JP5770757B2 - ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents
ゴム組成物及び空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5770757B2 JP5770757B2 JP2013011398A JP2013011398A JP5770757B2 JP 5770757 B2 JP5770757 B2 JP 5770757B2 JP 2013011398 A JP2013011398 A JP 2013011398A JP 2013011398 A JP2013011398 A JP 2013011398A JP 5770757 B2 JP5770757 B2 JP 5770757B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- rubber
- rubber composition
- parts
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L7/00—Compositions of natural rubber
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K7/00—Use of ingredients characterised by shape
- C08K7/02—Fibres or whiskers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C1/00—Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08C—TREATMENT OR CHEMICAL MODIFICATION OF RUBBERS
- C08C1/00—Treatment of rubber latex
- C08C1/02—Chemical or physical treatment of rubber latex before or during concentration
- C08C1/04—Purifying; Deproteinising
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
- C08K3/02—Elements
- C08K3/04—Carbon
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
- C08K3/34—Silicon-containing compounds
- C08K3/36—Silica
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/36—Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
- C08K5/37—Thiols
- C08K5/372—Sulfides, e.g. R-(S)x-R'
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
Description
天然ゴムラテックスはヘベア樹等の天然ゴムの樹木の樹液として採取され、ゴム分のほか水、タンパク質、脂質、無機塩類等を含み、ゴム中のゲル分は種々の不純物の複合的な存在に基づくものと考えられている。本発明では、天然ゴムラテックスとして、ヘベア樹をタッピングして出てくる生ラテックス(フィールドラテックス)、遠心分離法やクリーミング法によって濃縮した濃縮ラテックス(精製ラテックス、常法によりアンモニアを添加したハイアンモニアラテックス、亜鉛華とTMTDとアンモニアによって安定化させたLATZラテックス等)等を使用できる。
なお、ミクロフィブリル化植物繊維水溶液の粘度は、ミクロフィブリル化植物繊維を0.5質量%、水を99.5質量%含むミクロフィブリル化植物繊維水溶液を、音叉型振動式粘度計によって常温(23℃)で測定した値である。
また、ミクロフィブリル化植物繊維のほぐれ具合は、ミクロフィブリル化植物繊維水溶液の撹拌速度、撹拌時間等によって調整することができる。撹拌速度が速く、撹拌時間が長いほど、繊維をほぐすことができる。また、撹拌に使用するホモジナイザーの機種、回転歯の形状、せん断能力を適切に選択することで、効率よく繊維をほぐすことが可能となる。
工程(II)では、工程(I)で得られた凝固物(凝集ゴム及びミクロフィブリル化植物繊維を含む凝集物)を洗浄し、ゴム(天然ゴム)中のリン含有量を200ppm以下に調整(低減)する。ケン化処理後に洗浄処理を施すことにより、凝固物における天然ゴム中のリン量を200ppm以下に低減し、天然ゴム特有の蛋白質やリン脂質からなる蜂の巣状のセルを除去することができる。
なお、洗浄方法はこれらに限定されず、pHが6〜7の範囲となるように炭酸ナトリウム等の弱アルカリ水で中和後、液相分を除去することで洗浄してもよい。
なお、カーボンブラックのN2SAは、JIS K 6217−2:2001によって求められる。
なお、シリカのN2SAは、ASTM D3037−93に準じてBET法で測定される値である。
なお、本明細書において、軟化点とは、JIS K 6220に規定される軟化点を環球式軟化点測定装置で測定し、球が降下した温度である。
本明細書において、タイヤ周方向、タイヤ径方向とは、具体的には特開2009−202865号公報の図1等に記載の方向である。
なお、本明細書において、E*a、E*bは、後述の実施例に記載の方法により測定される。
