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JP5832002B2 - 無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、ベルト式無段変速機構やトロイダル式無段変速機構のような無段変速機構に減速機および増速機を組み合わせた無段変速機に関する。
一対のプーリに無端ベルトを巻き掛けたベルト式無段変速機構と、複数のギヤを噛合させたギヤ列よりなる変速機とを複数のクラッチを介して組み合わせ、ベルト式無段変速機構のトルク伝達方向を、一方のプーリから他方のプーリへの第1方向と、他方のプーリから一方のプーリへの第2方向とに切り換えることで、オーバーオール変速比の拡大を図った無段変速機が、下記特許文献1により公知である。
日本特公平3−48377号公報
ところで上記従来のものは、LOWモードでベルト式無段変速機構への入力回転数を減速するためのリダクションギヤと、HIモードでベルト式無段変速機構からの出力回転数を増速するためのインダクションギヤとに同じギヤを使用しているため、HIモードはオーバーオール変速比を小さくすべくインダクションギヤの変速比を小さくして増速率を高めると、リダクションギヤの変速比が大きくなってLOWモードでベルト式無段変速機構に入力するトルクが過大になってしまい、プーリの強度アップが必要になって重量の増加を招く問題がある。
これを回避するために、インダクションギヤの変速比を大きくしてファイナルギヤの変速比を小さくすると、LOWモードでのファイナルギヤの変速比も小さくなってしまい、発進時に充分な駆動力が得られなくなる問題がある。
またレイアウト構成上、軸回転方向を合わせるためにチェーンドライブ機構を使用することが必要となり、振動や騒音が増加したり組立性が低下したりする問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、無段変速機構のオーバーオール変速比を拡大することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、駆動源からの駆動力が入力される主入力軸と、無段変速機構と、前記主入力軸を前記無段変速機構に接続する第1入力経路と、前記主入力軸を前記無段変速機構に接続する第2入力経路と、前記主入力軸の駆動力を前記第1入力経路あるいは前記第2入力経路に選択的に伝達する入力切換機構と、前記無段変速機構から所定の変速比に変速された駆動力を出力する第1出力経路と、前記無段変速機構から所定の変速比に変速された駆動力を出力する第2出力経路と、前記無段変速機構が出力する駆動力を前記第1出力経路あるいは前記第2出力経路に選択的に伝達する出力切換機構とを備える無段変速機において、前記第1入力経路には前記無段変速機構への入力を減速する第1減速機を配置し、前記第2入力経路には前記無段変速機構への入力を増速する増速機を配置し、前記第1出力経路には前記無段変速機構からの出力を減速する第2減速機を配置し、前記第2出力経路には前記無段変速機構からの出力を減速する、前記第2減速機と異なる減速比を持つ第3減速機を配置したことを第1の特徴とする無段変速機が提案される。
また本発明によれば、前記第1の特徴に加えて、前記第1減速機は一対のギヤからなり、一方のギヤが前記入力切換機構で前記主入力軸に係脱可能であり、他方のギヤが前記無段変速機構に連なる第1副入力軸に固設され、前記増速機は一対のギヤからなり、一方のギヤが前記入力切換機構で前記主入力軸に係脱可能であり、他方のギヤが前記無段変速機構に連なる第2副入力軸に固設されることを第2の特徴とする無段変速機が提案される。
また本発明によれば、前記第1または第2の特徴に加えて、前記出力切換機構はドグクラッチで構成されることを第3の特徴とする無段変速機が提案される。
また本発明によれば、前記第2の特徴に加えて、前記無段変速機構は、前記第1副入力軸に設けられた第1プーリと、前記第2副入力軸に設けられた第2プーリと、前記第1、第2プーリに巻き掛けられた無端ベルトとを備え、前記主入力軸は前記第1副入力軸および前記第2副入力軸と平行に配置され、前記入力切換機構は前記第1プーリまたは前記第2プーリに軸方向に重なることを第4の特徴とする無段変速機が提案される。
また本発明によれば、前記第2〜第4の何れか1つの特徴に加えて、前記入力切換機構は、前記主入力軸の軸方向で前記駆動源と反対側の端部近傍に配置され、前記第1減速機の一方のギヤおよび前記増速機の一方のギヤの何れか一方を前記主入力軸に結合可能なドグクラッチで構成されることを第5の特徴とする無段変速機が提案される。
また本発明によれば、前記第2〜第4の何れか1つの特徴に加えて、前記入力切換機構は、前記主入力軸の軸方向で前記駆動源と反対側の端部近傍に配置される第1摩擦クラッチと、前記主入力軸の軸方向で前記駆動源側の端部近傍に配置される第2摩擦クラッチとを備え、前記第1摩擦クラッチは前記第1減速機の一方のギヤを前記主入力軸に結合可能であり、前記第2摩擦クラッチは前記増速機の一方のギヤを前記主入力軸に結合可能であることを第6の特徴とする無段変速機が提案される。
また本発明によれば、前記第2の特徴に加えて、前記第1副入力軸は第2出力軸を兼ね、前記第2出力軸の駆動力は第2出力切換機構を介して出力されるとともに、前記第2副入力軸は第1出力軸を兼ね、前記第1出力軸の駆動力は第1出力切換機構および前記増速機を介して出力されることを第7の特徴とする無段変速機が提案される。
また本発明によれば、前記第7の特徴に加えて、前記第1出力切換機構は、第3出力軸に設けられることを第8の特徴とする無段変速機が提案される。
また本発明によれば、前記第7の特徴に加えて、前記第1出力切換機構は前記主入力軸に設けられることを第9の特徴とする無段変速機が提案される。
また本発明によれば、前記第8または第9の特徴に加えて、第1出力経路にリバースギヤを介在させたことを第10の特徴とする無段変速機が提案される。
また本発明によれば、前記第1〜第5の何れか1つの特徴に加えて、前記主入力軸は前記駆動源側の第1部分と前記前後進切換機構側の第2部分とに分割され、前記第1、第2部分間には第1〜第3要素を有する遊星歯車機構よりなる前後進切換機構が配置され、前記第1要素は前記第1部分に接続され、前記第2要素は前記第2部分に接続され、前記第1、第2要素はクラッチを介して相互に結合可能であり、前記第3要素はブレーキを介してケーシングに結合可能であることを第11の特徴とする無段変速機が提案される。
また本発明によれば、第1の特徴に加えて、前記無段変速機構は、入力ディスクと、出力ディスクと、前記入力ディスクおよび前記出力ディスク間に挟持されたパワーローラとを備え、前記第1入力経路は前記入力ディスクおよび前記出力ディスクの一方に前記駆動源からの駆動力を伝達するとともに、前記第2入力経路は前記入力ディスクおよび前記出力ディスクの他方に前記駆動源からの駆動力を伝達し、前記第1入力経路に前記駆動源の駆動力が入力されるときは前記第2入力経路が前記第1出力経路として機能し、前記第2入力経路に前記駆動源の駆動力が入力されるときは前記第1入力経路が前記第2出力経路として機能することを第12の特徴とする無段変速機が提案される。
