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JP5391560B2 - 穀粒乾燥機 - Google Patents

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Description

この発明は、穀粒乾燥機に関するものである。
循環式の穀粒乾燥機において、バーナをON/OFF制御しながら穀粒を乾燥するにあたり、バーナがOFF状態で燃焼が停止中には、穀粒の循環を停止させたり、あるいは、バーナがON状態で燃焼中の穀粒循環速度よりも遅い循環速度で穀粒を乾燥し、穀粒の損傷を防止しようとするものは、公知である(特許文献1)。
特開平7−294127公報
近年農業の大規模化が進んでいるが、その一方で穀粒乾燥機での農家毎の少量穀粒の乾燥処理の要望も強くなっている。しかしながら、穀粒乾燥機では穀粒を均等に乾燥するために、最小設定量以上の穀粒を張り込む必要がある。少量穀粒を乾燥する場合には、最小設定量以下の張込穀粒で乾燥をするため、乾燥室の穀粒流下通路全体に穀粒が堆積されてなく、熱風の一部が穀粒に作用しないで吹き抜け、排風室近傍に配置されている熱風温度センサに吹き抜け熱風が直接作用することとなる。すると、熱風温度センサの検出と乾燥穀粒温度との関連が損なわれて検出精度が低下し、バーナの燃焼制御が適正に行われないという不具合が発生する。
本発明は、少量穀粒を乾燥するときにも、安定した穀粒の乾燥をしようとするものである。
請求項1の発明は、張込穀粒を貯溜する貯溜室(2)と、燃焼量を制御可能なバーナ(5)と、該バーナ(5)の燃焼により発生した熱風の通過する熱風室(6)と、該熱風室(6)からの熱風が流れ穀粒が流下する穀粒流下通路(9)と、該穀粒流下通路(9)を通過した熱風を吸引する吸引排気ファン(7)と、張込穀粒量を手動で設定する張込量設定スイッチ(SW7)あるいは張込穀粒量を自動で検出する張込穀粒量検出手段(SE6)とを具備する穀粒乾燥機において、
張込穀粒量検出手段(SE6)で検出あるいは張込量設定スイッチ(SW7)で設定した張込穀粒量が設定量以上の場合には、張込穀粒量や乾燥速度に基づいてバーナ(5)の燃焼量を制御する通常乾燥制御を行ない、
張込穀粒量検出手段(SE6)で検出あるいは張込量設定スイッチ(SW7)で設定した張込穀粒量が設定量以下の場合には、所定量以下の少量燃焼量で、かつ、一定の燃焼量でバーナ(5)の燃焼を行なう燃焼工程と、バーナ(5)の燃焼を停止すると共に穀粒の循環を停止する休止工程とを、設定水分値に到達するまで設定時間毎に交互に行なう少量乾燥制御を行なうことを特徴とする。
前記構成によると、張込穀粒量検出手段(SE6)が穀粒流下通路(9)の一部にしか穀粒が充填されていない少量張込量を検出するか、あるいは、張込量設定スイッチSW7により少量張込量が設定されると、少量乾燥制御がなされる。すなわち、バーナ(5)の燃焼量を設定量以下にした熱風乾燥と乾燥休止を交互に繰り返しながら設定水分値に到達するまで穀粒が乾燥される。
請求項2の発明は、燃焼工程の時間と休止工程の時間をそれぞれ増減調整可能にすることを特徴とする。
請求項1の発明は、少量張込量の場合に、バーナ(5)の燃焼量を一定にして乾燥作業をすることにより、熱風温度センサによるバーナ(5)の燃焼量制御に頼らずに乾燥作業をすることができる。
また、休止工程の間は穀粒内部の水分が穀粒の表面側に順次移行して乾燥が促進される。また、乾燥休止工程中には穀粒の循環をしないので、少量穀粒の多数回にわたる循環を防止し、穀粒の脱ぷや損傷を抑制することができる。
