[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP5690084B2 - フォークリフト用アタッチメント及びこれを用いた荷扱い方法 - Google Patents

フォークリフト用アタッチメント及びこれを用いた荷扱い方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5690084B2
JP5690084B2 JP2010136262A JP2010136262A JP5690084B2 JP 5690084 B2 JP5690084 B2 JP 5690084B2 JP 2010136262 A JP2010136262 A JP 2010136262A JP 2010136262 A JP2010136262 A JP 2010136262A JP 5690084 B2 JP5690084 B2 JP 5690084B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete product
lifting
forklift
curved
horizontal frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010136262A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012001299A (ja
Inventor
匠康 赤坂
匠康 赤坂
Original Assignee
日進運輸株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日進運輸株式会社 filed Critical 日進運輸株式会社
Priority to JP2010136262A priority Critical patent/JP5690084B2/ja
Publication of JP2012001299A publication Critical patent/JP2012001299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5690084B2 publication Critical patent/JP5690084B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

本発明は、フォークリフト用アタッチメント及びこれを用いた荷扱い方法に関し、より具体的には、湾曲したコンクリート製品の荷扱いのためにフォークリフトに装備されるアタッチメント及びこれを装備したフォークリフトによる湾曲したコンクリート製品の吊り上げ、運搬方法に関するものである。
フォークリフトは、フォークリフトトラックとも呼ばれ、動力付きの車体の前部にマストを備え、このマストに沿って荷物を持つためのフォークを上下動させ得るように構成した特殊車両であり、荷物の上げ下ろし及び運搬のために、工場、倉庫、集荷場、工事現場、等々において広く利用されている。
また、そのマストには、フォークだけでなく、荷物の形態や作業内容に応じてさまざまな種類のアタッチメントが取り付けられるようになっている。
例えば、下記特許文献1には、タイヤの積み付け装置として構成されたアタッチメントが開示されており、特許文献2及び3には、除雪用のアタッチメントが開示されており、更にまた、特許文献4には、ドラム缶荷役用のアタッチメントが開示されている。
然しながら、例えば、トンネルや大型排水溝の壁面を構成する湾曲したコンクリート製品、即ち、内周面及び外周面が略円筒状の曲面の一部から成る湾曲したコンクリート製品を取り扱うためのフォークリフト用アタッチメントは、これまでに提供されたことがなかった。
このような湾曲したコンクリート製品は、大型で大重量であり、しかも特殊な形状であるため、フォークリフトによる荷扱い時にバランスをとるのが難しく、バランスを崩すと製品が転倒したり落下したりして製品を破損するばかりでなく、非常に危険であった。
従って、このような湾曲したコンクリート製品のフォークリフトによる荷扱いは細心の注意が必要で手間がかかるという問題点があり、その荷扱いには、通常は大型のクレーン車等が利用されていた。
特開平05−139698号公報 特開平10−088543号公報 特開2005−220711号公報 特開2000−016792号公報
