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JP5531461B2 - 文書処理装置、文書処理プログラム、及び文書フローシステム - Google Patents

文書処理装置、文書処理プログラム、及び文書フローシステム Download PDF

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Description

本発明は、文書処理装置、文書処理プログラム、及び文書フローシステムに関する。
近年、会議で使用される画像の印刷を、会議が開催される会議場所に設置された他の画像形成装置に行わせることができる画像形成装置が広く知られている(特許文献1)。
この画像形成装置は、会議場所を示すスケジュール情報と、他の画像形成装置が設置された設置場所を示す設置場所情報とを取得する情報取得手段と、情報取得手段が取得したスケジュール情報で示される会議場所に設置された他の画像形成装置へ、会議場所で開催される会議において使用される画像を表す画像情報を送信する送信手段とを備える。
特開2007−295245号公報
本発明の目的とするところは、文書を使用する使用者の状況の変化に基づいて、文書の送信先と文書に対して実行する処理とを切替えることができる文書処理装置、文書処理プログラム、及び文書フローシステムを提供することにある。
本発明に係る文書処理装置は、文書を使用する使用者の位置を表す位置情報と前記文書を表す文書情報とをそれぞれ異なる取得先から取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された文書情報に対して実行される処理と前記処理が実行された後の文書情報が配信される配信先の情報とをそれぞれ含む第1及び第2の規則の対であって、前記文書情報に対して実行される第1の処理を含む第1の規則と前記第1の処理及び該第1の処理とは異なる第2の処理を含む第2の規則との対と、前記第1の規則を前記第2の規則に切替える切替条件とを管理する管理手段と、前記取得手段によって取得された位置情報の変化に基づいて前記管理手段によって管理された切替条件が成立したと判断した場合、前記第1の規則を前記第2の規則に切替える切替手段と、前記切替手段によって前記第2の規則に切替えられた場合、前記第2の規則に従って前記第2の処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴としている。
上記構成において、管理手段は、第2の規則を第1の規則に復帰させる復帰条件をさらに管理し、切替手段は、取得手段によって取得された位置情報の変化に基づいて管理手段によって管理された復帰条件が成立したと判断した場合、第2の規則を第1の規則に復帰させ、実行手段は、切替手段によって第1の規則に復帰した場合、第1の規則に従って第1の処理を実行する構成を採用できる。
上記構成において、管理手段は、時刻を表す時刻情報時刻情報が表す所定の時刻における使用者の位置を予め定める予定情報とをさらに管理し、取得手段は、管理手段によって管理された時刻情報を取得、取得した時刻情報と管理手段によって管理された予定情報とから、使用者の位置を表す位置情報を取得する構成を採用できる。
上記構成において、配信先に配信される文書情報に対して実行される処理は、配信先の種類に従うセキュリティ強度に応じたセキュリティを文書情報に対して確保する処理を含む構成を採用できる。
上記構成において、切替手段は、取得手段によって取得された位置情報の変化に基づいて管理手段によって管理された切替条件が成立したと判断した場合、即座に、設定された時間を経過後に、又は、指定された時刻に、第1の規則を第2の規則に切替え、切替手段は、取得手段によって取得された位置情報の変化に基づいて管理手段によって管理された復帰条件が成立したと判断した場合、即座に、設定された時間を経過後に、又は、指定された時刻に、第2の規則を第1の規則に復帰させる構成を採用できる。
上記構成において、位置情報の変化は、屋内から屋外若しくは室内から室外への移動を表す出発、又は、屋外から屋内若しくは室外から室内への移動を表す到着に基づく変化である構成を採用できる。
本発明に係る文書処理プログラムは、コンピュータを、文書を使用する使用者の位置を表す位置情報文書を表す文書情報とをそれぞれ異なる取得先から取得する取得手段、前記取得手段によって取得された文書情報に対して実行される処理と前記処理が実行された後の文書情報が配信される配信先の情報とをそれぞれ含む第1及び第2の規則の対であって、前記文書情報に対して実行される第1の処理を含む第1の規則と前記第1の処理及び該第1の処理とは異なる第2の処理を含む第2の規則との対と、前記第1の規則を前記第2の規則に切替える切替条件を管理する管理手段、前記取得手段によって取得された位置情報の変化に基づいて前記管理手段によって管理された切替条件が成立したと判断した場合、前記第1の規則を前記第2の規則に切替える切替手段、前記切替手段によって前記第2の規則に切替えられた場合、前記第2の規則に従って前記第2の処理を実行する実行手段として機能させることを特徴としている。
本発明に係る文書フローシステムは、文書を使用する使用者の位置を検出する検出手段と、前記文書を表す文書情報を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された文書情報に対して実行される処理と前記処理が実行された後の文書情報が配信される配信先の情報とをそれぞれ含む第1及び第2の規則の対であって、前記文書情報に対して実行される第1の処理を含む第1の規則と前記第1の処理及び該第1の処理とは異なる第2の処理を含む第2の規則との対と、前記第1の規則を前記第2の規則に切替える切替条件とを管理する管理手段と、前記検出手段によって検出された位置の変化に基づいて前記管理手段によって管理された切替条件が成立したと判断した場合、前記第1の規則を前記第2の規則に切替える切替手段と、前記切替手段によって前記第2の規則に切替えられた場合、前記第2の規則に従って前記第2の処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1の構成によれば、文書を使用する使用者の位置の変化に基づいて文書を表す文書情報の送信先を切替えるだけでなく、切替えた送信先へ送信する文書情報に対して実行する処理を切替えることができる。
請求項2の構成によれば、文書情報の送信先を切替前の送信先へ復帰させるだけでなく、復帰させた送信先へ送信する文書情報に対して実行する処理を切替前の処理に復帰させることができる。
請求項3の構成によれば、使用者の予め定められた位置の変化に基づいて文書を表す文書情報の送信先を切替えるだけでなく、切替えた送信先へ送信する文書情報に対して実行する処理を切替えることができる。
請求項4の構成によれば、変更した送信先のセキュリティ強度に応じたセキュリティを文書情報に対して確保できる。
請求項7の構成によれば、文書を使用する使用者の位置の変化に基づいて文書を表す文書情報の送信先を切替えるだけでなく、切替えた送信先へ送信する文書情報に対して実行する処理を切替えることができる。
請求項8の構成によれば、使用者の予め定められた位置の変化に基づいて文書を表す文書情報の送信先を切替えるだけでなく、切替えた送信先へ送信する文書情報に対して実行する処理を切替えることができる。
本発明の文書処理装置を備えた文書フローシステムの一実施形態を示すシステム構成図である。 文書処理装置の一構成例を表す構成図である。 規則管理部が管理する規則の一例を表す図である。 条件管理部が管理する切替条件の一例を表す図である。 文書処理装置が実行する文書処理の一例を表すフローチャートである。 実施例2における文書フローシステムの一例を表すシステム構成図である。 実施例3における文書処理装置の一構成例を表す機能ブロック図である。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1(a)は、本発明の文書処理装置を備えた文書フローシステムの一実施形態を示す構成図である。
ここで、文書フローシステムとは、文書フローを実行するシステムをいう。ここで、文書フローとは、文書を表す文書情報を処理対象とするジョブフローをいう。
また、ジョブフローとは、予め定められた一連かつ複数のジョブの流れをいう。ここで、ジョブとは、予め定められた機能を実現するためにコンピュータが実行する処理又は処理の集まりをいう。また、ジョブの流れは、例えば、ジョブの実行順序と、ジョブの連携方法とで定められる。ジョブの連携方法の具体例としては、実行済みのジョブと未実行のジョブとで使用される処理対象データと処理に関する変数値との受け渡し方法を挙げることができる。尚、ジョブフローを実行するとは、ジョブフローに従ってジョブを実行することをいう。
ここで、ジョブの具体例としては、解析ジョブ、加工ジョブ、及び送信ジョブ等を挙げることができる。
解析ジョブは、例えば、文書情報から様々な情報を抽出する処理を含む。また、文書情報から様々な情報を抽出する処理は、例えば、OCR処理(Optical Character Read)によって、文書情報が表す文書画像データから、例えば、文書名等の文書に掲載された文字を表す文字情報を抽出する処理を含む。尚、これに限定される訳ではなく、文書情報から情報を抽出する処理は、文書情報が表すバーコード等の一次元コード又はQR(Quick Response)コード等の二次元コード画像データを解析し、例えば、文書の送信先を表す情報を抽出する処理を含む構成を採用できる。
また、加工ジョブは、文書情報を加工する処理を含む。文書情報を加工する処理は、例えば、文書情報が表す文書画像データの傾きを補正する処理、文書情報が表す文書画像データを正立させる処理、文書情報の形式(つまり、フォーマット)を変換する処理、文書情報を暗号化する処理、文書情報が表す文書画像データに電子透かしを付加する処理、及び文書情報が表す文書から機密事項を隠蔽する処理を含む。
更に、送信ジョブは、文書情報を送信する処理を含む。文書情報を送信する処理は、文書情報を出力する処理を含む。文書情報を送信又は出力する処理は、文書情報又は文書情報から抽出した情報を電子メール又はFAX(facsimile)へ送信する処理やファイル転送する処理やプリンタへ出力する処理をそれぞれ含む。
図1(a)に示す文書フローシステム1は、通信網10、検出装置100、基地局111及び121、端末装置112及び122、複合機113及び123、及び文書処理装置190で構成される。
通信網10は、例えば、LAN(Local Area Network )、WAN(Wide Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、又は公衆回線網で構成される。また、通信網10は、例えば、インターネット又はイントラネットで構成される。
検出装置100は、例えば、GPS(Global Positioning System)を搭載した携帯機器で構成される。携帯機器は、例えば、携帯電話端末又はPHS(Personal Handy-phone System)端末を含む。よって、検出装置100は、文書を使用する使用者によって携帯される。また、検出装置100は、使用者の状態を検出した後に、検出した使用者の状態を表す状態情報と、検出装置100を識別する識別情報とを関連付けた情報を、電波を用いて基地局111又は121へ送信する。尚、使用者の状態は、使用者の位置を含む。よって具体的には、検出装置100は、使用者の緯度及び経度を検出する。その後、検出装置100は、検出した緯度及び経度で使用者の位置を表す位置情報と識別情報とを関連付けて基地局111又は121へ送信する。
また、図1(b)に示す様に、検出装置100は、例えば、液晶パネル又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイで構成される表示部110を備える。検出装置100は、文書処理装置190が処理の対象とした文書情報を通信網10を介して受信した後に、受信した文書情報が表す文書を表示部110に表示する。
基地局111及び121は、検出装置100との間で上記及び下記各種の情報を無線通信する。また、基地局111及び121は、検出装置100との間で通信する又は通信した情報を、通信網10を介して接続する文書処理装置190との間で通信する。