尚、実施の形態のエンジンEは本発明の駆動源に対応し、実施の形態の第1副入力軸14は本発明の第2出力軸に対応し、実施の形態の第2副入力軸15は本発明の第1出力軸に対応し、実施の形態の前進クラッチ17は本発明のクラッチに対応し、実施の形態の後進ブレーキ18は本発明のブレーキに対応し、実施の形態のベルト式無段変速機構20およびトロイダル式無段変速機構20′は本発明の無段変速機構に対応し、実施の形態のLOW摩擦クラッチ24Aは本発明の第1摩擦クラッチに対応し、実施の形態のHI摩擦クラッチ24Bは本発明の第2クラッチに対応し、実施の形態の第1、第2リダクションギヤ25,26は本発明の第1減速機に対応し、実施の形態の第1、第2インダクションギヤ27,28は本発明の増速機に対応し、実施の形態の第2ファイナルドライブギヤ29は本発明の第3減速機に対応し、実施の形態の第1ファイナルドライブギヤ31は本発明の第2減速機に対応し、実施の形態の第1、第2出力切換機構32,30は本発明の出力切換機構に対応し、実施の形態のファイナルドリブンギヤ34は本発明の第2減速機あるいは第3減速機に対応し、実施の形態のリバースドライブギヤ42、リバースドリブンギヤ43およびリバースアイドルギヤ44は本発明のリバースギヤに対応する。
本発明の第1の特徴によれば、駆動源からの駆動力は、主入力軸→入力切換機構→第1減速機を配置した第1入力経路→無段変速機構→出力切換機構→第2減速機を配置した第1出力経路の順に伝達されてLOWモードが確立し、また主入力軸→入力切換機構→増速機を配置した第2入力経路→無段変速機構→出力切換機構→第3減速機を配置した第2出力経路の順に伝達されてHIモードが確立する。第1〜第3減速機および増速機が相互に独立しているため、LOWモードで無段変速機構に入力される回転数とHIモードで無段変速機構に入力される回転数との設定自由度が高められ、無段変速機のオーバーオール変速比を充分に拡大することができるだけでなく、LOWモードでの無段変速機構への入力変速比を小さくして無段変速機構への入力トルクを低減することで無段変速機構の耐久性を高めたり、HIモードでの変速比を小さくして駆動源の回転数を低減することで燃料消費量を削減したりすることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、第1減速機は一対のギヤからなり、一方のギヤが入力切換機構で主入力軸に係脱可能であり、他方のギヤが無段変速機構に連なる第1副入力軸に固設され、増速機は一対のギヤからなり、一方のギヤが入力切換機構で主入力軸に係脱可能であり、他方のギヤが無段変速機構に連なる第2副入力軸に固設されるので、入力切換機構により、主入力軸の回転を減速して第1副入力軸に伝達し、あるいは主入力軸の回転を増速して第2副入力軸に伝達することができる。また第1減速機および増速機が共に一対のギヤからなるため、減速時および増速時で第1、第2副入力軸の回転方向が逆になることが防止され、回転方向を一致させるためのチェーンドライブ機構が不要になって構造が簡素化される。
また本発明の第3の特徴によれば、出力切換機構をドグクラッチで構成したので、摩擦クラッチを用いる場合に比べて、引きずり抵抗を低減することができる。
また本発明の第4の特徴によれば、無段変速機構は、第1副入力軸に設けられた第1プーリと、第2副入力軸に設けられた第2プーリと、第1、第2プーリに巻き掛けられた無端ベルトとを備え、主入力軸は第1副入力軸および第2副入力軸と平行に配置され、入力切換機構は第1プーリまたは第2プーリに軸方向に重なるので、第1プーリおよび第2プーリ間のデッドスペースを有効に利用して主入力軸、入力切換機構および無段変速機構を相互に干渉することなくレイアウトすることができる。
また本発明の第5の特徴によれば、入力切換機構を主入力軸の軸方向で駆動源と反対側の端部近傍に配置し、入力切換機構を第1減速機の一方のギヤおよび増速機の一方のギヤの何れか一方を主入力軸に結合可能なドグクラッチで構成したので、摩擦クラッチを用いる場合に比べて、引きずり抵抗を低減することができるだけでなく、アクチュエータの数を1個で済ませて構造を簡素化することができる。
また本発明の第6の特徴によれば、入力切換機構は、主入力軸の軸方向で前記駆動源と反対側の端部近傍に配置される第1摩擦クラッチと、主入力軸の軸方向で駆動源側の端部近傍に配置される第2摩擦クラッチとを備えるので、第1摩擦クラッチで第1減速機の一方のギヤを主入力軸に結合してLOWモードを確立し、第2摩擦クラッチで増速機の一方のギヤを主入力軸に結合してHIモードを確立することができる。
また本発明の第7の特徴によれば、第1副入力軸は第2出力軸を兼ね、第2出力軸の駆動力は第2出力切換機構を介して出力されるとともに、第2副入力軸は第1出力軸を兼ね、第1出力軸の駆動力は第1出力切換機構および増速機を介して出力されるので、LOWモードにおいて増速機を第1減速機として機能させることで、ファイナルドリブンギヤを大径化することなくオーバーオール変速比をLOW側に拡大することができる。
また本発明の第8の特徴によれば、第1出力切換機構を第3出力軸に設けたので、第1出力切換機構を第1出力軸あるいは主入力軸に設ける場合に比べて無段変速機の軸方向寸法を小型化することができる。
また本発明の第9の特徴によれば、第1出力切換機構を主入力軸に設けたので、第1、第2プーリ間のデッドスペースを利用して第1出力切換機構を配置し、無段変速機の径方向寸法を小型化することができる。
また本発明の第10の特徴によれば、第1出力経路にリバースギヤを介在させたので、第1出力軸の回転をリバースギヤを介して逆回転にすることで、車両を後進走行させることができる。
また本発明の第11の特徴によれば、主入力軸は駆動源側の第1部分と前後進切換機構側の第2部分とに分割され、第1、第2部分間には第1〜第3要素を有する遊星歯車機構よりなる前後進切換機構が配置され、第1要素は第1部分に接続され、第2要素は第2部分に接続され、第1、第2要素はクラッチを介して相互に結合可能であり、第3要素はブレーキを介してケーシングに結合可能であるので、クラッチを係合することで第1、第2部分を同方向に回転させて車両を前進走行させることができ、ブレーキを係合することで第1、第2部分を逆方向に回転させて車両を後進走行させることができる。
また本発明の第12の特徴によれば、無段変速機構は、入力ディスクと、出力ディスクと、入力ディスクおよび出力ディスク間に挟持されたパワーローラとを備え、入力ディスク側からでも出力ディスク側からでも駆動力を入力して変速することが可能であるため、駆動力を第1入力経路から無段変速機構を経て第1出力経路としての第2入力経路から出力したり、駆動源の駆動力を第2入力経路から無段変速機構を経て第2出力経路としての第1入力経路から出力したりすることができる。
図1は無段変速機のスケルトン図である。(第1の実施の形態) 図2はLOWモードのトルクフロー図である。(第1の実施の形態) 図3は移行モード1のトルクフロー図である。(第1の実施の形態) 図4は移行モード2のトルクフロー図である。(第1の実施の形態) 図5はHIモードのトルクフロー図である。(第1の実施の形態) 図6は後進モードのトルクフロー図である。(第1の実施の形態) 図7は直結LOWモードのトルクフロー図である。(第1の実施の形態) 図8は直結HIモードのトルクフロー図である。(第1の実施の形態) 図9はLOWモードおよびHIモード間の移行の説明図である。(第1の実施の形態) 図10は無段変速機構の変速比とオーバーオール変速比との関係を示す図である。(第1の実施の形態) 図11は本願発明および比較例のオーバーオール変速比の違いの説明図である。(第1の実施の形態) 図12は無段変速機のスケルトン図である。(第2の実施の形態) 図13はLOWモードのトルクフロー図である。(第2の実施の形態) 図14は移行モード1のトルクフロー図である。(第2の実施の形態) 図15は移行モード2のトルクフロー図である。(第2の実施の形態) 図16はHIモードのトルクフロー図である。(第2の実施の形態) 図17は後進モードのトルクフロー図である。(第2の実施の形態) 図18は直結LOWモードのトルクフロー図である。(第2の実施の形態) 図19は直結HIモードのトルクフロー図である。(第2の実施の形態) 図20は無段変速機のスケルトン図である。(第3の実施の形態) 図21は入力切換機構、第1、第2出力切換機構および前後進切換機構の係合表である。(第3の実施の形態) 図22は無段変速機のスケルトン図である。(第4の実施の形態) 図23は無段変速機のスケルトン図である。(第5の実施の形態) 図24は入力切換機構、出力切換機構および前後進切換機構の係合表である。(第5の実施の形態)
E エンジン(駆動源)
13 主入力軸
13A 第1部分
13B 第2部分
14 第1副入力軸(第2出力軸)
15 第2副入力軸(第1出力軸)
16 前後進切換機構
17 前進クラッチ(クラッチ)
18 後進ブレーキ(ブレーキ)
20 ベルト式無段変速機構(無段変速機構)
20′ トロイダル式無段変速機構(無段変速機構)
21 第1プーリ
22 第2プーリ
23 無端ベルト
24 入力切換機構
24A LOW摩擦クラッチ(第1クラッチ)
24B HI摩擦クラッチ(第2クラッチ)
25 第1リダクションギヤ(第1減速機)
26 第2リダクションギヤ(第1減速機)
27 第1インダクションギヤ(増速機)
28 第2インダクションギヤ(増速機)
29 第2ファイナルドライブギヤ(第3減速機)
30 第2出力切換機構(出力切換機構)
31 第1ファイナルドライブギヤ(第2減速機)
32 第1出力切換機構(出力切換機構)
34 ファイナルドリブンギヤ(第2減速機、第3減速機)
42 リバースドライブギヤ(リバースギヤ)
43 リバースドリブンギヤ(リバースギヤ)
44 リバースアイドル(リバースギヤ)
45 第3出力軸
49 入力ディスク
50 出力ディスク
51 パワーローラ
56 出力切換機構
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
第1の実施の形態
まず、図1〜図11に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1に示すように、車両に搭載される無段変速機TはエンジンEのクランクシャフト11にトルクコンバータ12を介して接続された主入力軸13と、主入力軸13に対して平行に配置された第1副入力軸14および第2副入力軸15とを備える。主入力軸13は第1部分13Aおよび第2部分13Bに2分割されており、第1、第2部分13A,13B間に前後進切換機構16が配置される。第1副入力軸14は本発明の第2出力軸を構成し、第2副入力軸15は本発明の第1出力軸を構成する。
前後進切換機構16は前進クラッチ17、後進ブレーキ18および遊星歯車機構19を備えており、遊星歯車機構19の第1要素であるリングギヤが第1部分13Aに接続され、遊星歯車機構19の第2要素であるサンギヤが第2部分13Bに接続され、遊星歯車機構19の第3要素であるキャリヤが後進ブレーキ18を介してケーシングに結合可能であり、リングギヤおよびサンギヤが前進クラッチ17を介して相互に結合可能である。従って、前進クラッチ17を係合すると主入力軸13の第1部分13Aおよび第2部分13Bが直結されて車両は前進走行し、後進ブレーキ18を係合すると遊星歯車機構19によって主入力軸13の第1部分13Aの回転が逆回転になり、かつ減速されて主入力軸13の第2部分13Bに伝達され、車両は後進走行する。
第1副入力軸14および第2副入力軸15間に配置されたベルト式無段変速機構20は、第1副入力軸14に設けられた第1プーリ21と、第2副入力軸15に設けられた第2プーリ22と、第1、第2プーリ21,22に巻き掛けられた無端ベルト23とを備える。第1、第2プーリ21,22の溝幅は油圧によって相互に逆方向に増減し、第1副入力軸14および第2副入力軸15間の変速比を連続的に変化させることができる。第1プーリ21は、第1副入力軸14に固定された第1固定プーリ21Aと、第1固定プーリ21Aに対して接近・離反可能な第1可動プーリ21Bとで構成される。また第2プーリ22は、第2副入力軸15に固定された第2固定プーリ22Aと、第2固定プーリ22Aに対して接近・離反可能な第2可動プーリ22Bとで構成される。
主入力軸13の第2部分13Bにはドグクラッチよりなる入力切換機構24が設けられる。主入力軸13の第1部分13Aには第1リダクションギヤ25および第1インダクションギヤ27が相対回転自在に支持されており、入力切換機構24のスリーブを中立位置から右動すると第1リダクションギヤ25が主入力軸13の第2部分13Bに結合され、入力切換機構24のスリーブを中立位置から左動すると第1インダクションギヤ27が主入力軸13の第2部分13Bに結合される。第1副入力軸14には第1リダクションギヤ25に噛合する第2リダクションギヤ26が固設され、第2副入力軸15には第1インダクションギヤ27に噛合する第2インダクションギヤ28が固設される。
第1副入力軸14には第2ファイナルドライブギヤ29が相対回転自在に支持されており、この第2ファイナルドライブギヤ29は第2出力切換機構30によって第1副入力軸14に結合可能である。また第2副入力軸15には第1ファイナルドライブギヤ31が相対回転自在に支持されており、この第1ファイナルドライブギヤ31は第1出力切換機構32によって第2副入力軸15に結合可能である。第1、第2ファイナルドライブギヤ31,29はディファレンシャルギヤ33のファイナルドリブンギヤ34に噛合し、ディファレンシャルギヤ33から左右に延びるドライブシャフト35,35に左右の駆動輪が接続される。
第1、第2リダクションギヤ25,26により、主入力軸13の第1部分13Aの回転は減速して第1副入力軸14に伝達される。一方、第1、第2インダクションギヤ27,28により、主入力軸13の第1部分13Aの回転は増速して第2副入力軸15に伝達される。
第1リダクションギヤ25から第2リダクションギヤ26へのギヤ比をired とし、第1インダクションギヤ27から第2インダクションギヤ28へのギヤ比をiind とし、ベルト式無段変速機構20の第1プーリ21から第2プーリ22への最小変速比をimin とすると、ired ×imin =iindとなるように各ギヤ比が設定される。また第1ファイナルドライブギヤ31からファイナルドリブンギヤ34へのギヤ比をiloF とし、第2ファイナルドライブギヤ29からファイナルドリブンギヤ34へのギヤ比をihiF とすると、iloF ×imin =ihiF となるように各ギヤ比が設定される。
図2には、無段変速機TのLOWモードが示される。LOWモードでは、入力切換機構24がLOW側(右動)に切り換えられ、第1出力切換機構32が係合し、第2出力切換機構30が係合解除し、前後進切換機構16が前進側(前進クラッチ17係合)に切り換えられる。
その結果、エンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→主入力軸13の第1部分13A→前後進切換機構16→主入力軸13の第2部分13B→入力切換機構24→第1リダクションギヤ25→第2リダクションギヤ26→第1副入力軸14→第1プーリ21→無端ベルト23→第2プーリ22→第2副入力軸15→第1出力切換機構32→第1ファイナルドライブギヤ31→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に伝達される。
LOWモードにおいて、ベルト式無段変速機構20は第1副入力軸14側から第2副入力軸15側に駆動力を伝達し、その変速比の変更に応じて無段変速機Tのオーバーオール変速比が変更される。
図3には、前記LOWモードから後記HIモードに移行する前半の移行モード1が示される。移行モード1では、入力切換機構24がLOW側(右動)に切り換えられ、第1出力切換機構32が係合し、第2出力切換機構30が係合し、前後進切換機構16が前進側(前進クラッチ17係合)に切り換えられ、前述したLOWモードと後述する直結LOWモード(図7参照)とが同時に確立する。