そこで、本発明の目的とするところは、前記の如き湾曲したコンクリート製品を安定した状態で吊り上げ、運搬することのできるフォークリフト用アタッチメントと、当該アタッチメントを装備したフォークリフトにより湾曲したコンクリート製品を安定して吊り上げ、運搬することのできる方法を提供せんとするにある。
なお、本発明において、「湾曲したコンクリート製品」というときは、必ずしもコンクリート製品のみに限定されるものではなく、全体的に湾曲した形状を有する重量物全般を広く包含するものである。
上記の目的を達成するため、本発明に係る湾曲したコンクリート製品の荷扱いのためのフォークリフト用アタッチメントは、
フォークリフトの左右2本のフォーク爪間に掛け渡す形で取り付けられる横フレームと、
両端に前記横フレームに着脱自在に取り付けられる掛け部を有し、使用時には、略中央部でU字状に折り返され、その折返し部において、吊上げ対象物である湾曲したコンクリート製品を吊り上げ、保持する2本の吊上げベルトと、
前記2本の吊上げベルトの両端の前記掛け部を、着脱自在に保持するよう前記横フレーム上の少なくとも2箇所に設けられた吊り具と、から構成され、
前記横フレームは、ウェブ部とこのウェブ部の両側に設けた一対のフランジ部とから成るH型鋼材を前記ウェブ部側を水平状態にして用い、前記ウェブ部側の下側に位置して前記各フランジ部側に前記各フォ−ク爪を挿通させるフォーク爪挿通孔を設けたことを特徴とする
その際に本発明は、前記各フランジ部に設けられる吊り具の設置位置を、前記湾曲したコンクリート製品の曲率中心をOとしたとき、法線R上に角度αだけオフセットした位置としたことを特徴とする。
また、前記の句適を達成するために本発明に係るフォークリフト用アタッチメントを装備したフォークリフトにより、内周面及び外周面が略円筒状の曲面の一部から成る湾曲したコンクリート製品を吊り上げて運搬する方法は、
前記横フレームに設けた挿通孔へフォークリフトの左右2本のフォーク爪を挿通させて掛け渡す形で取り付け、これにより前記横フレーム及び左右2本のフォーク爪を一体化させる工程と、
前記湾曲したコンクリート製品を、前記略円筒状の曲面の母線が略鉛直となるような起立状態に保持する工程と、
前記2本の吊上げベルトのそれぞれの一方の掛け部を、フォークリフトのフォーク爪に取り付けた前記横フレーム上の別々の吊り具に取り付ける工程と、
前記2本の吊上げベルトのそれぞれのもう一方の掛け部を、前記起立状態に保持されたコンクリート製品の下をくぐらせ、横フレームに設けた別々の吊り具に取り付けることにより、前記吊上げベルトを略中央部でU字状に折り返した状態でコンクリート製品に装着すると共に、その装着位置について、2本の吊上げベルトがそれぞれ前記コンクリート製品を持ち上げる箇所を結ぶ幅の領域内にコンクリート製品の重心が位置するように調節する工程と、
フォークリフトのフォークを上昇させることにより、前記2本の吊上げベルトで前記コンクリート製品を所望の高さまで吊り上げ、その状態でフォークリフトを走行させてコンクリート製品を所望の場所まで運搬する工程と、
から構成されることを特徴とする。
本発明に係る荷扱い用アタッチメントによるときは、略中央部でU字状に折り返した2本の吊上げベルトでコンクリート製品を持ち上げる際に、コンクリート製品への吊上げベルトの装着箇所である2箇所を結ぶ幅の領域内にコンクリート製品の重心が位置するように調節することにより、コンクリート製品はその重心で支えられたのと同等の状態となり、どちら側へも倒れることがなくなる。そのため、コンクリート製品と吊上げベルトとを更に別のロープ等で堅固に結び着けたりする必要がなく、単にU字状に折り返しただけのこの2本の吊上げベルトのみによって、安定した状態で湾曲したコンクリート製品を吊り上げ、運搬することが可能となるものである。従って、大型のクレーン車等を用いる必要もなく、作業効率が向上し、経費節減にも役立つものである。
本発明に係るフォークリフト用アタッチメントの一部を構成する横フレームの一実施例を示す説明図である。 本発明に係るフォークリフト用アタッチメントの一部を構成する2本の吊上げベルトの一実施例を示す説明図である。 フォークリフトのフォーク爪からの横フレームの脱落防止手段の一例を示す説明図である。 横フレームへの吊り具の取付け位置孔の望ましい設定位置を示す説明図である。 本発明に係るフォークリフト用アタッチメントを取り付けて利用する一般的なフォークリフトの例を示す説明図である。 本発明に係るフォークリフト用アタッチメントを、図5に示すフォークリフトに取り付けた状態を示す説明図である。 吊り上げ、運搬すべき湾曲したコンクリート製品を立て起こし、これに本発明に係るフォークリフト用アタッチメントを取り付ける過程を示す説明図である。 湾曲したコンクリート製品に本発明に係るフォークリフト用アタッチメントを装着した状態を示す説明図である。 湾曲したコンクリート製品への吊上げベルトの装着位置とコンクリート製品の重心との位置関係を示す説明図である。 湾曲したコンクリート製品を吊り上げ、運搬する状態を示す説明図である。