また、請求項2の発明は、燃焼工程の時間と休止工程の時間をそれぞれ増減調整することで乾燥速度を調整することができる。
以下この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
まず、図1及び図2に基づきこの発明を具備する循環式穀粒乾燥機の全体構成について説明する。
1は乾燥機の機枠で、この機枠1内には貯溜室2、乾燥室3及び集穀室4を上方から下方に順次配設している。乾燥室3には穀粒流下通路9を複数形成し、左右穀粒流下通路9の左右一側にはバーナ5のバーナ風胴に通じる熱風室6を配設し、穀粒流下通路9の左右他側には吸引排気ファン7のファン胴に通じる排風室8を配設し、穀粒流下通路9の下端部にそれぞれ繰出バルブ10を設けている。
また、排風室4における左右穀粒流下通路9の中間部に位置する中央排風室8には、遠赤外線放射体4aを配設している。この遠赤外線放射体4aは前後方向に沿う左右側板及び底板からなり遠赤外線放射塗料を塗布したもので、前後方向一端をバーナ5に対向させて、集穀室4の左右流下板上を流下する穀粒に遠赤外線放射熱を浴びせて、穀粒の乾燥を促進させるものである。また、この遠赤外線放射体4aの放射熱は、機体の前側及び後側から導入された外気と混合されながら上方の穀粒流下通路9を経て排風室8に流れるように構成している。そして、前記繰出バルブ10の往復回転により、穀粒を所定量ずつ繰り出しながら流下させ、穀粒に熱風を浴びせて乾燥させる。
なお、遠赤外線放射体4aの上方には屋根型の排塵板4bを設け、上方からの塵埃類の遠赤外線放射体4aへの落下を防止しながら、熱風と外気との混合熱風を左右両側に迂回して上方へ案内するように構成している。
前記機枠1の外側には集穀室4の前後一側に集めた穀粒を貯溜室2に揚穀還元する昇降機11を立設している。この昇降機11内の上下の駆動プーリ12a及び従動プーリ12bにバケットベルト13を巻き掛け、集穀室4の底部に設ける下部搬送装置14により乾燥穀粒を前後一側に移送し、昇降機11により揚穀するように構成している。この昇降機11で揚穀された穀粒は、昇降機11から上部搬送装置16の始端側に供給し、更に上部搬送装置16により横送して貯溜室2の上部中央部に配設する回転拡散板18に送り、貯溜室2内に拡散落下させるように構成している。
前記昇降機11、下部搬送装置14、上部搬送装置16から構成されている穀粒循環系は、昇降機11の機枠上部に配設している昇降機モータ(図示省略)により駆動される。また、昇降機11における上下中途部の壁面には水分計26を設け、バケットベルト13の上昇行程と下降行程の間隔部に設けた取込み口(図示省略)からサンプル粒を取り込み、水分値を測定するように構成している。この水分計26は、例えば一対の電極ロール間でサンプル粒を1粒づつ圧縮粉砕し、その抵抗値を電気的に処理して一粒づつの水分値に換算する公知のものである。
次に、乾燥機の通常乾燥制御について説明する。
張込ホッパ(図示省略)から昇降機11を利用して貯溜室2に所定量の穀粒を張り込む。次いで、穀粒種類、乾燥仕上げ水分値、乾燥速度、自動検出あるいは手動設定した穀粒張込量に応じた燃焼量にて燃焼制御して乾燥作業を行なう。貯溜室2内の穀粒は乾燥室3の穀粒流下通路9を流下中に熱風を浴びながら乾燥され集穀室4に流下する。乾燥された穀粒は下部搬送装置14で一側に移送され、次いで昇降機11により揚穀され、上部搬送装置16に引き継がれ再び貯溜室2に循環移送され、暫くの間調質作用を受ける。このような行程を繰り返しながら水分計による測定水分値が仕上水分値に到達すると、乾燥作業は終了する。
次に、図3により乾燥機の操作盤31について説明する。
