JP5779854B2 - 体積ホログラム層形成用組成物、体積ホログラム積層体、および体積ホログラム層転写箔 - Google Patents
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Description
以下、これらの発明について順に説明する。
まず、本発明の体積ホログラム層形成用組成物について説明する。上述したように本発明の体積ホログラム層形成用組成物は、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層を形成するために用いられるものであって、カチオン重合性官能基を有するカチオン重合性化合物、およびラジカル重合性官能基を有するラジカル重合性化合物を含有し、さらに上記体積ホログラム層の破断強度を低下させることができ、かつカチオン重合性官能基を有するカチオン重合性機能材料を含有することを特徴とするものである。
以下、本発明の体積ホログラム層形成用組成物に用いられる各構成について順に説明する。
本発明に用いられるカチオン重合性機能材料について説明する。本発明に用いられるカチオン重合性機能材料は、カチオン重合性官能基を有し、本発明の体積ホログラム層形成用組成物を用いて体積ホログラム層を形成した際に、当該体積ホログラム層の破断強度を低下させることができるものである。すなわち、本発明に用いられるカチオン重合性機能材料は、カチオン重合性官能基を有し、これが含有されることにより、含有されない場合と比較して体積ホログラム層の破断強度を低下させる機能を有するものである。
ここで、単位カチオン重合性官能基当たりの分子量としてどの程度が好ましいかは、上記カチオン重合性官能基の種類に応じて適宜決定されるものである。
次に、本発明に用いられるカチオン重合性化合物について説明する。本発明に用いられるカチオン重合性化合物は、カチオン重合性官能基を有し、後述するラジカル重合性化合物と併用されることにより、体積ホログラム層を記録することができるものであれば特に限定されるものではない。なかでも本発明に用いられるカチオン重合性化合物は、ラジカル重合性化合物の重合が比較的低粘度の組成物中で行われることが好ましいという点から、室温で液状のものが好適に用いられる。
次に、本発明に用いられるラジカル重合性化合物について説明する。本発明に用いられるラジカル重合性化合物としては、ラジカル重合性官能基を有し、上述したカチオン重合性化合物と併用されることにより、体積ホログラム層を記録することができるものであれば特に限定されるものではない。なかでも本発明に用いられるラジカル重合性化合物は、分子中に少なくとも1つのエチレン性不飽和二重結合を有するものが好ましい。また、本発明に用いられるラジカル重合性化合物の平均屈折率は、上記カチオン重合性化合物の平均屈折率より大きいことが好ましく、なかでも0.02以上大きいことが好ましい。これは、ラジカル重合性化合物とカチオン重合性化合物との屈折率の差によって、体積ホログラムが形成されることによるものである。したがって、平均屈折率の差が上記値以下である場合には、屈折率変調が不十分となるからである。
本発明の体積ホログラム層形成用組成物には、必要に応じて上記カチオン重合性機能材料、カチオン重合性化合物、およびラジカル重合性化合物以外の他の化合物が含まれていてもよい。本発明に用いられる他の化合物は、本発明の体積ホログラム層形成用組成物の効果を阻害しないものであれば特に限定されるものではなく、任意の機能を有する化合物を適宜選択して用いることができる。中でも本発明においては、上記他の化合物として、通常、光ラジカル重合開始剤系、および光カチオン重合開始剤系が用いられることが好ましい。光ラジカル重合開始剤系、および光カチオン重合開始剤系が用いられることにより、本発明の体積ホログラム層形成用組成物を用いて体積ホログラムが記録された体積ホログラム層を形成する際に、上述したカチオン重合性化合物、およびラジカル重合性化合物を重合することが容易になるからである。
本発明の体積ホログラム層形成用組成物は、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層を形成するために用いられるものである。本発明の体積ホログラム層形成用組成物は、カチオン重合性化合物、およびラジカル重合性化合物を含有することから、通常、光ラジカル重合開始剤系、および光カチオン重合開始剤系を併用し、光ラジカル重合開始剤系が感光するレーザー光等の光を照射して、ラジカル重合性化合物を重合させた後、次いで、光カチオン重合開始剤系が感光する上記レーザー光とは別の波長の光を照射することにより、カチオン重合性化合物を重合させる方法によって体積ホログラムが記録された体積ホログラム層が形成されることになる。
