JP5309627B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
d∝w2/λ
の関係があり、深度余裕の増大はビームスポット径の増大をもたらすため、ビームスポット径の「小径化と安定化」を両立するのは困難であった。
ビームスポット径を小さく保ちつつ「深度余裕を拡大」する方法として、ベッセルビームを用いる方法が考えられる。
「ベッセルビーム」は特許文献1等により知られているが、サイドローブ光強度が非常に強く、高次のサイドローブ光の強度も強いため、ベッセルビームにより光走査を行う場合、光利用効率の低下が考えられ、昨今要望されている画像形成の高速化の観点からすると問題なしとしない。
このような問題を回避するため、光走査装置は従来から、半導体レーザから射出する光束の「像面に導く光束幅」をアパーチャにより規制している。従来の光走査装置におけるアパーチャは楕円状や長方形形状が用いられるのが一般的であった(特許文献2)。
位相型光学素子は前述の「位相調整操作」を行う光学素子であり、光束の位相を調整するための「位相分布」を有する。即ち、カップリングされた光束は、位相型光学素子を透過する際に、上記位相分布に従って波面の位相が調整操作される。
「アパーチャ」は、開口形状に外接する長方形の面積:SR、開口部の面積:SAが、条件:
0.03≦(SR−SA)/SR≦0.20
を満足する開口形状を有する。
そして、位相型光学素子の機能と、アパーチャの光束遮断機能とにより、ビームスポットの深度余裕を拡大する。
「開口形状」は開口部の輪郭である。
アパーチャの開口形状は「円弧および/または楕円弧および/または直線を組合せた形状」であることができる(請求項1)。即ち、請求項1に記載された開口形状はその輪郭が「円弧と楕円弧」、「円弧と直線」、「楕円弧と直線」、「円弧と楕円弧と直線」の組合せにより形成される。なお、曲率半径の異なる円弧同士や、離心率の異なる楕円弧同士を組合せた開口形状等も可能である。
z=b(1−(y/a)nz)(1/ny) ,(y≧0、z≧0) (A)
により表される形状であることができる(請求項3)。
請求項1に記載の光走査装置においては「アパーチャの開口部において、主走査方向の開口端部の光強度:PAm、副走査方向の開口端部の光強度:PAsのうち大きい方の開口端部の形状が、小さい方の開口端部の形状に対し、円弧もしくは楕円弧の曲率が小さい形状」である。
PAm>PAsならばBm>Bs
PAs>PAmならばBs>Bm
と設定」する。
PAm>PAsならばny>nz
PAs>PAmならばnz>ny
と設定」する。
PAm>PAs
とすることができる(請求項4)。同様に、請求項1〜3の何れかに記載の光走査装置において、光源を端面発光レーザアレイとし、
PAs>PAm
とする」ことができる(請求項5)。
PAs>PAm
とすることができる(請求項6)。
請求項9記載の画像形成装置は、例えば、周知のタンデム式のカラー画像形成装置として構成することができる。
「位相型光学素子」の位相調整操作は、上述の如く、被走査面近傍における走査ビームのサイドローブ強度を増大させるように行われるが、被走査面近傍における走査ビームのサイドローブ強度の増大は勿論「光走査に問題を与えない程度に増大」させるものであり、これを実現するために、位相型光学素子の位相分布を「光走査に問題を与えない程度にサイドローブ強度を増大する」ように設計する。
(A1) PS/PM>PS1/PM1
となるように、領域:Aにおける位相分布を設定するのである。このような位相分布の設定を「位相調整」と称する。
(A2) PS2/PM2<PSA/PMA
が満足されるように、領域:Aの位相分布を設定するのがよい。
(A3) PM4/PM3>PM6/PM5
となるようにするのが良い。
図4(a)の上の図は、位相型光学素子を光束の透過方向から見た状態であり、下の図は、上の図における破線で仮想的に切断したときの断面形状を示している。図4(a)の上の図において、色の濃い部分が「色の薄い部分に対して異なる厚さ」を有する部分であって、この「色の濃い部分」のパターンが「位相分布」である。図4(a)に示す位相型光学素子は、屈折率が均一な板状部材で形成され、上記色の濃い部分と色の薄い部分とで、厚さが異なっている。色の薄い部分は均一な厚さを有するので、この部分を透過する光束の波面は変化しない。
