JP5803598B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
上記ファームウェアは、装置の不具合や機能拡張のためにアップデートすることが可能となっている場合が多い。ファームウェアのアップデートには、プログラム内容の更新、プログラム内容の改善、プログラム内容の修正、プログラム内容の機能追加等がある。
この問題に対して、ホストコンピュータからファームウェアを受信する際に、2箇所の記憶領域に同じファームウェアを交互に書き込むことにより、いずれか一方は正常なファームウェアであるようにする方法や、ファームウェアの更新のみ実施可能な復帰用ファームウェアを独立させ、アップデートに失敗した場合でも復帰用ファームウェアを起動させ、再度ファームウェアのアップデートを可能な状態にする方法がある。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、プログラムのアップデートの際に要するメモリ容量を削減できるようにすることを目的とする。
図1は、この発明の一実施形態であるプリンタの機能構成を示すブロック図である。
このプリンタ1は、インクジェット方式のプリンタ、電子写真方式のプリンタ等の画像形成装置であり、コントローラ部2、ROM3、RAM4、プロッタエンジン部5、操作パネル6、ユーザ通知部7、ホストインタフェース(IF)部8、内部記憶部9、及び外部記憶部インタフェース(IF)部10を備えている。
また、上記アップデート処理部20はアップデートデータ判別処理部21の機能を有し、上記ブート処理部22は起動切り替え処理部23とリカバリ処理部24の各機能も有する。
上記20〜24の各部の詳細については後述する。
操作パネル6は、ユーザがプリンタ1に対して各種の操作情報を入力する入力装置であり、ユーザから入力された操作情報をコントローラ部2へ送る。
ユーザ通知部7は、コントローラ部2から受け取った表示データに基いてユーザにプリンタ1における各種の作業情報を表示する表示装置である。
このホストコンピュータ11は、CPU、ROM及びRAMからなるマイクロコンピュータによって実現され、プリンタ1に対して画像データの印刷を要求し、ファームウェアのアップデートのためのアップデートソフトウェアを送信する。
上記アップデートソフトウェアは、コントローラ部2に上記ファームウェアのアップデートを実行させるアップデート用ソフトウェアと、コントローラ部2に上記ファームウェアのアップデートに失敗した場合にプリンタ1を上記アップデートが可能な状態に復帰させる復帰処理を実行させる復帰用ソフトウェアとを含んでいる。
さらに、上記ROM3と上記内部記憶部9は、上記アップデート用ソフトウェアを保存するアップデート用ソフトウェア保存手段と、上記復帰用ソフトウェアを保存する復帰用ソフトウェア保存手段と、上記復帰用ソフトウェアのバックアップ用の復帰用ソフトウェアバックアップ保存手段の各手段の機能も果たす。
外部記憶部12は、IC−カード(Card)装置、USBメモリとSDカード装置等のフラッシュメモリ等のプリンタ1の本体に対して脱着可能で、コントローラ部2が外部記憶部IF部10を介して読み書き可能な不揮発性の記憶手段であり、ファームウェアのアップデートソフトウェアを含む各種のプログラムやデータを記憶する。
上記ホストIF部8と上記外部記憶部IF部10は、アップデートソフトウェアを受信する受信手段の機能を果たす。
上記アップデートデータ判別処理部21は、アップデートソフトウェア内のアップデート用ソフトウェアと復帰用ソフトウェアとを判別する処理を実行する。すなわち、上記ホストIF部8又は上記外部記憶部IF部10によって受信したアップデートソフトウェアのアップデート用ソフトウェアと復帰用ソフトウェアとを判別する判別手段の機能を果たす。
さらに、上記ブート処理部22は、上記アップデート用ソフトウェア保存手段に保存されているアップデート用ソフトウェアを実行する場合、そのアップデート用ソフトウェアの不整合の有無を検知する。
図2は、図1に示したROM3及び内部記憶部9のフォーマット例を示す説明図である。
上記ROM3及び上記内部記憶部9は、ファームウェアを保存するファームウェア保存領域部30と、アップデート用ソフトウェアを保存するアップデート用ソフトウェア保存領域部31と、復帰用ソフトウェアを保存する復帰用ソフトウェア保存領域部32と、バックアップ用として復帰用ソフトウェアを別に保存する復帰用ソフトウェアバックアップ保存領域部33とを備えている。
また、二重に保存するのは、復帰用ソフトウェアのみなので、プログラムのアップデートの際に要するメモリ容量を削減することができる。
図3は、図1に示したプリンタ1におけるアップデートソフトウェア受信時のアップデート処理を示すフローチャート図である。
図4は、アップデートソフトウェアのフォーマット例を示す説明図である。
図5は、図4に示したアップデートソフトウェアのアップデート用ソフトウェア及び復帰用ソフトウェアのそれぞれのオフセット位置とデータサイズの一例を示す図である。
図1のコントローラ部2は、ホストIF部8によってホストコンピュータ11からアップデートソフトウェアを受信した場合、又はプリンタ1に外部記憶部12が装着され、外部記憶部IF部10を介して外部記憶部12内にアップデートソフトウェアが保存されていることを検知し、外部記憶部IF部10を介してアップデートソフトウェアを読み出した場合、例えば、RAM4に一端保存してアップデート処理部20にアップデート処理を実行させる。
