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JP5368280B2 - 遊技場用システム - Google Patents

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JP5368280B2
JP5368280B2 JP2009268731A JP2009268731A JP5368280B2 JP 5368280 B2 JP5368280 B2 JP 5368280B2 JP 2009268731 A JP2009268731 A JP 2009268731A JP 2009268731 A JP2009268731 A JP 2009268731A JP 5368280 B2 JP5368280 B2 JP 5368280B2
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Description

本発明は、遊技機の稼動時間に関わる遊技データである稼動時間データを管理する管理手段を備えた遊技場用システムに関する。
遊技場には、所謂稼動率等の遊技機の稼動時間に関わる遊技データ(以下、稼動時間データと称する)を管理したいというニーズがあるため、遊技場用システムにおいて遊技機にて使用された遊技媒体(以下、玉と称する)数を示すアウトに基づき稼動時間を求めて稼動時間データを特定している。例えばパチンコ遊技機であれば規則により単位時間(1分間)の打込可能玉数が制限されているため、稼動中であれば、その上限(100玉、以下、基準アウトと称する)が打込まれるとして、営業中の合計アウトを基準アウトにて除した値を単位時間に対応付けることで稼動時間を定めて稼動時間データを特定している。
ここで、遊技者は例えばリーチとなった場合や、所謂保留玉数が上限値に近づいたこと等の理由により玉の打込を適宜中止している。このような行為を考慮し、例えば特許文献1では、稼動中であっても遊技状態に応じて打込可能玉数が異なるとして、遊技状態毎に基準アウトを設定し、遊技状態毎に合計アウトを遊技場の営業時間に基準アウトにて除することで、遊技状態毎の稼動時間データである稼動率を特定するようにしている。
特開平11−169543号公報
さて、近年の遊技機は図柄変動による演出や遊技性等が多様化しており、実際の稼動時間に対応する正確な稼動時間データを特定するために基準アウトを定めようとした場合、例えば遊技機毎にリーチ時間等が異なっていることを理由に遊技機種毎に基準アウトを特定する必要がある。
しかしながら、従来の遊技場用システムでは、例えば特許文献1にて通常状態(特賞確率変動外)において「80」と設定しているように設定操作により基準アウトを定めているため、上記した遊技者の行為を多少は考慮することが可能であるが、その程度を遊技場の管理者等の設定者による長年の勘に頼らざるを得なかった。又、同様に遊技場毎に客層が異なることから複数の遊技場にて統一的な基準アウトを定めることも難しく、例えば管理装置のメーカ側から提示される統一的な基準アウトを設定したとしても、遊技場毎の稼動状況に対応した稼動時間データを特定することが今一歩難しかった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技機種毎の遊技性等を考慮し、実際の稼動状況に応じた適切な稼動時間データを提示することを可能とする遊技場用システムを提供することにある。
請求項1に記載した発明は、遊技機での遊技により使用された遊技媒体数を示すアウトと、予め特定された単位時間で使用される遊技媒体数を示す基準アウトとに基づいて、当該アウトに対応する稼動時間を特定すること、及び遊技場の営業時間と前記基準アウトとに基づいて、当該遊技場の営業時間に対応するアウトである営業時間アウトを特定することの少なくとも一方を実行することで、遊技機の稼動時間に関わる遊技データである稼動時間データを管理する管理手段を備えた遊技場用システムであって、遊技機側から出力されるアウトを特定可能なアウト信号を受信する受信手段と、前記受信手段が受信したアウト信号によりアウトを特定する情報特定手段と、前記情報特定手段により特定されたアウトを単位時間毎に集計する単位情報集計手段と、前記単位情報集計手段により単位時間毎に集計されたアウトである単位時間アウトのうち、最大の単位時間アウトである最大アウトを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された最大アウト、又は当該最大アウトにより特定される遊技データを、前記基準アウトとして特定する基準アウト特定手段と、を備えたところに特徴を有する。
請求項2に記載した発明は、前記単位時間アウトに対する設定情報であって、前記抽出手段により最大アウトが抽出されるための許容範囲である最大アウト許容範囲を設定する最大アウト許容範囲設定手段を備え、前記抽出手段は、前記最大アウト許容範囲に属することを条件として、前記単位時間アウトを前記最大アウトの抽出対象とするところに特徴を有する。
