[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP5794485B1 - 位置検知電極基板、タッチパネル装置、表示装置、並びに、位置検知電極基板の製造方法 - Google Patents

位置検知電極基板、タッチパネル装置、表示装置、並びに、位置検知電極基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5794485B1
JP5794485B1 JP2014058800A JP2014058800A JP5794485B1 JP 5794485 B1 JP5794485 B1 JP 5794485B1 JP 2014058800 A JP2014058800 A JP 2014058800A JP 2014058800 A JP2014058800 A JP 2014058800A JP 5794485 B1 JP5794485 B1 JP 5794485B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection electrode
position detection
electrode substrate
conductive metal
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014058800A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015184789A (ja
Inventor
浦 伸 哉 木
浦 伸 哉 木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2014058800A priority Critical patent/JP5794485B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5794485B1 publication Critical patent/JP5794485B1/ja
Publication of JP2015184789A publication Critical patent/JP2015184789A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

【課題】位置検知電極基板の導電体メッシュをなす細線化された導線の線幅ばらつきを抑制する。【解決手段】位置検知電極基板30は、基材シート35と、基材シート上に設けられた検知電極40と、を含む。検知電極は、導線46が多数の開口領域44を画成するメッシュパターンにて配置されている導電体メッシュ44を含む。導線は、銅または銅合金からなる導電性金属層47と、導電性金属層と積層された窒化銅からなる暗色層48と、を含む。導電体メッシュをなす導線の平均線幅Wave、導電性金属層の厚みtCu及び暗色層の厚みtCuNが次の条件を満たす。2μm≰Wave≰5μm0.1μm≰tCu≰5μm0.02nm≰tCuN≰2nm【選択図】図6

Description

本発明は、電極を有した位置検知電極基板、位置検知電極基板を含むタッチパネル装置、並びに、位置検知電極基板またはタッチパネル装置を含む表示装置に関する。また、本発明は、位置検知電極基板の製造方法に関する。
今日、入力手段として、タッチパネル装置が広く用いられている。タッチパネル装置は、位置検知電極基板、位置検知電極基板を覆う透明カバーと、透明カバー上への接触位置を検出する位置検知回路乃至制御回路、配線およびFPC(フレキシブルプリント基板)を含んでいる。タッチパネル装置は、多くの場合、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の画像表示機構が組み込まれた種々の装置等(例えば、券売機、ATM装置、携帯電話、ゲーム機)に対する入力手段として、画像表示機構とともに用いられている。このような装置において、位置検知電極基板は画像表示機構の表示面上に配置され、これにより、タッチパネル装置は表示装置に対する極めて直接的な入力を可能にする。位置検知電極基板のうちの画像表示機構の表示領域に対面する領域は透明になっており、位置検知電極基板のこの領域が、接触位置(接近位置)を検出し得るアクティブエリアを構成するようになる。
タッチパネル装置は、位置検知電極基板に積層された透明カバー上への接触位置(接近位置)を検出する原理に基づいて、種々の形式に区別され得る。昨今では、光学的に明るいこと、意匠性があること、構造が容易であること、機能的にも優れていること等の理由から、投影型の容量結合方式のタッチパネル装置が注目されている。投影型容量結合方式のタッチパネル装置においては、位置を検知されるべき外部導体(典型的には、指)が誘電体を介して位置検知電極基板に積層された透明カバーに接触(接近)することにより、新たに奇生容量が発生し、この静電容量の変化を利用して、透明カバー上における外部導体の位置を検出するようになっている。
投影型の容量結合方式のタッチパネル装置は、アクティブエリア内に配置された一対の検知電極群を含んでいる。一対の検知電極群は、誘電体を挟んで異なる厚さ方向位置に配置される。各検知電極群は、ストライプ状に配列された多数の線状検知電極を含んでいる。一対の検知電極群の間で、検知電極の配列方向は直交している。
これまでの多くの位置検知電極基板において、検知電極は、ITO等の透明導電材料を用いて形成されてきた。例えば、特許文献1では、両面露光法を用いてITOをパターニングすることにより、位置検知電極基板の一対の検知電極群を互いに対して高精度に位置決めすることを開示している。ただし昨今では、特許文献2に開示されているように、表示装置の大型化にともなって検知電極の抵抗値を低下させることが求められており、電気抵抗値の低い金属材料を用いて検知電極を作製した位置検知電極基板も普及しつつある。この位置検知電極基板では、検知電極が幅狭の導線として形成されている。このため、アクティブエリアでの透過率を十分高くすることができる。その一方で、金属材料の導電率が高いことから、金属導線の幅を狭くしても、位置検知電極基板の面抵抗率(単位:Ω/□)を十分小さくすることができる。
金属材料からなる検知電極は、透明基材上に、接着剤を介して金属箔を積層し、次に、パターニングされたレジストをマスクとして、金属箔をエッチングすることにより作製されてきた。ただし、工業的に製造されている金属箔の厚みは10μm以上である。このような厚みの金属箔をエッチングすることによって安定して作製され得る金属導線の幅は、少なくとも10μm以上となる。その理由は、エッチング加工で十分な形状及び寸法精度で安定して製造可能となるのは線幅が厚み以上の場合に限られる為である。即ち、厚み未満の線幅にエッチングすると、図17に示すように、エッチング時に必然的に生じてしまう横方向への浸食(サイドエッチング)により、隣り合う浸食箇所がレジストの下方で繋がってしまうことにある。レジストの下方で浸食箇所が繋がってしまうと、当該レジスト部分はもはや安定して支持され得ない。結果として、当該レジスト部分の下方に形成されるべき金属導線は直線性に欠け、また、高さ(厚み)にばらつきが生じる。加えて、図17に示すように、得られた金属導線の断面形状は、基材から突出する三角形形状となる。このような金属導線は、幅が狭い上に高さも低いため、十分な導電率を呈することはない。したがって、この位置検知電極基板の面抵抗率は高くなってしまい、位置検出のためのセンシング感度が低下する。さらに、このような位置検知電極基板を、突出した金属導線が観察者側を向くようにしてタッチパネル装置や表示装置に組み込んだ場合、この金属導線が視認されやすくもなる。
特許文献2では、真空蒸着法等の成膜法によって透明基材上に金属薄膜を形成し、次に、パターニングされたレジストをマスクとして、この金属薄膜をエッチングすることによって、十分に細線化された検知電極を形成することを提案している。また、特許文献2では、金属薄膜よりも低反射性の暗色層で検知電極の表面を形成することにより、アクティブエリア内に位置する検知電極の不可視化およびコントラスト改善を図ることも提案している。この暗色層は、金属薄膜に積層された暗色膜を金属薄膜とともにエッチングしてパターニングすることによって、作製され得る。