図4には、前記LOWモードから後記HIモードに移行する後半の移行モード2が示される。移行モード2では、入力切換機構24がHI側(左動)に切り換えられ、第1出力切換機構32が係合し、第2出力切換機構30が係合し、前後進切換機構16が前進側(前進クラッチ17係合)に切り換えられ、後述するHIモード(図5参照)と後述する直結HIモード(図8参照)とが同時に確立する。
移行モード1および移行モード2はLOWモードからHIモードへの移行をスムーズに行うためのものであり、その詳細は後述する。
図5には、無段変速機TのHIモードが示される。HIモードでは、入力切換機構24がHI側(左動)に切り換えられ、第1出力切換機構32が係合解除し、第2出力切換機構30が係合し、前後進切換機構16が前進側(前進クラッチ17係合)に切り換えられる。
その結果、エンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→主入力軸13の第1部分13A→前後進切換機構16→主入力軸13の第2部分13B→入力切換機構24→第1インダクションギヤ27→第2インダクションギヤ28→第2副入力軸15→第2プーリ22→無端ベルト23→第1プーリ21→第1副入力軸14→第2出力切換機構30→第2ファイナルドライブギヤ29→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に伝達される。
HIモードにおいて、ベルト式無段変速機構20は第2副入力軸15側から第1副入力軸14側に駆動力を伝達し、その変速比の変更に応じて無段変速機Tのオーバーオール変速比が変更される。
図6には、無段変速機Tの後進モードが示される。後進モードでは、入力切換機構24がLOW側(右動)に切り換えられ、第1出力切換機構32が係合し、第2出力切換機構30が係合解除し、前後進切換機構16が後進側(後進ブレーキ18係合)に切り換えられる。
その結果、エンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→主入力軸13の第1部分13A→前後進切換機構16→主入力軸13の第2部分13B→入力切換機構24→第1リダクションギヤ25→第2リダクションギヤ26→第1副入力軸14→第1プーリ21→無端ベルト23→第2プーリ22→第2副入力軸15→第1出力切換機構32→第1ファイナルドライブギヤ31→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に逆回転で伝達される。
後進モードにおいて、ベルト式無段変速機構20は第1副入力軸14側から第2副入力軸15側に駆動力を伝達し、その変速比の変更に応じて無段変速機Tのオーバーオール変速比が変更される。
図7には、無段変速機Tの直結LOWモードが示される。直結LOWモードでは、入力切換機構24がLOW側(右動)に切り換えられ、第1出力切換機構32が係合解除し、第2出力切換機構30が係合し、前後進切換機構16が前進側(前進クラッチ17係合)に切り換えられる。
その結果、エンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→主入力軸13の第1部分13A→前後進切換機構16→主入力軸13の第2部分13B→入力切換機構24→第1リダクションギヤ25→第2リダクションギヤ26→第1副入力軸14→第2出力切換機構30→第2ファイナルドライブギヤ29→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に伝達される。
直結LOWモードにおいて、ベルト式無段変速機構20は作動せず、無段変速機Tのオーバーオール変速比は一定である。
図8には、無段変速機Tの直結HIモードが示される。直結HIモードでは、入力切換機構24がHI側(左動)に切り換えられ、第1出力切換機構32が係合し、第2出力切換機構30が係合解除し、前後進切換機構16が前進側(前進クラッチ17係合)に切り換えられる。
その結果、エンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→主入力軸13の第1部分13A→前後進切換機構16→主入力軸13の第2部分13B→入力切換機構24→第1インダクションギヤ27→第2インダクションギヤ28→第2副入力軸15→第1出力切換機構32→第1ファイナルドライブギヤ31→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に伝達される。
直結HIモードにおいて、ベルト式無段変速機構20は作動せず、無段変速機Tのオーバーオール変速比は一定である。
次に、LOWモードからHIモードへの移行時の作用を説明する。
図9に示すように、図2に示すLOWモードでベルト式無段変速機構20の第1プーリ21から第2プーリ22への変速比が次第に減少して最小変速比imin に達したときに、それまで係合解除していた第2出力切換機構30を係合し、図3に示す移行モード1とする。続いて、入力切換機構24をLOW側からHI側に切り換え、図4に示す移行モード2とした後、それまで係合していた第1出力切換機構32を係合解除し、図5に示すHIモードとする。
LOWモードの最後およびHIモードの最初において、無段変速機Tのオーバーオール変速比は一致しており、これによりLOWモードからHIモードに切り換わるときの変速ショックの発生が防止される。LOWモードから移行モード1への移行時に第2出力切換機構30が係合するとき、移行モード1から移行モード2への移行時に入力切換機構24がLOW側からHI側に切り換わるとき、移行モード2からHIモードへの移行時に第1出力切換機構32が係合解除するとき、差回転が発生しないようにして入力切換機構24、第1出力切換機構32および第2出力切換機構30のスムーズな作動を可能にしている。
これを詳しく説明するために、仮に、第1リダクションギヤ25から第2リダクションギヤ26へのギヤ比ired を1.5とし、第1インダクションギヤ27から第2インダクションギヤ28へのギヤ比iind を0.75とし、ベルト式無段変速機構20の第1プーリ21から第2プーリ22への最小変速比imin を0.5とし、第1ファイナルドライブギヤ31からファイナルドリブンギヤ34へのギヤ比iloF を4.0とし、第2ファイナルドライブギヤ29からファイナルドリブンギヤ34へのギヤ比ihiF を2.0とし、主入力軸13の回転数を1500rpmとする。
移行モード1の動力伝達経路には、LOWモードの動力伝達経路と直結LOWモードの動力伝達路とが併存するが、LOWモードの動力伝達経路では、主入力軸13が1500rpmで回転すると、第1副入力軸14は第1、第2リダクションギヤ25,26によりired =1.5で減速されて1000rpmとなり、第2副入力軸15はベルト式無段変速機構20によりimin =0.5で増速されて2000rpmとなり、ファイナルドリブンギヤ34は第1ファイナルドライブギヤ31によりiloF =4.0で減速されて500rpmで回転する。一方、直結LOWモードの動力伝達経路では、主入力軸13が1500rpmで回転すると、第1副入力軸14は第1、第2リダクションギヤ25,26によりired =1.5で減速されて1000rpmとなり、ファイナルドリブンギヤ34は第2ファイナルドライブギヤ29によりihiF =2.0で減速されて500rpmで回転する。
移行モード2の動力伝達経路には、HIモードの動力伝達経路と直結HIの動力伝達経路とが併存するが、HIモードの動力伝達経路では、主入力軸13が1500rpmで回転すると、第2副入力軸15は第1、第2インダクションギヤ27,28によりiind =0.75で増速されて2000rpmとなり、第1副入力軸14はベルト式無段変速機構20により1/imin =2.0で減速されて1000rpmとなり、ファイナルドリブンギヤ34は第2ファイナルドライブギヤ29によりihiF =2.0で減速されて500rpmで回転する。一方、直結HIモードの動力伝達経路では、主入力軸13が1500rpmで回転すると、第2副入力軸15は第1、第2インダクションギヤ27,28によりiind =0.75で増速されて2000rpmとなり、ファイナルドリブンギヤ34は第1ファイナルドライブギヤ31によりiloF =4.0で減速されて500rpmで回転する。
以上のように、LOWモード、移行モード1、移行モード2およびHIモードの間で変速するとき、主入力軸13、第1副入力軸14、第2副入力軸15およびファイナルドリブンギヤ34の回転数は全く変化せず、またベルト式無段変速機構20の変速比もimin に維持されるため、入力切換機構24、第1出力切換機構32および第2出力切換機構30の作動を差回転なしでスムーズに行うことができる。
また移行モード1から移行モード2への移行時に、ベルト式無段変速機構20は第1プーリ21→第2プーリ22への動力伝達状態から、第2プーリ22→第1プーリ21への動力伝達状態へと切り換わるため、一時的にトルク伝達が途切れる瞬間がある。しかしながら、その瞬間には直結LOWモードおよび直結HIモードが成立してトルクを伝達するため、トルク伝達の途切れによるショックの発生を防止することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、ベルト式無段変速機構20に第1、第2リダクションギヤ25,26よりなる減速機と、第1、第2インダクションギヤ27,28よりなる増速機とを組み合わせたことにより、図10に示すように、単独のベルト式無段変速機構(オーバーオール変速比=6〜7程度)に比べて、LOW側の変速比およびOD側の変速比を共に拡大し、10以上の大きなオーバーオール変速比を実現することができる(図11参照)。また本実施の形態の無段変速機Tでは、ベルト式無段変速機構20の変速比が1.0のときのオーバーオール変速比が、単独のベルト式無段変速機構のOD端のオーバーオール変速比に近い値になっており、特にOD側の変速比拡大効果が著しいことが分かる。
特に、第1、第2リダクションギヤ25,26よりなる減速機と、第1、第2インダクションギヤ27,28よりなる増速機とが独立しているので、それらのギヤ比の設定自由度が高まり、LOWモードではベルト式無段変速機構20の第1、第2プーリ21,22の強度の観点から第1、第2リダクションギヤ25,26のギヤ比を浅くし、HIモードでは高車速時のエンジン回転数を低くするために第1、第2インダクションギヤ27,28のギヤ比を深くすることが可能となる。
また第1ファイナルドライブギヤ31および第2ファイナルドライブギヤ29が別持ちになっているので、第1、第2ファイナルドライブギヤ31,29からファイナルドリブンギヤ34への変速比を任意に設定することが可能となり、LOWモードでは発進駆動力を高め、HIモードではエンジンEのクルーズ回転数を低く抑えることができる。
またLOWモードではベルト式無段変速機構20の手前で第1、第2リダクションギヤ25,26による1回のギヤ噛み合いがあり、HIモードではベルト式無段変速機構20の手前で第1、第2インダクションギヤ27,28による1回のギヤ噛み合いがあるため、チェーンドライブ機構を設けて回転方向を変換する必要がなくなり、構造の簡素化が可能になる。
またHIモードにおいて第1、第2リダクションギヤ27,28のギヤ比を適切に設定することで、従来では通常の高車速時に0.4〜0.5付近になってしまうベルト式無段変速機構20の変速比を1.0付近に設定することが可能となる。これにより、クルージング時に第1、第2プーリ21,22の回転数差を小さくして、ドリブン側の第1プーリ21の遠心油圧キャンセラーを廃止することができるだけでなく、第1、第2プーリ21,22の変速比保持油圧を小さくして油圧ポンプの負荷を低減することができ、しかも第1、第2プーリ21,22に対する無端ベルト23の最小巻き付き半径を大きくし、伝達効率の向上および無端ベルト23の耐久性向上を図ることができる。
また入力切換機構24および第1出力切換機構32および第2出力切換機構32,30をドグクラッチで構成したので、摩擦クラッチを用いる場合に比べて、引きずり抵抗を低減することができる。特に、入力切換機構24は第1、第2リダクションギヤ25,26側への駆動力の伝達と、第1、第2インダクションギヤ27,28側への駆動力の伝達とを単一のアクチュエータで切り換えることができるので、その構造を簡素化することができる。
また主入力軸13の軸方向に見たとき、入力切換機構24の外周部をベルト式無段変速機構20の第1プーリ21の外周部あるいは第2プーリ22の外周部に重なるように配置することで、第1プーリ21および第2プーリ22間のデッドスペースを有効に利用することが可能となり、主入力軸13、入力切換機構24およびベルト式無段変速機構20を相互に干渉することなくレイアウトすることができる。
第2の実施の形態
次に、図12〜図19に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態以降の実施の形態において、第1の実施の形態の構成要素に対応する構成要素に第1の実施の形態と同じ符号を付すことで、重複する説明を省略する。
図1に示す第1の実施の形態では主入力軸13が第1部分13Aおよび第2部分13Bに分割されているが、図12に示す第2の実施の形態では主入力軸13は分割されていない。また第1の実施の形態では入力切換機構24は分割されていないが、第2の実施の形態では入力切換機構24がLOW摩擦クラッチ24AおよびHI摩擦クラッチ24Bに分割されている。
また第2の実施の形態の第2副入力軸15上には、ドグクラッチよりなる前後進切換機構41が設けられる。前後進切換機構41のスリーブが右動すると、第2インダクションギヤ28が第2副入力軸15に結合され、前後進切換機構41のスリーブが左動すると、リバースドライブギヤ42が第2副入力軸15に結合される。リバースドライブギヤ42は、第1インダクションギヤ27と一体に設けたリバースドリブンギヤ43にリバースアイドルギヤ44を介して接続される。
また第1の実施の形態では第1ファイナルドライブギヤ31および第1出力切換機構32が第2副入力軸15上に設けられているが、第2の実施の形態ではそれらが新たに設けられた第3出力軸45上に設けられている。第3出力軸45には第1インダクションギヤ27に噛合する第3リダクションギヤ46が相対回転自在に支持されており、第3リダクションギヤ46は第1出力切換機構32を介して第3出力軸45に結合可能である。そして第3出力軸45に固設した第1ファイナルドライブギヤ31がファイナルドリブンギヤ34に噛合する。
図13には、無段変速機TのLOWモードが示される。LOWモードでは、入力切換機構24のLOW摩擦クラッチ24Aが係合し、第1出力切換機構32が係合し、第2出力切換機構30が係合解除し、前後進切換機構41が前進側(右動)に切り換えられる。
その結果、エンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→主入力軸13→入力切換機構24のLOW摩擦クラッチ24A→第1リダクションギヤ25→第2リダクションギヤ26→第1副入力軸14→第1プーリ21→無端ベルト23→第2プーリ22→第2副入力軸15→前後進切換機構41→第2インダクションギヤ28→第1インダクションギヤ27→第3リダクションギヤ46→第1出力切換機構32→第3出力軸45→第1ファイナルドライブギヤ31→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に伝達される。
LOWモードにおいて、ベルト式無段変速機構20は第1副入力軸14側から第2副入力軸15側に駆動力を伝達し、その変速比の変更に応じて無段変速機Tのオーバーオール変速比が変更される。