請求項3に記載した発明は、前記受信手段は、遊技機側から出力される遊技機での遊技により行われる大当たり抽選の結果を表示するための図柄変動数を示すスタートを特定可能なスタート信号を受信し、前記情報特定手段は、前記受信手段が受信したスタート信号によりスタートを特定し、前記単位情報集計手段は、前記情報特定手段により特定されたスタートを単位時間スタートとして単位時間毎に集計し、更に当該単位時間スタート、及び単位時間スタートにより特定される遊技データのうち、少なくとも一方である単位時間スタート情報を同一の単位時間における前記単位時間アウトに対応付け、前記単位時間スタート情報に対する設定情報であって、前記抽出手段により最大アウトが抽出されるための許容範囲であるスタート許容範囲を設定するスタート許容範囲設定手段を備え、前記抽出手段は、対応する単位時間スタート情報が前記スタート許容範囲に属することを条件として、前記単位時間アウトを前記最大アウトの抽出対象とするところに特徴を有する。
請求項4に記載した発明は、前記受信手段は、遊技機側から出力される遊技機の遊技状態が少なくとも大当たり状態ではない遊技状態である通常状態であるか否かを特定可能な状態信号を受信し、前記情報特定手段は、前記受信手段が受信した状態信号により遊技機の遊技状態が通常状態である期間を特定し、更にその通常状態におけるアウトを通常アウトとして特定し、前記単位情報集計手段は、前記情報特定手段により特定された通常アウトを単位時間通常アウトとして単位時間毎に集計し、更に当該単位時間通常アウト、及び単位時間通常アウトにより特定される遊技データのうち、少なくとも一方である単位時間通常アウト情報を同一の単位時間における前記単位時間アウトに対応付け、前記単位時間通常アウト情報に対する設定情報であって、前記抽出手段により最大アウトが抽出されるための許容範囲である通常アウト許容範囲を設定する通常アウト許容範囲設定手段を備え、前記抽出手段は、対応する単位時間通常アウト情報が前記通常アウト許容範囲に属することを条件として、前記単位時間アウトを前記最大アウトの抽出対象とするところに特徴を有する。
請求項5に記載した発明は、前記通常アウト許容範囲設定手段は、前記通常アウト範囲を、第1通常アウト許容範囲と、第2通常アウト許容範囲とに区分け可能に設定し、前記抽出手段は、対応する単位時間通常アウト情報が前記第1通常アウト許容範囲に属する単位アウトを第1最大アウトとして抽出する一方、対応する単位時間通常アウト情報が前記第2通常アウト許容範囲に属する単位アウトを第2最大アウトとして抽出し、理論上特定可能な全ての遊技状態の合計期間に対する通常状態である期間の割合である通常状態割合と、前記合計期間に対する通常状態ではない期間の割合である特別状態割合とを特定可能な状態割合情報を設定する状態割合設定手段を備え、前記基準アウト特定手段は、前記抽出手段により抽出された第1最大アウトに状態割合情報により特定される通常状態割合を乗じた値と、前記抽出手段により抽出された第2最大アウトに状態割合情報により特定される特別状態割合を乗じた値との合計値を示す値を、前記最大アウトにより特定される遊技データとして特定することで、前記基準アウトを特定するところに特徴を有する。
請求項6に記載した発明は、前記単位時間アウトに対応する遊技情報である単位時間情報に対する設定情報であって、前記抽出手段により最大アウトが抽出されるための許容範囲である単位時間許容範囲を設定する単位時間許容範囲設定手段を備え、前記単位情報集計手段は、前記単位時間情報、及び単位時間アウトを単位時間毎、遊技機毎に集計し、更に同一の単位時間における前記単位時間アウトと、前記単位時間情報とを対応付け、前記抽出手段は、対応する単位時間情報が前記単位時間許容範囲に属することを条件として、前記単位時間アウトを前記最大アウトの抽出対象として、前記最大アウトを遊技機毎に抽出し、前記基準アウト特定手段は、抽出された最大アウトの平均値を、前記最大アウトにより特定される遊技データとして特定することで、前記基準アウトを特定するところに特徴を有する。
請求項7に記載した発明は、前記基準アウト特定手段は、前記抽出手段により遊技機毎に抽出された最大アウトの平均値を特定し、更にその特定した平均値を下回る最大アウトを特定対象となる最大アウトから除外した上で特定対象となる最大アウトの平均値を、前記最大アウトにより特定される遊技データとして特定することで、前記基準アウトを特定するところに特徴を有する。
請求項1に記載した発明によれば、基準アウトを機種毎に特定すれば、機種毎の遊技性を十分に考慮した基準アウト(単位時間に発射可能なアウト)を特定することができ、機種毎の遊技性を十分に考慮した稼動時間データを管理することができ、又、基準アウトを遊技場毎に特定すれば、遊技場の客層を十分に考慮した稼動時間データを管理することができ、このように実際の稼動状況に応じた適切な稼動時間データを提示することができる。
請求項2に記載した発明によれば、基準アウトを特定する場合に、単に最大アウトを特定するのみでは単位時間において常に遊技されているような稼動状態であっても基準アウトの特定対象と成り得るが、例えば最低限のアウトの基準を満たさない最大アウトを抽出対象から除外することで、そのような不適正な基準アウトを特定してしまうことを防止することができる。
請求項3に記載した発明によれば、単位時間毎にアウトを集計した場合に、リーチ演出が偏った単位時間の最大アウトを抽出対象とした場合では不適正な基準アウトを特定する場合がある。スタートが極端に少なければ、リーチ演出等が平均的な出現頻度と比べて頻出し、止打等を頻繁に行っていると想定することができ、一方、スタートが極端に多ければ、リーチ演出等が平均的な出現頻度に比べて極端に発生せず、止打等を殆ど行わないと想定することができ、何れの場合も遊技機種の平均的な遊技性を十分に考慮することができないが、それらを考慮した上で、不適正な基準アウトを特定してしまうことを防止することができる。
