JPH0526975U - エレベータ乗りかごの側板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案の目的は、顧客ニーズに対応するため
に、意匠性を向上させることにある。 【構成】意匠性を向上するため、目地はめ込みボルト１
３を設け隙間を一定にし又、その隙間を埋めるために側
板化粧目地１５を設ける。 【効果】側板間の隙間を一定にし又、その隙間を埋める
ことにより意匠性が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はエレベータ乗りかごの側板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

エレベータ乗りかご側板の構造が特許第902176号のような構造の場合、中間側 板と両脇側板を着脱可能に取付けることができる。

【０００３】 しかし、この構造では、側板間に隙間が生じ意匠上好ましくなく、又、隙間の 間隔も一定にならないため、現在の顧客ニーズに対応できなくなっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、エレベータ乗りかご内の意匠性向上に関する。

【０００５】 エレベータ乗りかご側板は現在、中間側板の幅方向両端を断面コ字状にリップ 曲げに形成し、この折り曲げ部と両脇に取付けた縦柱とをばねで係合させ、中間 側板を着脱可能に取付けるようにしてあるため、側板間に隙間ができ、その隙間 の間隔も一定にできないため、意匠上問題があり現在の顧客ニーズに対応できな いでいる。

【０００６】 本考案の目的は、現状の構造で発生する側板間の隙間の幅を一定にし、かつ隙 間を埋めることにより意匠性を向上させることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案では、両脇の側板に縦柱を取付けることを 兼ねて目地はめ込みボルトを設け、中間側板と両脇側板の隙間Ａとなるようにボ ルト頭部高さをＡなる寸法にし隙間を形成し、そこに板厚Ａの側板化粧目地をは め込み、側板間の隙間を埋め意匠性を向上させる。

【０００８】

【作用】

エレベータ乗りかご側板に於いて、天井及び幅木に固定してある両脇側板と縦 柱との取付けを兼ねた目地はめ込みボルトを取付け、このボルトの先端に中間側 板の両端が接触するように中間側板を縦柱に設けてあるばねにより取付け、側板 間に側板化粧目地を目地はめ込みボルトに掛けるようにはめ込む。

【０００９】 これにより、乗りかご側板の隙間を埋めることができるため、意匠性を向上さ せることができる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を説明する。

【００１１】 図１は、エレベータ昇降路の断面形状である。図２はエレベータ乗りかごの側 面断面図である。図に於いて、１はエレベータ昇降路壁、２は乗りかご、３はカ ウンターウェイトである。乗りかご２は、天井板４，側板５，６，柱７，天井枠 ８，幅木９，床１０等より構成されている。図３は、エレベータ乗りかごの断面 形状である。図４は、図３のIV部の詳細であり本考案の構造である。図に於いて 、両脇側板６と縦柱１２に穴を加工して目地はめ込みボルト１３で両脇側板６と 縦柱１２を取付ける。両脇側板６は天井４と幅木９にボルトで固定して、幅方向 の両端が断面コ字状に形成された中間側板５は縦柱１２に設けてあるばね１１に 取付ける。ただし、中間側板５の両端を目地はめ込みボルト１３の先端に接触さ せるように調整し中間側板５と両脇側板６との隙間をＡとする。図５は、その隙 間Ａに板厚Ａの側板化粧目地１５の切欠き部Ｙを目地はめ込みボルト１３にＸ方 向にはめ込み切欠き部Ｚに引っ掛け固定したものである。その時、側板化粧目地 １５と目地はめ込みボルト１３との接触部に何らかの緩衝材を設けないと金属同 士の当り音が発生してしまう。本実施例の場合は、目地はめ込みボルト１３に緩 衝ゴム１４を設けている。

【００１２】 以上、本考案では中間側板５と両脇側板６との隙間が一定となり又、隙間が埋 まるため、意匠性が向上する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によると、従来発生していた側板間の左右の隙間のアンバランスを無く すことができ、側板化粧目地を側板間にはめ込むことにより意匠性を向上させる ことができるため、現在の顧客ニーズに対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】エレベータ昇降路の平面断面図。

【図２】エレベータ乗りかごの側面断面図。

【図３】エレベータ乗りかごの平面断面図。

【図４】本考案の側板締結時の側板化粧目地取付け前の
構造の説明図。

【図５】本考案の側板締結時の側板化粧目地取付け後の
構造の説明図。

【図６】目地はめ込みボルトの斜視図。

【図７】側板化粧目地の斜視図。

【符号の説明】

２…エレベータ乗りかご、５…中間側板、６…両脇側
板、１２…縦柱、１３…目地はめ込みボルト、１５…側
板化粧目地。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】エレベータ乗りかご側板の一側面を三枚に
   分割し、両脇の側板をボルトで天井及び幅木に固定し、
   中間側板の幅方向両端を断面コ字状にリップ曲げに形成
   し、この折り曲げ部と両脇の側板に取付けた縦柱とをば
   ねで係合し、前記中間側板を着脱可能に取付けるように
   したエレベータ乗りかご側板に於いて、前記ばね係合で
   はめ込みの前記中間側板と前記両脇側板との合わせ部の
   隙間Ａに側板化粧目地を着脱可能に取付けたことを特徴
   とするエレベータ乗りかごの側板。