JP5853927B2 - フラボン系スクアリリウム化合物、樹脂組成物、画像形成材料、静電潜像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents
フラボン系スクアリリウム化合物、樹脂組成物、画像形成材料、静電潜像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 Download PDFInfo
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Description
例えば、特許文献1には、750〜1100nmに分光吸収極大波長を有し、かつ650nmにおける吸光度が、該分光吸収極大波長における吸光度の5%以下である赤外線吸収材料を含有することを特徴とする不可視パターン形成用赤外線吸収インキが開示されている。
特許文献2には、置換アセチレン類化合物を用いることを特徴とする、特定の構造を有するカルコゲノピリリウム化合物の製造方法が開示されている。
また、特許文献3、4には、それぞれ特定の構造を有するペリミジン系スクアリリウム化合物が開示されている。
(式(I)中、R10は、水素原子、又は炭素数1若しくは2のアルキル基を表す。R11、R12、R21及びR22は、各々独立に、炭素数6以下のアルキル基、又は、炭素数6以下のアルコキシ基を表す。n11及びn12は、各々独立に、0以上4以下の整数を表し、n21及びn22は、各々独立に、0以上5以下の整数を表す。)
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のフラボン系スクアリリウム化合物と、樹脂とを含有する樹脂組成物。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のフラボン系スクアリリウム化合物と、樹脂とを含有する画像形成材料。
請求項4に係る発明は、さらに、着色剤を含有する請求項3に記載の画像形成材料。
請求項5に係る発明は、請求項3又は請求項4に記載の画像形成材料を含有する静電荷像現像用トナーを含む静電荷像現像剤。
請求項6に係る発明は、請求項3又は請求項4に記載の画像形成材料を含む静電荷像現像用トナーを収納し、画像形成装置に脱着されるトナーカートリッジ。
請求項7に係る発明は、請求項5に記載の静電荷像現像剤を収納すると共に、静電潜像保持体の表面に形成された静電潜像を前記静電荷像現像剤により現像してトナー像を形成する現像手段を備え、画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。
請求項8に係る発明は、請求項3又は請求項4に記載の画像形成材料を用いて記録媒体上に未定着の画像を形成する画像形成手段と、
前記記録媒体上に形成された画像に対し、波長860nm以上970nm以下の光を照射して前記画像を定着させる光定着手段と、
を備えた画像形成装置。
請求項9に係る発明は、請求項3又は請求項4に記載の画像形成材料を用いて記録媒体上に未定着の画像を形成する工程と、
前記記録媒体上に形成された画像に対し、波長860nm以上970nm以下の光を照射して前記画像を定着させる工程と、
を含む画像形成方法。
請求項2に係る発明によれば、前記式(I)で表される構造以外のフラボン系スクアリリウム化合物を含有する樹脂組成物に比べ、900nm帯の近赤外光によって効率良く加熱されるとともに可視領域の光吸収が抑制される樹脂組成物が提供される。
請求項3に係る発明によれば、前記式(I)で表される構造以外のフラボン系スクアリリウム化合物を含有する樹脂組成物に比べ、900nm帯の近赤外光によって効率良く加熱されるとともに可視領域の光吸収が抑制される画像形成材料が提供される。
請求項4に係る発明によれば、前記式(I)で表される構造以外のフラボン系スクアリリウム化合物を含有する樹脂組成物に比べ、900nm帯の近赤外光によって効率良く加熱されるとともに、色濁りが抑制され、着色剤に応じた色味に優れる画像形成材料が提供される。
請求項5、6、7、8、9に係る発明によれば、900nm帯の近赤外光によって効率良く画像が定着される静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、画像形成方法が提供される。
本実施形態に係るフラボン系スクアリリウム化合物は、下記式(I)で表される化合物である。
テトラヒドロフランへの溶解性に優れる樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、スチレン−アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアルキルメタクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリブタジエン樹脂などが挙げられる。
n11が2以上4以下の整数を表す場合、複数のR11は、同一でも異なっていてもよく、互いに結合して環(例えば、環状アルキル、環状アルケニル、芳香環(例えば、ベンゼン環))を形成してもよい。
n12が2以上4以下の整数を表す場合、複数のR12は、同一でも異なっていてもよく、互いに結合して環(例えば、環状アルキル、環状アルケニル、芳香環(例えば、ベンゼン環))を形成してもよい。
n21が2以上5以下の整数を表す場合、複数のR21は、同一でも異なっていてもよく、互いに結合して環(例えば、環状アルキル、環状アルケニル、芳香環(例えば、ベンゼン環))を形成してもよい。
n22が2以上5以下の整数を表す場合、複数のR22は、同一でも異なっていてもよく、互いに結合して環(例えば、環状アルキル、環状アルケニル、芳香環(例えば、ベンゼン環))を形成してもよい。
式(I)で表されるフラボン系スクアリリウム化合物においてR11とR12とが同一であり、かつ、R21とR22とが同一である構造は、以下の式(I−0)によって表される。
なお、式(I)−1、(I)−3乃至(I)−5で表される化合物など、式(I)で表される他の化合物も、下記の反応スキームにおける化合物(A)または化合物(B)を変更して、下記の反応スキームに準じて簡便に合成される。
以下に各段階の反応の具体例を説明する。
五酸化二リンにリン酸を加えて加熱攪拌し、さらに2,4−ジメチルチオフェノール(A)を加え、攪拌する。次にベンゾイル酢酸エチル(B)を徐々に添加した後、加熱攪拌して反応させる。室温まで冷却し、氷水を添加して析出した固体を酢酸エチルで抽出し、分離した有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥してから濃縮し、濃縮した化合物を精製する。これにより中間体(C)が得られる。
中間体(C)を含む抽出液をそのまま若しくは濃縮して、精製することなく第2段階に進んでもよく、精製を行って第2段階に進んでもよい。精製法としては、例えば、減圧下におけるものを含む蒸留、再結晶、カラムクロマトグラフィー等が挙げられる。
中間体(C)を無水テトラヒドロフラン(THF)に溶解し、室温にて窒素雰囲気下にて臭化メチルマグネシウム(CH3MgBr)のTHF溶液を滴下し、加熱環流下3時間攪拌して反応させる。反応混合物を10%過塩素酸水溶液に少しずつ加え、析出した結晶を濾取して、水で洗浄し、中間体(D)が得られる。
中間体(D)とスクアリン酸を、トルエン、1−ブタノール、ピリジンを加えて攪拌しながら加熱還流させる。反応混合物を放冷後、ろ過により沈殿を取り出し、精製して化合物(E)、すなわち、例示化合物(I)−2の結晶が得られる。
アルコール類に他の溶媒を混合する場合、混合する溶媒としては、例えば、トルエン、キシレンが挙げられる。混合される限りにおいて混合比は制限されないが、望ましくはアルコールに対して体積で0.5倍以上2倍以下である。
化合物(E)、すなわち、(I)−2で表される例示化合物を精製・単離する方法としては、例えば、再結晶、カラムクロマトグラフィー、昇華精製などが挙げられ、中でも再結晶により単離を行うことが望ましい。
本実施形態に係る樹脂組成物は、式(I)で表されるフラボン系スクアリリウム化合物と、樹脂と、を含有する。本実施形態に係る樹脂組成物は、目的に応じて、その他の成分を含んでもよい。
式(I)で表されるフラボン系スクアリリウム化合物は、波長860nm以上970nm以下の光に対して高い吸収性を示すとともに、分散性に優れるため、本実施形態に係る樹脂組成物は、近赤外線吸収材料である式(I)で表されるフラボン系スクアリリウム化合物の含有量が少なくても、近赤外の光(例えば、波長860nm以上970nm以下の光)を効率的に吸収する。
本実施形態に係る樹脂組成物に含まれる樹脂は、その種類を特に問わず、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂などの中から樹脂組成物の用途に合わせて選択すればよい。樹脂は、1種単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
本実施形態に係る樹脂組成物の製造方法は、特に制限されない。
例えば、式(I)で表される化合物と樹脂とその他の成分とを溶剤に溶解あるいは分散させる方法;樹脂を粒子状となるように溶液中に分散し、式(I)で表される化合物とその他の材料とを加え、共に凝集させる方法;樹脂の原料のモノマーを、式(I)で表される化合物とその他の材料とが共存する溶液中で重合させる方法;樹脂が熱可塑性樹脂であれば、式(I)で表される化合物と樹脂とその他の材料とを共に溶融混練し、成形あるいは粉砕する方法;等が挙げられる。
以下、本実施形態に係る樹脂組成物の一例である本実施形態に係る画像形成材料について説明する。
本実施形態に係る画像形成材料は、式(I)で表される化合物と、樹脂とを含有する。式(I)で表される化合物は、900nm帯に最大吸収波長を有し、波長900nm付近の近赤外光(例えば、波長860nm以上970nm以下の近赤外光)を効率的に吸収して発熱する。本実施形態に係る画像形成材料が熱可塑性樹脂を含む場合は、加熱により樹脂が軟化又は溶融し、その後再固化し、記録媒体上に画像形成材料の画像が定着する。
そして、式(I)で表される化合物は、テトラヒドロフラン溶液中の最大吸収波長が900nm帯にあり、波長860nm以上970nm以下の近赤外光の吸収性に優れる。
また、本実施形態に係る画像形成材料がさらに着色剤を含有する光定着トナーである場合、顔料による色味が保たれ、色濁りが抑制される光定着トナーが提供される。
また、本実施形態に係る画像形成材料が不可視トナーである場合、光の照射によって記録媒体に定着される不可視性に優れる不可視トナーが提供される。
なお、本明細書において「不可視性」とは、ヒトの目視により認識されにくいことを意味し、まったく認識されないことが理想的である。
本実施形態に係る画像形成材料は、式(I)で表される化合物の含有量が低いほど、不可視性により優れる画像形成材料となり、顔料などの着色剤を含有する場合には着色剤による色味がより保たれた画像形成材料となる。
本実施形態に係る画像形成材料は、式(I)で表される化合物とともに熱可塑性樹脂を含有し、少ない光エネルギーで十分な定着効果が得られる。
これらの熱可塑性樹脂の中でも、式(I)で表される化合物の分散性の観点から、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニル樹脂、ポリアルキルメタクリレート樹脂、アクリル樹脂が望ましい。
本実施形態に係る画像形成材料は、目的とする画像を形成するために必要な色味を画像形成材料に付与するために、着色剤を含有していてもよい。着色剤としては、特に制限はなく、公知の種々の着色剤(顔料又は染料)を使用してよい。着色剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
本実施形態に係る画像形成材料が電子写真用トナー(光定着トナー、不可視トナー等)である場合、必要に応じて、帯電制御剤、オフセット防止剤等をさらに含有していてもよい。
帯電制御剤には、正帯電用のものと負帯電用のものがある。正帯電用としては、例えば、第4級アンモニウム系化合物が挙げられる。負帯電用としては、例えば、アルキルサリチル酸の金属錯体、極性基を含有したレジンタイプの帯電制御剤が挙げられる。
オフセット防止剤としては、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンが挙げられる。
無機粉粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム、酸化セリウム等が挙げられる。これらの無機粉粒子には、例えば、必要に応じて、公知の表面処理を施してもよい。
有機粒子としては、例えば、フッ化ビニリデン、メチルメタクリレート、スチレン−メチルメタクリレート等を構成成分とする乳化重合体またはソープフリー重合体が挙げられる。
本実施形態に係る画像形成材料が電子写真用トナーである場合、当該画像形成材料は、従来の電子写真用トナーの製造方法によって製造される。例えば、式(I)で表される化合物と熱可塑性樹脂とその他の材料を共に溶融混練し、粉砕する方法(混練粉砕法);熱可塑性樹脂の原料のモノマーを、式(I)で表される化合物とその他の材料とが共存する溶液中で重合させ、これらを凝集させる方法;熱可塑性樹脂の原料のモノマーを重合させた後、式(I)で表される化合物とその他の材料とを加え、これらを凝集させる方法;熱可塑性樹脂を粒子状となるように溶液中に分散し、式(I)で表される化合物とその他の材料と共に凝集させる方法;等が挙げられる。
本実施形態に係る画像形成材料としては、電子写真用トナー以外の画像形成材料も挙げられる。このような画像形成材料として、例えば、近赤外線吸収インクが挙げられる。前記近赤外線吸収インクとしては、例えば、インクジェットプリンター用インク;活版印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷又はシルク印刷用のインク;等が挙げられる。
水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、純水等が挙げられる。有機溶剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類;N−アルキルピロリドン類;酢酸エチル、酢酸アミル等のエステル類;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の低級アルコール類;メタノール、ブタノール、フェノールのエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド付加物等のグリコールエーテル類が挙げられる。有機溶剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
有機溶剤は、吸湿性、保湿性、式(I)で表される化合物の溶解性、浸透性、インクの粘度、氷点等を考慮して選択される。インクジェットプリンター用インク中の有機溶剤の含有割合は、1質量%以上60質量%以下であることが望ましい。
ポリマーとしては、例えば、蛋白質、ゴム、セルロース類、シエラック、コパル、でん粉、ロジン等の天然樹脂;ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ノボラック型フェノール樹脂等の熱可塑性樹脂;レゾール型フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂が挙げられる。
有機溶剤としては、前記インクジェットプリンター用インクの説明において例示された有機溶剤が挙げられる。
本実施形態に係る画像形成方法は、本実施形態に係る画像形成材料を用いて記録媒体上に画像を形成する工程と、前記記録媒体上に形成された画像に対し、波長860nm以上970nm以下の光を照射して前記画像を定着させる工程と、を含んで構成される。
本実施形態に係る画像形成材料は、そこに含まれる式(I)で表される化合物の最大吸収波長が約920nmであることにより、波長860nm以上970nm以下の光の吸収性に優れ、中でも900nm帯の光の吸収性に優れる。したがって、本実施形態に係る画像形成方法によれば、上記の半導体レーザーと組み合せて、記録媒体に画像形成材料をより効率的に定着させる画像形成方法が提供される。
以下、本実施形態の画像形成装置の一例として、光定着方式を採用した画像形成装置の一例を、図面を参照しながら説明する。なお、図に示す主要部を説明し、その他はその説明を省略する。
本実施形態に係る画像形成装置は、画像形成材料を用いて記録媒体上に未定着の画像を形成する画像形成手段と、前記記録媒体上に形成された画像に対し、波長860nm以上970nm以下の光を照射して前記画像を定着させる光定着手段と、を備えて構成される。
このように記録媒体P上に形成されたトナー像に光定着器326により波長860nm以上970nm以下の光(レーザー光)が照射される。これによりトナー画像が記録媒体Pに光定着される。
白黒プリント用として用いる場合には、画像形成ユニット312Kのみを設けてもよい。
フラッシュランプを用いる場合、単位面積当りの照射エネルギーは、1.0J/cm2以上7.0J/cm2以下が望ましく、2J/cm2以上5J/cm2以下がより望ましい。ここで、単位面積当りの照射エネルギーは、トナーに対し複数回光を照射する場合、各回の照射エネルギーの総和である。
本実施形態のプロセスカートリッジは、本実施形態の画像形成材料を含有するトナーを含む現像剤を収納し、像保持体表面に形成された静電荷像を前記現像剤により現像してトナー像を形成する現像手段を備え、画像形成装置に着脱される構成を有する。
なお、本実施形態のプロセスカートリッジは、前記現像手段のほかに、像保持体、帯電手段、及びクリーニング手段からなる群から選択される少なくとも1種を備えてもよい。
本実施形態のトナーカートリッジは、本実施形態の画像形成材料を含有する静電荷像現像用トナーを収納し、画像形成装置に着脱される構成を有する。画像形成装置に装着されたトナーカートリッジ内に収納されているトナーが少なくなった場合には、このトナーカートリッジの交換がなされる。
(式(I)−2で表される化合物の合成)
式(I)−2で表される化合物を、以下の合成スキームに従って合成した。なお、各段階の中間生成物の構造は、NMRスペクトルや質量スペクトル等により確認した。
リン酸14mLに五酸化二リン26gを加え、室温で10分攪拌し、95℃で20分攪拌した。2,4−ジメチルチオフェノール(A) 2.77gを加え攪拌した。次にベンゾイル酢酸エチル(B) 3.84gを1時間30分かけて徐々に添加し、添加後、30分攪拌して反応させた。反応混合物を室温まで冷却し、氷水100mLを添加した。析出した固体を酢酸エチルで抽出し、分離した有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥してから濃縮した。得られた濃縮物をカラムクロマトグラフィーにて精製して中間体(C)を3.84g得た。
本段階の収率は、72%であった。
中間体(C) 1.07gをTHF15mlに溶解し、室温にて窒素雰囲気下にて臭化メチルマグネシウムのTHF溶液(12%,1M)26mlを滴下し、加熱還流下3時間攪拌して反応させた。反応混合物を10%過塩素酸水溶液80mlに少しずつ加えた。析出した結晶を濾取して、水で洗浄し、中間体(D)を1.38g得た。
本段階の収率は、94%であった。
中間体(D)438mgとスクアリン酸68.4mgをトルエン9mlと1−ブタノール6mlとの混合溶媒に分散し、ピリジン95mgを加えて3時間加熱還流させた。反応中にできた水を共沸蒸留により除去した。反応混合物を放冷後濾過して、イソプロパノール、アセトンおよびTHFで洗浄し、乾燥後例示化合物(E)を211mg得た。
本段階の収率は、58%であった。
上記で得た茶色の固体を、赤外吸収スペクトル(KBr錠剤法)、1H−NMRペクトル、質量スペクトル、可視近赤外吸収スペクトルにより同定した。その結果、前述の茶色の固体が式(I)−2で表される分子構造を有することを確認できた。同定データを以下に示し、可視近赤外吸収スペクトルを図2に、最大吸収波長におけるモル吸光係数(εmax)を図3に示す。
νmax =3034(=C−H),2918(CH3),2865(CH3),1726,1595,1567(C=C ring),1475,1378(CH3),1272,1210,1124(C−O−),1080,974,834,799,745cm−1
7.9(br s,2H),7.6〜7.3(br m,10H,Harom),7.0〜6.8(br m,4H,Harom)6.6(br s,2H),2.28(s,6H,2×CH3),2.25(s,6H,2×CH3)
m/z =607(M+,100%)
最大吸収波長(λmax)=922nm(テトラヒドロフラン溶液中)
最大吸収波長におけるモル吸光係数(εmax)=1.98×105M−1cm−1(テトラヒドロフラン溶液中)
実施例1と同様にして、ただし、2,4−ジメチルチオフェノール(A)の代わりに4−メチルチオフェノールを使用して、式(I)−1で表される化合物を合成した。
分子量:578.7
可視近赤外吸収スペクトル(図2):
最大吸収波長(λmax)=919nm(テトラヒドロフラン溶液中)
最大吸収波長におけるモル吸光係数(εmax)=1.74×105M−1cm−1(テトラヒドロフラン溶液中)
実施例1と同様にして、ただし、2,4−ジメチルチオフェノール(A)の代わりに4−tert−ブチルチオフェノールを使用して、式(I)−4で表される化合物を合成した。
分子量:662.9
最大吸収波長(λmax)=920nm(テトラヒドロフラン溶液中)
最大吸収波長におけるモル吸光係数(εmax)=2.29×105M−1cm−1(テトラヒドロフラン溶液中)
実施例1と同様にして、ただし、2,4−ジメチルチオフェノール(A)の代わりに4−イソプロピルチオフェノールを使用して、式(I)−3で表される化合物を合成した。
分子量:634.8
最大吸収波長(λmax)=922nm(テトラヒドロフラン溶液中)
最大吸収波長におけるモル吸光係数(εmax)=2.24×105M−1cm−1(テトラヒドロフラン溶液中)
実施例1と同様にして、ただし、2,4−ジメチルチオフェノール(A)とベンゾイル酢酸エチル(B)の代わりに4−メチルチオフェノールと4−メトキシベンゾイル酢酸エチルを使用して、式(I)−5で表される化合物を合成した。
分子量:638.8
最大吸収波長(λmax)=931nm(テトラヒドロフラン溶液中)
最大吸収波長におけるモル吸光係数(εmax)=1.7×105M−1cm−1(テトラヒドロフラン溶液中)
特開2001−011070号公報における実施例3の方法によって、下記式(II)−1で表されるチオピラン系スクアリリウム化合物を合成した。以下、この化合物を「式(II)−1で表される化合物」とも称する。
分子量:602.8
最大吸収波長(λmax)=901nm(テトラヒドロフラン溶液中)
最大吸収波長におけるモル吸光係数(εmax)=2.07×105M−1cm−1(テトラヒドロフラン溶液中)
実施例1と同様にして、ただし、臭化メチルマグネシウムの代わりに臭化ブチルマグネシウムを使用して、式(II)−2で表される化合物を合成した。
分子量:691.0
最大吸収波長(λmax)=974nm(テトラヒドロフラン溶液中)
最大吸収波長におけるモル吸光係数(εmax)=1.4×105M−1cm−1(テトラヒドロフラン溶液中)
実施例1と同様にして、ただし、2,4−ジメチルチオフェノール(A)の代わりに4−n−ヘプチルチオフェノールを使用して、式(II)−3で表される化合物を合成した。
分子量:747.1
最大吸収波長(λmax)=922nm(テトラヒドロフラン溶液中)
最大吸収波長におけるモル吸光係数(εmax)=2.0×105M−1cm−1(テトラヒドロフラン溶液中)
実施例1と同様にして、ただし、2,4−ジメチルチオフェノール(A)とベンゾイル酢酸エチル(B)の代わりに4−メチルチオフェノールと4−n−ヘプチルオキシベンゾイル酢酸エチルを使用して、式(II)−4で表される化合物を合成した。
分子量: 807.1
最大吸収波長(λmax)=932nm(テトラヒドロフラン溶液中)
最大吸収波長におけるモル吸光係数(εmax)=1.6×105M−1cm−1(テトラヒドロフラン溶液中)
(擬似トナー分散液の作製)
式(I)−4で表される化合物0.61mgとトナー用樹脂(ポリスチレンアクリル酸n−ブチル)204mgをテトラヒドロフラン20.0mlに溶解し、得た溶液からマイクロピペットを用いて500μlを吸い上げ、予め炭酸カリウム20mgを含有し、340rpmで撹拌されていた蒸留水50mlに一気に注入し、再沈を行った。1分後、色素が樹脂中に分散したスラリーを得た。このスラリー(擬似トナー分散液)の体積平均粒径は97nmであった。
内径36mmのガラス濾過器を用い、前記擬似トナー分散液を孔径が50nmのMF−ミリポアメンブレンフィルター(紙、メルク株式会社製、型番VMWP)で濾過し、空気乾燥及び熱圧着(120℃)して、トナー載り量=4.5g/m2、単位面積当たりの式(I)−4で表される化合物の量=0.0135g/m2(0.3質量%に相当)の擬似トナーパッチを作製した。
[反射スペクトル]
上記で得た擬似トナーパッチについて、日立製作所製の分光光度計U−4100にて反射スペクトルを測定した。その反射スペクトルを図4に示す。この擬似トナーパッチは928nmに最大吸収があり、約76%の赤外吸収を実現した。
また、920nmにおける初期反射率(%)を表1に示す。初期反射率(%)は、小さいほど光の吸収性に優れることを示す。
色差(ΔE)とは、CIE1976L*a*b*表色系において色差と呼ばれるものである。記録媒体(例えば紙)との色差(ΔE)は、反射分光濃度計(エックスライト株式会社製、x−rite939)を用いた測定で得られるL、a、bから以下の式で算出される。
実施例11の擬似トナーパッチについて、得られた色差(ΔE)を表1に示す。
色差(ΔE)は、その値が小さいほど視認されにくいこと、即ち、不可視性に優れることを意味する。
実施例11と同様にして、ただし式(I)−4で表される化合物の代わりに式(I)−3で表される化合物を使用して、擬似トナー分散液の作製、擬似トナー分散液の紙への塗布、及び評価を行った。その反射スペクトルを図4に示す。この擬似トナーパッチは928nmに最大吸収があり、約80%の赤外吸収を実現した。
また、920nmにおける初期反射率(%)及び色差(ΔE)を表1に示す。
実施例11と同様にして、ただし式(I)−4で表される化合物の代わりに式(I)−1で表される化合物を使用して、擬似トナー分散液の作製、擬似トナー分散液の紙への塗布、及び評価を行った。この擬似トナーパッチは927nmに最大吸収があり、約74%の赤外吸収を実現した。
また、920nmにおける初期反射率(%)及び色差(ΔE)を表1に示す。
実施例11と同様にして、ただし式(I)−4で表される化合物の代わりに式(II)−1で表される化合物を使用して、擬似トナー分散液の作製、擬似トナー分散液の紙への塗布、及び評価を行った。その反射スペクトルを図4に示す。この擬似トナーパッチは906nmに最大吸収があり、約75%の赤外吸収であった。
また、920nmにおける初期反射率(%)及び色差(ΔE)を表1に示す。
実施例11と同様にして、ただし式(I)−4で表される化合物の代わりに式(II)−2で表される化合物を使用して、擬似トナー分散液の作製、擬似トナー分散液の紙への塗布、及び評価を行った。この擬似トナーパッチは980nmに最大吸収があり、約56%の赤外吸収であった。
また、920nmにおける初期反射率(%)及び色差(ΔE)を表1に示す。
実施例11と同様にして、ただし式(I)−4で表される化合物の代わりに式(II)−3で表される化合物を使用して、擬似トナー分散液の作製、擬似トナー分散液の紙への塗布、及び評価を行った。この擬似トナーパッチは927nmに最大吸収があり、約66%の赤外吸収であった。
また、920nmにおける初期反射率(%)及び色差(ΔE)を表1に示す。
314Y,314M,314C,314K 感光体
316Y,316M,316C,316K 帯電器
318Y,318M,318C,318K 露光手段
320Y,320M,320C,320K 現像器
322Y,322M,322C,322K クリーナ
324Y,324M,324C,324K 転写器
326 光定着器
328 紙送りローラ
P 記録媒体
Claims (9)
- 下記式(I)で表される構造を有するフラボン系スクアリリウム化合物。
(式(I)中、R10は、水素原子、又は炭素数1若しくは2のアルキル基を表す。R11、R12、R21及びR22は、各々独立に、炭素数6以下のアルキル基、又は、炭素数6以下のアルコキシ基を表す。n11及びn12は、各々独立に、0以上4以下の整数を表し、n21及びn22は、各々独立に、0以上5以下の整数を表す。) - 請求項1に記載のフラボン系スクアリリウム化合物と、樹脂とを含有する樹脂組成物。
- 請求項1に記載のフラボン系スクアリリウム化合物と、樹脂とを含有する画像形成材料。
- さらに、着色剤を含有する請求項3に記載の画像形成材料。
- 請求項3又は請求項4に記載の画像形成材料を含有する静電荷像現像用トナーを含む静電荷像現像剤。
- 請求項3又は請求項4に記載の画像形成材料を含む静電荷像現像用トナーを収納し、画像形成装置に脱着されるトナーカートリッジ。
- 請求項5に記載の静電荷像現像剤を収納すると共に、静電潜像保持体の表面に形成された静電潜像を前記静電荷像現像剤により現像してトナー像を形成する現像手段を備え、画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。
- 請求項3又は請求項4に記載の画像形成材料を用いて記録媒体上に未定着の画像を形成する画像形成手段と、
前記記録媒体上に形成された画像に対し、波長860nm以上970nm以下の光を照射して前記画像を定着させる光定着手段と、
を備えた画像形成装置。 - 請求項3又は請求項4に記載の画像形成材料を用いて記録媒体上に未定着の画像を形成する工程と、
前記記録媒体上に形成された画像に対し、波長860nm以上970nm以下の光を照射して前記画像を定着させる工程と、
を含む画像形成方法。
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