端末装置112及び122は、例えば、パーソナルコンピュータで構成される。端末装置112及び122は、検出装置100と同様に、不図示の表示部を備える。端末装置112及び122の備える表示部は、検出装置100の備える表示部と同様に、受信した文書情報が表す文書を表示する。また、端末装置112及び122は、文書を作成する文書作成ソフトウェアがインストールされており、文書作成ソフトウェアを実行することで文書情報を生成する。次に、端末装置112及び122は、生成した文書情報を文書フローシステム1に対して入力する。具体的には、端末装置112及び122は、生成した文書情報を、例えば、文書処理装置190がアクセス可能な装置の共有ディレクトリに保存する。尚、端末装置112及び122に対して文書情報を保存するよう命じる者は、上記の使用者であっても使用者と異なる者であっても構わない。
複合機113及び123は、例えば、文書読取機能、文書印刷機能、複写機能、FAX通信機能、情報通信機能等を有する複合機で構成される。ここで、文書読取機能は、文書原稿を光学的に読取ると共に、読取った文書を表す画像データからなる文書情報を生成する機能をいう。また、文書印刷機能は、例えば、印刷用紙、プラスティックカード、板、又は布等の印刷媒体に、文書情報が表す文書を印刷する機能をいう。複写機能は、文書読取機能により読取った文書を、文書印刷機能により印刷して複製する機能をいう。FAX通信機能及び情報通信機能は、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)又はG3のプロトコルを用いて文書情報を送受信する機能をいう。
複合機113及び123は、文書読取機能、FAX通信機能、又は情報通信機能によって生成又は受信した文書情報を、文書フローシステム1に対して入力する。具体的には、複合機113及び123は、生成又は受信した文書情報を、例えば、文書処理装置190がアクセス可能な親展ボックスに保存する。尚、端末装置112及び122と同様に、複合機113及び123に対して文書情報を保存するよう命じる者は、上記の使用者であっても使用者と異なる者であっても構わない。
また、複合機113及び123は、FAX通信機能又は文書通信機能によって処理が施された文書情報を文書処理装置190から受信すると共に、受信した文書情報を文書印刷機能によって印刷出力する。
尚、端末装置112及び複合機113が設置された位置は、例えば、同じ部屋又は同じ建物の同じ階であり、基地局111が無線通信できる位置にある検出装置100を携帯した使用者が容易に移動できる位置である。尚、基地局121、端末装置122、及び複合機123が設置された位置も同様である。
文書処理装置190は、例えば、サーバーコンピュータ装置又はパーソナルコンピュータで構成される。文書処理装置190は、端末装置112若しくは122、又は複合機113若しくは123から取得した文書情報に対して、使用者の状態に基づいて定めたジョブフローを実行する。また、文書処理装置190は、使用者の状態に基づいて定める送信先へ、ジョブフローを実行した文書情報を送信する。尚、文書情報の送信先は、例えば、使用者が使用する検出装置100、使用者が使用する端末装置112若しくは122、又は使用者が使用する複合機113若しくは123を含む。またこれに限定されるのではなく、文書情報の送信先は、例えば、使用者が検出装置100又は端末装置112若しくは122を用いてアクセス可能なメールサーバー又はウェブサーバーを含む。よって、文書情報の送信先は、例えば、ファイルシステムにおけるディレクトリのパス、メールアドレス、又はURL(Unified Resource Locater)で表される。
次に、図2を参照して、文書処理装置190の構成について説明を行う。図2(a)は、文書処理装置190の一構成例を表すハードウェア構成図である。
図2(a)に示す文書処理装置190は、演算部190a、記憶部190b、入出力部190c、及び通信部190dを備える。演算部190aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成される。記憶部190bは、例えば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はハードディスクで構成される。入出力部190cは、例えば、A/D変換器で構成される。通信部190dは、例えば、ネットワークカードで構成される。演算部190aから通信部190dは、互いにバス190eによって情報の授受が可能なように接続している。
ソフトウェア処理は、演算部190aが記憶部190bに格納されたプログラムを読み込み、読み込んだプログラムによって表される処理の実行手順に従って演算を行うことにより実現される。尚、記憶部190bには、演算部190aによって演算結果を表す情報が書き込まれる。また、必要に応じて入出力部190c及び通信部190dは、接続する各種の部及び装置との間で入出力又は通信する情報を、演算部190aが演算対象とする情報又は演算した結果を表す情報として入出力又は通信する。
次に、図2(b)を参照して、文書処理装置190の構成について機能に着目して説明する。図2(b)は、文書処理装置190の一構成例を表す機能ブロック図である。
図2(b)に示す文書処理装置190は、取得部191、監視部192、管理部193、切替部194、及び処理実行部195を備える。取得部191は、演算部190aが取得処理を実行することで実現される。取得部191は、通信網10を介して基地局111又は121から使用者の状態情報を取得する。具体的には、取得部191は、状態情報に含まれる位置情報を取得する。また、取得部191は、端末装置112若しくは122又は複合機113若しくは123から文書情報を取得する。
監視部192は、演算部190aが監視処理を実行することで実現される。監視部192は、取得部191が取得した情報によって表される使用者の状態を監視する。具体的には、監視部192は、使用者の状態に変更があった場合に、変更があった旨を切替部194へ通知する。具体例としては、監視部192は、取得部191が取得した情報によって表される使用者の位置を監視する。また、監視部192は、監視する位置が変更した場合に、位置が変更した旨、変更前後の位置を表す位置情報、及び位置が変化した使用者が携帯する携帯機器(つまり、検出装置100)の識別情報を切替部194へ出力する。
管理部193は、演算部190aが管理処理を実行することで実現される。管理部193は、記憶部190bが記憶する情報を管理する。具体的には、管理部193は、規則管理部193aと条件管理部193bとを備える。