図14には、前記LOWモードから後記HIモードに移行する前半の移行モード1が示される。移行モード1では、入力切換機構24のLOW摩擦クラッチ24Aが係合し、第1出力切換機構32が係合し、第2出力切換機構30が係合し、前後進切換機構41が前進側(右動)に切り換えられ、前述したLOWモードと後述する直結LOWモード(図18参照)とが同時に確立する。
図15には、前記LOWモードから後記HIモードに移行する後半の移行モード2が示される。移行モード2では、入力切換機構24のHI摩擦クラッチ24Bが係合し、第1出力切換機構32が係合し、第2出力切換機構30が係合し、前後進切換機構41が前進側(右動)に切り換えられ、後述するHIモード(図16参照)と後述する直結HIモード(図19参照)とが同時に確立する。
移行モード1および移行モード2はLOWモードからHIモードへの移行をスムーズに行うためのものであり、その詳細は後述する。
図16には、無段変速機TのHIモードが示される。HIモードでは、入力切換機構24のHI摩擦クラッチ24Bが係合し、第1出力切換機構32が係合解除し、第2出力切換機構30が係合し、前後進切換機構41が前進側(右動)に切り換えられる。
その結果、エンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→主入力軸13→入力切換機構24のHI摩擦クラッチ24B→第1インダクションギヤ27→第2インダクションギヤ28→前後進切換機構41→第2副入力軸15→第2プーリ22→無端ベルト23→第1プーリ21→第1副入力軸14→第2出力切換機構30→第2ファイナルドライブギヤ29→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に伝達される。
HIモードにおいて、ベルト式無段変速機構20は第2副入力軸15側から第1副入力軸14側に駆動力を伝達し、その変速比の変更に応じて無段変速機Tのオーバーオール変速比が変更される。
図17には、無段変速機Tの後進モードが示される。後進モードでは、入力切換機構24のLOW摩擦クラッチ24Aが係合し、第1出力切換機構32が係合し、第2出力切換機構30が係合解除し、前後進切換機構41が後進側(左動)に切り換えられる。
その結果、エンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→主入力軸13→入力切換機構24のLOW摩擦クラッチ24A→第1リダクションギヤ25→第2リダクションギヤ26→第1副入力軸14→第1プーリ21→無端ベルト23→第2プーリ22→第2副入力軸15→前後進切換機構41→リバースドライブギヤ42→リバースアイドルギヤ44→リバースドリブンギヤ43→第1インダクションギヤ27→第3リダクションギヤ46→第1出力切換機構32→第3出力軸45→第1ファイナルドライブギヤ31→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に伝達される。
後進モードにおいて、ベルト式無段変速機構20は第1副入力軸14側から第2副入力軸15側に駆動力を伝達し、その変速比の変更に応じて無段変速機Tのオーバーオール変速比が変更される。
図18には、無段変速機Tの直結LOWモードが示される。直結LOWモードでは、入力切換機構24のLOW摩擦クラッチ24Aが係合し、第1出力切換機構32が係合解除し、第2出力切換機構30が係合し、前後進切換機構41が前進側(右動)に切り換えられる。
その結果、エンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→主入力軸13→入力切換機構24のLOW摩擦クラッチ24A→第1リダクションギヤ25→第2リダクションギヤ26→第1副入力軸14→第2出力切換機構30→第2ファイナルドライブギヤ29→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に伝達される。
直結LOWモードにおいて、ベルト式無段変速機構20は作動ぜず、無段変速機Tのオーバーオール変速比は一定である。
図19には、無段変速機Tの直結HIモードが示される。直結HIモードでは、入力切換機構24のHI摩擦クラッチ24Bが係合し、第1出力切換機構32が係合し、第2出力切換機構30が係合解除し、前後進切換機構41が前進側(右動)または中立に切り換えられる。
その結果、エンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→入力切換機構24のHI摩擦クラッチ24B→第1インダクションギヤ27→第3リダクションギヤ46→第1出力切換機構32→第3出力軸45→第1ファイナルドライブギヤ31→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に伝達される。
直結HIモードにおいて、ベルト式無段変速機構20は作動ぜず、無段変速機Tのオーバーオール変速比は一定である。
第1の実施の形態では、第1リダクションギヤ25から第2リダクションギヤ26へのギヤ比をired とし、第1インダクションギヤ27から第2インダクションギヤ28へのギヤ比をiind とし、ベルト式無段変速機構20の第1プーリ21から第2プーリ22への最小変速比をimin としたときに、ired ×imin =iind となるように各ギヤ比を設定し、また第1ファイナルドライブギヤ31からファイナルドリブンギヤ34へのギヤ比をiloF とし、第2ファイナルドライブギヤ29からファイナルドリブンギヤ34へのギヤ比をihiF としたときに、iloF ×imin =ihiF となるように各ギヤ比を設定することで、入力切換機構24、第1出力切換機構32および第2出力切換機構30の作動を差回転なしでスムーズに行えるようにしている。
一方、第2の実施の形態では、第1ファイナルドライブギヤ31が第2副入力軸15に設けられておらず、別軸である第3出力軸45に設けられており、第2副入力軸15および第3出力軸45間に第2インダクションギヤ28、第1インダクションギヤ27および第3リダクションギヤ46が介在している。従って、第1の実施の形態のiloF ×imin =ihiF の関係に代えて、第2の実施の形態ではiloF ×imin ×(isec /iind )=ihiF の関係が成立するように、第2インダクションギヤ28、第1インダクションギヤ27および第3リダクションギヤ46の歯数を設定することが必要である。
sec は、第1インダクションギヤ27から第3リダクションギヤ46への変速比である。従って、例えば第1インダクションギヤ27から第2インダクションギヤ28への変速比であるiind =0.75、isec =1.2と設定し、isec /iind =1.6とすることで、第1の実施の形態と同様にired =1.5、ihiF =2.0、imin =0.5に設定した場合でも、iloF =2.5に設定することで第2副入力軸15および第3出力軸45が同一回転数になり、前後進切換機構41、第1出力切換機構32および第2出力切換機構30の作動を差回転なしでスムーズに行うことができる。また第1の実施の形態のiloF =4.0の第1ファイナルドライブギヤ31の外径と等しくなるようにiloF =2.5の第1ファイナルドライブギヤ31を設定することで、第2ファイナルドライブギヤ29およびファイナルドリブンギヤ34の外径を第1の実施の形態よりも小さくすることができる。
また本実施の形態によれば、図13に示すように、LOWモードにおいて第1、第2インダクションギヤ27,28を第2インダクションギヤ28側から第1インダクションギヤ27側にトルクが伝達されるので、本来は増速機である第1、第2インダクションギヤ27,28を減速機として利用してオーバーオール変速比のLOW側の変速比を増加させることができる。
