JP2756465B2 - 湾曲版の吊上げ姿勢制御方法および湾曲版の吊具 - Google Patents
湾曲版の吊上げ姿勢制御方法および湾曲版の吊具Info
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- JP2756465B2 JP2756465B2 JP1329148A JP32914889A JP2756465B2 JP 2756465 B2 JP2756465 B2 JP 2756465B2 JP 1329148 A JP1329148 A JP 1329148A JP 32914889 A JP32914889 A JP 32914889A JP 2756465 B2 JP2756465 B2 JP 2756465B2
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- Japan
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- curved plate
- pulley
- lifting
- hanging tool
- beam member
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、コンクリートセグメント等の湾曲版をクレ
ーンにより吊上げるとともにその吊上げ姿勢を制御する
方法、およびその方法を実施する際に用いて好適な湾曲
版の吊具に関する。
ーンにより吊上げるとともにその吊上げ姿勢を制御する
方法、およびその方法を実施する際に用いて好適な湾曲
版の吊具に関する。
「従来の技術およびその課題」 トンネル等を構築するために用いられるプレキャスト
コンクリート製のセグメントPは、一般に第10図に示す
ようにトンネル等の断面形状に合致させた湾曲形状とさ
れている。
コンクリート製のセグメントPは、一般に第10図に示す
ようにトンネル等の断面形状に合致させた湾曲形状とさ
れている。
ところで、このようなコンクリートセグメントPは大
重量であるので、これを据え付けるに当たってはクレー
ンを用いるのであるが、その場合、セグメントPを最初
から据え付け姿勢として吊上げることは通常困難である
ので、一般的には、セグメントPを縦姿勢あるいは水平
姿勢として吊上げ、その後に、セグメントPの姿勢を据
え付け姿勢に変える作業が必要となる。
重量であるので、これを据え付けるに当たってはクレー
ンを用いるのであるが、その場合、セグメントPを最初
から据え付け姿勢として吊上げることは通常困難である
ので、一般的には、セグメントPを縦姿勢あるいは水平
姿勢として吊上げ、その後に、セグメントPの姿勢を据
え付け姿勢に変える作業が必要となる。
このため、従来においては2台のクレーンを用いて共
吊りを行ったり、あるいはワイヤを途中で掛け替えた
り、もしくはチェーンブロックを併用することによっ
て、吊上げたセグメントPの姿勢を変えるようにしてい
るが、そのような作業は面倒であるばかりでなく、危険
を伴うので十分な安全対策が必要である。
吊りを行ったり、あるいはワイヤを途中で掛け替えた
り、もしくはチェーンブロックを併用することによっ
て、吊上げたセグメントPの姿勢を変えるようにしてい
るが、そのような作業は面倒であるばかりでなく、危険
を伴うので十分な安全対策が必要である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、クレー
ンによって吊上げたコンクリートセグメント等の湾曲版
の姿勢を容易に変えることの可能な姿勢制御方法、およ
びその方法を実施する際に用いて好適な吊具を提供する
ことを目的とする。
ンによって吊上げたコンクリートセグメント等の湾曲版
の姿勢を容易に変えることの可能な姿勢制御方法、およ
びその方法を実施する際に用いて好適な吊具を提供する
ことを目的とする。
「課題を解決するための手段」 請求項1の発明は、ワイヤが巻回される2つの滑車を
備えた吊具を用いてコンクリートセグメント等の湾曲版
をクレーンにより吊上げるとともにその吊上げ姿勢を制
御する方法であって、前記湾曲版の表面に、この湾曲版
の重心を通る仮想の四角形の各頂点に位置させて4点の
吊点を設定するとともに、それら吊点にそれぞれワイヤ
の一端を連結するための連結具を固定しておき、前記吊
具の各滑車にそれぞれ巻回した各ワイヤの両端を重心を
挟んで対角位置にある2つの連結具にいわゆる襷がけの
状態でそれぞれ連結するとともに、前記吊具にクレーン
のフックを係止して湾曲版を吊上げることを特徴とする
ものである。
備えた吊具を用いてコンクリートセグメント等の湾曲版
をクレーンにより吊上げるとともにその吊上げ姿勢を制
御する方法であって、前記湾曲版の表面に、この湾曲版
の重心を通る仮想の四角形の各頂点に位置させて4点の
吊点を設定するとともに、それら吊点にそれぞれワイヤ
の一端を連結するための連結具を固定しておき、前記吊
具の各滑車にそれぞれ巻回した各ワイヤの両端を重心を
挟んで対角位置にある2つの連結具にいわゆる襷がけの
状態でそれぞれ連結するとともに、前記吊具にクレーン
のフックを係止して湾曲版を吊上げることを特徴とする
ものである。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の湾曲版の
吊上げ姿勢制御方法を実施する際に用いる吊具であっ
て、梁部材と、その梁部材の長手方向の中心位置に下端
部が回動可能に軸支されて梁部材の上方に延びるととも
にその上端部に前記クレーンのフックが係止されるフッ
ク係止部材と、前記梁部材の両端部に上端部がそれぞれ
回動可能に軸支されて梁部材の下方に延びる滑車連結部
材と、それら滑車連結部材の下端部にそれぞれ回転可能
に軸支されているとともに滑車連結部材の軸線を中心と
して回転自在とされていて前記湾曲版に連結される2本
のワイヤがそれぞれ巻回される滑車とを具備してなるこ
とを特徴としている。
吊上げ姿勢制御方法を実施する際に用いる吊具であっ
て、梁部材と、その梁部材の長手方向の中心位置に下端
部が回動可能に軸支されて梁部材の上方に延びるととも
にその上端部に前記クレーンのフックが係止されるフッ
ク係止部材と、前記梁部材の両端部に上端部がそれぞれ
回動可能に軸支されて梁部材の下方に延びる滑車連結部
材と、それら滑車連結部材の下端部にそれぞれ回転可能
に軸支されているとともに滑車連結部材の軸線を中心と
して回転自在とされていて前記湾曲版に連結される2本
のワイヤがそれぞれ巻回される滑車とを具備してなるこ
とを特徴としている。
「実施例」 以下、本発明の実施例を第1図ないし第9図を参照し
て説明する。
て説明する。
第1図および第2図は本発明に係る吊具1の一実施例
を示すものであって、この吊具1は、梁部材2の長手方
向中心位置にフック係止部材3が連結されているととも
に、その梁部材2の両端部に滑車取付部材4,4を回して
滑車5,5が吊り下げられた形態でそれぞれ設けられた構
成とされている。
を示すものであって、この吊具1は、梁部材2の長手方
向中心位置にフック係止部材3が連結されているととも
に、その梁部材2の両端部に滑車取付部材4,4を回して
滑車5,5が吊り下げられた形態でそれぞれ設けられた構
成とされている。
上記の梁部材2は、第2図に示されるように2本のみ
ぞ型鋼2a,2aが間隔をおいて背中合わせとされて連結金
具6…により連結されてなるもので、それら2本のみぞ
型鋼2a,2aの間に、上記フック係止部材3の下端部およ
び上記滑車取付部材4,4の上端部がそれぞれ回動可能に
挟み込まれた形態とされている。
ぞ型鋼2a,2aが間隔をおいて背中合わせとされて連結金
具6…により連結されてなるもので、それら2本のみぞ
型鋼2a,2aの間に、上記フック係止部材3の下端部およ
び上記滑車取付部材4,4の上端部がそれぞれ回動可能に
挟み込まれた形態とされている。
上記のフック係止部材3は、下端部がピン7によって
上記梁部材2に対して回動可能に連結されて梁部材2の
上方に延び、その上端部にはクレーンのフックHを係止
するための係止孔が形成されている。
上記梁部材2に対して回動可能に連結されて梁部材2の
上方に延び、その上端部にはクレーンのフックHを係止
するための係止孔が形成されている。
また、上記各滑車5,5は、滑車取付部材4,4の下端部に
ピン8,8によって回転自在に取り付けられており、それ
ら滑車取付部材4,4の上端部はそれぞれピン9,9によって
梁部材2に対して回動自在に連結されている。さらに、
各滑車取付部材4は、ピン10によって連結された上部部
材4aと下部部材4bとから形成されていて、下部部材4bは
上部部材4aに対して回転自在とされており、これによっ
て、各滑車5,5は滑車連結部材4,4の軸線を中心として回
転してその向きが変わるようになっている。
ピン8,8によって回転自在に取り付けられており、それ
ら滑車取付部材4,4の上端部はそれぞれピン9,9によって
梁部材2に対して回動自在に連結されている。さらに、
各滑車取付部材4は、ピン10によって連結された上部部
材4aと下部部材4bとから形成されていて、下部部材4bは
上部部材4aに対して回転自在とされており、これによっ
て、各滑車5,5は滑車連結部材4,4の軸線を中心として回
転してその向きが変わるようになっている。
なお、図示例のものでは、一方(第1図における左
側)の滑車取付部材4の下部部材4bが、他方(同、右
側)の滑車取付部材4の下部部材4bより長くなっている
が、必ずしもそうすることはなく、双方を同等の長さと
することでも良い。
側)の滑車取付部材4の下部部材4bが、他方(同、右
側)の滑車取付部材4の下部部材4bより長くなっている
が、必ずしもそうすることはなく、双方を同等の長さと
することでも良い。
上記吊具1を用いて第10図に示したようなセグメント
(湾曲版)Pを吊上げるには、第3図〜第6図に示すよ
うに、セグメントPの表面に4箇所の吊点A,B,C,Dを設
定し、それら吊点A〜Dに、第7図に示すようにそれぞ
れアイボルト(連結具)11を固定しておき、上記滑車5,
5にそれぞれ巻回した2本のワイヤW,Wの両端をそれらア
イボルト11にそれぞれシャックル12を介して連結する。
(湾曲版)Pを吊上げるには、第3図〜第6図に示すよ
うに、セグメントPの表面に4箇所の吊点A,B,C,Dを設
定し、それら吊点A〜Dに、第7図に示すようにそれぞ
れアイボルト(連結具)11を固定しておき、上記滑車5,
5にそれぞれ巻回した2本のワイヤW,Wの両端をそれらア
イボルト11にそれぞれシャックル12を介して連結する。
上記の吊点A〜Dは、このセグメントPと重心の合致
する第6図に示すような仮想の四角形S(本実施例の場
合は長方形)の各頂点に位置するように設定することと
し、それには、第4図に示すように、セグメントPの重
心Gを通るとともにセグメントPの全重量を2等分する
ような仮想の平面(重心面)pを想定し、この仮想の平
面pとセグメントP表面との仮想交線l,lがその2辺と
なるように上記の仮想四角形Sを設定すれば良い。な
お、上記の仮想四角形Sは長方形に限るものではなく、
その仮想四角形Sの重心をセグメントPの重心Gに合致
させるように設定する限りにおいて、正方形や菱形等の
他の四角形とすることでも良い。
する第6図に示すような仮想の四角形S(本実施例の場
合は長方形)の各頂点に位置するように設定することと
し、それには、第4図に示すように、セグメントPの重
心Gを通るとともにセグメントPの全重量を2等分する
ような仮想の平面(重心面)pを想定し、この仮想の平
面pとセグメントP表面との仮想交線l,lがその2辺と
なるように上記の仮想四角形Sを設定すれば良い。な
お、上記の仮想四角形Sは長方形に限るものではなく、
その仮想四角形Sの重心をセグメントPの重心Gに合致
させるように設定する限りにおいて、正方形や菱形等の
他の四角形とすることでも良い。
そして、各滑車5,5に巻回した2本のワイヤW,Wの両端
部をシャックル12…を介して上記各アイボルト11…に連
結するが、この際、2本のワイヤW,Wを図示されるよう
に襷がけの状態に交差させるようにする。つまり、各ワ
イヤW,Wの両端を、重心Gを挟んで対角位置にある2箇
所の吊点にそれぞれ連結するのである。(図示例の場合
は、一方のワイヤWを吊点Aと吊点Cに連結し、他方の
ワイヤWを吊点Bと吊点Dとに連結している)。
部をシャックル12…を介して上記各アイボルト11…に連
結するが、この際、2本のワイヤW,Wを図示されるよう
に襷がけの状態に交差させるようにする。つまり、各ワ
イヤW,Wの両端を、重心Gを挟んで対角位置にある2箇
所の吊点にそれぞれ連結するのである。(図示例の場合
は、一方のワイヤWを吊点Aと吊点Cに連結し、他方の
ワイヤWを吊点Bと吊点Dとに連結している)。
そして、吊具1のフック係止部材3にクレーンのフッ
クHを係止してセグメントPを吊り上げる。この際、2
本のワイヤW,Wの長さ、および双方の滑車支持部材4,4の
長さに応じて、梁部材2がピン7を中心としてフック係
止部材3に対して自由に回動し、したがって、セグメン
トPを吊上げた際に双方のワイヤW,Wがいずれもたるむ
ことなく自ずと緊張する。
クHを係止してセグメントPを吊り上げる。この際、2
本のワイヤW,Wの長さ、および双方の滑車支持部材4,4の
長さに応じて、梁部材2がピン7を中心としてフック係
止部材3に対して自由に回動し、したがって、セグメン
トPを吊上げた際に双方のワイヤW,Wがいずれもたるむ
ことなく自ずと緊張する。
以上のようにすることによって、吊上げたセグメント
Pの姿勢を自由に変化させることが可能である。
Pの姿勢を自由に変化させることが可能である。
すなわち、たとえば第3図に示したように水平姿勢で
吊上げたセグメントPを、必要に応じて人力によって動
かしてやれば、動かされた方向に対応して滑車5,5が回
転するとともに、滑車取付部材4,4が梁部材2に対して
回動し、また、滑車取付部材4,4の下部部材4b,4bが上部
部材4a,4aに対して回転して滑車5,5の向きが変わり、さ
らに、梁部材2がフック係止部材3に対して回動し、そ
れらの回転、回動によって、セグメントPの姿勢は滑ら
かにかつ安定に変化していき、たとえば第8図に示すよ
うに縦姿勢としたり、あるいは第9図に示すような据え
付け姿勢に容易に変えることができることになる。勿
論、第8図の縦姿勢の状態で吊上げた状態で吊上げた後
に、第3図の水平姿勢となしたり、第9図の据え付け姿
勢となすこともでき、その逆も可能である。
吊上げたセグメントPを、必要に応じて人力によって動
かしてやれば、動かされた方向に対応して滑車5,5が回
転するとともに、滑車取付部材4,4が梁部材2に対して
回動し、また、滑車取付部材4,4の下部部材4b,4bが上部
部材4a,4aに対して回転して滑車5,5の向きが変わり、さ
らに、梁部材2がフック係止部材3に対して回動し、そ
れらの回転、回動によって、セグメントPの姿勢は滑ら
かにかつ安定に変化していき、たとえば第8図に示すよ
うに縦姿勢としたり、あるいは第9図に示すような据え
付け姿勢に容易に変えることができることになる。勿
論、第8図の縦姿勢の状態で吊上げた状態で吊上げた後
に、第3図の水平姿勢となしたり、第9図の据え付け姿
勢となすこともでき、その逆も可能である。
したがって、上記の吊具1を用い、かつ、2本のワイ
ヤW,Wを上記のように掛けることにより、従来のように
2台のクレーンを用いて共吊りを行ったり、途中でワイ
ヤの掛け替えを行ったり、あるいはチェーンブロックを
併用する、といった面倒な作業を省略でき、このため、
セグメントPの据え付け作業の省力化、効率化を図るこ
とができ、安全性も確保できる。また、この場合、4つ
の吊点A〜Dには均等な荷重がかかることになるので、
この点においても安全であるし、セグメントPに無理な
力が加わることもない。
ヤW,Wを上記のように掛けることにより、従来のように
2台のクレーンを用いて共吊りを行ったり、途中でワイ
ヤの掛け替えを行ったり、あるいはチェーンブロックを
併用する、といった面倒な作業を省略でき、このため、
セグメントPの据え付け作業の省力化、効率化を図るこ
とができ、安全性も確保できる。また、この場合、4つ
の吊点A〜Dには均等な荷重がかかることになるので、
この点においても安全であるし、セグメントPに無理な
力が加わることもない。
なお、上記実施例でな湾曲版の例としてコンクリート
セグメントを挙げたが、コンクリートセグメントに限ら
ず他の湾曲版、たとえば円形タンクの側壁を形成するた
めの鋼板等、に対しても同様に適用できることはいうま
でもない。
セグメントを挙げたが、コンクリートセグメントに限ら
ず他の湾曲版、たとえば円形タンクの側壁を形成するた
めの鋼板等、に対しても同様に適用できることはいうま
でもない。
「発明の効果」 以上で詳細に説明したように、請求項1の発明によれ
ば、湾曲版の重心を通る仮想の四角形の各頂点に位置さ
せて吊点を設定してそこに連結具を固定しておき、吊具
の各滑車に巻回した各ワイヤの両端を重心を挟んで対各
位置にある連結具にそれぞれ連結して湾曲版を吊り上げ
るようにしたので、吊上げた湾曲版を必要に応じて動か
してやることによってその姿勢を滑らかにかつ安定に変
えることが可能であり、したがって、湾曲版の吊上げ姿
勢を変える作業を極めて容易に行うことができる、とい
う効果を奏する。
ば、湾曲版の重心を通る仮想の四角形の各頂点に位置さ
せて吊点を設定してそこに連結具を固定しておき、吊具
の各滑車に巻回した各ワイヤの両端を重心を挟んで対各
位置にある連結具にそれぞれ連結して湾曲版を吊り上げ
るようにしたので、吊上げた湾曲版を必要に応じて動か
してやることによってその姿勢を滑らかにかつ安定に変
えることが可能であり、したがって、湾曲版の吊上げ姿
勢を変える作業を極めて容易に行うことができる、とい
う効果を奏する。
また、請求項2の発明の吊具は、クレーンのフックを
係止するフック係止部材を梁部材の中間位置に回動自在
に連結するとともに、ワイヤが巻回される2つの滑車を
滑車連結部材を介して梁部材の両端部に回動自在にかつ
滑車連結部材の軸線を中心として回転自在に連結した構
成であるから、この吊具によって吊上げられた湾曲版を
動かした際には、各滑車が回転するとともにその向きが
変わり、また、滑車取付部材が梁部材に対して回動し、
さらに、梁部材がフック係止部材に対して回動し、それ
らの回転、回動によって、吊上げた湾曲版の姿勢を滑ら
かにかつ安定に変化させることができる、という効果を
奏し、上記方法を実施する際に用いて好適である。
係止するフック係止部材を梁部材の中間位置に回動自在
に連結するとともに、ワイヤが巻回される2つの滑車を
滑車連結部材を介して梁部材の両端部に回動自在にかつ
滑車連結部材の軸線を中心として回転自在に連結した構
成であるから、この吊具によって吊上げられた湾曲版を
動かした際には、各滑車が回転するとともにその向きが
変わり、また、滑車取付部材が梁部材に対して回動し、
さらに、梁部材がフック係止部材に対して回動し、それ
らの回転、回動によって、吊上げた湾曲版の姿勢を滑ら
かにかつ安定に変化させることができる、という効果を
奏し、上記方法を実施する際に用いて好適である。
第1図および第2図は本発明に係る吊具の一実施例を示
すもので、第1図は正面図、第2図は側面図である。第
3図ないし第6図は上記の吊具によりコンクリートセグ
メントを水平姿勢で吊上げた状態を示すもので、第3図
は斜視図、第4図は正面図、第5図は側面図、第6図は
平面図である。第7図は吊点に設けたアイボルトおよび
シャックルを示す図である。第8図は上記の吊具により
吊上げたコンクリートセグメントを縦姿勢とした状態を
示す斜視図、第9図は同じく据え付け姿勢とした状態を
示す斜視図である。 第10図は湾曲版の一例であるコンクリートセグメントの
例を示す斜視図である。 1……吊具、2……梁部材、 3……フック係止部材、4……滑車連結部材、 5……滑車、7,8,9,10……ピン、 11……アイボルト(連結具)、 12……シャックル、 P……セグメント(湾曲版)、G……重心、 S……仮想四角形、p……重心面、 A〜D……吊点、W……ワイヤ、 H……フック。
すもので、第1図は正面図、第2図は側面図である。第
3図ないし第6図は上記の吊具によりコンクリートセグ
メントを水平姿勢で吊上げた状態を示すもので、第3図
は斜視図、第4図は正面図、第5図は側面図、第6図は
平面図である。第7図は吊点に設けたアイボルトおよび
シャックルを示す図である。第8図は上記の吊具により
吊上げたコンクリートセグメントを縦姿勢とした状態を
示す斜視図、第9図は同じく据え付け姿勢とした状態を
示す斜視図である。 第10図は湾曲版の一例であるコンクリートセグメントの
例を示す斜視図である。 1……吊具、2……梁部材、 3……フック係止部材、4……滑車連結部材、 5……滑車、7,8,9,10……ピン、 11……アイボルト(連結具)、 12……シャックル、 P……セグメント(湾曲版)、G……重心、 S……仮想四角形、p……重心面、 A〜D……吊点、W……ワイヤ、 H……フック。
Claims (2)
- 【請求項1】ワイヤが巻回される2つの滑車を備えた吊
具を用いてコンクリートセグメント等の湾曲版をクレー
ンにより吊上げるとともにその吊上げ姿勢を制御する方
法であって、前記湾曲版の表面に、この湾曲版の重心を
通る仮想の四角形の各頂点に位置させて4点の吊点を設
定するとともに、それら吊点にそれぞれワイヤの一端を
連結するための連結具を固定しておき、前記吊具の各滑
車にそれぞれ巻回した各ワイヤの両端を重心を挟んで対
角位置にある2つの連結具にそれぞれ連結するととも
に、前記吊具にクレーンのフックを係止して湾曲版を吊
上げることを特徴とする湾曲版の吊上げ姿勢制御方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の湾曲版の吊上げ姿勢制御
方法を実施する際に用いる吊具であって、梁部材と、そ
の梁部材の長手方向の中心位置に下端部が回動可能に軸
支されて梁部材の上方に延びるとともにその上端部に前
記クレーンのフックが係止されるフック係止部材と、前
記梁部材の両端部に上端部がそれぞれ回動可能に軸支さ
れて梁部材の下方に延びる滑車連結部材と、それら滑車
連結部材の下端部にそれぞれ回転可能に軸支されている
とともに滑車連結部材の軸線を中心として回転自在とさ
れていて前記湾曲版に連結される2本のワイヤがそれぞ
れ巻回される滑車とを具備してなることを特徴とする湾
曲版の吊具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1329148A JP2756465B2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | 湾曲版の吊上げ姿勢制御方法および湾曲版の吊具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1329148A JP2756465B2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | 湾曲版の吊上げ姿勢制御方法および湾曲版の吊具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03192093A JPH03192093A (ja) | 1991-08-21 |
JP2756465B2 true JP2756465B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=18218179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1329148A Expired - Lifetime JP2756465B2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | 湾曲版の吊上げ姿勢制御方法および湾曲版の吊具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2756465B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111058878A (zh) * | 2019-12-12 | 2020-04-24 | 上海隧道工程有限公司 | 用于异型管片的吊运装置及其使用方法 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5800000A (en) * | 1996-12-23 | 1998-09-01 | Shockley; James D. | Load adjusting device for a hoist |
JP5690084B2 (ja) * | 2010-06-15 | 2015-03-25 | 日進運輸株式会社 | フォークリフト用アタッチメント及びこれを用いた荷扱い方法 |
CN104265334B (zh) * | 2014-09-30 | 2016-06-15 | 辽宁三三工业有限公司 | 盾构机管片快速卸载装置 |
CN106904525A (zh) * | 2017-03-08 | 2017-06-30 | 南充市辉煌模具有限公司 | 一种轻便式砂箱类工装翻转吊具 |
CN107188018A (zh) * | 2017-07-05 | 2017-09-22 | 烟台杰瑞石油装备技术有限公司 | 一种用于大功率发动机总成水平吊装的装置及操作方法 |
CN107915114A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-04-17 | 大连华锐重工集团股份有限公司 | 环梁及环轨用整体吊装工具 |
CN109319660B (zh) * | 2018-10-23 | 2020-03-17 | 中建一局集团第一建筑有限公司 | 巨型亚克力板的吊装工艺 |
CN110255359B (zh) * | 2019-06-03 | 2020-10-13 | 中铁大桥局集团有限公司 | 一种用于吊装节段钢梁的吊具 |
-
1989
- 1989-12-19 JP JP1329148A patent/JP2756465B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111058878A (zh) * | 2019-12-12 | 2020-04-24 | 上海隧道工程有限公司 | 用于异型管片的吊运装置及其使用方法 |
CN111058878B (zh) * | 2019-12-12 | 2022-03-08 | 上海隧道工程有限公司 | 用于异型管片的吊运装置及其使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03192093A (ja) | 1991-08-21 |
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