操作盤31の盤面には、穀粒の張り込みを開始する張込スイッチSW1、バーナ5の燃焼を開始し繰出バルブ10を駆動し乾燥作業を開始する乾燥スイッチSW2、貯溜室2内の穀粒を機外に排出する排出スイッチSW3、機体の各種駆動を停止する停止スイッチSW4、乾燥用穀粒種類を選択する穀粒種類設定スイッチSW5、仕上げ水分値を設定する水分値設定スイッチSW6、張込量の手動設定(「0」〜「7」)又自動検出(「自動」)を選択するダイヤル式の張込量設定スイッチSW7、乾燥時間を増減するタイマ増加スイッチSW8、乾燥時間を減少するタイマ減少スイッチSW9、水分補正スイッチSW10、手動で穀粒の水分値を水分計26で測定する手動測定スイッチSW11、熱風温度設定スイッチSW12、熱風温度調節スイッチSW13、乾燥速度設定スイッチSW14、初期乾燥時間設定スイッチSW15、休止時間設定スイッチSW16、予約乾燥入切スイッチSW17、点検入切スイッチSW18、排風ファン入切スイッチSW19、緊急停止スイッチSW20、ブザー停止スイッチSW21の各種操作スイッチ、及び、各種表示項目をデジタル表示する表示部32、乾燥機の各種異常を表示する異常表示モニタ33を設けている。
また、図9に示すように、貯溜室2の側壁には、乾燥室3の穀粒流下通路9全体に穀粒が充填されている通常張込状態において、張込量の大小を示す「1〜7」の張込量表示36がなされている。そして、この張込量表示「1〜7」は、張込量設定スイッチSW7の「1〜7」の設定スイッチ部と対応している。また、図6に示す「LV0」は最小設定張込量を示し、張込量表示36の「1」に対応し、それより少なく穀粒流下通路9全体に穀粒が充填されていない少量張込状態に対応するのが、張込量設定スイッチSW7の設定スイッチ部「0」である。
また、貯溜室2の中央上部に拡散装置18を配設するにあたり、中央部やや左寄りに配置し、少量張込の場合には、左側の穀粒流下通路9全体に穀粒が充填して張り込まれるが、右側の穀粒流下通路9には穀粒が下部にのみ充填して張り込まれる。
次に、図4に基づき制御ブロック構成について説明する。
バーナ風胴25の上方に設けたコントロールボックス40(図1に示す)にはコントローラ(CPU)41を設けている。コントローラ41の入力側には、張込スイッチSW1、乾燥スイッチSW2、排出スイッチSW3、停止スイッチSW4、穀粒種類設定スイッチSW5、水分値設定スイッチSW6、張込量設定スイッチSW7、タイマ増加スイッチSW8、タイマ減少スイッチSW9、緊急停止スイッチSW20等を接続している。また、入力回路を介して外気温度センサSE1、熱風温度センサSE2、排風温度センサSE3、水分計電極温度センサSE4及び水分センサSE5、張込量検出装置SE6等を接続している。
また、コントローラ41の出力側には、出力回路を介して吸引排気ファンM1、昇降機モータM2、繰出バルブモータM3、バーナ駆動手段M4、水分計駆動手段M5を接続し、また、出力回路を介して各種表示項目のデジタル表示をする表示部32、乾燥機の各種異常表示用の異常表示モニタ33等を接続している。
なお、コントローラ41のバーナ駆動信号は、燃料供給用電磁ポンプ(図示省略)のON/OFF信号及び大小供給信号、バーナ気化筒モータ(図示省略)の回転数指令信号、バーナファンモータ(図示省略)の回転数指令信号、イグナイタ(図示省略)の通電信号等があり、燃料供給量、燃焼空気供給量及び気化筒回転数を同調制御し液体燃料を気化燃焼させる。
また、乾燥作業中には、予め設定記憶されている熱風設定温度と熱風温度センサSE2の検出熱風温度とを比較し、その差が小になるように周期的にオンされる燃料供給用電磁ポンプ(図示省略)のオンタイム信号を長短に変更制御しながら乾燥作業をし、穀粒水分が目標水分値になると乾燥作業を停止する。