以下、本発明に係るフォークリフト用アタッチメントの詳細を添付図面に基づいて説明する。
なお、本発明は、図示した実施例に限らず、各構成要素は、同等の機能を有する他の部材等により代替可能である。
本発明に係るフォークリフト用アタッチメントは、図1にその一例を示すような横フレーム11と、図2に一例を示すような2本の吊上げベルト12A,12Bと、前記横フレーム11上に設けられる吊り具112a〜112dと、から構成される。
図6〜図8に示す如く、これらの構成要素から成るアタッチメント10は、フォークリフト20の一対のフォーク爪26a,26bに取り付けられ、湾曲したコンクリート製品30を吊り上げ、運搬するのに好適に用いられる。
前記横フレーム11は、図1に示した実施例の場合、そのフレーム部111は、とくに図3に示したように、ウェブ111cと、このウェブ部111cの両側に設けられたフランジ部111d,111dから成るH形鋼材を利用し、そのウェブ部111c側を水平状態にして作製されており、ウェブ111c側の下側に位置して各フランジ部111d,111dを貫通して、フォークリフト20の前記一対のフォーク爪26a,26bを挿通するための挿通孔111a,111bが設けられている。また、フレーム部111の両端近くの各フランジ部111d,111dには、下端部分にフックを取り付けたシャックル又はチェーンから成る吊り具112a〜112dが取り付けられている。フレーム部111の中央部の上辺近くにはワイヤロープ等から成る持ち手113が取り付けられ、横フレーム11自体のクレーン等による持ち運びやフォークリフトへの取付け作業が容易なようになっている。
この横フレーム11は、そのフォーク爪挿通孔111a,111bにフォークリフト20の左右2本のフォーク爪26a,26bをそれぞれ挿通することにより、当該2本のフォーク爪間に掛け渡す形で取り付けられ、これにより横フレーム11及び左右2本のフォーク爪26a,26bを一体化させ得るようになっている。
コンクリート製品の吊上げ、運搬等の作業中に、フォーク爪から横フレーム11が脱落しないようにするために、例えば図3に示す如く、フォーク爪26a及び26bの先端近くにピン孔261を孔明け加工し、この孔に脱落防止ピン114を差し込むことにより横フレーム11が抜け落ちるのを防止するようにする。或いはまた、フォークリフトが、左右のフォーク爪26a、26bの間隔を増減できるフォークシフターを装備している場合には、横フレーム11のフォーク爪挿通孔111a,111bに差し込んだフォーク爪26a、26bを左右に広げることにより、横フレーム11の脱落を或る程度まで防止できる。更にまた、横フレーム11とフォーク爪26a,26bをネジ、シャコ万力等により固定したり、マストを前後に傾ける(チルト)ことが可能なフォークリフトの場合には、マストを幾分後方に傾け、フォーク爪の先端側が幾分持ち上がるようにフォーク爪を傾斜させることにより、横フレーム11の脱落を防止するようにしてもよい。
図2に示した前記2本の吊上げベルト12A,12Bは、どちらも同じ構成であるので、ここでは吊上げベルト12Aについてのみ説明する。
吊上げベルト12A(ロープよりベルトが望ましい。)としては、ナイロン繊維から成るナイロンスリング123で製品重量相当用のものを用い、その外側を長い袋状のカバー布124で包むと共に、両端の掛け部121a,121bには、リング又はシャックル122が取り付けられている。
カバー布124は、吊り上げ、運搬する対象物(湾曲したコンクリート製品)を傷つけないようにするためと、ナイロンスリングの摩耗を防止するためのものであり、リング又はシャックル122は吊上げベルト12Aを前記吊り具112a〜112dのフックに引っ掛けるためのものである。
これら2本の吊上げベルト12A,12Bの長さは同一であるが、吊り上げ、運搬すべき対象物に応じて長さを変える必要がある場合もあるので、必要な長さの吊上げベルトを2本ずつ用意するものである。
横フレーム11上の少なくとも2箇所に設けられる前記吊り具112a〜112dは、前記2本の吊上げベルト12A,12Bの両端の掛け部121a,121bを、それぞれ着脱自在に保持するためのものである。図示した実施例のものは、いずれもチェーンの下端に外れ止め付きフックを取り付けたものであるが、その形態はこれに限らず、2本の吊上げベルト12A,12Bの掛け部121a,121bを係止し得る構成であれば、各種形態のものを採用することが可能である。例えば、吊上げベルト12A,12Bの両端の掛け部121a,121bに、リング122ではなくフックを取り付けた場合には、横フレーム11側には、そのフレーム部111に当該フックを引っ掛ける孔を設けるようにしてもよく、その場合には、フレーム部111に明けた当該孔自体が吊り具となる。
なお、図示した実施例における横フレーム11の左側の吊り具112a,112bと、右側の吊り具112c,112dとの左右間の距離は、吊り上げ、運搬すべき湾曲したコンクリート製品に対して2本の吊上げベルト12A,12Bを装着する位置に応じて適宜変更する必要がある。そのため、左右間隔が異なる2箇所以上の位置に予め吊り具を取り付けておくことが推奨される。或いはまた、左右の吊り具間の距離が異なる複数種類の横フレーム11を用意しておき、コンクリート製品のサイズや形状に合わせて使い分けるようにしてもよい。
また、これらの吊り具112a〜112dの取付けのために横フレーム11に設けられる位置孔は、コンクリート製品のサイズに応じて定められ、より好適には、製品の曲率に従い、その法線上に設けるのが望ましい。
この点につき、図4を参照しつつ説明すれば、横フレーム11のフレーム部111上でフォーク爪26a,26bの軸方向Tに平行な位置(図中、黒い三角形印で示した位置)に上記位置孔を設けるのではなく、コンクリート製品の曲率中心をOとしたとき、法線R上に角度αだけオフセットした位置(図中、黒い丸印で示した位置)に設けるようにするものである。これによって、吊上げベルト12A,12Bが上記法線R上に掛けられ、コンクリート製品を安定して吊上げ可能となるものである。
図5には、本発明に係るフォークリフト用アタッチメントを取り付けて利用する一般的なフォークリフト20が示されている。
このフォークリフト20は、運転席22を有する車体21の前部にマスト23を有し、左右一対のフォーク爪26a,26bを取り付けたフォーク取付けフレーム25がマスト23に沿って昇降せしめられるようになっている。ローラーチェーン24は、フォーク取付けフレーム25を昇降させるための駆動機構の一部であり、図では省略したスプロケットに巻き掛けられ、スプロケットの正逆回転によってフォーク取付けフレーム25が昇降せしめられるようになっている。
図6〜図8には、図5に示すフォークリフト20に、図1及び図2に示す本発明のアタッチメント10を取り付け、これを用いて湾曲したコンクリート製品30を吊り上げる作業工程が順次示されている。
本発明に係るアタッチメントは、まず図6に示すように、その横フレーム11をフォークリフトのフォーク爪26aと26bの間に掛け渡すように取り付けることにより、フォークリフトに装備される。即ち、前記の如く、フォークリフトのフォーク爪26a,26bを横フレーム11のフォーク爪挿通孔111a,111bにそれぞれ差し込んだ後、ネジ等を用いて固定し、若しくはマスト23を若干後方へ傾斜させて、横フレーム11がフォーク爪26a,26bから脱落しないようにする。
然るのち、図示する如く、2本の吊上げベルト12A,12Bのそれぞれの一方の掛け部121aを、横フレーム11に設けた別々の吊り具112a,112cに引っ掛けて取り付ける。
一方、吊り上げ、運搬すべき湾曲したコンクリート製品30は、図7に示す如く、反転機等(図では省略)を用いて立て起こし、その下部を通じて吊上げベルト12A,12Bのもう一方の掛け部121bを前方へ引き出すようにする。
即ち、本発明において荷扱いの対象となるコンクリート製品30は、一般的に、その内周面30aと外周面30bが略円筒状の曲面の一部から成る湾曲した形状を有するものであり、これを本発明のアタッチメントを用いて吊り上げる際には、前記略円筒状の曲面の母線30e(図7参照)が略鉛直となるように反転機等を用いて起立させ、その起立状態に保持されたコンクリート製品30の下を、吊上げベルト12A,12Bのもう一方の掛け部121bをくぐらせて前方へ引き出すようにする。
吊上げベルト12A,12Bをコンクリート製品30の下をくぐらせる作業を容易に行い得るように、起立させたコンクリート製品を反転機の基台41〜43などの上に一時的に載置し、コンクリート製品30の下を明けておくようにする。
図示したコンクリート製品30のように円弧状に湾曲した物品の場合、図示した如く、基本的に左右及び中央の3点を基台41〜43で支持することにより、製品が倒れることなく、安定的に起立状態を維持することができる。
次いで、上記の如く前方へ引き出した吊上げベルト12A,12Bのもう一方の掛け部121bを、図8に示すように、横フレーム11に設けた別々の吊り具112b,112dに取り付けることにより、前記吊上げベルトを略中央部でU字状に折り返した状態でコンクリート製品30に装着する。
その装着位置は、本発明に係る荷扱い方法の特徴とするところであるので、この点につき図9を参照して説明する。
図9は、円弧状に湾曲したコンクリート製品30に吊上げベルト12A,12Bを図8に示す如く装着した状態を、上から見た模式図として描いてある。
図示する如く、本発明においては、2本の吊上げベルト12A,12Bが、湾曲したコンクリート製品30を持ち上げる箇所を結ぶ幅Wの領域内にコンクリート製品の重心Gが位置するように2本の吊上げベルト12A,12Bの装着位置を調節するものである。
吊上げベルトの装着位置をこのように調節することにより、コンクリート製品30はその重心Gを支えられているのと同等の状態となり、内周面側又は外周面側のどちらへも自重によって倒れることはなくなる。そのため、コンクリート製品と吊上げベルトとを更に別のロープ等で堅固に結び着けたりする必要がなく、単にU字状に折り返しただけの2本の吊上げベルト12A,12Bのみで、安定した状態で湾曲したコンクリート製品を吊り上げ、運搬することが可能となるものである。
即ち、上記の如く、幅Wの領域内にコンクリート製品30の重心Gが位置することにより、コンクリート製品は自重で起立状態を維持するものであり、転倒モーメントが発生しなければ、自重のみで十分自立するものである。
なお、吊上げベルトの装着位置の調整作業が面倒にならないようにするには、製品の曲面の法線上にベルトの吊下げ位置を設定するようにすればよい。即ち、図9に示す如く、吊上げベルト12A,12Bを懸ける向きが、フォーク爪の軸方向Tの向きではなく、コンクリート製品の曲率中心をOとしたとき、法線R上に角度αだけオフセットした向きに設定するものである。そうすることにより、コンクリート製品の中心Oと、左右のフォーク爪の中心線とが大きくズレなければ、製品は自然に望ましい位置に納まり、多少のズレは、実際に吊上げ操作を行う際に、製品が自ら、吊上げ重心に入って来て、自立位置に保たれるものである。
従って、本発明によるときは大型のクレーン車等を用いる必要もなく、作業効率が向上し、経費節減にも役立つことになる。
上記の如く2本の吊上げベルト12A,12Bを装着したコンクリート製品30は、フォークリフト20のマスト23に沿ってフォーク取付けフレーム25を引き上げることにより、図10に示すように所望の高さまで持ち上げることができるので、その状態でフォークリフトを走行させ、コンクリート製品を所望の場所まで安定した状態で運搬することができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、例えば、横フレーム11は必ずしもH形鋼材を利用したものでなくてもよく、また、吊り具112a〜112dや、吊上げベルト12A,12Bの掛け部121a,121bの構成も前記の如く他の形態のものとすることが可能であり、従って、本発明は特許請求の範囲に記載の技術的範囲内において、上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するものである。
以上詳細に説明したように、本発明は、フォークリフトのフォーク爪に取り付けられる横フレームと、これに取り付けられる吊上げベルトを用いて、湾曲したコンクリート製品を吊り上げる際、コンクリート製品への吊上げベルトの装着位置を本発明で規定する特定位置に限定することにより、コンクリート製品が傾き倒れるのを防止し、自重によって安定位置に保たれるよう構成したので、大型クレーン等を用いることなく、前記の如き湾曲したコンクリート製品を安定した状態で吊り上げ、運搬することのできるフォークリフト用アタッチメントと、当該アタッチメントを用いて湾曲したコンクリート製品を安定して吊り上げ、運搬することのできる方法を提供し得るものである。
