JP5455441B2 - 水性ボールペン用インク組成物 - Google Patents
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Description
(1)顔料分散体からなる水性相に対して、染料を有機溶剤中に溶解させた油性溶液を含む油性相が、水中油滴型エマルションの状態で含まれる水性ボールペン用インク組成物。
溶剤は、以下に示す溶剤の例から選ばれる1種類の溶剤からなることができ、又は複数種の溶剤からなることができる。
a)有機溶剤中で、少なくとも着色材としての染料を含む油性溶液成分を攪拌して、固形分を溶解させる工程、
b)水性成分に乳化剤を加えて攪拌して溶解させる工程、
c)工程aで得られた油性溶液を攪拌しながら、工程bで得られた水性成分を徐々に添加して油中水滴型エマルション得る工程、
d)攪拌しながら、さらに水性成分を添加して相転移を経て水中油滴型エマルションを得る工程。
a)顔料、分散剤、溶剤及びpH調整剤を攪拌機にて3時間攪拌する工程、
b)サンドミルにて5時間分散する工程、
c)上記顔料分散液の粗大粒子を遠心分離機で除去する工程、
d)上記顔料分散液を希釈し、その他の成分を添加する工程。
まず、表1に記載の油性溶液成分を攪拌しながら50℃〜60℃の温度に加温して、これらの成分を完全に溶解させた。表中の油性溶液粘度はこの溶液の値である。一方、これとは別個に表2に記載の乳化剤を精製水に攪拌しながら溶解させ乳化剤水溶液を作成した。なお、油性相への配向が強い乳化剤を配合する場合は、当該油性溶液に添加し常温で攪拌することもできる。
作成した顔料分散体に対し、最終的なインクの成分量が表2となるようにd)工程の希釈およびその他の成分の添加を行った。なお、その際には前記乳化剤水溶液で用いた各成分の量は減じて調整した。
(a)耐沈降性試験
ペン先部が遠心方向に向くようにしたリフィールを、回転半径20cm、回転数2000rpm(約900G)の条件で5時間遠心を行い、その後に筆記用紙に直径約2cmの円を筆記して、遠心処理前の描線濃度と比較した。
◎:初期と濃度差なし。
○:若干描線が濃いが筆記に問題なし。
△:描線が濃いことがはっきり認識できるが、筆記は可能。
◆:描線が濃く、且つ筆記かすれが目立ち使用に耐えない。
×:筆記不能
筆記用紙に5周丸書きし、筆感の軽さを以下のように判定した。
◎:非常に軽い。
○:軽い。
△:普通。
◆:重い。
×:使用に耐えない。
(a)に記載の筆感軽さ試験時の筆記のガリツキ感を以下のように判定した。
◎:全く気にならない。
○:やや感じるが問題ない。
△:やや気になる。
◆:かなり気になる。
×:気になる。
筆記用紙に筆記した描線を水で濡らし、1分後の状態を観察した。
◎:全く描線が変化しない。
○:やや描線にじみが観察されるが問題ない。
△:描線にじみが目立つが判別は可能。
×:判別が困難。
筆記用紙に筆記した描線を日光に12時間暴露し、退色度合いを判定した。
◎:全く退色しない。
○:若干退色するがはっきりと視認可能。
△:残存描線は確認できる。
×:全く視認できない。
筆記用紙に筆記した筆記描線を比較例の水性インク、ゲルインクの描線と目視で比較を行った。
◎:比較サンプルより濃い。
○:比較サンプルと同等。
△:比較サンプルよりやや劣る。
×:比較サンプルより劣る。
筆記用紙に筆記した描線を10秒後にビニール片で擦過し、描線の伸び度合いと汚れを確認した。
◎:全く伸びず、描線も汚れない。
○:ほとんど伸びず、描線も汚れない。
△:やや描線が伸びる。
×:描線が汚れている。
ペン体を50℃の条件下で3ヶ月放置し、筆記性を確認した。
◎:初期と変化無し。
○:初期と比較して僅かな変化はあるが、筆記に問題なし。
△:描線の劣化は観察されるが、筆記可能。
◆:描線の劣化が著しい。
×:筆記できない。
Claims (6)
- 顔料分散体からなる水性相に対して、染料を有機溶剤中に溶解させた油性溶液を含む油性相が、水中油滴型エマルションの状態で含まれており、
前記油性溶液の全溶剤中、分子骨格中に芳香環を一つ以上有する溶剤が質量基準で50%以上を占めており、
ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンモノスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンクミルフェニルエーテル、及びそれらの硫酸塩から成る群より選ばれるエチレンオキサイド付加モル数が40以上の多環芳香族系乳化剤を含む
水性ボールペン用インク組成物。 - 前記油性溶液の溶剤の沸点が200℃以上であることを特徴とする請求項1に記載の水性ボールペン用インク組成物。
- 25℃における水に対する溶解度が質量基準で1%以下であり、且つ分子骨格中に芳香環を一つ以上有する溶剤が、前記油性溶液の全溶剤中、質量基準で50%以上を占めていることを特徴とする請求項1又は2に記載の水性ボールペン用インク組成物。
- 前記水中油滴型エマルションの油滴の平均粒子径が、200nm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性ボールペン用インク組成物。
- インク組成物中に占める油性相成分の割合が、質量基準で1〜20%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の水性ボールペン用インク組成物。
- 前記顔料分散体に含まれる分散剤がスチレンアクリル樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の水性ボールペン用インク組成物。
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