高さ:h’、使用波長:λ、材料の屈折率:nに対し、位相差:θ(rad)は
θ=2π(n−1)h’/λ
で表される。
偏向手段としてポリゴンミラーを用い、面倒れの補正を行う光走査装置の場合には前述の如く、走査レンズはアナモフィックで、主走査方向と副走査方向で倍率が異なるため、図4(a)、(c)、(d)のように「90度回転に対する対称性を持たないパターン」が良い。即ち、位相分布のパターンとしては、図4(a)、(c)、(d)の例のように、主走査方向と副走査方向のそれぞれに対して線対称な高さ分布を設定し、且つ、90度回転に対する対称性を持たないように設定するのが好適である。
前記の事項を満たすように位相分布を設計した位相型光学素子を用いるときのシミュレーション結果を以下に示す。以下、位相型光学素子を、その機能に着目して「深度拡大素子」とも呼ぶ。
深度拡大素子122は「シミュレーションのための仮想的な光学素子」である。
入射ビームは「均一強度の平面波」とし、アパーチャ121でビーム整形し、アパーチャ121に密接(距離:0)して設けられた深度拡大素子122の位相分布の作用により光ビームに対して位相調整操作を行い、焦点距離:fの無収差のレンズLにより結像面ISの光軸位置にビームスポットとして結像させる。
レンズLの焦点距離:f=50mm
入射ビームは「均一強度の平面波」としているが、光走査装置に光源として用いられる半導体レーザ等の強度分布はガウス分布である。しかし、以下の説明は、入射ビームがガウスビームであるときにも成り立つ。これは、深度拡大素子による深度余裕の拡大が「位相分布のみを制御して結像面上におけるビームプロファイルをコントロールしている」ことによる。
まず、図5のシミュレーションモデルで、深度拡大素子122を設けないときの「結像面位置におけるビームプロファイル」のシミュレーション結果を図6(a)に示す。ピーク強度を1に規格化している。このときのサイドローブ光のピーク強度は0.016(ピーク強度の1.6%)である。
以下、5種類の深度拡大素子(5種類の位相分布パターンを持つ位相型光学素子)を用いたときのシミュレーション結果を図7〜図11に示す。図7〜図11に共通して(a)は「深度拡大素子における位相分布パターン」を示し、(b)は「結像面位置におけるビームプロファイル」、(c)はビームスポット径を縦軸、デフォーカスを横軸とする「深度曲線」を示す。「ビームプロファイル」は全て「ピーク強度を1に規格化」している。
図7〜図11の(a)に示す深度拡大素子は何れも「中空の円形状の位相分布」を持ち、それぞれ「図示の外径・内径」を有し、円形状の位相分布の中心を「アパーチャ121の中心」に一致させている。
図12に示す「位相分布のパターン」は、深度拡大素子1〜5と同様、位相分布が「中空の円形状で位相差:π」であり、「図示の外径・内径」を有し、円形状の位相分布の中心を「アパーチャの中心」に一致させている。
しかし、この場合に得られるビームプロファイルは図12(b)に示すように、メインローブ光に隣接するサイドローブ光のピーク値が小さく、同図(c)からも明らかなように「深度拡大を行う機能」を持たない。
図1は、レーザ光源1から、被走査面11に至る光路を構成する光学系を、1平面内に仮想的に展開して示している。
図1に示すように、レーザ光源1から放射された光ビームはカップリングレンズ3により弱い発散性の光束に変換され、アパーチャ12と位相型光学素子13(アパーチャ12の射出側に密接して設けられている)を通過し、シリンドリカルレンズ5により副走査方向(図面に直交する方向)に集束傾向を与えられ、偏向手段であるポリゴンミラー7の偏向反射面近傍に「主走査方向に長い線像」として結像する。ポリゴンミラー7は、この実施の形態例においては偏向反射面を4面持つものである。
ポリゴンミラー7が等速回転すると、偏向反射面により反射された光ビームは等角速度的に偏向し、ビームスポットは被走査面11を光走査する。
アパーチャ12は光ビームの周辺光束領域を遮光してビーム整形する。位相型光学素子13は、透過光束に「位相分布に応じた位相調整操作」を行う。
