JP5594755B2 - 抗真菌性化合物 - Google Patents
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Description
ここで、特許文献3には、所定のアミノ酸配列を有する抗菌性ペプチドの抗菌活性を増加させるために、C末端メチルエステル等のC末端誘導体を製造することが記載されている。
(1) Phe-Gly-Tyrおよび/またはSer-Gln-Pheで示されるアミノ酸配列を含む3〜5個のアミノ酸残基のアミノ酸配列からなるペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩。
(2) 3個のアミノ酸残基のアミノ酸配列からなり、アミノ酸配列がPhe-Gly-Tyrで示されるものである、上記(1)に記載のペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩。
(3) 誘導体が下記式(1)で示されるものである、上記(2)に記載の誘導体またはその塩。
(4) 誘導体が下記式(2)で示されるものである、上記(1)に記載の誘導体またはその塩。
(5) 誘導体が、下記式(3)で示されるものである、上記(1)に記載の誘導体またはその塩。
(6) 誘導体が、下記式(4)で示されるものである、上記(1)に記載の誘導体またはその塩。
(7) 誘導体が、下記式(5)で示されるものである、上記(1)に記載の誘導体またはその塩。
(8) 誘導体が、下記式(6)で示されるものである、上記(1)に記載の誘導体またはその塩。
(9) 誘導体が、下記式(7)で示されるものである、上記(1)に記載の誘導体またはその塩。
(10) 誘導体が、下記式(8)で示されるものである、上記(1)に記載の誘導体またはその塩。
(11) 誘導体が、下記式(9)で示されるものである、上記(1)に記載の誘導体またはその塩。
(12) R8が、メチル基である、上記(4)〜(6)、(10)のいずれかに記載の誘導体またはその塩。
(13) 4個のアミノ酸残基のアミノ酸配列からなり、アミノ酸配列がGln-Phe-Gly-Tyrで示されるものである、上記(1)に記載のペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩。
(14) 5個のアミノ酸残基のアミノ酸配列からなり、アミノ酸配列がSer-Gln-Phe-Gly-Tyrで示されるものである、上記(1)に記載のペプチドまたはその塩。
(15) 3個のアミノ酸残基のアミノ酸配列からなり、アミノ酸配列がSer-Gln-Pheで示されるものである、上記(1)に記載のペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩。
(16) 誘導体が、前記ペプチドのC末端カルボキシル基の水素原子を、アルキル基または芳香族基で置換したものである、上記(1)、(2)、(13)および(15)のいずれか1項に記載の誘導体またはその塩。
(17) 誘導体が、前記ペプチドのC末端カルボキシル基の水素原子を、メチル基で置換したものである、上記(16)に記載の誘導体またはその塩。
(18) 誘導体が、Ser(Bzl)-Gln-Phe(式中、Bzlはベンジル基を表す。)で示されるものである、上記(15)に記載の誘導体またはその塩。
(19) C末端カルボキシル基の水素原子を、アルキル基または芳香族基で置換したものである、上記(18)に記載の誘導体またはその塩。
(20) C末端カルボキシル基の水素原子を、メチル基で置換したものである、上記(19)に記載の誘導体またはその塩。
(21) 上記(1)〜(20)のいずれか1項に記載のペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩を含有する抗真菌剤。
(22) 上記(1)〜(20)のいずれか1項に記載のペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩を含有する飲食品。
(23) 上記(1)〜(20)のいずれか1項に記載のペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩を含有する化粧品。
(24) 上記(1)〜(20)のいずれか1項に記載のペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩を含有する医薬組成物。
なお、本明細書において引用された全ての刊行物、例えば先行技術文献、及び公開公報、特許公報その他の特許文献は、参照として本明細書に組み込まれる。本願の優先権主張の基礎となる日本国特許出願である特願2008-209933号(出願日:2008年8月18日)の特許請求の範囲、明細書、および図面の開示内容を包含する。
本発明者らはAc-AMP1の様々な部分ペプチドを作製し、各ペプチドの抗真菌活性を調査した。その結果、Ac-AMP1の18〜20番目のアミノ酸からなるトリペプチド(フェニルアラニン−グリシン−チロシン)に抗真菌活性があること、さらに、このトリペプチドのチロシンの側鎖をジクロロベンジル基で保護したペプチドには比較的強い抗真菌活性があること、などを見出し、本発明を完成させた。
本発明のペプチドは、Phe−Gly−Tyrおよび/またはSer−Gln−Pheで示されるアミノ酸配列を含む3〜5個のアミノ酸残基のアミノ酸配列からなるペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩である。
R8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などを挙げることができる。R8の芳香族基は、例えば、ベンジル基である。R8は、好ましくは、メチル基である。
また、R7は、好ましくは、水素原子である。
式(2)で示される誘導体としては、例えば、下記式で示される誘導体を挙げることができる。
R8のアルキル基および芳香族基としては、前記と同様のものを挙げることができる。R8は、好ましくは、メチル基である。
また、R7は、好ましくは、水素原子である。
式(3)で示される誘導体としては、例えば、下記式で示される誘導体を挙げることができる。
R8のアルキル基および芳香族基としては、前記と同様のものを挙げることができる。R8は、好ましくは、メチル基である。
また、R7は、好ましくは、水素原子である。
式(4)で示される誘導体としては、例えば、下記式で示される誘導体を挙げることができる。
R9のアルキル基および芳香族基としては、前記R8と同様のものを挙げることができる。R9は、好ましくは、メチル基である。
また、R7は、好ましくは、水素原子である。
式(5)で示される誘導体としては、例えば、下記式で示される誘導体を挙げることができる。
式(6)で示される誘導体としては、例えば、下記式で示される誘導体を挙げることができる。
式(7)で示される誘導体としては、例えば、下記式で示される誘導体を挙げることができる。
R9のアルキル基および芳香族基としては、前記R8と同様のものを挙げることができる。R9は、好ましくは、メチル基である。
また、R7は、好ましくは、水素原子である。
式(8)で示される誘導体としては、例えば、下記式で示される誘導体を挙げることができる。
R9のアルキル基および芳香族基としては、前記と同様のものを挙げることができる。R9は、好ましくは、メチル基である。
また、R7は、好ましくは、水素原子である。
式(9)で示される誘導体としては、例えば、下記式で示される誘導体を挙げることができる。
本発明の抗真菌剤は、上記ペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩(本明細書中で単に本発明のペプチドという場合がある。)を含有するものである。本発明の抗真菌剤は、これらに限定されないが、例えば、リンゴ腐爛病菌(ValsAceratosperma)、白紋羽病(Rosellinia necatrix Prill.)、灰色カビ病(Botrytis cinerea)、イネ立枯病(Fusarium solani、Rhizopus oryzae、Trichoderma viride)、アオカビ(Penicillium sp.)、アカパンカビ(NeurosporAcrassa)、ベニコウジカビ(Monascus purpureus)、およびアスペルギルス フミガタス(Aspergillus fumigatus)などからなる群から選ばれる少なくとも1つの真菌に対して抗真菌作用を示す。
本発明は、前記ペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩(本発明のペプチド)を含有する飲食品を提供する。本発明のペプチドを添加することで、飲食品中での真菌の増殖を抑制することができる。本発明の飲食品は、例えば、飲料(コーヒー、ココア、ウーロン茶、紅茶、緑茶、果実飲料、野菜ジュース、もしくは牛乳など)、アルコール飲料(ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ウォッカ、ジン、ブランデー、ラム、リキュール、ワイン、ラオチュー、もしくは梅酒など)、調味料(みそ、ソース、砂糖、塩、醤油、酢もしくは香辛料など)、菓子(あめ、アイスクリーム、キャラメル、クッキー、ケーキ、パイ、ゼリー、チョコレートもしくはワッフルなど)、米飯、餅、蕎麦、うどん、パン、ピザ、クリーム、チーズ、バター、ジャム、食用油脂(オリーブ油、またはコーン油など)またはその他の加工飲食品であり、これらの飲食品に本発明のペプチドを添加する。
本発明は、前記ペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩(本発明のペプチド)を含有する化粧品を提供する。本発明のペプチドを添加することで、化粧品中での真菌の増殖を抑制することができる。本発明の化粧品は、例えば、化粧石鹸、シャンプー、洗顔料、リンス、アイクリーム、アイシャドウ、クリーム、乳液、化粧水、香水、おしろい、化粧油、頭髪用化粧品、染毛料、練香水、パウダー、パック、ひげそり用クリーム、びげそり用ローション、日焼けオイル、日焼け止めオイル、日焼けローション、日焼け止めローション、日焼けクリーム、日焼け止めクリーム、ファンデーション、粉末香水、ほお紅、マスカラ、眉墨、爪クリーム、美爪エナメル、美爪エナメル除去液、洗毛料、浴用化粧品、口紅、リップクリーム、アイライナー、歯磨き、デオドラント剤、オーデコロン、養毛剤、または育毛剤などであり、これらの化粧品に本発明のペプチドを添加する。
本発明は、前記ペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩(本発明のペプチド)を含有する医薬組成物を提供する。本発明のペプチドにおける塩は、医薬的に許容される塩である。医薬的に許容される塩としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、もしくはリン酸塩などの無機酸付加塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、もしくは蓚酸塩などの有機酸塩、またはナトリウム塩、カリウム塩、もしくはカルシウム塩などの塩が挙げられる。本発明の医薬組成物は、抗真菌作用があるため、本発明の医薬組成物を投与することにより、患者の体表または体内の真菌により引き起こされた疾患(真菌症)を治療することができる。真菌症としては、表在性真菌症、または深在性真菌症がある。より具体的には、水虫、またはカンジダ症(口腔カンジダ症、食道カンジダ症、または消化管カンジダ症など)などがある。
AcOH: Acetic acid、
Boc: t-Butyloxycarbonyl、
Bzl: Benzyl、
BzlCl2 2,6-Dichlorobenzyl、
DCC: N,N'-Dicyclohexylcarbodiimide、
DCHA: Dicyclohexylamine、
DCM: Dichloromethane、
DCUrea: N,N'-Dicyclohexylurea、
DMSO: Dimethylsulfoxide、
DMF: N,N-Dimethylformamide、
DOX: 1,4-Dioxane、
IBCF: Isobutyl chloroforomate、
OMe: Methyl ester、
MeOH: Methanol、
NMM: N-Methylmorpholine、
OSu: N-Hydroxysuccinimide ester、
OPac : Phenacyl ester、
Pd(C): Palladium-Activated carbon、
TFA: Trifluoroacetic acid、
Tfa: Trifluoroacetyl。
G, Gly: Glycine、
Y, Tyr: Tyrosine、
Q, Gln: Glutamine、
S, Ser: Serine。
1.ペプチドの合成および分析
(1)合成
(a)ペプチド1〜4
下記スキームに従って、ペプチド1(Boc-FGY(BzlCl2)-OPac )を合成した。
ペプチド1の収率は83%であった。
ペプチド2の収率は93%であった。
ペプチド3の収率は87%であった。
ペプチド4の収率は55%であった。
下記スキームに従って、ペプチド5(Boc-S(Bzl)QFGY(BzlCl2)-OPac )を合成した。
Boc-Q-OH、およびBoc-S(Bzl)-OHを、上記(1)(a)で述べた方法と同様の方法で調製した。
ペプチド5の収率は、74%であった。
ペプチド6の収率は、95%であった。
ペプチド7の収率は、99%であった。
ペプチド8の収率は、84%であった。
下記スキームに従って、ペプチド9(Boc-S(Bzl)QF-OPac )を合成した。
Boc-QF-OPac を、Boc-QFGY(BzlCl2)-OPac と同様に、Boc-Q-OHとH-F-OPac・HClから混合酸無水物法を用いて調製した。
Boc-S(Bzl)QF-OPac (ペプチド9)を、Boc-QF-OPac と同様に、Boc-S(Bzl)-OH(591mg)とH-QF-OPac・HClから混合酸無水物法を用いて調製した。
ペプチド9の収率は67%であった。
ペプチド10の収率は79%であった。
ペプチド11の収率は61%であった。
ペプチド12の収率は84%であった。
下記スキームに従って、ペプチド13(H-Phe-Gly-Tyr(BzlCl2)-OMe)およびペプチド14(H-Phe-Gly-Tyr(Bzl)-OMe)を合成した。
Boc-Tyr(Bzl)-OMeおよびBoc-Tyr(BzlCl2)-OMeを、上記(1)(a)で述べた方法と同様の方法で調製した。
Boc-Tyr(Bzl)-OMeまたはBoc-Tyr(BzlCl2)-OMe(5mmol)をDMF(25ml)に溶かし、炭酸水素ナトリウム(10mmol)とヨードメタン(25mmol)を加えた。遮光した状態で、室温で約24時間反応させた。反応液を分液漏斗に移し、水とAcOEtを加えて洗い、AcOEt層を残した。その後、Na2S2O3水溶液、飽和食塩水で洗い、硫酸ナトリウムで一晩脱水した。硫酸ナトリウムを濾去し、AcOEtを減圧濃縮して、それぞれのBocアミノ酸メチルエステルを得た。それぞれのBocアミノ酸メチルエステルを4N HCl/DOXに溶かし、室温で約4時間反応させた。反応終了後、N2ガスで過剰のHClガスをとばした後に減圧濃縮した。残渣をエーテル−石油エーテルで固化し、ろ取した。
Boc-Phe-OHを、上記(1)(a)で述べた方法と同様の方法で調製した。
Boc-Phe-OHをDMFに溶かし、攪拌しながら−15℃に冷却し、NMM及びIBCFを加えた。10分攪拌したのち、H-Gly-OMe・HClとNMMをDMFに溶かした混合溶液を加え、−15℃で30分攪拌した。その後、室温で60分攪拌し、反応の終了をTLCで確認した。反応液にAcOEtと多量の水を加え、AcOEt層を集めた。このAcOEt層を10%クエン酸水溶液酸と4%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。硫酸ナトリウムを濾去した後、残渣をエーテル−石油エーテルで固化し、ろ取した。
Boc-Phe-Gly-OMe(ペプチド17)をMeOHに溶かし、1N NaOH水溶液を加えた。室温で約3時間反応させ、減圧濃縮後、水を加え、分液漏斗に移し、ジエチルエーテルを加えて未反応物を除去した。水層にクエン酸を加えて目的物を沈澱させ、AcOEtで抽出し、硫酸ナトリウムで一晩脱水した。硫酸ナトリウムを濾去し、AcOEtを減圧濃縮した後、残渣をエーテル−石油エーテルで固化し、ろ取した。
H-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl(化合物15)またはH-Tyr(Bzl)-OMe・HCl(化合物16)(2mmol)をDMF(10ml)に溶かし、氷冷下でNMM(224μl)を加えた。その後、Boc-Phe-Gly-OH(ペプチド18)(2mmol)、HOBt・H2O(3mmol)を加え、最後にWSCI・HCl(2.4mmol)を加えた。氷冷下で約24時間反応させ、分液漏斗に移し、水とAcOEtを加えて洗い、AcOEt層を残した。次に、4%炭酸水素ナトリウム水溶液、水、10%クエン酸水溶液、水の順に、各2回ずつ洗い、硫酸ナトリウムで一晩脱水した。硫酸ナトリウムを濾去し、AcOEtを減圧濃縮した。得られて残渣を4N HCl/DOXに溶かし、室温で約4時間反応させた。反応終了後、N2ガスで過剰のHClガスをとばした後に減圧濃縮した。残渣をエーテル−石油エーテルで固化し、ろ取した。ペプチド13の収率は100%、ペプチド14の収率は81%であった。
ペプチド19(H-Phe-Gly-Trp-OMe・HCl)をペプチド13と同様に合成した。具体的には、Boc-Phe-Gly-OH(ペプチド18)と化合物15と同様に合成したH-Trp-OMe・HCl(化合物20)とを、WSC・HClとHOBtを用いて結合した。収率は35%であった。
H-Tyr(BzlCl2)-Gly-Phe-OMe・HCl(ペプチド21)は、H-Phe-Gly-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl(ペプチド13)と同様の方法で合成した。収率は89%であった。
H-Tyr(Bzl)-Gly-Phe-OMe・HCl(ペプチド22)は、H-Phe-Gly-Tyr(Bzl)-OMe・HCl(ペプチド14)と同様の方法で合成した。収率は96%であった。
Boc-Ala-OHは、Boc-Phe-OHと同様の方法で、合成した。
H- Phe-Ala-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl(ペプチド23)は、次の方法によって合成した。
H-Y(BzlCl2)-OMe・HCl(化合物15)をDMFに溶かし、氷冷下NMMで中和した。次に、Boc-Ala-OHとWSC・HCl(それぞれ1当量)を加え、氷冷下一晩攪拌した。反応液にAcOEtと多量の水を加え、AcOEt層を集めた。このAcOEt層を10%クエン酸水溶液酸と4%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。硫酸ナトリウムを濾去した後、残渣を4N HCl/DOXに溶かし、室温で約4時間反応させた。反応終了後、N2ガスで過剰のHClガスをとばした後に減圧濃縮し、 H- Ala-Tyr(BzlCl2)-OMe・HClを得た。
H- Ala-Tyr(BzlCl2)-OMe・HClをDMFに溶かし、氷冷下NMMで中和した。次に、Boc-Phe-OHとWSC・HCl(それぞれ1当量)を加え、氷冷下一晩攪拌した。反応液にAcOEtと多量の水を加え、AcOEt層を集めた。このAcOEt層を10%クエン酸水溶液酸と4%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。硫酸ナトリウムを濾去した後、残渣をエーテル−石油エーテルで固化し、ろ取した。ペプチド23の収率は17%であった。
H- Phe-Ala-Tyr(Bzl)-OMe・HCl(ペプチド24)は、H- Phe-Ala-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl(ペプチド23)と同様の方法によって合成した。収率は19%であった。
Boc-βAla-OHは、Boc-Phe-OHと同様の方法で、合成した。
H- Phe-βAla-Tyr(Bzl)-OMe・HCl(ペプチド25)は、H- Phe-Ala-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl(ペプチド23)と同様の方法によって合成した。収率は6%であった。
H- Phe-βAla-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl(ペプチド26)は、H- Phe-Ala-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl(ペプチド23)と同様の方法によって合成した。収率は23%であった。
H- Phe-βAla-Tyr(BzlCl2)-OH・HCl(ペプチド27)は、NaOH水溶液によるメチルエステルの除去と HClによるBoc基の除去によって得た。具体的には、Boc-Phe-βAla-Tyr(BzlCl2)-OMeのメチルエステルをBoc-Phe-Gly-OH(ペプチド18)と同様の方法で除去し、Boc-Phe-βAla-Tyr(BzlCl2)-OHを得た。つぎに、H-Phe-Ala-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl(ペプチド23)と同様の方法によってBoc基を除去し、ペプチド27(H- Phe-βAla-Tyr(BzlCl2)-OH・HCl)を得た。収率は22%であった。
Boc-Leu-OH・DCHAは、Boc-Phe-OHと同様の方法で、合成した。得られたBoc-Leu-OHは油状のため、DCHA塩として固化し、保存した。
H- Phe-Leu-Tyr(BzlCl2)-OH・HCl(ペプチド28)は、H- Phe-βAla-Tyr(BzlCl2)-OH・HCl(ペプチド27)と同様の方法で合成した。収率は15%であった。
Boc-Asp(OBzl)-OHは、H-Asp(OBzl)-OH を原料にして、Boc-Phe-OHと同様の方法で合成した。
H- Phe-Asp(OBzl)-Tyr(Bzl)-OMe・HCl(ペプチド29)は、H- Phe-Ala-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl(ペプチド23)と同様の方法によって合成した。収率は14%であった。
Boc-Lys(Tfa)-OHは、H-Lys(Tfa)-OH を原料にして、Boc-Phe-OHと同様の方法で合成した。
H- Phe-Lys(Tfa)-Tyr(Bzl)-OMe・HCl(ペプチド30)は、H- Phe-Ala-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl(ペプチド23)と同様の方法によって合成した。収率は38%であった。
Boc-Lys(Tfa)-OHは、H-Lys(Tfa)-OH を原料にして、Boc-Phe-OHと同様の方法で合成した。
H- Phe-Lys(Tfa)-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl(ペプチド31)は、H- Phe-Ala-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl(ペプチド23)と同様の方法によって合成した。収率は38%であった。
H- Phe-Lys-Tyr(BzlCl2)-OH ・2HCl(ペプチド32)は、H- Phe-βAla-Tyr(BzlCl2)-OH・HCl(ペプチド27)と同様の方法で合成した。NaOH 水溶液処理によりTfa 基とメチルエステルを除去した。次に、塩酸処理でBoc 基を除去した。収率は58%であった。
Boc-Trp-OHは、Boc-Phe-OHと同様の方法で合成した。
H-Trp-Gly-Tyr(Bzl)-OMe・HCl (ペプチド33)は、ペプチド9(Boc-Ser(Bzl)-Gln0Phe-OPac) と同様の方法で合成したBoc -Trp-Gly-Tyr(Bzl)-OMeから塩酸処理によりBoc 基を除去して得た。収率は55%であった。。
H-Trp-Gly-Tyr(Bzl)-OH・HCl(ペプチド34)は、Boc -Trp-Gly-Tyr(Bzl)-OMe からのNaOH 水溶液によるメチルエステル除去と塩酸処理によるBoc 基除去で得た。収率は78%であった。
Boc-His(Tos)-OHは、H-His(Tos)-OH を原料にして、Boc-Phe-OHと同様の方法で合成した。
H-His(Tos)-Gly-Tyr(Bzl)-OMe・HCl (ペプチド35)は、ペプチド9(Boc-Ser(Bzl)-Gln0Phe-OPac)と同様の方法で合成したBoc -His(Tos)-Gly-Tyr(Bzl)-OMeを塩酸処理によりBoc 基を除去して得た。収率は74%であった。
H-His-Gly-Tyr(Bzl)-OH・HCl(ペプチド36)は、Boc -His(Tos)-Gly-Tyr(Bzl)-OMe からのNaOH 水溶液によるメチルエステルとTos基の除去、続く塩酸処理によるBoc 基除去で得た。収率は59%であった。
H-Trp-Gly-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl (ペプチド37)は、ペプチド9(Boc-Ser(Bzl)-Gln0Phe-OPac)と同様の方法で合成したBoc -Trp-Gly-Tyr(BzlCl2)-OMeから塩酸処理によりBoc 基を除去して得た。収率は72%であった。
H-Trp-Gly-Tyr(BzlCl2)-OH・HCl(ペプチド38)は、Boc -Trp-Gly-Tyr(BzlCl2)-OMe からのNaOH 水溶液によるメチルエステル除去と塩酸処理によるBoc 基除去で得た。収率は99%であった。
H-His-Gly-Tyr(BzlCl2)-OMe・HCl(ペプチド39)は、Boc -His(Tos)-Gly-Tyr(BzlCl2)-OMe からのNaOH 水溶液によるメチルエステルとTos基の除去、続く塩酸処理によるBoc 基除去で得た。収率は77%であった。
H-His-Gly-Tyr(BzlCl2)-OH・HCl(ペプチド40)は、Boc -His(Tos)-Gly-Tyr(BzlCl2)-OMe からのNaOH 水溶液によるメチルエステルとTos基の除去、続く塩酸処理によるBoc 基除去で得た。収率は82%であった。
ペプチド41(H-Phe-Gly-Phe-OMe・HCl)は、ペプチド13(H-Phe-Gly-Tyr(BzlCl2)-OMe)と同様の方法で合成した。収率は79%であった。
以下の条件で、ペプチド1〜12のHPLC測定を行った。
カラムはDAISO製SP-120-5-ODS-BPカラム(150×4.6φmm)を用いた。溶出は水−アセトニトリル−0.05%TFA系で、アセトニトリル含量を10〜90%に直線的に30〜40分で変化させた。流速を2.0ml/minとし、検出は215nmにおける吸光度を測定することにより行った。
(1)ペプチド1〜4の抗真菌活性の測定
ポテトデキロース寒天(PDA)培地(栄研器材(株)製)39gを水1リットルに加熱溶解し、60℃に冷却後、培地10mlあたりリンゴ腐爛病菌ValsAceratosperma Maireの胞子5×106個を懸濁した。10mlの胞子懸濁液をシャーレにまき、室温にて凝固させた。ペプチド1〜4の濃度がそれぞれ25mg/mlとなるようにDimethyl sulfoxide (DMSO)で調製してから、調製した各サンプル50μlを凝固した培地においたペーパーディスク(PAPERDISK Thick. 直径8mm,ADVANTEC TOYO社製)にスポットした。その後、25℃で4日間培養してから、シャーレを観察した。
測定結果を下記表4に示す。
ペプチド1〜4では阻止円が形成されたことから、ペプチド1〜4に抗真菌活性があることがわかる。ペプチド3のUnitsが最も大きいことから、ペプチド3は、ペプチド1,2,4と比べて強い抗真菌活性を示すことが分かる。また、ペプチド3については、日数が過ぎても、ほぼ同程度の大きさの阻止円を維持した。
ペプチド3の濃度が、25mg/ml、20mg/ml、15mg/ml、10mg/ml、5mg/ml、および1mg/ml(それぞれ、番号(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、および(6))となるようにDimethyl sulfoxide (DMSO)に溶解してから、各サンプル50μlを凝固した培地においたフィルターにスポットしたことを除いて、上記(1)と同様の方法で、ペプチド3の抗真菌活性を測定した。
測定結果を下記表5に示す。
測定の結果、ペプチド3の濃度が高くなるにつれてUnitsが大きくなることから、ペプチド3は、濃度依存的に抗真菌活性が強くなっていくことが分かる。
ペプチド1〜4の代わりにペプチド5〜8を用いたことを除いて、上記(1)と同様の方法で、ペプチド5〜8の抗真菌活性を測定した。
測定結果を下記表6に示す。
ペプチド8では阻止円が形成されたことから、ペプチド8に抗真菌活性があることがわかる。
ペプチド1〜4の代わりにペプチド9〜12を用いたことを除いて、上記(1)と同様の方法で、ペプチド9〜12の抗真菌活性を測定した。
測定結果を下記表7に示す。
ペプチド11では阻止円が形成されたことから、ペプチド11に抗真菌活性があることがわかる。また、ペプチド9では、真菌の発育遅延が見られたころから、ペプチド9に弱い抗真菌活性があることがわかる。
溶液法により、ペプチド13の抗真菌活を測定した。具体的には、ブドウ糖8.0 gとペプトン2.0 gを水80 mLに溶解し、pH 5.6±0.2に調整した。全量を100 mLとした後に、オートクレーブ処理したものを、原液培地とした。測定用培地は、原液培地5 mL 、滅菌水3.5 mL、リンゴ腐爛病菌Valsaceratosperma Maireの菌液500 μL を混合したものを用いた。プレートの各穴に、測定用培地90 μLと濃度が5 mg/mL、1 mg/mL、500 μg/mLになるようにペプチド3と13のDMSO溶液を、また参照として硝酸ミコナゾールのDMSO溶液を、入れた。その後、25 ℃で4日間培養してから、プレートを観察した。
その結果を図8に示す。図8に示されているように、ペプチド13は、硝酸ミコナゾールの約10倍の濃度(500μg/l)でリンゴ腐乱病菌に対して抗真菌作用を示した。
尚、図8に示されているように、ペプチド3(H-Phe-Gly-Tyr(BzlCl2)-OH)は、今回の溶液法では効果を示さなかった。
ペプチド1〜4の代わりにペプチド14, 19, 21〜41を用いたことを除いて、上記(1)と同様の方法で、ペプチド14, 19, 21〜41の抗真菌活性を測定した。
測定結果を下記表8〜20に示す。尚、表8〜20中の各ペプチドは、図12〜24中の各ペプチドに対応する。
ペプチド14, 19, 21〜30, 33〜41では阻止円が形成されたことから、ペプチド14, 19, 21〜30, 33〜41に抗真菌活性があることがわかる。阻止円の大きさから、ペプチド14, 21〜27, 29, 30, 33〜35, 37〜40に強い抗真菌活性があることがわかる。また、ペプチド31および32では、真菌の発育遅延が見られたころから、ペプチド31および32に弱い抗真菌活性があることがわかる。
Claims (6)
- Phe-Gly-Tyr、Gln-Phe-Gly-TyrおよびSer-Gln-Phe-Gly-Tyrからなる群から選択されるいずれか1つのアミノ酸配列からなるペプチド、もしくは下記式(1)〜(3)からなる群から選択されるいずれか1つの式で示される誘導体、またはそれらの塩:
- R8が、メチル基である、請求項1に記載の誘導体またはその塩。
- 請求項1または2に記載のペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩を含有する抗真菌剤。
- 請求項1または2に記載のペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩を含有する飲食品。
- 請求項1または2に記載のペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩を含有する化粧品。
- 請求項1または2に記載のペプチドもしくはその誘導体またはそれらの塩を含有する医薬組成物。
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