次に、図5に基づき乾燥作業について説明する。
貯溜室2への穀粒張込作業が終了すると(ステップS1)、張込量設定スイッチSW7により張込穀粒量が手動で若しくは自動検出で設定される。そして、張込量設定スイッチSW7を「1」〜「7」に設定したときには手動でその数値が張込量と設定したことになり通常乾燥制御がなされる。すなわち、乾燥スイッチSW2がONされると(ステップS9)、昇降機11、上部移送装置16及び拡散装置18の駆動が開始しさると共に、繰出バルブ10が駆動され、穀粒流下通路9で熱風に晒された穀粒が集穀室4に繰り出される(ステップS4)。すると、集穀室4の底板に繰り出された穀粒はバーナ5の燃焼により温められた遠赤外線放射体4aの放射熱を浴びながら流下し、下部移送装置14に供給される。
次いで、穀粒は下部移送装置14で昇降機11に移送され、再度貯溜室2及び乾燥室3に循環供給される。そしてこの循環中に昇降機11で揚穀中の穀粒から所定時間毎に所定粒数のサンプル粒が水分計26に取り込まれ水分値が測定される。
そして、設定乾減率や張込量に基づいてバーナ5の燃焼量が制御されながら乾燥作業が行われ(ステップS10)、水分計26の測定水分値が設定水分値に到達すると、乾燥作業が停止される(ステップS11)いわゆる通常乾燥制御が行なわれる。
また、張込量設定スイッチSW7により張込穀粒量を0と設定すると、(ステップS2)、乾燥SWをONすると(S3)バーナ5が燃焼を開始すると共に穀粒の循環も開始される(S4)。そして、水分計26にサンプル粒が取り込まれたか否が判定され(ステップS5)、Noであると、乾燥機に「穀粒なし」と判定し、バーナ5と穀粒循環が停止して乾燥作業が停止される(ステップS6)。
また、Yesの場合には、乾燥機に「穀粒あり」と判定し少量乾燥制御がなされる。すなわち、乾燥SWをONするとバーナ5に所定量以下の燃料が供給される少量燃焼量に一定した状態で燃焼され乾燥作業がなされる(ステップS7)。次いで、所定時間(例えば1時間)毎に「乾燥休止」と「熱風乾燥」とが交互に繰り返されながら乾燥され(ステップS8)、水分26の測定水分値が設定水分値になると、乾燥作業が停止される(ステップS11)。
また、張込量設定スイッチSW7を「自動」に設定すると、張込作業終了後に自動で張込量検出装置SE6が張込穀粒量の検出を開始し、張込穀粒量がLV1以上を検出すると前述の通常乾燥制御に基づく乾燥制御を行ない(S9〜)。そして、張込穀粒量がLV1以下又は検出許容範囲を超えて検出できなかった場合には前述の少量乾燥制御を行なう(S2〜)。
前記構成によると、バーナ5の燃焼量を一定とすることにより、燃焼を安定させることができる。また、最低張込量以下の少量張込量で乾燥作業をする場合には、穀粒流下通路9に穀粒が十分に堆積されず、熱風室6から穀粒流下通路9へ流れた熱風の一部が穀粒に作用しないで排風室8に排出され、排風室8の近傍に配設されている熱風温度センサSE2に作用することなり、熱風温度センサSE2の検出温度と乾燥穀粒温度と相関関係が崩れ検出精度が低下し、適正な熱風温度制御ができなくなってしまう。しかし、バーナ5の燃焼量を小さくし一定することでこのような不具合を抑制することができる。
なお、この最低穀粒張込量以下での少量張込量における乾燥工程のバーナの燃焼量を所定量以下の少量燃焼量(例えば燃焼量が1〜10の範囲で燃焼制御するとしたら2以下)かあるいは最小燃焼量のいずれかに一定にして燃焼することが望ましい。即ち、穀粒張込量が少ないために、バーナ5の燃焼量を抑制することにより、急激な乾燥による穀粒の胴割れ等の不具合を減少させることができる。
