰まりが生じるという課題がある。
また、前記粉体含有化粧料を、ノンエアゾール型噴射容器の内部に収容しても、前記無水ケイ酸の再分散性に優れ、その凝集を抑制することにより、前記容器の吐出口に目詰まりが生じない粉体含有化粧料の速やかな開発が強く望まれているのが現状である。
また、前記粉体含有化粧料を、ノンエアゾール型噴射容器の内部に収容しても、前記無水ケイ酸の再分散性に優れ、その凝集を抑制することにより、前記容器の吐出口に目詰まりが生じない粉体含有化粧料を提供することを目的とする。
また、前記粉体含有化粧料を、ノンエアゾール型噴射容器の内部に収容しても、前記無水ケイ酸の再分散性に優れ、その凝集を抑制することにより、前記容器の吐出口に目詰まりが生じないことを知見し、本発明の完成に至った。
<1> 無水ケイ酸と、カチオン性ポリマーと、ノニオン性界面活性剤と、水と、を少なくとも含み、前記カチオン性ポリマーと、前記ノニオン性界面活性剤との比率(カチオン性ポリマー/ノニオン性界面活性剤)が、0.02以上10以下であり、25℃におけるpHが、pH3以上pH7未満であることを特徴とする粉体含有化粧料である。
<2> 無水ケイ酸が、球状の無水ケイ酸である前記<1>に記載の粉体含有化粧料である。
<3> カチオン性ポリマーの含有量が、0.1質量%〜2質量%である前記<1>から<2>のいずれかに記載の粉体含有化粧料である。
<4> カチオン性ポリマーの重量平均分子量が、2,000,000以下である前記<1>から<3>のいずれかに記載の粉体含有化粧料である。
<5> ノニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上である前記<1>から<4>のいずれかに記載の粉体含有化粧料である。
<6> ノニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレン(20)イソステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(80)ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(50)トリイソステアリン酸グリセリル、ポリオキシエチレン(80)イソステアリン酸硬化ヒマシ油、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40EO)から選ばれる1種以上の平均EO付加モル数が20〜80のポリオキシエチレン基を有するノニオン性界面活性剤である前記<1>から<5>のいずれかに記載の粉体含有化粧料である。(ただし、括弧内の数値は平均EO付加モル数を示す。)
<7> ノニオン性界面活性剤の含有量が、0.2質量%〜3質量%である前記<1>から<6>のいずれかに記載の粉体含有化粧料である。
<8> カチオン性ポリマーと、ノニオン性界面活性剤との質量比率(カチオン性ポリマー/ノニオン性界面活性剤)が、0.1以上5以下である前記<1>から<7>のいずれかに記載の粉体含有化粧料である。
<9> 更に、制汗防臭成分を含有する前記<1>から<8>のいずれかに記載の粉体含有化粧料である。
<10> 制汗防臭成分が、クロルヒドロキシアルミニウム、及びパラフェノールスルホン酸亜鉛の少なくともいずれかである前記<1>から<9>のいずれかに記載の粉体含有化粧料である。
<11> ノンエアゾール型噴射容器に収容して用いる前記<1>から<10>のいずれかに記載の粉体含有化粧料である。
また、前記粉体含有化粧料を、ノンエアゾール型噴射容器の内部に収容しても、前記無水ケイ酸の再分散性に優れ、その凝集を抑制することにより、前記容器の吐出口に目詰まりが生じない粉体含有化粧料を提供することができる。
本発明の粉体含有化粧料は、無水ケイ酸(成分A)と、カチオン性ポリマー(成分B)と、ノニオン性界面活性剤(成分C)と、水(成分D)とを少なくとも含み、制汗防臭成分(成分E)を含むことが好ましく、更に必要に応じて、その他の成分を含む。
前記無水ケイ酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、破砕状の無水ケイ酸、球状の無水ケイ酸などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、再分散性、目詰り、肌のべたつきが抑えられ、さらさら感及びその持続性が向上し、使用感に優れる点で、球状の無水ケイ酸が好ましい。
前記無水ケイ酸の体積平均粒子径が、2μm未満であると、さらさら感が得られないことがあり、14μmを超えると、さらさら感の持続性が低下することがある。一方、前記無水ケイ酸の体積平均粒径が、より好ましい範囲であると、肌のべたつきが抑えられ、さらさら感及びその持続性が向上し、使用感に優れる点で、有利である。
なお、前記無水ケイ酸の体積平均粒子径は、粒度分布測定装置(例えば、ベックマン・コールター社製、製品名「LS13 320」)により、測定することができる。
前記含有量が、0.2質量%未満であると、さらさら感が得られないことがあり、10質量%を超えると、かさつきや白残りが生じることがある。一方、前記含有量が、より好ましい範囲であると、肌のべたつきが抑えられ、さらさら感及びその持続性が向上し、使用感に優れる点で有利である。
