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JP5609846B2 - 付加硬化型シリコーン接着剤組成物 - Google Patents

付加硬化型シリコーン接着剤組成物 Download PDF

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Description

本発明は、室温短時間での接着性、特には金属、ガラス又は有機樹脂との接着性に優れた付加硬化型シリコーン接着剤組成物に関する。
従来の付加硬化型シリコーン接着剤組成物は、硬化させる際に加熱を必要とし、その温度も100℃以上となるため基材に悪影響を及ぼすことがあり、温度条件を管理した装置の導入、維持管理などが必要となる。また、硬化槽を高温状態に保つためには莫大なエネルギーが必要となる。近年の環境意識の変化により、付加硬化型シリコーン接着剤組成物の硬化条件も低温・短時間硬化というニーズが高まっている。
このため、ベンゼンカルボン酸アリルエステルを配合した付加型シリコーン接着剤組成物が提案されている(特開2007−131750号公報、特開2009−221312号公報:特許文献1,2)。
しかし、これらをもとにつくられた材料は、組成物とした後の保存性が悪く、特に保管後硬化時に発泡する現象が生じる場合がある。これは、含まれるベンゼンカルボン酸アリルエステルの影響ではないかと考えられているが、原因は定かではない。これを回避するためには、使用直前に減圧状態に放置することが有効であることも明らかになりつつある。なお、接着剤性能については、金属への接着性発現に1日程度時間を要することから、より短時間で接着する材料が求められている。更に、ベンゼンカルボン酸エステルの環境への影響等についても考慮する必要がでてきている。
特開2007−131750号公報 特開2009−221312号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、加熱硬化炉を必要とせず、室温状態において短時間で樹脂や金属への優れた接着性を発現する付加硬化型シリコーン接着剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために検討を重ねた結果、一分子中に1個以上の(メタ)アクリル基を含有する有機化合物又は有機ケイ素化合物と、フェニル基等の一価の芳香族基を少なくとも1個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び一分子中に少なくとも1個のケイ素原子に結合した水素原子を有し、かつフェニレン骨格等の二〜四価の芳香族基を少なくとも1個含有する有機ケイ素化合物を配合することが、室温接着性に非常に有効であることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記の付加硬化型シリコーン接着剤組成物を提供する。
〔請求項1〕
(A)下記平均組成式
aR’bSiO(4-a-b)/2
(式中、Rはアルケニル基、R’は脂肪族不飽和結合を持たない非置換又は置換の炭素数1〜10の一価炭化水素基、a、bは、0<a≦2、0<b<3、0<a+b≦3を満たす数である。)
で表される一分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合したアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)一分子中に、少なくとも2個のケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)を含有し、かつ少なくとも1個のアルコキシシリル基を有し、芳香族基を含有しないオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.3〜30質量部、
(C)一分子中に、少なくとも1個のケイ素原子に結合した一価の芳香族基及び少なくとも1個のケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜10質量部、
(D)一分子中に、少なくとも1個のケイ素原子に結合した二〜四価の芳香族基及び少なくとも1個のケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)を含有する有機ケイ素化合物 0.1〜30質量部、
(E)一分子中に、1個以上の(メタ)アクリル基を含有する有機化合物又は1個以上の(メタ)アクリル基を含有する有機ケイ素化合物(但し、ケイ素原子に結合する水素原子は含まない) 0.01〜10質量部、
(F)付加反応触媒 触媒量
を含有することを特徴とする付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
〔請求項2〕
(B)成分が下記式で示されるものから選ばれる請求項1記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
Figure 0005609846

(式中、R8はアルキル基であり、mは0以上の整数、nは2以上の整数、pは1以上の整数、q、rは1〜10の整数である。)
〔請求項3〕
(C)成分が下記式(3)〜(5)から選ばれるものである請求項1又は2記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
Figure 0005609846

(式中、Aはメチル基又は水素原子であり、少なくとも1つは水素原子である。vは1〜100の整数、wは0〜100の整数、uは0〜3の整数である。)
〔請求項4〕
(D)成分が下記式で示されるものから選ばれる請求項1〜3のいずれか1項記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
Figure 0005609846