なお、宇部興産(株)製のVCR617等のSPB(1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶)含有BRを使用することによってもE*a/E*bを向上させることは可能であるが、ミクロフィブリル化植物繊維は、該SPB含有BRと比較して、E*a/E*bの向上効果が大きいという点で有利である。
なお、内層サイドウォールとは、多層構造を有するサイドウォールの内層部であり、具体的には、本明細書の図1や、特開2007−106166号公報の図1等に示される部材である。
天然ゴムラテックス:Muhibbah LATEKS社から入手したフィールドラテックスを使用
SBRラテックス:下記方法で調製
ミクロフィブリル化植物繊維:王子製袋(株)製のネオファイバー
界面活性剤:花王(株)製のEmal−E(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム)
NaOH:和光純薬工業(株)製のNaOH
凝集剤:花王(株)製のボイスC−60H(メタクリル酸エステル系ポリマー)
凝固剤:和光純薬工業(株)製の1%硫酸
NR:TSR20
IR:IR2200
SBR:住友化学(株)製のSBR1502
BR1:ランクセス社製のBUNA−CB25
BR2:宇部興産(株)製のVCR617(SPB含有BR)
カーボンブラック1:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN219(N2SA:104m2/g)
カーボンブラック2:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN550(N2SA:40m2/g)
シリカ1:デグッサ社製のUltrasil VN3(N2SA:175m2/g)
シリカ2:ローディア社製のZ1085Gr(N2SA:80m2/g)
架橋樹脂1:田岡化学工業(株)製のスミカノール620(変性レゾルシノール樹脂(変性レゾルシノール・ホルムアルデヒド縮合物))
架橋樹脂2:住友デュレツ社製のスミライトレジンPR12686(カシューオイル変性フェノール樹脂)
C5系石油樹脂:丸善石油化学(株)製のマルカレッツT−100AS(C5系石油樹脂:ナフサ分解によって得られるC5留分中のオレフィン、ジオレフィン類を主原料とする脂肪族系石油樹脂)(軟化点:102℃)
オイル:H&R社製のvivatec500
亜鉛華:東邦亜鉛(株)製の銀嶺R
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸
老化防止剤6PPD:住友化学(株)製のアンチゲン6C(N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン)
ワックス:日本精蝋(株)製のオゾエース0355
20%オイル含有不溶性硫黄:フレキシス社製のクリステックスHSOT20(硫黄80質量%及びオイル分20質量%を含む不溶性硫黄)
アルキルフェノール・塩化硫黄縮合物:田岡化学工業(株)製のタッキロールV200
メチレン供与体1:住友化学(株)製のスミカノール507A(変性エーテル化メチロールメラミン樹脂(HMMPMEの部分縮合物)を65質量%、他にシリカとオイルを35質量%含有)
メチレン供与体2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーH(ヘキサメチレンテトラミン(HMT))
加硫促進剤TBBS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
ミクロフィブリル化植物繊維を200倍(質量比)の水で希釈後、筒型ホモジナイザー(プライミクス(株)製のオートミクサー 20型、回転数8000rpm)を用いて表2に示す時間撹拌し、ミクロフィブリル化植物繊維を0.5質量%、水を99.5質量%含むミクロフィブリル化植物繊維水溶液を得た。表2に示す撹拌時間は、筒型ホモジナイザーによるミクロフィブリル化植物繊維の解繊時間を意味しており、この時間を変更し、ミクロフィブリル化植物繊維のほぐれ具合を調整した。ミクロフィブリル化植物繊維水溶液の粘度を音叉型振動式粘度計((株)エー・アンド・デイ製のSV−10)を用いて常温(23℃)で測定し、表2に記載した。
天然ゴムラテックスの固形分濃度(DRC)を30%(w/v)に調整した後、天然ゴムラテックス1000gに対し、Emal−E10gとNaOH20gを加え、室温で48時間ケン化反応を行い、ケン化天然ゴムラテックスを得た。
次に、ケン化天然ゴムラテックスとミクロフィブリル化植物繊維水溶液とが乾燥時に所定の質量比率となるように計量、調整後、筒型ホモジナイザーを用いて、8000rpmの条件でこれらを1時間撹拌した。
次に、撹拌後の混合物1000gに対し、凝集剤1.5gを加え、筒型ホモジナイザーを用いて、300rpmで2分間撹拌した。
次に、筒型ホモジナイザーを用いて、450rpm、30〜35℃の条件で撹拌しながら凝固剤を段階的に加え、pHを6.8〜7.1に調整し、凝固物を得た。撹拌時間は1時間とした。得られた凝固物は、水1000mlで繰り返し洗浄した。
次に、数時間風乾させた凝固物を更に40℃で12時間真空乾燥し、マスターバッチ(MB)を得た。得られたMB(1)〜(11)を表2に示す。なお、MB(4)は天然ゴムラテックスの代わりにSBRラテックスを使用した。MB(5)はケン化処理を行わずに作製した。MB(11)は洗浄を繰返し行わず、洗浄回数を1回とした。
水:蒸留水
乳化剤(1):ハリマ化成(株)製のロジン酸石鹸
乳化剤(2):和光純薬工業(株)製の脂肪酸石鹸
電解質:和光純薬工業(株)製のリン酸ナトリウム
スチレン:和光純薬工業(株)製のスチレン
ブタジエン:高千穂化学工業(株)製の1,3−ブタジエン
分子量調整剤:和光純薬工業(株)製のtert−ドデシルメルカプタン
ラジカル開始剤:日油(株)製のパラメンタンヒドロペルオキシド
SFS:和光純薬工業(株)製のソディウム・ホルムアルデヒド・スルホキシレート