特許第4775722号 特許第5224203号
ところで、暗色膜をなす材料および金属薄膜をなす材料は、反射性又は導電性だけでなく、密着性や材料費等も考慮して選択される必要がある。このため、暗色膜および金属薄膜について、材料選択の自由度低く、昨今の多くの工業製品では、窒化銅からなる暗色膜と銅又は銅合金からなる金属薄膜との組み合わせが検討されつつある。
しかしながら、窒化銅からなる暗色膜と銅又は銅合金からなる金属薄膜とを用いた場合でも、パターニングの際に用いるエッチング液、典型的には塩化第二鉄に対する耐性は、両者の間で大きく異なる。したがって、暗色膜および金属薄膜のいずれが表層側(エッチング開始側)に位置している場合でも、暗色膜の面内での浸食速度のばらつきと金属薄膜の面内での浸食速度のばらつきとの相乗的な関連により、作製対象である検知電極をなす導線の線幅が大きく変動してしまう。線幅が大きく変動すると、検知電極の電気抵抗が面内で変化し、さらには、線幅の変動(ばらつき)幅が大きくなると検知電極をなす導線が断線してしまう可能性すらある。すなわち、線幅の変動は、検知感度の安定性に影響をもたらす重大な問題である。このような不具合の回避策として、線幅のばらつきを許容し得るよう、線幅の平均値を太めに設定しておくことが考えられる。しかしながら、線幅が太いと、位置検知電極基板の開口率が低下し、位置検知電極基板を透過して観察する画像の品質を劣化させることになる。
本件発明者は、この点ついて鋭意検討を重ねた結果として、窒化銅からなる暗色膜の厚みと銅又は銅合金からなる導電性金属膜の厚みを調整しておくことにより、言い換えると、作製された位置検知電極基板において窒化銅からなる暗色層と銅又は銅合金からなる導電性金属層がそれぞれ所定範囲内の厚みを有することにより、導電体メッシュを形成する導線を十分に細線化しながら同時に線幅を安定させ得ることを見出した。本発明は、このよう本件発明者の知見に基づくものであり、位置検知電極基板において、導電体メッシュをなす細線化された導線の線幅ばらつきを抑制することを目的とする。
本発明による位置検知電極基板は、
基材シートと、
前記基材シート上に設けられた検知電極と、を備え、
前記検知電極は、導線が多数の開口領域を画成するメッシュパターンにて配置されている導電体メッシュを含み、
前記導線は、銅または銅合金からなる導電性金属層と、前記導線の長手方向に直交する断面において前記導電性金属層と積層された窒化銅からなる暗色層と、を含み、
前記導電体メッシュをなす前記導線の平均線幅Wave、前記導電性金属層の厚みtCu、及び、前記暗色層の厚みtCuNが、次の条件を満たす。
2μm ≦ Wave ≦ 5μm
0.1μm ≦ tCu ≦ 5μm
10nm ≦ tCuN ≦ 200nm
本発明による位置検知電極基板において、前記導電体メッシュをなす前記導線の線幅の標準偏差σが次の条件を満たすようにしてもよい。
4σ ≦ 0.5
本発明による位置検知電極基板において、前記導電性金属層の厚みtCu及び前記暗色層の厚みtCuNが次の条件を満たすようにしてもよい。
0.002≦ tCu/tCu
本発明による位置検知電極基板において、前記暗色層は、前記導電性金属層の前記基材シートとは反対側に配置されていてもよい。
本発明による位置検知電極基板において、前記導線は、前記導電性金属層を両側方から覆う第2暗色層をさらに含むようにしてもよい。
本発明による位置検知電極基板において、前記暗色層は、前記導電性金属層と前記基材シートとの間に配置されていてもよい。
本発明による位置検知電極基板において、前記導線は、前記導電性金属層を両側方および前記基材シートとは反対の側から覆う暗色層をさらに含むようにしてもよい。
本発明によるタッチパネル装置は、上述した本発明による位置検知電極基板のいずれかを備える。
本発明によるタッチパネル装置が、前記位置検知電極基板と積層された透明カバーを、さらに備えるようにしてもよい。
本発明による表示装置は、上述の本発明による位置検知電極基板のいずれか、或いは、上述の本発明によるタッチパネル装置のいずれかを備える。
本発明による位置検知電極基板の製造方法は、
基材シート上に、銅または銅合金からなる導電性金属膜および窒化銅からなる暗色膜を、積層する工程と、
塩化第二鉄を用いて前記導電性金属膜および前記暗色膜をパターニングする工程と、を含み、
前記導電性金属膜の厚みtlCu及び前記暗色膜の厚みtlCuNが、次の条件を満たす。
0.1μm ≦ tlCu ≦ 5μm
10nm ≦ tlCuN ≦ 200nm
本発明による位置検知電極基板の製造方法の前記パターニングする工程において、前記導電性金属膜および前記暗色膜から、多数の開口領域を画成するメッシュパターンにて配置された導線が形成され、
前記導線の平均線幅Waveが、次の条件を満たすようにしてもよい。
2μm ≦ Wave ≦ 5μm
本発明による位置検知電極基板の製造方法において、前記導線の線幅の標準偏差σが次の条件を満たすようにしてもよい。
4σ ≦ 0.5
本発明による位置検知電極基板の製造方法において、前記導電性金属膜の厚みtlCu及び前記暗色膜の厚みtlCuNが、次の条件を満たすようにしてもよい。
0.002≦ tlCuN/tlCu
本発明によれば、位置検知電極基板において、導電体メッシュをなす細線化された導線の線幅ばらつきを抑制することができる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、表示装置及びタッチパネル装置を模式的に示す図である。 図2は、タッチパネル装置の位置検知電極基板を示す平面図である。 図3は、タッチパネル装置の層構成の一例を示す図である。 図4は、タッチパネル装置の層構成の他の例を示す図である。 図5は、位置検知電極基板の拡大平面図である。 図6は、位置検知電極基板の導電体メッシュをなす導線を示す平面図である。 図7は、位置検知電極基板の断面図であり、導電体メッシュをなす導線を示している。 図8は、位置検知電極基板に製造に用いられる積層体の製造方法を説明するための図である。 図9は、位置検知電極基板に製造に用いられる積層体の製造方法を説明するための図である。 図10は、位置検知電極基板の製造方法を説明するための図である。 図11は、位置検知電極基板の製造方法を説明するための図である。 図12は、位置検知電極基板の製造方法を説明するための図である。 図13は、位置検知電極基板の製造方法を説明するための図である。 図14は、図7に対応する図であって、位置検知電極基板の一変形例を示す図である。 図15は、図7に対応する図であって、位置検知電極基板の他の変形例を示す図である。 図16は、図2に対応する図であって、位置検知電極基板の更に他の変形例を示す図である。 図17は、エッチング時の不具合を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
なお、本明細書において、「板(基板)」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「板」はシートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念であり、呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1〜図13は、本発明による一実施の形態を説明するための図である。このうち図1はタッチパネル装置を画像表示機構とともに概略的に示す図であり、図2はタッチパネル装置を示す平面図であり、図3及び図4はタッチパネル装置の層構成を例示する図面である。図5〜7は、主として、位置検知電極基板の導電体メッシュを示す導線を説明するための図であり、図8〜図13は、位置検知電極基板の製造方法の一例を説明するための図である。