Figure 0005609846

Figure 0005609846

(式中、Xは
Figure 0005609846

であり、Yは下記
Figure 0005609846

から選ばれる基であり、ZはR4又はR5である。
ここで、R4は下記
Figure 0005609846

から選ばれる基であり、R5は下記
Figure 0005609846

から選ばれる基であり、R6、R7は非置換又は置換の一価の炭化水素基であり、eは1〜10、fは1〜4、gは1〜20、hは0〜50、iは0〜50である。)
〔請求項5〕
(E)成分が下記式(8)又は(9)で示されるものから選ばれる請求項1〜4のいずれか1項記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
Figure 0005609846

(式中、xは1〜10の整数である。)
〔請求項
更に、チタニウム化合物及びジルコニウム化合物のいずれか一方又は両方から選ばれる有機金属化合物(G)を(A)成分100質量部に対し0.001〜5質量部含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
〔請求項
更に、補強性シリカ微粉末(H)を(A)成分100質量部に対し5〜100質量部含有する請求項1〜のいずれか1項記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
〔請求項
金属、ガラス又は有機樹脂との接着用である請求項1〜のいずれか1項記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
本発明の付加硬化型シリコーン接着剤組成物は、加熱を必要としない10〜40℃のような室温放置下においても、30分〜24時間程度の短時間で硬化し、被着体、特に金属、ガラス又は有機樹脂へ良好に接着する。
本発明の付加硬化型シリコーン接着剤組成物は、
(A)下記平均組成式
aR’bSiO(4-a-b)/2
(式中、Rはアルケニル基、R’は脂肪族不飽和結合を持たない非置換又は置換の炭素数1〜10の一価炭化水素基、a、bは、0<a≦2、0<b<3、0<a+b≦3を満たす数である。)
で表される一分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合したアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合した水素原子を含有し、芳香族基を含有しないオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.3〜30質量部、
(C)一分子中に少なくとも1個のケイ素原子に結合した一価の芳香族基及び水素原子を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜10質量部、
(D)一分子中に少なくとも1個のケイ素原子に結合した二〜四価の芳香族基及び水素原子を含有する有機ケイ素化合物 0.1〜30質量部、
(E)一分子中に1個以上の(メタ)アクリル基を含有する有機化合物又は有機ケイ素化合物(但し、ケイ素原子に結合する水素原子は含まない) 0.01〜10質量部、
(F)付加反応触媒 触媒量
を含有する。
(A)アルケニル基含有オルガノポリシロキサン
(A)成分のアルケニル基含有オルガノポリシロキサンは、下記平均組成式(1)で表され、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合したアルケニル基を含有するものである。
aR’bSiO(4-a-b)/2 (1)
(式中、Rはアルケニル基、R’は脂肪族不飽和結合を持たない非置換又は置換の炭素数1〜10の一価炭化水素基、a、bは、0<a≦2、0<b<3、0<a+b≦3を満たす数である。)
(A)成分のアルケニル基含有オルガノポリシロキサンは、この組成物の主剤(ベースポリマー)であり、一分子中に平均2個以上(通常2〜50個)、好ましくは2〜20個、より好ましくは2〜10個程度のケイ素原子に結合したアルケニル基を含有する。(A)成分のオルガノポリシロキサンのアルケニル基Rとしては、例えば、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基等が挙げられ、特に、ビニル基であることが好ましい。(A)成分のアルケニル基の結合位置としては、例えば、分子鎖末端及び/又は分子鎖側鎖が挙げられる。
(A)成分のオルガノポリシロキサンにおいて、アルケニル基以外のケイ素原子に結合した有機基R’としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;クロロメチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基などが挙げられ、特に、メチル基、フェニル基であることが好ましい。
このような(A)成分の分子構造としては、例えば、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状、環状、分岐鎖状、三次元網状等が挙げられるが、基本的に主鎖がジオルガノシロキサン単位(D単位)の繰り返しからなり、分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖された、直鎖状のジオルガノポリシロキサン、直鎖状のジオルガノポリシロキサンと分岐鎖状あるいは三次元網状のオルガノポリシロキサンの混合物であることが好ましい。
この場合、レジン状(分岐鎖状、三次元網状)のオルガノポリシロキサンとしては、アルケニル基とSiO4/2単位(Q単位)及び/又はR’’SiO3/2(T単位)(R’’はR又はR’)を含有するオルガノポリシロキサンであれば特に制限されないが、SiO4/2単位(Q単位)と、RR’2SiO1/2単位やR’3SiO1/2単位等のM単位からなり、M/Qのモル比が0.6〜1.2であるレジン状オルガノポリシロキサンや、T単位とM単位及び/又はD単位からなるレジン状オルガノポリシロキサン等が例示される。
直鎖状オルガノポリシロキサンとレジン状オルガノポリシロキサンの好ましい配合割合は、質量比で好ましくは60:40〜100:0、特に好ましくは70:30〜90:10である。
aは、0<a≦2、好ましくは0.001≦a≦1、bは、0<b<3、好ましくは0.5≦b≦2.5、a+bは、0<a+b≦3、好ましくは0.5≦a+b≦2.7を満たす数である。
(A)成分の25℃における粘度は、得られるシリコーンゴムの物理的特性が良好であり、また、組成物の取扱作業性が良好であることから、100〜500,000mPa・sの範囲内であることが好ましく、特に300〜100,000mPa・sの範囲内であることが好ましい。直鎖状オルガノポリシロキサンにレジン状オルガノポリシロキサンを併用する場合は、レジン状オルガノポリシロキサンは直鎖状オルガノポリシロキサンに溶解するため、混合して均一な状態での粘度とする。なお、本発明において、粘度は回転粘度計により測定することができる。
このような(A)成分のオルガノポリシロキサンとしては、例えば、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルビニルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルビニルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、式:R1 3SiO0.5で示されるシロキサン単位と式:R1 22SiO0.5で示されるシロキサン単位と式:R1 2SiOで示されるシロキサン単位と式:SiO2で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、式:R1 3SiO0.5で示されるシロキサン単位と式:R1 22SiO0.5で示されるシロキサン単位と式:SiO2で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、式:R1 22SiO0.5で示されるシロキサン単位と式:R1 2SiOで示されるシロキサン単位と式:SiO2で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、式:R12SiOで示されるシロキサン単位と式:R1SiO1.5で示されるシロキサン単位もしくは式:R2SiO1.5で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、及びこれらのオルガノポリシロキサンの2種以上からなる混合物が挙げられる。
ここで、上記式中のR1はアルケニル基以外の一価炭化水素基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;クロロメチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基などが挙げられる。また、上記式中のR2はアルケニル基であり、例えば、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、へプテニル基などが挙げられる。
(B)オルガノハイドロジェンポリシロキサン
本発明の組成物に用いるオルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)は、一分子中に少なくとも2個(通常、2〜300個)、好ましくは3個以上(例えば、3〜150個程度)、より好ましくは3〜100個程度のケイ素原子に結合した水素原子(即ち、SiH基)を含有するものであり、直鎖状、分岐状、環状、或いは三次元網状構造の樹脂状物のいずれでもよい。このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、例えば、下記平均組成式(2)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンが挙げられる。
c3 dSiO(4-c-d)/2 (2)
(式中、R3は独立に脂肪族不飽和結合を含有しない非置換又は置換の1価炭化水素基、又はアルコキシ基であり、c及びdは、0<c<2、0.8≦d≦2かつ0.8<c+d≦3となる数であり、好ましくは0.05≦c≦1、1.5≦d≦2かつ1.8≦c+d≦2.7となる数である。また、一分子中のケイ素原子の数(又は重合度)は、2〜300個、特に3〜200個、とりわけ4〜100個程度が好ましい。)
式中、R3の脂肪族不飽和結合を含有しない非置換又は置換の1価炭化水素基としては、前記のR’として例示したものと同様のものが挙げられるほか、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基が挙げられるが、フェニル基等の芳香族基を含まないものであり、代表的なものは炭素数が1〜10、特に炭素数が1〜7のものであり、好ましくはメチル基等の炭素数1〜3の低級アルキル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、炭素数1〜4のアルコキシ基であり、特に好ましくはメチル基、メトキシ基、エトキシ基である。
このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、例えば、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルテトラシクロシロキサン、1,3,5,7,8−ペンタメチルペンタシクロシロキサン、メチルハイドロジェンシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン環状共重合体、トリス(ジメチルハイドロジェンシロキシ)メチルシラン等のシロキサンオリゴマー;分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体等;R3 2(H)SiO1/2単位とSiO4/2単位からなり、任意にR3 3SiO1/2単位、R3 2SiO2/2単位、R3(H)SiO2/2単位、(H)SiO3/2単位又はR3SiO3/2単位を含み得るシリコーンレジン(但し、R3は前記と同じである)などの他、これらの例示化合物においてメチル基の一部又は全部をエチル基、プロピル基等の他のアルキル基で置換したものなどが挙げられ、更には下記式
Figure 0005609846

(式中、R3は前記と同じであり、s、tはそれぞれ0又は1以上の整数である。)
等で表されるものが挙げられる。
本発明の組成物に用いるオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、公知の方法で得ることができ、例えば、一般式:R3SiHCl2及びR3 2SiHCl(式中、R3は前記と同じである)から選ばれる少なくとも1種のクロロシランを(共)加水分解し、或いは該クロロシランと一般式:R3 3SiCl及びR3 2SiCl2(式中、R3は前記と同じである)から選ばれる少なくとも1種のクロロシランを組み合わせて共加水分解し、縮合することにより得ることができる。また、オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、このように(共)加水分解縮合して得られたポリシロキサンを平衡化したものでもよい。
また、アルコキシシリル基含有オルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、SiH基とアルコキシ基を有するものであれば特に制限されないが、例えば下記のものが例示される。
Figure 0005609846

(式中、R8はメチル基、エチル基等のアルキル基であり、mは0以上の整数、nは2以上の整数、pは1以上の整数、q、rは1以上の整数である。)
なお、m、n、pの上限は特に制限されないが、上述したケイ素原子数を満足するように選定することが好ましい。また、q、rの好ましい上限は10であり、特に好ましくは6である。
アルコキシシリル基含有オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、主として金属やガラス等の無機基材に対する接着性をより高めるために効果的である。この成分は、一般的に一分子中にアルケニル基及びアルコキシシリル基を含有する有機ケイ素化合物を上述したオルガノハイドロジェンポリシロキサンに付加反応させることによって得られる。アルコキシシリル基はオルガノハイドロジェンポリシロキサンの末端SiHに付加させても、側鎖のSiHに付加させても、また両方に付加させてもよい。
(B)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.3〜30質量部であり、より好ましくは0.5〜10質量部である。配合量が少なすぎる場合、べたついた強度が弱い接着剤となり不適であり、多すぎると接着剤は高強度となるものの接着性が低下する。
なお、上記アルコキシシリル基含有オルガノハイドロジェンポリシロキサンを使用する場合、その含有量は、(A)成分100質量部に対して0.3〜20質量部、特に0.5〜15質量部とすることが好ましい。多すぎる場合、一定時間硬化させた後もだらだらと硬化が進み、硬度が高く、脆くなる可能性がある。
(C)一分子中に少なくとも1個のケイ素原子に結合した一価の芳香族基及びケイ素原子結合水素原子(SiH基)を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(C)成分は、一分子中に少なくとも1個のケイ素原子に結合した一価の芳香族基及びケイ素原子結合水素原子を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンであり、その重合度は15以下のものであることが好ましい。このオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、直鎖状でも、分岐状であってもよい。
一価の芳香族基としては、フェニル基、C1〜C10アルキルフェニル基、ハロフェニル基、ナフチル基等が挙げられるが、好ましくはフェニル基である。また、ケイ素原子に結合する一価の芳香族基及び水素原子以外の基としては、上記R3と同様のものが挙げられる。なお、SiH基の個数は1個以上であるが、2〜50個、特に2〜10個が好ましい。(C)成分は、(A)、(B)成分に不溶であり、同じく(A)、(B)成分に不溶である接着付与成分の(E)成分を、より接着剤と被着体の界面に押し出している作用を有しているのではないかと推察される。
(C)成分としては、下記式(3)〜(5)で示されるものが挙げられる。
Figure 0005609846

(式中、Aはメチル基又は水素原子であり、少なくとも1つは水素原子である。vは1〜100、好ましくは1〜30の整数、wは0〜100、好ましくは0〜30の整数、uは0〜3の整数である。)
中でも下記式(6)、(7)で示されるものが好ましい。
Figure 0005609846
(C)成分の使用量は、(A)成分100質量部に対し、0.1〜10質量部であり、好ましくは0.5〜10質量部であり、より好ましくは0.5〜5質量部である。少なすぎると十分な接着性が得られず、多すぎる場合、接着剤の強度が低下する。
(D)一分子中に少なくとも1個のケイ素原子に結合した二〜四価の芳香族基及びケイ素原子結合水素原子(SiH基)を含有する有機ケイ素化合物
(D)成分としては、一分子中に少なくとも1個、通常1〜20個、更に好ましくは2〜10個のケイ素原子に結合した水素原子を有し、更にグリシドキシ基等のエポキシ基、トリアルコキシシリル基、エステル基等の官能基を含んでもよい1種又は2種以上を含有するケイ素原子数1〜30、好ましくは2〜20、特に4〜10程度の直鎖状又は環状のオルガノシロキサンオリゴマーやオルガノアルコキシシランといった有機ケイ素化合物を使用することができる。
また、(D)成分は、フェニレン基等の二〜四価の芳香族基を1個以上、好ましくは1〜5個有する。なお、ケイ素原子に結合する上記以外の基としては、R3と同様のものが挙げられる。
(D)成分としては、下記のものが例示される。
Figure 0005609846
Figure 0005609846
Figure 0005609846
Figure 0005609846

(式中、Xは
Figure 0005609846

であり、Yは下記
Figure 0005609846

から選ばれる基であり、ZはR4又はR5である。
ここで、R4は下記
Figure 0005609846

から選ばれる基であり、R5は下記
Figure 0005609846

から選ばれる基であり、R6、R7は非置換又は置換の一価の炭化水素基であり、R3と同様のものが挙げられる。また、eは1〜10、fは1〜4、gは1〜20、hは0〜50、iは0〜50であり、より好ましくは、eは1〜10、fは1、gは1〜10、hは0〜20、iは0〜20である。)
(D)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対し0.1〜30質量部、好ましくは0.1〜10質量部、より好ましくは0.1〜5質量部である。配合量が少なすぎると十分な接着性が得られず、多すぎる場合は接着剤の強度が低下する可能性があり、また不経済である。
(E)一分子中に1個以上の(メタ)アクリル基を含有する有機化合物又は有機ケイ素化合物
(E)成分は、前述の(D)成分とともに被着体に対する接着性を高めるものであり、(C)成分と同様に、(A)、(B)成分と非相溶であるものが好ましい。なお、(E)成分は、ケイ素原子に結合する水素原子を含まない。(E)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対し0.01〜10質量部、好ましくは0.1〜5質量部である。少なすぎると十分な接着性が得られなくなり、多すぎると硬化のスピードが大きく遅れ、硬化に必要な時間が多く必要となる。
(E)成分は、(メタ)アクリル基を含有するものであれば特に制限されないが、(メタ)アクリル基とエポキシ基を有する化合物、(メタ)アクリル基とケイ素原子に結合した水酸基(シラノール基)を有する化合物、(メタ)アクリル基とケイ素原子に結合したアルコキシ基を有する化合物が好ましい。具体的には、下記式(8)、(9)に示されるものが挙げられる。
Figure 0005609846

(式中、xは1〜10の整数である。)
(F)付加反応触媒
本発明に用いる付加(ヒドロシリル化)反応触媒は、前記の(A)成分のアルケニル基と(B)〜(D)成分のケイ素原子に結合した水素原子(即ち、SiH基)との付加反応を促進するための触媒であり、ヒドロシリル化反応に用いられる触媒として白金族金属系触媒等の周知の触媒が挙げられる。
この白金族金属系触媒としては、ヒドロシリル化反応触媒として公知のものが全て使用できる。例えば、白金黒、ロジウム、パラジウム等の白金族金属単体;H2PtCl4・yH2O、H2PtCl6・yH2O、NaHPtCl6・yH2O、KHPtCl6・yH2O、Na2PtCl6・yH2O、K2PtCl4・yH2O、PtCl4・yH2O、PtCl2、Na2HPtCl4・yH2O(式中、yは0〜6の整数であり、好ましくは0又は6である)等の塩化白金、塩化白金酸及び塩化白金酸塩;アルコール変性塩化白金酸(米国特許第3,220,972号明細書参照);塩化白金酸とオレフィンとのコンプレックス(米国特許第3,159,601号明細書、同第3,159,662号明細書、同第3,775,452号明細書参照);白金黒、パラジウム等の白金族金属をアルミナ、シリカ、カーボン等の担体に担持させたもの;ロジウム−オレフィンコンプレックス;クロロトリス(トリフェニルフォスフィン)ロジウム(ウィルキンソン触媒);塩化白金、塩化白金酸又は塩化白金酸塩とビニル基含有シロキサン、特にビニル基含有環状シロキサンとのコンプレックス等が挙げられる。これらの中で、好ましいものとして、相溶性の観点及び塩素不純物の観点から、塩化白金酸をシリコーン変性したものが挙げられ、具体的には例えば塩化白金酸をテトラメチルジビニルジシロキサンで変性した白金触媒が挙げられる。添加量は、白金原子にして(A)〜(E)成分の合計量に対し、質量換算で1〜500ppm、好ましくは3〜100ppm、より好ましくは5〜80ppmである。
本発明においては、更に下記チタニウム化合物及び/又はジルコニウム化合物(G)、及び補強性シリカ微粉末(H)を配合することができる。
(G)チタニウム化合物及びジルコニウム化合物のいずれか一方又は両方から選ばれる有機金属化合物
本(G)成分は、特に金属への接着促進のためのアルコキシシリル基の加水分解及び縮合助触媒の働きを有する。このような(G)成分としては、テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート等の有機チタン酸エステル;ジイソプロポキシ(アセチルアセトネート)チタン、ジイソプロポキシ(エチルアセトアセテート)チタン、テトラアセチルアセトネートチタン、テトラアセチルアセテートチタン等の有機チタンキレート化合物等のチタン系縮合助触媒;ジルコニウムテトラプロピレート、ジルコニウムテトラブチレート等の有機ジルコニウムエステル;ジルコニウムトリブトキシアセチルアセトネート、ジルコニウムブトキシアセチルアセトネートビスエチルアセトアセテート、ジルコニウムテトラアセチルアセトネート等の有機ジルコニウムキレート;ジルコニウムビス(2−エチルヘキサノエート)オキサイド、ジルコニウムアセチルアセトネート(2−エチルヘキサノエート)オキサイド等のオキソジルコニウム化合物等のジルコニウム系縮合助触媒を例示することができる。
(G)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して好ましくは0.001〜5質量部、より好ましくは0.01〜3質量部、特に好ましくは0.1〜2質量部の範囲である。少なすぎると、添加効果が不十分となることがあり、多すぎると不経済であるうえ、接着剤の耐熱性が低下するおそれがある。
(H)補強性シリカ微粉末
(H)成分の補強性シリカ微粉末は、シリカの種類に特に限定はなく、通常ゴムの補強材として使用されるものであればよい。その補強性シリカ微粉末としては、従来のシリコーンゴム組成物に使用されているものを使用できるが、特にはBET法による比表面積が50m2/g以上である補強性シリカ微粉末を用いる。特にBET法による比表面積が50〜400m2/gの沈澱シリカ、ヒュームドシリカ、焼成シリカなどが好適に使用される。ゴム強度を向上するにはヒュームドシリカが好適である。また、上記補強性シリカ微粉末は、表面処理されたシリカ微粉末であってもよい。その場合、これらのシリカ微粉末は、予め粉体の状態で直接処理されたものでもよい。通常の処理法として一般的周知の技術により処理でき、例えば、常圧で密閉された機械混練装置又は流動層に上記未処理のシリカ微粉末と処理剤を入れ、必要に応じて不活性ガス存在下において室温或いは熱処理にて混合処理する。場合により触媒を使用して処理を促進してもよい。混練後、乾燥することにより処理シリカ微粉末を製造し得る。処理剤の配合量は、その処理剤の被覆面積から計算される量以上であればよい。処理剤はヘキサメチルジシラザン等のシラザン類、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリエチルメトキシシラン、ビニルトリス(メトキシエトキシ)シラン、トリメチルクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン及びクロロプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤、ポリメチルシロキサン、オルガノハイドロジェンポリシロキサン等の有機ケイ素化合物が挙げられ、これらで表面処理し、疎水性シリカ微粉末として用いる。処理剤としては、特にシラン系カップリング剤又はシラザン類が好ましい。
(H)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して0〜100質量部、好ましくは5〜100質量部、より好ましくは5〜80質量部、特に好ましくは10〜50質量部である。100質量部を超えると充填が困難となり、作業性、加工性も悪くなるおそれがある。
なお、本組成物においては、各成分に含有するケイ素原子に直結した水素原子の合計量(SiH基モル量)は、アルケニル基の合計量(アルケニル基モル量)に対し、SiH基/アルケニル基=1.0〜5.0(モル/モル)であることが好ましく、より好ましくは1.5〜4.0である。
本発明の付加硬化型シリコーン接着剤組成物には、上記した成分以外に、目的に応じて各種の添加剤、例えば、酸化チタン、酸化鉄、酸化セリウム、酸化バナジウム、酸化コバルト、酸化クロム、酸化マンガン等の金属酸化物及びその複合物、石英粉末、珪藻土、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、カーボン、中空ガラス、中空樹脂、また金、銀、銅などの導電性を有する無機粉末、メッキ粉末等の無機充填剤を添加することができ、また目的とする特性を損なわない限り、顔料、耐熱剤、難燃剤、可塑剤、反応制御剤等を添加してもよい。なお、これら任意成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
本発明の付加硬化型シリコーン接着剤組成物は、常法に準じて製造することができるが、本接着剤組成物は室温でも速やかに硬化することから、使用直前に混合して用いる2成分系以上(2液型以上)の組成物とすることが好ましい。
また、本発明の付加硬化型シリコーン接着剤組成物は、10〜40℃といった加熱を必要としない室温条件下においても30分〜24時間で硬化及び接着を発現させることができる。
以下に、実施例及び比較例を示し、本発明を更に具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において、粘度はBH型回転粘度計により測定した25℃における値を示す。
[実施例1〜参考例1〜3、比較例1〜5]
下記の原料を使用し、検討を行った。
(A−1)下記平均組成式で示される、両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された25℃での粘度が10,000mPa・sであるジメチルポリシロキサン
Figure 0005609846

(A−2)SiO4/2単位、Me3SiO1/2単位及びViMe2SiO1/2単位で構成され、SiO4/2に対してMe3SiO1/2及びViMe2SiO1/2のモル比が0.8で、ビニル基量が0.085モル/100gであるシリコーンレジン
(B−1)下記平均組成式で示される、25℃における粘度が100mPa・sで、一分子中に平均16個のケイ素原子に結合した水素原子を含有し、水素ガス発生量が120ml/gであるメチルハイドロジェンポリシロキサン
Figure 0005609846
(B−2)下記平均組成式で示される、トリメトキシシリル基を含有し、粘度が12mPa・sであり、水素ガス発生量が80ml/gであるアルコキシシリル基含有オルガノハイドロジェンポリシロキサン
Figure 0005609846
(C−1)式(6)で示されるオルガノハイドロジェンシロキサン
(C−2)式(7)で示されるオルガノハイドロジェンシロキサン
(D)下記式で表されるフェニレン骨格及びSiH基を有する有機ケイ素化合物
Figure 0005609846
(E−1)式(8)で表される有機化合物
(E−2)式(9)で表される有機ケイ素化合物(x=2〜6の混合物)
(F)塩化白金酸から誘導した、テトラメチルジビニルジシロキサンを配位子として有する白金触媒(白金原子量:1質量%)
(G)チタンテトラアセチルアセトネート
(H)BET法による比表面積が300m2/gであり、表面がヘキサメチルジシラザンで処理された煙霧質シリカ
[実験方法]
下記表1,2に示される組成物を2液に分割したシリコーン組成物を作製した。具体的には、上記(A−1)、(A−2)、(E−1)、(E−2)、(F)、(G)、(H)を十分に混合・脱泡したPart−Aと、上記(A−1)、(A−2)、(B−1)、(B−2)、(C−1)、(C−2)、(D)、(H)を十分に混合・脱泡したPart−Bを準備した。これらの2液タイプの材料を、MIX−PAC社製プラスチック2連カートリッジに充填した。スタティックノズル(21段)を2連カートリッジの先端に取り付け、カートリッジガンを使用して2液を混合しながら吐出させ、シリコーン組成物の被着体への接着性を評価した。被着体への接着性評価方法は、ポリカーボネート(PC)、ガラス、アルミニウム(Al)板の上に塗布して硬化させた硬化物を剃刀の刃で切れ込みを入れて90度方向に引っ張る試験を23±2℃、2時間後及び24時間後に行うことで評価した。結果を表1,2に併記する。
Figure 0005609846
Figure 0005609846
ここで、接着は剥離した際凝集破壊であり、強密着は一部凝集破壊であり、密着は層間剥離であったことを示す。

Claims (8)

  1. (A)下記平均組成式
    aR’bSiO(4-a-b)/2
    (式中、Rはアルケニル基、R’は脂肪族不飽和結合を持たない非置換又は置換の炭素数1〜10の一価炭化水素基、a、bは、0<a≦2、0<b<3、0<a+b≦3を満たす数である。)
    で表される一分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合したアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン 100質量部、
    (B)一分子中に、少なくとも2個のケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)を含有し、かつ少なくとも1個のアルコキシシリル基を有し、芳香族基を含有しないオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.3〜30質量部、
    (C)一分子中に、少なくとも1個のケイ素原子に結合した一価の芳香族基及び少なくとも1個のケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜10質量部、
    (D)一分子中に、少なくとも1個のケイ素原子に結合した二〜四価の芳香族基及び少なくとも1個のケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)を含有する有機ケイ素化合物 0.1〜30質量部、
    (E)一分子中に、1個以上の(メタ)アクリル基を含有する有機化合物又は1個以上の(メタ)アクリル基を含有する有機ケイ素化合物(但し、ケイ素原子に結合する水素原子は含まない) 0.01〜10質量部、
    (F)付加反応触媒 触媒量
    を含有することを特徴とする付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
  2. (B)成分が下記式で示されるものから選ばれる請求項1記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
    Figure 0005609846

    (式中、R8はアルキル基であり、mは0以上の整数、nは2以上の整数、pは1以上の整数、q、rは1〜10の整数である。)
  3. (C)成分が下記式(3)〜(5)から選ばれるものである請求項1又は2記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
    Figure 0005609846

    (式中、Aはメチル基又は水素原子であり、少なくとも1つは水素原子である。vは1〜100の整数、wは0〜100の整数、uは0〜3の整数である。)
  4. (D)成分が下記式で示されるものから選ばれる請求項1〜3のいずれか1項記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
    Figure 0005609846

    Figure 0005609846

    Figure 0005609846

    (式中、Xは
    Figure 0005609846

    であり、Yは下記
    Figure 0005609846

    から選ばれる基であり、ZはR4又はR5である。
    ここで、R4は下記
    Figure 0005609846

    から選ばれる基であり、R5は下記
    Figure 0005609846

    から選ばれる基であり、R6、R7は非置換又は置換の一価の炭化水素基であり、eは1〜10、fは1〜4、gは1〜20、hは0〜50、iは0〜50である。)
  5. (E)成分が下記式(8)又は(9)で示されるものから選ばれる請求項1〜4のいずれか1項記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
    Figure 0005609846

    (式中、xは1〜10の整数である。)
  6. 更に、チタニウム化合物及びジルコニウム化合物のいずれか一方又は両方から選ばれる有機金属化合物(G)を(A)成分100質量部に対し0.001〜5質量部含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
  7. 更に、補強性シリカ微粉末(H)を(A)成分100質量部に対し5〜100質量部含有する請求項1〜のいずれか1項記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
  8. 金属、ガラス又は有機樹脂との接着用である請求項1〜のいずれか1項記載の付加硬化型シリコーン接着剤組成物。
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