そして、例えば1時間の設定時間の乾燥工程を実行すると、バーナ5及び繰出バルブ10を停止し、乾燥休止工程に移行する。この休止工程の間は穀粒内部の水分が穀粒の表面側に順次移行して乾燥が促進される。また、乾燥休止工程中には穀粒の循環をしないので、少量穀粒の多数回にわたる循環を防止し、穀粒の脱ぷや損傷を抑制することができる。
また、乾燥休止工程中は吸引排気ファン7を停止することにより、遠赤外線放射体4aの温度低下を抑制し、乾燥休止工程中の穀粒の温度低下を抑制し、穀粒内部の水分移行を促進させることができる。
また、穀粒が設定水分値に到達して乾燥作業が終了しバーナ5を停止した場合には、前記乾燥休止工程中とは異なり、バーナ5の停止後に吸引排気ファン7を設定時間(例えば20分)駆動し、遠赤外線放射体4aの冷却を促進するようにしている。
次に、図6及び図7に基づき、通常張込量における水分値測定、及び、最低張込量以下の少量張込穀粒の水分値測定について説明する。
通常張込量の場合には、図7(イ)に示すように、32粒のサンプル粒を水分計26に取り込む水分値測定を穀粒が乾燥機内を1回循環するまでの時間中に例えば4回行なう。
なお、1回の穀粒循環とは、穀粒流下通路9,9にある充填されている穀粒が、集穀室4から下部搬送装置14、昇降機11、上部搬送装置16の循環行程を経て再度穀粒流下通路9に戻るまでをいう。
一方、少量張込量(LV1以下)の場合には、1回の循環する時間が短くなり、図7(ロ)に示すように、例えばサンプル粒130粒を連続して水分値26に取り込んで水分値を測定する。次いで、130粒を取り込み順に4等分して1回のサンプル粒数を約32粒に分割し、それぞれ水分値を演算する構成とする。
前記構成によると、少量張込量の場合でも、穀粒層(G1〜G4)毎の水分値のバラツキを測定することができ、オペレータに有効な穀粒水分値情報を提供することができる。
最小設定張込穀粒量よりも少ない少量張込穀粒量の乾燥が望まれている。これは、もち米を少量作付けしているとか、穀粒乾燥機に張り込みできずに少量の穀粒が残ってしまったとか、コンバインの刈取作業中に雨が降りだし少ししか刈取作業ができなかった場合等である。このような少量穀粒を穀粒乾燥機に張り込み、熱風乾燥作業と乾燥休止とを交互に繰り返すことにより、穀粒の損傷を少なくしながら乾燥するようにしている。
このような少量張込穀粒量の場合には、張込量検出装置SE6により最小設定張込量「1」よりも少ない少量張込量の前記張込量「0」を検出するようにしている。また、張込量検出装置SE6を備えていない場合には、オペレータが前記張込量表示36(図8に示す)を目視判定し、図3に示す張込量設定スイッチSW7により少量張込量「0」に設定する。
この少量張込量「0」で乾燥作業を開始すると、少量乾燥モードで熱風乾燥作業と乾燥休止とを交互に繰り返しながら乾燥される。また、乾燥作業を開始しても昇降機11から水分計26にサンプル粒が取り込まずに水分値が測定できない場合には、表示部32に「穀粒なし」の異常表示をし、乾燥作業を停止する。
また、穀粒の張込作業が終了し、停止スイッチSW4をONし張込作業を停止すると、張込量検出装置SE6が自動的に検出を開始し、穀粒張込量を検出できない場合には、表示部32に「張込穀粒なし」の表示をし、張込量設定スイッチSW7による張込量設定に移行するようにしてもよい。