また第1出力切換機構32を第3出力軸45に設けたので、第1出力切換機構32を第2副入力軸15あるいは主入力軸12に設ける場合に比べて無段変速機Tの軸方向寸法を小型化することができる。
第3の実施の形態
次に、図20および図21に基づいて本発明の第3の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態(図12参照)および第3の実施の形態(図20参照)を比較すると明らかなように、第3の実施の形態は、第2副入力軸15に設けた前後進切換機構41の機能が第2の実施の形態と異なっている。前後進切換機構24は第2副入力軸15に固設した第2インダクションギヤ28と、第2副入力軸15に相対回転自在に支持したリバースドライブギヤ42とを結合可能であり、またリバースドリブンギヤ43は第1インダクションギヤ27に相対回転自在に支持され、第1出力切換機構32により第1インダクションギヤ27に結合可能である。
リバースドリブンギヤ43は、第1副入力軸14に相対回転自在に支持した第3リダクションギヤ46に噛合し、第3リダクションギヤ46は第2出力切換機構30により第1副入力軸14に結合可能である。そして第3リダクションギヤ46と一体に設けた単一のファイナルドライブギヤ47がファイナルドリブンギヤ34に噛合する。
第3の実施の形態は、第2の実施の形態の第3出力軸45を廃止し、その第3出力軸45に設けた第1出力切換機構32を主入力軸13に移動させたものに相当しており、その機能は第2の実施の形態と基本的に同じである。第3の実施の形態の入力切換機構24のLOW摩擦クラッチ24A、入力切換機構24のHI摩擦クラッチ24B、前後進切換機構41、第1出力切換機構32および第2出力切換機構30の係合表が、図21に示される。
本実施の形態によれば、第2の実施の形態の第3出力軸45が不要になるため、軸数を1本減らして自動変速機Tの径方向寸法を小型化することができる。但し、第3リダクションギヤ46を第3出力軸45から第2副入力軸15に移動させたことで自動変速機Tの軸方向寸法は若干増加する。
第4の実施の形態
次に、図22に基づいて本発明の第4の実施の形態を説明する。
第4の実施の形態は第3の実施の形態の変形であり、ファイナルドライブギヤ47およびファイナルドリブンギヤ34をベベルギヤで構成し、ディファレンシャルギヤ33の軸線を主入力軸13、第1副入力軸14および第2副入力軸15の軸線に対して直交させたものである。
第3および第4の実施の形態では、第3リダクションギヤ46を第3出力軸45から第2副入力軸15に移動させたことで自動変速機Tの軸方向寸法は若干増加するが、第4の実施の形態を採用することで、車体前後方向の寸法の制約が少ない無段変速機Tを縦置きしたFFのレイアウトを採用することが可能となり、車体への搭載性が向上する。
第5の実施の形態
次に、図23および図24に基づいて本発明の第5の実施の形態を説明する。
第1〜第4の実施の形態の無段変速機構はベルト式無段変速機構20であるが、第5の実施の形態の無段変速機構は公知のトロイダル式無段変速機構20′である。トロイダル式無段変速機構20′は、変速軸48に固設した一対の入力ディスク49,49と、一対の入力ディスク49,49間で変速軸48に回転自在に支持した出力ディスク50との間に、4個のパワーローラ51…が傾転可能に配置される。
主入力軸13の外周に配置された前後進切換機構16は遊星歯車機構19からなり、主入力軸13に相対回転自在に支持したサンギヤとキャリヤとが後進クラッチ18′を介して相互に結合可能であり、キャリヤがケーシングに前進ブレーキ17′を介して結合可能である。遊星歯車機構19のサンギヤは入力切換機構24のLOW摩擦クラッチ24Aを介して主入力軸13に結合可能であり、遊星歯車機構19のリングギヤと一体に設けた第1リダクションギヤ25がトロイダル式無段変速機構20′の変速軸48に固設した第2リダクションギヤ26に噛合する。また主入力軸13に相対回転自在に支持した第1インダクションギヤ27がトロイダル式無段変速機構20′の出力ディスク50に固設した第2インダクションギヤ28に噛合し、第1インダクションギヤ27は入力切換機構24のHI摩擦クラッチ24Bを介して主入力軸13に結合可能である。
トロイダル式無段変速機構20′は、ベルト式無段変速機構20と異なり、第2リダクションギヤ26および第2インダクションギヤ28の回転方向が逆になるため、遊星歯車機構19を用いて第2リダクションギヤ26の回転方向を逆転させることで、前進走行時における主入力軸13上の要素の回転方向を一致させている。
第1インダクションギヤ27と一体に設けたLOW第1出力ギヤ52が出力軸57に相対回転自在に支持したLOW第2出力ギヤ53に噛合し、遊星歯車機構19のサンギヤと一体に設けたHI第1出力ギヤ54が出力軸57に相対回転自在に支持したHI第2出力ギヤ55に噛合する。そしてLOW第2出力ギヤ53およびHI第2出力ギヤ55はドグクラッチよりなる出力切換機構56を介して出力軸57に選択的に結合可能である。
従って、図24の係合表に示すように、LOWモードにおいて入力切換機構24のLOWクラッチ24Aを係合し、出力切換機構56をLOW側(左動)に切り換え、前後進切換機構16の前進ブレーキ17′を係合すると、エンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→主入力軸13→LOW摩擦クラッチ24A→遊星歯車機構19→第1リダクションギヤ25→第2リダクションギヤ26→変速軸48→入力ディスク49,49→パワーローラ51…→出力ディスク50→第2インダクションギヤ28→第1インダクションギヤ27→LOW第1出力ギヤ52→LOW第2出力ギヤ53→出力切換機構56→出力軸57→ファイナルドライブギヤ47→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に伝達される。
またHIモードにおいて入力切換機構24のHIクラッチ24Bを係合し、出力切換機構56をHI側(右動)に切り換え、前後進切換機構16の前進ブレーキ17′を係合すると、エンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→主入力軸13→HI摩擦クラッチ24B→第1インダクションギヤ27→第2インダクションギヤ28→出力ディスク50→パワーローラ51…→入力ディスク49,49→変速軸48→第2リダクションギヤ26→第1リダクションギヤ25→遊星歯車機構19→HI第1出力ギヤ54→HI第2出力ギヤ55→出力切換機構56→出力軸57→ファイナルドライブギヤ47→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に伝達される。
また後進モードにおいて入力切換機構24のLOWクラッチ24Aを係合し、出力切換機構56をLOW側(左動)に切り換え、前後進切換機構16の後進クラッチ18′を係合すると、エンジンEの駆動力は前記LOWモードと同じ経路で伝達されるが、遊星歯車機構19で回転方向が逆転されないことで、車両を後進走行させることができる。
またLOW⇔HI移行モードの前半では、前記LOWモードと直結LOWモードとが同時に確立し、直結LOWモードにおいてエンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→主入力軸13→LOW摩擦クラッチ24A→HI第1出力ギヤ54→HI第2出力ギヤ55→出力切換機構56→出力軸57→ファイナルドライブギヤ47→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に伝達される。