前記カチオン性ポリマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カチオン化セルロース、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化澱粉、カチオン化グアーガム、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル四級アンモニウム塩のホモポリマー、四級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物、ジアルキルジアリルアンモニウム塩/アクリルアミド共重合体、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、前記無水ケイ酸が均一に再分散され、その凝集を抑制することができ、目詰りの点で、ジメチルジアリルアンモニウムクロライドの重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/アクリルアミド共重合体、アクリル酸/塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、アクリル酸/塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリルアミド共重合体が好ましい。
前記カチオン性ポリマーの重量平均分子量が、2,000,000を超えると、再分散性が十分でなく、目詰り、べたつきが生じることがある。一方、前記カチオン性ポリマーの重量平均分子量が、より好ましい範囲であると、前記無水ケイ酸が均一に再分散され、その凝集を抑制することができ、目詰り及びべたつきがない点で、有利である。
なお、前記カチオン性ポリマーの重量平均分子量は、GPC−MALLSを用いて測定した値であり、ポリマーの純分濃度が約1,000ppmの移動相で希釈した試料溶液を、TSK−GELαカラム(東ソー(株)製)を用い、0.5moL/Lの過塩素酸ナトリウム溶液を移動相として、約633nmの波長を多角度光散乱検出器により測定することができる。標準品としては、分子量既知のポリエチレングリコールを用いることができる。
前記含有量が、0.01質量%未満であると、前記無水ケイ酸が均一に再分散されず、その凝集を抑制することができないことがあり、3質量%を超えると、べたつきが生じることがある。一方、前記含有量が、より好ましい範囲内であると、前記無水ケイ酸が均一に再分散され、その凝集を抑制することができ、目詰り及びべたつきがない点で、有利である。
前記ノニオン性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸エステルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、前記無水ケイ酸の再分散性が向上し、その目詰りを抑制することができる点で、ポリオキシエチレン基を有するノニオン性界面活性剤が好ましい。
前記EO付加モル数が、20未満あるいは80を超えると、無水ケイ酸の目詰りを抑制できないことがある。一方、前記EO付加モル数が、より好ましい範囲内であると、無水ケイ酸の目詰りを抑制する点で、有利である。
前記ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、エチレンオキサイド平均付加モル数が20〜80、かつ脂肪酸の炭素数が12〜18で飽和及び不飽和のいずれかである分岐状及び直鎖状のいずれかのアルキル鎖を有するポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが好ましい。
前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、エチレンオキサイド平均付加モル数が20〜80のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましい。
前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステルとしては、エチレンオキサイド平均付加モル数が20〜50のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステルが好ましく、具体的には、ポリオキシエチレンイソステアリン酸硬化ヒマシ油(20〜50)などが挙げられる。
前記ポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステルとしては、エチレンオキサイド平均付加モル数が20〜60、脂肪酸の炭素数が12〜18で飽和及び不飽和のいずれかである分岐状及び直鎖状のいずれかのアルキル鎖を有するポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステルが好ましく、具体的には、ポリオキシエチレンイソステアリン酸グリセリル(20〜60)、ポリオキシエチレントリイソステアリン酸グリセリル(20〜40)などが挙げられる。
なお、括弧内の数値は、平均EO付加モル数を示す。