走査レンズ8はまたポリゴンミラー7の偏向反射面位置と被走査面11の位置とを「副走査方向に関して共役な関係」としており、副走査方向に関しては前記「主走査方向に長い線像」が走査レンズの物点となるので、ポリゴンミラー7の「面倒れ」が補正されるようになっている。なお、説明中の例では、走査レンズ8は樹脂製である。また、温度変化等の環境変動による光学系の結像機能の変化を補正するための「回折格子面」を1つまたは複数の光学面上に形成しても良い。
図1に示した光学配置を持つ光走査装置は、光学配置としては従来から広く知られた構成のものである。図1の構成の光走査装置は、図2に示すように組合せることにより「タンデム式の光走査装置」を構成することができる。
図2は、タンデム式の光走査装置の光学系部分を、副走査方向、即ち、偏向手段であるポリゴンミラー7の回転軸方向から見た状態を示している。図示の簡単のため、ポリゴンミラー7から光走査位置である各被走査面に至る光路上における光路屈曲用のミラーの図示を省略し、光路が平面上にあるように描いた。
ポリゴンミラー7は偏向反射面を4面有し、図3に示すように「2段構成」となっており、上段で偏向される光束のうち一方は、光路折り曲げミラーmM1、mM2、mM3により屈曲された光路により感光体ドラム11Mに導光され、他方の光ビームは、光路折り曲げミラーmC1、mC2、mC3により屈曲された光路により感光体ドラム11Cに導光される。
一方、位相型光学素子の位相分布によっても回折が生じるため、光ビームの結像面におけるビームスポットのビームプロファイルは「アパーチャによる回折と位相型光学素子による回折が複合したものとして形成」される。従って、位相型光学素子の位相分布とアパーチャの開口形状を適切に組合せることにより「ビームスポット径の増大を抑えつつ、深度余裕を有効に拡大する」ことができる。
開口形状が「楕円形状」である場合には「サイドローブ光がメインローブ光の周りに分散」してしまう。深度余裕の拡大に寄与するのは「主として主走査方向と副走査方向のサイドローブ光」であり、開口形状が楕円形状であるアパーチャと位相型光学素子を用いて深度余裕を拡大しようとすると「深度余裕の拡大に対する寄与が低いサイドローブ光(主走査方向および副走査方向ではないサイドローブ光)」も比較的大きく発生し、深度余裕を効果的に拡大できない。
深度拡大素子の位相分布を調整してサイドローブの増大量を増やしても「深度余裕の拡大に対する寄与が低いサイドローブ光」も同時に増えるため、さほど効果的ではなく、サイドローブ光全体の光量の増大により「画像形成に大きく寄与するメインローブ光量が低下」し、高速化に対して不利になる虞もある。
0.03≦(SR−SA)/SR≦0.20
を満足する開口形状が適していることを見出した。
α={(SR−SA)/SR}×100(%)
を「遮光率:α」と呼ぶ。
図15において、実線で示す形状が「開口形状」であり、その面積は「SA」である。破線で示す長方形は「開口形状に外接する長方形」であり、その面積は「SR」である。
SR−SAであり、この遮光部の面積が外接長方形の面積:SRに占める割合(%)が遮光率:αである。
遮光率:αが3%より小さくなると、前記の「サイドローブの局在化」が生じてビームスポット径が劣化する。遮光率:αが20%よりも大きくなると「サイドローブ光の過剰な分散」が生じ、効果的に深度を拡大できず、メインローブ光量も低下して光走査の高速化に対して不利となる虞がある。これらについては、数値実施例を用いてより詳細に後述する。
図16の(a)、(b)に示す形状は、直径がAEm、AEsである楕円弧と、長辺の長さ:ARm、短辺の長さ:ARsの長方形の組合せで開口形状を構成した例である。
図16(c)は、主走査方向(図の左右方向)の両端部が楕円弧の一部と直線で構成され、副走査方向(図の上下方向)の端部が「主走査方向とは曲率半径が異なる楕円161、162の一部」で形成されている例である。図16において、破線の長方形は「開口形状に外接する長方形」である。
図19に示す開口形状は、請求項3記載の開口形状である。破線の長方形は「開口形状に外接する長方形」である。
なお、図16〜図19で、左右方向が「主走査方向」、上下方向が「副走査方向」に対応する。
図20には、変形楕円次数:ny、nzを異ならせた5種のグラフを示す。この図においてはa=b=1としている。変形楕円形状とともに「楕円と矩形を実線の太線」で示した。なお、請求項3記載の開口形状は、(式A)に完全に一致しなくても、概略一致する形状であればよい。