また、次のように構成してもよい。少量張込穀粒を熱風乾燥と乾燥休止とを交互に繰り返しながら乾燥するにあたり、1回毎の熱風乾燥時間及び乾燥休止時間の合計時間により乾燥速度を算出する乾燥速度算出手段を設ける。そして、1回毎の熱風乾燥時間及び乾燥休止時間を増減して乾燥速度を調整し、所定の乾燥終了時刻までに乾燥が終了するように制御する。1回毎の熱風乾燥時間及び乾燥休止時間を、それぞれ2時間とするのを基本としながら、これらの時間を増減調整することで乾燥速度を調整することができる。また、これらの時間比率を増減調整しても乾燥速度を増減調整することができる。前記構成によると、少量張込量でも乾燥終了時刻を設定した乾燥作業を適時に終了させることができる。
また、次のように構成してもよい。前記少量張込穀粒を熱風乾燥作業と乾燥休止とを交互に繰り返しながら乾燥するにあたり、バーナ5の燃焼量を最小燃焼量で一定にするのではなく、乾燥速度を速くするときには燃焼量を増加しながら1回あたりの熱風乾燥時間及び乾燥休止時間をそのままにして燃焼量を増加させ、また、乾燥速度を遅くするときには、1回あたりの熱風乾燥時間を短縮し乾燥休止時間を長くして乾燥速度を調整してもよい。前記構成によると、少量張込穀粒でも乾燥終了時刻を設定し、乾燥作業を適時に終了させることができる。
また、次のように構成してもよい。前記少量張込穀粒を熱風乾燥作業と乾燥休止とを交互に繰り返しながら乾燥し、水分計26により穀粒の水分値を測定するにあたり、サンプル穀粒温度により水分値を補正する際に、排風温度センサSE3の検出排風温度から所定温度(例えば10〜20度C)を差し引いた値を穀粒温度とし水分値を演算したり、あるいは、演算水分値から所定水分値(例えば、0.4〜0.8%)を差し引いた値を演算水分値としてもよい。
少量張込穀粒の乾燥の場合には、乾燥室3の穀粒流下通路9から熱風が吹き抜けることとなり、排風室8の排風温度を高める結果となる。このため、通常乾燥時のように「サンプル穀粒温度を排風温度と同じ」にすると、穀粒の内部温度よりも排風温度が高く、その値を基準にしてサンプル粒の温度補正をしながら水分値を演算すると、測定水分値が低くなり、未乾燥の状態で乾燥が終了するという不具合が発生する。しかし、前記のように補正しながら水分値を測定することにより、このような不具合をなくし、正確な水分値を測定することができる。
また、次のように構成してもよい。前記少量張込穀粒の乾燥手段になると、自動水分値停止制御を中止し、乾燥時間を設定した乾燥タイマ運転に切り換える。そして、バーナ5の燃焼方法は、所定燃焼量の熱風乾燥を所定時間(例えば2時間)と乾燥休止を所定時間(例えば2時間)を交互に繰り返しながら乾燥する。そして、バーナ5の燃焼ONタイム設定をして燃焼量を設定するにあたり、乾燥設定速度に対応させて、遅い乾燥の場合の所定時間当たり5ミリSecの燃料噴射から速い場合の7ミリSec燃料噴射とし、この間を乾燥速度に応じて0.5ミリSecの幅で調整する。なお、この燃料噴射時間を変更可能構成してもよい。前記構成によると、少量張込穀粒の乾燥におけるバラツキによる不安定な水分値測定を回避し、オペレータの経験則にゆだねた簡単な乾燥作業とすることができる。
また、次のように構成してもよい。少量張込穀粒の乾燥手段では、所定燃焼量の熱風乾燥を所定時間先行して実施し、次いで、乾燥休止を所定時間実施している。しかし、前記排風温度センサSE3で測定する穀粒温度が基準値以上の場合には、先行して実施する熱風乾燥に代えて、バーナ5の燃焼を中止した通風乾燥を行い、次いで、乾燥休止を実施してもよい。そして、穀粒温度が基準値以下になると、熱風乾燥と乾燥休止を交互に繰り返すようにする。前記構成によると、穀粒の損傷を防止することができる。