請求項4に記載した発明によれば、単位時間毎にアウトを集計した場合に、単位時間において通常状態におけるアウトが極端に少なければ、抽出対象とした単位時間の殆どが大当たり状態であったと想定することができ、一方、通常状態におけるアウトが極端に多ければ、大当たり状態が発生しなかったと想定することができ、そのような遊技状態の偏りにより不適正な基準アウトを特定してしまうことを防止することができる。
請求項5に記載した発明によれば、理論上特定可能な通常状態である期間と、それ以外である期間との割合を考慮した上で、実際の通常状態であると見倣される期間における最大アウトとそれ以外の遊技状態であると見倣される期間における最大アウトとを融合した基準アウトを特定することができる。
請求項6に記載した発明によれば、単位時間毎にアウトを集計した場合に、例えばリーチ演出が実行されて図柄変動の保留数が上限となっても止打を行わないような特異な遊技者の最大アウトが基準アウトとして特定され、不適正な基準アウトを特定する場合があるが、抽出した最大アウトの平均値(即ち、複数台の最大アウトが対象となる)を基準アウトとして特定するので、特異な遊技者の最大アウトをそのまま基準アウトとしてしまうことを防止することができる。
請求項7に記載した発明によれば、単位時間毎にアウトを集計した場合に、リーチ演出に関わりなく、頻繁に止打を行うような特異な遊技者の最大アウトが基準アウトとして特定され、不適正な基準アウトを特定する場合があるが、抽出した最大アウトの平均値を下回る最大アウトを除外した上で最大アウトの平均値を特定するので、特異な遊技者の最大アウトをそのまま基準アウトとしてしまうことを防止することができる。
本発明の一実施形態を示す全体構成図 設定情報を示す図 定時集計例1を示す図 図3相当図 定時集計例2を示す図 図5相当図 定時集計例3を示す図 図7相当図 基準アウトの活用例を示す図
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は遊技場用システムの全体構成を概略的に示している。遊技場にはパチンコ遊技機(以下、遊技機と称する)1に対応して貸出装置2が設置されており、2台の遊技機及び2台の貸出装置2は中継装置3に接続されている。中継装置3はLAN4を介して例えば管理室に設置されている管理装置5に接続されている。管理装置5は、遊技機1側(遊技機1及び貸出装置2等)から出力された各種遊技信号を中継装置3を介して受信する。尚、図1では省略しているが、数100台の遊技機1が管理装置5の管理対象となる。
遊技機1は、所謂デジパチとしての周知の構成を有し、払出された遊技玉を受ける上部玉受皿6、上部玉受皿6から溢れた玉又は図示しないレバー操作により上部玉受皿6から導かれた玉を受ける下部玉受皿7、上部玉受皿6の玉を盤面に発射するためのハンドル8等が設けられている。又、遊技機1の盤面には、普図(普通図柄)入賞口9、第1始動口10、第2始動口11、第1始動口10又は第2始動口11への入賞に応じて表示図柄が変動する液晶表示部12、液晶表示部12に表示された図柄が大当たり図柄である場合に発生する大当たり時に開放する大入賞口13等が設けられている。
遊技機1は以下のように動作する。
(1)第1始動口10又は第2始動口11への入賞に応じて大当たり抽選を行い、抽選結果に基づいて所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部12にて実行し、その結果に応じて大当たりを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は各4個ずつであり、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
(2)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/300であり、大当たりのうち大当たり後に確変状態(確変)となる大当たりの割合は66.6%(2/3)であり、平均継続数は1÷(1−(2/3))=3回である。
(3)大当たりが発生すると対応するラウンド(R)に応じた分(15R分)だけ大入賞口13を開放する。尚、1Rの上限入賞数は10個であり、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(4)確変中は大当たり確率が1/30に向上すると共に、第2始動口11への入賞率が向上する時短状態(時短)になる。尚、確変は次回の大当たりまで継続するので、大当たり後に通常遊技状態(通常)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続する。又、確変及び時短等の遊技者にとって通常よりも大当たりを発生させ易い状態を甘中とする。
貸出装置2は、遊技者が貨幣を投入するための貨幣投入口14、遊技データや残高や獲得玉等の各種情報を表示する表示機能及び遊技者からの入力を受付ける入力受付機能を有するタッチパネル式の液晶表示部15、遊技者が会員カードを挿入するためのカード挿入口16、遊技者がカード挿入口16に挿入されている会員カードを排出させるために操作する返却釦(排出釦)17等が設けられている。又、遊技機1の上部玉受皿7よりやや上方の位置に玉払出口18が設けられていると共に、玉払出口18を覆うように払出ノズル19が設けられており、玉払出口18から払出された遊技玉は払出ノズル19を経由して上部玉受皿7に供給される。貸出装置2は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))、RAM及びROM等からなる記憶部、I/Fからなる送受信部等を備えており、各種情報を中継装置3を介して送受信する。
遊技機1側からは次に示す遊技信号が出力される。
「アウト信号」:使用玉(使用媒体)を回収するアウトBOXから出力される使用玉数(アウト、使用媒体数)を特定可能な信号(稼動信号)である。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号であっても良い。
「セーフ信号」:遊技機1から出力される払出玉数(セーフ、払出媒体数)を特定可能な信号である。遊技機1での遊技(入賞)に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
「スタート信号」:遊技機1から出力される図柄変動数(役物作動数、スタート)を特定可能な信号である。第1始動口10又は第2始動口11への入賞により変動(作動)する液晶表示部12(役物)における図柄変動(役物作動、スタート処理)1回につき1パルスが出力されるので、「スタート信号数×1」をスタートとして特定する。尚、第1始動口10又は第2始動口11への入賞に応じて出力される始動入賞信号を図柄変動と見做してスタート信号としても良い。
「大当たり信号」:遊技機1から出力される大当たりを特定可能な信号である。大当たり中にレベル出力される状態信号であるので、大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。状態信号に相当する。
「特別状態信号」:遊技機1から出力される特別状態を特定可能な信号である。大当たり確率が向上する確変中等の大当たりを通常状態よりも発生させ易い状態である特別状態中にレベル出力される状態信号(確変信号)であるので、特別状態信号受信中を特別状態中として特定する。尚、第1始動口10又は第2始動口11への入賞率が向上する時短中にレベル出力される状態信号(時短信号)であっても良い。状態信号に相当する。又、大当たり信号や特別状態信号等の状態信号を受信していない期間を通常状態として特定する。
「売上信号」:貸出装置2から出力される売上情報(売上玉数、売上額)を特定可能な信号である。遊技者に対する有価価値を対価とした貸出玉25玉毎に1パルスが出力されるので、「売上信号数×25」を売上玉数として特定し、「売上玉数×貸出単価(例えば4円)」を売上額として特定する。
中継装置3は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ)、RAM及びROM等からなる記憶部、I/Fからなる送受信部等を備えており、各種信号や各種情報を送受信する(中継する)。
管理装置5は、CPUからなる制御部(本発明でいう管理手段、情報特定手段、単位情報集計手段、抽出手段、基準アウト特定手段、最大アウト許容範囲設定手段、スタート許容範囲設定手段、通常アウト許容範囲設定手段、状態割合設定手段、単位時間許容範囲設定手段)、HDD、RAM及びROM等からなる記憶部、I/Fからなる送受信部(本発明でいう受信手段)、モニタ及びプリンタ等からなる出力部、キーボード及びマウス等からなる操作部等を備え、遊技機1側から出力された遊技信号を受信することに基づいて遊技データを当該遊技機1に対して個別に付与されている遊技機ID(台番)毎に集計して特定する機能を有している。
管理装置5は、図2に示す設定情報を設定可能であり、遊技機を新規導入した場合には、その導入日に当該設定情報に基づいて「基準アウト」を機種毎に特定する。「基準アウト」を機種毎に特定する手順については後述する。機種毎に特定された「基準アウト」は、その機種に対応付けて記憶される。従来同様に、導入日以降も集計管理し、図9に示すようにして「基準アウト」に基づく「稼動時間」等の稼動時間データを特定し、表示又は印字等の出力を行う。設定情報における各項目の意味は次の通りである。
「最低アウト」:定時集計アウトに対する設定値(最大アウト許容範囲に相当)であり、定時集計アウトが、この設定値(「5000」)以上の単位時間が基準アウトの抽出対象となる。
「BO割合」:後述するBO割合に対する設定値(通常アウト許容範囲に相当)であり、定時集計におけるBO割合が、この設定値(「60%」)以上の単位時間が基準アウトの抽出対象となる。
「平均S範囲」:後述する平均Sに対する設定値(スタート許容範囲に相当)であり、定時集計における平均Sが、この設定範囲(「−5〜+5」)内の単位時間が基準アウトの抽出対象となる。
「最低参照台数」:遊技機1の台数に対する設定値であり、基準アウト候補として抽出された時間帯に対応する遊技機1の台数が、この設定値(「2」)以上である場合に基準アウトを特定する。
以下、基準アウトを特定する手順について図3乃至8を参照して説明する。図3及び図4は定時集計例1を示し、図5及び図6は定時集計例2を示し、図7及び図8は定時集計例3を示している。各定時集計例における各項目の意味は次の通りである。
「アウト」:アウト信号により特定される使用玉数であり、この場合は単位時間(1時間、以下、時間帯)毎のアウトを遊技機1毎に集計する。尚、「合計」は営業日終日の合計であり、「MAX」は単位時間毎のアウトの最大値である。「範囲」は図2に示した設定情報の最低アウトであり、最低アウト(「5000」)以上である時間帯のアウトを例えば着色表示して識別表示し、更に複数の時間帯のうち最大値を示す時間帯のアウトを白抜き表示して識別表示する。尚、平均は時間帯毎の遊技機平均を示す。
「BO」:アウトのうち通常状態(大当たり状態でもなく、特別状態でもない通常の遊技状態)におけるアウトであり、この場合はアウト同様に時間帯毎のBOを遊技機毎に集計する。ここで、BO割合はアウトに対するBOの割合であり、「BO÷アウト」の演算式にて求められる数値であり、「範囲」は図2に示した設定情報のBO割合であり、BO割合(「60%」)以上である時間帯のBOを例えば着色表示して識別表示する。
「平均S」:スタート信号により特定されるスタートの単位アウト(「1000」)に対する平均値を示し、図示しないが時間帯毎のスタートを別途集計し、「時間帯毎のスタート÷時間帯毎のBO×単位アウト」の演算式にて求められる数値であり、全体は営業日終日を対象とした平均S(合計スタート÷合計アウト×単位アウト)である。「範囲」は図2に示した設定情報の平均S範囲であり、全体の「平均S」を基準として設定範囲(「−5〜+5」)内に属する時間帯の平均Sを例えば着色表示して識別表示する。
管理装置5は、上記したように、「アウト」、「BO」、「平均S」を単位時間毎に集計し、各「範囲」に属する時間帯を特定した上で以下の処理を行う。
(1)最初は「最適正」にて「基準アウト」を特定する手順を行う。「最適正」では「アウト」、「BO」、「平均S」の全てが各「範囲」に属する時間帯の「アウト」を抽出し、その抽出した「アウト」を対応する時間帯欄に記録する。
(2)「最適正」の対応する時間帯欄に記録した「アウト」のうち最大値をMAX欄に記録する。定時集計例1では台番「1」、「2」、「3」、「4」、「5」に対応する「アウト」のうち最大値である「5390」、「5280」、「5450」、「5440」、「5270」を記録した場合を例示している。
(3)MAX欄に記録した「アウト」の平均値を演算して求め、求めた平均値を平均欄に記録する。定時集計例1では平均値として「5366」を求めて記録した場合を例示している。
(4)MAX欄に記録した「アウト」のうち平均値以上である「アウト」を候補アウト欄に記録する。定時集計例1では台番「1」、「3」、「4」に対応する「アウト」である「5390」、「5450」、「5440」を記録した場合を例示している。
(5)候補アウト欄に「アウト」を記録した数(候補アウトを抽出できた遊技機数)が図2に示した設定情報の最低参照台数(2台)以上であれば、候補アウト欄に記録した「アウト」の平均値を演算して求め、求めた平均値を平均欄に記録し、その候補アウト欄に記録した「アウト」の平均値を基準アウトとして特定する。図4に示すように定時集計例1では「最適正」にて候補アウトを抽出できた遊技機数が3台であり、最低参照台数以上であるので、候補アウト欄に記録した「アウト」の平均値として「5427」を求めて記録した場合を例示している。
(6)一方、「最適正」にて「基準アウト」を特定する手順を行ったが、候補アウト欄に「アウト」を記録した数(候補アウトを抽出できた遊技機数)が図2に示した設定情報の最低参照台数(2台)以上でなければ(未満であれば)、「適正」にて「基準アウト」を特定する手順を行う。「適正」では「アウト」、「平均S」(「最適正」とは異なり「BO」を除く)が各「範囲」に属する時間帯の「アウト」を抽出し、その抽出した「アウト」を対応する時間帯欄に記録する。図6に示すように定時集計例2では「最適正」にて候補アウトを抽出できた遊技機数が1台であり、最低参照台数以上でないので、「適正」にて「基準アウト」を特定する手順を行う。
(7)「適正」の対応する時間帯欄に記録した「アウト」のうち最大値をMAX欄に記録する。定時集計例2では台番「1」、「2」、「3」、「4」、「5」に対応する「アウト」のうち最大値である「5260」、「5170」、「5310」、「5440」、「5180」を記録した場合を例示している。
(8)MAX欄に記録した「アウト」の平均値を演算して求め、求めた平均値を平均欄に記録する。定時集計例2では平均値として「5272」を求めて記録した場合を例示している。
(9)MAX欄に記録した「アウト」のうち平均値以上である「アウト」を候補アウト欄に記録する。定時集計例2では台番「3」、「4」に対応する「アウト」である「5310」、「5440」を記録した場合を例示している。
(10)候補アウト欄に「アウト」を記録した数(候補アウトを抽出できた遊技機数)が図2に示した設定情報の最低参照台数(2台)以上であれば、候補アウト欄に記録した「アウト」の平均値を演算して求め、求めた平均値を平均欄に記録し、その候補アウト欄に記録した「アウト」の平均値を基準アウトとして特定する。定時集計例2では、「適正」にて候補アウトを抽出できた遊技機数が2台であり、最低参照台数以上であるので、候補アウト欄に記録した「アウト」の平均値として「5375」を求めて記録した場合を例示している。
(11)一方、「適正」にて「基準アウト」を特定する手順を行ったが、候補アウト欄に「アウト」を記録した数(候補アウトを抽出できた遊技機数)が図2に示した設定情報の最低参照台数(2台)以上でなければ(未満であれば)、「アウト」にて「基準アウト」を特定する手順を行う。「アウト」では「アウト」のみ(「最適性」及び「適正」とは異なり「BO」及び「平均S」を除く)が「範囲」に属する時間帯の「アウト」を抽出し、その抽出した「アウト」を対応する時間帯欄に記録する。図8に示すように定時集計例3では「最適正」及び「適正」を採用して候補アウトを抽出できた遊技機数が何れも1台であり、最低参照台数以上でないので、「アウト」にて「基準アウト」を特定する手順を行う。
(12)「アウト」のうち最大値をMAX欄に記録する。図7に示すように定時集計例3では台番「2」、「3」、「4」に対応する「アウト」のうち最大値である「5170」、「5230」、「5440」を記録した場合を例示している。
(13)MAX欄に記録した「アウト」の平均値を演算して求め、求めた平均値を平均欄に記録し、その平均欄に記録した「アウト」の平均値を基準アウトとして特定する。定時集計例3では平均値として「5280」を求めて記録した場合を例示している。
以上に説明した手順にしたがって、「アウト」、「BO」及び「平均S」のうち少なくとも1つを用いて基準アウトを特定する。尚、本実施形態では「アウト」の場合のみ最低参照台数を参照せずに基準アウトを特定したが、最低参照台数を参照しても良い。
さて、遊技機1の稼動は導入日から日が浅いほど高いので、「基準アウト」の特定は遊技機1の導入日が望ましいが、例えば導入日から最初の土日や祝祭日まで等のように複数日の期間を「基準アウト」の特定対象日として定めても良い。この場合、導入日に「基準アウト」を特定することができたにも拘らず、導入日の翌日以降により高い「基準アウト」を特定できた場合であれば、その「基準アウト」を採用しても良い。又、最低参照台数を設けたのは遊技者によって遊技方法が偏ることを防止するためであるので、同一台番の遊技機1であっても営業日が異なることにより異なる遊技機1として最低参照台数を参照しても良い。即ち、実際の遊技機が5台でも、営業日が2日であれば10台(5台×2日)分の定時集計を特定し得るので、その10台分の定時アウトを対象として「基準アウト」を特定しても良い。
上記した手順を行っても「基準アウト」を特定することができない場合には、「基準アウト」を特定し得る程の稼動が遊技機1を導入しても見込めなかったとして、上記した手順により特定され得る「基準アウト」を採用せずに、他の遊技機種の「基準アウト」の平均値や設定操作により入力した「基準アウト」を採用すれば良い。
図9は、アウト等がほぼ同一である遊技データを対象として、「基準アウト」を一律に設定した従来の方法から得られる集計結果と、「基準アウト」を定時集計から特定した本発明の方法から得られる集計結果とを比較した図である。集計結果における各項目の意味は次の通りである。
「アウト」:営業日単位、遊技機単位のアウトの平均値であり、アウトから特定する。
「稼動時間」:遊技機1の稼動時間であり、「アウト÷基準アウト(単位時間)」の演算式にて求められる値である。尚、本発明の最右欄の「基準アウト」が図3乃至図8で説明した手順にしたがって求めた「基準アウト」であり、単位時間は図3乃至図8に示したように1時間である。
「稼動率」:営業時間に対する稼動時間の割合であり、「稼動時間÷営業時間」の演算式にて求められる値である。尚、図9では営業時間を「13時間」として演算している。
「売上額」:営業日単位、遊技機単位の売上額の平均値であり、売上信号から特定する。
「時間売」:稼動時間1時間平均の売上額であり、「売上額÷稼動時間」の演算式にて求められる値である。
「粗利」:営業日単位、遊技機単位の粗利額の平均値である。尚、粗利はセーフ信号からセーフを特定し、「売上額−(売上玉数+セーフ−アウト)×交換単価」の演算式にて求められる値である。尚、図9では交換単価を「3円」として演算している。
「時間粗利」:稼動時間1時間あたり平均の粗利額であり、「粗利÷稼動時間」の演算式にて求められる値である。
従来の方法から得られる集計結果と本発明の方法から得られる集計結果とを比較すると、機種Aと機種Bとでは、ほぼ同一のアウトであるため、従来では図9(a)に示すようにその稼動時間等もほぼ同一であるとして管理されていた。しかしながら、本発明のように「基準アウト」を定時集計から特定すると図9(b)に示すように稼動時間等に差異が生ずる。即ち、図9(b)では「基準アウト」が機種Aよりも機種Bの方が少ないので同一時間遊技した場合のアウトが少ない。換言すると、例えばリーチ等の演出時間が長く、その分、玉を打込むことなく遊技を楽しめる時間が長い等の理由から機種Bの方が少ないアウトでより長い時間遊技可能であると把握することができる。又、アウト等が同一であっても機種Aよりも機種Bの方が長い時間遊技されることから時間売と時間粗利とが低くなる。換言すると、消費金額の体感速度が速いことが把握することができる。よって、遊技者は機種Bよりも機種Aの方がきつい機種であると体感していることが把握することができ、機種Aの釘調整等を遊技者に有利にすべきである等と判断することができる。
以上に説明したように本実施形態によれば、遊技機1側から出力されるアウトを単位時間毎に集計し、その単位時間毎に集計したアウトである単位時間アウトのうち最大の単位時間アウトである最大アウトを基準アウトとして特定するように構成したので、基準アウトを機種毎に特定すれば、機種毎の遊技性を十分に考慮した基準アウトを特定することができ、機種毎の遊技性を十分に考慮した稼動時間データを管理することができ、又、基準アウトを遊技場毎に特定すれば、遊技場の客層を十分に考慮した稼動時間データを管理することができる。このように実際の稼動状況に応じた適切な稼動時間データを提示することができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
遊技場の管理装置を公衆回線を介してサーバと接続可能に構成し、管理装置にて特定した定時集計アウト等の定時集計データを公衆回線を介してサーバに送信することで、サーバにて複数の遊技場における遊技機の定時集計に基づいて基準アウトを特定しても良い。この場合、サーバにて特定した基準アウトを利用して当該サーバにて稼動時間データを特定するようにしても良い。勿論、サーバにて特定した基準アウトをサーバから遊技場の管理装置にダウンロードすることで、サーバにて特定した基準アウトを利用して遊技場の管理装置にて稼動時間データを特定しても良い。
基準アウトを特定する際に、「アウト」、「適正」、「最適正」の何れか1つのみにより基準アウトを特定しても良い。又、アウトとBO割合を抽出対象として基準アウトを特定する等、最低アウト、BO割合、平均S範囲、最低参照台数の少なくとも1つを抽出条件として基準アウトを特定しても良い。又、このような抽出条件を設けずに基準アウトを特定しても良い。
候補アウトを抽出して候補アウトの平均値を基準アウトとして特定したが、候補アウトの最大値を基準アウトとしても良い。勿論、単位時間におけるアウトの平均値の最大値を基準アウトとして特定しても良く、候補アウトの平均値をそのまま基準アウトとしても良い。
BO割合に上限(90%:第1通常アウト許容範囲に相当)と、下限(10%:第2通常アウト許容範囲に相当)を設け、対応するBOが、その上限以上である最大アウトを通常状態の候補アウト(第1最大アウトに相当)とし、下限以下である最大アウトを大当たり状態の候補アウト(第2最大アウトに相当)として各々抽出し、遊技状態毎に基準アウトを定めて稼動時間データを管理しても良い。又、例えばスペック上特定可能な通常状態や大当たり状態等の全ての遊技状態を表す全遊技状態である期間(合計期間に相当)に対する通常状態である期間の割合(通常状態割合に相当)と、大当たり状態等の通常状態ではない期間の割合(特別状態割合に相当)を設定(例えば70%:30%)し、通常状態の基準アウトに通常状態の割合を乗じた値と、大当たり状態の基準アウトに大当たり状態の割合を乗じた値との合計値を基準アウトとして定めて稼動時間データを管理しても良い。この場合、遊技機毎に状態毎の最大アウトを求め、その平均値を特定し、その平均値と上記した割合とにより基準アウトを特定しても良い。
BOではBO割合を、平均Sでは終日の平均Sを基準とした平均S範囲を条件としたが、割合や平均ではなく、各々、BOやスタートの数値をそのまま採用しても良い。又、範囲の上限又は下限の一方のみ又は双方を設定する等、範囲の設定方法は適宜変更しても良い。
例えば平均Sを特定する場合の単位アウトに「基準アウト」を採用すれば「スタート÷稼動時間」のようにして単位時間当たりのスタートの平均値を特定可能である。このような遊技データを稼動時間データとしても良い。
稼動時間データである稼動率を特定する場合、遊技場の営業時間(例えば13時間)に基準アウト(例えば「5443」)を乗じて営業時間に対応した営業時間アウト(例えば「70759」)を特定し、実際のアウト(「34367」)が占める割合(「343767÷70759≒48.6%」)を稼動率としても良い。
単位時間や各設定値にて例示した値は、どのような数値でも適宜設定すれば良い。又、単位時間として基準アウトを特定する際の単位時間と基準アウトに対応した単位時間とを異なる単位時間としても良い。この場合、例えば前者にて単位時間を1時間として特定した基準アウトが「6000」である場合に、後者にて単位時間を1分とすれば基準アウトを「100」とする等、異なる単位時間とした場合には基準アウトも対応付けて変更する必要がある。
アウト等の個々の定時集計データは出力しなくとも、内部的に記憶する構成のみとしても良い。
対象とする遊技機はパチンコ遊技機やパチスロ遊技機等を想定することができる。又、管理装置が行う情報処理の一部を中継装置や貸出装置等で行っても良い。
図面中、1は遊技機、5は管理装置(管理手段、受信手段、情報特定手段、単位情報集計手段、抽出手段、基準アウト特定手段、最大アウト許容範囲設定手段、スタート許容範囲設定手段、通常アウト許容範囲設定手段)である。

Claims (7)

  1. 遊技機での遊技により使用された遊技媒体数を示すアウトと、予め特定された単位時間で使用される遊技媒体数を示す基準アウトとに基づいて、当該アウトに対応する稼動時間を特定すること、及び遊技場の営業時間と前記基準アウトとに基づいて、当該遊技場の営業時間に対応するアウトである営業時間アウトを特定することの少なくとも一方を実行することで、遊技機の稼動時間に関わる遊技データである稼動時間データを管理する管理手段を備えた遊技場用システムであって、
    遊技機側から出力されるアウトを特定可能なアウト信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信したアウト信号によりアウトを特定する情報特定手段と、
    前記情報特定手段により特定されたアウトを単位時間毎に集計する単位情報集計手段と、
    前記単位情報集計手段により単位時間毎に集計されたアウトである単位時間アウトのうち、最大の単位時間アウトである最大アウトを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された最大アウト、又は当該最大アウトにより特定される遊技データを、前記基準アウトとして特定する基準アウト特定手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
  2. 前記単位時間アウトに対する設定情報であって、前記抽出手段により最大アウトが抽出されるための許容範囲である最大アウト許容範囲を設定する最大アウト許容範囲設定手段を備え、
    前記抽出手段は、前記最大アウト許容範囲に属することを条件として、前記単位時間アウトを前記最大アウトの抽出対象とすることを特徴とする請求項1に記載した遊技場用システム。
  3. 前記受信手段は、遊技機側から出力される遊技機での遊技により行われる大当たり抽選の結果を表示するための図柄変動数を示すスタートを特定可能なスタート信号を受信し、
    前記情報特定手段は、前記受信手段が受信したスタート信号によりスタートを特定し、
    前記単位情報集計手段は、前記情報特定手段により特定されたスタートを単位時間スタートとして単位時間毎に集計し、更に当該単位時間スタート、及び単位時間スタートにより特定される遊技データのうち、少なくとも一方である単位時間スタート情報を同一の単位時間における前記単位時間アウトに対応付け、
    前記単位時間スタート情報に対する設定情報であって、前記抽出手段により最大アウトが抽出されるための許容範囲であるスタート許容範囲を設定するスタート許容範囲設定手段を備え、
    前記抽出手段は、対応する単位時間スタート情報が前記スタート許容範囲に属することを条件として、前記単位時間アウトを前記最大アウトの抽出対象とすることを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技場用システム。
  4. 前記受信手段は、遊技機側から出力される遊技機の遊技状態が少なくとも大当たり状態ではない遊技状態である通常状態であるか否かを特定可能な状態信号を受信し、
    前記情報特定手段は、前記受信手段が受信した状態信号により遊技機の遊技状態が通常状態である期間を特定し、更にその通常状態におけるアウトを通常アウトとして特定し、
    前記単位情報集計手段は、前記情報特定手段により特定された通常アウトを単位時間通常アウトとして単位時間毎に集計し、更に当該単位時間通常アウト、及び単位時間通常アウトにより特定される遊技データのうち、少なくとも一方である単位時間通常アウト情報を同一の単位時間における前記単位時間アウトに対応付け、
    前記単位時間通常アウト情報に対する設定情報であって、前記抽出手段により最大アウトが抽出されるための許容範囲である通常アウト許容範囲を設定する通常アウト許容範囲設定手段を備え、
    前記抽出手段は、対応する単位時間通常アウト情報が前記通常アウト許容範囲に属することを条件として、前記単位時間アウトを前記最大アウトの抽出対象とすることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載した遊技場用システム。
  5. 前記通常アウト許容範囲設定手段は、前記通常アウト範囲を、第1通常アウト許容範囲と、第2通常アウト許容範囲とに区分け可能に設定し、
    前記抽出手段は、対応する単位時間通常アウト情報が前記第1通常アウト許容範囲に属する単位アウトを第1最大アウトとして抽出する一方、対応する単位時間通常アウト情報が前記第2通常アウト許容範囲に属する単位アウトを第2最大アウトとして抽出し、
    理論上特定可能な全ての遊技状態の合計期間に対する通常状態である期間の割合である通常状態割合と、前記合計期間に対する通常状態ではない期間の割合である特別状態割合とを特定可能な状態割合情報を設定する状態割合設定手段を備え、
    前記基準アウト特定手段は、前記抽出手段により抽出された第1最大アウトに状態割合情報により特定される通常状態割合を乗じた値と、前記抽出手段により抽出された第2最大アウトに状態割合情報により特定される特別状態割合を乗じた値との合計値を示す値を、前記最大アウトにより特定される遊技データとして特定することで、前記基準アウトを特定することを特徴とする請求項4に記載した遊技場用システム。
  6. 前記単位時間アウトに対応する遊技情報である単位時間情報に対する設定情報であって、前記抽出手段により最大アウトが抽出されるための許容範囲である単位時間許容範囲を設定する単位時間許容範囲設定手段を備え、
    前記単位情報集計手段は、前記単位時間情報、及び単位時間アウトを単位時間毎、遊技機毎に集計し、更に同一の単位時間における前記単位時間アウトと、前記単位時間情報とを対応付け、
    前記抽出手段は、対応する単位時間情報が前記単位時間許容範囲に属することを条件として、前記単位時間アウトを前記最大アウトの抽出対象として、前記最大アウトを遊技機毎に抽出し、
    前記基準アウト特定手段は、抽出された最大アウトの平均値を、前記最大アウトにより特定される遊技データとして特定することで、前記基準アウトを特定することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載した遊技場用システム。
  7. 前記基準アウト特定手段は、前記抽出手段により遊技機毎に抽出された最大アウトの平均値を特定し、更にその特定した平均値を下回る最大アウトを特定対象となる最大アウトから除外した上で特定対象となる最大アウトの平均値を、前記最大アウトにより特定される遊技データとして特定することで、前記基準アウトを特定することを特徴とする請求項6に記載した遊技場用システム。
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