次に、本発明の体積ホログラム積層体について説明する。本発明の体積ホログラム積層体は、カチオン重合性官能基を有するカチオン重合性化合物、およびラジカル重合性官能基を有するラジカル重合性化合物の重合物を含有し、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層を備えるものであって、上記体積ホログラム層に、上記体積ホログラム層の破断強度を低下させることができ、かつカチオン重合性官能基を有するカチオン重合性機能材料の重合物が含まれることを特徴とするものである。
以下、このような体積ホログラム積層体について詳細に説明する。
まず、本発明に用いられる体積ホログラム層について説明する。本発明に用いられる体積ホログラム層は、カチオン重合性官能基を有するカチオン重合性化合物、およびラジカル重合性官能基を有するラジカル重合性化合物の重合物を含有し、体積ホログラムが記録されたものである。そして、本発明に用いられる体積ホログラム層は、上記体積ホログラム層の破断強度を低下させることができ、かつカチオン重合性官能基を有するカチオン重合性機能材料の重合物が含まれることを特徴とするものである。このようなカチオン重合性機能材料の重合物が含有されることにより、本発明に用いられる体積ホログラム層の破断強度を低くすることができる結果、箔切れ性に優れた体積ホログラム積層体を得ることができるのである。
本発明の体積ホログラム積層体は、上述した体積ホログラム層を有するものであり、当該体積ホログラム層を有すること以外は、任意の構成とすることができるものである。本発明の体積ホログラム積層体の具体例としては、基材フィルムと体積ホログラム層を有する、ホログラムフィルム、ホログラムフィルムに接着剤層が設けられたホログラムラベル、ホログラムフィルムを細幅に断裁したホログラムスレッド、ホログラムスレッドが抄きこまれたホログラム偽造防止用紙、ホログラムフィルムがカードに埋め込まれたホログラムカード、ホログラムフィルムが接着剤層を介して布に貼り付けられている、ホログラム織ネーム、基材(紙)と体積ホログラム層と接着剤層が設けられたホログラム紙ラベル、基材フィルムと剥離性保護層と体積ホログラム層と接着剤層(ヒートシール層)が設けられたホログラム転写箔、ホログラム転写箔が金券や通帳や紙・フィルムなどに転写されて基材フィルムが除去された、保護層、本発明の体積ホログラム層、接着剤層、被転写体の層構成のものなどが挙げられる。
次に、本発明に用いられる体積ホログラム層転写箔について説明する。上述したように本発明の体積ホログラム層転写箔は、基材と、上記基材上に形成された剥離性保護層と、上記剥離性保護層上に形成され、カチオン重合性官能基を有するカチオン重合性化合物、およびラジカル重合性官能基を有するラジカル重合性化合物の重合物を含有し、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層と、上記体積ホログラム層上に形成され、熱可塑性樹脂を含有するヒートシール層と、を有するものであって、上記体積ホログラム層に、上記体積ホログラム層の破断強度を低下させることができ、かつカチオン重合性官能基を有するカチオン重合性機能材料の重合物が含まれることを特徴とするものである。
以下、本発明に用いられる各構成について順に説明する。
まず、本発明に用いられる体積ホログラム層について説明する。本発明に用いられる体積ホログラム層は、カチオン重合性官能基を有するカチオン重合性化合物、およびラジカル重合性官能基を有するラジカル重合性化合物の重合物を含有し、体積ホログラムが記録されたものである。そして、本発明に用いられる体積ホログラム層は、上記体積ホログラム層の破断強度を低下させることができ、かつカチオン重合性官能基を有するカチオン重合性機能材料の重合物が含まれることを特徴とするものである。このようなカチオン重合性機能材料の重合物が含有されることにより、本発明に用いられる体積ホログラム層の破断強度を低くすることができる結果、箔切れ性に優れた体積ホログラム層転写箔を得ることができるのである。
次に、本発明に用いられる基材について説明する。本発明に用いられる基材としては、本発明に用いられる剥離性保護層、体積ホログラム層、およびヒートシール層を支持できるものであれば特に限定されるものではない。このような基材としては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリフッ化エチレン系フィルム、ポリフッ化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリアミドフィルム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム等の樹脂フィルム等を挙げることができる。
次に、本発明に用いられる剥離性保護層について説明する。本発明に用いられる剥離性保護層は、上述した基材および体積ホログラム層の間に形成されるものである。そして、このような位置に剥離性保護層が形成されていることによって、本発明の体積ホログラム層転写箔は、次のような効果を奏することができる。
まず第1に、上記剥離性保護層が用いられることにより、基材と体積ホログラム層とを接着力を任意の範囲に調整することができるため、本発明の体積ホログラム層転写箔から体積ホログラム層を転写させる際に、体積ホログラム層の基材からの剥離性を向上させることができる。
第2に、上記剥離性保護層が用いられることにより、本発明の体積ホログラム層転写箔を用いて被転写体に体積ホログラム層を転写した際に、体積ホログラム層の表面を剥離性保護層によって覆うことができるため、転写された体積ホログラム層を保護することができる。
次に本発明に用いられるヒートシール層について説明する。本発明に用いられるヒートシール層は、上述した体積ホログラム層上に形成され、熱可塑性樹脂を含有するものであり、本発明の体積ホログラム層転写箔を用いて体積ホログラム層を被転写体へ転写する際に、体積ホログラム層と被転写体とを接着させる機能を有するものである。
以下、本発明に用いられるヒートシール層について詳細に説明する。
本発明の体積ホログラム層転写箔は、少なくとも上記基材、剥離性保護層、体積ホログラム層、およびヒートシール層を有するものであるが、必要に応じてこれら以外の任意の構成を有するものであってもよい。本発明に用いられる任意の構成としては、本発明の体積ホログラム層転写箔、あるいは本発明の体積ホログラム層転写箔を用いて製造される体積ホログラム積層体に所望の機能を付与することができるものであれば特に限定されるものではない。なかでも本発明に好適に用いられる任意の構成としては、画像形成層を挙げることができる。
なお、本発明に用いられる画像形成層は、通常、画像形成層自体がパターン状に形成されることによって画像を構成するものであり、画像形成層に画像が描画されるものではない。
なお、本発明における画像形成層は、上記ヒートシール層内に埋め込まれるように形成されてもよい(図2参照)。
以下、本発明に用いられる光学可変画像形成層および蛍光画像形成層について詳細に説明する。
まず、本発明に用いられる光学可変画像形成層について説明する。本発明に用いられる光学可変画像形成層は、光学可変材料によって形成されたものである。本発明に用いられる光学可変材料としては、所望の色を発現できるものであれば特に限定されるものではない。このような光学可変材料の例としては、例えば、所定の角度から観た際に、上記体積ホログラム層に記録された体積ホログラムの像と同一色の色を発現できるものを挙げることができる。このような光学可変材料が用いられることにより、所定の角度から視認した際に、画像形成層の画像と、体積ホログラム層の体積ホログラム像とを同一色の画像にすることができるため、上記体積ホログラム層における体積ホログラム像と、光学可変画像形成層における画像とが重なるように形成することにより、特定の角度において体積ホログラムが視認されないようにすることが可能になり、さらにセキュリティ性を向上させることができることになる。
また、本発明に用いられるパール顔料は、それをさらに顔料、染料等で着色したものであってもよい。
次に、本発明に用いられる蛍光画像形成層について説明する。本発明に用いられる蛍光画像形成層は、紫外線を吸収することにより、蛍光を発する蛍光材料によって形成されたものである。本発明に用いられる蛍光材料としては、紫外線を吸収することにより所望の波長の蛍光を発することができるものであれば特に限定されるものではない。
上記有機蛍光色素としては、例えば、有機蛍光色素としては、ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体、イミダゾール誘導体、クマリン誘導体、トリアゾール、カルバゾール、ピリジン、ナフタル酸、イミダゾロン等の誘導体、フルオレセイン、エオシン等の色素、アントラセン等のベンゼン環を持つ化合物などが挙げられる。具体的には可視光で無色の蛍光染料としては、EB−501(三井化学(株)製、発光色:青色)、EG−302(三井化学(株)製、発光色:黄緑色)、EG−307(三井化学(株)製、発光色:緑色)、ER−120(三井化学(株)製、発光色:赤色)、ER−122(三井化学(株)製、発光色:赤色)、蛍光増白剤と呼ばれるユビテックスOB(チバスペシャルティケミカルズ社製、発光色:青色)、ユーロピウム−テノイルトリフルオロアセトンキレート(シンロイヒ(株)、赤橙色)等を挙げることができる。
また、上記無機蛍光色素としては、無機蛍光色素としては、Ca、Ba、Mg、Sr、などの酸化物、硫化物、ケイ酸塩、リン酸塩、タングステン酸塩のなどの結晶を主成分とし、Eu、Mn、Pb、Fe、Mn、Zn、Ag、Cuなどの金属元素または希土類元素をドープ剤として添加した顔料を用いることができる。具体的には可視光下では無色から白色のG−300シリーズ(SrAl2O4:Eu,Dy 根本特殊化学製 発光色:緑)やV−300シリーズ(CaAl2O4:Eu,Nd 根本特殊化学製 発光色:紫)等を挙げることができる。
本発明の体積ホログラム層転写箔は、例えば、基材の片面上に剥離性保護層、体積ホログラム層、ヒートシール層を順次積層することにより製造することができる。基材上に各層を形成する方法については、一般的に体積ホログラム層転写箔を製造する方法として公知の方法を用いることができるため、ここでの説明は省略する。なお、上記体積ホログラム層は、上記本発明に係る体積ホログラム層形成用組成物を用いることにより、容易に形成することができる。
本発明の体積ホログラム層転写箔は、上記体積ホログラム層を被転写体に転写することによって、被転写体に体積ホログラム層が貼り合わされた構成を有する体積ホログラム積層体を製造するために用いられる。
1.体積ホログラム転写箔の作製
(1)第1積層体
第1のフィルムとしてPETフィルム(ルミラーT60(50μm):東レ(株)製)を準備し、下記組成からなる体積ホログラム層形成用組成物を、乾燥膜厚7μmとなるようにグラビアコートにて塗工し、塗工面に表面離型処理PETフィルム(「SP−PET」50μm、トーセロ(株)製)をラミネートし、第1積層体を作製した。
<体積ホログラム層形成用組成物の組成>
・エポキシ基含有アクリル樹脂;ブレンマーCP−50M(日本油脂(株)製)
(重量平均分子量10,000、エポキシ当量310g/eq.) 35重量%
・1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル
(デナコールEX−212;ナガセケムテックス(株)製) 25重量%
・ジフェノキシエタノールフルオレンジアクリレート
(BPEFA;大阪ガスケミカル(株)製) 35重量%
・ジアリールヨードニウム塩(PI2074;ローディア製) 4重量%
・2,5−ビス(4−ジエチルアミノベンジリデン)シクロペンタノン 1重量%
・メチルイソブチルケトン 100重量%
・1−ブタノール 100重量%
・単官能エポキシモノマーYED111AN(ジャパンエポキシレジン社製)アルキルモノグリシジルエーテル 3重量部
第2のフィルムとしてPETフィルム(ルミラーT60(50μm):東レ(株)製)を準備し、下記組成からなる剥離性保護層形成用組成物を、乾燥膜厚1μmとなるようにグラビアコートにて塗工することにより剥離性保護層を形成した。
<剥離性保護層形成用組成物の組成>
・ポリメチルメタクリレート樹脂(分子量;35000) 97重量部
・ポリエチレンワックス(分子量;10000、平均粒径;5μm)
3重量部
・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比))
400重量部
第1のフィルム/体積ホログラム層形成用組成物層/表面離型処理PETフィルムの積層体に波長;532nmのレーザー光を用いてリップマンホログラムを撮影し記録した。記録後、この積層体を100℃の雰囲気中で10分間加熱し、加熱後表面離型処理済PETフィルムを剥離して露出させた体積ホログラム層形成用組成物層に、第2のフィルム/剥離性保護層の積層体のはく製保護層側が接するようにして重ね、ニップした80℃の熱ローラー対の間を通過させて、第1のフィルム/体積ホログラム層/剥離性保護層/第2のフィルムの積層体を得た後、高圧水銀灯を用いて、全面に照射線量;2500mJ/cm2の紫外線を照射して、体積ホログラム層形成用組成物層の定着を行った。
上記で作製した第1のフィルム/体積ホログラム層/剥離性保護層/第2のフィルムの第1のフィルムを剥離し体積ホログラム層上に下記組成からなるヒートシール層形成用組成物を、乾燥膜厚4μmとなるようにグラビアコートにて塗工することにより、ヒートシール層を形成した。