また、次のように構成してもよい。少量張込穀粒の乾燥手段で乾燥するにあたり、乾燥作業開始直後は、通風乾燥と乾燥休止を交互に繰り返しながら乾燥し、水分値測定からの乾燥速度が設定速度通りかあるいはそれより速い場合には、バーナの燃焼による熱風乾燥を中止し、通風乾燥と乾燥休止とを繰り返しながら乾燥作業をする。また、乾燥速度が設定速度よりも遅い場合には、熱風乾燥と乾燥休止を繰り返しながら乾燥作業をする。
少量張込乾燥手段では、乾燥室4に遠赤外線放射体4aを設けた型式にあっては、穀粒への熱伝導効率が良く、乾燥室速度が速くなり穀粒の胴割れが発生しやすくなる。そして、外気温度が高く湿度が低い場合には、その傾向がますます強くなる。しかし、前記構成によると、このような不具合を少なくし、穀粒の品質向上を図ることができる。
また、少量張込穀粒の乾燥手段では、通常乾燥モードに対してバーナ5への燃料噴射量を所定量多くし熱風温度を上昇させて乾燥作業をすると、熱風の吹き抜けを補い乾燥の遅れを防止することができる。
また、次のように構成してもよい。穀粒の通常張込量の乾燥作業をするにあたり、測定水分値が「設定仕上げ水分値+α(例えば3%)から設定仕上げ水分値+β(例えば1.5%)」までの間では、設定乾燥温度の乾燥速度補正のための高温側上限を所定値(+6度Cから+3度Cに)下げ、また、乾燥速度補正の低温側上限をそのままにしながら乾燥作業を継続して、ゆっくり乾燥させ、測定水分値が設定水分値になると乾燥作業を終了させる。
穀粒温度が高いままで乾燥作業が終了すると、籾殻が非常に乾いた状態となり、籾殻への水分移行が進み仕上げ水分値に悪影響を及ぼす。また、乾燥終了から籾摺作業の開始までの長短により籾殻への水分移行が変化し、玄米の水分値が変化する。しかし、前記構成によると、穀粒温度の上昇を抑制しながら乾燥作業を終了することができ、仕上げ水分値の精度を高めることができる。
穀粒乾燥機の切断側面図 穀粒乾燥機の切断正面図 操作盤の正面図 制御ブロック図 フローチャート 穀粒乾燥機の切断正面図 水分値の測定状態を示す図 穀粒乾燥機の正面図
1 穀粒乾燥機
2 貯溜室
3 乾燥室
4 集穀室
5 バーナ
6 熱風室
7 吸引排気ファン
8 排風室
9 穀粒流下通路
10 繰出バルブ
26 水分計
41 少量穀粒乾燥手段(コントローラ)
41 乾燥作業停止手段(コントローラ)
SW7 張込量設定スイッチ
SE6 張込穀粒量検出手段

Claims (2)

  1. 張込穀粒を貯溜する貯溜室(2)と、燃焼量を制御可能なバーナ(5)と、該バーナ(5)の燃焼により発生した熱風の通過する熱風室(6)と、該熱風室(6)からの熱風が流れ穀粒が流下する穀粒流下通路(9)と、該穀粒流下通路(9)を通過した熱風を吸引する吸引排気ファン(7)と、張込穀粒量を手動で設定する張込量設定スイッチ(SW7)あるいは張込穀粒量を自動で検出する張込穀粒量検出手段(SE6)とを具備する穀粒乾燥機において、
    張込穀粒量検出手段(SE6)で検出あるいは張込量設定スイッチ(SW7)で設定した張込穀粒量が設定量以上の場合には、張込穀粒量や乾燥速度に基づいてバーナ(5)の燃焼量を制御する通常乾燥制御を行ない、
    張込穀粒量検出手段(SE6)で検出あるいは張込量設定スイッチ(SW7)で設定した張込穀粒量が設定量以下の場合には、所定量以下の少量燃焼量で、かつ、一定の燃焼量でバーナ(5)の燃焼を行なう燃焼工程と、バーナ(5)の燃焼を停止すると共に穀粒の循環を停止する休止工程とを、設定水分値に到達するまで設定時間毎に交互に行なう少量乾燥制御を行なうことを特徴とする穀粒乾燥機。
  2. 燃焼工程の時間と休止工程の時間をそれぞれ増減調整可能にすることを特徴とする請求項1記載の穀粒乾燥機。
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