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JP5692271B2 - 回転子およびこれを備えた回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、整流子を有する回転子およびこれを備えた回転電機に関するものである。
従来の整流子を有する回転電機として、整流子片にU字状に折り曲がった端子部(フック)を形成し、電機子巻線からのリード線(コイル)が接続される接続部を面取り形状にすることで、端子部が傾いた場合であっても、リード線が断線することなく、端子部に溶着接続できるものが示されている(例えば、実用新案文献1参照)。
実用新案文献1に記載の小型モータは、鉄心のあるスロットに巻回された電機子巻線からのリード線が接続部の面取り形状に沿って巻かれ、別のスロットに巻回される電機子巻線に接続されることから、面取りをしないものに比べて、周方向に隣接するリード線間の隙間が拡がり、絶縁信頼性が向上するものである。
実開平4−64974号公報(第1図)
実用新案文献1に記載の小型モータは、コイルの線径が比較的細い場合、電機子巻線からのコイルがフックの面取り形状に沿って巻かれることから、隣接するコイル間の隙間(=線間距離)が拡がり、絶縁信頼性が向上するが、高出力化のために、例えば、ダブル巻方式(線径が細い細線を2重にして巻回する方式)を採用した場合、フックに係止されるコイルが周方向に拡がるため、隣接するコイル間距離を確保できず、絶縁不良が生じるという問題があった。
また、整流子片に形成されたフックをU字状に折り曲げると、フックの根元に曲げ応力が生じ、剛性が低下する。そして、このようなフックにおいて、仮に、フックの根元に面取りを形成して、コイルを係止する場合、フックをU字状に折り曲げると、フックの根元の剛性がさらに低下してしまい、整流子片の機械的強度の信頼性が低下する虞もあった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、整流子片の機械的強度の信頼性を確保しつつ、隣接するコイル間の絶縁信頼性が向上した回転子及びこれを備えた回転電機を提供することを目的とする。
本発明に係る回転子は、複数のスロットを有し、シャフトに固定される鉄心と、前記シャフトに固定されるベース樹脂及びこのベース樹脂の外周面に周方向に複数個配列された整流子片を含む整流子と、前記スロットに巻回されるコイル及び同電位であるべき整流子片同士が接続される短絡線を含む導線とを備え、前記整流子片には、前記鉄心側に形成されたフックを有し、前記フックに前記導線が係止され、前記フックが折曲されて前記導線と電気的に接続されている回転子であって、前記フックの先端側に前記コイルが係止されて、前記フックの根元側に前記短絡線が係止されるとともに、前記フックの前記コイルが係止されるコイル係止部の角部には、面取りが形成されて、前記フックの前記短絡線が係止される短絡線係止部には、面取りが施されていない角部が形成されているようにしたことを特徴とするものである。
本発明によれば、整流子片の機械的強度の信頼性を確保しつつ、隣接するコイル間の絶縁信頼性が向上した回転子及びこれを備えた回転電機を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る回転電機であるブラシ付モータ100の断面図である。 図1中の回転子20の断面図である。 図2中の鉄心22の断面図である。 図2中の整流子片25(フック26)に係止される短絡線23bの結線図である。 図2中の整流子片25付近の拡大断面図で、フック26に導線23が係止されたときの図である。 図2中の整流子片25付近の拡大断面図で、フック26と導線23とが電気的に接続されたときの図である。ある。 フック26にコイル23a、短絡線23bが係止されたときの巻き姿を示した説明図である。 図2中のフック26の別の変形例であるフック36に導線23(コイル23a、短絡線23b)が係止されたときの図である。 図2中の整流子片25の別の変形例である整流子片45の付近の拡大断面図で、フック126に導線123が係止されたときの図である。 図2中の整流子25の別の変形例である整流子片45の付近の拡大断面図で、フック126と導線123とが電気的に接続されたときの図である。 フック126にコイル123a1、コイル123a2及び短絡線123bが係止されたときの巻き姿を示した説明図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1について図1〜図11に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る回転子20を備えた回転電機であるブラシ付モータ100の断面図、図2は、図1中の回転子20の断面図、図3は、図2中の鉄心22の軸方向断面図、図4は、図2中の整流子片25(フック26)に係止される短絡線23bの結線図である。
図1に示すブラシ付モータ100は、有底筒形状のヨーク11と、ヨーク円管部11aの内周部にホルダ12を介して圧入等で固定された永久磁石13と、この永久磁石13の内周面と所定の空隙を介して配設された回転子20を備えている。なお、ヨーク11、ホルダ12及び永久磁石13で固定子10を構成している。
シャフト21は、ヨーク11に設けられたベアリングケース部11bに保持されたベアリング14及びハウジング40に設けられたベアリングケース部40aに保持されたベアリング41によって回転自在に支持されている。
図2に示すように、回転子20は、シャフト21に固定される鉄心22と、シャフト21の外周面に固定されて絶縁部材であるベース樹脂24及びこのベース樹脂24の外周面に周方向に複数個配列された整流子片25からなる整流子30とを備えている。
鉄心22は、図3に示すように、シャフト21を中心として放射状に延びる複数(図3では22個)のスロットコア22aを有している。そして、スロットコア22a間のスロット22bには、例えばマグネットワイヤなどの絶縁被膜されたコイル23a(導線23)が巻回されている。また、図1に示すように、ブラシ43は、スプリングブラシ44によって整流子30側に付勢され、整流子片25の周面に摺接されている。
整流子片25の軸方向の鉄心22側(図2の左側)には、フック26が設けられており、このフック26に導線23(コイル23a及び短絡線23b)が係止されている。ここで、コイル23aは、フック26の全周にわたって巻き付けられることにより、フック26に係止されている。また、短絡線23bは、同電位であるべき整流子片25同士を接続するものであり、図4には、任意の整流子片25(図4では1番)と同相の整流子片25(図4では12番)を結線した例が示されている。
続いて、図5〜図7を参照しながら、整流子片25に形成されたフック26とこのフック26に係止される導線23(コイル23a、短絡線23b)の関係について説明する。図5、図6はともに、図2中の整流子片25付近の拡大断面図で、図5はフック26に導線23が係止されたときの図、図6はフック26と導線23とが電気的に接続されたときの図である。また、図7は、フック26にコイル23a、短絡線23bが係止されたときの巻き姿を示した説明図である。
図5に示すように、整流子片25には、前述したフック26と、コイル23a(導線23)、短絡線23b(導線23)を固定する座部27が設けられている。そして、フック26の根元側(図5の左側)に短絡線23bが係止され、これより先端側(図5の右側)にコイル23aが係止されている。ここで、フック26の径方向内側(図5の下側)であって、コイル23aが係止されるコイル係止部26aの角部26a1には、面取部26a2が形成されており、短絡線23bが係止される短絡線係止部26bには、角部26b1が形成されている。
図5、図6に示すように、フック26の根元側に短絡線23bを係止し、これより先端側にコイル23aを係止した後、フック26を折り返す如く反鉄心22側に時計方向に折曲して各導線23(コイル23a、短絡線23b)の上部に押し当て、例えばヒュージングによって絶縁被覆の溶融と機械的な塑性変形によって圧着し、電気的・機械的な接続が図られる。このとき、短絡線23bは、フック26の根元側に係止され、このフック26が折曲されるが、図6に示すように、フック26の根元側の形状は自然と丸くなり、この形状に沿って短絡線23bは、フック26に接続される。
なお、図4に示された短絡線23bは、1番の整流子片25のフック26に係止され、図5に示すように、整流子30の鉄心側端面30aに沿って配設されて、12番の整流子片25(1番の整流子片25と同電位である整流子片25)のフック26に接続されている。図4の例では、1本のみ図示されているが、実際は対応する全ての整流子片25相互、例えば2番と13番、3番と14番、・・・、11番と22番の整流子片25が短絡線23bで相互に接続されている。
また、図7に示すように、整流子片25(フック26)に係止されたコイル23a、短絡線23bの巻き姿を見てみると両者の引き出し方向が異なり、コイル23aは、コイル係止部26aにおいて、短絡線23bの径方向外側(図5の上側、図7の紙面に対して上側)に位置している。そして、フック26のコイル係止部26aであって、その径方向内側から面取り部26a2、そして周方向側面26a3にわたってコイル23aが巻き付けられることにより、フック26に係止されている。
この実施の形態1では、図5、図6に示すように、座部27は、反鉄心22側に設けられ、コイル23aを固定する凹部27aと、この凹部27aを設けることによって、該凹部27aよりもフック26側に連なるように形成され、短絡線23bに対して圧縮変形を助長し得る段部27bによって構成されている。また、フック26の先端部26cの図の下側の面は、座部27を構成する凹部27aの右外側の縁部28上に当接するように構成されている。
以上で述べたように、本発明の実施の形態1に係る回転子20は、複数のスロット22bを有し、シャフト21に固定される鉄心22と、シャフト21に固定されるベース樹脂24及びベース樹脂24の外周面に周方向に複数個配列された整流子片25を含む整流子30と、スロット22aに巻回されるコイル23a及び同電位であるべき整流子片25同士が接続される短絡線23bを含む導線23とを備え、整流子片25には、鉄心22側に形成されたフック26を有し、フック26に導線23が係止され、フック26が折曲されて導線23と電気的に接続されている回転子20であって、フック26の先端側にコイル23aが係止されて、フック26の根元側に短絡線23bが係止されるとともに、フック26のコイル23aが係止されるコイル係止部26aの角部26a1には、面取部26a2が形成されて、フック26の短絡線23bが係止される短絡線係止部26bには、面取りが施されていない角部26b1が形成されているようにしたので、短絡線係止部26bに形成された角部26b1により、フック26を反鉄心22側に時計方向に折り曲げた際の剛性の低下を抑制することができ、整流子片25の機械的強度の信頼性を確保することができる。その一方で、コイル係止部26aの角部26a1には、面取り部26a2が形成されており、コイル23aは、この面取部26a2の面取り形状に沿って係止されることから、整流子片25のフック26において、周方向に隣接するコイル23a間の隙間、すなわち線間距離が拡がり、隣接するコイル23a間の絶縁信頼性が向上する。
それゆえ、整流子片25の機械的強度の信頼性を確保しつつ、隣接するコイル23a間の絶縁信頼性が向上した回転子20及びこれを備えたブラシ付モータ(回転電機)100を提供することができる。
また、本発明の実施の形態1に係るブラシ付モータ100によれば、上記した回転子20と、整流子30の表面に摺接されるブラシ43と、固定子10とを備えるようにしたので、隣接するコイル23a間の線間距離が拡がることで、整流子片の外周面の直径を小さくする、すなわち、モータの小型化が可能である。それゆえ、このブラシ付モータ100を電動パワーステアリング装置用モータに適用した場合、モータの小型化により、ロストルクが減少して操舵フィーリングやハンドル戻りを損なうことがない電動パワーステアリング装置用モータを提供することができる。
また、複数本の導線、例えば2本のコイルがフックに係止される場合、その2本のコイルの巻き姿を見てみると、両者の引き出し方向が同じであることから、フック係止部分のループの幅が大きくなり、フックに係止されるコイルが周方向に拡がる虞があるが、本実施の形態1において、短絡線23bは、整流子片25(図4の1番の整流子片25)のフック26に係止され、整流子30の鉄心側端面30aに沿って配設されて、図4の1番の整流子片25と同電位であるべき整流子片25(図4の12番の整流子片25)のフック26に接続されているとともに、整流子片25に係止されたコイル23a及び短絡線23bの巻き姿を見てみると、両者の引き出し方向が異なり、コイル23aの引き出し部分は、コイル係止部26aにおいて、短絡線23bの引き出し部分の径方向外側に位置しているので、コイル係止部26aのループの幅が小さくなることから、コイル23a及び短絡線23bからなる導線23がフックに係止される場合であっても、隣接するコイル23a間の絶縁信頼性を確保することが可能な回転子20及びこれを備えた回転電機100を提供することができる。
また、本発明の実施の形態1によれば、コイル23aは、フック26の径方向内側から面取部26a2にわたって係止されるとともに、フック26の全周にわたって巻き付けられることにより、フック26に係止されているので、コイル23aは、フック26の面取部26a2から周方向側面26a3にわたって係止されることから、コイル23aがフック26に密着して、フック26において、周方向に隣接するコイル23a間の線間距離がさらに拡がり、隣接するコイル23a間の絶縁信頼性がさらに向上する。
なお、本実施の形態1では、フック26の径方向内側であって、コイル23aが係止されるコイル係止部26aの角部26a1に、面取部26a2が形成されている場合について示したが、この場合に限らず、図8に示すように、フック36の径方向内側(図8の下側)、径方向外側(図8の上側)それぞれについて、コイル係止部36aの角部36a1に面取り部36a2が形成されているようにしてもよい。この場合、コイル23aは、面取り部36a2の面取り形状に沿って係止されることから、整流子片25のフック36において、周方向に隣接するコイル23a間の線間距離がより拡がり、隣接するコイル23a間の絶縁信頼性がより向上する。
その上、このフック36の全周にわたってコイル23aが巻き付けられると、面取り部36a2の面取り形状に沿うようにコイル23aが係止されることにより、フック36の全周にわたって、コイル23aとフック36とが隙間なく、より密接して係止されるので、周方向に隣接するコイル23a間の線間距離がさらに拡がり、隣接するコイル23a間の絶縁信頼性がより一層向上する。
また、本実施の形態1では、フック26に係止される導線23として、コイル23a及び短絡線23bがともに1本の場合について示したが、フック26に係止されるコイル23aの本数及び短絡線23bの本数は、何れもこの場合に限定されるものではなく、例えば、ダブル巻方式を採用して、コイルの本数を複数本にすることも可能である。しかしながら、例えば、2本のコイルをフックに係止する場合、この2本のコイルの引き出し方向が同じであるため、上記したようにフックに係止されるコイルが周方向に拡がる虞がある。
そこで、2本のコイルのうち、フックの先端側に係止されたコイルが、コイル係止部において、フックの根元側に係止されたコイルの径方向外側に位置するようにすることで、隣接するコイル間の線間距離を拡げることが可能となる。以下では、図9〜図11を参照しながら、2本のコイル123a1、123a2をフック126に係止した場合について説明する。図9、図10はともに、整流子片45付近の拡大断面図で、図5はフック126に導線123が係止されたときの図、図10はフック126と導線123とが電気的に接続されたときの図である。また、図11は、フック126に2本のコイル123a1、123a2及び短絡線123bが係止されたときの巻き姿を示した説明図である。
図9に示すように、フック125の根元側に短絡線123b(導線123)が係止され、これより先端側に2本のコイル123a1、123a2(導線123)が係止されている。ここで、フック126の径方向内側であって、2本のコイル123a1、123a2が係止されるコイル係止部126aの角部126a1には、面取り部126a2が形成されており、短絡線123bが係止される短絡線係止部126bには、角部126b1が形成されている。
また、2本のコイル123a1、123a2のうち、コイル123a1(第1のコイル)がフック126のコイル係止部126aに係止された後、コイル123a2(第2のコイル)がコイル係止部126aに係止される。コイル123a2は、コイル123a1よりもフック126の先端側に係止されるとともに、このコイル123a2を径方向外側に曲げながらフック126の周方向側面とコイル123a1の径方向外側との間に位置してスロット22bに巻回される。
図9、図10に示すように、フック126の根元側に短絡線123bを係止し、これより先端側に2本のコイル123a1、123a2を順に係止した後、フック126を折り返す如く反鉄心22側に時計方向に折曲して各導線123(コイル123a1、123a2、短絡線123b)の上部に押し当て、例えばヒュージングによって絶縁被覆の溶融と機械的な塑性変形によって圧着し、電気的・機械的な接続が図られる。このとき、短絡線123bは、フック126の根元側に係止され、このフック126が折曲されるが、図10に示すように、フック126の根元側の形状は自然と丸くなり、この形状に沿って短絡線123bは、フック126に接続される。
また、図11に示すように、整流子片45(フック126)に係止された2本のコイル123a1、123a2の巻き姿を見てみると、コイル123a2(第2のコイル)は、コイル係止部126aにおいて、コイル123a1(第1のコイル)径方向外側(図9の上側、図11の紙面に対して上側)に位置している。そして、フック126のコイル係止部126aであって、その径方向内側から面取り部126a2、そして周方向側面126a3にわたってコイル123a2が巻き付けられることにより、フック126に係止されている。
以上のことから、コイル123a2(第2のコイル)の引き出し部分は、コイル係止部126aにおいて、コイル123a1(第1のコイル)の引き出し部分の径方向外側、すなわち、フック126に係止されたコイル123a1、123a2の巻き姿(図11を参照)を見てみると、径方向に対して、コイル123a2がコイル123a1の上方(図11の紙面に対して上方)に位置しており、周方向に対して拡がることなく、フック126に係止されているので、複数本のコイルをフックに係止する場合であっても、隣接するコイル間の絶縁信頼性を確保することが可能な回転子20及びこれを備えた回転電機100を提供することができる。
その上、このコイル係止部126aにおいて、フック126の先端側に係止されたコイル係止部126aの角部126a1には、面取り部126a2が形成されているので、コイル123a2は、この面取り部126a2の面取り形状に沿って係止されることから、面取りを形成しない場合に比べて、コイル123a2がフック126により密接した状態で折り曲げることができ、コイル123a2(第2のコイル)をコイル123a1(第1のコイル)の径方向外側に位置させるようにできるので、周方向に隣接するコイル123a2間の線間距離がさらに拡がり、隣接するコイル123a2間の絶縁信頼性がより一層向上する。
なお、図9〜図11には、フック126の径方向内側であって、2本のコイル123a1、123a2が係止されるコイル係止部126a全体にわたって、その角部126a1に面取り部126a2が形成されている場合について示されているが、この場合に限定されるものではなく、上記と同様、フックの径方向内側、径方向外側それぞれについて、コイル係止部の角部に面取り部が形成されているようにしてもよい。
本発明の実施の形態1で示した回転電機100は、固定子10と回転子20と整流子30の表面に摺接されるブラシ43を備えた一般的な回転電機であり、本発明に係る構成を有する回転子を備えたブラシ付モータ(電動機)に適用可能であるとともに、例えば、オルタネータ等の発電機や電動機と発電機の機能を備えたモータジェネレータにも適用可能である。
10:固定子、11:ヨーク、11a:ヨーク円管部、11b、40a:ベアリングケース部、12:ホルダ、13:永久磁石、14、41:ベアリング、20:回転子、21:シャフト、22:鉄心、22b:スロット、23:導線、23a、123a1、123a2:コイル、23b、123b:短絡線、24:ベース樹脂、25、45:整流子片、26、36、126:フック、26a、36a、126a:コイル係止部、26a1、26b1、36a1、126a1、126b1:角部、26a2、36a2、126a2:面取り部、26b、126b:短絡線係止部、30:整流子、30a:鉄心側端面、40:ハウジング、43:ブラシ、100:ブラシ付モータ(回転電機)。

Claims (6)

  1. 複数のスロットを有し、シャフトに固定される鉄心と、前記シャフトに固定されるベース樹脂及びこのベース樹脂の外周面に周方向に複数個配列された整流子片を含む整流子と、前記スロットに巻回されるコイル及び同電位であるべき整流子片同士が接続される短絡線を含む導線とを備え、前記整流子片には、前記鉄心側に形成されたフックを有し、前記フックに前記導線が係止され、前記フックが折曲されて前記導線と電気的に接続されている回転子であって、前記フックの先端側に前記コイルが係止されて、前記フックの根元側に前記短絡線が係止されるとともに、前記フックの前記コイルが係止されるコイル係止部の角部には、面取りが形成されて、前記フックの前記短絡線が係止される短絡線係止部には、面取りが施されていない角部が形成されていることを特徴とする回転子。
  2. 短絡線は、整流子片のフックに係止され、整流子の鉄心側端面に沿って配設されて、前記整流子片と同電位であるべき整流子片に接続されているとともに、コイルの引き出し部分は、コイル係止部において、前記短絡線の引き出し部分の径方向外側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の回転子。
  3. コイルは、フックの全周にわたって巻き付けられることにより前記フックに係止されていることを特徴とする請求項1または請求項2のうちいずれか1項に記載の回転子。
  4. 折曲されたフックの径方向内側であって、コイル係止部の角部には、面取りが形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の回転子。
  5. コイルは、コイル係止部に係止される第1及び第2のコイルを含み、前記第1のコイルよりフックの先端側に係止された第2のコイルの引き出し部分は、コイル係止部において、前記第1のコイルの引き出し部分の径方向外側に位置していることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の回転子。
  6. 請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の回転子と、前記整流子の表面に摺接されるブラシと、固定子とを備えた回転電機。
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