図1に示すように、タッチパネル装置20は、画像表示機構(例えば液晶表示装置)12とともに組み合わせられて用いられ、表示装置10を構成している。画像表示機構12は、画像を表示することができる表示領域A1と、表示領域A1を取り囲むようにして表示領域A1の外側に配置された非表示領域(額縁領域とも呼ばれる)A2と、を含んでいる。タッチパネル装置20は、タッチパネルセンサ25と、タッチパネルセンサ25の観察者側に配置された透明カバー22と、タッチパネルセンサ25に接続された図示しない位置検知回路等の回路と、を含む。透明カバー22は、タッチパネル装置20によって外部導体(例えば、指)の接触(接近)位置の検知を実施されるタッチ面を形成する。透明カバー22は、接合層を介してタッチパネルセンサ25と接合されている。
タッチパネルセンサ25は、位置検出に利用される電極を有する位置検知電極基板30を含んでいる。位置検知電極基板30は、画像表示機構12の表示面12aに対面する位置に配置され、位置を検知するための電極40を有している。以下においては、タッチパネル装置20が、投影型容量結合方式のタッチパネル装置として構成された例について説明する。
図2に示すように、投影型容量結合方式として構成されたタッチパネルセンサ25は、その法線方向に沿って離間して配置された第1電極40及び第2電極50を有している。投影型容量結合方式のタッチパネルセンサ25は、図3に示すように、各々が電極40,50を有した二つの位置検知電極基板30を有するようにしてもよい。図3に示された例において、第1の位置検知電極基板30aは、基材シート35と、基材シート35上に設けられた第1の電極40と、を有している。第2の位置検知電極基板30bも同様に、基材シート35と、基材シート35上に設けられた第2の電極50と、を有している。
その一方で、投影型容量結合方式のタッチパネルセンサ25は、図4に示すように、単一の位置検知電極基板30のみを有するようにしてもよい。この位置検知電極基板30は、単一の基材シート35と、基材シート35の両側にそれぞれ設けられた第1電極40及び第2電極50と、を有している。
以下においては、図3に示された層構成について説明していく。ただし、第1位置検知電極基板30aと第2位置検知電極基板30bは、電極の平面視における配列パターン等は相違するが、材料、層構成、寸法等のその他において同様に構成することができる。したがって、第1位置検知電極基板30aと第2位置検知電極基板30bに共通する説明については、「第1」及び「第2」を区別することなく、符号「30」を用いて説明する。
位置検知電極基板30に用いられる基材シート35は、電極40,50を支持する基材として機能し、且つ、タッチパネルセンサ25における誘電体としても機能する。図2に示すように、基材シート35は、接触(接近)位置を検出され得る領域に対応するアクティブエリアAa1と、アクティブエリアAa1に隣接する非アクティブエリアAa2と、を含んでいる。図1に示すように、位置検知電極基板30のアクティブエリアAa1は、画像表示機構12の表示領域A1に対面する領域を占めている。一方、非アクティブエリアAa2は、矩形状のアクティブエリアAa1を四方から周状に取り囲むように、言い換えると、額縁状に形成されている。この非アクティブエリアAa2は、画像表示機構12の非表示領域A2に対面する領域に形成されている。
アクティブエリアAa1を介して画像表示機構12の画像を観察することができるよう、基材シート35は、透明または半透明となっている。基材シート35は、可視光領域における透過率が80%以上であることが好ましく、84%以上であることがより好ましい。なお、基材シート35の可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JISK0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される。
基材シート35は、例えば、誘電体として機能し得るガラスや樹脂フィルムから構成され得る。樹脂フィルムとしては、光学部材の基材として使用されている種々の樹脂フィルムを好適に用いることができる。一例として、複屈折性を有さない光学等方性のフィルム、典型的には、トリアセチルセルロースに代表されるセルロースエステルからなるフィルムを、基材シート35として用いることができる。その一方で、複屈折性を有する光学等方性のフィルムも、基材シート35として用いることができる。例えば、安価で安定性に優れたポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルフィルムを、基材シート35として用いることができる。ポリエステルフィルムは、吸湿性が低く、高温多湿の環境化においても変形等が生じ難いといった利点を、有している。
次に、基材シート35上に設けられた第1位置検知電極基板30aの第1電極40及び第2位置検知電極基板30bの第2電極50について説明する。なお、本実施の形態での説明において、第1電極に関連して四十番台の符号を使用し、第2電極に関連して五十番台の符号を使用している。「第1」又は「第2」との用語を用いることなく四十番台及び五十番台の双方の符号を付して行う説明は、第1電極40及び第2電極50の双方に当てはまる説明とする。
図3に示された例では、第1位置検知電極基板30a及び第2位置検知電極基板30bの双方に関し、各基材シート35の観察者側の面上に、電極40,50が設けられている。図5〜図13並びにこれらの図に関連した以下の説明においても、電極40,50が基材シート35の観察者側に設けられていることを前提としている。
図2に示すように、各電極40,50は、位置検知に用いられる検知電極41,51と、検知電極41,51に接続された取出電極(取出配線)42,52と、を有している。検知電極41,51は、パターンをなすようにしてアクティブエリアAa1内に配置されている。一方、取出電極42,52は、非アクティブエリアAa2内に配置されている。
第1検知電極41及び第2検知電極51は、対応する基材シート35の観察者側の面上に互いに異なる所定のパターンで配置されている。具体的には、図2に示すように、第1検知電極41は、細長い矩形形状、即ち、長方形の輪郭形状を有して線状に延び、且つ、その長手方向と交差する方向に配列されている。同様に、第2検知電極51も、長方形の輪郭形状を有して線状に延び、且つ、その長手方向と交差する方向に配列されている。ただし、第1検知電極41の配列方向と第2検知電極51の配列方向とは非平行となっている。図示された例において、第1検知電極41は、ストライプ状となるよう、図2における上下に並べられ且つその配列方向に直交する方向(図2における左右)に直線状に延びている。また、第2検知電極51も、ストライプ状となるよう、図2における左右に並べられ且つその配列方向に直交する方向(図2における上下)に直線状に延びている。さらに、第1検知電極41の配列方向と第2検知電極51の配列方向とは直交している。
検知電極41,51は、外部導体がタッチパネルセンサ25に接触又は接近した際に生じる、電磁的な変化または静電容量の変化を検知するために設けられるものである。従って、検知電極41,51には、電磁的な変化または静電容量の変化に起因する電流を検知可能なレベルで流すことができる程度の導電性が求められる。このような検知電極41,51を構成するための材料として、優れた導電性を有する金属材料が選択される。