<ヒートシール層形成用塗工液の組成>
・ポリエステル樹脂(バイロン550 TOYOBO製 Tg:−15℃ 分子量280
00) 20重量部
・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比)) 80重量部
保存前の体積ホログラム転写箔に対して、市販のホットスタンプ機を用い転写温度150℃、圧力0.8MPaで塩化ビニルカードへ転写評価を行った。5cmの正方形の押し型を使用し、転写箔の切れ込み内をホットスタンプするときれいに5cmの正方形状に転写することが出来た。また、厚さ125μm、米坪104g/m2の偽造防止用紙へも同様のホットスタンプ転写評価をおこなった。きれいに5cmの正方形状に転写することが出来、バリはほとんど認められなかった。
体積ホログラム層形成用組成物に単官能エポキシモノマーYED111AN(ジャパンエポキシレジン社製)アルキルモノグリシジルエーテルを含有させなかったこと以外は、実施例1と同様に体積ホログラム層転写箔を作製した。実施例1と同様に転写評価を行ったところ、塩化ビニルカードへの転写も、偽造防止用紙への転写も転写領域境界において、約1mm程度のバリが発生し、きれいに転写することはできなかった。
11 … 基材
12 … 剥離性保護層
13 … 体積ホログラム層
14 … ヒートシール層
15 … 画像形成層
Claims (3)
- カチオン重合性官能基を有するカチオン重合性化合物、ラジカル重合性官能基を有するラジカル重合性化合物、およびバインダー樹脂を含有し、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層を形成するために用いられる体積ホログラム層形成用組成物であって、
前記体積ホログラム層の破断強度を低下させることができ、かつカチオン重合性官能基を有するカチオン重合性機能材料を含有し、
前記カチオン重合性機能材料は、前記体積ホログラム層形成用組成物全体から溶剤成分を除いたものに対して1質量%〜10質量%の範囲内で含有され、
前記カチオン重合性化合物は、前記体積ホログラム層形成用組成物全体から溶剤成分を除いたものに対して10質量%〜50質量%の範囲内で含有され、
前記カチオン重合性機能材料が、分子内に単一の前記カチオン重合性官能基を有する単官能化合物であることを特徴とする、体積ホログラム層形成用組成物。 - カチオン重合性官能基を有するカチオン重合性化合物の重合物、ラジカル重合性官能基を有するラジカル重合性化合物の重合物、およびバインダー樹脂を含有し、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層を備える体積ホログラム積層体であって、
前記体積ホログラム層に、前記体積ホログラム層の破断強度を低下させることができ、かつカチオン重合性官能基を有するカチオン重合性機能材料の重合物が含まれ、
前記カチオン重合性機能材料の重合物は、前記体積ホログラム層に対して1質量%〜10質量%の範囲内で含有され、
前記カチオン重合性化合物の重合物は、前記体積ホログラム層に対して10質量%〜50質量%の範囲内で含有され、
前記カチオン重合性機能材料が、分子内に単一の前記カチオン重合性官能基を有する単官能化合物であることを特徴とする、体積ホログラム積層体。 - 基材と、
前記基材上に形成された剥離性保護層と、
前記剥離性保護層上に形成され、カチオン重合性官能基を有するカチオン重合性化合物の重合物、およびラジカル重合性官能基を有するラジカル重合性化合物の重合物、ならびにバインダー樹脂を含有し、体積ホログラムが記録された体積ホログラム層と、
前記体積ホログラム層上に形成され、熱可塑性樹脂を含有するヒートシール層と、
を有する体積ホログラム層転写箔であって、
前記体積ホログラム層に、前記体積ホログラム層の破断強度を低下させることができ、かつカチオン重合性官能基を有するカチオン重合性機能材料の重合物が含まれ、
前記カチオン重合性機能材料の重合物は、前記体積ホログラム層に対して1質量%〜10質量%の範囲内で含有され、
前記カチオン重合性化合物の重合物は、前記体積ホログラム層に対して10質量%〜50質量%の範囲内で含有され、
前記カチオン重合性機能材料が、分子内に単一の前記カチオン重合性官能基を有する単官能化合物であることを特徴とする、体積ホログラム層転写箔。
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