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JP5858808B2 - 鞍乗型車両のフレーム構造 - Google Patents

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JP5858808B2 JP2012018463A JP2012018463A JP5858808B2 JP 5858808 B2 JP5858808 B2 JP 5858808B2 JP 2012018463 A JP2012018463 A JP 2012018463A JP 2012018463 A JP2012018463 A JP 2012018463A JP 5858808 B2 JP5858808 B2 JP 5858808B2
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Description

本発明は、スイングアームに連結される緩衝器を備える鞍乗型車両のフレーム構造に関する。
従来、乗員着座用のシートの下方に設けられる左右に一対のシートレールと、一対のシートレールの後方で一対のシートレールを連結するクロスパイプと、シートの下方に設けられる収納ボックスと、後輪を回転自在に保持するスイングアームと、上端部がブラケットを介してクロスパイプに支持されると共に下端部がスイングアームに連結されるリアクッション(緩衝器)とを備える鞍乗型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4119344号公報
特許文献1に記載の鞍乗型車両においては、路面から後輪に入力された衝撃加重は、リアクッションの緩衝作用により吸収される。よって、このリアクッションの上端部を支持する部分において、車体フレームの剛性を確保する必要がある。そのため、リアクッションを支持するブラケット及びクロスパイプは、大型化する傾向があった。従って、シートの下方の空間が減少するため、シートの下方の収納ボックスの容積が小さくなる場合があった。
本発明は、車体フレームの剛性を確保しつつ、クロスパイプの大型化を低減して収納ボックスの容量を大きくすることができる鞍乗型車両のフレーム構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、乗員着座用のシートの下方に設けられる左右に一対のシートレールを有する車体フレームと、前記シートの下方かつ前記一対のシートレールの間に設けられる収納ボックスと、前記車体フレームに揺動可能に支持され、後輪を回転自在に保持するスイングアームと、下端部が前記スイングアームに連結される緩衝器と、を備える鞍乗型車両のフレーム構造において、前記車体フレームは、前記一対のシートレールの後部において幅方向に延び、前記一対のシートレールを連結すると共に前後に離間して一対設けられるクロスパイプと、一対の前記クロスパイプを連結すると共に、前記緩衝器の上端部を支持するための上端支持ブラケットと、を更に有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の構成に加えて、一対の前記クロスパイプは、下方側に凸となるように湾曲する湾曲部を有しており、前記収納ボックスは、前記湾曲部の上方側に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、請求項2に記載の構成に加えて、一対の前記クロスパイプのうちの前側の第1クロスパイプは、側面視で下後方に向けて延びるように傾斜していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、請求項2又は3に記載の構成に加えて、一対の前記クロスパイプは、前記一対のシートレールの内側の下部に取り付けられ、前記上端支持ブラケットは、後面視で下方に開放するU字状に形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明においては、請求項2から4のいずれかに記載の構成に加えて、一対の前記クロスパイプのうちの前側の第1クロスパイプ又は後側の第2クロスパイプにおける前記湾曲部は、水平部分を有しており、前記上端支持ブラケットは、前記緩衝器を支持する取り付け孔部を有しており、前記取り付け孔部の少なくとも一部は、側面視で前記水平部分の最上端と最下端との間に配置されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明においては、請求項1に記載の構成に加えて、前記シートレールの後端部は、側面視で下方に屈曲され、前記シートレールの後端部には、前記一対の前記クロスパイプのうちの後側の第2クロスパイプが連結されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、車体フレームは、一対のシートレールの後部において、一対のシートレールを連結すると共に前後に離間して一対設けられるクロスパイプを有している。そのため、径が細いパイプをクロスパイプに用いても、径が太くて剛性の高い1本のクロスパイプと同等の剛性を確保することができる。従って、クロスパイプの大型化を低減できる。その結果、収納ボックスの容積を大きくできる。また、緩衝器を、圧縮される範囲(ストローク)を確保した状態で設けることができる。