一方、これらの金属材料は、可視光に対して遮光性を有している。そこで、検知電極41,51は、導線46,56が多数の開口領域45,55を画成するメッシュパターンにて配置されている導電体メッシュ44,54を含んでいる。とりわけ図5に示された例においては、各検知電極41,51が、細長い領域に形成された導電体メッシュ44,54から形成されている。図5に示された例においては、アクティブエリアAa1の全域に導電体メッシュ44,54が形成され、各検知電極41,51の輪郭に対応して、導電体メッシュをなす導線46,56を断線させることにより、各検知電極41,51が形成されている。なお、図5に示された例において、導電体メッシュ44,54は、単位格子形状が正方形である正方格子配列状の規則的なメッシュパターンを有している。ただし、導電体メッシュ44,54は、格子配列以外の規則的なメッシュパターン、例えば、単位格子形状が3角形である3角格子、単位格子形状が6角形である6角格子(蜂の巣乃至は龜甲)、特開2012−164648号公報開示の如き単位格子形状が特定内角の菱形からなる菱形格子等のパターンを有していてもよいし、或いは特開平4−217397号公報開示の如き正方格子の格子点位置をある範囲内でランダム変位させたパターン、特開2013−69261号公報記載の特定ランダム母点のボロノイ分割図形からなるパターン等の不規則的なメッシュパターンを有していてもよい。
取出電極42,52は、検知電極41,51の各々に対し、接触位置の検出方法に応じて一つまたは二つ設けられている。各取出電極42,52は、対応する検知電極41,51に接続されて配線を形成している。取出電極42,52は、基材シート35の非アクティブエリアAa2内を、対応する検知電極41,51から基材シート35の端縁まで延びている。そして、取出電極42,52の検知電極41,51とは反対側の端部に、端子部42a,52aが形成されている。取出電極42,52は、その端子部42a,52aにて、図示しない外部接続配線(例えば、FPC)を介し、検出制御部に接続される。
次に、電極40,50の断面形状について説明する。図7には、厚さ方向に沿った断面において、位置検知電極基板30が示されている。とりわけ図7は、導電体メッシュ44,54をなす導線46,56の断面形状を示している。ここで厚さ方向とは、シート状(フィルム状、板状、パネル状)からなる位置検知電極基板30のシート面(フィルム面、板面、パネル面)への法線方向に沿った断面のことを指す。ここで、シート面(フィルム面、板面、パネル面)とは、対象となるシート状(フィルム状、板状、パネル状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材の平面方向と一致する面のことを指している。そして、本実施の形態においては、基材シート35が一対の主面を有するシート状の形状を有している。したがって、本実施の形態では、厚さ方向に沿った断面とは、基材シート35の面への法線方向に沿った断面と一致する。
図7に示すように、検知電極41,51の導電体メッシュ44,54をなす導線46,56は、基材シート35側に位置する基端面46a,56aと、基端面46a,56aに対向して位置する平坦な先端面46b,56bと、基端面46a,56aと先端面46b,56bとの間を接続する一対の側面46c,56cと、を含んでいる。基端面46a,56aと先端面46b,56bは互いに平行となっている。
導線46,56は、導電性金属層47,57と暗色層48,58とを有している。暗色層48,58は、導線46,56の長手方向に直交する断面において導電性金属層47,57に積層されている。図7に示すように、暗色層48,58は、導電性金属層47,57の基材シート35とは反対側に配置されている。すなわち、暗色層48,58は、導電性金属層47,57の観察者側に配置され、且つ、導電性金属層47,57を観察者側から覆っている。このため、図示された例において、暗色層48,58は、導線46,56の先端面46b,56bを形成している。
ここで導電性金属層47,57は、高導電率を有した金属材料を用いて形成された層である。本発明では、導電性金属層47,57は、銅または銅合金から形成されている。
銅又は銅合金からなる導電性金属層47,57は、優れた導電率を有する反面、比較的に高い反射率を呈する。そして、位置検知電極基板30の検知電極41,51をなす導電性金属層47,57によって外光が反射されると、タッチパネル装置20のアクティブエリアAa1を介して観察される画像表示機構12の画像コントラストが低下してしまう。そこで、暗色層48,58が、導電性金属層47,57の観察者側に配置されている。この暗色層48,58によって、画像のコントラストを向上させ、画像表示機構12によって表示される画像の視認性を改善することができる。すなわち、暗色層48,58は、黒色等の暗色の層であり、隣接する導電性金属層47,57よりも低反射率の層である。本発明では、暗色層48,58は、窒化銅から形成されている。なお、ここで用いる暗色層48,58とは、暗色化(黒化)された層のみでなく、粗化された層も含む。
コントラストの低下を防止する観点から、暗色層48,58に関しては、その色味がL*a*b*表色系(CIE1976)において、a*が−5.0〜3.0、b*が−5.0〜4.0であることが好ましい。暗色層48,58の色味の測定条件は、C光源、観測視野2°であり、電極40,50の背面に黒色アクリル板を配置した状態で測定するものとする。
なお、図7は、導電体メッシュ44,54をなす導線46,56の断面形状を示しているが、電極40,50の導電体メッシュ44,54以外の部分も、幅が異なるだけで、導電体メッシュ44,54をなす導線46,56と同様の断面形状を有するようにしてもよい。ただし、取出電極42,52は、画像表示機構12の非表示領域A2に対面する非アクティブエリアAa2内に配置されている。したがって、取出電極42,52は、暗色層48,58を有している必要はない。その一方で、暗色層48,58のパターニング等の煩雑さを回避するため、取出電極42,52が、検知電極41,51と同様に暗色層48,58を有するようにしてもよい。
なお図示された例において、電極40,50は導電性金属層47,57と暗色層48,58とを有するように構成されているが、これに限れず、電極40,50がさらに他の層を含んでいてもよい。電極40,50に含まれるべき他の層として、例えば、防錆層が例示される。
このような構成からなる電極40,50において、図7に示された導電体メッシュ44,54をなす導線46,56の平均線幅Waveは、電極40,50を極めて効果的に不可視化の観点から、細い方が好ましい。ここで説明する位置検知電極基板30については、導電体メッシュ44,54をなす導線46,56の平均線幅Waveは、2μm以上5μm以下となっている。このような導電体メッシュ44,54は、開口領域の面積割合を示す開口率が90%以上に設定されていれば、十分に不可視化される。
なお従来技術の欄でも言及したように、後述する薄膜をエッチングすることによって導線46,56を作製する場合、図6に示すように、導線46,56の線幅Wは変動することになる。このため、導線46,56の線幅Wを、複数の測定値の平均値である平均線幅Waveで評価する。平均線幅Waveは、導電体メッシュ44,54をなす導線46,56の線幅を、当該線幅のばらつきの全体的な傾向を反映し得ると期待される複数の箇所にて測定し、測定された線幅Wの平均値として特定される。具体的には、次の方法にて平均線幅Waveを特定する。少なくとも後述する製造方法にて製造される位置検知電極基板30については、以下の方法にて平均線幅Waveを高精度に特定することが可能となる。
図6に示すように、導電体メッシュ44,54をなす導線46,56は、分岐点61間を延びる接続要素63の集合体と言える。そこで、まず、任意に15個の接続要素63を選択する。次に、各接続要素63を画定する一対の分岐点61間を結ぶ仮想直線vl上に位置する三つの中間点62であって、当該仮想直線vlを四等分する中間点62を特定する。そして、選択された15個の接続要素のそれぞれについて、三つの中間点62での線幅Wを測定する。線幅Wは、中間点62を通過して仮想直線vlに対して直交する方向における導線46,56の両縁部間の長さとして特定され、例えば、光学顕微鏡を用いて測定される。そして、合計45個の線幅Wの測定値を平均した値を、当該導電体メッシュ44,54をなす導線46,56の平均線幅Waveとする。
また、後述するように、導電体メッシュ44,54をなす導線46,56のエッチング液による導電性金屬層と暗色層との侵食速度差に起因する線幅Waのばらつきを抑制する観点から、導電性金属層の厚みtCu及び暗色層48,58の厚みtCuNが、次の条件を満たすことが好ましい。次の条件が満たされるとともに、導電体メッシュ44,54をなす導線46,56の平均線幅Waveが2μm以上に設定されていると、線幅Waのばらつきにともなった導線46,56の断線を極めて効果的に回避することができる。
0.1μm ≦ tCu ≦ 5μm
10nm ≦ tCuN ≦ 200nm
0.002 ≦ tCuN/tCu ≦ 2
あわせて、上述の平均線幅Waveを有した導線46,56の高さ(厚さ)Hを0.2μm以上2μm以下とすることが好ましい。このような導電体メッシュ44,54によれば、導線46,56が十分に細線化される一方で、断面形状において平行となる基端面46a,56aおよび先端面46b,56bの間の高さが十分な高さとなり、すなわち、導線46,56の断面形状のアスペクト比(H/W)が十分に大きくなり、高い導電性をも有するようになる。結果として、導電体メッシュ55における面抵抗率を50Ω/□以下、さらに好ましくは20Ω/□以下にすることも可能となる。
すなわち、このような断面寸法を有した導線46,56によれば、位置検知電極基板30の電極40,50を低抵抗に維持しながら、当該電極40,50をなす導線46,56を細線化することができる。細線化した導線46,56によれば、高精細化された画素との組み合わせにおいて、或いは、タブレットと呼ばれる携帯端末の短ピッチ配列された画素との組み合わせにおいても、十分に検知電極41,51を不可視化しながら、高い検出精度を発揮することができる。
なお、導電体メッシュ44,54をなす導線46,56の高さ(厚さ)Hは、電極40の製造精度を安定させる観点から、2.0μm以下であることが好ましく、1.5μm以下であることがさらに好ましく、面抵抗率を低下させる観点から、0.1μm以上であることが好ましく、0.5μm以上であることがさらに好ましい。加えてここで説明した作用効果を確保する観点から、細導線60の断面形状のアスペクト比(H/W)は、0.04以上2.00以下であることが好ましい。
後述する位置検知電極基板30の製造方法によれば、電極40,50の導線46,56以外の部分の高さは、導電体メッシュ44,54をなす導線46,56の高さと同一となる。その一方で、電極40,50の導線46,56以外の部分、例えば不可視化が要求されていない取出電極42,52の幅を5.0μm以上とすることができる。
次に、上述した位置検知電極基板30の製造方法の一例について説明する。以下の方法により、上述した第1位置検知電極基板30a及び第2位置検知電極基板30bのいずれも作製することができる。以下に説明する製造方法では、まず、図8及び図9に示すようにして積層体70を準備し、積層体70から位置検知電極基板30を作製する。以下、各工程について順に説明していく。
まず、図8及び図9を参照して、積層体70を準備する工程について説明する。図8に示すように、積層体70は、基材シート35、導電性金属膜71及び暗色膜74を、この順で含んでいる。積層体70を作製するにあたり、まず、基材シート35を準備する。積層体70の基材シート35は、位置検知電極基板30の基材シート35をなすようになる。したがって、積層体70の基材シート35の材料は、位置検知電極基板30の基材シート35用の材料として例示した材料を適宜選択して用いることができる。
次に、図8に示すように、基材シート35の片側の面上に、導電性金属膜71及び暗色膜74を順に作製する。導電性金属膜71及び暗色膜74は、パターニングされることにより、位置検知電極基板30の電極40,50の少なくとも一部分を形成するようになる。このうち、導電性金属膜71が、電極40,50の導電性金属層47,57を形成し、暗色膜74が、暗色層48,58を形成するようになる。したがって、導電性金属膜71は、銅又は銅合金からなる薄膜として形成され、暗色膜74は、窒化銅からなる薄膜として形成されている。
作製されるべき電極40,50の導線46,56の線幅Wの侵食速度に起因するばらつきを抑制する観点から、導電性金属膜71の厚みtlCu及び暗色膜74の厚みtlCuNは、次のように設定される。
0.1μm ≦ tlCu ≦ 5μm
10nm ≦ tlCuN ≦ 200nm
まず、図8に示すように、基材シート35上に電極40,50の導電性金属層47,57を構成するようになる導電性金属膜71を成膜する。導電性金属膜71は、銅又は銅合金の箔を接着層により基材シート35にラミネートしたものから形成するのではなく、接着層を介さずに基材シート35上に直接的に形成する。すなわち、入手可能な特定の厚みを有した金属箔を積層するのではなく、基材シート35上に所望の厚みを有した導電性金属膜71を成膜する。導電性金属膜71の成膜方法としては、スパッタリング法、真空蒸着法、電解めっき法及び無電解めっき法を含むめっき法、CVD法、イオンプレーティング法又はこれらの二以上を組み合わせた方法を採用することができる。
上述したように、導電性金属層47,57の厚みtCuを0.1〜5μm程度とするため、0.1〜5μmの厚みtlCuで導電性金属膜71を成膜しようとすると、真空蒸着法を採用することが好ましい。蒸着によれば、0.1〜2μmの厚みの導電性金属膜71、とりわけ0.5μm以上の厚みの導電性金属膜71を比較的に短時間で安価に製造することができる。
また、別の方法として、図8に点線を用いて示すように、スパッタリングと他の方法、例えばスパッタリングと電解めっきとを含む複数工程にて、導電性金属膜71を成膜することも有効である。スパッタリングによれば、密着性に優れた下地層としての基材側導電性金属膜71aを形成することができる。また、その後の電解メッキによって、追加層としての表層側導電性金属膜71bを迅速に形成することができる。結果として、導電性金属膜71の厚みを比較的迅速に所望の厚みまで増加させることができる。
基材シート35上に導電性金属膜71を形成した後、図9に示すように、導電性金属膜71上に、暗色層48,58を構成するようになる暗色膜74を成膜する。スパッタリング法、真空蒸着法、電解めっき法及び無電解めっき法を含むめっき法、CVD法、イオンプレーティング法、又は、これらの二以上を組み合わせた方法により、基材シート35上に窒化銅からなる暗色膜74を成膜することができる
以上のようにして、基材シート35、導電性金属膜71及び暗色膜74を、この順で含んだ積層体70が準備される。
次に、図10〜図13を参照して、フォトリソグラフィー技術を用いたパターニングにより、基材シート35上の導電性金属膜71及び暗色膜74を所望のパターンにて、パターニングする。パターニングされた導電性金属膜71及び暗色膜74の積層部分によって、電極40,50が形成される。
まず、図10に示すように、暗色膜74によって形成されている積層体70の一方の面上に、感光膜81を設ける。感光膜81は、特定波長域の光、例えば紫外線に対する感光性を有している。ただし、感光膜81の具体的な感光特性は特に限られることはない。例えば、感光膜81として、光硬化型の感光材が用いられてもよく、若しくは、光溶解型の感光材が用いられてもよい。ここでは、感光膜81として光硬化型の感光材が用いられる例を説明する。
次に、図11に示すように、感光膜81上にマスク83を配置する。マスク83は各々、後に形成される第1電極40又は第2電極50に対応したパターンで露光光を透過させる透過部83aと、露光光を遮蔽する遮光部83bと、を含んでいる。その後、図11に示すように、露光光を、マスク83を介して感光膜81に照射する。この結果、感光膜81が露光される。
次に、露光された感光膜81を現像する。具体的には、感光膜81に対応した現像液を用意し、この現像液を用いて、感光膜81を現像する。これにより、感光膜81が光溶解型のものである場合は露光光が照射された部分が除去される。図12に示すように、感光膜81のうち露光光が照射されていない部分が除去され、感光膜81が所定のパターンにパターニングされる。この結果、感光膜81が所定のパターンにパターニングされてなるレジストパターン82が、暗色膜74によって形成されている積層体70の一方の面上に形成される。