なお、本発明に係るアタッチメントは、クレーン用アタッチメントとしても使用可能である。
10 フォークリフト用アタッチメント
11 横フレーム
111 H形鋼材から成るフレーム部
111a,111b フォーク爪挿通孔
112a〜112d 吊り具
113 持ち手
114 脱落防止ピン
12A,12B 吊上げベルト
121a,121b 掛け部
122 リング
123 ワイヤロープ
124 カバー布
20 フォークリフト
21 車体
22 運転席
23 マスト
24 ローラーチェーン
25 フォーク取付けフレーム
26a,26b フォーク爪
261 ピン孔
30 湾曲したコンクリート製品
30a 内周面
30b 外周面
30c 上面
30d 下面
30e 母線
41〜43 基台
G 重心

Claims (3)

  1. フォークリフトの左右2本のフォーク爪間に掛け渡す形で取り付けられる横フレームと、
    両端に前記横フレームに着脱自在に取り付けられる掛け部を有し、使用時には、略中央部でU字状に折り返され、その折返し部において、吊上げ対象物である湾曲したコンクリート製品を吊り上げ、保持する2本の吊上げベルトと、
    前記2本の吊上げベルトの両端の前記掛け部を、着脱自在に保持するよう前記横フレーム上の少なくとも2箇所に設けられた吊り具と、から構成され、
    前記横フレームは、ウェブ部とこのウェブ部の両側に設けた一対のフランジ部とから成るH型鋼材を前記ウェブ部側を水平状態にして用い、前記ウェブ部側の下側に位置して前記各フランジ部側に前記各フォ−ク爪を挿通させるフォーク爪挿通孔を設けたことを特徴とする、湾曲したコンクリート製品の荷扱いのためのフォークリフト用アタッチメント。
  2. 前記各フランジ部に設けられる吊り具の設置位置は、前記湾曲したコンクリート製品の曲率中心をOとしたとき、法線R上に角度αだけオフセットした位置としたことを特徴とする、請求項1に記載の湾曲したコンクリート製品の荷扱いのためのフォークリフト用アタッチメント。
  3. 請求項1又は2に記載のフォークリフト用アタッチメントを装備したフォークリフトにより、内周面及び外周面が略円筒状の曲面の一部から成る湾曲したコンクリート製品を吊り上げ、運搬する方法であって、
    前記横フレームに設けた挿通孔へフォークリフトの左右2本のフォーク爪を挿通させて掛け渡す形で取り付け、これにより前記横フレーム及び左右2本のフォーク爪を一体化させる工程と、
    前記湾曲したコンクリート製品を、前記略円筒状の曲面の母線が略鉛直となるような起立状態に保持する工程と、
    前記2本の吊上げベルトのそれぞれの一方の掛け部を、フォークリフトのフォーク爪に取り付けた前記横フレーム上の別々の吊り具に取り付ける工程と、
    前記2本の吊上げベルトのそれぞれのもう一方の掛け部を、前記起立状態に保持されたコンクリート製品の下をくぐらせ、横フレームに設けた別々の吊り具に取り付けることにより、前記吊上げベルトを略中央部でU字状に折り返した状態でコンクリート製品に装着すると共に、その装着位置について、2本の吊上げベルトがそれぞれ前記コンクリート製品を持ち上げる箇所を結ぶ幅の領域内にコンクリート製品の重心が位置するように調節する工程と、
    フォークリフトのフォークを上昇させることにより、前記2本の吊上げベルトで前記コンクリート製品を所望の高さまで吊り上げ、その状態でフォークリフトを走行させてコンクリート製品を所望の場所まで運搬する工程と、
    から構成されることを特徴とする、湾曲したコンクリート製品を吊り上げ、運搬する方法。
JP2010136262A 2010-06-15 2010-06-15 フォークリフト用アタッチメント及びこれを用いた荷扱い方法 Expired - Fee Related JP5690084B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010136262A JP5690084B2 (ja) 2010-06-15 2010-06-15 フォークリフト用アタッチメント及びこれを用いた荷扱い方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010136262A JP5690084B2 (ja) 2010-06-15 2010-06-15 フォークリフト用アタッチメント及びこれを用いた荷扱い方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012001299A JP2012001299A (ja) 2012-01-05
JP5690084B2 true JP5690084B2 (ja) 2015-03-25

Family

ID=45533738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010136262A Expired - Fee Related JP5690084B2 (ja) 2010-06-15 2010-06-15 フォークリフト用アタッチメント及びこれを用いた荷扱い方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5690084B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7112291B2 (ja) * 2018-09-05 2022-08-03 太陽工業株式会社 底開きコンテナおよびその移送方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5352576U (ja) * 1976-10-06 1978-05-06
JP2756465B2 (ja) * 1989-12-19 1998-05-25 石川島建材工業株式会社 湾曲版の吊上げ姿勢制御方法および湾曲版の吊具
JPH06104559B2 (ja) * 1990-03-28 1994-12-21 ナショナル住宅産業株式会社 吊り下げ機能付きフォークリフト
JPH045489U (ja) * 1990-04-25 1992-01-20
JP3030175U (ja) * 1996-04-16 1996-10-18 表特殊自動車有限会社 アタッチメント及びこのアタッチメントを連結した荷役車両
JPH11246164A (ja) * 1998-03-06 1999-09-14 Sankyu Inc チューブバンドル用吊り具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012001299A (ja) 2012-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA3120355C (en) Rack and hoist system
KR101055521B1 (ko) 크레인
US6341931B1 (en) Barrel handling apparatus
JP5690084B2 (ja) フォークリフト用アタッチメント及びこれを用いた荷扱い方法
US6881023B1 (en) Pallet fork carriage with a load securing D-ring and method of using
JP5606170B2 (ja) フォークリフト用アタッチメント及びこれを用いた荷扱い方法
JP6396256B2 (ja) ジブクレーン
JP3232353U (ja) 荷役運搬車両
CN217627095U (zh) 一种叉车后配重用吊架
CN211567977U (zh) 管道型材运输车
CN211368839U (zh) 一种挖掘机钢筋笼运输辅助装置
JP2002063884A (ja) バッテリ車のバッテリ交換用装置
JP4924453B2 (ja) クローラベルトの分解吊り具
JP7486793B2 (ja) 揚重用吊り天秤
CN211078215U (zh) 一种吨袋稳定防晃卸车装置
CN212174231U (zh) 一种叉车挂扣机构
CN2659864Y (zh) 一种顶置双联吊臂叉车
CN219408871U (zh) 一种车辆吊运装置
CN219526033U (zh) 一种条形材料多功能运输及起吊装置
JPH0738068U (ja) 長尺鋼材用吊具
CN217479905U (zh) 一种新型路缘石安装装置
CN213445765U (zh) 用于管道运输的抓取装置
CN216549184U (zh) 一种叉车用吊具
JP2004315204A (ja) 荷役用アタッチメント
CN214652952U (zh) 起吊式自由旋转转运设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5690084

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees