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JP2008074882A - シリコーンゴム用2液付加反応硬化型接着剤 - Google Patents

シリコーンゴム用2液付加反応硬化型接着剤 Download PDF

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JP2008074882A JP2006252017A JP2006252017A JP2008074882A JP 2008074882 A JP2008074882 A JP 2008074882A JP 2006252017 A JP2006252017 A JP 2006252017A JP 2006252017 A JP2006252017 A JP 2006252017A JP 2008074882 A JP2008074882 A JP 2008074882A
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】長期の粘度変化が小さく、均一に混合でき、当初設計した通りのシリコーンゴム硬化物の物理的特性、良好な接着性を得ることができる炭酸カルシウム粉末を含み、ヒドロシリル化反応により硬化する2液付加反応硬化型のシリコーンゴム用接着剤を提供する。
【解決手段】(A)アルケニル基含有ジオルガノポリシロキサン、
(B)オルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(C)パラフィン系化合物表面処理炭酸カルシウム粉末、
(D)石英、水酸化アルミニウム、珪藻土、アルミナ、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、炭酸マグネシウム、及びカーボンブラックから選ばれる無機粉末、
(E)ヒドロシリル化反応用触媒
からなり、組成物(I)がA、C、E、必要によりDを含み、Bを含まず、組成物(II)がA、B、Dを含み、C,Eを含まず、これらを常温下混合することにより硬化するシリコーンゴム用2液付加反応硬化型接着剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、シリコーンゴム用接着剤に関し、更に詳しくは炭酸カルシウム粉末を含み、ヒドロシリル化反応により硬化する2液付加反応硬化型のシリコーンゴム用接着剤に関する。
炭酸カルシウム粉末を含み、ヒドロシリル化反応により硬化するシリコーンゴム組成物は、炭酸カルシウム粉末が不純物としてアルカリ成分を含むため、貯蔵中に前記組成物の硬化剤として含まれているケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンと反応して水素ガスを発生するという問題があった。この問題を解決するため、例えば、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサン、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン、白金族金属系触媒、テトラアルコキシシランの部分加水分解縮合物で表面処理された炭酸カルシウム粉末からなるシリコーンゴム組成物(特開平10−60281号公報:特許文献1参照)、あるいは、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサン、実質的にジオルガノポリシロキサンで表面処理された炭酸カルシウム粉末、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン、白金族金属系触媒からなるシリコーンゴム組成物(特開2002−38016号公報、特開2002−285130号公報:特許文献2,3参照)が提案されている。
また、ヒドロシリル化反応により硬化するシリコーンゴム組成物を2液型として貯蔵し、使用時に2液を混合して硬化させることは慣用技術であり、特許文献3には、炭酸カルシウム粉末を含み、ヒドロシリル化反応により硬化するシリコーンゴム組成物においても2液型とすることが提案されており、特許文献1には、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサン、白金族金属系触媒、及びテトラアルコキシシランの部分加水分解縮合物で表面処理された炭酸カルシウム粉末からなる組成物と、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサンと一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンからなる組成物の2液型とすること、また、特許文献2には、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサンと実質的にジオルガノポリシロキサンで表面処理された炭酸カルシウム粉末からなるシリコーンゴムベースと、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン、白金族金属系触媒、更に必要により接着性付与剤を別途混練した混練物からなる2液型とすることが提案されている。
しかし、表面処理された炭酸カルシウム粉末を含むシリコーンゴム組成物を、通常のヒドロシリル化反応により硬化するシリコーンゴム組成物と同様に単に2液型とした場合、2液の粘度を合わせようと硬化剤を含む組成物中に表面処理された炭酸カルシウム粉末を配合すると、貯蔵中に著しいチクソ性が発現したり、著しい粘度上昇が起こり、スタティックミキサー等の静止型混合器を使用してほぼ同等の体積比で均一に混合することが難くなったり、また、貯蔵後に2液を混合して得られるシリコーンゴムが、当初設計した通りのシリコーンゴムの物理的特性やシリコーンゴムに対する接着性を示さなくなるという問題があった。また、上記提案のような炭酸カルシウム粉末を含む組成物と硬化剤を含む組成物の2液型とした場合でも、2液の粘度が著しく異なるためにスタティックミキサー等の静止型混合器を使用してほぼ同等の体積比で均一に混合することが難しく、当初設計した通りのシリコーンゴムの物理的特性やシリコーンゴムに対する接着性が得られないという問題があった。
特開平10−60281号公報 特開2002−38016号公報 特開2002−285130号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、炭酸カルシウム粉末を含み、ヒドロシリル化反応により硬化する2液付加反応硬化型シリコーンゴム組成物からなるシリコーンゴム用接着剤において、2液を長期に保管しても、硬化剤を含む一方の組成物の粘度変化が小さく、2液をスタティックミキサー等の静止型混合器によりほぼ同等の体積比で均一に混合することができ、かつ、当初設計した通りのシリコーンゴム硬化物の物理的特性や接着対象のシリコーンゴムに対する接着性を得ることができる2液付加反応硬化型のシリコーンゴム用接着剤を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、組成物(I)と組成物(II)とからなり、これら両組成物(I),(II)を常温下、ほぼ同等の体積比で混合することにより硬化する、シリコーンゴム用2液付加反応硬化型接着剤であって、下記(A)〜(E)から少なくともなる組成において、前記組成物(I)が(A)、(C)、(E)成分、必要により(D)成分を含み、(B)成分を含まず、前記組成物(II)が(A)、(B)及び(D)成分を含み、(C)及び(E)成分を含まない2液付加反応硬化型接着剤が、2液を長期に保管しても、硬化剤を含む一方の組成物の粘度変化が小さく、これら組成物(I),(II)をスタティックミキサー等の静止型混合器によりほぼ同等の体積比で均一に混合することができ、かつ、硬化して当初設計した通りのシリコーンゴムの物理的特性や接着対象のシリコーンゴムに対する接着性を得ることができることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、組成物(I)と組成物(II)とからなり、これら組成物(I)及び(II)を常温下、好ましくは体積比で1:0.5〜1:2の範囲内で混合することにより硬化する、シリコーンゴム用の2液付加反応硬化型接着剤であって、
(A)一分子中に少なくとも平均2個のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)一分子中に少なくとも平均2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン:(A)成分中のアルケニル基に対する本成分中のケイ素原子に結合した水素原子のモル比が0.01〜20となる量、
(C)表面がパラフィン系化合物で処理された炭酸カルシウム粉末:1〜200質量部、
(D)石英、水酸化アルミニウム、珪藻土、アルミナ、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、炭酸マグネシウム、及びカーボンブラックからなる群より選ばれる一種又は二種以上の無機粉末:1〜200質量部、及び
(E)ヒドロシリル化反応用触媒:本組成物の硬化を促進する量
から少なくともなる組成において、前記組成物(I)が前記(A)成分、前記(C)成分、前記(E)成分、必要により前記(D)成分を含み、前記(B)成分を含まず、前記組成物(II)が前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(D)成分を含み、前記(C)成分及び前記(E)成分を含まないことを特徴とするシリコーンゴム用2液付加反応硬化型接着剤を提供する。
本発明の2液付加反応硬化型のシリコーンゴム用接着剤は、炭酸カルシウム粉末を含み、ヒドロシリル化反応により硬化する2液型シリコーンゴム組成物において、2液を長期に保管しても、硬化剤を含む一方の組成物の粘度変化が小さく、これら2液をスタティックミキサー等の静止型混合器によりほぼ同等の体積比で均一に混合することができ、かつ、当初設計した通りのシリコーンゴム硬化物の物理的特性や接着対象のシリコーンゴムに対する接着性を得ることができるという特徴がある。
本発明の2液付加反応硬化型のシリコーンゴム用接着剤は、組成物(I)と組成物(II)とからなり、これらを常温下混合することにより硬化する、2液付加反応硬化型シリコーンゴム組成物であって、
(A)一分子中に少なくとも平均2個のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)一分子中に少なくとも平均2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン:(A)成分中のアルケニル基に対する本成分中のケイ素原子に結合した水素原子のモル比が0.01〜20となる量、
(C)その表面がパラフィン系化合物で処理された炭酸カルシウム粉末:1〜200質量部、
(D)石英、水酸化アルミニウム、珪藻土、アルミナ、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、炭酸マグネシウム、及びカーボンブラックからなる群より選ばれる一種又は二種以上の無機粉末:1〜200質量部、及び
(E)ヒドロシリル化反応用触媒:本組成物の硬化を促進する量
から少なくともなるものである。
(A)成分は、上記シリコーンゴム組成物の主剤であり、一分子中に少なくとも平均2個のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサンである。(A)成分中のアルケニル基としては、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基等が例示され、好ましくはビニル基である。また、(A)成分中のアルケニル基以外のケイ素原子に結合する有機基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基;3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基等の、脂肪族不飽和結合を除く、通常、炭素数1〜10、好ましくは1〜8程度の非置換又はハロゲン置換の1価炭化水素基が例示され、好ましくはメチル基、フェニル基である。(A)成分の分子構造は、通常、主鎖がジオルガノシロキサン単位の繰り返しからなり、分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖された実質的に直鎖状であるが、本発明の目的を損なわない範囲で分子鎖の一部が多少分岐していてもよい。(A)成分の25℃における粘度は限定されないが、好ましくは100〜1,000,000mPa・sの範囲内であり、特に好ましくは100〜500,000mPa・sの範囲内である。なお、本発明において、粘度は回転粘度計により測定した値である。
このような(A)成分のジオルガノポリシロキサンとしては、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、これらのジオルガノポリシロキサンのメチル基の一部又は全部をエチル基、プロピル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;3,3,3−トリフロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基で置換したジオルガノポリシロキサン、これらのジオルガノポリシロキサンのビニル基の一部又は全部をアリル基、プロペニル基等のアルケニル基で置換したジオルガノポリシロキサン、及びこれらのジオルガノポリシロキサンの二種以上の混合物が例示される。
(B)成分のオルガノポリシロキサンは、上記シリコーンゴム組成物の硬化剤であり、一分子中に平均2個以上(通常2〜300個程度)、好ましくは3個以上(例えば3〜200個程度)のケイ素原子結合水素原子(即ち、SiH基)を有することを特徴とする。(B)成分の分子構造は特に限定されないが、例えば、直鎖状、分岐状、環状、又は三次元網状構造の樹脂状物のいずれでもよい。(B)成分中のケイ素原子に結合している有機基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基等の、脂肪族不飽和結合を除く、通常、炭素数1〜10、好ましくは1〜8程度の非置換又はハロゲン置換の1価炭化水素基などが例示され、好ましくはメチル基である。このような(B)成分の25℃における粘度は限定されないが、0.5〜1,000,000mPa・s、特に1〜100,000mPa・sの範囲内であることが好ましい。また(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、1分子中のケイ素原子数(又は重合度)が2〜500個、好ましくは3〜300個程度のものであればよい。
このような(B)成分のオルガノポリシロキサンとしては、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、メチルハイドロジェンシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン環状共重合体、トリス(ジメチルハイドロジェンシロキシ)メチルシラン、トリス(ジメチルハイドロジェンシロキシ)フェニルシラン、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、H(CH32SiO1/2単位とSiO2単位との共重合体、H(CH32SiO1/2単位と(CH33SiO1/2単位とSiO2単位との共重合体、及びこれらのオルガノポリシロキサンの二種以上の混合物が例示される。
上記シリコーンゴム組成物中、(B)成分の含有量は、(A)成分中のアルケニル基に対する(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子のモル数の比が0.01〜20の範囲内となる量であり、好ましくは0.1〜10の範囲内となる量であり、特に好ましくは0.1〜5の範囲内となる量である。これは、(A)成分中のアルケニル基に対する(B)成分中のケイ素原子結合水素原子のモル比が上記範囲の下限未満であるシリコーンゴム組成物は十分に硬化しなくなる傾向があり、一方、上記範囲の上限を超えるシリコーンゴム組成物は、得られるシリコーンゴムの物理的特性が低下する傾向があるからである。
(C)成分のパラフィン系化合物で表面処理された炭酸カルシウム粉末は、本発明の接着剤の接着性を向上させるための成分であり、その比表面積(空気透過法)が6m2/g以下であり、好ましくは5m2/g以下である。一方、下限は特に制限されないが、通常0.1m2/g以上である。このような(C)成分の炭酸カルシウム粉末としては、重質(又は乾式粉砕)炭酸カルシウム粉末、軽質(又は沈降)炭酸カルシウム粉末が例示され、好ましくは重質炭酸カルシウム粉末である。
本発明によれば、(C)成分として、表面がパラフィン系化合物で処理されている炭酸カルシウム粉末、特に好ましくは重質炭酸カルシウム粉末を用いることから、非処理重質炭酸カルシウム粉末や、脂肪酸、樹脂酸等のパラフィン系化合物以外の処理剤で表面処理された重質炭酸カルシウム粉末あるいは軽質炭酸カルシウム粉末を用いる場合とは異なり、白金系触媒に対して触媒毒として作用することがないため、本発明組成物に硬化阻害を与えることがなく、かつ保存安定性に優れているものである。
前記表面処理に用いるパラフィン系化合物としては、例えば、分子式:CH3−(CH2n−CH3(n:16〜40、好ましくは20〜30の正数)で示される、パラフィンワックスやポリエチレンワックス等が挙げられる。パラフィン系化合物の使用量としては、原料の炭酸カルシウム粉末100質量部に対して、通常0.1〜10質量部、好ましくは0.5〜5質量部程度でよい。
(C)成分は、予めパラフィン系化合物で表面処理された炭酸カルシウム粉末を使用してもよいし、また本組成物を調製する段階で、後記(E)成分のヒドロシリル化反応用触媒を配合する以前に、上記(A)成分、(B)成分等と共に、炭酸カルシウム粉末、パラフィン系化合物を通常150〜200℃程度で加熱下に混合することにより表面処理を施してもよい。但し、本組成物を調製する段階で表面処理を施す場合には、後記(E)成分のヒドロシリル化反応用触媒を配合する以前に表面処理が完了することが望ましい。
上記シリコーンゴム組成物において、(C)成分の含有量は、(A)成分100質量部に対して1〜200質量部の範囲内であり、好ましくは5〜200質量部の範囲内であり、特に好ましくは10〜100質量部の範囲内である。これは、(C)成分の含有量が上記範囲の下限未満であると、得られるシリコーンゴム組成物のシリコーンゴムに対する接着性が低下する傾向があり、一方、上記範囲の上限を超えると、均一なシリコーンゴム組成物を調製することが困難となるからである。
(D)成分は、石英、水酸化アルミニウム、珪藻土、アルミナ、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、炭酸マグネシウム、及びカーボンブラックからなる群より選ばれる一種又は二種以上の無機粉末である。(D)成分の形状は特に限定されず、例えば、球状、平板状、不定形状が挙げられる。また、(D)成分の粒径も限定されず、好ましくはその平均粒径が0.1〜50μmの範囲内である。ここで、平均粒径の測定は、例えばレーザー光回折法による粒度分布測定における累積重量平均値D50(又はメジアン径)等として求めることができる。
上記シリコーンゴム組成物において、(D)成分の含有量は、(A)成分100質量部に対して1〜200質量部の範囲内であり、好ましくは5〜200質量部の範囲内であり、特に好ましくは10〜100質量部の範囲内である。これは、(D)成分の含有量が上記範囲の下限未満であると、得られるシリコーンゴム組成物のシリコーンゴムに対する接着性が低下する傾向があり、一方、上記範囲の上限を超えると、均一なシリコーンゴム組成物を調製することが困難となるからである。
(E)成分は、上記シリコーンゴム組成物の硬化を促進するためのヒドロシリル化反応用触媒である。(E)成分のヒドロシリル化反応用触媒としては、白金系触媒、ロジウム系触媒、イリジウム系触媒、パラジウム系触媒、ルテニウム系触媒が例示され、好ましくは白金系触媒である。このような(E)成分として、具体的には、白金微粉末、白金黒、塩化白金酸、四塩化白金、アルコール変性塩化白金酸、白金のオレフィン錯体、白金のアルケニルシロキサン錯体、白金のカルボニル錯体、これらの白金系触媒を含むメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、シリコーン樹脂等の熱可塑性有機樹脂粉末等の白金系触媒;式:[Rh(O2CCH322、Rh(O2CCH33、Rh2(C81524、Rh(C5723、Rh(C572)(CO)2、Rh(CO)[Ph3P](C572)、RhX3[(R)2S]3、(R2 3P)2Rh(CO)X、(R2 3P)2Rh(CO)H、Rh224、HaRhb(En)cCld、又はRh[O(CO)R]3-n(OH)nで表されるロジウム系触媒(式中、Xは水素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子であり、Yはメチル基、エチル基等のアルキル基、CO、C814、又は0.5C812であり、Rはアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール基であり、R2はアルキル基、アリール基、アルキルオキシ基、又はアリールオキシ基であり、Enはオレフィンであり、aは0又は1であり、bは1又は2であり、cは1〜4の整数であり、dは2、3又は4であり、nは0又は1である。);式:Ir(OOCCH33、Ir(C5723、[Ir(Z)(En)22、又は[Ir(Z)(Dien)]2で表されるイリジウム系触媒(式中、Zは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、又はアルコキシ基であり、Enはオレフィンであり、Dienはシクロオクタジエンである。)が例示される。
上記シリコーンゴム組成物において、(E)成分の含有量は、上記シリコーンゴム組成物の硬化を促進するに十分な量であれば特に限定されないが、好ましくは(A)成分100万質量部に対して(E)成分中の金属原子が0.01〜1,000質量部の範囲内となる量であり、特に好ましくは0.1〜500質量部の範囲内となる量である。
本発明の2液付加反応硬化型シリコーンゴム組成物は、前記(A)成分、前記(C)成分、前記(E)成分、及び必要により前記(D)成分を含み、前記(B)成分を含まない組成物(I)と、前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(D)成分を含み、前記(C)成分及び前記(E)成分を含まない組成物(II)とからなる。
ここで、組成物(I)中の(A)成分の配合量は、(A)成分全量の30〜70質量%、特に40〜60質量%の割合であることが好ましい。また、組成物(I)中の(D)成分の配合量は0〜60質量%、特に0〜40質量%の割合であることが好ましい。更に組成物(I)には、(C),(E)成分の全量が配合される。一方、組成物(II)は、上記(A),(D)成分の残量と(B)成分の全量が配合される。
また、組成物(I)及び/又は組成物(II)は、得られるシリコーンゴムの物理的特性を向上させるため、更に(F)微粉末シリカを含有してもよい。この(F)成分の微粉末シリカとしては、例えば、ヒュームドシリカ、沈降性シリカ、焼成シリカ、これらの非晶質シリカ粉末をオルガノアルコキシシラン、オルガノハロシラン、オルガノシラザン、オルガノポリシロキサン等の有機ケイ素化合物で表面処理した非晶質シリカ粉末が挙げられる。特に、得られるシリコーンゴムの物理的特性を十分に向上させるためには、(F)成分として、BET比表面積が50m2/g以上である非晶質シリカ粉末を用いることが好ましい。
上記シリコーンゴム組成物において、(F)成分の含有量は特に限定されないが、得られるシリコーンゴムの物理的特性を向上させるためには、(A)成分100質量部に対して0.1〜100質量部の範囲内であることが好ましく、更には0.1〜50質量部の範囲内であることが好ましい。
なお、この(F)成分は、前記(A)成分と予め混合したベースコンパウンドとして組成物(I)及び/又は組成物(II)に配合することが好ましい。この際、オルガノアルコキシシラン、オルガノハロシラン、オルガノシラザン等の有機ケイ素化合物を添加して、(F)成分の表面を(A)成分中でin−situ処理してもよい。
(F)成分の組成物(I),(II)への配合割合は適宜選定されるが、好ましくは組成物(I)中の(F)成分は、(F)成分全量の30〜70質量%、特に40〜60質量%の割合であることが好ましく、残量が組成物(II)中に配合される。
また、組成物(I)及び/又は組成物(II)には、その他任意の成分として、例えば、ウォラストナイト;タルク;アルミナイト;硫酸カルシウム;炭酸マグネシウム;カオリン等のクレー;水酸化アルミニウム;水酸化マグネシウム;グラファイト;バライト;マラカイト等の炭酸銅;ザラカイト等の炭酸ニッケル;ウィザライト等の炭酸バリウム;ストロンチアナイト等の炭酸ストロンチウム;フォーステライト、シリマナイト、ムライト、パイロフィライト、カオリナイト、バーミキュライト等のケイ酸塩;ケイ藻土;銀、ニッケル等の非補強性の充填剤;これらの充填剤の表面を前記の有機ケイ素化合物で処理したものを含んでいてもよい。
また、組成物(I)及び/又は組成物(II)には、シリコーンゴムの接着性を向上させるための接着付与剤として、メチルビニルジメトキシシラン、エチルビニルジメトキシシラン、メチルビニルジエトキシシラン、エチルビニルジエトキシシラン等のアルキルアルケニルジアルコキシシラン;メチルビニルジオキシムシラン、エチルビニルジオキシムシラン等のアルキルアルケニルジオキシムシラン;メチルビニルジアセトキシシラン、エチルビニルジアセトキシシラン等のアルキルアルケニルジアセトキシシラン;メチルビニルジヒドロキシシラン、エチルビニルジヒドロキシシラン等のアルケニルアルキルジヒドロキシシラン;メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、ビス(トリメトキシシリル)プロパン、ビス(トリメトキシシリル)ヘキサン等のオルガノトリアルコキシシラン;トリアリルイソシアヌレート、ジアリル(3−トリメトキシシリル)イソシアヌレート、トリス(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレート、トリス(3−トリエトキシシリルプロピル)イソシアヌレート、トリス(3−トリプロポキシシリルプロピル)イソシアヌレート等のイソシアヌレート化合物;テトラエチルチタネート、テトラプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、テトラ(2−エチルヘキシル)チタネート、チタンエチルアセトネート、チタンアセチルアセトネート等のチタン化合物;エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、アルミニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)等のアルミニウム化合物;ジルコニウムアセチルアセトネート、ジルコニウムブトキシアセチルアセトネート、ジルコニウムビスアセチルアセトネート、ジルコニウムエチルアセトアセテート等のジルコニウム化合物を含んでいてもよい。これらの接着付与剤の含有量は限定されないが、上記のシリコーンゴム組成物中の(A)成分100質量部に対して0.01〜10質量部の範囲内であることが好ましい。
更に、組成物(II)には、上記シリコーンゴム組成物の硬化速度を調節し、取扱作業性を向上させるために、2−メチル−3−ブチン−2−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、2−フェニル−3−ブチン−2−オール等のアセチレン系化合物;3−メチル−3−ペンテン−1−イン、3,5−ジメチル−3−ヘキセン−1−イン等のエンイン化合物;1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラフェニルジシロキサン、1,3−ジビニル−1,3−ジフェニル−1,3−ジメチルジシロキサン、1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラヘキセニルシクロテトラシロキサン、分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルビニルシロキサン、分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルビニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等の1分子中にビニル基を5質量%以上有するオルガノシロキサン化合物;ベンゾトリアゾール等のトリアゾール類、フォスフィン類、メルカプタン類、ヒドラジン類等の硬化抑制剤を含んでいることが好ましい。これらの硬化抑制剤の含有量は限定されないが、上記シリコーンゴム組成物中の(A)成分100質量部に対して0.001〜5質量部の範囲内であることが好ましい。
上記組成物(I)及び組成物(II)は、粘度の差が小さく、互いに流動性が良好であるので、これらをスタティックミキサー等の静止型混合器により均一に混合することができる。この場合、組成物(I),(II)の粘度は、回転粘度計等による測定法で25℃の粘度が50〜1,000Pa・s、特に200〜400Pa・sであることが好ましく、組成物(I),(II)の初期(調製時)粘度差が組成物(I)の粘度を基準にして、±0〜30%、特に±0〜10%であることが好ましい。なお、組成物(II)は、70℃、7日間の保存条件で、粘度上昇率が通常0〜30%、特に0〜10%である。
なお、本発明の接着剤においては、組成物(I)と組成物(II)との混合割合は、ほぼ同等の体積比とすることが好ましいものであるが、具体的には、組成物(I)と組成物(II)とが1:0.5〜1:2、特には1:0.75〜1:1.25、更には1:0.9〜1:1.1、とりわけ1:0.95〜1:1.05程度の体積比で混合することが望ましい。
なお、上記組成物(I)及び組成物(II)の混合装置は、スタティックミキサー等の静止型混合器に限定されるものではなく、プラネタリーミキサー、パドルミキサー等の公知の混合機であってもよい。また、本発明の2液付加反応硬化型のシリコーンゴム組成物の硬化条件は特に限定されず、公知の付加反応硬化型シリコーンゴム組成物の硬化条件と同じでよく、例えば、常温でも十分硬化するが、必要に応じて加熱してもよい。なお、加熱する場合の硬化条件としては、40〜180℃で1〜60分間とすることができる。
本発明の2液付加反応硬化型のシリコーンゴム用接着剤は、炭酸カルシウム粉末を含み、ヒドロシリル化反応により硬化する2液付加反応硬化型シリコーンゴム組成物において、2液を長期に保管しても、硬化剤を含む組成物の粘度変化が小さく、これら2液をスタティックミキサー等の静止型混合器により体積比ほぼ1:1で均一に混合することができ、かつ、本組成物が硬化した際、当初設計した通りのシリコーンゴムの物理的特性や接着対象のシリコーンゴムに対する接着性を得ることができるので、例えば、シリコーンゴムが含浸及び/又は被覆された基布の被覆面同士を重ね合わせ、周縁部相互を接着あるいは縫製して袋状に形成されるエアバッグにおいて、その基布同士を重ね合わせ、接着又は縫製する箇所の接着剤又は目止め剤として好適である。
本発明の2液付加反応硬化型シリコーンゴム組成物を実施例、比較例により詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、実施例中の粘度は25℃における値であり、シリコーンゴムの特性は次に示すようにして測定した値である。
[シリコーンゴムの物理的特性]
2液付加反応硬化型シリコーンゴム組成物の2液を混合してシリコーンゴム組成物を調製し、これを25℃で1日間静置して硬化させることによりシリコーンゴムを作製した。このシリコーンゴムの硬さをJIS K 6253に規定のタイプAデュロメータにより測定した。また、このシリコーンゴム組成物を25℃で1日間静置することによりJIS K 6251に規定のダンベル状3号形状で試験片を作製した。このダンベル状試験片の引張強さ、及び伸びをJIS K 6251に規定の方法により測定した。
[シリコーンゴムに対する接着力]
2液付加反応硬化型シリコーンゴム組成物の2液を混合してシリコーンゴム組成物を調製し、このシリコーンゴムに対する接着力をJIS K 6854に規定の方法に準じて、次のようにして測定した。
すなわち、2液型シリコーンゴム組成物の2液を混合してシリコーンゴム組成物を調製し、これを幅25mmで、30g/m2のシリコーンゴムによって被覆されたナイロン基布上に塗布し、前記組成物の厚さが0.6mmとなるように前記シリコーンゴム被覆ナイロンテープを貼り合わせ、25℃で1日間放置することにより前記組成物を硬化させて試験片を作製した。次に、シリコーンゴム被覆ナイロンテープを200mm/分の引張速度でT形剥離試験することにより、シリコーンゴムに対する接着力を測定した。
[実施例1]
粘度100,000mPa・sの分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン84質量部、及びBET比表面積200m2/gのヒュームドシリカ粉末(日本アエロジル株式会社製のNSX200)30質量部を均一に混合した後、減圧下、160℃で2時間加熱混合してベースコンパウンドを調製した。
次に、このベースコンパウンド38質量部(ヒュームドシリカ粉末の含有量として10質量部)に、空気透過法における比表面積が2.0m2/gでありパラフィン化合物で表面処理された重質炭酸カルシウム粉末(丸尾カルシウム株式会社製のMCコートP−20)26質量部、粘度40,000mPa・sの分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン36.4質量部、ジイソプロポキシビス(アセチルアセトン)チタンとメチルトリメトキシシランの質量比1:1の混合物1質量部、及び白金の1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体の1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン溶液(上記ベースコンパウンド中のジメチルポリシロキサン100万質量部に対して本触媒中の白金金属が30質量部となる量)からなる組成物(I)を調製した。
また、上記ベースコンパウンド38質量部に、粘度40,000mPa・sの分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン35.6質量部、組成物(I)及び(II)に含まれるビニル基含有ジメチルポリシロキサン中のビニル基の合計に対する、本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル比が0.9となる量で粘度1mPa・sの分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン0.6質量部、組成物(I)及び(II)に含まれるビニル基含有ジメチルポリシロキサン中のビニル基の合計に対する本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル比が0.3となる量で粘度150mPa・sの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(一分子中に平均6個のケイ素原子結合水素原子を有する)0.2質量部、石英粉末(株式会社龍森製のCRYSTALITE VX−S2)26質量部からなる組成物(II)を作製した。該組成物(II)の粘度を測定し、表1に示した。
前記組成物(I)と前記組成物(II)を質量比が1:1(体積比もほぼ1:1)となるようにスタティックミキサーにより混合してシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム組成物を硬化して得られるシリコーンゴムの物理的特性及び接着力を測定し、それらの結果を表1に示した。また、前記組成物(I)と前記組成物(II)をそれぞれ70℃で1週間加熱エージングした。加熱エージング後の組成物(II)の粘度を測定した。次に、加熱エージング後の組成物(I)と組成物(II)を質量比が1:1(体積比もほぼ1:1)となるようにスタティックミキサーにより混合してシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム組成物を硬化して得られるシリコーンゴムの物理的特性及び接着力を測定し、それらの結果を表1に示した。
[比較例1]
実施例1において、組成物(II)中の石英粉末の替わりに、空気透過法における比表面積が2.0m2/gであり、パラフィン化合物で表面処理された重質炭酸カルシウム粉末(丸尾カルシウム株式会社製のMCコートP−20)26質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物(III)を調製した。該組成物(III)の粘度を測定し、表1に示した。実施例1で調製した組成物(I)と前記組成物(III)を質量比が1:1(体積比もほぼ1:1)となるようにスタティックミキサーにより混合してシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム組成物を硬化して得られるシリコーンゴムの物理的特性及び接着力を測定し、それらの結果を表1に示した。また、前記組成物(I)と前記組成物(III)をそれぞれ70℃で1週間加熱エージングした。加熱エージング後の組成物(III)の粘度を測定した。次に、加熱エージング後の組成物(I)と組成物(III)を質量比が1:1(体積比もほぼ1:1)となるようにスタティックミキサーにより混合してシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム組成物を硬化して得られるシリコーンゴムの物理的特性及び接着力を測定し、それらの結果を表1に示した。
[比較例2]
実施例1において、組成物(II)中の石英粉末の替わりに、空気透過法における比表面積が2.0m2/gであり、表面が未処理の重質炭酸カルシウム粉末(丸尾カルシウム株式会社製の#スーパー2000)26質量部を用いた以外は実施例1と同様にして組成物(IV)を調製した。実施例1で調製した組成物(I)と前記組成物(IV)を質量比が1:1(体積比もほぼ1:1)となるようにスタティックミキサーにより混合してシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム組成物を硬化して得られるシリコーンゴムの物理的特性及び接着力を測定し、それらの結果を表1に示した。また、前記組成物(I)と前記組成物(IV)をそれぞれ70℃で1週間加熱エージングした。次に、加熱エージング後の組成物(I)と組成物(IV)を質量比が1:1(体積比もほぼ1:1)となるようにスタティックミキサーにより混合してシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム組成物を硬化して得られるシリコーンゴムの物理特性及び接着力を測定し、それらの結果を表1に示した。
Figure 2008074882

Claims (5)

  1. 組成物(I)と組成物(II)とからなり、これら組成物(I)及び(II)を常温下混合することにより硬化する、シリコーンゴム用の2液付加反応硬化型接着剤であって、
    (A)一分子中に少なくとも平均2個のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサン:100質量部、
    (B)一分子中に少なくとも平均2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン:(A)成分中のアルケニル基に対する本成分中のケイ素原子に結合した水素原子のモル比が0.01〜20となる量、
    (C)表面がパラフィン系化合物で処理された炭酸カルシウム粉末:1〜200質量部、
    (D)石英、水酸化アルミニウム、珪藻土、アルミナ、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、炭酸マグネシウム、及びカーボンブラックからなる群より選ばれる一種又は二種以上の無機粉末:1〜200質量部、及び
    (E)ヒドロシリル化反応用触媒:本組成物の硬化を促進する量
    から少なくともなる組成において、前記組成物(I)が前記(A)成分、前記(C)成分、前記(E)成分、必要により前記(D)成分を含み、前記(B)成分を含まず、前記組成物(II)が前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(D)成分を含み、前記(C)成分及び前記(E)成分を含まないことを特徴とするシリコーンゴム用2液付加反応硬化型接着剤。
  2. (C)成分が、比表面積(空気透過法)6m2/g以下の重質炭酸カルシウム粉末であることを特徴とする、請求項1記載の2液付加反応硬化型接着剤。
  3. 更に、組成物(I)及び/又は組成物(II)が、(F)比表面積が50m2/g以上の微粉末シリカを(A)成分100質量部に対して0.1〜100質量部含むことを特徴とする、請求項1又は2記載の2液付加反応硬化型接着剤。
  4. (F)成分が、(A)成分中に予め加熱混合されていることを特徴とする、請求項3記載の2液付加反応硬化型接着剤。
  5. 組成物(I)と組成物(II)とを体積比1:0.5〜1:2で混合することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の2液付加反応硬化型接着剤。
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