これらのノニオン性界面活性剤の中でも、再分散性、目詰りのなさの点で、平均EO付加モル数が20〜25であり、かつ炭素数が10〜22で飽和及び不飽和のいずれかである分岐状及び直鎖状のいずれかのアルキル鎖を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル;平均EO付加モル数が20〜80であり、かつ脂肪酸の炭素数が12〜18で飽和及び不飽和のいずれかである分岐状及び直鎖状のいずれかのアルキル鎖を有するポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;が好ましく、平均EO付加モル数が20〜80のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油がより好ましい。
前記含有量が、0.05質量%未満であると、前記無水ケイ酸が均一に再分散されず、目詰りを抑制することができないことがあり、5質量%を超えると、べたつきが生じることがある。一方、前記含有量が、より好ましい範囲内であると、前記無水ケイ酸が均一に再分散され、目詰りを抑制することができる点で、有利である。
前記カチオン性ポリマー(成分B)と、前記ノニオン性界面活性剤(成分C)との比率(B/C)としては、0.02以上10以下であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、再分散性、目詰りの点から、0.05以上5以下がより好ましく、0.1以上5以下が特に好ましい。
前記比率(B/C)が、0.02未満であると、前記無水ケイ酸が均一に再分散されず、その凝集を抑制することができないことがあり、10を超えると、前記無水ケイ酸が均一に再分散されず、目詰りを抑制することができないことがある。一方、前記比率(B/C)が、特に好ましい範囲内であると、前記無水ケイ酸が均一に再分散され、目詰りを抑制することができる点で有利である。
前記水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、超純水などが挙げられ、前記水の前記粉体含有化粧料における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、30質量%〜90質量%が好ましく、40質量%〜80質量%がより好ましく、50質量%〜70質量%が特に好ましい。
前記制汗防臭成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸、乳酸、エチレンジアミン四酢酸、ピロリドンカルボン酸、パラフェノールスルホン酸等の有機酸又はこれらの塩;酸化アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム等の無機化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、制汗防臭効果の点で、クロルヒドロキシアルミニウム、及びパラフェノールスルホン酸亜鉛の少なくともいずれかの化合物が好ましい。
前記含有量が、0.2質量%未満であると、防臭効果の持続性が不十分となることがあり、15質量%を超えると、さらさら感及びその持続性に劣り、べたつきが生じることがある。一方、前記含有量が、より好ましい範囲内であると、防臭効果の持続性を効果的に発揮することができる点で有利である。
本発明の粉体含有化粧料には、前記その他の成分として本発明の効果を損なわない範囲で、通常の粉体含有化粧料に添加される任意成分を配合することができる。
前記pHの測定方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、25℃において、pHメーター(堀場製作所製、商品名「D−51」)で測定する方法などが挙げられる。
本発明の粉体含有化粧料の調製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記水(成分D)に、前記カチオン性ポリマー(成分B)と前記ノニオン性界面活性剤(成分C)との比率(B/C)が、0.02以上10以下となるように調製したものと、前記無水ケイ酸(成分A)と、更に必要に応じて、前記制汗防臭成分(成分E)と、前記その他の成分とを均一に混合した後に、25℃におけるpHが、pH3以上pH7未満となるようにpH調整剤で調整することにより調製することができる。
本発明の粉体含有化粧料の剤型としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ノンエアゾール系、水−油2相系、水−油−粉末3相系等の幅広い剤型を取り得る。即ち、ノンエアゾール、ローション、ミスト、スプレー、含浸シート等の多様な剤型などにおいて広く適用可能である。
また、本発明の粉体含有化粧料は、特開2010−235723号公報等に記載のノンエアゾール型噴射容器(トリガー型スプレー容器)の内部に収容しても、前記無水ケイ酸の再分散性に優れ、その凝集を抑制することにより、前記容器の吐出口に目詰まりが生じない粉体含有化粧料とすることができる。
本発明の粉体含有化粧料は、酸性〜弱酸性領域において、無水ケイ酸が均一に再分散されることにより、肌のべたつきが抑えられ、さらさら感及びその持続性が向上し、使用感に優れるため、例えば、制汗・デオドラント剤、化粧水、防臭剤、美容液、ボディパウダーなどに好適に適用することができる。剤型は、ミスト、スプレーなどが挙げられ、具体的には、デオドラントミスト、デオドラントローション、化粧ミスト、ウォータースプレーなどに好適に適用することができ、デオドラントローションが特に好ましい。