また、一対のクロスパイプを連結すると共に、緩衝器の上端部を支持するための上端支持ブラケットを設けた。この上端支持ブラケットは、両端部が一対のクロスパイプに連結される、いわゆる両持ち構造である。このように、上端支持ブラケットにより一対のクロスパイプが連結されることで、車体フレームの剛性を高めることができる。
請求項2に記載の発明によれば、一対のクロスパイプは、下方側に凸となるように湾曲する湾曲部を有している。また、収納ボックスは、湾曲部の上方側に配置される。そのため、湾曲部の上方側に配置される部分において、収納ボックスの容積を大きくすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、一対のクロスパイプのうちの前側の第1クロスパイプは、側面視で下後方に向けて延びるように傾斜している。そのため、第1クロスパイプは、緩衝器が圧縮される方向であるストローク方向に傾斜している。これにより、第1クロスパイプとシートレールとの接合部には、緩衝器からのストローク方向の加重の一部が作用する。従って、第1クロスパイプは、緩衝器から受けるストローク方向への加重に対して、車体フレームの剛性を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、一対のクロスパイプは、一対のシートレールの内側の下部に取り付けられる。そのため、緩衝器から受ける力の一部を、一対のクロスパイプとシートレールとの接合部を介して、シートレール側に作用させ易くなる。従って、一対のクロスパイプは、緩衝器から受けるストローク方向への加重に対して、車体フレームの剛性を高めることができる。
また、上端支持ブラケットは、後面視で下方に開放するU字状に形成される。そのため、上端支持ブラケットを簡易な構成とすることができる。これにより、車体フレームの剛性を高めることを、簡易な構成で実現できる。
請求項5に記載の発明によれば、取り付け孔部の少なくとも一部は、側面視で水平部分の最上端と最下端との間に配置される。そのため、緩衝器の上端部は、より上方側において、取り付け孔部に連結される。これにより、緩衝器を、圧縮される範囲(ストローク)を確保した状態で設けることができる。
請求項6に記載の発明によれば、シートレールの後端部は、側面視で下方に屈曲され、シートレールの後端部には、一対のクロスパイプのうちの後側の第2クロスパイプが連結される。そのため、シートレールの後端部の仕上げ加工等が不要となる。
本発明の第1実施形態に係る鞍乗型車両としてのスクータ型の自動二輪車のフレーム構造を示す左側面図である。 図1に示す自動二輪車のフレーム構造の要部を拡大した左側面図である。 図1に示す自動二輪車のフレーム構造を後部側から視た後面図である。 図2に示す自動二輪車のフレーム構造を示す斜視図である。 第2実施形態の自動二輪車のフレーム構造の要部を拡大した左側面図である。 図5に示す自動二輪車のフレーム構造を後部側から視た後面図である。 図5に示す自動二輪車のフレーム構造を、リアクッションを外した状態で、下部側から視た下面図である。
以下、本発明に係る鞍乗型車両を、スクータ型の自動二輪車に適用した場合の自動二輪車のフレーム構造の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態のスクータ型の自動二輪車1は、低床の足載せ部(不図示)を有している。
なお、以下の説明における前後、左右及び上下の方向の記載は、特に明記がない限り、電動二輪車に乗車する乗員(運転者)から見た方向に従う。また、図中、矢印FRは車両の前方(進行方向)、矢印UPは車両の上方、矢印LHは車両の進行方向から見て左方をそれぞれ示す。
<第1実施形態>
まず、図1を参照しながら、第1実施形態の自動二輪車1の全体構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る鞍乗型車両としてのスクータ型の自動二輪車のフレーム構造を示す左側面図である。
図1に示すように、第1実施形態の自動二輪車1は、車体フレーム10と、前輪21と、前輪21の上方に配置されるフロントフェンダ211と、前輪21を軸支する左右一対のフロントフォーク22と、一対のフロントフォーク22を、ボトムブリッジ221を介してヘッドパイプ11に対して左右に回動自在に支持するステアリングステム23と、ステアリングステム23の上端に連結され前輪21を操舵するハンドル24と、後輪25と、後輪25を後端側で軸支するスイングアームとしてのスイングユニット40と、車両の前後方向の略中央でスイングユニット40と車体フレーム10との間に介在するリンク機構51と、車両の後方でスイングユニット40と車体フレーム10との間に介在する緩衝器としてのリアクッション26と、運転者が着座する前部シート71と、同乗者が着座するシートとしての後部シート72と、車両の各部を覆うカバー部材70と、前部収納ボックス73と、収納ボックスとしての後部収納ボックス74と、燃料タンク75とを主体として構成される。
車体フレーム10は、複数種の鋼材が溶接等により一体的に結合されて構成される。車体フレーム10は、ヘッドパイプ11と、アッパーフレーム12と、ダウンフレーム13と、アンダーフレーム14と、リアフレーム15と、シートレール16と、複数のクロスメンバ(第1クロスパイプ32及び第2クロスパイプ33等)と、締結用ブラケット80と、を含んで構成される。
第1実施形態の自動二輪車1のフレーム構造30は、一対のシートレール16、一対のクロスパイプ32,33、上端支持ブラケット87、後部収納ボックス74、スイングユニット40及びリアクッション26を主体として、構成される。
フレーム構造30の詳細については後述する。
ヘッドパイプ11は、車体フレーム10の前端部に配置される。
アッパーフレーム12は、左右に一対設けられている。一対のアッパーフレーム12は、側面視で、前端部においてヘッドパイプ11に連結されている。一対のアッパーフレーム12の後端部側は、斜め下後方に向けて延びている。
ダウンフレーム13は、左右に一対設けられている。一対のダウンフレーム13は、アッパーフレーム12の下方に配置されている。一対のダウンフレーム13は、側面視で、前端部においてヘッドパイプ11に連結されている。一対のダウンフレーム13の後端部側は、ヘッドパイプ11から斜め下後方に向けて延びている。
アンダーフレーム14は、左右に一対設けられている。一対のアンダーフレーム14の前端部は、一対のダウンフレーム13の下端に連結されている。一対のアンダーフレーム14の後端部は、一対のダウンフレーム13から後方に向けて延びている。
シートレール16は、左右に一対設けられている。一対のシートレール16は、前部シート71及び後部シート72の下方に設けられる。一対のシートレール16は、側面視で、一端側において車両の前後方向の中央部近傍における一対のアッパーフレーム12に連結されている。一対のシートレール16の他端側は、後方に向かって延びている。
リアフレーム15は、左右に一対設けられている。一対のリアフレーム15は、一端側において一対のアッパーフレーム12の下部に連結されている。詳細には、リアフレーム15の一端側は、アッパーフレーム12の下部における後述する第3フロントブラケット83が連結されている部分の後側に接合されている。一対のリアフレーム15の他端側は、斜め上後方に向けて延び、一対のシートレール16の後部側に連結されている。
クロスメンバは、左右方向に延びるパイプ部材からなり、左右一対のアッパーフレーム12、ダウンフレーム13、アンダーフレーム14、リアフレーム15及びシートレール16を左右方向に連結する。クロスメンバは、一対のクロスパイプ32,33を含んで構成される。一対のクロスパイプ32,33は、一対のシートレール16の後部において、一対のシートレール16を左右方向に連結する。
一対のクロスパイプ32,33の詳細については後述する。
締結用ブラケット80は、車体フレーム10を補強して車体フレーム10の剛性を高めるためのものであり、車体フレーム10の各箇所に取り付けられる。
締結用ブラケット80は、第1フロントブラケット81と、第2フロントブラケット82と、第3フロントブラケット83と、第1リアブラケット84と、第2リアブラケット85と、サブブラケット86と、上端支持ブラケット87とを含んで構成される。
第1フロントブラケット81は、左右に一対設けられる。一対の第1フロントブラケット81は、アッパーフレーム12における前部側の下側と、ダウンフレーム13における中央近傍の後側と、を連結する。
第2フロントブラケット82は、左右に一対設けられる。一対の第2フロントブラケット82は、アッパーフレーム12における中央近傍の下側と、アンダーフレーム14における中央近傍の上側と、を連結する。
第3フロントブラケット83は、左右に一対設けられる。一対の第3フロントブラケット83は、アッパーフレーム12における下部の前側と、アンダーフレーム14における後部と、を連結する。一対の第3フロントブラケット83は、アッパーフレーム12が延びる方向に沿って、アッパーフレーム12に接合されている。
第1リアブラケット84は、左右に一対設けられる。一対の第1リアブラケット84は、アッパーフレーム12における中央よりも後部側の上側と、シートレール16における前部の下側と、を連結する。
第2リアブラケット85は、左右に一対設けられる。一対の第2リアブラケット85は、シートレール16における中央よりも前部側の下側と、リアフレームにおける中央近傍の上側と、を連結する。
サブブラケット86は、車幅方向における左側に配置される。サブブラケット86は、アッパーフレーム12における下部の後側と、リアフレーム15における前部の下側と、を連結する。サブブラケット86は、アッパーフレーム12が延びる方向に沿ってアッパーフレーム12に接合され、かつ、リアフレーム15が延びる方向に沿ってリアフレーム15に接合される。
上端支持ブラケット87は、一対のクロスパイプ32,33を前後方向において連結する。
上端支持ブラケット87の詳細については後述する。
スイングユニット40は、車体フレーム10に揺動可能に支持されている。スイングユニット40は、前側において、後述するリンク機構51を介して車体フレーム10に揺動自在に支持され、後端部において、リアクッション26を介して車体フレーム10に揺動自在に支持される。また、スイングユニット40は、後方側において後輪25を回転自在に保持する。
スイングユニット40は、エンジン45と、動力伝達機構47とが一体的に設けられることにより構成される。
エンジン45は、自動二輪車1の駆動力を発生するパワーユニット(原動機)であり、車体における前後方向の略中央部に搭載される。エンジン45は、後部側にクランクケース46を有しており、クランクケース46の前部の下端において、後述するリンク機構51のピボット軸55に連結されている。
動力伝達機構47は、エンジン45の駆動力を後輪25に伝達するものである。動力伝達機構47は、エンジン45の後部側に配置され、エンジン45に取り付けられることで、エンジン45と共にスイングユニット40を構成する。動力伝達機構47は、車幅方向における左側に配置される。動力伝達機構47は、ベルト式無段変速機(図示せず)を備える。