規則管理部193aは、演算部190aが管理処理に含まれる規則管理処理を実行することで実現される。規則管理部193aは、記憶部190bが記憶する規則(以下単に、ルールともいう)を管理する。
ここで、図3を参照して、規則管理部193aが管理する規則について説明する。図3は、規則管理部193aが管理する規則の一例を表す図である。
図3に示す表は、使用者が使用する文書情報の送信先と、送信先に送信される文書情報に対して実行される一連の処理とを決める規則を保存する。具体的には、この表は、ルール列、入力列、加工列、及び配信列を有する。ルール列は、規則の名称を表す。入力列は、同一行に表された名称の規則によって定められる文書情報の入力位置を表す。加工列は、同一行の入力位置に入力された文書情報に対して、同一行に表された名称の規則が実行するように定める一連の処理を表す。具体的には、加工列は、一連の処理に含まれる解析ジョブ及び加工ジョブの内容を表す。配信列は、同一行に表された名称の解析ジョブ又は加工ジョブを実行された文書情報に対して、同一行に表された名称の規則が定める配信ジョブの内容を表す。尚、送信ジョブの内容は、送信対象及び送信先で表される。
ここで、図2(b)に戻り、文書処理装置190の構成について引き続き説明を行う。
条件管理部193bは、演算部190aが管理処理に含まれる条件管理処理を実行することで実現される。条件管理部193bは、記憶部190bが記憶する切替条件と復帰条件とを管理する。ここで、切替条件とは、処理実行部195が従う規則を他の規則に切替える条件をいい、復帰条件とは、処理実行部195が従う規則を切替後の規則から切替前の規則に復帰させる条件をいう。
ここで、図4を参照して、条件管理部193bが管理する切替条件と復帰条件について説明する。図4(a)は、条件管理部193bが管理する切替条件の一例を表す図であり、図4(b)は、条件管理部193bが管理する復帰条件の一例を表す図である。尚、図4に示す表は、記憶部190bによって記憶される。
図4(a)の表は、切替前の規則と、切替後の規則と、切替条件とを関連付けて保存する。図4(b)の表は、切替前の規則と、切替後の規則と、復帰条件とを関連付けて保存する。
具体的には、図4(a)の表は、基本ルール列、代替ルール列、及び切替条件列を有する。基本ルール列及び代替ルール列は、基本規則(以下、基本ルールともいう)及び代替規則(以下、代替ルールともいう)の名称を表す。切替条件列は、処理実行部195が従う規則を、同一行に表された名称の基本規則から、同一行に表された名称の代替規則に切替える切替条件を表す。尚、基本規則とは、処理実行部195が基本的に従う規則をいう。基本的に従う規則とは、例えば、起動時から復帰条件が成立するまでの間、及び復帰条件が成立した後から再度切替条件が成立するまでの間において、処理実行部195が従う規則をいう。また、代替規則とは、処理実行部195が基本規則に代えて従う規則をいう。具体例としては、代替規則は、切替条件が成立した後から復帰条件が成立するまでの間に処理実行部195が従う規則をいう。
同様に、図4(b)の表は、基本ルール列、代替ルール列、及び復帰条件列を有する。基本ルール列及び代替ルール列は、図4(a)の基本ルール列及び代替ルール列とそれぞれ同様である。また、復帰条件列は、処理実行部195が従う規則を、同一行に表された名称の代替規則から、同一行に表された名称の基本規則に復帰させる復帰条件を表す。
ここで、切替条件は、例えば、切替前後の規則が定める送信先を使用する使用者又はその使用者が携帯する携帯機器の状態が予め定める変化をした後に、予め定める時間が経過すると成立する。また同様に、復帰条件は、例えば、復帰前後の規則が定める送信先を使用する使用者又はその使用者が携帯する携帯機器の状態が予め定める変化をした後に、予め定める時間が経過すると成立する。
ここで、予め定める状態変化は、例えば、予め定める事象(つまり、イベント)が発生していない状態から、発生した状態に変化することを含む。具体的には、予め定める状態変化は、例えば、「17時00分」等の予め定める時刻を経過していない状態から、経過した状態になる変化を含む。
また、予め定める状態変化は、例えば、予め定める位置において、予め定める事象が発生していない状態から発生した状態に変化することをも含む。より具体的には、予め定める状態変化は、例えば、予め定める場所に到着する、予め定める場所に所定時間を経過するまで滞在する、又は予め定める場所を出発することを含む。
ここで、図4(a)の切替条件列及び図4(b)の復帰条件列は、機器列、場所種類列、フロア指定列、イベント列、及びタイミング列を有する。機器列は、同一行に表された名称の基本規則及び代替規則が定める送信先を使用する使用者によって携帯される携帯機器(つまり、検出装置100)の識別情報を表す。場所種類列は、同一行の情報で識別される携帯機器を携帯する使用者が到着、滞在、又は出発する場所の種類を表す。ここで、場所の種類とは、例えば、建造物の種類を含む。建造物の種類は、例えば、本社、支社、及び事業所といった建造物の使用目的と、建造物が建てられた地域の名称とに基づいて類別される。フロア指定列は、場所種類列と同様に、使用者が到着又は出発するフロアを表す。イベント列は、同一行に表された種類の場所における同一行が表すフロアにおいて生じ得る事象(つまり、イベント)を表す。フロアにおいて生じ得る事象は、例えば、「到着」等の携帯機器を携帯する使用者が行い得る行為で表される。タイミング列は、同一行の行為を使用者が行った後に、条件が成立するタイミングを表す。具体的には、タイミングは、同一行の行為を使用者が行った後に、条件が成立するまでの経過時間で表される。よって、切替条件及び復帰条件の具体例としては、使用者が到着後又は出発後即座に成立する条件、及び使用者が到着後又は入室後60分後に成立する条件を挙げることができる。尚、即座とは、使用者の移動時間と比べて十分に短い時間で設定された所定の時間をいう。使用者の移動時間と比べて十分に短い時間は、例えば、数秒間の長さの時間を含む。
尚、図4(c)から(f)の表は、図4(a)の切替条件列及び図4(b)の復帰条件列が表すことができる情報を定める表(つまり、マスターテーブル)である。図4(c)の表は、ユーザ名列、携帯端末列、及び識別番号列を有する。ユーザ名列は、携帯機器を携帯する使用者の名称を表す。携帯機器列及び識別番号列は、同一行に表された名称の使用者が携帯する携帯機器の種類及び識別番号であって、表4(a)及び(b)に保存される種類及び識別番号を表す。また、図4(d)の表は、場所種類行と、フロア指定行とを有する。場所種類行は、表4(a)及び(b)に保存される場所種類を表す。フロア指定行は、同一列に表された場所種類が表4(a)及び(b)に保存された場合に、表4(a)及び(b)に保存されるフロアを表す。更に、図4(e)の表は、代替ルールへの切替条件種類行と、復帰ルールへの復帰条件種類行とを有する。代替ルールへの切替条件種類行は、表4(a)及び(b)に保存される事象(つまり、イベント)を表す。また更に、図4(f)の表は、表4(a)及び(b)に保存されるタイミングを表すタイミング行を有する。
ここで、図2(b)に戻り、文書処理装置190の構成について引き続き説明を行う。
切替部194は、演算部190aが切替処理を実行することで実現される。切替部194は、監視部192が監視する使用者の状態の変化に基づいて、状態が変化した使用者が使用する送信先を決める規則へ、処理実行部195が従う規則を切替える。ここで、使用者の状態は、使用者の位置を含む。このため、切替部194は、取得部191が取得した位置情報の変化に基づいて、変化後の位置情報で表される場所に居る使用者が使用する送信先を決める規則へ、実行手段が従う規則を切替える。
具体的には、切替部194は、監視部192が監視する状態情報の変化に基づいて切替条件又は復帰条件が成立したか否かを判断する。切替部194は、切替条件が成立したと判断した場合には、成立したと判断した切替条件と条件管理部193bが関連付けて管理する代替規則へ、処理実行部195が従う規則を切替える。また、切替部194は、復帰条件が成立したと判断した場合には、成立したと判断した復帰条件と条件管理部193bが関連付けて管理する基本規則へ、処理実行部195が従う規則を切替える。
ここで、再度図4を参照して、切替部194の処理についてより具体的に説明する。
先ず、切替部194は、監視部192から携帯機器の位置情報が変更した旨、変更前後の位置情報、及び携帯機器の識別情報を取得する。次に、切替部194は、取得した識別情報が識別する携帯機器の種類を、図4(c)の表に保存された携帯機器の種類から検出する。また、切替部194は、変更前後の位置情報が表す使用者の位置に基づいて、位置を変える前後に使用者が居た場所の場所種類及びフロアを、図4(d)の表に保存された場所種類及びフロアから検出する。更に、切替部194は、変更前後の位置情報が表す使用者の位置に基づいて使用者が生じさせた事象(つまり、イベント)を、図4(e)の表に保存された事象から検出する。その後、切替部194は、検出した携帯機器の種類、場所種類、フロア、及び事象を満足する切替条件を、図4(a)の表に保存された条件から検出する。切替部194は、切替条件を検出できた場合には、検出した切替条件と関連付けられたタイミングを表す情報を取得する。次に、切替部194は、取得した情報が表すタイミングで、切替条件に関連付けられた基本規則から、切替条件に関連付けられた代替規則に、処理実行部195が従う規則を切替える。同様に、切替部194は、図4(b)の表に保存された条件から復帰条件を検出し、復帰条件を検出できた場合には、検出した復帰条件と関連付けたタイミングで、検出した代替規則から検出した基本規則に、処理実行部195が従う規則を切替える。
次に、切替部194の処理について具体例を挙げて説明する。
先ず、切替部194が、監視部192から取得した情報に基づいて、種類「M-A」の携帯機器を携帯した使用者が、場所種類「赤坂本社」を、「出発」する事象を検出した場合について説明を行う。
切替部194は、検出結果に基づいて、図4(a)の第1行に表された切替条件が成立したと判断する。よって、切替部194は、「即座に」、処理実行部195が従う基本規則「ルールA」を、代替規則「ルールA’」に切替える。
尚、処理実行部195は、図3の第2行に表す規則「ルールA’」に従って、「親展ボックスA」に入力された文書情報に対して、文書情報が表す文書を正立させる処理(以下単に、自動正立処理という)及び「先頭2048文字を抽出する」処理等を実行する。その後に、処理実行部195は、処理を施した文書情報を、赤坂本社を出発した使用者の「携帯A」へ配信する。
次に、切替部194が、種類「M-A」の携帯機器を携帯した使用者が、場所種類「赤坂本社」に、「到着」する事象を検出した場合について説明を行う。
切替部194は、検出結果に基づいて図4(b)の第1行に表された切替条件が成立したと判断する。よって、切替部194は、「即座に」、処理実行部195が従う代替規則「ルールA’」を、基本規則「ルールA」に切替える。
尚、処理実行部195は、図3の第1行に表す規則「ルールA」に従って、「親展ボックスA」の文書情報に対して、自動正立処理等を実行する。その後、処理実行部195は、処理を施した文書情報を、赤坂本社に到着した使用者が使用する端末装置112若しくは122又は複合機113若しくは123の「フォルダAA」へ配信する。
次に、図2(b)に戻り、文書処理装置190の構成について引き続き説明を行う。
処理実行部195は、演算部190aが処理実行処理を実行することで実現される。処理実行部195は、切替部194によって切替えられた規則に従って、規則が決める前段の処理を、取得部191が取得した文書情報に対して実行する。その後、処理実行部195は、切替えられた規則が決める送信先へ、処理が実行された文書情報を送信する送信処理を実行する。尚、前段の処理は、送信処理よりも先に実行するよう管理部193が管理する規則によって定められた処理をいう。また、前段の処理は、切替えられた規則が定める送信先に送信される文書情報に対して、切替えられた規則が実行するように定める処理である。具体的には、前段の処理は、規則によって実行するよう定められたジョブフローの内で、送信ジョブよりも先に実行するよう定められた部分に含まれる。つまり、前段の処理は、上記の解析ジョブ及び加工ジョブのいずれか1つ以上に含まれ、送信処理は、上記の送信ジョブに含まれる。
送信処理よりも前段の処理の具体例として、送信先のセキュリティ強度に応じたセキュリティを文書情報に対して確保する加工処理を挙げることができる。このセキュリティを確保する加工処理は、送信先が携帯機器である場合に、親展(つまり、コンフィデンシャル)として定義されていない部分のみを文書から抜粋した文書を表す情報に、文書情報を変換する処理を含む。ここで、携帯機器200は、携帯されることがない端末装置112及び122並びに複合機113及び123(以下、端末装置112等という)と比べて紛失及び盗難のおそれが高い。このため、携帯機器は、端末装置112等に比べてセキュリティ強度が低いといえる。よって、送信先が携帯機器である場合には、処理実行部195は、親展として定義されていない部分のみを抜粋することで、そうでない場合と比べて高いセキュリティを文書情報に対して確保する。
また、このセキュリティを確保する加工処理は、送信先までの送信経路において盗聴のおそれがある場合に、文書情報を暗号化する処理を含む。具体的には、送信先の装置及び機器と文書処理装置190とがイントラネットを介して接続している場合には、固有のネットワークプロトコルのみを用いて接続する場合と比べて、文書情報が盗聴されるおそれが高い。よって、送信先がイントラネットを介して接続する装置又は機器である場合には、処理実行部195は、文書情報を暗号化することで、そうでない場合に比べて高いセキュリティを文書情報に対して確保する。
また、前段の処理の他の具体例として、送信先の電子機器が処理できる形式に文書情報を加工する加工処理を挙げることができる。具体例としては、この形式を変更する加工処理は、文書情報の送信先が携帯機器で構成される検出装置100である場合に、文書情報が表す文書の大きさを、検出装置100が備える表示部110の大きさに応じて縮小(又は拡大)する処理を含む。また、この形式を変更する加工処理は、送信先が携帯機器である場合に、文書情報の形式(つまり、ファイルフォーマット)を、携帯機器が処理できる形式に変更する処理を含む。更に、この形式を変更する加工処理は、文書情報の送信先が複合機113又は123である場合に、文書情報の属性(つまり、プロパティ)を、複合機113又は123が文書情報の表す文書を印刷する際に使用できる属性に変更する処理を含む。ここで、文書情報の属性は、例えば、文書情報が表す文書を印刷される印刷媒体の大きさを表す属性、又は1枚の印刷媒体に印刷される頁数を表す属性を含む。
次に、図5を参照して、文書処理装置190が実行する処理について説明する。図5は、文書処理装置190が実行する文書処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、文書処理装置190は、通信網10を介して基地局111又は121から状態情報を取得する(ステップS01)。次に、文書処理装置190は、取得した状態情報が表す状態の変化を監視する。また、文書処理装置190は、監視する状態が変化したか否かを判断する(ステップS02)。文書処理装置190は、状態が変化したと判断する場合には、ステップS03の処理を実行し、そうでない場合には、ステップS01に戻り上記処理を繰り返す。
ステップS02において、文書処理装置190は、状態が変化したと判断した場合には、変化した状態により成立する切替条件及び復帰条件を検出する(ステップS03)。次に、文書処理装置190は、成立した条件を検出したか否かを判断する(ステップS04)。文書処理装置190は、成立した条件を検出したと判断する場合にはステップS05の処理を実行し、そうでない場合にはステップS01に戻り上記処理を繰り返す。
ステップS04において、文書処理装置190は、条件を検出したと判断した場合には、検出した条件(以下単に、検出条件又は検出ルールという)は切替条件であるか否かを判断する(ステップS05)。文書処理装置190は、検出条件は切替条件であると判断する場合にはステップS06の処理を、そうでない場合にはステップS07の処理を実行する。
ステップS05において、文書処理装置190は、検出条件は切替条件であると判断した場合には、実行する処理を定める規則を、基本規則から代替規則に切替える(ステップS06)。
ステップS05において、文書処理装置190は、検出条件は切替条件でないと判断した場合には、実行する処理を定める規則を、代替規則から基本規則に復帰させる(ステップS07)。尚、切替えた後の規則又は復帰させられた後の規則を、適用規則又は適用ルールという。
ステップS06及びS07を実行した後に、文書処理装置190は、適用規則が定める処理を文書情報に対して実行する(ステップS08)。次に、文書処理装置190は、適用規則が定める配信先へ、処理を実行した文書情報を配信する(ステップS09)。その後、文書処理装置190は、文書処理の実行を終了する。
尚、図5において、ステップS01の処理が取得部191を実現するための取得処理の一例に相当し、ステップS02の処理が監視部192を実現するための監視処理の一例に相当し、ステップS03からS07の処理が切替部194を実現するための切替処理の一例に相当し、ステップS08及びS09の処理が処理実行部195を実現するための処理実行処理の一例に相当する。
先ず、図6を参照して、実施例2における文書フローシステムの構成について説明する。図6は、実施例2における文書フローシステムの一構成例を表す図である。
図6に示す文書フローシステム2は、通信網20、携帯機器200、検出装置211及び221、端末装置212及び222、複合機213及び223、及び文書処理装置290で構成される。尚、通信網20は、実施例1で説明した通信網10と同様であるため説明を省略する。
携帯機器200は、実施例1で説明した検出装置100と同様であるため主に相違点について説明する。携帯機器200は、例えば、RFタグ(Radio Frequency)を備えたICカード(Integrated Circuit)や携帯端末である。携帯機器200は、実施例1の検出装置100と異なり、使用者の状態を検出する機能を有さない。しかし、携帯機器200は、検出装置100と同様に、電波を用いて携帯機器200を識別する識別情報を検出装置211又は221へ送信する。
検出装置211及び221は、例えば、RFIDリーダー(Radio Frequency IDentification)で構成される。検出装置211及び221は、携帯機器200との間で、携帯機器200の識別情報を無線通信する。また、検出装置211及び221は、携帯機器200を携帯する使用者の位置を検出する。具体的には、検出装置211及び221が設置された位置をそれぞれ予め記憶し、携帯機器200から識別情報を受信した場合に、携帯機器200を携帯する使用者の位置を予め記憶した位置として検出する。その後、検出装置211及び221は、検出した使用者の位置情報と、受信した識別情報とを関連付けた情報を、文書処理装置290との間で通信する。
尚、検出装置211及び221は、予め定められた部屋に対する携帯機器200の使用者の入退出を管理する構成を採用できる。具体的には、検出装置211は、携帯機器200から識別情報を受信すると予め定められた部屋の入り口を開錠し、その後に識別情報を受信すると部屋の入り口を施錠する構成を採用できる。更に、検出装置211は、使用者の入室(つまり、到着)及び退出(つまり、出発)を検出すると共に、検出した入室又は退出を表す入退室情報を、位置情報及び識別情報と関連付けて文書処理装置290に有線送信する構成を採用できる。
端末装置212及び222、並びに複合機213及び223は、実施例1の端末装置112及び122、並びに複合機113及び123と同様であるため説明を省略する。尚、検出装置211、端末装置212、及び複合機213が設置される位置は、例えば、同じ部屋又は同じ建物の同じ階であり、使用者がそれぞれの装置及び機器の間を容易に往復できる位置である。また、検出装置221、端末装置222、及び複合機223が設置される位置についても同様である。
文書処理装置290は、実施例1で説明した文書処理装置190と同様である。しかし、文書処理装置290は、図4(c)に示す表に代えて、図6(b)に示す表を記憶する。図6(b)の表は、ユーザ名列、ICカード列、及び識別番号列を有する。図6(b)のユーザ名列及び識別番号列は、図4(c)のユーザ名列及び識別番号列と同様である。ICカード列は、同一行に表された名称の使用者が携帯する携帯機器200の種類を表す。
次に、図7を参照して、実施例3における文書処理装置の構成について説明する。図7は、実施例3における文書処理装置の一構成例を表す機能ブロック図である。
図7に示す文書処理装置390は、実施例1の文書処理装置190と同様に、取得部391、監視部392、管理部393、切替部394、及び処理実行部395を備える。
取得部391について説明する前に、監視部392から処理実行部395について説明を行う。
監視部392、切替部394、及び処理実行部395は、実施例1の監視部192、切替部194、及び処理実行部195とほぼ同様であるため説明を省略する。
管理部393は、規則管理部393a、条件管理部393b、及び予定管理部393cを備える。規則管理部393a及び条件管理部393bは、実施例1の規則管理部193a及び条件管理部193bとほぼ同様であるため説明を省略する。
予定管理部393cは、演算部190aが管理処理に含まれる予定管理処理を実行することで実現される。予定管理部393cは、文書処理装置390を使用する使用者の予定を管理する。具体的には、予定管理部393cは、例えば、スケジュール管理ツール又は勤怠管理ツールで構成される。予定管理部393cは、使用者を識別する識別情報と、時刻を表す時刻情報と、時刻情報が表す時刻における使用者の状態を予め定める予定情報とを関連付けて管理する。尚、使用者の状態は、例えば、使用者の位置のみならず、会議に出席しているため、携帯機器を操作できない状態、又は携帯機器を使用できる状態をも含む。
取得部391は、実施例1の取得部191とほぼ同様であるため、以下主に相違点について説明する。取得部391は、文書取得部391a、時刻取得部391b、及び状態取得部391cを備える。
文書取得部391aは、文書処理装置390が文書取得処理を実行することで実現される。文書取得部391aは、実施例1の取得部191と同様に、文書処理の対象とする文書情報を取得する。
時刻取得部391bは、文書処理装置390が時刻取得処理を実行することで実現される。時刻取得部391bは、時刻を表す時刻情報を取得する。具体的には、時刻取得部391bは、現在の時刻(又は現在の時刻から文書処理装置390の処理速度及び文書情報の配信速度のいずれか1つ以上に基づいて予め定められた時間だけ前若しくは後の時刻でも良い)を表す時刻情報を取得する。具体例としては、時刻取得部391bは、文書処理装置390が備えるシステム・クロックから、文書処理装置390が計時する時刻であるシステム時刻を表す時刻情報を取得する。尚、時刻取得部391bが取得する時刻情報は、現在の時刻から予め定められた時間だけ前若しくは後の時刻でも良い。この現在の時刻から予め定められた時間だけ前若しくは後の時刻は、例えば、文書処理装置390の処理速度及び文書情報の配信速度のいずれか1つ以上に基づいて予め定められた時間である構成を採用できる。
状態取得部391cは、文書処理装置390が状態取得処理を実行することで実現される。状態取得部391cは、時刻取得部391bが取得した時刻情報と、予定管理部393cが管理する予定情報とから、文書処理装置390の使用者の位置を表す位置情報を取得する。具体的には、状態取得部391cは、時刻取得部391bが取得した時刻情報に基づいて、予定管理部393cが管理する予定情報から、時刻情報が表す時刻における使用者の状態を表す状態情報と、使用者の識別情報とを取得する。ここで、上記の様に、状態情報は、位置を表す位置情報を含む。よって具体的には、状態取得部391cは、システム時刻を表す時刻情報と予定管理部393cが関連付けて管理する予定情報を検索し、検索した予定情報が定める使用者の位置を表す位置情報を取得する。その後、取得部391は、取得した位置情報と、使用者又は使用者が携帯する携帯機器の識別情報とを関連付けた情報を監視部392へ出力する。
本実施例1から3は、それぞれ阻害要因がなく組み合わせられる。
文書処理装置190及び390が実行するプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供できる。
更に、文書処理装置190、290、及び390がソフトウェア処理を実行することで実現する機能の一部又は全部は、ハードウェア回路を用いて実現することができる。逆に、文書処理装置190、290、及び390がハードウェア回路を用いて実現する機能の一部又は全部は、ソフトウェア処理を実行することで実現することができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1…文書フローシステム 10…通信網
100…検出装置 111、121…基地局
112、122…端末装置 113、123…複合機
190…文書処理装置 190a…演算部
190b…記憶部 190c…入出力部
190d…通信部 190e…バス
191…取得部 192…監視部
193…管理部 193a…規則管理部
193b…条件管理部 194…切替部
195…処理実行部 211、221…検出装置
212、222…端末装置 213、223…複合機
391…取得部 391a…文書取得部
391b…時刻取得部 391c…状態取得部
392…監視部 393…管理部
393a…規則管理部 393b…条件管理部
393c…予定管理部 394…切替部
395…処理実行部

Claims (8)

  1. 文書を使用する使用者の位置を表す位置情報と前記文書を表す文書情報とをそれぞれ異なる取得先から取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された文書情報に対して実行される処理と前記処理が実行された後の文書情報が配信される配信先の情報とをそれぞれ含む第1及び第2の規則の対であって、前記文書情報に対して実行される第1の処理を含む第1の規則と前記第1の処理及び該第1の処理とは異なる第2の処理を含む第2の規則との対と、前記第1の規則を前記第2の規則に切替える切替条件とを管理する管理手段と、
    前記取得手段によって取得された位置情報の変化に基づいて前記管理手段によって管理された切替条件が成立したと判断した場合、前記第1の規則を前記第2の規則に切替える切替手段と、
    前記切替手段によって前記第2の規則に切替えられた場合、前記第2の規則に従って前記第2の処理を実行する実行手段と、
    を備えることを特徴とする文書処理装置。
  2. 前記管理手段は、前記第2の規則を前記第1の規則に復帰させる復帰条件をさらに管理し、
    前記切替手段は、前記取得手段によって取得された位置情報の変化に基づいて前記管理手段によって管理された復帰条件が成立したと判断した場合、前記第2の規則を前記第1の規則に復帰させ、
    前記実行手段は、前記切替手段によって前記第1の規則に復帰した場合、前記第1の規則に従って前記第1の処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の文書処理装置。
  3. 前記管理手段は、時刻を表す時刻情報と前記時刻情報が表す所定の時刻における前記使用者の位置を予め定める予定情報とをさらに管理し
    前記取得手段は、前記管理手段によって管理された時刻情報を取得、取得した時刻情報と前記管理手段によって管理された予定情報とから、前記使用者の位置を表す位置情報を取得することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の文書処理装置。
  4. 前記配信先に配信される文書情報に対して実行される処理は、前記配信先の種類に従うセキュリティ強度に応じたセキュリティを前記文書情報に対して確保する処理を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の文書処理装置。
  5. 前記切替手段は、前記取得手段によって取得された位置情報の変化に基づいて前記管理手段によって管理された切替条件が成立したと判断した場合、即座に、設定された時間を経過後に、又は、指定された時刻に、前記第1の規則を前記第2の規則に切替え、
    前記切替手段は、前記取得手段によって取得された位置情報の変化に基づいて前記管理手段によって管理された復帰条件が成立したと判断した場合、即座に、設定された時間を経過後に、又は、指定された時刻に、前記第2の規則を前記第1の規則に復帰させることを特徴とする請求項から4のいずれかに記載の文書処理装置。
  6. 前記位置情報の変化は、屋内から屋外若しくは室内から室外への移動を表す出発、又は、屋外から屋内若しくは室外から室内への移動を表す到着に基づく変化であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の文書処理装置。
  7. コンピュータを、
    文書を使用する使用者の位置を表す位置情報と前記文書を表す文書情報とをそれぞれ異なる取得先から取得する取得手段、
    前記取得手段によって取得された文書情報に対して実行される処理と前記処理が実行された後の文書情報が配信される配信先の情報とをそれぞれ含む第1及び第2の規則の対であって、前記文書情報に対して実行される第1の処理を含む第1の規則と前記第1の処理及び該第1の処理とは異なる第2の処理を含む第2の規則との対と、前記第1の規則を前記第2の規則に切替える切替条件を管理する管理手段、
    前記取得手段によって取得された位置情報の変化に基づいて前記管理手段によって管理された切替条件が成立したと判断した場合、前記第1の規則を前記第2の規則に切替える切替手段、
    前記切替手段によって前記第2の規則に切替えられた場合、前記第2の規則に従って前記第2の処理を実行する実行手段
    として機能させることを特徴とする文書処理プログラム。
  8. 文書を使用する使用者の位置を検出する検出手段と、
    前記文書を表す文書情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された文書情報に対して実行される処理と前記処理が実行された後の文書情報が配信される配信先の情報とをそれぞれ含む第1及び第2の規則の対であって、前記文書情報に対して実行される第1の処理を含む第1の規則と前記第1の処理及び該第1の処理とは異なる第2の処理を含む第2の規則との対と、前記第1の規則を前記第2の規則に切替える切替条件とを管理する管理手段と、
    前記検出手段によって検出された位置の変化に基づいて前記管理手段によって管理された切替条件が成立したと判断した場合、前記第1の規則を前記第2の規則に切替える切替手段と、
    前記切替手段によって前記第2の規則に切替えられた場合、前記第2の規則に従って前記第2の処理を実行する実行手段と、
    を備えることを特徴とする文書フローシステム。
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