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JP5570265B2 - 眼内レンズ挿入器具 - Google Patents

眼内レンズ挿入器具 Download PDF

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Description

本発明は、眼内レンズを眼内に挿入するための眼内レンズ挿入器具に関する。
従来、白内障の手術方法の一つとして水晶体を摘出した後、水晶体の代わりとして折り曲げ可能な軟性の光学部と,眼内にて光学部を固定保持させるためのループと呼ばれる支持部とで構成される眼内レンズを挿入する手法が一般的に用いられている。折り曲げ可能な眼内レンズの挿入には、インジェクターと呼ばれる眼内レンズ挿入器具が用いられる。インジェクターは内部に置かれた眼内レンズをプランジャーと呼ばれる押出棒にて、挿入部の先端に向けて押し出し、先端から送出させる。(例えば、特許文献1参照)。このような従来のインジェクターは、押し出される眼内レンズの滑りを良くするために、押し出し前に粘弾性物質が内部に注入され、眼内レンズの押し出しを好適に行うようにしている。また、粘弾性物質は水晶体が取り除かれた嚢を膨らませ、眼内レンズを嚢内に設置し易くするためにも用いられる。
また、一方で粘弾性物質の代わりに生理食塩水等の液体(眼灌流液)を用いることにより、安価に手間なく押し出し作業を行うことのできるインジェクターが提案されている。このようなインジェクターは、例えば、押出軸(プランジャー)の基端からインジェクター内部に液体を注入してインジェクター先端から液体を送り出す機構を備えるものや、インジェクター内部に液体を貯留するためのタンク部を備え、プランジャーの押し出しとともに液体を先端から送り出すものが知られている(特許文献2,特許文献3 参照)。このような液体を用いたインジェクターは眼内にて水晶体が取り除かれた嚢を生理食塩水等の液体を用いて膨らませたり、インジェクター内における眼内レンズの滑りを良くすることが可能である。
特開2006−333981号公報 特開2008−307394号公報 特開2009−291250号公報
しかしながら、特許文献2の挿入器具では、液を供給する装置をインジェクターに接続した状態で眼内レンズを挿入させる必要があり使い勝手が悪い。また、特許文献3の挿入器具においては、眼内レンズの押し出し動作に基づいて眼内への液の供給も行うため、眼内への液体の供給中に眼内レンズも押されてしまう可能性がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、粘弾性物質を用いることなく生理食塩水等の液体を用いて眼内レンズを眼内に設置することができ、好適に眼内レンズの押出動作と液体の供給動作とを調節することができる眼内レンズ挿入器具を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 変形可能な眼内レンズを眼内に挿入するために眼球に設けられた切開創に挿入する挿入部と、該挿入部を先端に持つ筒部本体と、眼内レンズを押し出すために前記筒部本体内部に前後方向に移動可能に設けられるプランジャーとを有する眼内レンズ挿入器具において、前記筒部本体には、液体を貯留するための貯留部であって,前記プランジャーが挿通する前記筒部本体内領域とは区分けされた異なる領域に設けられ,前記挿入部に向けて前記液体を通すための通路が形成される貯留部と、前記貯留部内の液体を前記挿入部に向けて押し出すための押出手段であって,前記プランジャーの押し出しとは別に独立して前記筒部本体に設けられる押出手段と、が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、粘弾性物質を用いることなく生理食塩水等の液体を用いて眼内レンズを眼内に設置することができ、好適に眼内レンズの押出動作と液体の供給動作とを調節することができる。
以下に本発明の実施形態を図面に示しながら説明する。図1は眼内レンズ10の構成を示した図であり、図1(a)は眼内レンズ10の正面図、図1(b)は眼内レンズ10の側面図である。眼内レンズ10は所定の屈折力を有する光学部11と、光学部11を眼内で支持するための一対の支持部12とから構成される。光学部11は、HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)等の単体、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの複合材料等、従来、折り曲げ可能な軟性の眼内レンズに用いられている材料から形成されている。また、支持部12はPMMA(ポリメチルメタクリレート)、ポリプロピレン等の従来眼内レンズの支持部として用いられる材料にて形成される。
なお、図1では、光学部11と,先端が自由端とされ細いループ形状(C字状、J字状)からなる支持部12とを別々に作成しておき、その後、一体化させることで得られる3ピース型の眼内レンズが例に示されている。これ以外にも、眼内レンズ10としては、前述した眼内レンズ材料を使用して、光学部11と支持部12とが、切削加工、モールディング加工等で一体的に形成される1ピース型の眼内レンズを用いることができる。
図2は本実施の形態で使用する眼内レンズ挿入器具100の外観を示した概略外観図であり、図2(a)は眼内レンズ挿入器具100の斜視図、図2(b)は側方から見た状態、図2(c)は下方から見た状態を示している。図3は眼内レンズ挿入器具100の内部構成を示した模式図である。眼内レンズ挿入器具100は、眼内レンズ10を内部に載置する挿入部110(以下、カートリッジと記す)と、筒部本体120と、筒部本体120に対して前後方向に移動可能に取りつけられる押出部材130,140から構成されている。本実施形態では押出部材130は眼内レンズ10を挿入筒の先端111aから押し出すために用いられ、押出部材140は後述する液体を眼内に供給するために用いられる。挿入部110には、先端に向かうに従いその内径が徐々に小さく(細く)なる領域を有したテーパ形状を有する挿入筒111が設けられている。挿入部110内部に載置される眼内レンズ10は、挿入筒111の内部を通ることにより小さく折り曲げられ、その先端111aから送出される。なお、挿入部110(挿入筒111)の内壁には親水性の潤滑剤がコーティングされている。
また、筒部本体120の内部空間は、上下方向に2つに区分けされており、一方の空間120aは、押出部材130が挿通する通路とされ、挿入部110の通路と連結している。また、もう一方の空間は生理食塩水等の液体(眼灌流液)を貯留するための貯留部120bとして用いられる。なお、貯留部120bに貯留される液体は、白内障手術において水晶体を取り除いた後に嚢を膨らませる等の前房確保や挿入部110内に置かれる眼内レンズの押し出しを行いやすくために用いられる。このため、貯留部120bを形成する空間は、患者眼の前房確保等の手術時に必要とされる量の液体を貯留するために十分な容積を有している。なお、筒部本体120内の空間120aと貯留部120bとは筒部本体120内に設けられた内壁wを介して区分けされているが、内壁wの一部には貯留部120bに貯留された液体を挿入部110の通路に導くための開口部121が設けられている。開口部121は貯留部120bに溜められている液体を挿入部110内の通路に通すことのできる箇所に形成されていればよい。なお、本実施形態では開口部121は貯留部120bの先端付近に形成されているものとしている。
押出部材130は、眼内レンズ10の押出時に術者により押圧される押圧部131と、押圧部131に接続され,押出部材130が空間120aを移動する軸基部132と、軸基部132の先端に接続され,軸基部132よりも細い径で形成された押出棒133と、押出棒133の先端に形成され,眼内レンズ10の光学部11(側面)に当接される先端部134とから構成される。なお、押出棒133の長さは押出部材130を空間120a内で押し込んだときに、押出棒133の先端がカートリッジ110の先端111aから十分に出るような長さとされる。
押出部材140は、液体の押出時に術者により押圧される押圧部141と、押圧部141に接続され,貯留部120b内をスライド可能であると共に、少なくともその先端の外径が貯留部120bの内径と略一致する大きさで形成された押出棒142とから構成されている。また、押出棒142の軸方向の長さは,押出部材140を貯留部120b内で押し込んだときに、少なくとも手術時に必要な量の液体が挿入部110の先端から送出されるだけの長さで形成されることが好ましい。
また、以上のような押出棒142は、少なくともその先端部分がゴム等の弾性・復元力を有する素材にて形成されると、より押出棒142と貯留部120bの内壁との密着状態を好適に維持することができるようになる。更に、本実施形態では押出棒142全体の外径が貯留部120bの内壁と密着するように長手方向に一様に形成されているが、これに限られるものではない。例えば、押出棒142の先端のみが貯留部120bの内径と略一致されるように形成されていても良い(その他の部分は貯留部120bの内径よりも小さく形成されていても良い)。つまり、押出手段140は、前後方向に移動することによって貯留部120bの容積を変化させ、貯留部120bに溜められた液体を挿入部110へと押し出すことの出来る形状(構成)となっていれば良い。
また、貯留部120bの側面(筒部本体120上)には、外部から液体を貯留部120b内へと供給するための供給口122が形成されている。なお、供給口122は液体を注入させるための器具先端を差し入れることができる程度の大きさにて形成される事が好ましい。液体を注入させる器具としては生理食塩水が充填された注射器や白内障手術で一般的に用いられ灌流液を眼内に供給することのできる超音波乳化吸引装置のハンドピースの先端を差し入れることができる程度に狭い開口に形成される事が好ましい。
また、本実施形態では、供給口122は押出部材140が設けられた基端側に形成されている。このようにすると、押出部材140を予め基端側へと引き出して、供給口122が貯留部120bと繋がるようにしておき、供給口122から液体を入れた後に、押出部材140の先端が供給口122を越える程度に前進させておくことにより、供給口122からの液体の流出を抑えることができる。
なお、眼内レンズ挿入器具100の供給口122の形成位置は、上記の構成に限られるものではない。例えば、供給口122は貯留部120bの外側(筒部本体120上)に形成されていれば良く、その形成位置は基端側から離れていても良い。なお、供給口122が基端側から離れている場合には、眼内レンズの押出時に術者の指で供給口122を押さえる等で液体の液漏れを防ぐことができる。なお、貯留部120b内に供給口122から液体を供給後、ゴム栓等の蓋部材を用いて供給口を塞ぐようにすることもできる。
また、本実施形態では、押出部材130の押圧部131は押出部材140の押圧部141よりも後ろ側に位置するように形成されているとともに、押圧部131一部分が押出部材140の移動軸上にかかるように形成されている。このような構成により、液体のみを患者眼内に注入するときは押出部材140を単独で使用でき、眼内レンズ10を押し出す際には両押出部材130,140を一体的に使用することができる。このため、眼内レンズ10を眼内に挿入する段階で灌流液が必要となったときに、術者の使い勝手を向上させることができる。
次に、以上のような構成を備える眼内レンズ挿入器具100による眼内レンズ10の押出動作を説明する。図4は、眼内レンズ挿入器具100の押出動作を説明する模式的断面図である。はじめに、術者(使用者)は、鑷子等を用いて眼内レンズ10を挿入部110内の所定位置に置き、押出部材130及び押出部材140をそれぞれ筒部本体20の基端側へと引き出しておく。
次に、術者は貯留部120bを生理食塩水等の液体で満たすため、生理食塩水が充填された注射器の先端や灌流液を眼内に供給することのできる超音波乳化吸引装置のハンドピースの先端を供給口122に差し入れる。そして、所定の注入操作を行うことにより貯留部120b内に液体pfを十分に貯留させる。このとき、挿入筒111先端から液体が少しこぼれる程度まで液体を供給することが好ましい。液体が挿入部110内を通ることにより、挿入筒111内壁にコーティングされている潤滑剤が溶け、眼内レンズ10が通過する通路の滑りが良くなる。
図4(a)に示すように、貯留部120bに液体pfが貯留されたら、術者は押圧部141を若干押して、押出棒142によって供給口122を塞ぐ。これにより、供給口122からの液体pfの漏出することが抑えられる。以上のように眼内レンズ挿入器具100の用意ができたら、術者は患者眼の眼内圧を所定の圧力に維持して球形状を確保し、水晶体が取り除かれた嚢を膨らませる(前房確保する)ために、患者眼に形成された切開創にカートリッジ110の先端111を差し入れる。そして、図4(b)に示すように、押圧部141を押し、押出棒142によって貯留部120bの容積を狭めることによって貯留部120b内の液体pfを開口部121から挿入部110側に押し出し先端部111aから眼内に流入させる。
患者眼に液体pfが充填されて眼球(嚢)が十分に膨らんだ状態で、眼内レンズ100を眼内へと挿入させる。図4(c)に示すように、空間120a内で押出部材130が押されることによって、先端部134が光学部11の側面に当接される。この状態から、更に押出部材130が押し込まれていくと、眼内レンズ10が挿入筒111内に入り、挿入部111の内壁面に沿って、折り曲げられていく(丸め込まれていく)。
ところで、術者は眼内レンズ10を押し出しながら、眼内レンズ10の取り付け位置をより正確に決定させるために、切開創から入れられた挿入筒111の位置の調節を行うことがある。これにより、眼内の液体が一部外部に出てしまうことがある。この場合、本実施形態では、術者が押出部材140を押して液体pfを眼内に注入させることで、再び眼内の形状(内圧)を適切に保つことができるようになる。押圧部141が押されると、挿入部110の先端111aから液体pfが眼内へと流入する。この時、押出部材130の先端134が押し出し途中の眼内レンズ10に当接されているが、押出部材130と液体を押し出すための押出部材140とは各々独立しているため、術者は眼内レンズ10の押し出しの状態を変えることなく、液体pfのみを押し出すことができる。
前房確保された状態で、眼内での眼内レンズ10の取り付け位置が定まったら、術者は押出部材130によって眼内レンズ10を眼内へと押し出す。これにより、先端111aから眼内レンズ10が眼内へと押し出され、光学部11が眼内で開放されると共に、支持部12が眼内から加えられる応力によって嚢に沿って配置され、眼内レンズ10が眼内で好適に保持されるようになる。
以上のように、眼内レンズを押し出すための押出部材と液体を押し出すための押出部材とが各々独立していることで、眼内レンズの押出動作と液体の供給動作とを区別して行うことができるようになり、術者は手術の状況に応じて適切な状態で眼内レンズを眼内に注入させることができるようになる。
また、眼内レンズ挿入器具は上記の構成に限られるものではない。なお、以降の説明において上記の眼内レンズ挿入器具100と同じ構成には同じ図番号を用いて説明する。例えば、図5の第2実施形態の眼内レンズ挿入器具100aに示すように、貯留部120bの側面(筒部本体120)に灌流液pfを排出させる開口部pを設けても良い。このようにすると、押出部材130と押出部材140とが一体で押されるときに、開口部pから不必要な液体pfを排出することができる。眼内に液体を供給する必要があるときには開口部pを指等にて塞いだ状態で押出部材140を押し進めればよい。このようにすると、術者は眼内レンズ10を押出すタイミングで、状態に応じて液体pfの供給の有無を切り替えることができるようになる。また、この場合には、不要な液体pfを眼内に供給することを避けることができる。
また、図6の第3実施形態の眼内レンズ挿入器具100bに示すように、押出部材130の押圧部131aと押出部材140の押圧部141とは途中から一体で押されずに、完全に分けられていてもよい。このようにすると、術者は眼内レンズ10の押出動作と液体pfとの供給動作とを最後まで分けて行うことができる。
また、図7に示す第4実施形態の眼内レンズ挿入器具100cに示すように、眼内レンズ10を押し出すための押出部材(プランジャー)が通る空間120cを貯留部として用いることもできる。このときの押出部材150は、眼内レンズ10を押し出すための押出部材150aと、液体pfを押し出すための押出部材150bとが同軸にて別々に移動可能なように構成される。具体的には、押出部材150bはその外径が筒部本体120の内壁面に沿う形状に形成されると共に軸方向に貫通孔が形成されている。一方、押出部材150aは押出部材150bに形成された貫通孔内で挿通可能に設けられる。また、押出部材150aの押圧部151aは押出部材150bの押圧部151bよりも基端側となるように形成される。このような構成により、押圧部151bが押されることで液体pfのみが押し出され、押圧部151aが押されることで眼内レンズ10のみを押出すことができるようになる。
眼内レンズの構成の説明図である。 眼内レンズ挿入器具の概略外観図である。 眼内レンズ挿入器具の内部構成の模式図である。 眼内レンズ挿入器具の押出動作を説明する模式的断面図である。 第2実施形態の眼内レンズ挿入器具の模式的断面図である。 第3実施形態の眼内レンズ挿入器具の模式的断面図である。 第4実施形態の眼内レンズ挿入器具の模式的断面図である。
p 開口部
10 眼内レンズ
100 眼内レンズ挿入器具
110 挿入部
120 筒部本体
122 供給口
120b、120c 貯留部
130、140、150 押出部材

Claims (3)

  1. 変形可能な眼内レンズを眼内に挿入するために眼球に設けられた切開創に挿入する挿入部と、該挿入部を先端に持つ筒部本体と、眼内レンズを押し出すために前記筒部本体内部に前後方向に移動可能に設けられるプランジャーとを有する眼内レンズ挿入器具において、
    前記筒部本体には、
    液体を貯留するための貯留部であって,前記プランジャーが挿通する前記筒部本体内領域とは区分けされた異なる領域に設けられ,前記挿入部に向けて前記液体を通すための通路が形成される貯留部と、
    前記貯留部内の液体を前記挿入部に向けて押し出すための押出手段であって,前記プランジャーの押し出しとは別に独立して前記筒部本体に設けられる押出手段と、
    が設けられていることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  2. 該貯留部に外部から前記液体を供給するための供給口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具。
  3. 前記貯留部内の液体を外部に排出するための排出口が前記貯留部から前記挿入部先端に至るまでの間に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の眼内レンズ挿入器具。
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