EDTA:和光純薬工業(株)製のエチレンジアミン四酢酸ナトリウム
触媒:和光純薬工業(株)製の硫酸第二鉄
重合停止剤:和光純薬工業(株)製のN,N’−ジメチルジチオカルバメート
表1の仕込み組成に従い、撹拌機付き耐圧反応器に水、乳化剤(1)、乳化剤(2)、電解質、スチレン、ブタジエン及び分子量調整剤を仕込んだ。反応器温度を5℃とし、ラジカル開始剤及びSFSを溶解した水溶液と、EDTA及び触媒を溶解した水溶液とを反応器に添加して重合を開始した。重合開始から5時間後、重合停止剤を添加して反応を停止させ、SBRラテックスを得た。
窒素含有量は、熱分解後ガスクロマトグラフで定量した。
ICP発光分析装置(P−4010、日立製作所(株)製)を使用してリン含有量を求めた。
また、リンの31P−NMR測定は、NMR分析装置(400MHz、AV400M、日本ブルカー社製)を使用し、80%リン酸水溶液のP原子の測定ピークを基準点(0ppm)として、クロロホルムにより生ゴムより抽出した成分を精製し、CDCl3に溶解して測定した。
1mm×1mmに切断した生ゴムのサンプル70.00mgを計り取り、これに35mLのトルエンを加え1週間冷暗所に静置した。次いで、遠心分離に付してトルエンに不溶のゲル分を沈殿させ上澄みの可溶分を除去し、ゲル分のみをメタノールで固めた後、乾燥し質量を測定した。次の式によりゲル含有率(質量%)を求めた。
ゲル含有率(質量%)=[乾燥後の質量mg/最初のサンプル質量mg]×100
表3及び4の上段に示す配合処方にしたがい、(株)神戸製鋼製1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄、加硫促進剤及びアルキルフェノール・塩化硫黄縮合物以外の薬品を混練りした。次に、オープンロールを用いて、得られた混練り物に硫黄、加硫促進剤及びアルキルフェノール・塩化硫黄縮合物を添加して練り込み、内層サイドウォール用の未加硫ゴム組成物を得た。
得られた内層サイドウォール用の未加硫ゴム組成物を、外層サイドウォール用の未加硫ゴム組成物、クリンチエイペックス用の未加硫ゴム組成物とともに3層コールドフィート押出機を用いて押出し成型した後、他のタイヤ部材と成型機上で貼り合わせて生タイヤカバーを製造し、170℃で12分間加硫し、試験用タイヤ(205/65R15)を得た。得られた試験用タイヤの断面模式図を図1に示す。なお、外層サイドウォール2は、表5の上段に示す配合処方にしたがい、内層サイドウォール1と同様の方法で作製した。内層サイドウォール1及び外層サイドウォール2の仕上り厚みはいずれも1.25mmとした。上記試験用タイヤの性能を以下の試験により評価した。
得られた試験用タイヤから、タイヤ軸を中心として周方向が長辺となる様に短冊状のゴム試験片を切り出しゴム試験片1(サイズ:縦20mm、横3mm、厚さ2mm)を得た。また、タイヤ軸を中心として半径方向(ラジアル方向)が長辺となる様に短冊状のゴム試験片を切り出しゴム試験片2(サイズ:ゴム試験片1と同様)を得た。
得られたゴム試験片1、2を用いて、(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータVESを用いて、温度70℃、周波数10Hz、初期歪10%及び動歪2%(長辺方向の歪)の条件下で、タイヤ周方向の複素弾性率E*a(MPa)、及びタイヤ径方向の複素弾性率E*b(MPa)を測定した。E*が大きいほど剛性が高いことを示す。
なお、E*aが目標値の範囲内であると、ハンドル応答性に優れ、操縦安定性が優れることを示す。E*bが目標値の範囲内であると、路面の凹凸吸収性に優れ、乗り心地性が優れることを示す。E*a/E*bが目標値の範囲内であると、過渡特性(操舵角度をつけてのコーナリングの直後に、ハンドルを直進に戻した際の車両戻りの良さ)が優れることを示す。
上記ゴム試験片1からなる3号ダンベル型試験片を用いて、JlS K 6251 2010「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて、常温にて引張試験を実施し、試験片の破断伸びEB(%)を測定した。破断伸びEB(%)が大きいほど、耐久性が優れることを示す。
各未加硫ゴム組成物について、押出し後の各未加硫ゴム組成物を所定のサイドウォールの形状に成形した成形品のエッジ状態、ゴムの焼け度合い、ゴム同士の粘着度合い、平坦さ、及びミクロフィブリル化植物繊維の凝集塊の有無を目視、触覚により評価し、比較例1を100として指数表示した。数値が大きいほど、シート加工性が優れることを示している。
なお、エッジ状態については、最もエッジが真っ直ぐで滑らかな状態を良好とし、ゴムの焼け度合いについては、上記成形品から切り出した15cm角の2mmシートにおいて、ピッツ焼けゴム塊による凹凸がない状態を良好とし、平坦さについては、該シートが平坦で平面板に密着する状態を良好として評価した。凝集塊の目視は、ゴムシート断面で0.1個/cm2(10個/100cm2)を基準として評価した。
試験用タイヤを車両(3000cc)の全輪に装着させ、一般的な走行条件のテストコースにて実車走行を行なった。操舵時のコントロールの安定性(操縦安定性)及び乗り心地性をテストドライバーが官能評価し、比較例1を100として指数表示をした。操縦安定性指数が大きいほど操縦安定性が優れることを示し、乗り心地性指数が大きいほど乗り心地性が優れることを示す。
転がり抵抗試験機を用い、JIS標準中心リム、内圧(230kPa)、荷重(3.43kN)、速度(80km/h)で、JIS D 4234:2009に従い、上記試験用タイヤの転がり抵抗を測定し、以下の計算式から転がり抵抗の改善率(転がり抵抗の低下率)を算出した。
転がり抵抗の改善率=(比較例1の転がり抵抗−各配合の転がり抵抗)/(比較例1の転がり抵抗)×100