例えば、アップデートソフトウェアの構成が、図4に示すフォーマットの場合に、上記取得したオフセット位置とデータサイズとからアップデートソフトウェア中のアップデート用ソフトウェアと復帰用ソフトウェアを判別する処理例を説明する。
そして、ステップ4の判断で復帰用ソフトウェアの読み込み完了なら(「Y」の場合)ステップ7へ進む。
そして、ステップ7の判断でアップデート用ソフトウェアの読み込み完了なら(「Y」の場合)ステップ10へ進む。
この処理後、アップデート処理部20は、内部記憶部9のアップデート用ソフトウェア保存領域部31に保存されたアップデート用ソフトウェアを実行し、図2のファームウェア保存領域部30に保存されているファームウェアをアップデートする。
また、復帰用ソフトウェアについては二重に記憶するので、一方が起動できない場合でももう一方を起動させてプリンタ1を確実に起動させることができる。
図6は、図1に示したプリンタ1におけるアップデートに失敗した場合の処理を示すフローチャート図である。
図7は、図4に示したアップデートソフトウェアのアップデート用ソフトウェア及び復帰用ソフトウェアのそれぞれのアドレスとデータサイズの一例を示す図である。
なお、後述する各ステップの処理について、図6の各ステップ中では一部を省略して記載している。
ステップ21では、図1のブート処理部22が、起動時のブート処理時に、チェックサムなどの方法で内部記憶部9に保存されているファームウェア(上記アップデート後のファームウェア)の不整合をチェックして、不整合有りを検知すると(この不整合有りの検知でアップデートの失敗と判断する)、ステップ22へ進む。
ステップ22では、ブート処理部22が、図2の復帰用ソフトウェア保存領域部32に保存されている復帰用ソフトウェアを実行する場合、復帰用ソフトウェア保存領域部32の復帰用ソフトウェアの不整合を検知したか否かを判断し、検知しなかった場合(「N」の場合)はステップ25へ進み、検知した場合(「Y」の場合)はステップ23へ進む。
この処理でアップデートが成功すると、プリンタ1は通常の起動処理となり、プリンタ1の全ての機能が実行可能になる。
上記再度アップデート用ソフトウェアを取得する処理では、復帰アップデートモードと呼ばれるファームウェアのアップデートデータの受信を待ち、アップデート処理のみを行うことができる。
この処理でアップデートが成功すると、プリンタ1は通常の起動処理となり、プリンタ1の全ての機能が実行可能になる。
上記復帰用ソフトウェア(バックアップ用も含む)と上記アップデート用ソフトウェアの不整合の有無のチェック方法は、図7に示した復帰用ソフトウェア保存領域部と復帰用ソフトウェアバックアップ保存領域部とアップデート用ソフトウェア保存領域部のそれぞれに保存された復帰用ソフトウェアとアップデート用ソフトウェアのアドレス及びデータサイズに基いて公知技術によって判断すると良い。その詳細な説明は省略する。
図8は、図1に示したプリンタ1におけるアップデートに失敗した場合の処理を示すフローチャート図である。
図8に示した処理は、図1のブート処理部22、起動切り替え処理部23、及びリカバリ処理部24がそれぞれ担当する各ステップ(図8中「S」で示す)の処理を実行する。
なお、後述する各ステップの処理について、図8の各ステップ中では一部を省略して記載している。
ステップ41では、図1のブート処理部22が、起動時のブート処理時に、チェックサムなどの方法で内部記憶部9に保存されているファームウェア(上記アップデート後のファームウェア)の不整合をチェックして、不整合有りを検知すると、ステップ42へ進む。
このようにして、復帰用ソフトウェア保存領域部32の復帰用ソフトウェアに不具合があった場合、復帰用ソフトウェアバックアップ保存領域部33の復帰用ソフトウェアによって自動的に正しい内容の復帰用ソフトウェアにすることができる。
この処理でアップデートが成功すると、プリンタ1は通常の起動処理となり、プリンタ1の全ての機能が実行可能になる。
このようにして、復帰用ソフトウェアバックアップ保存領域部33の復帰用ソフトウェアに不具合があった場合、復帰用ソフトウェア保存領域部32の復帰用ソフトウェアによって自動的に正しい内容の復帰用ソフトウェアにすることができる。
さらに、ステップ52では、ブート処理部22が、図2のアップデート用ソフトウェア保存領域部31からアップデート用ソフトウェアを読み出し、図1のRAM4に展開してアップデート処理を実行し、この処理を終了する。
このようにして、図1のリカバリ処理部24は不整合が生じた方の復帰用ソフトウェアを正常な復帰用ソフトウェアによって上書きして自動的に訂正することができる。
また、アップデートソフトウェアのアップデート用ソフトウェアと復帰用ソフトウェアをROM3と内部記憶部9の異なる記憶媒体上に分けて記憶するようにしてもよい。
例えば、復帰用ソフトウェアをROM3と内部記憶部9にそれぞれ記憶するようにすれば、記憶媒体の不具合で一方が読み出せなくなった場合でも、もう一方から読み出して復帰処理を実行することができる。
また、アップデートに失敗した場合にプリンタ1の起動と再度アップデートするための専用のソフトウェアを作成してプリンタ1に取得させる必要がなく、バックアップ時の復旧が確実にできる。
