JP5288888B2 - 水中油滴型水性ボールペン用インク組成物 - Google Patents
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(1)有機溶剤中に少なくとも着色材としての染料を溶解させた油性溶液から成る油性相及び少なくとも水を含む水性相から得られる水中油滴型エマルションから成る水性ボールペン用インク組成物である。
(4)前記乳化剤が少なくともエチレンオキサイド付加モル数が40以上の芳香族系乳化剤を含むことを特徴とする(3)に記載の水性ボールペン用インク組成物である。
(5)前記油性溶液の染料を含む固形分濃度が質量%で30〜70%であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか一つに記載の水性ボールペン用インク組成物である。
(6)前記油性溶液の溶剤の沸点が200℃以上であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか一つに記載の水性ボールペン用インク組成物。
(7)水に対する25℃における溶解度が質量%で1%以下であり、且つ分子骨格中に芳香環を一つ以上有する溶剤が、前記油性溶液の全溶剤中、質量基準で50%以上を占めていることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか一つに記載の水性ボールペン用インク組成物。
(8)インク組成物中に占める油性相成分の割合が、質量%で10〜50%である(1)〜(7)のいずれか一つに記載の水性ボールペン用インク組成物。
乳化物の安定性を考慮した場合、最も好ましい溶剤は25℃における水への溶解度が0.1g/100g以下の分子内に一つ以上の芳香環を有する溶剤である。全溶剤の質量基準で50%以上であることが好ましく、70%以上であることが最も好ましい。
溶剤は、以下に示す溶剤の例から選ばれる1種類の溶剤からなることができ、又は複数種の溶剤からなることができる。
炭化水素類としては、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等の直鎖炭化水素類やシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の環状炭化水素類が挙げられる。
顔料を用いる場合、顔料の量は、油性溶液の質量基準で10%以下であることが好ましく、10%を超えると、乳化物の安定性に不具合を起こす。染料と組み合わせて用いることができる顔料には、カーボンブラック、酸化チタン等の無機顔料、フタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、アンスラキノン系顔料、ペリレン系顔料、イソインドリノン系顔料、キナクリドン系顔料等各種有機顔料を使用することができる。
HLB値については、非イオン性界面活性剤については少なくともHLB値が15以上の乳化剤を1種以上用いることが好ましい。エチレンオキサイド付加モル数が多くても、HLB値が低い場合は、油性相側に乳化剤が取り込まれすぎてしまうからである。
a)有機溶剤中で、少なくとも着色材としての染料を含む油性溶液成分を攪拌して、固形分を溶解させる工程、
b)水性溶液成分に乳化剤を加えて攪拌して溶解させる工程、
c)工程aで得られた油性溶液に、工程bで得られた水性溶液を徐々に添加して油中水滴型エマルション得る工程、
d)攪拌しながら、さらに水性溶液を添加して相転移を経て水中油滴型エマルションを得る工程。
実施例1〜16の生成された組成物を三菱鉛筆(株)製UMR−07リフィールに軸に組込み後、以下の評価を行った。
(a)筆感軽さ検査
筆記用紙に5周丸書きし、筆感の軽さ官能検査して、以下のように判定した。
◎:非常に軽い。○:軽い。△:普通。◆:重い。×:使用に耐えない。
aの筆感軽さ検査時の筆記のガリツキ感を以下のように判定した。
◎:全く気にならない。○:やや感じるが問題ない。△:やや気になる。◆:かなり気になる。×気になる。
(a)の筆感軽さ検査時の描線のカスレ、線割れ、筆記ボテを検査して、以下のように判定した。
◎:全く観察されない。○:ほとんど観察されない。△:やや観察される。◆:かなり観察される。×:使用に耐えない。
(d)裏抜け性検査
(a)の筆感軽さ検査時の紙面の裏抜けについて検査して、以下のように判定した。
◎:裏抜けがない。○:若干裏抜け気味だが、使用上問題ない。△:やや裏抜けが気になる。◆:かなり裏抜けしている×。:使用に耐えない。
(e)描線滲み性検査
(a)の筆感軽さ検査時の紙面の滲みについて、以下のように判定した。
◎:滲まない。○:若干の滲みあるが、気にならない。△:やや滲みが気になる。◆:かなり滲んでいる。×:使用に耐えない。
(f)保存安定性検査
ペン体を50℃の条件下で1ヶ月放置し、筆記性を確認した。
◎:初期と変化無し。○:初期と比較して僅かな変化はあるが、筆記に問題なし。△:描線の劣化は観察されるが、筆記可能。◆:描線の劣化が著しい。×:筆記できない。
Claims (7)
- 有機溶剤中に少なくとも着色材としての染料を溶解させた油性溶液から成る油性相及び少なくとも水を含む水性相から得られる水中油滴型エマルションから成る水性ボールペン用インク組成物であって、
前記油性溶液が、少なくともエチレンオキサイド付加モル数が40以上の芳香族系乳化剤を含む水性ボールペン用インク組成物。 - 前記油性溶液の粘度が25℃、剪断速度3.83/秒において1000〜1,000,000mPa・sであることを特徴とする請求項1記載の水性ボールペン用インク組成物。
- 前記油性溶液の全溶剤中、分子骨格中に芳香環を1つ以上有する溶剤が質量基準で50%以上を占めることを特徴とする請求項1又は2記載の水性ボールペン用インク組成物。
- 前記油性溶液の染料を含む固形分濃度が質量%で30〜70%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性ボールペン用インク組成物。
- 前記油性溶液の溶剤の沸点が200℃以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の水性ボールペン用インク組成物。
- 水に対する25℃における溶解度が質量%で1%以下であり、且つ分子骨格中に芳香環を一つ以上有する溶剤が、前記油性溶液の全溶剤中、質量基準で50%以上を占めていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の水性ボールペン用インク組成物。
- インク組成物中に占める油性相成分の割合が、質量%で10〜50%である請求項1〜6のいずれか一項に記載の水性ボールペン用インク組成物。
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