その後、図13に示すように、レジストパターン82をマスクとして、暗色膜74及び導電性金属膜71をエッチングする。このエッチングにより、暗色膜74及び導電性金属膜71が、レジストパターン82と略同一のパターンにパターニングされる。ここで説明する製造方法では、塩化第二鉄(塩化鉄(III))水溶液をエッチング液として用いたウェットエッチングが実施される。この工程で、暗色膜74がパターニングされることにより、暗色膜74から電極40,50の暗色層48,58が形成され、導電性金属膜71がパターニングされることにより、導電性金属膜71から電極40,50の導電性金属層47,57が形成される。
次に、レジストパターン82を除去する。これによって、図7に示された位置検知電極基板30が得られる。
ところで、位置検知電極基板30における暗色膜48,58をなす材料および導電性金属層47,57をなす材料は、反射性又は導電性だけでなく、密着性や材料費等も考慮して選択され必要がある。このため、暗色層48,58および導電性金属層47,57をそれぞれなす二つの材料について、材料選択の自由度は低くなる。そして、上述した製造方法のように、導電性金属膜71及び暗色膜74をエッチングすることによって導線46,56を作製する場合、現実的に選択され得る材料の組み合わせでは、いずれの組み合わせにおいても、エッチング液に対する耐性が二つの材料の間で大きく異なる。本発明では、暗色層48,58(暗色膜74)をなす窒化銅と導電性金属層47,57(導電性金属膜71)をなす銅又は銅合金との組み合わせが採用されるが、この材料の組み合わせであっても、塩化第二鉄(塩化鉄(III))からなるエッチング液に対する耐性が大きく異なる。具体的には、暗色層48,58(暗色膜74)をなす窒化銅は、導電性金属層47,57(導電性金属膜71)をなす銅又は銅合金と比較して、塩化第二鉄(塩化鉄(III))に対する耐性が高く、エッチングによる浸食が進みにくい。
そして、平均線幅Waveが5μm以下となる細線化された導線を、金属薄膜をエッチングによってパターニングして作製しようとすると、従来、作製されるべき細線化された導線の線幅が大きくばらついていた。線幅のばらつきは、導電体メッシュの導電性のばらつきとなる。すなわち、アクティブ領域内Aa1内に検出感度が低下した領域が生じるといった不具合を引き起こす。
線幅Wにばらつきが生じる原因は、次のことにあると考えられる。すなわち、二つの膜を連続してエッチングする場合、まず、エッチングによる浸食がエッチング開始側となる表層側膜(上述の実施形態では暗色膜74)を貫通するタイミングのずれが面内の位置によって必然的に生じてしまう。そして、表層側膜に積層された深層側膜(上述の実施形態では導電性金属膜71)の浸食は、表層側膜を貫通した領域から開始される。ここで、エッチングによる浸食は、深さ方向(縦方向)だけでなく、所謂サイドエッチングと呼ばれる現象により横方向にも進む。其の結果、最後に表層側膜が貫通した領域に於いて深層側膜迄のエッチングが完了した時点で、当該領域のサイドエッチングは殆ど未進行なのに対して、最初に表層側膜が貫通された領域に於いては最も多くサイドエッチングが進行してしまっている。即ち、両領域間のサイドエッチングの進行量の差は大きくなる。この現象により、表層側膜及び深層側膜の両方をパターニングして細線を作製する際の線幅ばらつきがより顕著となる。
仮に、表層側膜が浸食され易い膜(エッチング耐性が低い膜)であったとすると、深層側膜のエッチングが進行している間に、早期に表層側膜が貫通された領域において表層側膜のサイドエッチングが進行している。この際、当該領域においては、深層側膜の表面が露出し、この深層側膜は、側方および上方からエッチングされることになる。すなわち、表層側膜のエッチング進行速度の面内ばらつきと、深層側膜のエッチング進行速度の面内ばらつきとが、単に足し合わされるのではなく、それ以上の面内ばらつきが生じてしまうことになる。
また、上述した実施の形態のように、表層側膜が浸食され難い膜(エッチング耐性が高い膜)であったとすると、早期に表層側膜が貫通された領域では、深層側膜の横方向への浸食が進むことにより、表層側膜が下方からも露出する。したがって、当該領域においては、表層側膜は、上方及び側方だけでなく、下方からも侵食される。やはり、表層側膜のエッチング進行速度の面内ばらつきと、深層側膜のエッチング進行速度の面内ばらつきとが、単に足し合わされるのではなく、それ以上の面内ばらつきが生じてしまうことになる。
以上のことから、エッチング耐性の異なる二つの膜を連続してエッチングして細線
パターンを作製する場合、面内でのエッチング進行速度のばらつきが顕著となり、結果として線幅を大きく変動していたと推測される。
本件発明者は、この点ついて鋭意検討を重ねた結果として、目標とする平均線幅Waveに対して、二つの膜をなす材料の組み合わせとともに、当該膜の厚みを調整しておくことにより、線幅Waのばらつきを効果的に抑制し得ることを知見した。具体的には、平均線幅Waveを5μm以下にする場合、窒化銅からなる暗色膜74の厚みtlCuNと銅又は銅合金からなる導電性金属膜71の厚みtlCuが、次の範囲にある場合、作製された導電体メッシュ44,54をなす線幅Wのばらつきを効果的に抑制することができた。
0.1μm ≦ tlCu ≦ 5μm
10nm ≦ tlCuN ≦ 200nm
この条件に加えて、導電性(位置検知感度及び応答速度)、電極の不可視性、及び線幅ばらつきの低減化の綜合的特性が最も良好となる平均線幅Waveが2μm以上5μmとなる場合には、図6を参照して説明したように15個の接続要素63のそれぞれについて三つの中間点62で測定された合計45箇所での線幅Wの測定値の標準偏差σが次の条件を満たすことができた。
0 < 4σ ≦ 0.5
加えて、平均線幅Waveを2μm以上5μmとする場合には、窒化銅からなる暗色膜74の厚みtlCuNと銅又は銅合金からなる導電性金属膜71の厚みtlCuに関する上述の条件とともに、次の条件が満たされることが有効であることが知見された。
0.004 ≦ tlCuN/tlCu ≦ 0.6
この条件が満たされる場合、導電体メッシュ44,54をなす線幅Wのばらつきを効果的に抑制することができた。
また、上記のように厚みが設定された窒化銅からなる暗色膜74及び銅又は銅合金からなる導電性金属膜71を用いて、平均線幅Waveが2μm以上の導線46,56をエッチングによるパターニングで作製する場合、図17を参照して説明した厚みの厚い膜をエッチングでパターニングする場合とは異なり、エッチングによる浸食箇所が、レジスト膜の下方で繋がってしまうことはない。したがって、作製された位置検知電極基板30において、導電体メッシュ44,54をなす導線46,56の導電性金属層の厚みtCu及び暗色層の厚みtCuNは、次の条件を満たすようになる。
0.1μm ≦ tCu ≦ 5μm
20nm ≦ tCuN ≦ 60nm
0.004 ≦ tCuN/tCu ≦ 0.6
逆に言えば、これらの厚みtCu,tCuNに関する条件を満たす位置検知電極基板30では、平均線幅Waveが2μm以上5μm以下まで細線化された導線46,56の線幅ばらつきが抑制され得る。したがって、位置検知電極基板30は、アクティブエリアAa1の全域において優れた感知精度を安定して発揮することができるとともに、濃淡むら等の不具合を効果的に目立たなくさせることができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、適宜図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