比較例6は、ミクロフィブリル化植物繊維を混練り時に投入しているため、ミクロフィブリル化植物繊維を充分に分散させることができず、加工性が著しく劣っていた。
比較例7及び8は、HPNRを含有しないマスターバッチを使用しているため、ミクロフィブリル化植物繊維を充分に分散させることができず、破断伸びや加工性が劣っていた。
比較例9及び10は、VCR617を配合し、良好な操縦安定性が得られているが、乗り心地性が劣っていた。また、破断伸びが著しく劣っていた。
比較例11は、ゴム中のリン含有量が多いマスターバッチを配合しているため、ミクロフィブリル化植物繊維を充分に分散させることができず、破断伸びや加工性が劣っていた。
2:外層サイドウォール
3:ストリップエイペックス
4:ベーストレッド
5:ビードエイペックス
6:クリンチエイペックス
7:ウイング
8:タイガム(ケースとインナーライナーの間に配置)
Claims (10)
- リン含有量が200ppm以下の改質天然ゴムと、天然物を水酸化ナトリウムで処理した後、機械的に摩砕ないし叩解することにより得られるミクロフィブリル化植物繊維とを含むマスターバッチを用いて作製されたゴム組成物。
- 温度70℃、動歪み2%で測定した押出し方向の複素弾性率E*aと該押出し方向に直交する方向の複素弾性率E*bとの比(E*a/E*b)が1.05〜6.00であり、かつ前記E*aが7〜100MPaである請求項1記載のゴム組成物。
- 前記マスターバッチにおいて、前記改質天然ゴム100質量部に対する前記ミクロフィブリル化植物繊維の含有量が5〜30質量部である請求項1又は2記載のゴム組成物。
- 窒素吸着比表面積25〜200m2/gのカーボンブラック及び/又は窒素吸着比表面積70〜300m2/gのシリカを含有し、
ゴム成分100質量部に対する前記カーボンブラック及び前記シリカの合計含有量が25〜80質量部である請求項1〜3のいずれかに記載のゴム組成物。 - レゾルシノール樹脂、変性レゾルシノール樹脂、クレゾール樹脂、変性クレゾール樹脂、フェノール樹脂、及び変性フェノール樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の架橋樹脂を含有し、
ゴム成分100質量部に対する前記架橋樹脂の合計含有量が1〜20質量部である請求項1〜4のいずれかに記載のゴム組成物。 - 更に、前記改質天然ゴム以外のジエン系ゴムを含有する請求項1〜6のいずれかに記載のゴム組成物。
- タイヤ部材に使用される請求項1〜7のいずれかに記載のゴム組成物。
- 前記タイヤ部材がサイドウォール、ベーストレッド、タイガム、ビードエイペックス、ストリップエイペックス、クリンチエイペックス又はウイングである請求項8記載のゴム組成物。
- 請求項1〜9のいずれかに記載のゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013011398A JP5770757B2 (ja) | 2012-05-09 | 2013-01-24 | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
US13/777,627 US20130303657A1 (en) | 2012-05-09 | 2013-02-26 | Rubber composition and pneumatic tire |
CN2013101540981A CN103387700A (zh) | 2012-05-09 | 2013-04-27 | 橡胶组合物及充气轮胎 |
BRBR102013011427-8A BR102013011427A2 (pt) | 2012-05-09 | 2013-05-08 | Composição de borracha e pneumático |
RU2013120976/05A RU2013120976A (ru) | 2012-05-09 | 2013-05-08 | Резиновая смесь и пневматическая шина |
EP20130167022 EP2662405B1 (en) | 2012-05-09 | 2013-05-08 | Rubber composition and pneumatic tire |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012107972 | 2012-05-09 | ||
JP2012107972 | 2012-05-09 | ||
JP2013011398A JP5770757B2 (ja) | 2012-05-09 | 2013-01-24 | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013253222A JP2013253222A (ja) | 2013-12-19 |
JP5770757B2 true JP5770757B2 (ja) | 2015-08-26 |
Family
ID=48236785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013011398A Active JP5770757B2 (ja) | 2012-05-09 | 2013-01-24 | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20130303657A1 (ja) |
EP (1) | EP2662405B1 (ja) |
JP (1) | JP5770757B2 (ja) |
CN (1) | CN103387700A (ja) |
BR (1) | BR102013011427A2 (ja) |