<デオドラントローションの調製>
水(成分D)に、無水ケイ酸(成分A)、カチオン性ポリマー(成分B)、及びノニオン性界面活性剤(成分C)、更に必要に応じて、制汗防臭成分(成分E)、及び任意成分を、下記表1〜表4に示す所定量(単位:質量%)添加し、スリーワンモーターによるパドル攪拌を用いて均一に混合した。これに、pH調整剤としてクエン酸又は水酸化ナトリウムを用いて、実施例1〜31、及び実施例33〜35、並びに比較例1〜5、比較例8、及び比較例9における混合液をpH5となるように調整し、実施例32における混合液をpH3となるように調整し、比較例6における混合液をpH2となるように調整し、比較例7における混合液をpH7となるように調整し、pH調整剤として水酸化ナトリウムを用いて実施例36〜46における混合液をpH5となるように調整して、粉体含有化粧料であるデオドラントローション(試料)を調製した。
なお、実施例1〜46及び比較例1〜9における混合液のpHは、25℃において、pHメーター(堀場製作所製、商品名「D−51」)で測定することにより行った。また、用いた各組成の商品名、及び製造会社名等を表5に示す。
次に、実施例1〜46及び比較例1〜9のデオドラントローション(試料)について、以下のようにして、諸特性の評価を行った。結果を表1〜表4に併記する。
ポリエチレン製容器(商品名「PH−100」)に前記試料を100mL入れ、3,000rpmで10分間遠心分離して粉体を沈降させた後、40℃で1ヶ月間静置した。これを試料とし、15cmの振り幅で横に振とう(1往復/秒)を繰返し、底面の粉体が完全に分散するまでの回数を測定した。各10本について試験を実施し、その平均値を算出した。
[評価基準]
◎◎:分散回数の平均が5回未満
◎:分散回数の平均が5回以上10回未満
○:分散回数の平均が10回以上15回未満
△:分散回数の平均が15回以上20回未満
×:分散回数の平均が20回以上
ノンエアゾール型噴射容器(トリガー型スプレー容器;トリガー:株式会社三谷バルブ製、商品名「Z−305」、ポリエチレン製容器;商品名「PH−100」)に前記試料を100mL入れ、3,000rpmで10分間遠心分離して粉体を沈降させた後、40℃で1ヶ月間静置した。これを試料とし、1日おきに噴霧を15回行い、吐出量が正常噴霧の50%になった場合、目詰りが発生したと判断した。実施例及び比較例の評価結果の欄には、目詰りが発生した日数を記載した。
[評価基準]
◎◎:目詰まりが発生した日数が試験開始180日以上
◎:目詰まりが発生するまでの日数が試験開始150日以上180日未満
○:目詰まりが発生するまでの日数が試験開始120日以上150日未満
△:目詰まりが発生するまでの日数が試験開始から90日以上120日未満
×:目詰まりが発生するまでの日数が試験開始から90日未満
ノンエアゾール型噴射容器(トリガー型スプレー容器;トリガー:株式会社三谷バルブ製、商品名「Z−305」、ポリエチレン製容器;商品名「PH−100」)に前記試料を100mL入れ、20名の一般のパネラーに胸元や腋窩部、腕に使用してもらい、処理してから1時間後のさらさら感を回答してもらった。実施例及び比較例の評価結果の欄には、以下の基準に従い、結果を記入した。
[評価基準]
◎:「塗布部が無塗布部よりもさらさら感がある」と回答した人が、16名〜20名
○:「塗布部が無塗布部よりもさらさら感がある」と回答した人が、11名〜15名
△:「塗布部が無塗布部よりもさらさら感がある」と回答した人が、6名〜10名
×:「塗布部が無塗布部よりもさらさら感がある」と回答した人が、5名以下
ノンエアゾール型噴射容器(トリガー型スプレー容器;トリガー:株式会社三谷バルブ製、商品名「Z−305」、ポリエチレン製容器;商品名「PH−100」)に前記試料を100mL入れ、20名の一般のパネラーに胸元や腋窩部、腕に使用してもらい、処理してから10分後のべたつきを回答してもらった。実施例及び比較例の評価結果の欄には、以下の基準に従い、結果を記入した。
[評価基準]
◎:「べたつきを感じない」と回答した人が、16名〜20名
○:「べたつきを感じない」と回答した人が、11名〜15名
△:「べたつきを感じない」と回答した人が、6名〜10名
×:「べたつきを感じない」と回答した人が、5名以下
ノンエアゾール型噴射容器(トリガー型スプレー容器;トリガー:株式会社三谷バルブ製、商品名「Z−305」、ポリエチレン製容器;商品名「PH−100」)に前記試料を100mL入れ、20名の一般のパネラーに胸元や腋窩部、腕に使用してもらい、使用してから10分間後の「白残りのなさ」を回答してもらった。実施例及び比較例の評価結果の欄には、以下の基準に従い、結果を記入した。
[評価基準]
◎:「白残りがない」と回答した人が、16名〜20名
○:「白残りがない」と回答した人が、11名〜15名
△:「白残りがない」と回答した人が、6名〜10名
×:「白残りがない」と回答した人が、5名以下
男女被験者20名に対し、各々の片方の腋窩部に、前記試料を0.1g塗布し、もう片方の腋窩部には何も処理せず、その後、予め洗浄したガーゼを腋窩部に縫い付けたシャツを8時間、着用してもらった。着用開始から8時間後に、ガーゼ(5cm×5cm)に付着した臭気を、専門パネラーが下記評価基準に基づいて官能評価した。
まず、以下の基準により、各被験者のガーゼに付着した臭いに対する評価をした。
[評価基準]
3点:塗布部側のガーゼは無塗布部のガーゼよりも臭気強度が非常に弱い
2点:塗布部側のガーゼは無塗布部のガーゼよりも臭気強度がかなり弱い
1点:塗布部側のガーゼは無塗布部のガーゼよりも臭気強度がやや弱い
0点:塗布部側のガーゼは無塗布部のガーゼと同等
[評価基準]
◎:20名の被験者の平均点が2.5点以上3点以下
○:20名の被験者の平均点が2点以上2.5点未満
△:20名の被験者の平均点が1点以上2点未満
×:20名の被験者の平均点が1点未満
また、表1における実施例4〜8の結果から、重量平均分子量が2,000,000以下のカチオン性ポリマー(成分B)を用いたデオドラントローションは、前記無水ケイ酸の再分散が良好となり、ノンエアゾール型噴射容器の内部に収容したとしても、前記容器の吐出口に目詰まりが生じず、べたつきのなさが良好となることがわかった。
また、表1における実施例8〜17の結果から、平均EO付加モル数20〜80のポリオキシエチレン(POE)基を有するノニオン性界面活性剤(成分C)を用いたデオドラントローションでは、更に、前記無水ケイ酸の再分散性が良好となり、ノンエアゾール型噴射容器の内部に収容したとしても、前記容器の吐出口に目詰まりが生じないことがわかった。
また、表2における実施例22〜25及び31の結果から、前記ノニオン性界面活性剤(成分C)の含有量を0.2質量%〜3質量%としたデオドラントローションでは、前記無水ケイ酸の再分散性が良好となり、ノンエアゾール型噴射容器の内部に収容したとしても、前記容器の吐出口に目詰まりが生じず、べたつきのなさが良好となることがわかった。
また、表2における実施例26〜35の結果から、前記カチオン性ポリマー(成分B)と、前記ノニオン性界面活性剤(成分C)との比率(B/C)を0.1以上5以下としたデオドラントローションでは、前記無水ケイ酸の再分散性が良好となり、ノンエアゾール型噴射容器の内部に収容したとしても、前記容器の吐出口に目詰まりが生じず、べたつきのなさが良好となることがわかった。
また、表4における比較例2〜5の結果から、前記カチオン性ポリマー(成分B)、及び前記ノニオン性界面活性剤(成分C)のいずれかを含まないデオドラントローションでは、前記無水ケイ酸の再分散性が悪く、前記デオドラントローションをノンエアゾール型噴射容器の内部に収容すると、前記容器の吐出口に目詰まりが生じることがわかった。
また、表4における比較例6及び7の結果から、pH3未満、及びpH7以上の化粧料では、前記無水ケイ酸の再分散性が悪く、前記デオドラントローションをノンエアゾール型噴射容器の内部に収容すると、前記容器の吐出口に目詰まりが生じることがわかった。
また、表4における比較例8及び9の結果から、前記カチオン性ポリマー(成分B)と、前記ノニオン性界面活性剤(成分C)との比率(B/C)が、0.02未満、及び10を超えると、前記無水ケイ酸の再分散性が悪く、前記デオドラントローションをノンエアゾール型噴射容器の内部に収容すると、前記容器の吐出口に目詰まりが生じることがわかった。
また、本発明の粉体含有化粧料は、酸性〜弱酸性領域において、前記無水ケイ酸の再分散性に優れ、その凝集を抑制することにより、前記容器の吐出口に目詰まりが生じないため、デオドラントローション、デオドラントミスト、デオドラントローション、化粧ミスト、ウォータースプレーなどに好適に適用することができる。
Claims (4)
- 無水ケイ酸と、カチオン性ポリマーと、ノニオン性界面活性剤と、水と、を少なくとも含み、
前記カチオン性ポリマーが、カチオン化セルロース、ジメチルジアリルアンモニウムクロライドの重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/アクリルアミド共重合体、アクリル酸/塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、及びアクリル酸/塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリルアミド共重合体から選ばれる1種以上であり、
前記カチオン性ポリマーの含有量が、0.01質量%〜3質量%であり、
前記ノニオン性界面活性剤の含有量が、0.05質量%〜5質量%であり、
前記カチオン性ポリマーと、前記ノニオン性界面活性剤との質量比(カチオン性ポリマー/ノニオン性界面活性剤)が、0.02以上10以下であり、
25℃におけるpHが、pH3以上pH7未満であり、
ノンエアゾール型噴射容器に収容して用いることを特徴とする粉体含有化粧料。 - カチオン性ポリマーの重量平均分子量が、2,000,000以下である請求項1に記載の粉体含有化粧料。
- ノニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上である請求項1から2のいずれかに記載の粉体含有化粧料。
- 更に、制汗防臭成分を含有する請求項1から3のいずれかに記載の粉体含有化粧料。
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