ベルト式無段変速機は、エンジン45の出力軸であるクランク軸に連結した駆動プーリ(図示せず)と、後輪用車軸に連結した従動プーリ(図示せず)と、駆動プーリ及び従動プーリに巻き掛けられるVベルト(図示せず)と、を主体に構成されている。ベルト式無段変速機は、駆動プーリ及び従動プーリに対するVベルトの巻き掛け、径を連続的に変えることにより、変速比を制御する。
リンク機構51は、スイングユニット40の上下方向及び前後方向の揺動を許容して、路面から後輪25に入力された衝撃加重を吸収するものである。リンク機構51は、スイングユニット40に支持される。
リンク機構51は、第1リンク部材52と、第2リンク部材53と、連結ロッド54と、ピボット軸55と、を含んで構成される。スイングユニット40は、ピボット軸55を中心に揺動可能である。
第1リンク部材52は、左右に一対設けられる。第1リンク部材52は、略上下方向に延びている。第1リンク部材52の上端部は、第3フロントブラケット83に回動可能に支持される。第1リンク部材52の下端部は、回動可能に第2リンク部材53の前端部に支持される。
第2リンク部材53は、左右に一対設けられる。第2リンク部材53は、略前後方向に延びている。第2リンク部材53の後端部には、ピボット軸55が設けられている。第2リンク部材53の後端部は、ピボット軸55を介して、スイングユニット40に連結されると共に、連結ロッド54の下端部に回動可能に支持される。
連結ロッド54は、車両の左側に設けられる。連結ロッド54は、略上下方向に延びている。連結ロッド54の上端部は、サブブラケット86の上端部に回動可能に支持される。また、連結ロッド54の略中央の部分は、サブブラケット86の下端部に前後方向に揺動可能に連結される。
第1リンク部材52及び連結ロッド54は、互いが略平行になるように配置されており、リンク機構を構成する。連結ロッド54の下端部は、ピボット軸55を介して、スイングユニット40に連結されている。そのため、第1リンク部材52及び連結ロッド54は、スイングユニット40の前後方向の移動を許容する。なお、リンク機構51は、スイングユニット40の前後方向の動きを規制する規制部(図示せず)を有している。
また、第2リンク部材53は、前後方向に延びると共に、第1リンク部材52を介して第3フロントブラケット83を中心に回動する。第2リンク部材53の後端部は、ピボット軸55として構成され、スイングユニット40に連結されている。そのため、第2リンク部材53は、スイングユニット40の上下方向の移動を許容する。
リアクッション26は、路面から後輪25に入力された衝撃加重を、その緩衝作用により吸収する。リアクッション26は、左右に一対設けられる。一対のリアクッション26の上端部は、上端支持ブラケット87に連結されている。リアクッション26の下端部は、スイングユニット40の後端部に連結されている。
リアクッション26は、上端支持ブラケット87とスイングユニット40の後端部とをつなぐ直線状で延びている。リアクッション26は、圧縮される範囲(ストローク)を確保した状態で設けられる。リアクッション26は、リアクッション26が圧縮される方向であるストローク方向に傾斜している。リアクッション26は、下後方に延びるように傾いている。
前部収納ボックス73及び後部収納ボックス74は、ヘルメットや荷物等を収納するための箱である。前部収納ボックス73及び後部収納ボックス74は、前部シート71及び後部シート72の下方において、一対のシートレール16に沿って配置されている。
前部収納ボックス73は、車両の前後方向の略中央において、一対のシートレール16の間に設けられる。前部収納ボックス73は、一対のシートレール16に支持される。
後部収納ボックス74は、前部収納ボックス73の後方において、一対のシートレール16の間に設けられる。後部収納ボックス74は、一対のシートレール16に支持される。
前部シート71は、走行時に運転者が着座するための乗員着座用のシートであり、前部収納ボックス73の上方に配置される。前部シート71は、前部収納ボックス73の開口を開閉可能に構成され、前部収納ボックス73の蓋部材としても機能する。
後部シート72は、走行時に同乗者が着座するための乗員着座用のシートであり、前部シート71の後方において、後部収納ボックス74の上方に配置される。後部シート72は、後部収納ボックス74の開口を開閉可能に構成され、後部収納ボックス74の蓋部材としても機能する。
カバー部材70は、ハンドル24の前方及び前輪21の上方を覆うフロントカバー、車体フレーム10の前部の両側面を覆うセンターカバー、車両の後部及び後輪25の上方を覆うリヤカバー、車体フレーム10の下部の両側面を覆うアンダーカバー等により構成される。
燃料タンク75は、一対のアッパーフレーム12の下方側において、一対のダウンフレーム13及び一対のアンダーフレーム14により保持されている。
次に、図1から図4により、本発明の特徴部分である第1実施形態のフレーム構造30の詳細について説明する。図2は、図1に示す自動二輪車のフレーム構造の要部を拡大した左側面図である。図3は、図1に示す自動二輪車のフレーム構造を後部側から視た後面図である。図4は、図2に示す自動二輪車のフレーム構造を示す斜視図である。
第1実施形態の自動二輪車1のフレーム構造30は、前述の通り、一対のシートレール16、一対のクロスパイプ32,33、上端支持ブラケット87、後部収納ボックス74、スイングユニット40及びリアクッション26を主体として、構成される。
後部収納ボックス74は、前述の通り、図2及び図3に示すように、一対のシートレール16の間に設けられる。後部収納ボックス74は、左右方向の両端部から左右方向の外側に向かって延出する一対の延出支持部74aを有する。後部収納ボックス74は、一対の延出支持部74aにより、一対の取り付け部材161を介して一対のシートレール16に取り付けられる。
具体的には、後部収納ボックス74の延出支持部74aは、取り付け部材161の上面に載置された状態で、前後に離間する一対のボルト162により取り付け部材161に締結されている。一対の取り付け部材161は、前後方向に延びており、車両の後方側において、一対のシートレール16に沿って、一対のシートレール16の上面側に溶接により接合されている。
後部収納ボックス74は、第1収納部分741と、第2収納部分742とを有する。第1収納部分741及び第2収納部分742は、車両の前後方向に連続して形成されている。
第1収納部分741は、後部収納ボックス74における前方側に位置しており、所定の深さを有している。例えば、第1収納部分741は、ヘルメットを収納可能な深さ有している。
第2収納部分742は、第1収納部分741の後方側に位置しており、第1収納部分741の上部の後部から後方に向けて延出している。第2収納部分742は、第1収納部分741の深さの略半分の深さを有している。第2収納部分742は、後述する一対のクロスパイプ32,33の湾曲部321,331の上方側に配置される。
一対のクロスパイプ32,33は、前述の通り、図2から図4に示すように、一対のシートレール16を連結する。一対のクロスパイプ32,33は、一対のシートレール16の後部において幅方向(左右方向)に延びている。一対のクロスパイプ32,33は、車両の前後(前後方向)に所定距離離間して設けられる。一対のクロスパイプ32,33は、前側に設けられる第1クロスパイプ32と、後側に設けられる第2クロスパイプ33とからなる。
第1クロスパイプ32及び第2クロスパイプ33は、一対のシートレール16,16の間に亘っており、左右方向の両端部において、一対のシートレール16,16に溶接により接合される。第1クロスパイプ32及び第2クロスパイプ33は、一対のシートレール16の内側の下部に取り付けられている。
第1クロスパイプ32及び第2クロスパイプ33は、図2に示すように、側面視で、下後方に向けて延びるようにして傾斜している。第1クロスパイプ32及び第2クロスパイプ33は、側面視で、リアクッション26のストローク方向に近似する方向に傾斜している。第1クロスパイプ32は、第2クロスパイプ33よりも大きな角度で、水平方向に対して傾いている。
一対のクロスパイプ32,33は、それぞれ、図3に示すように、後面視で、下方側に凸となるように湾曲する湾曲部321,331を有している。湾曲部321,331の上方側には、後部収納ボックス74の第2収納部分742が配置される。
湾曲部321,331は、後面視で、水平部分321a,331aと、傾斜部分321b,331bとを有する。
水平部分321a,331aは、車両の左右方向の略中央に設けられる。水平部分321a,331aは、左右方向の中央において、左右方向に略水平に延びている。水平部分321a,331aは、後面視で、シートレール16の後端部よりも下側に配置される。
傾斜部分321b,331bは、水平部分321a,331aの両端部から一対のシートレール16の内側の下部まで、斜め上方に向けて延びている。
上端支持ブラケット87は、前後に一対設けられるクロスパイプ32,33を連結する。上端支持ブラケット87は、リアクッション26の上端部を支持するためのブラケットである。上端支持ブラケット87は、左右方向に離間して一対設けられている。
一対の上端支持ブラケット87は、一対のクロスパイプ32,33の間に亘っており、前後方向の両端部において、一対のクロスパイプ32,33に溶接により接合される。つまり、一対の上端支持ブラケット87は、両端部が一対のクロスパイプ32,33に連結される、いわゆる両持ち構造である。
一対の上端支持ブラケット87は、U字状の板部材により形成される。一対の上端支持ブラケット87は、内側面部87a、外側面部87b及び上側面部87cを構成する板部材を板金加工することにより、後面視で、下方に開放するU字状に形成される。
上端支持ブラケット87は、図4に示すように、リアクッション26を支持する取り付け孔部871を有する。取り付け孔部871は、1つの上端支持ブラケット87につき2つあり、上端支持ブラケット87を左右方向に貫通している。取り付け孔部871の少なくとも一部は、図2に示すように、側面視で、第1クロスパイプ32の水平部分321a又は第2クロスパイプ33の水平部分331aにおける最上端と最下端との間に配置される。
本実施形態においては、取り付け孔部871は、図2に示すように、側面視で、上端仮想線Hと下端仮想線Lとの間に配置される。上端仮想線Hは、側面視で、第2クロスパイプ33の水平部分331aの上端における水平方向の仮想線である。第2クロスパイプ33の水平部分331aの上端は、第1クロスパイプ32の水平部分321a及び第2クロスパイプ33の水平部分331aにおける最も上端に位置する。下端仮想線Lは、側面視で、第1クロスパイプ32の水平部分321aの下端における水平方向の仮想線である。第1クロスパイプ32の水平部分321aの下端は、第1クロスパイプ32の水平部分321a及び第2クロスパイプ33の水平部分331aにおける最も下端に位置する。
上端支持ブラケット87の取り付け孔部871には、ボルト872を介してリアクッション26の上端部が連結される。
以上のように構成される本実施形態のフレーム構造30は、路面から後輪25に衝撃荷重が入力されたときに、リアクッション26を介して車体フレーム10に伝達される衝撃荷重を、一対の上端支持ブラケット87及び一対のクロスパイプ32,33を介して一対のシートレール16で受け止める。また、本実施形態のフレーム構造30は、路面から後輪25に衝撃荷重が入力されたときに、リンク機構51を介して車体フレーム10に伝達される衝撃荷重を、第3フロントブラケット83及びサブブラケット86を介して車体フレーム10で受け止める。
以上説明した第1実施形態の自動二輪車1のフレーム構造30によれば、例えば、以下のような効果を奏する。
第1実施形態においては、車体フレーム10は、一対のシートレール16の後部において、一対のシートレール16を連結すると共に前後に一対設けられるクロスパイプ32,33を有している。そのため、径が細いパイプをクロスパイプに用いても、径が太くて剛性の高い1本のクロスパイプと同等の剛性を確保することができる。従って、クロスパイプ32,33の大型化を低減できる。その結果、後部収納ボックス74の容積を大きくできる。また、リアクッション26を、圧縮される範囲(ストローク)を確保した状態で設けることができる。
また、一対のクロスパイプ32,33を連結すると共に、リアクッション26の上端部を支持するための上端支持ブラケット87を設けた。この上端支持ブラケット87は、両端部が一対のクロスパイプ32,33に連結される、いわゆる両持ち構造である。このように、上端支持ブラケット87により一対のクロスパイプ32,33が連結されることで、車体フレーム10の剛性を高めることができる。
第1実施形態においては、一対のクロスパイプ32,33は、下方側に凸となるように湾曲する湾曲部321,331を有している。また、後部収納ボックス74は、湾曲部321,331の上方側に配置される。そのため、湾曲部321,331の上方側に配置される部分において、後部収納ボックス74の容積を大きくすることができる。
第1実施形態においては、一対のクロスパイプ32,33のうちの前側の第1クロスパイプ32は、側面視で下後方に向けて延びるように傾斜している。そのため、第1クロスパイプ32は、リアクッション26が圧縮される方向であるストローク方向に傾斜している。これにより、第1クロスパイプ32とシートレール16との接合部には、リアクッション26からのストローク方向の加重の一部が作用する。従って、第1クロスパイプ32は、リアクッション26から受けるストローク方向への加重に対して、車体フレーム10の剛性を高めることができる。
第1実施形態においては、一対のクロスパイプ32,33は、一対のシートレール16の内側の下部に取り付けられる。そのため、リアクッション26から受ける力の一部を、一対のクロスパイプ32,33とシートレール16との接合部を介して、シートレール16側に作用させ易くなる。従って、一対のクロスパイプ32,33は、リアクッション26から受けるストローク方向への加重に対して、車体フレーム10の剛性を高めることができる。
また、上端支持ブラケット87は、後面視で下方に開放するU字状に形成される。そのため、上端支持ブラケット87を簡易な構成とすることができる。これにより、車体フレーム10の剛性を高めることを、簡易な構成で実現できる。
第1実施形態においては、取り付け孔部871の少なくとも一部は、側面視で水平部分321a、331aの最上端と最下端との間に配置される。そのため、リアクッション26の上端部は、より上方側において、取り付け孔部871に連結される。これにより、リアクッション26を、圧縮される範囲(ストローク)を確保した状態で設けることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。第2実施形態においては、主として、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同一の構成要件については同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。また、第2実施形態においても、第1実施形態と同様な効果が奏される。
図5は、第2実施形態の自動二輪車のフレーム構造の要部を拡大した左側面図である。図6は、図5に示す自動二輪車のフレーム構造を後部側から視た後面図である。図7は、図5に示す自動二輪車のフレーム構造を、リアクッションを外した状態で、下部側から視た下面図である。
第2実施形態は、第1実施形態と比べて、一対のシートレール16Aの後端部の形状が異なる点、第2クロスパイプ33Aの構成が異なる点、上端支持ブラケット870の構成が異なる点、車体フレーム10がクロスブラケット34を有する点が、主として異なる。
第2実施形態のフレーム構造30Aは、図5から図7に示すように、一対のシートレール16A、一対のクロスパイプ32,33A、上端支持ブラケット870、クロスブラケット34、後部収納ボックス74、スイングユニット40(図1参照)及びリアクッション26を主体として、構成される。
一対のシートレール16Aの後端部は、図5に示すように、側面視で下方に屈曲される。詳細には、一対のシートレール16Aは、図5に示すように、側面視で、中央部側から後端部側に向かうにしたがって斜め上方に向けて延びており、後端部側において、下方側に向かうように屈曲(湾曲)する(図5参照)。また、一対のシートレール16Aは、後面視で、車両の左右方向の中央側に向かうように湾曲している(図7参照)。
一対のクロスパイプ32,33Aは、図5から図7に示すように、一対のシートレール16Aを連結する。一対のクロスパイプ32,33Aは、一対のシートレール16Aの後部において幅方向(左右方向)に延びている。一対のクロスパイプ32,33Aは、車両の前後(前後方向)に所定距離離間して設けられる。一対のクロスパイプ32,33Aは、前側に設けられる第1クロスパイプ32と、後側に設けられる第2クロスパイプ33Aとからなる。
第1クロスパイプ32及び第2クロスパイプ33Aは、一対のシートレール16A,16Aの間に亘っており、左右方向の両端部において、一対のシートレール16A,16Aに溶接により接合される。
第1クロスパイプ32は、図6及び図7に示すように、後面視で、下方側に凸となるように湾曲する湾曲部321を有している。湾曲部321は、後面視で、水平部分321aと、傾斜部分321bとを有する。第2実施形態の第1クロスパイプ32の構成は、第1実施形態の第1クロスパイプ32の構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
第2クロスパイプ33Aは、図7に示すように、一対のシートレール16Aの後端部の後側に取り付けられている。第2クロスパイプ33Aは、幅方向(左右方向)に略水平に直線状に延びている。
第2クロスパイプ33Aの両端部には、図5から図7に示すように、凹部332が形成される。凹部332は、第2クロスパイプ33Aの両端部の斜め下方側において、第2クロスパイプ33Aの内部側に窪んで形成される。そのため、第2クロスパイプ33Aの両端部の外側に配置される部材等の配置の自由度が向上して、外装の自由度が向上する。
第2クロスパイプ33Aは、図5及び図7に示すように、一対のシートレール16Aの後端部に連結される。第2クロスパイプ33Aの左右方向の両端部の前側及び上側は、一対のシートレール16Aの後端部の後側に溶接により接合される。
第2クロスパイプ33Aの上方側には、図5に示すように、後部収納ボックス74の第2収納部分742の後部側が配置される。第2クロスパイプ33Aは、図6に示すように、後面視で、第1クロスパイプ32の下端部よりも上側に配置される。
上端支持ブラケット870は、図5から図7に示すように、前後に一対設けられるクロスパイプ32,33Aを連結する。上端支持ブラケット870は、リアクッション26の上端部を支持するためのブラケットである。上端支持ブラケット870は、幅方向(左右方向)に離間して一対設けられている。
一対の上端支持ブラケット870は、一対のクロスパイプ32,33Aの間に亘っており、前後方向の両端部において、一対のクロスパイプ32,33Aに溶接により接合される。つまり、一対の上端支持ブラケット870は、両端部が一対のクロスパイプ32,33Aに連結される、いわゆる両持ち構造である。
一対の上端支持ブラケット870は、下方に開放する略U字状に形成される。一対の上端支持ブラケット870は、図7に示すように、内側面部870aと、外側面部870bと、上側面部870cとを有する。内側面部870a及び外側面部870bは、上下方向及び前後方向に平行な平面状の板部材により形成される。内側面部870a及び外側面部870bは、車両の左右方向に所定距離離間して対向して配置される。
上側面部870cは、内側面部870aの上端部と外側面部870bの上端部とを接合する平面状の板部材により形成される。本実施形態においては、上側面部870cは、後述するクロスブラケット34と一体的な板部材により形成される。
内側面部870aの前端部は、図7に示すように、第1クロスパイプ32の水平部分321aの後側に接合される。内側面部870aの後端部は、第2クロスパイプ33Aの前側から離間して配置される。
外側面部870bの前端部は、第1クロスパイプ32の水平部分321aの後側に接合される。外側面部870bの後端部は、第2クロスパイプ33の前側に接合される。
上側面部870cの前端部は、第1クロスパイプ32の水平部分321aの上側に接合される。上側面部870cの後端部は、第2クロスパイプ33Aの上側に接合される。
上端支持ブラケット870は、図5に示すように、リアクッション26を支持する取り付け孔部871を有する。
取り付け孔部871は、1つの上端支持ブラケット870につき2つ設けられ、内側面部870a及び外側面部870bを左右方向に貫通している。取り付け孔部871には、図5から図7に示すように、ボルト872及びナット873を介してリアクッション26の上端部が連結される。
クロスブラケット34は、図7に示すように、平面状の板状の部材により形成され、車体フレーム10の一部を構成する。クロスブラケット34は、一対の上端支持ブラケット870,870、第2クロスパイプ33A及び第1クロスパイプ32の水平部分321aの上側に配置されており、一対の上端支持ブラケット870,870を連結する。
クロスブラケット34は、車両の幅方向(左右方向)に延びて、一対の上端支持ブラケット870,870の間に亘っている。クロスブラケット34の車両の左右方向の両端部は、一対の上端支持ブラケット870,870の上側面部870c,870cの内側端部に接続されている。本実施形態においては、クロスブラケット34は、一対の上端支持ブラケット870,870の上側面部870c,870cと一体的な板部材により形成されている。
クロスブラケット34の前端部は、図7に示すように、第1クロスパイプ32の水平部分321aの後側の上側に接合される。クロスブラケット34の前端部は、車両の左右方向において、一対の上端支持ブラケット870,870の間に亘って接合される。
クロスブラケット34の後端部は、第2クロスパイプ33Aの後側の上側に接合される。クロスブラケット34の後端部は、車両の左右方向において、一対の上端支持ブラケット870,870の間の両端及び中央に接合される。
以上説明した第2実施形態の自動二輪車1のフレーム構造30Aによれば、前述の第1実施形態と同様の効果を奏する他、例えば、以下のような効果を奏する。
第2実施形態においては、シートレール16Aの後端部は、側面視で下方に屈曲される。シートレール16Aの後端部には、一対のクロスパイプ32,33Aのうちの後側の第2クロスパイプ33Aが連結される。そのため、シートレール16Aの後端部の仕上げ加工等が不要となる。
以上、本発明の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、前述の実施形態では、シートを後部シート72により構成すると共に収納ボックスを後部収納ボックス74により構成したが、これに制限されず、シートを前後方向に延びる1つのシートにより構成すると共に収納ボックスを前後方向に延びる1つの収納ボックスにより構成してもよい。
また、上記実施形態では、本発明を、エンジン(内燃機関)で発生する動力により後輪を回転駆動させて走行する自動二輪車に適用した例について説明したが、本発明の適用はこれに限定されない。すなわち、本発明を、電動モータで発生する動力のみにより後輪を回転駆動させて走行する電動二輪車に適用することもできる。また、エンジンで発生させた動力、及び電動モータで発生させた動力の2つの動力を組み合わせて後輪を回転駆動させて走行するハイブリッド型の鞍乗型車両に適用することもできる。
更に、本発明は、運転者及び同乗者が着座するそれぞれのシートを備えた車両であれば、スクータ型の鞍乗型車両に限らず、モータサイクル型、カブ型の鞍乗型車両に適用することもできる。また、運転者及び同乗者が着座するそれぞれのシートを備えた車両であれば、三輪又は四輪の鞍乗型車両に適用することもできる。すなわち、鞍乗型車両は、乗員が車体に跨って乗車する乗り物全般を含む。
1 電動二輪車(鞍乗型車両)
10 車体フレーム
16 シートレール
25 後輪
26 リアクッション(緩衝器)
30 フレーム構造
32 第1クロスパイプ(クロスパイプ)
33 第2クロスパイプ(クロスパイプ)
34 クロスブラケット
40 スイングユニット(スイングアーム)
72 後部シート(シート)
74 後部収納ボックス(収納ボックス)
87,870 上端支持ブラケット
321 湾曲部
331 湾曲部
871 取り付け孔部

Claims (6)

  1. 乗員着座用のシート(72)の下方に設けられる左右に一対のシートレール(16)を有する車体フレーム(10)と、
    前記シート(72)の下方かつ前記一対のシートレール(16)の間に設けられる収納ボックス(74)と、
    前記車体フレーム(10)に揺動可能に支持され、後輪(25)を回転自在に保持するスイングアーム(40)と、
    下端部が前記スイングアーム(40)に連結される緩衝器(26)と、を備える鞍乗型車両(1)のフレーム構造(30)において、
    前記車体フレーム(10)は、
    前記一対のシートレール(16)の後部において幅方向に延び、前記一対のシートレール(16)を連結すると共に前後に離間して一対設けられるクロスパイプ(32,33)と、
    前記一対のシートレール(16)よりも内側の位置において一対の前記クロスパイプ(32,33)を連結すると共に、前記緩衝器(26)の上端部を支持するための上端支持ブラケット(87,870)と、を更に有する
    鞍乗型車両(1)のフレーム構造(30)。
  2. 一対の前記クロスパイプ(32,33)は、下方側に凸となるように湾曲する湾曲部(321,331)を有しており、
    前記収納ボックス(74)は、前記湾曲部(321,331)の上方側に配置される
    請求項1に記載の鞍乗型車両(1)のフレーム構造(30)。
  3. 一対の前記クロスパイプ(32,33)のうちの前側の第1クロスパイプ(32)は、側面視で下後方に向けて延びるように傾斜している
    請求項2に記載の鞍乗型車両(1)のフレーム構造(30)。
  4. 一対の前記クロスパイプ(32,33)は、前記一対のシートレール(16)の内側の下部に取り付けられ、
    前記上端支持ブラケット(87)は、後面視で下方に開放するU字状に形成される
    請求項2又は3に記載の鞍乗型車両(1)のフレーム構造(30)。
  5. 一対の前記クロスパイプ(32,33)のうちの前側の第1クロスパイプ(32)又は後側の第2クロスパイプ(33)における前記湾曲部(321,331)は、水平部分(321a、331a)を有しており、
    前記上端支持ブラケット(87)は、前記緩衝器(26)を支持する取り付け孔部(871)を有しており、
    前記取り付け孔部(871)の少なくとも一部は、側面視で前記水平部分(321a、331a)の最上端と最下端との間に配置される
    請求項2から4のいずれかに記載の鞍乗型車両(1)のフレーム構造(30)。
  6. 前記シートレール(16A)の後端部は、側面視で下方に屈曲され、
    前記シートレール(16A)の後端部には、前記一対の前記クロスパイプ(32,33A)のうちの後側の第2クロスパイプ(33A)が連結される
    請求項1に記載の鞍乗型車両(1)のフレーム構造(30A)。
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