RU (1) | RU2013120976A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3375628A1 (en) | 2017-03-16 | 2018-09-19 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneumatic tire |
US10435522B2 (en) | 2016-11-01 | 2019-10-08 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Method for producing masterbatch |
Families Citing this family (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5981359B2 (ja) * | 2013-01-25 | 2016-08-31 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP6615444B2 (ja) | 2013-10-17 | 2019-12-04 | 日信工業株式会社 | ゴム組成物の製造方法及びゴム組成物 |
CN105764973B (zh) | 2013-11-27 | 2018-11-13 | 株式会社普利司通 | 橡胶组合物和轮胎 |
JP2015129239A (ja) * | 2014-01-08 | 2015-07-16 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP6297895B2 (ja) * | 2014-04-09 | 2018-03-20 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP6258177B2 (ja) * | 2014-09-25 | 2018-01-10 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ |
KR102429207B1 (ko) | 2014-10-06 | 2022-08-03 | 스미토모 고무 코교 카부시키카이샤 | 타이어용의 고무 조성물, 공기 타이어 및 에어리스 타이어 |
JP5841225B1 (ja) * | 2014-12-12 | 2016-01-13 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
US10589578B2 (en) | 2015-03-06 | 2020-03-17 | Bridgestone Corporation | Tire |
US10589570B2 (en) | 2015-03-06 | 2020-03-17 | Bridgestone Corporation | Tire |
JP6438367B2 (ja) * | 2015-09-01 | 2018-12-12 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
CN106700140B (zh) * | 2015-11-17 | 2019-09-13 | 北京彤程创展科技有限公司 | 改善橡胶耐老化性能的橡胶组合物及应用 |
JP6700741B2 (ja) * | 2015-11-25 | 2020-05-27 | 日本製紙株式会社 | ゴム組成物 |
JP2018062561A (ja) * | 2016-10-12 | 2018-04-19 | 住友ゴム工業株式会社 | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ |
CN106626982A (zh) * | 2016-12-08 | 2017-05-10 | 淮安优迪亚橡胶有限公司 | 一种纤维复合橡胶 |
JP6956945B2 (ja) * | 2017-08-09 | 2021-11-02 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
FR3074182B1 (fr) | 2017-11-30 | 2019-10-18 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Composition de caoutchouc a haut module comprenant un ultra-accelerateur de vulcanisation |
FR3074183B1 (fr) * | 2017-11-30 | 2020-07-24 | Michelin & Cie | Composition de caoutchouc a haut module comprenant un systeme de reticulation au soufre efficace |
CN110001305A (zh) * | 2017-12-22 | 2019-07-12 | 东洋橡胶工业株式会社 | 充气轮胎 |
JP7007895B2 (ja) | 2017-12-22 | 2022-02-10 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP7007894B2 (ja) | 2017-12-22 | 2022-02-10 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP6993211B2 (ja) | 2017-12-22 | 2022-02-10 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
CN109955659A (zh) | 2017-12-22 | 2019-07-02 | 东洋橡胶工业株式会社 | 充气轮胎 |
JP6624216B2 (ja) * | 2018-02-05 | 2019-12-25 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP7495200B2 (ja) * | 2018-02-27 | 2024-06-04 | 住友ゴム工業株式会社 | ベーストレッド用ゴム組成物 |
JP7151188B2 (ja) * | 2018-06-08 | 2022-10-12 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤのアンバランス修正方法、及びタイヤ |
WO2020080150A1 (ja) * | 2018-10-16 | 2020-04-23 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
JP7470938B2 (ja) * | 2019-10-09 | 2024-04-19 | 横浜ゴム株式会社 | 表面処理ナノセルロースマスターバッチ |
JP7264008B2 (ja) * | 2019-10-23 | 2023-04-25 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
JP7532764B2 (ja) * | 2019-11-20 | 2024-08-14 | 住友ゴム工業株式会社 | ポリマー組成物 |
JP6919744B1 (ja) * | 2020-04-27 | 2021-08-18 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
EP4245567A1 (en) * | 2022-03-14 | 2023-09-20 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Tire |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2798585B2 (ja) * | 1992-07-23 | 1998-09-17 | 住友ゴム工業株式会社 | ラジアルタイヤ |
JP4754926B2 (ja) | 2005-10-11 | 2011-08-24 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
US7737209B2 (en) * | 2006-07-06 | 2010-06-15 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition and tire using same |
JP4581116B2 (ja) * | 2007-09-10 | 2010-11-17 | 住友ゴム工業株式会社 | 加硫ゴム組成物、空気入りタイヤおよびこれらの製造方法 |
US8674014B2 (en) * | 2007-10-03 | 2014-03-18 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for sidewall and tire having sidewall using thereof, and rubber composition for clinch and tire having clinch using thereof |
JP4286319B1 (ja) * | 2008-02-01 | 2009-06-24 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP2010070747A (ja) * | 2008-08-19 | 2010-04-02 | Bridgestone Corp | ゴム組成物 |
CA2778560C (en) * | 2009-10-23 | 2015-02-03 | Kyoto University | Composition containing microfibrillated plant fibers |
US20110136939A1 (en) * | 2009-12-08 | 2011-06-09 | Annette Lechtenboehmer | Tire with component containing cellulose |
JP5503310B2 (ja) * | 2010-01-27 | 2014-05-28 | 住友ゴム工業株式会社 | ランフラットタイヤ用ゴム組成物及びランフラットタイヤ |
CN102190822B (zh) * | 2010-03-17 | 2014-10-29 | 住友橡胶工业株式会社 | 轮胎橡胶组合物和重载轮胎 |
JP5706863B2 (ja) * | 2012-01-16 | 2015-04-22 | 住友ゴム工業株式会社 | マスターバッチ、ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
-
2013
- 2013-01-24 JP JP2013011398A patent/JP5770757B2/ja active Active
- 2013-02-26 US US13/777,627 patent/US20130303657A1/en not_active Abandoned
- 2013-04-27 CN CN2013101540981A patent/CN103387700A/zh active Pending
- 2013-05-08 EP EP20130167022 patent/EP2662405B1/en not_active Not-in-force
- 2013-05-08 RU RU2013120976/05A patent/RU2013120976A/ru not_active Application Discontinuation
- 2013-05-08 BR BRBR102013011427-8A patent/BR102013011427A2/pt not_active Application Discontinuation
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10435522B2 (en) | 2016-11-01 | 2019-10-08 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Method for producing masterbatch |
EP3375628A1 (en) | 2017-03-16 | 2018-09-19 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneumatic tire |
US11014405B2 (en) | 2017-03-16 | 2021-05-25 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneumatic tire |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
RU2013120976A (ru) | 2014-11-20 |
US20130303657A1 (en) | 2013-11-14 |
CN103387700A (zh) | 2013-11-13 |
EP2662405A1 (en) | 2013-11-13 |
EP2662405B1 (en) | 2014-12-17 |
BR102013011427A2 (pt) | 2015-06-30 |
JP2013253222A (ja) | 2013-12-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5770757B2 (ja) | ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5706863B2 (ja) | マスターバッチ、ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5687671B2 (ja) | ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5086457B2 (ja) | ブレーカー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5981359B2 (ja) | ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5216029B2 (ja) | サイドウォール、インスレーション又はブレーカークッション用ゴム組成物、これらの製造方法及び空気入りタイヤ | |
JP5466667B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5639121B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5411214B2 (ja) | トレッド用ゴム組成物、その製造方法及び重荷重用タイヤ | |
JP2012207200A (ja) | ビードエイペックス用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5346357B2 (ja) | サイドウォール用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
EP2995638A1 (en) | Pneumatic tire and rubber masterbatch | |
JP2011190409A (ja) | ブレーカートッピング用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ | |
KR20110131082A (ko) | 브레이커용 고무 조성물 및 공기입 타이어 | |
JP6181426B2 (ja) | マスターバッチ、製造方法、ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP2011026414A (ja) | タイヤ用ゴム組成物及びその製造方法 | |
JP2009029840A (ja) | 有機ケーストッピング用ゴム組成物およびそれを用いたケースを有するタイヤ | |
JP2024061608A (ja) | タイヤ | |
JP2024060814A (ja) | タイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140718 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141028 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141031 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141226 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150609 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150625 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5770757 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |