JP5338221B2 - 車両用差動装置 - Google Patents
車両用差動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5338221B2 JP5338221B2 JP2008244363A JP2008244363A JP5338221B2 JP 5338221 B2 JP5338221 B2 JP 5338221B2 JP 2008244363 A JP2008244363 A JP 2008244363A JP 2008244363 A JP2008244363 A JP 2008244363A JP 5338221 B2 JP5338221 B2 JP 5338221B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- pinion
- gears
- pinion gear
- sliding surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Retarders (AREA)
Description
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す分解斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す縦断面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す横断面図である。図4は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置のピニオンギヤの組付状態を示す断面図である。図5は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置のデフケースを示す斜視図である。図6は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置におけるピニオンギヤを説明するために示す断面図である。
図1〜図3において、符号1で示す車両用差動装置は、エンジントルクを受けて回転するデフケース2と、このデフケース2の回転軸線Oと直交する軸線方向に沿って互いに並列する上下1対のピニオンギヤ3,4と、これらピニオンギヤ3,4に噛合する左右1対のサイドギヤ5L,5Rと、これらサイドギヤ5L,5Rの背面側に位置するスラストワッシャ6L,6Rとから大略構成されている。
デフケース2は、図2及び図4に示すように、ピニオンギヤ3,4及びサイドギヤ5L,5R・スラストワッシャ6L,6Rを収容するための空間部2Aを内部に有し、全体が1ピースの部材によって形成されている。
ピニオンギヤ3,4は、略同一の構成であるため、例えばピニオンギヤ3のみについて説明すると、ピニオンギヤ3は、図2及び図4に示すように、ギヤ軸線Cを中心軸線とする断面略T字状の基端部30、及びサイドギヤ5L,5Rに対するギヤ噛み合い部となるギヤ部31を有し、その歯数を例えば6枚(6歯)とする略円柱状のシャフトレス型の歯車からなり、ピニオンギヤ背面孔10Aの第1ピニオンギヤ支持面10a及び延出部10B,10Bの第2ピニオンギヤ支持面10b,10bに回転自在に支持されている。
サイドギヤ5L,5Rは、図2に示すように、各外径が互いに異なるボス部5La,5Ra及びギヤ部5Lb,5Rbを有する略環状の歯車(ピニオンギヤ3,4の外径より大きい外径を有し、単一の歯先円錐角をもつ傘歯車)からなり、デフケース2内に回転自在に支持され、ピニオンギヤ3,4に噛合するように構成されている。サイドギヤ5L,5Rの歯数は、ピニオンギヤ3,4の歯数の2.1倍以上の歯数に設定されている。サイドギヤ5L,5Rの外径は、ピニオンギヤ3,4の外径及び延出部10B,11B間の寸法より大きい寸法に設定されている。
スラストワッシャ6L,6Rは、図1〜図3に示すように、サイドギヤ5L,5Rのスラスト力を受けるワッシャ本体6La,6Raを有する環状のワッシャからなり、サイドギヤ5L,5Rの背面とスラストワッシャ受部9Lc,9Rcとの間に介装されている。そして、サイドギヤ5L,5Rとピニオンギヤ3,4との噛み合いを調整するように構成されている。スラストワッシャ6L,6Rの外周縁には、円周方向に等間隔をもって並列する塑性変形可能な略杓文字状の係止片26,27が一体に設けられている。
先ず、車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤを介してデフケース2に入力されると、デフケース2が回転軸線Oの回りに回転される。次に、デフケース2が回転されると、この回転力がピニオンギヤ3,4に伝達され、さらにピニオンギヤ3,4からサイドギヤ5L,5Rに伝達される。
本考察は、有限要素法(Finite Element Method:FEM)による数値シミュレーションを実施してデフケース2の第1ピニオンギヤ支持面10a,11a及び第2ピニオンギヤ支持面10b,11bが受ける面圧を算出することにより試みた。
本考察は、有限要素法(FEM)による数値シミュレーションを実施してピニオンギヤ背面孔10A,11Aの軸線に対するピニオンギヤ(ギヤ軸線)の傾き角を算出することにより試みた。
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
2…デフケース、2A…空間部
3,4…ピニオンギヤ、3A,4A…貫通孔、3B,4B…摺動部、
3a,4a…第1被支持部、3b,4b…第2被支持部、30,40…基端部、31, 41…ギヤ部
5L,5R…サイドギヤ、5La,5Ra…ボス部、5Lb,5Rb…ギヤ部、5Lc,5Rc…摺動部
6L,6R…スラストワッシャ、6La,6Ra…ワッシャ本体
9L,9R…車軸挿入孔、9Lc,9Rc…スラストワッシャ受部
10,11…ピニオンギヤ支持部、10A,11A…ピニオンギヤ背面孔、10a,11a…第1ピニオンギヤ支持面、10B,11B…延出部、10b,11b…第2ピニオンギヤ支持面、10c,11c…ワッシャ受部
12L,12R…サイドギヤ通過孔
13…リングギヤ取付用フランジ
21,22…スラストワッシャ
23…アクスルスペーサ
26,27…係止片
m,n…ピニオンギヤ受部
C…ギヤ軸線
G…噛み合い中心点
P…作用線
O…回転軸線
Claims (5)
- 1対のサイドギヤと、
前記1対のサイドギヤにギヤ軸を直交させて噛合し、ギヤ外周部に摺動面を有する複数のピニオンギヤと、
前記複数のピニオンギヤ及び前記1対のサイドギヤを収容し、前記複数のピニオンギヤを前記摺動面による摺動によって回転可能に支持するピニオンギヤ支持部を有するデフケースとを備え、
前記複数のピニオンギヤは、前記1対のサイドギヤへのトルク伝達に伴う反力を受けるギヤ噛み合い部を有し、前記摺動面がギヤ軸線回り全体にわたって設けられた第1摺動面、及び前記第1摺動面に連接して前記ギヤ噛み合い部のギヤ軸線回り一部に設けられた第2摺動面で形成され、
前記デフケースは、前記ピニオンギヤ支持部が前記第1摺動面を摺動可能に支持する第1ピニオンギヤ支持面、及び前記第2摺動面を摺動可能に支持する第2ピニオンギヤ支持面で形成され、
前記複数のピニオンギヤは、前記ギヤ噛み合い部となるギヤ部の歯数が6であり、前記ギヤ噛み合い部の圧力角が前記反力の合力による作用線を前記摺動面及び前記ピニオンギヤ支持部に常時交差させる角度に設定されている
車両用差動装置。 - 前記デフケースは、前記第1ピニオンギヤ支持面が前記複数のピニオンギヤのギヤ軸線回り全体にわたって設けられた円周面で形成され、前記第2ピニオンギヤ支持面が前記複数のピニオンギヤのギヤ軸線回り一部に設けられた円弧面で形成されている請求項1に記載の車両用差動装置。
- 前記第2ピニオンギヤ支持面は、前記デフケースの回転軸線側に延出して前記第1ピニオンギヤ支持面に連設されている請求項2に記載の車両用差動装置。
- 前記複数のピニオンギヤは、前記ギヤ噛み合い部の噛み合い中心点から前記第1摺動面までのギヤ径方向寸法をaとするとともに、前記ギヤ噛み合い部の噛み合い中心点から前記ギヤ噛み合い部のギヤ先端面側最端部位までのギヤ軸線方向寸法をbとし、さらに前記第1摺動面のギヤ先端面側最端部位から前記ギヤ噛み合い部のギヤ先端面側最端部位までのギヤ軸線方向寸法をcとするとともに、前記第1摺動面のギヤ背面側最端部位から前記ギヤ噛み合い部のギヤ先端面側最端部位までのギヤ軸線方向寸法をdとすると、前記ギヤ噛み合い部の圧力角αがc<b+a×tanα<dを満足する角度に設定されている請求項1に記載の車両用差動装置。
- 前記複数のピニオンギヤは、シャフトレス型のピニオンギヤである請求項1に記載の車両用差動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008244363A JP5338221B2 (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | 車両用差動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008244363A JP5338221B2 (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | 車両用差動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010078001A JP2010078001A (ja) | 2010-04-08 |
JP5338221B2 true JP5338221B2 (ja) | 2013-11-13 |
Family
ID=42208690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008244363A Expired - Fee Related JP5338221B2 (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | 車両用差動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5338221B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0734248U (ja) * | 1993-11-29 | 1995-06-23 | 栃木富士産業株式会社 | デファレンシャル装置 |
JP4815889B2 (ja) * | 2005-06-17 | 2011-11-16 | 株式会社ジェイテクト | 車両用差動歯車装置 |
JP2008082544A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-04-10 | Jtekt Corp | 車両用差動装置 |
JP2008164124A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 | デファレンシャル装置 |
-
2008
- 2008-09-24 JP JP2008244363A patent/JP5338221B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010078001A (ja) | 2010-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5391605B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
JP4888151B2 (ja) | 車両用差動装置及びその組立方法 | |
EP1734287B1 (en) | Differential gearing for vehicle | |
EP1777438B1 (en) | Vehicle differential gear device, vehicle combined differential gear device and vehicle differential case | |
US8216105B2 (en) | Differential apparatus for vehicle and assembling method thereof | |
JP5125761B2 (ja) | プラネタリキャリア、遊星歯車機構、及びこれらを備えた車両用差動装置 | |
JP4784444B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
JP5713631B2 (ja) | デファレンシャル装置 | |
JP2008082544A (ja) | 車両用差動装置 | |
JP5338221B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
JP5471403B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
JP5194829B2 (ja) | 車両用差動装置及びその組立方法 | |
JP4650376B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
JP2008051301A (ja) | 車両用デフケース及びこれを備えた車両用差動装置 | |
JP5167766B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
JP5050802B2 (ja) | デフケース及びこれを備えた車両用差動装置 | |
JP5120113B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
JP2010053890A (ja) | 車両用差動装置及びその組立方法 | |
JP5145952B2 (ja) | デフケース及びこれを備えた車両用差動装置 | |
JP2009127706A (ja) | デフケース及びこれを備えた車両用差動装置 | |
JP5109600B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
JP2015137702A (ja) | 車両のディファレンシャル装置 | |
JP5109453B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
JP6574626B2 (ja) | デファレンシャル装置 | |
JP2009085292A (ja) | 車両用差動装置及びその組立方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110829 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120801 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130205 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20130308 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130401 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130709 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130722 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |