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JP5586258B2 - エレベータ用カゴ - Google Patents

エレベータ用カゴ Download PDF

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JP5586258B2 JP2010025654A JP2010025654A JP5586258B2 JP 5586258 B2 JP5586258 B2 JP 5586258B2 JP 2010025654 A JP2010025654 A JP 2010025654A JP 2010025654 A JP2010025654 A JP 2010025654A JP 5586258 B2 JP5586258 B2 JP 5586258B2
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

この発明は、室内への騒音を低減する騒音対策部品を装備したエレベータ用カゴに関するものである。
現在のエレベータカゴ室には、換気や部材の組立て、据付け容易性を目的とした隙間が空いているが、近年では建物内の遮音性向上、及びエレベータの高速化が進んでおり、カゴ室内の静粛性が求められてきている。
エレベータが据え付けられた物件において騒音対策が必要となった場合は、騒音源の対策が原則であるが、機械室レスエレ等で昇降路が狭く対策できない場合には、カゴ室側での隙間を埋める或いは遮音性を向上させる対策が必要となる。
その対策を施したカゴは、カゴ床と、カゴ床縁部に配置されるカゴ室壁下部取付部と、カゴ室壁下部取付部上方に立設されるカゴ室壁と、カゴ室壁下部取付部及びカゴ室壁の下部を係合させる下部取付具と、カゴ室壁下部取付部及びカゴ室壁の下部が下部取付具により係合される際に協働して形成するラビリンス構造からなる通気経路とを備えた(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−7093号公報
しかし、壁自体の構造を変更し、空気の流れを屈折させ、騒音の流入を抑制することは、既に据え付けられたエレベータでの適用は、壁や巾木を交換しなければならず、適用が困難である。
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、既に据え付けられたエレベータに適用することのできる騒音対策部品を装備したエレベータ用カゴを得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ用カゴは、エレベータのカゴ室を構成するカゴ室壁とカゴ床とを締結することにより残る隙間から入り込む騒音を減らすエレベータ用カゴにおいて、上記隙間から入り込む騒音を減衰する断面T字状横棒からなる騒音対策部品を備え、上記騒音対策部品は、上記カゴ室壁と上記カゴ床とを締結する締結部品に嵌め込まれるとともに切り欠きにより開口する穴が設けられる締結補強部と、上記締結補強部から延びるとともに上記締結補強部より薄い隙間調整部と、上記締結補強部および上記隙間調整部に対して直交する衝立部と、が設けられる。
この発明に係るエレベータ用カゴは、既に据え付けられたエレベータの締結部品により締結されたカゴ室壁とカゴ床との間の隙間の内、騒音対策部品の締結補強部が挿入された部分以外では、断面L字状の隙間ができ、騒音が一旦外側面と衝立部との間に入り込み、さらに90度方向を変換して下部突出部と隙間調整部との間に進むので、その間に騒音が減衰され、カゴ室内には強度の弱い騒音が達するという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る騒音対策部品を取付けたエレベータ用カゴの断面図である。 この発明の実施の形態1に係る騒音対策部品の斜視図である。 騒音対策部品を隙間に取付ける前の様子を示す図である。 騒音対策部品をポップナットに締結した様子を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る騒音対策部品を取付けたエレベータ用カゴの断面図である。
以下、本発明のエレベータのカゴの好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る騒音対策部品を取付けたエレベータ用カゴの断面図である。
この発明の実施の形態1に係る騒音対策部品10は、既に据え付けられたエレベータのカゴ室壁2とカゴ床4とを締結するための締結部品5により発生するカゴ室壁2とカゴ床4との隙間6に挿入される。
この発明の実施の形態1に係るエレベータ用カゴは、カゴ天井1、カゴ室壁2、カゴ床4、カゴ床4に取付けられる巾木3、巾木3をカゴ床4に取付けるための巾木取付部材11、およびカゴ室壁2とカゴ床4とを締結する締結部品5、締結部品5により締結されたカゴ室壁2とカゴ床4との間に装備される騒音対策部品10を備える。
カゴ天井1は、カゴ床4上方に配置されるユニットで構成され、その上面縁部が一段下げられ、カゴ室上部取付部1aが構成されている。カゴ室上部取付部1aには図示しない穴が空けられている。
カゴ室壁2は、複数のパネル形状体を組み合わせて形成される壁パネルで構成され、カゴ天井1のカゴ室上部取付部1aおよびカゴ床4のカゴ室壁下部取付部4bの間に立設される。そして、カゴ室壁2の下部においては、カゴ室壁2のカゴ室側表面からなる意匠面の下端がカゴ室の外側へ水平方向に延びる下部突出部2aおよび下部突出部2aの外側端部から上方に延びる外側面2bが形成されている。この下部突出部2aを貫通する複数の図示しない丸穴が形成されている。
カゴ床4は、その縁部に鉛直配置される巾木取付部4aが立設されている。この巾木取付部4aのカゴ室内側鉛直内面には、巾木取付部材11が取付けられ、巾木取付部材11に嵌合して巾木3が着脱自在に固定されている。また、これらの巾木取付部4a上端には、カゴ室の内側へ水平方向に延びるカゴ室壁下部取付部4bが設けられている。
締結部品5は、カゴ室壁2に固定されるポップナット12と、ポップナット12にネジ止めしてカゴ床4を締結するボルト13と、を備える。そして、ポップナット12のフランジ12aの厚さと同じ隙間6がカゴ室壁2とカゴ床4との間に存在する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る騒音対策部品の斜視図である。
この発明の実施の形態1に係る騒音対策部品10は、断面T字状の横棒に相当する部材であり、樹脂またはゴムなどの弾性体からなり、ポップナット12のフランジ12aに嵌め込む丸穴21および丸穴21を外側に開口する切り込み22が設けられる締結補強部10aと、締結補強部10aから拡がり隙間6を部分的に埋める隙間調整部10bと、隙間調整部10bに直交する衝立部10cとから構成される。
締結補強部10aの厚さは、ポップナット12に確実に締結できるように隙間6とほぼ同じである。
隙間調整部10bの厚さは、換気のために空気が流れ易いように隙間6より小さい。
締結補強部10aの丸穴21の中心から衝立部10cまでの距離Lは、下部突出部2aの丸穴の中心から外側面2bまでの距離より長い。
図3は、騒音対策部品10を隙間6に取付ける前の様子を示す図である。図3(a)は、カゴ室壁2とカゴ床4との締結部分の横断面図である。図3(b)は、図3(a)のA−A断面から下方を見た図である。図4は、騒音対策部品10をポップナット12に締結した様子を示す図である。図4(a)は、カゴ室壁2とカゴ床4との締結部分の横断面図である。図4(b)は、図4(a)のA−A断面から下方を見た図である。
騒音対策部品10をポップナット12に締結するとき、切り込み22を拡げながら切り込み22をポップナット12のフランジ12aに嵌めるように押し込むと、丸穴21がフランジ12aに嵌められる。
このように騒音対策部品10をポップナット12に締結すると、カゴ室内とカゴ室外との間に、空気の流路となる断面L字状の隙間、すなわち下部突出部2aと隙間調整部10bとの間の隙間とその隙間に連なる外側面2bと衝立部10cとの間の隙間8が設けられる。なお、カゴの構造上、隙間8にあたる段差は常に存在するので、騒音対策部品10の締結補強部10aの厚さは同じである。
このように、既に据え付けられたエレベータの締結部品5により締結されたカゴ室壁2とカゴ床4との間の隙間6の内、騒音対策部品10の締結補強部10aが挿入された部分以外では、断面L字状の隙間ができ、騒音が一旦外側面2bと衝立部10cとの間に入り込み、さらに90度方向を変換して下部突出部2aと隙間調整部10bとの間に進むので、その間に騒音が減衰され、カゴ室内には強度の弱い騒音が達する。
また、断面L字状の隙間でカゴ室の内外が通じているので、常に換気ができる。そして、締結補強部10aの位置を変えたり、隙間調整部10bの厚さを変えたり、衝立部10cの幅を変えたりすることによりカゴ室内に必要な換気量に換気量を調整することができる。
また、騒音対策部品10を据え付けるとき、切り欠き22を拡げて押し込むことにより、ポップナット12のフランジ12aに嵌め込むことができるので、据付のための工具を必要としない。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係る騒音対策部品を取付けたエレベータ用カゴの断面図である。
この発明の実施の形態2に係るエレベータ用カゴは、この発明の実施の形態1に係るエレベータ用カゴと騒音対策部品10の取付ける位置が異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明を省略する。
この発明の実施の形態2に係るエレベータ用カゴでは、図5に示すように、衝立部10cがカゴ室内に向くように、締結補強部10aをカゴ室壁2の下部突出部2aとカゴ床4との間の隙間6に、丸穴21がポップナット12のフランジ12aに嵌め込むように、カゴ室内から挿入する。
また、締結補強部10aと隙間調整部10bとを裏返しにして嵌め込む。
騒音対策部品10の衝立部10cのカゴ室内に向く面は意匠が施されている。
このように、既に据え付けられたエレベータの締結部品5により締結されたカゴ室壁2とカゴ床4との間の隙間6の内、騒音対策部品10の締結補強部10aが挿入された部分以外では、断面L字状の隙間ができ、騒音が一旦下部突出部2aと隙間調整部10bとの間に入り込み、さらに巾木3と衝立部10cとの間に進んでからカゴ室内に伝播するので、その間に騒音が減衰され、カゴ室内には強度の弱い騒音が達する。
また、断面L字状の隙間でカゴ室の内外が通じているので、常に換気ができる。そして、締結補強部10aの位置を変えたり、隙間調整部10bの厚さを変えたり、衝立部10cの幅を変えたりすることによりカゴ室内に必要な換気量に換気量を調整することができる。
また、衝立部10cのカゴ室内に向く面に意匠が施されているので、衝立部10cを意匠上のアクセントとして活用することができる。
1 カゴ天井、1a カゴ室上部取付部、2 カゴ室壁、2a 下部突出部、2b 外側面、3 巾木、4 カゴ床、4a 巾木取付部、4b カゴ室壁下部取付部、5 締結部品、6 隙間、8 隙間、10 騒音対策部品、10a 締結補強部、10b 隙間調整部、10c 衝立部、11 巾木取付部材、12 ポップナット、12a フランジ、13 ボルト、21 丸穴、22 切り欠き。

Claims (3)

  1. エレベータのカゴ室を構成するカゴ室壁とカゴ床とを締結することにより残る隙間から入り込む騒音を減らすエレベータ用カゴにおいて、
    上記隙間から入り込む騒音を減衰する断面T字状横棒からなる騒音対策部品を備え、
    上記騒音対策部品は、
    上記カゴ室壁と上記カゴ床とを締結する締結部品に嵌め込まれるとともに切り欠きにより開口する穴が設けられる締結補強部と、
    上記締結補強部から延びるとともに上記締結補強部より薄い隙間調整部と、
    上記締結補強部および上記隙間調整部に対して直交する衝立部と、
    が設けられることを特徴とするエレベータ用カゴ。
  2. 上記衝立部がカゴ室外またはカゴ室内に配置されるように上記騒音対策部品を上記締結部品に嵌め込むことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用カゴ。
  3. 上記締結部品はポップナットおよびボルトからなり、上記騒音対策部品を上記ポップナットのフランジに嵌め込むことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ用カゴ。
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