またLOW⇔HI移行モードの後半では前記HIモードと直結HIモードとが同時に確立し、直結HIモードにおいてエンジンEの駆動力はクランクシャフト11→トルクコンバータ12→主入力軸13→HI摩擦クラッチ24B→LOW第1出力ギヤ52→LOW第2出力ギヤ53→出力切換機構56→出力軸57→ファイナルドライブギヤ47→ファイナルドリブンギヤ34→ディファレンシャルギヤ33→ドライブシャフト35,35の経路で駆動輪に伝達される。
よって、LOW摩擦クラッチ24AおよびHI摩擦クラッチ24Bの掴み変えおよび出力切換機構56の切換を同時に行うことで、LOWモードおよびHIモードの切り換えをスムーズに行うことができる。
本実施の形態によれば、エンジンEの駆動力を第1、第2リダクションギヤ25,26からトロイダル式無段変速機構20′を経て第1、第2インダクションギヤ27,28から出力したり、エンジンEの駆動力を第1、第2インダクションギヤ27,28からトロイダル式無段変速機構20′を経て第1、第2リダクションギヤ25,26から出力したりすることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の無段変速機構は実施の形態のベルト式無段変速機構20やトロイダル式無段変速機構20′に限定されず、正逆二つの方向に駆動力を伝達しながら変速を行う任意の変速機構を採用することができる。

Claims (12)

  1. 駆動源(E)からの駆動力が入力される主入力軸(13)と、
    無段変速機構(20,20′)と、
    前記主入力軸(13)を前記無段変速機構(20,20′)に接続する第1入力経路と、
    前記主入力軸(13)を前記無段変速機構(20,20′)に接続する第2入力経路と、
    前記主入力軸(13)の駆動力を前記第1入力経路あるいは前記第2入力経路に選択的に伝達する入力切換機構(24)と、
    前記無段変速機構(20,20′)から所定の変速比に変速された駆動力を出力する第1出力経路と、
    前記無段変速機構(20,20′)から所定の変速比に変速された駆動力を出力する第2出力経路と、
    前記無段変速機構(20,20′)が出力する駆動力を前記第1出力経路あるいは前記第2出力経路に選択的に伝達する出力切換機構(30,32,56)と、
    を備える無段変速機において、
    前記第1入力経路には前記無段変速機構(20,20′)への入力を減速する第1減速機(25,26)を配置し、前記第2入力経路には前記無段変速機構(20,20′)への入力を増速する増速機(27,28)を配置し、前記第1出力経路には前記無段変速機構(20,20′)からの出力を減速する第2減速機(31,34)を配置し、前記第2出力経路には前記無段変速機構(20,20′)からの出力を減速する、前記第2減速機(31,34)と異なる減速比を持つ第3減速機(29,34)を配置したことを特徴とする無段変速機。
  2. 前記第1減速機は一対のギヤ(25,26)からなり、一方のギヤ(25)が前記入力切換機構(24)で前記主入力軸(13)に係脱可能であり、他方のギヤ(26)が前記無段変速機構(20)に連なる第1副入力軸(14)に固設され、
    前記増速機は一対のギヤ(27,28)からなり、一方のギヤ(27)が前記入力切換機構(24)で前記主入力軸(13)に係脱可能であり、他方のギヤ(28)が前記無段変速機構(20)に連なる第2副入力軸(15)に固設されることを特徴とする、請求項1に記載の無段変速機。
  3. 前記出力切換機構(30,32,56)はドグクラッチで構成されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の無段変速機。
  4. 前記無段変速機構(20)は、前記第1副入力軸(14)に設けられた第1プーリ(21)と、前記第2副入力軸(15)に設けられた第2プーリ(22)と、前記第1、第2プーリ(21,22)に巻き掛けられた無端ベルト(23)とを備え、前記主入力軸(13)は前記第1副入力軸(14)および前記第2副入力軸(15)と平行に配置され、前記入力切換機構(24)は前記第1プーリ(21)または前記第2プーリ(22)に軸方向に重なることを特徴とする、請求項2に記載の無段変速機。
  5. 前記入力切換機構(24)は、前記主入力軸(13)の軸方向で前記駆動源(E)と反対側の端部近傍に配置され、前記第1減速機の一方のギヤ(25)および前記増速機の一方のギヤ(27)の何れか一方を前記主入力軸(13)に結合可能なドグクラッチで構成されることを特徴とする、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の無段変速機。
  6. 前記入力切換機構(24)は、前記主入力軸(13)の軸方向で前記駆動源(E)と反対側の端部近傍に配置される第1摩擦クラッチ(24A)と、前記主入力軸(13)の軸方向で前記駆動源(E)側の端部近傍に配置される第2摩擦クラッチ(24B)とを備え、
    前記第1摩擦クラッチ(24A)は前記第1減速機の一方のギヤ(25)を前記主入力軸(13)に結合可能であり、前記第2摩擦クラッチ(24B)は前記増速機の一方のギヤ(27)を前記主入力軸(13)に結合可能であることを特徴とする、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の無段変速機。
  7. 前記第1副入力軸(14)は第2出力軸を兼ね、前記第2出力軸の駆動力は第2出力切換機構(30)を介して出力されるとともに、前記第2副入力軸(15)は第1出力軸を兼ね、前記第1出力軸の駆動力は第1出力切換機構(32)および前記増速機(27,28)を介して出力されることを特徴とする、請求項2に記載の無段変速機。
  8. 前記第1出力切換機構(32)は、第3出力軸(45)に設けられることを特徴とする、請求項7に記載の無段変速機。
  9. 前記第1出力切換機構(32)は前記主入力軸(13)に設けられることを特徴とする、請求項7に記載の無段変速機。
  10. 前記第1出力経路にリバースギヤ(42,43,44)を介在させたことを特徴とする、請求項8または請求項9に記載の無段変速機。
  11. 前記主入力軸(13)は前記駆動源(E)側の第1部分(13A)と前記前後進切換機構(16)側の第2部分(13B)とに分割され、前記第1、第2部分(13A,13B)間には第1〜第3要素を有する遊星歯車機構よりなる前後進切換機構(16)が配置され、前記第1要素は前記第1部分(13A)に接続され、前記第2要素は前記第2部分(13B)に接続され、前記第1、第2要素はクラッチ(17)を介して相互に結合可能であり、前記第3要素はブレーキ(18)を介してケーシングに結合可能であることを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の無段変速機。
  12. 前記無段変速機構(20′)は、入力ディスク(49)と、出力ディスク(50)と、前記入力ディスク(49)および前記出力ディスク(50)間に挟持されたパワーローラ(51)とを備え、
    前記第1入力経路は前記入力ディスク(49)および前記出力ディスク(50)の一方に前記駆動源(E)からの駆動力を伝達するとともに、前記第2入力経路は前記入力ディスク(49)および前記出力ディスク(50)の他方に前記駆動源(E)からの駆動力を伝達し、
    前記第1入力経路に前記駆動源(E)の駆動力が入力されるときは前記第2入力経路が前記第1出力経路として機能し、前記第2入力経路に前記駆動源(E)の駆動力が入力されるときは前記第1入力経路が前記第2出力経路として機能することを特徴とする、請求項1に記載の無段変速機。
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