さらに、アップデートに失敗した時のみに使用する復帰アップデート用プログラムを作成しなくて済み、ソフトウェアの開発の負担を低減することができる。
さらにまた、アップデートに失敗した時のみに使用する復帰アップデート用プログラムをファームウェアアップデート用データに組み込まなくてもよいので、アップデートソフトウェアの容量を削減することができる。
このようなプログラムは、予めプリンタ1のメモリに記憶させておく他、記録媒体であるCD、あるいはフレキシブルディスク、SRAM、EEPROM、メモリカード等の不揮発性記録媒体に記録したり、ネットワークを介してダウンロードできるようにしたりして提供することもできる。そして、そのプログラムをインストールしてCPUに実行させるか、CPUにメモリあるいはダウンロードサーバからこのプログラムを取得させて実行させることにより、上述した実施形態のプリンタ1の各機能を実現させることができる。
また、以上説明してきた実施形態の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
また、上述の実施形態では、この発明をプリンタに適用した例について説明した。
しかし、この発明は、画像形成機能を備えたものならばファクシミリ装置、複写装置、並びに複合機等の任意の画像形成装置に適用可能である。
5:プロッタエンジン部 6:操作パネル 7:ユーザ通知部 8:ホストIF部
9:内部記憶部 10:外部記憶部IF部 11:ホストコンピュータ
12:外部記憶部 20:アップデート処理部
21:アップデートデータ判別処理部 22:ブート処理部
23:起動切り替え処理部 24:リカバリ処理部
30:ファームウェア保存領域部 31:アップデート用ソフトウェア保存領域部
32:復帰用ソフトウェア保存領域部
33:復帰用ソフトウェアバックアップ保存領域部
Claims (4)
- 記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成装置であって、
当該画像形成装置を制御する制御手段が実行するソフトウェアを保存するソフトウェア保存手段と、
前記制御手段に前記ソフトウェアのアップデートを実行させるアップデート用ソフトウェアと前記制御手段に前記ソフトウェアのアップデートに失敗した場合に当該画像形成装置を前記アップデートが可能な状態に復帰させる復帰処理を実行させる復帰用ソフトウェアとを含むアップデートソフトウェアを受信する受信手段と、
前記アップデート用ソフトウェアを保存するアップデート用ソフトウェア保存手段と、
前記復帰用ソフトウェアを保存する復帰用ソフトウェア保存手段と、
前記復帰用ソフトウェアのバックアップ用の復帰用ソフトウェアバックアップ保存手段と、
前記受信手段によって受信した前記アップデートソフトウェアの前記アップデート用ソフトウェアと前記復帰用ソフトウェアとを判別する判別手段と、
前記判別手段によって判別された前記アップデート用ソフトウェアを前記アップデート用ソフトウェア保存手段に保存し、前記判別手段によって判別された前記復帰用ソフトウェアを前記復帰用ソフトウェア保存手段と前記復帰用ソフトウェアバックアップ保存手段にそれぞれ保存する保存制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記復帰用ソフトウェア保存手段に保存されている前記復帰用ソフトウェアを実行する場合、該復帰用ソフトウェアの不整合の有無を検知する手段と、該手段によって前記復帰用ソフトウェア保存手段の前記復帰用ソフトウェアに不整合が有ることを検知した場合、前記復帰用ソフトウェアバックアップ保存手段に保存されている前記復帰用ソフトウェアの実行に切り替える切替手段とを有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記復帰用ソフトウェア保存手段に保存されている前記復帰用ソフトウェアに不整合が有ることを検知した場合、前記復帰用ソフトウェアバックアップ保存手段に保存されている前記復帰用ソフトウェアの不整合の有無を検知する手段と、該手段によって前記復帰用ソフトウェアバックアップ保存手段の前記復帰用ソフトウェアに不整合がないことを検知した場合、前記復帰用ソフトウェア保存手段に保存されている前記復帰用ソフトウェアを前記復帰用ソフトウェアバックアップ保存手段に保存されている前記復帰用ソフトウェアに書き替える書替手段とを有することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記アップデート用ソフトウェア保存手段に保存されている前記アップデート用ソフトウェアを実行する場合、該アップデート用ソフトウェアの不整合の有無を検知する手段と、該手段によって前記アップデート用ソフトウェア保存手段の前記アップデート用ソフトウェアに不整合が有ることを検知した場合、前記復帰用ソフトウェア保存手段又は前記復帰用ソフトウェアバックアップ保存手段に保存されている前記復帰用ソフトウェアを実行し、当該画像形成装置の外部から再度アップデート用ソフトウェアを取得する手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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