上述した実施の形態では、暗色層48,58が、導電性金属層47,57の基材シート35とは反対側に配置されている例を示した。上述の実施の形態では、基材シート35の観察者側に、電極40,50が形成され、暗色層48,58が導電性金属層47,57を観察者側から覆うようになっていた。しかしながらこの例に限られず、図14に示すように、タッチパネルセンサ25に含まれる一以上の位置検知電極基板30について、暗色層48,58が、導電性金属層47,57と基材シート35との間に配置されていてもよい。図14に示された例では、基材シート35の観察者側とは反対側となる画像表示機構12側に、電極40,50が位置するよう、位置検知電極基板30が配置される。この変形例による暗色層48,58は、導線46,56の基端面46a,56aを形成し、導電性金属層47,57を観察者側から覆う。図14に示された位置検知電極基板30は、上述した位置検知電極基板の製造方法において、導電性金属膜71と暗色膜74との基材シート35上への積層順を変更することにより、作製され得る。
また上述した実施の形態において、エッチングによるパターニングで導電性金属層47,57とともに形成される暗色層48,58が導線46,56に設けられている例を示した。この暗色層48,58は、上述した実施の形態において、導電性金属層47,57を観察者側から覆っていた。この暗色層48,58に加えて、図7に二点鎖線で示すように、導電性金属層47,57を側方から覆う第2の暗色層49,59を有するようにしてもよい。同様に、図14に示された例において、導電性金属層47,57を観察者側から覆う暗色層48,58に加えて、図14に二点鎖線で示すように、導電性金属層47,57を両側方および基材シート35とは反対の側(画像表示機構12側)から覆う第2の暗色層49,59をさらに含むようにしてもよい。
第2暗色層49,59は、上述した位置検知電極基板の製造方法の感光膜除去工程の後に、暗色化処理工程を設けることによって、形成され得る。暗色化工程としては、特開2008−147356号公報等に開示の如きテルルが溶解された塩酸溶液を利用したテルル黒化(テルル暗色化)処理を例示することができる。このような暗色化処理によれば、導電性金属層47,57の露出した面上に第2暗色層49,59を形成することができる。斯かる形態の場合、第2暗色層49、59を有する形態の場合、導電性金屬層47、57の外側(露出面観察者側及び画像表示機構側に対面する面)に加えて更に其の側面に於ける光(外光及び画像光)の反射も抑制出來る為、第2暗色層49、59が無い形態に比べて、導電体メッシュ44、54の不可視性を高め、且つ導電体メッシュの光反射による画像の白化やコントラスト低下を低減することが出來る。
また、既に説明したように、位置検知電極基板30の基材シート35の両側の面上に、第1電極40及び第2電極50がそれぞれ形成されるようにしてもよい。図15に示された位置検知電極基板30では、基材シート35の画像表示機構12側の面上に第1電極40が形成され、基材シート35の観察者側の面上に第2電極50が形成されている。図15に示された位置検知電極基板30の変形例において、第1電極40は、図14に示された第2暗色層49,59を含む電極40,50と同様の構成を有している。一方、図15に示された位置検知電極基板30の変形例において、第1電極40は、導電性金属膜71をエッチングでパターニングすることにより形成された導電性金属層47と、形成された導電性金属層47に対して暗色化処理を施すことによって形成された第2暗色層49と、を有している。図15に示された例において、第2電極50の導電性金属層57は、第1電極40の導電性金属層47及び暗色層48との間での同時両面露光を用いたフォトリソグラフィー技術により、パターニングすることができる。
上述した実施の形態の図2に示されたタッチパネルセンサ25では、各検知電極41,51がアクティブエリアAa1内に配置された輪郭形状が細長い矩形状の導電体メッシュ44,54として形成されているが、これに限られない。検知電極41,51の構成は、種々の変更が可能である。図16に示された例では、各第1検知電極41が、その長手方向に間隔を明けて配列された輪郭形状が正方形又は菱形をなす多数の導電体メッシュ44,54と、隣り合う二つの導電体メッシュ44,54の間を接続する接続部43,53と、を有している。各検知電極41,51は、導電体メッシュ44,54および接続部43,53により、アクティブエリアAa1内を直線状に延びている。各検知電極41,51が配置されている領域の幅は、導電体メッシュ44,54が設けられている部分において太くなっている。第1電極40に含まれる各第1検知電極41は、第2電極50に含まれる多数の第2検知電極51と交差している。そして、図16に示すように、第1電極40の第1検知電極41は、その接続部43において、第2電極50の第2検知電極51の接続部53と交差している。したがって、第1検知電極41の導電体メッシュ44は、隣り合う二つの第2検知電極51の間に配置され、第2検知電極51の導電体メッシュ55は、隣り合う二つの第1検知電極41の間に配置されている。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 表示装置
12 画像表示機構
12a 表示面
20 タッチパネル装置
22 透明カバー
25 タッチパネルセンサ
30 位置検知電極基板
30a 第1位置検知電極基板
30b 第2位置検知電極基板
35 基材シート
40 電極
41 検知電極
42 取出電極
42a 端子部
43 接続部43
44 導電体メッシュ44
45 開口領域
46 導線
46a 基端面
46b 先端面
46c 側面
47 導電性金属層47
48 暗色層
49 第2暗色層
50 第2電極
51 第2検知電極
52 第2取出電極
52a 端子部
53 接続部
54 導電体メッシュ
55 開口領域
56 導線
56a 基端面
56b 先端面
56c 側面
57 導電性金属層
58 暗色層
59 第2暗色層
61 分岐点
62 中間点
63 接続要素
70 積層体
71 導電性金属膜
71a 基材側導電性金属膜
71b 表層側導電性金属膜
74 暗色膜
81 感光膜
82 レジストパターン
83 マスク
83a 透過部
83b 遮光部

Claims (11)

  1. 基材シートと、
    前記基材シート上に設けられた検知電極と、を備え、
    前記検知電極は、導線が多数の開口領域を画成するメッシュパターンにて配置されている導電体メッシュを含み、
    前記導線は、銅または銅合金からなる導電性金属層と、前記導線の長手方向に直交する断面において前記導電性金属層と積層された窒化銅からなる暗色層と、を含み、
    前記導電体メッシュをなす前記導線の平均線幅Wave、前記導電性金属層の厚みtCu、及び、前記暗色層の厚みtCuNが、次の条件を満たす、タッチパネル装置用の位置検知電極基板。
    2μm ≦ Wave ≦ 5μm
    0.1μm ≦ tCu ≦ 5μm
    10nm ≦ tCuN ≦ 200nm
    0.002≦ t CuN /t Cu ≦ 2
  2. 前記導電体メッシュをなす前記導線の線幅の標準偏差σが次の条件を満たす、請求項1に記載の位置検知電極基板。
    4σ ≦ 0.5μm
  3. 前記暗色層は、前記導電性金属層の前記基材シートとは反対側に配置されている、請求項1又は2に記載の位置検知電極基板。
  4. 前記導線は、前記導電性金属層を両側方から覆う第2暗色層をさらに含む、請求項に記載の位置検知電極基板。
  5. 前記暗色層は、前記導電性金属層と前記基材シートとの間に配置されている、請求項1又は2に記載の位置検知電極基板。
  6. 前記導線は、前記導電性金属層を両側方および前記基材シートとは反対の側から覆う暗色層をさらに含む、請求項に記載の位置検知電極基板。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の位置検知電極基板を備える、タッチパネル装置。
  8. 前記位置検知電極基板と積層された透明カバーを、さらに備える、請求項に記載のタッチパネル装置。
  9. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の位置検知電極基板、或いは、請求項7又は8に記載のタッチパネル装置を備える、表示装置。
  10. 基材シート上に、銅または銅合金からなる導電性金属膜および窒化銅からなる暗色膜を、積層する工程と、
    塩化第二鉄水溶液からなるエッチング液を用いて前記導電性金属膜および前記暗色膜をパターニングする工程と、を含み、
    前記パターニングする工程において、前記導電性金属膜および前記暗色膜から、多数の開口領域を画成するメッシュパターンにて配置された導線が形成され、
    前記導線の平均線幅W ave 前記導電性金属膜の厚みtlCu及び前記暗色膜の厚みtlCuNが、次の条件を満たす、タッチパネル装置用の位置検知電極基板の製造方法。
    0.1μm ≦ tlCu ≦ 5μm
    10nm ≦ tlCuN ≦200nm
    0.002 ≦ t lCuN /t lCu ≦ 2
    2μm ≦ W ave ≦ 5μm
  11. 前記導線の線幅の標準偏差σが次の条件を満たす、請求項10に記載の位置検知電極基板の製造方法。
    4σ ≦ 0.5μm
JP2014058800A 2014-03-20 2014-03-20 位置検知電極基板、タッチパネル装置、表示装置、並びに、位置検知電極基板の製造方法 Active JP5794485B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014058800A JP5794485B1 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 位置検知電極基板、タッチパネル装置、表示装置、並びに、位置検知電極基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014058800A JP5794485B1 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 位置検知電極基板、タッチパネル装置、表示装置、並びに、位置検知電極基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5794485B1 true JP5794485B1 (ja) 2015-10-14
JP2015184789A JP2015184789A (ja) 2015-10-22

Family

ID=54330190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014058800A Active JP5794485B1 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 位置検知電極基板、タッチパネル装置、表示装置、並びに、位置検知電極基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5794485B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114365068A (zh) * 2019-09-19 2022-04-15 三菱电机株式会社 触觉呈现触摸面板以及显示装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3264234A4 (en) * 2015-02-27 2018-08-08 Fujikura Ltd. Wiring body, wiring substrate, and touch sensor
KR102087476B1 (ko) * 2015-12-23 2020-03-10 주식회사 엘지화학 터치스크린 센서
KR102276074B1 (ko) * 2017-03-17 2021-07-12 도레이 카부시키가이샤 배선 전극 부착 기판의 제조 방법 및 배선 전극 부착 기판

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8921726B2 (en) * 2009-02-06 2014-12-30 Lg Chem, Ltd. Touch screen and manufacturing method thereof
JP5667938B2 (ja) * 2010-09-30 2015-02-12 富士フイルム株式会社 静電容量方式タッチパネル
JP6099875B2 (ja) * 2011-11-22 2017-03-22 東レ株式会社 積層体の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114365068A (zh) * 2019-09-19 2022-04-15 三菱电机株式会社 触觉呈现触摸面板以及显示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015184789A (ja) 2015-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102006089B1 (ko) 터치 패널 센서, 터치 패널 장치 및 표시 장치
KR101464818B1 (ko) 정전용량형 입력장치 및 그의 제조방법
WO2015146277A1 (ja) タッチパネル、表示装置、並びに、タッチパネルの製造方法
JP5743237B2 (ja) タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および表示装置
JP2012014669A (ja) 導電シート、導電シートの使用方法及び静電容量方式タッチパネル
KR101608630B1 (ko) 도전 필름
JP5794485B1 (ja) 位置検知電極基板、タッチパネル装置、表示装置、並びに、位置検知電極基板の製造方法
JP6405659B2 (ja) タッチパネル用位置検知電極部材、タッチパネル、及び画像表示装置、並びにタッチパネル用位置検知電極部材の多面付け中間体
JP6138059B2 (ja) タッチパネル
TWI683250B (zh) 透明電極構件及其之製造方法、以及使用該透明電極構件的靜電電容式感測器
JP5892418B2 (ja) タッチパネルセンサ、タッチパネルセンサの製造方法、および、タッチパネルセンサを製造するための積層体
JP6406575B2 (ja) タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および表示装置
JP2015118537A (ja) タッチパネルセンサおよびタッチ位置検出機能付き表示装置
JP6610053B2 (ja) タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および表示装置
US10512160B2 (en) Conductive structure and manufacturing method therefor
JP6477164B2 (ja) タッチパネルセンサ用中間部材、及び、タッチパネルセンサ用中間部材の電気的検査方法
JP6550811B2 (ja) 導電性パターンシートの製造方法、導電性パターンシート、タッチパネルセンサおよび画像表示装置
JP6205995B2 (ja) タッチパネルセンサおよびタッチ位置検出機能付き表示装置
JP6384177B2 (ja) タッチパネルセンサ、タッチパネル装置及び表示装置
JP6504445B2 (ja) タッチパネルセンサ用中間部材、及び、タッチパネルセンサの製造方法
JP6610107B2 (ja) 画像表示装置
JP6201597B2 (ja) タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および表示装置
JP6210087B2 (ja) タッチパネルセンサの製造方法
JP6233024B2 (ja) タッチパネルセンサ、タッチパネルセンサの製造方法およびタッチ位置検出機能付き表示装置
JP2016130912A (ja) タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5794485

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02