Xは光軸方向、Yは主走査方向、Zは副走査方向を表す。
+a01・Y+a02・Y2+a03・Y3+a04・Y4+・・・
+Cs(Y)・Z2/[1+√{1Cs(Y)2・Z2}] (式1)
但し、
Cs(Y)=Cs0+b01・Y+b02・Y2+b03・Y3+・・・・(式2)
Cm0=1/Rm0,Cs0=1/Rs0 。
+A2・H2+A3・H3+・・・・・・(式3)
但し、
C=1/R 。
光源の波長は655nmとした。
表3には、カップリングレンズの射出面のデータを示す。
アパーチャ12に入射するレーザ光束の光束断面形状は楕円形状であり、光束径(1/e2で定義される。)は、主走査方向幅:6.721mm、副走査方向幅:1.767mmである。
PAm>PAsであれば、Am2/Am>As2/As
PAm<PAsであれば、Am2/Am<As2/As
とすることにより、レイアウト状の制約を引き起こすことなく、かつ開口部を透過する光量を減少させることなく深度余裕を効果的に増大できる。
PAm>PAsであれば、主走査方向の円弧もしくは楕円弧の曲率を小さくする
PAm<PAsであれば、副走査方向の円弧もしくは楕円弧の曲率を小さくする
とすればよい(請求項1)。
PAm>PAsならば、Bm>Bs
PAs>PAmならば、Bs>Bm
とすれば良い(請求項2)。
PAm>PAsならば、ny>nz
PAs>PAmならば、nz>ny
とすれば良い(請求項3)。
PAm>PAs
である。なお、遮光率:αは略同じである。このことから、ビームスポット径の太り量が最も小さいのは(4.4,2)であり、最も効果的に深度余裕を拡大できている(請求項4)。
PAm<PAs
となるようにするのが良い。このときは、前述のように、副走査方向の開口端部の形状をより直線に近い形状にすればよい。
PAm<PAs
とすることで開口を透過する光量を最も大きくでき、このときは、前述のように「主走査方向の開口端部の形状をより直線に近い形状」にするのがよい(請求項7)。
3 カップリングレンズ
12 光学素子(アパーチャと位相型光学素子)
5 シリンドリカルレンズ
7 偏向手段
8、10 走査レンズを構成するレンズ
11 被走査面
Claims (9)
- レーザ光源と、このレーザ光源からの発散光束をカップリングするカップリングレンズと、前記レーザ光源からの光束の一部のみを通過させる開口部を持つアパーチャと、前記カップリングレンズによりカップリングされた光束の光束中心を含む光束部分の位相を変化させる位相型光学素子と、前記アパーチャを通過した光束を偏向して走査する偏向手段と、この偏向手段により走査された走査ビームを被走査面にビームスポットとして結像する走査レンズとを有する光走査装置において、
前記位相型光学素子は、被走査面近傍における走査ビームのサイドローブ強度を増大させる機能を有し、
前記アパーチャは、前記開口形状に外接する長方形の面積:SR、前記開口部の面積:SAが、条件:
0.03≦(SR−SA)/SR≦0.20
を満足し、
且つ、前記開口形状は、楕円とそれに外接する長方形の間に、開口の少なくとも1部が含まれ、円弧および/または楕円弧および/または直線を組合せた形状であり、
前記開口部において、主走査方向の開口端部の光強度:PAm、副走査方向の開口端部の光強度:PAsのうち大きい方の開口端部の形状が、小さい方の開口端部の形状に対し、円弧もしくは楕円弧の曲率が小さく、
前記位相型光学素子の機能と、前記アパーチャの光束遮断機能とにより、ビームスポットの深度余裕を拡大することを特徴とする光走査装置。 - レーザ光源と、このレーザ光源からの発散光束をカップリングするカップリングレンズと、前記レーザ光源からの光束の一部のみを通過させる開口部を持つアパーチャと、前記カップリングレンズによりカップリングされた光束の光束中心を含む光束部分の位相を変化させる位相型光学素子と、前記アパーチャを通過した光束を偏向して走査する偏向手段と、この偏向手段により走査された走査ビームを被走査面にビームスポットとして結像する走査レンズとを有する光走査装置において、
前記位相型光学素子は、被走査面近傍における走査ビームのサイドローブ強度を増大させる機能を有し、
前記アパーチャは、前記開口形状に外接する長方形の面積:SR、前記開口部の面積:SAが、条件:
0.03≦(SR−SA)/SR≦0.20
を満足し、且つ、楕円とそれに外接する長方形の間に、開口の少なくとも1部が含まれる8角形形状の開口形状を有し、該8角形形状の開口部において、主走査方向の開口端部の光強度:PAmと副走査方向の開口端部の光強度:PAsの大小関係に応じ、
前記開口形状に外接する長方形の主走査方向の長さに対する前記開口形状の主走査方向に平行な直線部の長さの比:Bmと前記開口形状に外接する長方形の副走査方向の長さに対する前記開口形状の副走査方向に平行な直線部の長さの比:Bsの大小関係を、
PAm>PAsならばBm>Bs
PAs>PAmならばBs>Bm
と設定し、
前記位相型光学素子の機能と、前記アパーチャの光束遮断機能とにより、ビームスポットの深度余裕を拡大することを特徴とする光走査装置。 - レーザ光源と、このレーザ光源からの発散光束をカップリングするカップリングレンズと、前記レーザ光源からの光束の一部のみを通過させる開口部を持つアパーチャと、前記カップリングレンズによりカップリングされた光束の光束中心を含む光束部分の位相を変化させる位相型光学素子と、前記アパーチャを通過した光束を偏向して走査する偏向手段と、この偏向手段により走査された走査ビームを被走査面にビームスポットとして結像する走査レンズとを有する光走査装置において、
前記位相型光学素子は、被走査面近傍における走査ビームのサイドローブ強度を増大させる機能を有し、
前記アパーチャは、前記開口形状に外接する長方形の面積:SR、前記開口部の面積:SAが、条件:
0.03≦(SR−SA)/SR≦0.20
を満足し、且つ、楕円とそれに外接する長方形の間に、開口の少なくとも1部が含まれる開口形状を有し、該開口形状の少なくとも1部が、主走査方向の直径:2a、副走査方向の直径:2b、主走査方向の座標:y、副走査方向の座標:z、正の実数:ny、nzを用いて、式:
z=b(1−(y/a) nz ) (1/ny) ,(y≧0、z≧0)
により表される形状であり、
前記アパーチャの前記開口部において、主走査方向の開口端部の光強度:PAmと副走査方向の開口端部の光強度:PAsの大小関係に応じて、正の実数:ny、nzの大小関係を、
PAm>PAsならばny>nz
PAs>PAmならばnz>ny
と設定し、
前記位相型光学素子の機能と、前記アパーチャの光束遮断機能とにより、ビームスポットの深度余裕を拡大することを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜3の何れかに記載の光走査装置において、
光源を単一の端面発光レーザとし、
PAm>PAs
とすることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜3の何れかに記載の光走査装置において、
光源を端面発光レーザアレイとし、
PAs>PAm
とすることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜3の何れかに記載の光走査装置において、
光源を面発光レーザもしくは面発光レーザアレイとし、
PAs>PAm
とすることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜6の何れかに記載の光走査装置において、
走査レンズが、単レンズとして構成されていることを特徴とする光走査装置。 - 光走査による画像書き込みを光導電性の感光体に行って静電潜像を形成する方式の画像形成装置において、
光走査による画像書き込みを請求項1〜7の任意の1に記載の光走査装置により行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8記載の画像形成装置において、
複数の光導電性の感光体に異なる色成分の画像書き込みを行い、各感光体に形成される静電潜像を異なる色のトナーで可視化してトナー画像とし、これら色違いのトナー画像を同一の記録媒体上で重ね合わせてカラーもしくは多色の画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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